JPH07310221A - 靭皮繊維のガム除去 - Google Patents

靭皮繊維のガム除去

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JPH07310221A
JPH07310221A JP11560795A JP11560795A JPH07310221A JP H07310221 A JPH07310221 A JP H07310221A JP 11560795 A JP11560795 A JP 11560795A JP 11560795 A JP11560795 A JP 11560795A JP H07310221 A JPH07310221 A JP H07310221A
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JP
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fibers
fiber
aqueous solution
bast
gum
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JP11560795A
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English (en)
Inventor
Beda Fankhauser
ベーダ・ファンクハウザー
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FIBERN AG
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FIBERN AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラミー、亜麻、大麻、マニラアサ、ジュー
ト、ケナフ、サイザルアサ等のような脱樹皮靭皮繊維の
化学的ゴム除去の改良方法、およびこの方法により得ら
れる改良された引裂強さおよび改良された膨潤特性を有
する靭皮繊維。 【構成】アルカリ水溶液を減圧下で加え、減圧下、大気
圧下または加圧下で、脱樹皮靭皮繊維に作用させるアル
カリ水溶液による脱樹皮靭皮繊維のガム除去法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラミー、亜麻、大麻、
マニラアサ、ジュート、ケナフ、サイザルアサ等のよう
な脱樹皮靭皮繊維の化学的ゴム除去の改良方法、および
この方法により得られる改良された引裂強さおよび改良
された膨潤特性を有する靭皮繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ラミー植物から得られる
セルロース繊維は数千年にわたって西アジアでは使用さ
れていて、19世紀半ば頃ヨーロッパにもたらされた。
他の繊維と比較すれば、驚くべき引張強さ、小さい伸
び、高い湿潤強度および腐朽に対する高い耐性により特
に区別される。
【0003】従って、ラミー繊維を、ロープ、シール等
の製造に卓越して適している。とりわけ、工業材料(例
えば、工業ベルト用強化材、建築資材用強化材)、製
紙、家庭用織物および衣服に使用し、滑らかさ、風合
い、艶、楽に取り扱える特性等を最適にするために、ラ
ミー繊維を他の天然繊維または合成繊維としばしば混合
する。
【0004】第1製造工程では、ラミー植物の葉を落と
し、樹皮を剥ぐ。
【0005】樹皮を剥ぐ周知の方法についで、リグニン
を除き、樹皮を剥がれた茎材料中になおセルロース繊維
を接着している植物にかわを除去するために、徹底的な
ガム除去および浸水工程が行われる。この問題はいまだ
十分には解決されてはいない。
【0006】現行の方法によれば、樹皮を剥ぐことによ
り茎中の繊維をまずさらす。樹皮を剥ぐ間に圧力および
水によって実質的なガム溶解を試みることは、実際、あ
まり経済的ではないことが判明している。したがって、
一般的には、樹皮を剥いだ後に、ガム除去方法を行わな
ければならない。
【0007】周知のガム除去法はガムの生物学的分解お
よび/または化学分解に基づくものである。
【0008】周知の化学的方法では、ガムを以下の方
法: a)大気圧下で、繊維束を蒸煮槽中に吊すかまたは網上
に広げるかする; b)加圧下で、ガム除去を促進する; c)加圧下で、ガム除去、ついで圧力を大気圧に急速に
落とす、それにより個々の繊維とガムの分離をより促進
する; の1種により溶液と煮沸することにより除去する。
【0009】かなり最近の生物学的方法は酵素または細
菌分解に基づいている。しかしながら、酵素分解のコス
トは相当なものである。一方、細菌分解では、所望の細
菌群を維持するために、従って、可能な限り繊維損傷を
避けるために一定のpHを確実に維持することが必要で
ある。しかしながら、厳選された細菌株を使用するとき
でさえ、細菌株は突然変異して、繊維のセルロース含量
を損なう傾向があることが判明している。
【0010】従って、最も常用されるガム除去法は強塩
基の水溶液中での加熱による植物ガムの化学的分解に基
づいている。無機塩基に加えて、有機塩基、例えば、C
6〜C18脂肪酸のナトリウム、カリウムおよびテトラメ
チルアンモニウム塩類ならびにそれらの脂肪酸と第1
級、第2級または第3級アミンとの塩類も提示されてい
る。しかしながら、無機塩基、特に水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムを
通常使用する。
【0011】典型的に、樹皮を剥いだ繊維茎を大気圧下
または加圧下で約100℃またはより高温でアルカリ媒
体中で数回煮沸することによってガム除去を行う。通
常、洗剤、分散剤、金属イオン封鎖物質および/または
還元作用を有する物質もアルカリ媒体に加える。樹皮を
剥いだラミー/ガム除去溶液の液比は約1:8〜1:2
0であり、処理時間は一般にバッチ当たり12時間まで
であり、即ち、周知の化学的ガム除去法は水、化学物質
およびエネルギー(熱供給形態で)の比較的高い消費を
もたらし、従って、それらは環境には都合が悪く、経費
がかかる。
【0012】それらの方法によりガム除去されたラミー
繊維中の分離されなかった繊維の含量は1〜5%であ
る。従って、もし植物にかわを実質的にあまり除去して
いないなら、繊維は不安定および壊れ易いままであろう
し、そのため利用性が低くなる。もしアルカリ溶液中で
繰り返し煮沸することよってガム残量を減少しようと試
みるなら、逆に、セルロース分解のために所望されない
繊維損傷の危険が増大する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラミー、亜
麻、大麻、マニラアサ、ジュート、ケナフ、サイザルア
サ等のような脱樹皮靭皮繊維の化学的ゴム除去の改良方
法、およびこの方法により得られる改良された引裂強さ
および改良された膨潤特性を有する靭皮繊維に関する。
【0014】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、アルカ
リ溶液を樹皮を剥いだラミーに減圧下で加えるなら、周
知の方法の欠点は避けることができ、同時に改良された
特性を有する繊維が得られることが判明した。対照的
に、実際の分解反応は大気圧下、加圧下、または好まし
くは、やはり減圧下で行うことができ、添加を減圧下で
行うことのみが重要である。さらに、驚くべきことに、
この方法は亜麻、大麻、マニラアサ、ジュート、ケナ
フ、サイザルアサ等のような他の靭皮繊維にも卓越して
適していて、そのため樹皮を剥いだ繊維の質についても
同様の改良が成し遂げられるということが判明した。
【0015】従って、本発明はアルカリ水溶液を減圧下
で加え、減圧下、大気圧下または加圧下で脱樹皮靭皮繊
維に作用させるアルカリ水溶液による脱樹皮靭皮繊維の
ガム除去法に関する。
【0016】本発明では、用語「靭皮繊維」は、ラミ
ー、亜麻、大麻、マニラアサ、ジュート、ケナフおよび
サイザルアサ、特にラミー、大麻および亜麻のようなこ
の用語下に通常包含される全種類の繊維を含む。
【0017】本発明のガム除去法は、常用の無機および
/または有機塩基を使用して、所望により、洗剤、分散
剤および金属イオン封鎖、還元および酸化作用を有する
物質のような常用の追加の添加剤を使用して、常用の温
度および塩基濃度で行うことができる。
【0018】一般には、無機塩基としては、特に水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭
酸カリウムのようなアルカリ金属水酸化物類およびアル
カリ金属炭酸塩類が好ましい。更に、C6〜C18脂肪酸
類のナトリウムまたはカリウム塩類、トリエタノールア
ミン、熟練者が用語「軟化剤(softeningri
nses)」として慣用の材料、即ち、特に、C6〜C
18脂肪酸のテトラアルキルアンモニウム塩または第4級
アルカノールアミン脂肪酸エステル類のようなカチオン
性界面活性剤を、無機塩基の代わりにまたは無機塩基と
ともに使用するのも好ましい。例えば、脱樹皮靭皮繊維
を減圧下でアルカリ溶液で含浸することによりアルカリ
水溶液を加えることができる。
【0019】減圧下での添加の結果、アルカリ水溶液は
繊維中および繊維に沿って迅速および完全に拡散する。
この方法でより穏やかに、より均−にガム除去が行われ
ること、即ち、ほとんど損傷なく、今まで成し遂げられ
ることができる特性より著しく優れている浸透および膨
潤特性を有する繊維生成物が生成することが判明してい
る。そのため均一にガム除去した生成物が得られ、分離
されなかった繊維の含量が著しく減少したが、しかも繊
維は損傷していない。例えば、ラミーの場合には、本発
明によるガム除去後でコーミング前に分離されていない
繊維の含量は約0.1〜0.5%であり、周知の方法に
よれば、約1〜5%である。
【0020】驚くべきことに、本発明は約1桁処理時間
も短縮できる。例えば、本発明の方法により100℃で
10%濃度水酸化ナトリウム溶液でのガム除去処理時間
はラミーについては約1時間であり、一方常用法による
と約12時間まで必要である。この迅速なガム除去のた
めに、製造方法は少なくとも50%まで短縮される。
【0021】さらに、驚くべきことに、本発明によりガ
ム除去を行うには最少量の液体でもう十分である、即
ち、水、化学物質およびエネルギーを相当節約し、浪費
する水の量を約80%まで減少できるということが判明
している。1:0.8〜1:2の脱樹皮靭皮繊維/アル
カリ水溶液の液比が本発明の方法を行うのに一般に十分
であり、一方、1:8〜1:20の液比は周知の方法で
慣習的である。例えば、1:5までの液比をもちろん本
発明で使用するが、これは一般的には必要でも適当でも
ない。
【0022】本発明の方法の利点は、減圧下でのアルカ
リ水溶液の添加後は、ガム除去処理を大気圧下または加
圧下または減圧下で行うことに関係なく必ずもたらされ
る。しかしながら、好ましくは、全ガム除去処理は実質
的または完全に空気を排除して行うことができる、それ
によりアルカリ試薬の存在下で繊維の酸化損傷をこの方
法では実質的に完全に避けることができ、更にガム除去
が終了したときに反応試薬の除去が促進される。
【0023】本発明の利点および効果を得るために、ア
ルカリ水溶液の添加中および、所望により、次のガム除
去中は、部分真空で原則として十分である。しかしなが
ら、好ましくは、アルカリ水溶液の添加の間の圧力は、
約200mmHg以下であり、特に好ましくは、100
mmHg以下であり、圧力範囲の最低限界は水溶液の蒸
気圧により決定される。減圧は常用の真空ポンプ、例え
ば、水流ポンプを用いて行うことができる。
【0024】好ましくは、ガム除去反応は、できるかぎ
り繊維の酸化損傷を避けるために、閉反応系、即ち、空
気の部分減圧下で行うことができる。反応温度次第で
は、水溶液の蒸気圧したがってこの場合は全圧は上昇し
てもよく、ある状況下では大気圧またはそれ以上の値に
到達するかもしれない。しかしながら、真空を排除する
こと、即ち、大気圧下で実際のガム除去を行うこと、ま
たはガム除去反応の間に反応容器に空気および/または
不活性ガスを入れることも可能である。アルカリ溶液の
添加を減圧下で行うことだけは本発明の方法に必須であ
る。
【0025】好ましくは、本発明の方法は包装工業で非
常によく知られているような熱および化学物質に十分に
耐性である真空容器(例えば、ガラスまたはアルカリ耐
性金属の容器)または真空バック(PVC、ポリエチレ
ン、ゴム等の真空バック)中で行われる。靭皮繊維の力
学抵抗性があるため、可撓性容器を使用するならば、適
当な真空を成し遂げることができる。この場合には、好
ましくは、方法は真空バックに脱樹皮靭皮繊維を入れ、
排気し、バックを密閉し、ついでアルカリ溶液を、例え
ば注入針を用いて注入することにより行うことができ
る。排気は容積を減少し、そのためアルカリ溶液の最適
な含浸を成し遂げ、1:0.8〜1:2の好ましい溶液
比を維持することをより容易にすることとなる。
【0026】穏やかなガム除去および処理時間の短縮の
結果、本発明方法では比較的高い塩基濃度が使用でき、
そのためペクチン、脂肪類およびワックス類も繊維から
分離し、それでも重合度を維持するということになる。
塩基濃度は重要ではなく;しかしながら、一般には、1
〜5Nアルカリ水溶液の使用が好ましい。
【0027】温度もまた重要ではない;しかしながら、
ガム除去(アルカリ溶液の添加後)は、便宜上高温で行
う。80℃〜150℃の温度、例えば、約100℃が一
般には好ましい。
【0028】所望により、アルカリ水溶液は洗剤(例え
ば、アルカリ耐性石鹸またはスルホネート類)、分散剤
(例えば、アルカリ耐性ナフタレンスルホン酸誘導
体)、金属イオン封鎖作用を有する物質(例えば、ED
TA、ポリホスフェート類または亜硫酸廃液のような錯
生成剤)、還元作用を有する物質(例えば、亜硫酸ナト
リウムまたは亜ジチオン酸ナトリウム)および/または
酸化作用を有する物質(例えば、過酸化水素のような過
酸塩類または過酸化合物類(per−compound
s))のような常用の添加剤の常用量を含むことができ
る。
【0029】本発明の方法により得られた繊維のガム残
量は少なく、一般に約3〜8%である。所望により、ガ
ム残量はガム除去条件および処理時間を変更することに
より調整可能である。
【0030】ガム除去が終了したとき、溶液を周知の方
法、例えば、吸引濾過または遠心分離により繊維から分
離できる。繊維を水で濯ぎ、さらに常用法、例えば、硫
酸、塩酸または酢酸のような常用の酸による中和、およ
び「オイリング」(潤滑剤および/または紡糸仕上げ剤
の添加)、乾燥および破断(breaking)により
更に処理できる。新規な所望の方法によれば、二酸化炭
素(例えば、煙道ガスにより)で中和することも可能で
ある。分離された液体および、必要ならば、濯ぎ水の一
部を原濃度に濃縮でき、所望により、つぎのガム除去工
程に使用できる。
【0031】所望により、液体の一部をガム除去工程中
に吸引濾過でき、従って、ガムを最少量の濯ぎ水で除去
できる。除去した液体は水および添加剤を追加すること
ができる。この方法により、濯ぎ水の量はさらにもっと
減少可能である。所望により、分離したガム自体を活性
炭または周知方法で加熱目的に利用することができる。
【0032】本発明の方法はバッチ法または連続法で行
うことが可能である。
【0033】周知のガム除去靭皮繊維と比較すれば、本
発明で得られる得るガム除去靭皮繊維は著しく改良され
た特性および今まで成し遂げることが不可能であった繊
維構造が無傷である品質により区別される。膨潤可能な
ラミー、亜麻および大麻繊維の場合には、これはかなり
改良された膨潤特性として現れ、膨潤ファクターとして
周知の方法で特徴づけられ、以下のように測定すること
ができる: a)繊維材料から任意に引き抜かれた比較的多数の個々
の乾燥繊維をスライドガラス上でピンと張り、カバーガ
ラスで覆う。個々の乾燥繊維の繊維幅(繊維厚み)を検
量接眼マイクロメーター(calibrated ey
epiece micrometer)を装備した顕微
鏡下で各々繊維に沿った数点で測定する。 b)ついで、顕微鏡スライドガラス上の繊維を水の層で
覆い、湿気のある密閉容器内に数時間放置しておく。過
剰の水を除去した後、湿った繊維を塩化亜鉛/ヨウ化物
溶液(塩化亜鉛66部、水34部中ヨウ化カリウム3部
およびヨウ素1部)の層で覆う。30分後、一般に最大
膨潤に到達する。過剰の溶液を除去し、カバーガラスを
上にかぶせ、ついで、同−繊維の各々の場合について膨
潤した繊維の幅を繊維に沿ってa)と同−点で顕微鏡で
測定する。のように測定可能である。
【0034】膨潤ファクターを膨潤した繊維の幅と乾燥
繊維の幅の商と定義する。
【0035】従来のガム除去繊維と本発明のガム除去繊
維についての比較検討してみると後者が膨潤ファクター
の著しく高い平均値、特にかなり均一な膨潤特性を有す
ることを示している。従来のガム除去ラミー繊維の場合
には、平均膨潤ファクターとして約1.4〜2.5の範
囲の値が得られ、繊維に沿った種々の点で得られた値に
対する標準偏差は約0.4〜0.8の範囲であった。対
照的に、本発明のガム除去ラミー繊維では、平均膨潤フ
ァクターは2.7〜3.3、繊維に沿った標準偏差は約
0.1以下であった。亜麻および大麻についても類似の
結果を得、本発明によってガム除去された大麻および亜
麻繊維について約0.1以下の繊維に沿った標準偏差を
有する約3の平均膨潤ファクターであった。
【0036】したがって、本発明は、少なくとも2.7
の平均膨潤ファクターおよび約0.2以下の繊維に沿っ
た膨潤ファクターの標準偏差を有するガム除去ラミー、
大麻および亜麻繊維に関する。少なくとも2.9の平均
膨潤ファクターおよび0.1以上の繊維に沿った膨潤フ
ァクターの標準偏差を有するラミー、大麻および亜麻が
好ましい。
【0037】繊維の膨潤特性は、植物の種類、成長状
態、気候、繊維等の発育段階にある程度依存する。異な
る起源の繊維材料を比較するなら、ある環境下では比較
的広範囲の偏差が繊維間で生じる。しかしながら、もし
同じ起源の繊維を比較するなら、膨潤ファクターは繊維
間でほとんど変化せず、本発明によりガム除去された繊
維の場合には変動の範囲は常用の方法によりガム除去さ
れている繊維の場合と比較して著しく低い。例えば、常
用のガム除去繊維の場合には繊維間の膨潤ファクターの
標準偏差は0.4〜0.8またはそれ以上であり、一方
では本発明によりガム除去されたラミー、大麻および亜
麻繊維について約0.3以下の標準偏差を得た。
【0038】同じ起源の繊維を使用すれば、本発明の方
法を採用すると繊維長方向および繊維間の両方のいずれ
を考察しても非常に均一な膨潤特性を有する繊維材料が
製造できる。
【0039】したがって、本発明は、平均膨潤ファクタ
ーが少なくとも2.7であり膨潤ファクターの標準偏差
が繊維に沿って0.2以下であり、繊維間で0.3以下
である多数のガム除去ラミー、亜麻または大麻繊維を含
む繊維材料に関する。
【0040】本発明によりガム除去された繊維の改良さ
れた膨潤特性の結果、繊維強化複合材料による色素分子
またはマトリックス物質の浸透および吸収を実質上促進
する。一般的にそれらの膨潤性を失った繊維はそのよう
な物質を吸収する性能も喪失している。
【0041】更に、正常膨潤とは、繊維構造の損傷がな
く、セルロースの分子構造およびセルロースフィブリル
を互いに結合する分子構造がなお正常であることを表し
ている。更に、この構造の無傷は、膨潤の少ないマニラ
アサ、ジュート、ケナフおよびサイザルアサの場合にも
観察されている。
【0042】本発明により得られ得るガム除去靭皮繊維
を、従来法により得られ得る繊維と比較して約25〜3
0%高い平均破断伸度および著しく高い破断仕事により
区別する。本発明では、「破断仕事」は製品のパーセン
トで表した平均破断伸度と必要とした力の積を意味す
る。本発明に記載の平均破断伸度および破断仕事の値
を、ツェルウェーゲルウステル(Zellweger
Uster)社製のテソキド(Tesokid)強度試
験器により標準条件下60%相対湿度で各々測定した。
例えば、本発明によりガム除去したラミー繊維を測定す
ると、3.11の平均破断伸度を得、一方、従来のガム
除去ラミー繊維の市販品では2.24の値を得た。本発
明によりガム除去ラミー繊維の場合には破断仕事は1
4.6cN/デニールであり、市販のラミー繊維につい
ては6.3cN/デニールであった。
【0043】従って、本発明の方法により、今まで得ら
れなかった品質を有し、特にそれらの高い平均破断伸度
で区別されるガム除去靭皮繊維を生成し、同様にそれは
本発明に関する。好ましい態様は少なくとも2.8%の
平均破断伸度を有するガム除去ラミー繊維に関する。
【0044】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
する。実施例は真空バッグを用いて行った。
【0045】実施例1 樹皮を剥いだラミー20gを、100mmHg以下の真
空中で10%濃度(重量/容量)水酸化ナトリウム水溶
液で含浸し、ついで真空を維持しつつ100℃で1時間
処理した。ガム除去工程後、ラミー繊維を熱水で完全に
濯ぎ、酸性化し、紡糸仕上げ剤で処理し、乾燥し、乾燥
摩擦(dry rub)で処理した。生成したラミー繊
維は以下の特性を有する。 分離されない繊維の含量:0.1〜0.5% DP/重合度 :4200 ガム残量 :3〜8% 試験糸の強度 :低下
【0046】実施例2 樹皮を剥いだラミー20gを、吸引濾過した反応液およ
び前のガム除去バッチからの第1の濯ぎ水を含み、水酸
化ナトリウムおよびスルホネート(インバジン(Inv
adin)EL、チバAGバセル社製造)1.3gを補
充した残液40mlが入った100mmHgの真空状態
の真空容器中で含浸する。ついで真空容器を100℃で
1時間加熱する。ガム除去繊維を熱水洗浄し、更に、実
施例1と同様に処理した。生成したラミー繊維は以下の
特性を有する。 分離されない繊維の含量:0.2% DP/重合度 :4100 ガム残量 :3〜8% 試験糸の強度 :低下なし
【0047】実施例3 樹皮を剥いだラミー20gを、100mmHg以下の真
空中で1L当たり水酸化ナトリウム60g、チノクラリ
ット(Tinoclarit)CBB(チバAGバセル
社から市販の過酸化水素の安定化剤)、35%過酸化水
素および10mlインバジンEL(チバAGバセル社
製)を含むガム除去水溶液40mlで含浸する。つい
で、混合物を100℃で1時間処理する。ガム除去後、
繊維を熱水で洗浄、酢酸で中和し、紡糸仕上げ剤で生成
し、乾燥した。生成したラミー繊維は以下の特性を有す
る。 分離されない繊維の含量:0.4% DP/重合度 :3900 ガム残量 :3〜8% 試験糸の強度 :僅かに低下

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ水溶液を減圧下で加え、減圧
    下、大気圧下または加圧下で、脱樹皮靭皮繊維に作用さ
    せるアルカリ水溶液による脱樹皮靭皮繊維のガム除去
    法。
  2. 【請求項2】 ラミー、大麻または亜麻を靭皮繊維とし
    て使用する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 脱樹皮靭皮繊維/アルカリ水溶液の液比
    が1:0.8〜1:2のものを使用する請求項1または
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ水溶液としてアルカリ金属水酸
    化物または炭酸塩の水溶液を使用する請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ水溶液を200mmHg以下の
    圧力下で加える請求項1〜4記載のいずれか1項記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 1〜5Nアルカリ水溶液を使用する請求
    項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ水溶液を80〜150℃で脱樹
    皮靭皮繊維に作用させる請求項1〜6のいずれか1項記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 金属イオン封鎖、還元または酸化作用を
    有する物質、洗剤および/または分散剤を含むアルカリ
    水溶液を使用する請求項1〜7のいずれかに1項記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の方法
    の生成物として高い平均破断伸度を有するガム除去靭皮
    繊維。
  10. 【請求項10】 60%相対湿度で測定した破断伸度が
    少なくとも2.8%である請求項9記載のガム除去ラミ
    ー繊維。
  11. 【請求項11】 少なくとも2.7の平均膨潤ファクタ
    ーおよび0.2以下の繊維に沿った膨潤ファクターの標
    準偏差を有する、ガム除去したラミ−、大麻または亜
    麻。
  12. 【請求項12】 少なくとも2.9の平均膨潤ファクタ
    ーおよび0.1以下の繊維に沿った膨潤ファクターの標
    準偏差を有する、ガム除去したラミ−、大麻または亜
    麻。
  13. 【請求項13】 繊維の平均膨潤ファクターが少なくと
    も2.7であり、膨潤ファクターの標準偏差が繊維に沿
    って0.2以下であり、繊維間で0.3以下である膨大
    な数のガム除去したラミー、大麻または亜麻繊維を含む
    繊維材料。
JP11560795A 1994-05-16 1995-05-15 靭皮繊維のガム除去 Pending JPH07310221A (ja)

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