JPH0730951B2 - 給湯器 - Google Patents

給湯器

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JPH0730951B2
JPH0730951B2 JP62275306A JP27530687A JPH0730951B2 JP H0730951 B2 JPH0730951 B2 JP H0730951B2 JP 62275306 A JP62275306 A JP 62275306A JP 27530687 A JP27530687 A JP 27530687A JP H0730951 B2 JPH0730951 B2 JP H0730951B2
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フィードフォワード制御からフィードバック
制御への切替制御を行う給湯器に関するものである。
[従来の技術] 一般に、給湯器は、設定温度と入水温との温度差および
入水温に基づいて必要能力を演算して、その必要能力の
計算値に応じて燃焼用ファンおよびガス比例弁を制御し
て空気量とガス量を自動調節するフィードフォワード制
御中に、設定温度と出湯温との偏差が所定温度差となっ
た時、設定温度と出湯温との偏差に応じて燃焼用ファン
およびガス比例弁を比例制御して空気量とガス量を自動
調節するフィードバック制御に切替えていた。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに、従来の給湯器においては、ガス比例弁などの
ガス器具のばらつきによるガス量不足などの負荷の誤差
に対して何ら考慮していなかった。このため、フィード
フォワード制御中に、所定の燃焼能力が得られないた
め、設定温度と出湯温との偏差が所定温度差となるまで
出湯温が設定温度に接近せず、フィードフォワード制御
からフィードバック制御へ切替えることができないとい
う問題点があった。
本発明は、設定温度と出湯温との偏差が所定温度差とな
るまで出湯温が設定温度に接近しない場合でも、フィー
ドフォワード制御からフィードバック制御へ切替えるこ
とが可能な給湯器の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の給湯器は、燃料の燃焼を行うバーナと、 該バーナへの燃料の供給量を調節する燃料供給量制御手
段と、 内部を通過する水を前記バーナにより加熱する熱交換器
と、 該熱交換器の上流に設けられ、前記熱交換器へ流入する
水の入水温を検知する入水温サーミスタと、 前記熱交換器の下流に設けられ、前記熱交換器から流出
する水の出湯温を検知する出湯温サーミスタと、 出湯温を所望の設定温度に設定する温度設定手段と、 前記熱交換器へ流入する入水量を検知する入水量検知手
段と、 設定温度と入水温との温度差および入水温に基づいて演
算した必要能力である第1の計算値、並びに出湯温と入
水温との温度差および入水温に基づいて演算した第2の
計算値の比較結果に応じて、前記必要能力と同じ緩加熱
能力、前記必要能力より大きな急速加熱能力、および前
記必要能力より小さな最小能力のうちいずれかの能力を
選択し、この選択された能力となるように前記燃料供給
量制御手段の制御状態を可変する制御を行うフィードフ
ォワード制御から、設定温度と出湯温との偏差に応じて
前記燃料供給量制御手段の制御状態を可変する制御を行
うフィードバック制御への切替制御を実行する制御回路
と を備え、 前記制御回路は、前記急速加熱能力および前記最小能力
となる出力によるフィードフォワード制御中に、設定温
度と出湯温との偏差が所定温度差となった時、あるいは
フィードフォワード制御の制御時間が入水量のみの関数
である所定時間を経過した時、フィードバック制御に切
替える技術手段を採用した。
[作用] 本発明の給湯器は、設定温度と入水温との温度差および
入水温に基づいて必要能力である第1の計算値を演算
し、出湯温と入水温との温度差および入水量に基づいて
第2の計算値を演算する。そして、第1の計算値と第2
の計算値との比較結果に応じて、必要能力と同じ緩加熱
能力、必要能力より大きな急速加熱能力、および必要能
力より小さな最小能力のうちいずれかの能力を選択す
る。そして、その選択された能力となるように燃料供給
量制御手段の制御状態を可変する制御を行うフィードフ
ォワード制御を実行する。
急速加熱能力および最小能力となる出力によるフィード
フォワード制御中に、設定温度と出湯温との偏差が所定
温度差となるまで出湯温が設定温度に接近した時、フィ
ードフォワード制御からフィードバック制御に切替わ
る。また、急速加熱能力および最小能力となる出力によ
るフィードフォワード制御中に、フィードフォワード制
御の制御時間が入水量のみの関数である所定時間を経過
しても、設定温度と出湯温との偏差が所定温度差となる
まで出湯温が設定温度に接近しない場合は、フィードフ
ォワード制御からフィードバック制御に切替わる。
[発明の効果] 本発明の給湯器は、フィードフォワード制御を開始して
から入水量のみの関数である所定時間が経過しても出湯
温と設定温度との偏差が所定温度差となるまで出湯温が
設定温度に接近しない場合でも、フィードフォワード制
御からフィードバツク制御に切替えることができる。こ
のため、例えば器具のばらつきによる燃料の過不足など
の負荷の誤差が生じた際にも、大まかな制御を行うフィ
ードフォワード制御から微調整の制御が可能なフィード
バック制御に早く切替えることができるので、応答性が
早くなり、出湯温を早く設定温度に接近させることがで
きる。
[実施例] 燃料に燃料ガスを用いた場合のガス燃焼式給湯器の一実
施例を図に基づき説明する。
第1図は本発明の一実施例を採用したガス燃焼式給湯器
を示した図である。
ガス燃焼式給湯器1の給湯器ケース2内には、燃焼器ケ
ース10が設けられ、さらにその内部にはガス供給管20に
より供給される燃料ガスを燃焼させる第1のバーナ11a
および第2のバーナ11bからなる2連式のガスバーナ11
が設けられている。また、燃焼器ケース10には、3相Y
結線のブラシレスDCモータを使用した送風機であって、
ガスバーナ11への燃焼用空気の空気量を調節する燃焼用
ファン12が備えられている。ガスバーナ11はこの燃焼用
ファン12によって供給される燃焼用空気と、ガス供給管
20より供給される燃料ガスとを所定の空燃比で燃焼する
強制送風式燃焼器となっており、燃焼により発生した燃
焼ガスは排気口3から外部へ排気される。
燃焼器ケース10内の上方には、水供給管30と接続された
熱交換器13が設けられ、内部を通過する水はガスバーナ
11で発生する炎および燃焼ガスの熱により加熱される。
さらに燃焼器ケース10内のガスバーナ11の近傍には、点
火装置であるスパーカ14と、炎検知手段としてのフレー
ムロッド15とが設けられている。
ガス供給管20には、上流側より通電時に燃料ガスを通過
させる元電磁弁21、主電磁弁22、燃料ガスの供給量(以
下ガス量と略す)を供給圧力を制御することにより調節
する燃料供給量制御手段であるガバナ式ガス比例弁(以
下ガバナ比例弁と略す)23、第2のバーナ11bへの燃料
ガスを使用状態に応じて遮断する燃料供給量制御手段で
ある切替用電磁弁(以下切替弁と略す)24がそれぞれ設
けられ、前述のガスバーナ11へ燃料ガスを供給する。
水供給管30の最上流部には、水フィルタ31を備えた水抜
き栓32が設けられ、その下流には、熱交換器13内への水
の入水量を調節するギャドモータによる水量比例調整弁
33が設けられ、この水量比例調整弁33は、その開度検出
のためのポテンショメータ34を備えている。
水量比例調整弁33で流入量が調整された水は、すぐ下流
に設けられた入水温検知手段である入水温サーミスタ35
によって温度が検出され、さらにその下流の入水量検知
手段である水量センサ36により入水量が検出され、水供
給管30通過して熱交換器13へ送られる。
熱交換器13の下流側の水供給管30には、加熱された水の
温度を検出する出湯温検知手段である出湯温サーミスタ
38、および出湯温が沸騰温度以上となった時にONする沸
騰防止スイッチ39が設けられ、最下流には、給湯場所に
取付けられた給湯栓(図示せず)が設けられている。
以上の構成からなる給湯器1は、制御装置50により制御
される。
制御装置50は、第2図に示すとおり、配線用のコンセン
トに接続される電気コード51に接続された制御回路60
と、給湯器1を遠隔操作するためにメインコントローラ
54とサブコントローラ54aを接続する端子と、燃料ガス
の種類に応じて設定されるガス種切替スイッチ55とが備
えられている。燃料ガスの種類としては、LPガス、都市
ガス13A、都市ガス6C等の気体燃料、石油等の液体燃料
など多数用いることができ、これらをガス種切替スイッ
チ55によって選択的に切替える。
メインコントローラ54およびサブコントローラ54aは、
使用者によって設定される温度設定手段で、本実施例で
は給湯器1に近接してメインコントローラ54が設けら
れ、サブコントローラ54aは浴室等の給湯場所に設けら
れている。なお、メインコントローラ54およびサブコン
トローラ54aは、それぞれの運転スイッチ56、56aと、出
湯温を所望の設定温度に設定する出湯温設定スイッチ5
7、57aとが設けられている。
制御回路60には、マイクロコンピュータ(以下CPUと呼
ぶ)70を中心として、スパーカ回路71、ファン駆動回路
72、比例弁制御回路73、ギャドモータ駆動回路74、位置
検出回路75、水量検出回路76があり、これらの回路はCP
U70により所定の制御が行われる。
ファン駆動回路72は燃焼用ファン12を設定温度等の燃焼
能力に応じて回転させると共に、3相Y結線のブラシレ
スDCモータに備えられたホールICによりその回転数を検
出して検出信号をCPU70へ送る。
比例弁制御回路73は、ガスバーナ11における燃焼が所望
の空燃比で行われるように燃料ガスの供給量を調整する
ためにガバナ比例弁23への通電量をガバナ比例弁23の特
性(ガス種により異なる)に応じた比例制御定数に基づ
いて制御する回路である。比例弁制御回路73は、給湯器
1のばらつきによる誤差、ガス種による圧力損失を修正
して適正なガス量を得るために、ガバナ比例弁23への電
流の最大値を比例制御する半固定ボリウムを備えてい
る。
ギャドモータ駆動回路74は、熱交換器13へ流入する入水
量を調節するための水量比例調整弁33のギャドモータを
駆動する回路で、電源がOFF状態では作動しないが、電
源ON状態では、サブコントローラ54aの運転スイッチ56a
がONまたはOFFに拘らず前回の設定温度の位置に設定さ
れており、その位置から基準温度に応じた位置に初期設
定される。
位置検出回路75は、水量比例調整弁33にその開度を検出
するために備えられたポテンショメータ34からの信号を
解析するための回路である。
水量検出回路76は、水量センサ36の回転数信号により入
水量を検出するものである。
CPU70は、予め給湯器1の組立て時、または出荷段階で
設定される基準温度、および使用する燃料ガスのガス種
を記憶する記憶機能と、メインコントローラ54とサブコ
ントローラ54aとを判別する判別機能と、上記の各回路
の作動順序およびタイミングを制御するシーケンス制御
と、燃焼能力制御として入水温、設定温度に基づき燃焼
量および入水量を制御するフィードフォワード制御(以
下FF制御と呼ぶ)と、出湯温に基づきガス量の自動調
節、切替弁24のON、OFF、および燃焼用ファン12の風量
調節などの燃焼量や、入水量を比例積分制御(以下PI制
御と呼ぶ)するフィードバック制御(以下FB制御と呼
ぶ)と、FF制御とFB制御とを切替えるFF→FM(PI)切替
制御とを行い、この他に安全機能も備えている。
判別機能は、制御回路60の端子61および端子62にそれぞ
れ接続されたメインコントローラ54およびサブコントロ
ーラ54aのそれぞれの設定状態に応じた制御を行うため
にパルス信号を解析する部分であり、端子61および端子
62はメインコントローラ54およびサブコントローラ54a
へ電気を供給することができる省線式の2線端子であ
る。
シーケンス制御は、使用者が給湯栓を開けることによっ
て水量センサ36に基づく通水信号が得られると、燃焼用
ファン12が作動し、所定時間のプリパージが行われた後
に点火作動を行う。点火作動は、元電磁弁21、主電磁弁
22、ガバナ比例弁23およびスパーカ14が同時に通電され
るもので、そして着火の検知後に燃焼量の能力計算が行
われ、燃焼量に応じた燃焼が始まる。
一方、水量センサ36に基づき通水信号を検知したとき、
同時に入水温サーミスタ35に基づき燃焼量の計算が始ま
るが、水供給管30に通水が行われていないときの入水温
を読み込むと正しい入水温が得られないため、本実施例
では、入水温サーミスタ35による入水温の読み込みを通
水信号の検知後に行い、その時の入水温を水温データと
している。
燃焼能力制御では、設定温度と入水温との温度差および
入水量から演算した第1の計算値(必要能力)Q、並び
に入水温と出湯温との温度差および入水量から演算した
第2の計算値(過渡期の現在の能力)qに応じて燃焼量
および入水量を設定するFF制御と、出湯温と設定温度と
の偏差に応じて燃焼量および入水量を補正するFB(PI)
制御とが行われる。
FF制御は、メインコントローラ54およびサブコントロー
ラ54aによる設定温度と入水温との温度差および入水量
から演算した第1の計算値(必要能力)Qと、入水温と
出湯温との温度差および入水量から演算した第2の計算
値qとから最も効率の良い能力を計算して、燃焼用ファ
ン12、ガバナ比例弁23、切替弁24、水量比例調整弁33を
それぞれ制御して、空気量、ガス量および入水量を自動
調節する。
また、FF制御は、第1の計算値(必要能力)Qと第2の
計算値qとの比較結果によって、第8図の必要能力とガ
ス量(燃料供給量)との関係を示すグラフのごとく、必
要能力Qと同一の緩加熱能力(Q×1.0)となる出力を
生じるように、燃焼用ファン12への供給電圧とガバナ比
例弁23への通電電流を比例制御する緩加熱能力域Aと、
必要能力Qより大きな急加熱能力{Q×(Q+α)/Q}
となる出力を生じるように、燃焼用ファン12への供給電
圧とガバナ比例弁23への通電電流を可変する急加熱能力
域Bと、必要能力Qより小さな最小能力{Q×(Q−
β)/Q}となる出力を生じるように、燃焼用ファン12へ
の供給電圧とガバナ比例弁23への通電電流を可変する余
熱パージ能力域Cとを選択する。
また、本実施例では、ガバナ比例弁23の全開口度の1/4
の開口度まで絞り可能なガバナ比例弁23を有する給湯器
1の場合、切替弁24が閉状態の時、第1のバーナ11aの
みで燃焼を行う半開能力運転時にガバナ比例弁23の全開
能力1/8〜1/2のガス量の比例制御を行う半開能力制御域
Iと、切替弁24が開状態の時、第1のバーナ11aおよび
第2のバーナ11bの同時燃焼を行う全開能力運転時にガ
バナ比例弁23の全開能力1/4〜1のガス量の比例制御を
行う全開能力制御域IIと、半開能力制御域の最大値(ガ
バナ比例弁23の全開能力1/2)以下と全開能力制御域の
最小値(ガバナ比例弁23の全開能力1/4)以上との重複
制御域IIIとが設定されている。なお、FF制御におい
て、半開能力運転と全開能力運転との切替えは第1の計
算値(必要能力)Qに基づいて行われる。
FB制御では、設定温度と出湯温との偏差に基づいて演算
した燃焼量に応じて、燃焼用ファン12への供給電圧とガ
バナ比例弁23への通電電流を比例制御すると共に、ギャ
ドモータを通電制御することによって、空気量、ガス量
および入水量を自動調節する。
FB制御によって、燃焼用ファン12への供給電圧とガバナ
比例弁23への通電電流の比例制御が半開能力制御域Iの
最大域(例えば半開能力制御域Iの最大値)付近に達し
た時には、ガバナ比例弁23に緩点火電流を流しながら切
替弁24をON(開弁)し全開能力運転に切替える。
FB制御によって、燃焼用ファン12への供給電圧とガバナ
比例弁23への通電電流の比例制御が全開能力制御域IIの
最小域(例えば全開能力制御域IIの最小値)付近に達し
た時には、燃焼用ファン12の回転数(供給電圧)とガバ
ナ比例弁23への通電電流を変更することなく切替弁24を
OFF(閉弁)し半開能力運転に切替えることによって、
安全な燃焼状態を保ちながら、スムーズな半開能力運転
と全開能力運転との切替制御を行う。
FF→FB(PI)切替制御では、設定温度と出湯温との偏差
が所定温度差[±y℃=±5℃]となった時に、FF制御
からFB(PI)制御に切替える。あるいは、入水量のみの
関数である所定時間(τ1:例えば2〜4秒間)、入水
量のみの関数である所定時間(τ2:例えば5〜9秒
間)を演算して、FF制御の制御時間が所定時間τ1,τ
2を経過しても、設定温度と出湯温との偏差が所定温度
差となるまで出湯温が設定温度に接近しない場合に、FF
制御からFB(PI)制御に切替える。
なお、τ1はa/wを満足する時間である。ここで、aは
係数で、例えば熱交換器13の熱容量が500ccの時には、
係数aが20×60[l]、wは入水量で、例えば入水量w
が5[l/分]の場合にτ1が4秒間とされ、入水量wが
10[l/分]の場合にτ1が2秒間とされる。
また、τ2はb−cwを満足する時間である。ここで、b,
cは係数で、例えば熱交換器13の熱容量が500ccの時に
は、係数bが12.5[秒]、係数cが0.7×60[秒2/
l]、wは入水量で、例えば入水量wが5[l/分]の場
合にτ2が9秒間とされ、入水量wが10[l/分]の場合
にτ2が5.5秒間とされる。
安全機能としては出湯温が沸騰温度以上になり、それが
所定時間(t8秒間:例えば1〜10秒間)続いた場合、連
続燃焼が所定時間(t7分間:例えば40〜120分間)続い
た場合や、炎が検知されないときに各電磁弁を閉状態に
すると共に、給湯器1の運転を停止する。
本実施例の給湯器1の制御装置50の作動を第3図ないし
第7図に示すフローチャート、並びに第8図に示すグラ
フに基づき説明する。なお、第3図ないし第5図はシー
ケンス制御(点火作動)、燃焼能力制御および安全制御
等を示したフローチャートである。
給湯器1を設置するときにガス会社または給湯器1の販
売業者が使用する燃料ガスのガス種を確認すると共に、
基準温度(本実施例では40℃)の設定を行う(S1)。こ
の燃料ガスのガス種および基準温度の設定は、給湯器1
の使用者は行わない。また、燃料ガスのガス種および基
準温度の設定は、電源のON、OFFに拘らずCPU70の記憶機
能に記憶されている。但し、CPU70は、設定温度が使用
者により入力されると、基準温度より設定温度を優先
し、設定温度に出湯温が接近するように給湯器1を制御
する。
給湯器1を使用するために、電源コード51を配線用のコ
ンセントに接続し、電源をONする(S2)。
水量比例調整弁33の開度が基準温度(本実施例では40
℃)に応じた入水量である最大入水量が可能な最大開度
に初期設定されているか否かを判別する(S3)。
ここで、水量比例調整弁33は、サブコントローラ54aのO
N、OFFに拘らず前回給湯器1を使用した時の設定温度
(または基準温度)に対応した開度に設定されている。
しかし、水量比例調整弁33の開度を変更するギャドモー
タは、設定温度を入力してから開度を調節しようとする
と、移動時間が数秒間必要なために、燃焼能力制御時間
に食い込む恐れがあり、燃焼能力制御が遅延する。これ
を防止するために、本実施例では、燃焼能力制御(FF制
御)を開始する以前に先行して水量比例調整弁33を移動
させる。
したがって、水量比例調整弁33の初期設定の開度から後
記するFF制御の時に設定温度に応じた開度に移動するま
での水量比例調整弁33の調整時間が短縮されるため、FF
制御時に出湯温を速やかに設定温度に設定することがで
きる。
燃焼能力に対して、最大入水量可能な最大開度に設定さ
れている時、ギャドモータをOFFする(S4)。最大入水
量可能な最大開度に設定されていない時、ギヤドモータ
をONする(S5)。
ここで、通常、水量比例調整弁33の駆動時間は、最大限
変位しても数秒程度必要であるが、凍結または異物混入
時等には、水量比例調整弁33がロックされてしまうた
め、ギャドモータ駆動回路74からの通電にも拘らず水量
比例調整弁33が変位しないことがあり、そのためにギャ
ドモータの通電時間が長くなりギャドモータやギャドモ
ータ駆動回路74の加熱による焼損等の危険がある。本実
施例では、このような場合にも、給湯器1の機器が故障
することのないように、ギャドモータ駆動回路74による
ギャドモータへの所定の通電時間(t1秒間:例えば5〜
30秒間)が経過した(S6)時に、ギャドモータをOFFす
るようにしている。
次に、メインコントローラ54またはサブコントローラ54
aの運転スイッチ56、56aがONされているか否かを判別し
(S7)、ONされるまでS7を繰り返す。ONされている時に
は、出湯温設定スイッチ57、57aにより出湯温を所望の
設定温度に設定しているか否かを判別する(S8)。
また、所定時間(t2秒間:例えば1秒間)が経過して
(S9)も出湯温を所望の設定温度に設定していない場合
には、設定温度を基準温度の40度に設定する(S10)。
次に使用者が給湯栓を開くと(S11)、水量センサ36に
より入水量を検知する(S12)。
ここで、入水量変化信号の受付け方は、水量検出回路76
で検出しない微小変化は受付けず、入水量の変化量が現
在の入水量(定常流)と比較して所定の値以上のとき受
付ける。
水量センサ36からの信号を読み取る水量検出回路76に入
力する信号が所定電圧以上の場合を通水信号として検知
するが、水流のうねり等により水量検出回路76で読み取
り誤差が生じ、設定電圧を一定にしておくとチャタリン
グを生起することになるため、本実施例では、ヒステリ
シス特性を持たせることによりチャタリングを防止し、
入水量が2.5l/分以上のとき通水信号として検知し、2.0
l/分未満のような微小変化のときには通水信号として検
知しない。
通常、入水量のデータは、1回のサンプリング時間毎に
更新されるが、水量センサ36の応答遅れを考慮して、あ
る時間内の累計値が所定値以上となった場合も入水量の
変化として受付ける。
したがって、瞬間の入水量変化を検出するのみではな
く、ある時間内の入水量の変化も検出することができ、
幅広い入水量変化に対応したガス量の調節を行うことが
できる。
入水量を検知した後、所定時間(t3秒間:例えば10秒
間)経過後(S13)、入水温サーミスタ35によって、入
水温を検知する(S14)。そして、入水温が55℃以上か
否かを判別して(S15)、入水温が55℃以上の時に使用
者が給湯栓を閉じ(S16)、メインコントローラ54およ
びサブコントローラ54aの運転スイッチ56、56aをOFFす
る(S17)。入水温が55℃より低温の時に入水温が設定
温度以下か否かを判別して(S18)、設定温度より高温
の時にS12以下の作動を繰り返し、設定温度以下の時に
第4図に示すように燃焼用ファン12をONする(S19)。
ホールICにより燃焼用ファン12の回転数を検知し(S2
0)、燃焼用ファン12の回転数が所定回転数以上か否か
を判別する(S21)。燃焼用ファン12の回転数が所定回
転数より低回転の時には、燃焼能力に応じた回転数が得
られないので、元電磁弁21、主電磁弁22、切替弁24、ガ
バナ比例弁23、燃焼用ファン12を全てOFFし(S22〜S2
6)、使用者が給湯栓を閉じ(S27)、その後、メインコ
ントローラ54およびサブコントローラ54aの運転スイッ
チ56、56aをOFFする(S28)。
燃焼用ファン12の回転数が所定回転数以上の時に、所定
時間(t4秒間:例えば0.5〜10秒間)のプリパージを行
い(S29)、スパーカ14、元電磁弁21、主電磁弁22、切
替弁24を全てONし(S30〜S33)、ガバナ比例弁23へ緩点
火電流を供給する(S34)。
ガバナ比例弁23への通電電流は、点火時を除いて燃焼用
ファン12の回転数つまり風量およびガス種Kpに基づいて
制御される。本実施例では、特に点火時の緩点火用ガス
量を、比例弁制御回路73の半固定ボリウムにより調整し
たガバナ比例弁23への通電電流の最大値に対して一定の
割合(初期値)になるようにしてあり、これにより点火
時に適正な緩点火用ガス量を供給することができる。
さらに、スパーカ14をONした後、所定時間(t5秒間:例
えば5〜20秒間)経過してから(S35)、スパーカ14をO
FFする(S36)。そして、フレームロッド15により燃焼
炎を検知し、フレームロッド15によりIA以上の電流が入
力されているか否かを判別する(S37)。IA以上の電流
が入力されていない時には、着火ミスとしてS22以下の
作動を繰り返す。IA以上の電流が入力されている時、所
定時間(t6秒間:例えば0.1〜10秒間)の緩点火タイマ
を行い(S38)、第5図のフローチャートに示したよう
に、出湯温サーミスタ38により出湯温を検知する(S3
9)。
次に第6図および第7図のフローチャートに示す燃焼能
力制御を行った(S40)後に、S41以下の安全制御を行
う。
燃焼用ファン12の回転数が所定回転数以上か否かを判別
する(S41)。燃焼用ファン12の回転数が所定回転数よ
り低回転の時にS22以下の作動を繰り返し、燃焼用ファ
ン12の回転数が所定回転数以上の時に、フレームロッド
15によりIA以上の電流が入力されているか否かを判別す
る(S42)。IA以上の電流が入力されている時、連続燃
焼が所定時間(t7分間:例えば40〜120分間)続いたり
(S43)、出湯温が沸騰温度以上になり(S44)、それが
所定時間(t8秒間:例えば1〜10秒間)続いた場合(S4
5)、S22以下の作動を繰り返す。
連続燃焼がt7分間未満であり、出湯温が沸騰温度に達し
ない場合には、設定温度を再度入力した(S46)後、S39
以下の作動を繰り返す。S46の作動は、使用者が設定温
度を変更する場合に対処するものである。
IA以上の電流が入力されていない時には、吹き消え等の
失火として検知し、燃焼中の失火1回目か否かを判別し
(S47)、失火が2回目の時にS22以下の作動を繰り返
す。失火が1回目の時には、元電磁弁21、主電磁弁22、
切替弁24をOFFし(S48〜S50)、その後S19以下の作動を
繰り返す。
第6図は燃焼能力制御のうちの主にFF制御のフローチャ
ートを示す。
第5図のS39の作動を行った後に、必要能力の演算を以
下の計算式に基づいて演算する(S100)、(S101)。
式1…第1の計算値Q=(Tset−THin)×W =必要能力 式2…第2の計算値q=(THout−THin)×W =過渡期である現在の能力 Tset :設定温度 THin :入水温 THout :出湯温 W :入水量 第1の計算値Qと第2の計算値qとを演算した後に、FF
制御を行ったか否かを判別し、(S102)、FF制御を行っ
ている場合には、第7図フローチャートに示すS123以下
のFB(PI)制御を行う。
また、水量比例調整弁33の初期設定後に所定時間(t9秒
間:例えば1秒間)が経過したか否かを判別し(S10
3)、t9秒間が経過した後に、Q≧qxか否かを判別する
(S104)。ここで、xは例えば1.5を満足する係数であ
って、しかも第1の計算値Qと第2の計算値qsk比較結
果により、給湯器1のコールドスタートの判断を行うも
のである。
Q≧qxではない時、Q<qか否かを判別する(S105)。
[Q<qではない時] すなわち、出湯温(THout)が設定温度(Tset)よりや
や低い時、S100で演算した必要能力Qに応じて切替弁24
が制御(オン:全開能力運転、あるいはオフ:半開能力
運転)される。そして、出湯温(THout)を設定温度(T
set)に接近させるために、必要能力Qと同じ緩加熱能
力(Q×1.0)を出力するように、ファン駆動回路72、
比例弁制御回路73およびギャドモータ駆動回路74を制御
する(S106)。なお、(Q×1.0)のうち1.0は係数であ
る。
すなわち、S106の作動においては、緩加熱能力(Q×1.
0)が得られる必要開度(ガス量)を制御目標値とし
て、ガバナ比例弁23への通電電流が比例制御によって調
節される。さらに、燃焼用ファン12の回転数や水量比例
調整弁33の開度も制御される。
その後に、第7図のフローチャートに示したS123以下の
FB(PI)制御を行う。
[Q<qである時] すなわち、出湯温(THout)が設定温度(Tset)より高
温となっている時、S100で演算した必要能力Qに応じて
切替弁24が制御(オン:全開能力運転、あるいはオフ:
半開能力運転)される。そして、出湯温(THout)を設
定温度(Tset)に接近させるために、必要能力Qより小
さな最小能力を出力するように、ガバナ比例弁23の制御
目標値を設定し、ファン駆動回路72、比例弁制御回路73
およびギャドモータ駆動回路74を制御する(S107)。
すなわち、S100で演算した必要能力Qに応じて切替弁24
がオフ(半開能力運転)されている場合は、半開能力制
御域Iの最小値の能力が得られる必要開度(ガス量)を
制御目標値としてガバナ比例弁23への通電電流が比例制
御によって調節される。
また、S100で演算した必要能力Qに応じて切替弁24がオ
ン(全開能力運転)されている場合は、全開能力制御域
IIの最小値の能力が得られる必要開度(ガス量)を制御
目標値としてガバナ比例弁23への通電電流が比例制御に
よって調節される。さらに、燃焼用ファン12の回転数や
水量比例調整弁33の開度も制御される。
次に、入水量のみの関数である所定時間{τ1=a/w
[秒]}を演算する(S108)。なお、τ1はa/wを満足
する時間である。ここで、aは係数で、例えば熱交換器
13の熱容量が500ccの時には、係数aが20×60[l]、
wは入水量で、例えば入水量wが5[l/分]の場合にτ
1が4秒間とされ、入水量wが10[l/分]の場合にτ1
が2秒間とされる。
そして、FF制御時間が入水量のみの関数である所定時間
(τ1秒間:例えば2〜4秒間)を経過した(S109)
後、必要能力Qと同じ緩加熱能力(Q×1.0)を出力す
るように、ファン駆動回路72、比例弁制御回路73および
ギャドモータ駆動回路74を制御する(S110)。なお(Q
×1.0)のうち1.0は係数である。
すなわち、S110の作動においては、緩加熱能力(Q×1.
0)が得られる必要開度(ガス量)を制御目標値として
ガバナ比例弁23への通電電流が比例制御によって調節さ
れる。さらに、燃焼用ファン12の回転数や水量比例調整
弁33の開度も制御される。
その後に、第7図のフローチャートに示したS123以下の
FB(PI)制御を行う。
ここで、FF制御時間が入水量のみの関数である所定時間
(τ1秒間:例えば2〜4秒間)を経過していない時に
は、設定温度(Tset)と出湯温(THout)との偏差が所
定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)となってい
るか否かを判別して(S111)、偏差が所定温度差となっ
ている時、S110を行い、偏差が所定温度差となっていな
い時、継続してS109を行う。
このように、FF制御の最小能力による制御中に、設定温
度と出湯温との偏差が所定温度差(|dt|℃=±y℃:例
えば±5℃)となるまで出湯温が設定温度に接近した
時、FF制御からFB(PI)制御(S110以下の作動)に切替
えられる。また、FF制御の最小能力による制御時間が、
入水量のみの関数である所定時間(τ1秒間:例えば2
〜4秒間)が経過しても設定温度と出湯温との偏差が所
定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)となるまで
出湯温が設定温度に接近しない時、FF制御からFB(PI)
制御(S110以下の作動)に切替えられる。
したがって、例えば燃焼用ファン12やガバナ比例弁23等
の器具のばらつきによるガス量不足などの負荷の誤差
や、制御回路60、入水温サーミスタ35、出湯温サーミス
タ38、メインコントローラ54およびサブコントローラ54
aの出湯温設定スイッチ57、57a等の各入出力に誤差があ
ったり、給湯器1の能力不足により計算通りの能力が得
られない場合のように、FF制御の最小能力による制御を
開始してから、入水量のみの関数である所定時間(τ1
秒間:例えば2〜4秒間)が経過しても設定温度と出湯
温との偏差が所定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5
℃)となるまで出湯温が設定温度に接近しない時でも、
大まかな制御を行うFF制御から微調整の制御が可能なFB
(PI)制御に早く切替えることができるので、応答性が
早くなり、出湯温を早く設定温度に接近させることがで
きる。
[Q≧qxの時] すなわち、出湯温が設定温度まで達しない時には、設定
温度(Tset)と出湯温(THout)との偏差が所定温度差
(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)となっているか否か
を判別して(S112)、偏差が所定温度差となっている
時、S106を行う。
偏差が所定温度差となっていない時、S110で演算した必
要能力Qに応じて切替弁24が制御(オン:全開能力運
転、あるいはオフ:半開能力運転)される。そして、必
要能力Qより大きな最大能力{急加熱能力:Q×(Q+
α)/Q}を出力するように、ファン駆動回路72、比例弁
制御回路73およびギャドモータ駆動回路74を制御する
(S113)。なお、(Q+α)/Qは係数で例えばαをQ×
3/4kcalとしたとき1.75とされる。
すなわち、S113の作動においては、必要能力Qより大き
な最大能力{Q×(Q+α)/Q}が得られる必要開度
(ガス量)を制御目標値として、ガバナ比例弁23への通
電電流が比例制御によって調節される。さらに、燃焼用
ファン12の回転数や水量比例調整弁33の開度も制御され
る。
このとき、例えば水量比例調整弁33は、予めCPU70に入
力されたデータを読み込み、速やかに設定温度(Tset)
と出湯温(THout)との偏差に応じた開度に絞られる。
但し、入水量の変化により、必要能力である第1の計算
値Qが更新され、このときガバナ比例弁23が作動すると
ガス量の変化と入水量の変化とが干渉し、出湯温に影響
が現れるので、水量比例調整弁33の開度(入水量)を変
更する時は、ガバナ比例弁23による能力(ガス量)の例
制御は行わない。
次に、入水量のみの関数である所定時間(τ2=b−cw
[秒])を演算する(S118)。なお、b、cは係数で、
例えば熱交換器13の熱容量が500ccの時には、係数bが1
2.5[秒]、係数cが0.7×60[秒2/l]、wは入水量
で、例えば入水量wが5[l/分]の場合にτ2が9秒間
とされ、入水量wが10[l/分]の場合にτ2が5.5秒間
とされる。
そして、FF制御時間が入水量のみの関数である所定時間
(τ2秒間:例えば5〜9秒間)を経過した(S119)
後、必要能力より小さな余熱パージ能力{Q×(Q−
β)/Q}を出力するように、ファン駆動回路72、比例弁
制御回路73およびギャドモータ駆動回路74を制御する
(S120)。なお、(Q−β)/Qは係数で例えばβはQ×
1/4kcalとしたとき0.6とされる。
すなわち、S120の作動においては、先ず必要能力Qより
小さな余熱パージ能力{Q×(Q−β)/Q}が得られる
目標開度となるようにガバナ比例弁23が絞られる。そし
て、S100で演算した必要能力Qに応じて切替弁24が制御
(オン:全開能力運転、あるいはオフ:半開能力運転)
される。さらに、燃焼用ファン12の回転数や水量比例調
整弁33の開度も制御される。
ここで、FF制御時間が入水量のみの関数である所定時間
(τ2秒間:例えば5〜9秒間)を経過していない時に
は、設定温度(Tset)と出湯温(THout)との偏差が所
定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)となってい
るか否かを判別して(S121)、偏差が所定温度差となっ
ている時、S120を行う。
偏差が所定温度差となっていない時、所定時間Δtで出
湯温の温度差Δy以下の出湯温変化があるか否かを判別
する(S122)。Δy/Δt以下の出湯温の変化がある時に
は、S120の作動を行い、Δy/Δt以下の出湯温の変化が
ない時には、S119以下の作動を繰り返す。
以上のように、本実施例では、第1の計算値(必要能
力)Qと第2の計算値qとの比較によって、第8図の必
要能力とガス量との関係を示すグラフのごとく、必要能
力Qと同一の緩加熱能力となる出力を生じる緩加熱能力
域Aと、必要能力Qより大きな急加熱能力となる出力を
生じる急加熱能力域Bと、必要能力Qより小さい余熱パ
ージ能力となる出力を生じる余熱パージ能力域Cのうち
の何れかを選択し、これらの制御域に応じて、燃焼用フ
ァン12とガバナ比例弁23と水量比例調整弁33の比例制
御、切替弁24の開閉弁を制御することによって、空気
量、ガス量、入水量を自動調節するFF制御が行われる。
そして、FF制御の急加熱能力域Bにおいて制御中に、設
定温度と出湯温との偏差が所定温度差(|dt|℃=±y
℃:例えば±5℃)となるまで出湯温が設定温度に接近
した時、FF制御からFB(PI)制御(S120以下の作動)に
切替えられる。また、FF制御の急加熱能力域Bの制御時
間が、入水量のみの関数である所定時間(τ2秒間:例
えば5〜9秒間)を経過しても設定温度と出湯温との偏
差が所定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)とな
るまで出湯温が設定温度に接近しない時、FF制御からFB
(PI)制御(S120以下の作動)に切替えられる。
したがって、FF制御の急加熱能力域Bの制御を開始して
から入水量のみの関数である所定時間(τ2秒間:例え
ば5〜9秒間)が経過しても設定温度と出湯温との偏差
が所定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)となる
まで出湯温が設定温度に接近しない時でも、FF制御から
FB(PI)制御に切替えることができるので、例えば燃焼
用フアン12やガバナ比例弁23等の器具のばらつきによる
ガス量不足などの負荷の誤差や、制御回路60、入水温サ
ーミスタ45、出湯温サーミスタ38、メインコントローラ
54およびサブコントローラ54aの出湯温設定スイッチ5
7、57a等の各入出力に誤差がある場合でも、大まかな制
御を行うFF制御から微調整の制御が可能なFB(PI)制御
に早く切替えることができるので、応答性が早くなり、
出湯温を早く設定温度に接近させることができる。
また、FF制御は、(設定温度−入水温)×入水量が必要
能力Qとすると、コールドスタートおよび能力変化等の
過渡期においては、必要能力Qより大きな最大能力(急
速加熱能力)や、必要能力より小さな最小能力で制御さ
れる。ここで、最大能力や最小能力によるフィードフォ
ワード制御は、熱交換器13等の通水器具の熱容量に起因
するものであり、定常状態においては考慮に入れなくて
も良い量である。
一般に、熱交換器13等の通水器具の熱容量は、ガスバー
ナ11の加熱量が入水量の増加に対して負に比例している
から、出湯温の増加に対して正比例する一定量であり、
入水量の増加に対して反比例した時間で定常値となる。
また、給湯器1の立上がり(コールドスタート)、ある
いは出湯温(入水量)の変更による給湯器1の能力変化
等の過渡期においては、FF制御にFB制御を合成させるこ
とは、実際の出湯温に対する出湯温サーミスタ38の応答
遅れ、つまり実際の出湯温となるまで検出値が上昇また
は下降するまでに要する遅延時間に起因する過不足量ま
でも出力することになり、実際の出湯温が設定温度に安
定するのを遅らせてしまう。
したがって、実際の出湯温に対する出湯温サーミスタ38
の応答遅れは、入水量が増加すればする程小さくなるの
で、入水量の反比例関数である所定時間τ1、および入
水量の負の比例関数である所定時間τ2の間は、FF制御
の出力のみとし、FB制御の出力を利用しないようしてい
る。そこで、FF制御の制御時間を入水量のみの関数であ
る所定時間(τ1=a/w[秒]:例えば2〜4秒間)、
(τ2=b−cw[秒]:例えば5〜9秒間)だけFF制御
を継続するようにしている。
また、この実施例では、給湯器1の能力には限界がある
ため、計算値と実用範囲の限界値とを考慮した実験式
(τ1=a/wおよびτ2=b−cw)を出湯温の下降側と
上昇側とで使い分けるようにしている。なお、最大能力
(急加熱能力)によるFF制御では、熱交換器13等の通水
器具の熱容量の影響が非常に大きいので、実験式(τ2
=b−cw)に用いられている上限値bも長時間であると
急加熱能力によるFF制御が長くなり、出湯温が設定温度
に対してオーバーシュートしてしまう。また、上限値b
が短時間であるとFF制御への切替が早くなるため、FB制
御による出湯温の補正量が大きくなり、実際の出湯温が
設定温度に安定するのが遅くなるので、実験により求め
た上限値bを持つ負の比例関数を利用することにした。
そして、制御回路60、入水温サーミスタ35、出湯温サー
ミスタ38、メインコントローラ54およびサブコントロー
ラ54aのり出湯温設定スイッチ57、57a等の各入出力が正
常、すなわち、誤差がなければ計算通りの能力が得られ
るが、例えば給湯器1の能力不足により計算通りの能力
が得られない場合は、この能力でFF制御を継続していて
も出湯温が設定温度に接近しない。よって計算通りの能
力が得られないと判定する判定基準として入水量のみの
関数である所定時間(τ1=a/w[秒]:例えば2〜4
秒間)、(τ2=b−cw[秒]:例えば5〜9秒間)を
定めて、その時間をFF制御時間の制御時間としている。
このため、入水量のみの関数である所定時間(τ1=a/
w[秒]:例えば2〜4秒間)、(τ2=b−cw
[秒]:例えば5〜9秒間)が経過しても、設定温度と
出湯温との偏差が所定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば
±5℃)となるまで出湯温が設定温度に接近しない場合
は、大まかな制御を行うFF制御から微調整の制御が可能
なFB(PI)制御に早く切替えることができるので、応答
性が早くなり、出湯温を早く設定温度に接近させること
ができる。
第7図はFB(I)制御のフローチャートを示す。
FB(PI)制御では、設定温度(Tset)と出湯温(THou
t)との偏差が+y℃(例えば+5℃)以上か否かを判
別する(S123)。偏差が+y℃(例えば+5℃)以上の
時、必要能力Qより小さな余熱パージ能力{Q×(Q−
β)/Q}を出力するように、ファン駆動回路72、比例弁
制御回路73およびギャドモータ駆動回路74を制御する
(S124)。なお、(Q−β)/Qは係数で例えばβをQ×
1/4kcalとしたとき0.6とされる。
すなわち、S124の作動においては、先ず必要能力Qより
小さな余熱パージ能力{Q×(Q−β)/Q}が得られる
目標開度となるようにガバナ比例弁23が絞られる。そし
て、S100で演算した必要能力Qに応じて切替弁24が制御
(オン:全開能力運転、あるいはオフ:半開能力運転)
される。さらに、燃焼用ファン12の回転数や水量比例調
整弁33の開度も制御される。
そして、FF制御出力の出力時間(t10秒間:例えば30秒
間)が経過した(S125)後、第5図のフローチャートに
示したS41以下の安全制御を行う。また、t10秒間経過し
ていない時には、S123以下の作動を繰り返す。
したがって、設定温度(Tset)と出湯温(THout)との
偏差が+y℃(例えは+5℃)以上のときには、積分時
間Tとは無関係に設定された出力時間(t10秒間:例え
ば30秒間)が経過するまで、FF制御出力{余熱パージ能
力:Q×(Q−β)/Q}となる。
また、設定温度(Tset)と出湯温(THout)との偏差が
+y℃(例えは+5℃)未満の時には、温度偏差関数と
入水量関数との合成関数から積分時間(PI制御の出力時
間)Tを演算する(S127)。
ここで、温度偏差関数F(e)は以下の演算式より導き
出される。
∴F(e)=(K1−e)×K1 K1、K1は定数 e=設定温度−出湯温 また、入水量関数G(w)は以下の演算式より導き出さ
れる。
∴G(w)=(K2−w)×K2 K2、K2は定数 そして、積分時間Tは以下の演算式より導き出される。
∴T={F(e)+G(w)} ={(155−e)×1/8+(80−w)×1/8} =PI制御の出力時間 したがって、設定温度(Tset)と出湯温(THout)との
偏差が+y℃(例えば+5℃)未満のときには、偏差
(e)が大きい程または入水量(w)が多い程、積分時
間(PI制御の出力時間)Tが短くなる。
また、偏差(e)が小さい程または入水量(w)が少な
い程、積分時間(PI制御の出力時間)Tが長くなる。
その後、積分時間(T:例えば150秒間)が経過した(S12
8)後、温度偏差e≦1か否かを判別する(S129)。e
≦1時、すなわち、設定温度(Tset)と出湯温(THou
t)との偏差(e)が1℃以下の時、第5図に示したフ
ローチャートのS41以下の安全制御を行う。
またe≦1ではない時、すなわち、設定温度(Tset)と
出湯温(THout)との偏差(e)が1℃以下ではない
時、燃料ガスのガス種Kpを入力し(S130)、ガス種Kpに
応じた比例制御定数に切替えるように、入水温のPI制御
出力の演算式の更新を行って、その更新されたPI制御出
力となるように燃焼用ファン12とガバナ比例弁23、さら
に水量比例調整弁33を制御する(S131)。
PI制御出力:PN =PN−1+e+Kp =比例制御定数 PI制御出力変化量:ΔVS=e×Kp 現在のPI制御出力:PN−1=Q×(Q+α)/Q ∴PI制御主力:PN=PN−1+ΔVS すなわち、S131の作動において、PI制御出力(燃焼用フ
ァン12およびガバナ比例弁23への比例制御定数)を温度
偏差関数として出力することによって、PI制御出力が得
られる目標回転数となるように燃焼用ファン12への供給
電圧および目標開度となるようにガバナ比例弁23への通
電電流が比例制御によって調節される。
但し、所定流量(5l/分)より少ない入水量のときに
は、FF制御出力の最大値{Q×(Q+α)/Q}を、必要
能力Qと同じ緩加熱能力(Q×1.0)に近づけて微小流
量における安定性を向上させている。
その後に、第5図に示したフローチャートのS41以下の
安全制御を行う。
したがって、ガス種Kp、ガス量および入水量などの負荷
に応じた比例制御定数に切替えることによって、ガス量
を増減(固定値ではなく変数に)することができ、広範
囲、且つ自由なPI制御出力の更新を行うことができる。
また、ガバナ比例弁23の特性(ガス種Kpにより異なる)
と適合したPI制御を行うことができる。さらに、積分時
間TとPI制御出力とから、出湯温を早く設定温度に接近
させることができる。
[変形例] 本実施例では、燃料に燃料ガスなどの気体燃料を用いた
が、燃料に石油などの液体燃料を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるガス燃焼式給湯器を
示す概略図、第2図は本発明の一実施例にかかるガス燃
焼式給湯器の制御装置を示すブロック図である。第3図
ないし第5図は本発明の一実施例にかかるシーケンス制
御、燃焼能力制御、安全制御のフローチャート、第6図
は本発明の一実施例にかかるFF制御のフローチャート、
第7図は本発明の一実施例にかかるFB制御のフローチャ
ート、第8図は必要能力とガス量との関係を示すグラフ
である。 図中 1……ガス燃焼式給湯器、11……ガスバーナ、13……熱
交換器、23……ガバナ比例弁(燃料供給量制御手段)、
24……切替用電磁弁(燃料供給量制御手段)、35……入
水温サーミスタ(入水温検知手段)、36……水量センサ
(入水量検知手段)、38……出湯温サーミスタ(出湯温
検知手段)、50……制御装置、54……メインコントロー
ラ(温度設定手段)、54a……サブコントローラ(温度
設定手段)、60……制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)燃料の燃焼を行うバーナと、 (b)該バーナへの燃料の供給量を調節する燃料供給量
    制御手段と、 (c)内部を通過する水を前記バーナにより加熱する熱
    交換器と、 (d)該熱交換器の上流に設けられ、前記熱交換器へ流
    入する水の入水温を検知する入水温サーミスタと、 (e)前記熱交換器の下流に設けられ、前記熱交換器か
    ら流出する水の出湯温を検知する出湯温サーミスタと、 (f)出湯温を所望の設定温度に設定する温度設定手段
    と、 (g)前記熱交換器へ流入する入水量を検知する入水量
    検知手段と、 (h)設定温度と入水温との温度差および入水量に基づ
    いて演算した必要能力である第1の計算値、並びに出湯
    温と入水温との温度差および入水量に基づいて演算した
    第2の計算値の比較結果に応じて、前記必要能力と同じ
    緩加熱能力、前記必要能力より大きな急速加熱能力、お
    よび前記必要能力より小さな最小能力のうちいずれかの
    能力を選択し、 この選択された能力となるように前記燃料供給量制御手
    段の制御状態を可変する制御を行うフィードフォワード
    制御から、設定温度と出湯温との偏差に応じて前記燃料
    供給量制御手段の制御状態を可変する制御を行うフィー
    ドバック制御への切替制御を実行する制御回路と を備え、 前記制御回路は、前記急速加熱能力および前記最小能力
    となる出力によるフィードフォワード制御中に、設定温
    度と出湯温との偏差が所定温度差となった時、あるいは
    フィードフォワード制御の制御時間が入水量のみの関数
    である所定時間を経過した時、フィードバック制御に切
    替えることを特徴とする給湯器。
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