JPH07308100A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

誘導電動機の制御装置

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JPH07308100A
JPH07308100A JP6164440A JP16444094A JPH07308100A JP H07308100 A JPH07308100 A JP H07308100A JP 6164440 A JP6164440 A JP 6164440A JP 16444094 A JP16444094 A JP 16444094A JP H07308100 A JPH07308100 A JP H07308100A
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induction motor
current
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inverter
current command
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JP6164440A
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English (en)
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Tadashi Ashikaga
正 足利
Masato Mori
真人 森
Katsuyuki Watanabe
勝之 渡邉
Kazutoshi Nagayama
和俊 永山
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度演算部によって算出された誘導電動機の
回転角周波数信号ωnを基に各種周波数演算信号又は励
磁分電流演算信号を得、これらの演算信号を用いて有効
な誘導電動機の制御装置を得る。 【構成】 誘導電動機9の励磁分電流指令I0と、トル
ク分電流指令Itを基に演算処理し、この演算信号を基
にインバータ7を制御して誘導電動機9を制御する誘導
電動機の制御装置において、速度演算部11によって算
出された誘導電動機の回転角周波数信号ωnを基に各種
周波数演算信号又は励磁分電流演算信号を得、これらの
演算信号を用いて演算制御するとともに、弱め界磁制御
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導電動機の制御装置に
係り、特に電池電源等を用いる誘導電動機の制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機を高速に制御する方式として
ベクトル制御が実用化されている。これを実現した電力
変換装置はサイクロコンバータか電流形インバータであ
り、電流マイナーループをもち、一次電流をトルク分電
流と磁束分電流に分けて制御する方式である。
【0003】電力用変換装置はトランジスタの大容量化
・低コスト化によって、PWMインバータが多く用いら
れるようになった。しかし、PWMインバータは電圧源
であるため電流マイナーループをつけて見掛け上制御電
流源(ControlledCurrent Sour
ce:CCS)とし従来からの制御理論が用いられてい
る。
【0004】一方、この間、誘導機の高速制御に関する
理論は多く研究がなされ、電力変換装置を考慮した種々
の方式が提案されている。制御電圧源(Control
led Voltage Source:CVS)は、
CCSの電源も、もともと電圧形であることから、電圧
を直接制御量としようとする方式であり、既に実用化さ
れている。
【0005】図7は従来の誘導電動機の制御装置におけ
る定出力制御付のベクトル制御の構成を示すもので、1
はトルク分電流指令部、2はベクトル演算部、3は座標
変換部、4a〜4cは加減算器、5a,5bは比例制御
演算器、6は反転増幅器、7はPWMインバータ、8
a,8bは電流検出器、9は誘導電動機(IM)、10
はパルスエンコーダ、11は速度演算部、12は励磁電
流演算部である。
【0006】トルク分電流指令部1はトルク設定値信号
を入力としてトルク分電流指令信号ITを出力する。ベ
クトル演算部2は励磁電流指令信号I0、トルク分電流
指令信号ITおよび回転角周波数信号ωnを入力としてI
1=(I0 2+IT 21/2,φ=tan-1(IT/I0),す
べり角周波数ωS=(IT/I0)・(1/τ2),一次角
周波数ω0=ωn+ωsおよびωot=∫ω0dtの演算を
行う。座標変換部3はI1,φ,ωotを入力として座標
変換してIa=I1sin(ωot+φ)およびIb=I1
sin{ω0t+φ−(2/3)π}を求める。
【0007】座標変換部3による電流信号Ia,Ibは加
減算器4a,4bによって、電流検出器によって検出さ
れたPWMインバータ7の出力電流検出信号と加減算さ
れ、その偏差信号を電流アンプ5a,5bで比例積分し
て電圧指令信号Va,Vbを得るとともに、これらの電圧
指信号を加減算器4cで加減算し、その加算信号を反転
増幅器6を通して電圧指令信号Vcを得る。速度演算部
11はパルスエンコーダ10による誘導電動機9の速度
検出信号を基に演算して回転角周波数ωnを出力する。
【0008】速度演算部11の出力段に励磁分電流指令
演算部12を設け励磁分電流指令I0をベクトル演算部
2に入力するとともに、誘導電動機9の回転角周波数ω
nをベクトル演算部2に入力する。励磁分電流指令演算
部12は速度演算部11の検出信号である回転角周波数
ωnを基にI0=ION(ωnb/ωn)の演算を実行する。
ここで、IONは励磁分定格電流である。
【0009】図7の誘導電動機の制御装置において、一
次周波数に同期して回転するd−q軸上で、定常状態の
モータ電圧は、 (V1d=r11d−ω0σ1q,V1q=r11q+ω011d)…(1) ここで、Vid,Viqは一次電圧、i1d,i1qは一次電
流、ω0は一次角周波数、L1は一次インダクタンス、L
2は二次インダクタンス、Mは励磁インダクタンス、L
σ=L1−M2/L2、r1は一次抵抗、r2は二次抵抗で
ある。
【0010】二次磁束は、 (λ2d=Mi1d,λ2q=0)…(2) 一次周波数及びすべりは、 {ω0=ωn+ωs,ωs=(i1g/i1d)・(1/τ2)}…(3) 軸トルクは、 T=(3/2)・(P/2)・(M2/L2)・i1d・i1q …(4) 三相電圧と電流は、 V1=(V1d 2+V1q 21/2 …(5) I1=(i1d 2+i1q 21/2 …(6) ここで、r1は一次抵抗、r2は二次抵抗、τ2=L2/r
2、ωnは回転角周波数、ωSはすべり角周波数、Pは極
数である。また、i1d=I0(励磁分電流)に対応し、
1q=IT(トルク分電流)に対応する。
【0011】(1)式において、i1d=I0,i1q=IT
として、r1及びLσは小さいので無視すると、 (V1d=0,V1q=ω010)…(7) (5)式よりモータ電圧は V1≒ω010 …(8) ここで、比較的高速域で考えるとωS≪ωnのためω0
ωnと考えられ V1≒ωn10 …(9) モータ軸トルクは(4)式より T=(3/4)・P・(M2/L2)・I0・IT …(10) 出力Pは P=ωnT …(11) 定トルクの最大回転を図5のA点に示すようにωnb(基
底回転角周波数)として、I0を次式で制御すれば、定
出力制御となる。
【0012】I0=ION・(ωnb/ωn)…(12) また(9)式より定出力範囲ではモータ電圧がほぼ一定
に保たれることが分る。定トルクの制御範囲ではI0
ONとする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7の誘導電動機の制
御装置では、電気自動車等の駆動用電源としては、バッ
テリが用いられるが、バッテリ電圧は、満充電時と放電
末期時では大きく異なる。つまり、インバータ入力直流
電圧は、バッテリの使用程度に応じて大きな範囲で変化
することになる。ここで、満充電時の直流電圧を基準に
して、インバータの最大出力電圧を決定し、モータの定
格電圧を決定すると、放電が進み、バッテリ電圧が低下
してくると、インバータの出力可能な電圧が低下し、モ
ータ回転数を定格回転まで上げるには、インバータ出力
電圧が不足となってしまう。
【0014】図7に示す様なベクトル制御装置において
は、モータ電流をフィードバック制御して指令値通りの
電流に制御すべくPWMインバータに電圧指令値
(Va,Vb,Vc)を与えている。この方式において、
上述したようにインバータ出力電圧が不足となると、指
令値通りの電流を流し得なくなり、電流制御器が飽和
し、この影響でモータ電流に歪が生じ高周波成分が増加
する問題が発生する。もちろん、回転数も定格値まで増
加できなくなる。
【0015】モータの定格電圧を放電末期のバッテリ電
圧を基準として決定すれば、上述の問題は発生しない
が、同じモータ出力を得るには、モータ電圧が低いと電
流が大きくなり損失などの面で、不利となるため、この
方法は不適当である。
【0016】本発明は上述の各問題点を解決することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、本発明の誘導電動機の制御装置は、誘導電
動機の励磁分電流指令とトルク分電流指令を基に、上記
誘導電動機の制御要素を演算処理して、上記誘導電動機
の一次電流指令と該一次電流指令の位相角指令および上
記誘導電動機の回転角周波数を算出し、これらの指令を
座標変換して電流指令を得、この電流指令を基にインバ
ータの入力電圧指令を得て該インバータを制御して上記
誘導電動機を制御する誘導電動機の制御装置において、
上記誘導電動機の回転角周波数(ωn)と上記インバー
タの直流電圧検出値(VDC)を基に励磁分電流(I0
を算出する励磁分電流演算部を設け、この励磁分電流演
算部により算出された励磁分電流(I0)と上記回転角
周波数(ωn)を基に上記制御要素を演算処理する演算
処理部からなり、上記励磁電流演算部が、ωn≦ωnb
あれば、I0=(I/ωnb・L12・{(V1max2
(ωnb・Lσ・ITmax21/2の演算を実行し、ωn
ωnbであれば、I0=(1/ωn・L1)・{(V1max2
−(ωn・Lσ・ITmax21/2およびV1max=(Vbc
/2)の演算を実行しここで、V1maxはインバータ出力
最大電圧、ITmaxはトルク電流最大値、Lσはモータの
漏れイングクタンスあることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、誘導電動機の励磁分電流
指令とトルク分電流指令を基に、上記誘導電動機の制御
要素を演算処理して、上記誘導電動機の一次電流指令と
該一次電流指令の位相角指令および上記誘導電動機の回
転角周波数を算出し、これらの指令を座標変換して電流
指令を得、この電流指令を基にインバータの入力電圧指
令を得て該インバータを制御して上記誘導電動機を制御
する誘導電動機の制御装置において、上記誘導電動機の
回転角周波数(ωn)と上記インバータの直流電圧検出
値(VDC)を基に励磁分電流(I0)を算出する励磁分
電流演算部と、前記回転角周波数に応じてトルク分電流
指令に可変のリミット値を設定する可変リミッタとを設
け、前記励磁分電流演算部により算出された励磁分電流
(I0)と上記回転角周波数(ωn)、および前記可変リ
ミッタにより設定されたリミッタ値を基に上記制御要素
を演算処理する演算処理部からなり、上記励磁電流演算
部が、ωn≦ωnbであれば、I0=(1/ωnb・L1)・
{(V1max2−(ωnb・Lσ・ITmax21/2の演算
を実行し、ωn>ωnbであれば、I0=(1/ωn・L1
・{(V1max2−(ωn・Lσ・ITmax21/2および
1max=(Vde/2)の演算を実行するとともにI
T-LIM=(ωnb/ωn)・ITmaxの演算を実行しここで、
1maxはインバータ出力最大電圧、ITmaxはトルク電流
最大値、Lσはモータの漏れイングクタンス、IT-LIM
はトルク電流指令ITのリミッタ値であることを特徴と
する。
【0019】
【作用】誘導電動機の励磁分電流とトルク分電流指令を
基に、上記誘導電動機の制御要素を演算処理して、上記
誘導電動機の一次電流指令と該一次電流指令の位相角指
令および上記誘導電動機の回転角周波数を算出し、これ
らの指令を座標変換して電流指令を得、この電流指令を
基にインバータの入力電圧指令を得て該インバータを制
御して上記誘導電動機を制御する誘導電動機の制御装置
において、前記誘導電動機の回転角周波数を基に一次角
周波数,トルク分電流又は励磁分電流を演算して、イン
バータを制御し、これにより誘導電動機を効果的に制御
する。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜図6を参照し
ながら説明する。
【0021】図1は本発明の第1実施例による誘導電動
機の制御装置を示すもので、図7のものと同一又は相当
部分には同一符号が付されている。図1において21は
本発明の特徴とする励磁分電流演算部である。
【0022】図1の誘導電動機の制御装置において、ベ
クトル演算部2は励磁分電流指令I0とトルク分電流指
令ITを基にI1=(I0 2+IT 21/2,φ=tan
-1(IT/I0),すべり角周波数ωS=(IT/I0)・
(1/τ2),一次角周波数ω0=ωn+ωs及びωot=∫
ωodtをベクトル演算する。座標変換部3はベクトル演
算部2の電流演算信号I1,位相角演算信号φ及び後述
する一次周波数演算信号ω0tを入力としてIa=I1
in(ω0t+φ)とIb=I1sin{ω0t+φ−(3
/2)π}に座標変換して電流指令Ia,Ibを出力す
る。
【0023】速度演算部11の演算値ωnとインバータ
7の直流電圧検出信号VDCを基に励磁分電流指令I0
算出する。ベクトル演算部2はトルク分電流指令IT
励磁分電流指令I0および速度演算信号ωnを基に所定の
ベクトル演算を実行してI1,φ,ω0tを算出する。
【0024】電気自動車等の駆動用に誘導電動機(I
M)をベクトル制御装置で駆動するシステムにおいて
は、図4に示す様に、低中速域では定トルク制御とし、
高速域では定出力制御とすることが多い。これは、大き
なトルクが必要となる低中速域に比較し、トルクが少な
くてすむ高速域では、速度の上昇につれて励磁分電流が
低下し、トルクを下げることで定出力に制御することに
よって、定出力の範囲ではモータ端子電圧をほぼ一定に
保つ方式である。これによると、モータ定格は最大回転
ではなく図4のA点(定トルク範囲の最高回転)で設計
できモータを小型化できる。
【0025】ところで、前述のように、電気自動車等の
駆動系ではバッテリ電圧が大きく変動するため、インバ
ータが出力し得る最大電圧が変化する。ここで、バッテ
リ公称電圧(VS)を基準として、インバータの最大出
力電圧を決め、この値で定格点(図4−A’点)のモー
タ端子電圧を設定すると、バッテリ電圧がVSより大き
い時は問題ないが、VSより電圧が低い時には、インバ
ータの出力し得る電圧が不足となる。この点を解決する
には、直流電圧の低下に応じて、励磁分電流を下げ、モ
ータ端子電圧を抑えれば良い。
【0026】図4の定出力範囲ではモータ端子電圧がほ
ぼ一定になることはすでに述べているが、直流電圧がV
Sより低下した割合により、定出力制御を開始する回転
数(図4−A点)を低回転側に移動(点線で示す)すれ
ばモータ端子電圧をインバータが出力可能な電圧以下に
抑えることができる。
【0027】インバータの最大出力電圧(Vimax)は、
バッテリの公称電圧(VS)を基準にすると、 Vimax=VS/2 …(13) となり、インバータ最大出力電圧とモータ定格電圧が一
致するように(9)式と(13)式より励磁分定格電流
ONを決定する。
【0028】 ION=(VS/2)・ωnb・L1 …(14) インバータ直流入力電圧VDCがバッテリの公称電圧VS
よりも低下した場合には定出力制御を開始するときの回
転数を下げるために新たな基底角周波数ωnb’を次式で
決める。
【0029】ωnb’=(VDC/VS)・ωnb …(15) 定出力制御はωnがωnb’よりも大きくなった時点から
開始し、励磁分電流指令I0は I0=ION・(ωnb’/ωn)…(16) で制御する。
【0030】インバータ直流電圧VDCがバッテリ公称電
圧VSよりも高い場合は、ωnb’=ωnbとし、またωn
ωnb’の区間は定トルクの制御となりI0=IONとす
る。従って、インバータ直流電圧VDC,回転角周波数ω
nの条件により定出力制御を行うことによって、モータ
端子電圧の上昇を抑え、常にインバータが出力可能な電
圧以下で運転できる。
【0031】励磁分電流演算部21は図2に示すような
フローで演算を実行する。すなわち、ステップST1で
インバータの直流電圧VDCとバッテリ公称電圧VSとの
間でVDC≧VSであればステップST2に進みωnb’=
ωnbとする。ステップST3でωn>ωnb’か否かを判
断し、ωn>ωnb’であればステップST4に進みI0
ON・(ωnb’/ωn)とする。ステップST1でVDC
≧VSでなければωnb’=(VDC/VS)・ωnbとしてス
テップST3に移行して再びωn>ωnb’か否かを判断
し、ωn>ωnb’でなければI0=IONとする。
【0032】従って、電気自動車等の駆動源であるバッ
テリ電圧が大きく変動する条件下において、定出力制御
を開始する点(基底回転数)を直流電圧の変動に対応し
て(15)式により変化させ、(16)式で励磁分電流
指令値I0を演算することにより、定出力制御を行な
い、常にインバータが出力し得る電圧以内のモータ電圧
に抑えて運転ができる。これより、電流制御器の飽和を
防ぎ回転数も定格点(基底回転)を越えた回転数まで制
御可能となる。
【0033】しかしながら、上述の制御方式では、定出
力範囲においてモータの漏れインダクタンスLσによる
電圧降下分を無視しているため、モータ電圧がインバー
タの出力し得る電圧を越え、電流制御系が飽和し、直流
電圧の低下時およびモータの高速回転領域では制御不能
となる可能性がある。
【0034】そこで、本発明においては励磁分電流演算
部21で以下に述べる式(20)〜(22)を演算して
励磁電流I0を制御して弱め界磁制御することにより、
直流電圧低下時および高速回転領域においてもモータ1
次電圧をインバータの制御可能な電圧範囲に抑えるもの
である。
【0035】従って、(7)式において無視しているω
0σ1の項は、定出力範囲が広い場合は無視できな
い。このため、 (V1d=−ω0σT,V1q=ω010)…(17) 高速域で考えるため、ωs≪ωn,ω0≒ωnより (V1d=−ωnσT,V1q=ωn10)…(18) V1={(V1d2+(V1q21/2…(19) となる。ここで、インバータが出力し得る最大電圧をV
1max、トルク電流指令の最大値をITmax、定出力制御を
開始する基底回転角周波数をωnbとする。
【0036】モータ1次電圧V1がインバータ出力最大
電圧V1maxを越えないためには、(18),(19)式
より励磁電流指令値I0を下式によって制御すれば良
い。
【0037】ωn≦ωnb(定トルク範囲の場合)、 I0=(1/ωnb・L1)・{(V1max2−(ωnbσ
Tmax21/2…(20) この値は回転数によらず一定である。
【0038】ωn>ωnb(弱め界磁制御範囲)の場合、 I0=(1/ωn・L1)・{(V1max2−(ωnσ
Tmax21/2…(21)(20),(21)式で励磁電
流指令値I0を制御することにより、モータ一次電圧V1
を常にインバータ最大電圧V1max内に制御できるため、
電流制御系の飽和現象を防止できる。
【0039】さて、直流電源に電池を用いる場合には、
直流電圧が大きく変動する。インバータが出力し得る最
大電圧は直流電圧に応じて(22)式で変化する。
【0040】V1max=(VDC/2)…(22) ここで、VDCは直流電圧である。
【0041】このため、直流電圧を検出し、(20),
(21)式のV1maxに(22)式で求めた値を用いるこ
とによって、直流電圧が変動しても常にモータ1次電圧
をV1max内に抑えることができ、電流制御系の飽和を防
止できる。この時、励磁分電流演算部21は図3に示す
ようなフローで演算を実行する。
【0042】図5は本発明の第2実施例による誘導電動
機の制御装置を示すもので、図1のものと同一又は相当
部分には同一符号が付されている。
【0043】本実施例では、図5に示すように、トルク
分電流指令部1の出力段とベクトル演算部2の入力段と
の間に可変リミッタ部22を介設し、この可変リミッタ
部22にトルク分電流指令部1の出力信号と回転角周波
数ωnを入力し、トルク分電流指令ITを得ることを特徴
とする。
【0044】前述したように、(7)式において無視し
ているω0σTの項は定出力範囲が大きい場合には無
視できない電圧となる。定出力範囲では、I0を制御し
てV1qは一定に保つことが出来るが、V1dのω0σT
の項は回転数の上昇に比例して大きくなるためである。
このため、(7)式の代わりに V1d=−ω0σT,V1q=−ω010 …(13) を用い、高速域を考えるため、ωs=≪ωn,ω0≒ωn
り V1d=−ωnσT,V1q=ωn10 …(14) を得、端子電圧(一次電圧)として V1={(V1d2+(V1q21/2…(15) を得る。
【0045】ここで、基底回転角周波数(ωnb)を越え
た回転数から励磁電流指令値I0を(12)式のI0=I
oN・(ωnb/ωn)で制御するだけでは、(14)式の
1dが回転数に比例して増加し、一次電圧V1が上昇し
てインバータが出力し得る電圧を越え、電流制御が不能
となる。これを防止するために、 IT-LIM=(ωnb/ωn)・ITmax…(23) を可変リミッタ部22で演算処理して、ωn>ωnbの領
域ではトルク電流指令値ITのリミット値IT-LIMを回転
数に応じて変化させる。
【0046】これにより、トルク指令のリミット値I
T-LIMが図6に示すように回転数の上昇に反比例して低
下するため(14)式のV1dは回転数が上昇しても一定
値以下に保たれる。従って、モータ1次電圧が、基底回
転時の電圧を越えないことが保証され、インバータ最大
出力電圧以内に抑えれるため、電流制御系の飽和現象を
防止できる。
【0047】なお、本発明において、ベクトル制御の構
成方法は上記各実施例のものに限定されるものではな
く、トルク分電流と励磁分電流に分けて制御する全ての
方式について適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述の如くであって、請求項1
と2の発明によれば、励磁電流を制御し、弱め界磁制御
することにより、直流電圧低下時および高速回転域にお
いてもモータ1次電圧をインバータの制御可能な電圧範
囲に抑えることができ、電流制御系の飽和を防ぎ安定し
た制御が可能となる。定出力制御を行ない、常にインバ
ータが出力し得る電圧以内のモータ電圧に抑えて運転が
できる。これより、電流制御器の飽和を防ぎ回転数も定
格点(基底回転)を越えた回転数まで制御可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による誘導電動機の制御装
置のブロック図。
【図2】図1の制御装置の演算フロー図。
【図3】励磁分電流演算部の処理フロー図。
【図4】図1の制御装置の回転角周波数に対するトルク
特性図。
【図5】本発明の第2実施例による誘導電動機の制御装
置のブロック図。
【図6】図6の制御装置の回転周波数に対する特性図。
【図7】従来の誘導電動機の制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1…トルク分電流指令部 2…ベクトル演算部 3…座標変換部 7…PWMインバータ 9…誘導電動機 11…速度演算部 21…励磁分電流演算部 22…可変リミッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永山 和俊 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機の励磁分電流指令とトルク分
    電流指令を基に、上記誘導電動機の制御要素を演算処理
    して、上記誘導電動機の一次電流指令と該一次電流指令
    の位相角指令および上記誘導電動機の回転角周波数を算
    出し、これらの指令を座標変換して電流指令を得、この
    電流指令を基にインバータの入力電圧指令を得て該イン
    バータを制御して上記誘導電動機を制御する誘導電動機
    の制御装置において、上記誘導電動機の回転角周波数
    (ωn)と上記インバータの直流電圧検出値(VDC)を
    基に励磁分電流(I0)を算出する励磁分電流演算部を
    設け、この励磁分電流演算部により算出された励磁分電
    流(I0)と上記回転角周波数(ωn)を基に上記制御要
    素を演算処理する演算処理部からなり、上記励磁電流演
    算部が、ωn≦ωnbであれば、I0=(1/ωnb・L1
    ・{(V1max2−(ωnb・Lσ・ITmax21/2の演
    算を実行し、ωn>ωnbであれば、I0=(1/ωn
    1)・{(V1max2−(ωn・Lσ・ITmax21/2
    およびV1max=(Vde/2)の演算を実行しここで、V
    1maxはインバータ出力最大電圧、ITmaxはトルク電流最
    大値、Lσはモータの漏れイングクタンスあることを特
    徴とする誘導電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の誘導電動機の制御装置におい
    て、上記励磁分電流演算部が、インバータ直流電圧(V
    DC)≧バッテリ公称電圧(VS)であればモータ定格の
    基底回転角周波数(ωnb)=定出力回転角周波数
    (ωnb')とし、VDC≧VSでなければωnb'=(VDC
    S)・ωnbとし、前記誘導電動機の回転角周波数
    (ωn)>ωnb’であれば励磁分電流(I0)=ION
    (ωnb'/ωn)とし(IONは励磁分定格電流)とすると
    ともに、ωn>ωnb’でなければI0=IONとする演算を
    実行することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  3. 【請求項3】 誘導電動機の励磁分電流指令とトルク分
    電流指令を基に、上記誘導電動機の制御要素を演算処理
    して、上記誘導電動機の一次電流指令と該一次電流指令
    の位相角指令および上記誘導電動機の回転角周波数を算
    出し、これらの指令を座標変換して電流指令を得、この
    電流指令を基にインバータの入力電圧指令を得て該イン
    バータを制御して上記誘導電動機を制御する誘導電動機
    の制御装置において、上記誘導電動機の回転角周波数
    (ωn)と上記インバータの直流電圧検出値(VDC)を
    基に励磁分電流(I0)を算出する励磁分電流演算部
    と、前記回転角周波数に応じてトルク分電流指令に可変
    のリミット値を設定する可変リミッタとを設け、前記励
    磁分電流演算部により算出された励磁分電流(I0)と
    上記回転角周波数(ωn)、および前記可変リミッタに
    より設定されたリミッタ値を基に上記制御要素を演算処
    理する演算処理部からなり、上記励磁電流演算部が、ω
    n≦ωnbであれば、I0=(1/ωnb・L1)・{(V
    1max2−(ωnb・Lσ・ITmax21/2の演算を実行
    し、ωn>ωnbであれば、I0=(1/ωn・L1)・
    {(V1max2−(ωn・Lσ・ITmax21/2およびV
    1max=(Vde/2)の演算を実行するとともにIT-LIM
    =(ωnb/ωn)・ITmaxの演算を実行しここで、V
    1maxはインバータ出力最大電圧、ITmaxはトルク電流最
    大値、Lσはモータの漏れイングクタンスで、IT-LIM
    はトルク電流指令ITのリミッタ値であることを特徴と
    する誘導電動機の制御装置。
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