JPH07310295A - 故紙から無機質および油性廃物を除去する故紙の処理方法 - Google Patents

故紙から無機質および油性廃物を除去する故紙の処理方法

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JPH07310295A
JPH07310295A JP8641294A JP8641294A JPH07310295A JP H07310295 A JPH07310295 A JP H07310295A JP 8641294 A JP8641294 A JP 8641294A JP 8641294 A JP8641294 A JP 8641294A JP H07310295 A JPH07310295 A JP H07310295A
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clay
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Edward D Magauran
エドワード・ディー.マゴーラン
A Cody Charles
チャールズ・エー.コウディー
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    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C5/00Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
    • D21C5/02Working-up waste paper
    • D21C5/025De-inking
    • D21C5/027Chemicals therefor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故紙から無機成分、油性廃物、インキを除去
するための方法および組成物の提供。 【構成】 予め調製するか、水性故紙処理系中でその場
で成した、カチオン交換性粘土とアンモニウム塩の反応
によってえられる有機粘土の存在下に通気浮遊選別また
は水洗浄法によって無機成分、油性廃物、インキを脱離
捕集する。 【効果】 無機成分、油性廃物、インキを同時に除去捕
集できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ここに記載する発明は新しい紙の
製造に使用するための故紙(使用済みの紙)のパルプの
水性系から、焼却するときに灰分を構成する粘土、充填
剤その他の無機成分ならびに油性廃物を除去する方法に
関する。本発明は特に、新規な処理剤である有機粘土を
使用して無機成分および油性廃物を捕集する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】本発明は米国特許5,15
1,155号および米国特許出願7ー944624号に
記載された研究に関連する。
【0003】故紙は、これまでのところ、折々、大抵は
低品位の紙の製造資源として使用されていたに過ぎな
い。実体的法規制の強化を含む環境問題に関する関心の
増大に照して、製紙業者はあらゆる種類の紙の製造に故
紙の再生利用の圧力を受けている。さらに、そのような
再製紙の品質の特に上質紙および上質厚紙の原料として
の重要性が増してきた。
【0004】多くの研究者は、再生技術の一部として、
使用済み紙の脱墨(脱インキ)に焦点を当ててきた。一
方、他の大きな関心は紙に含まれる多くの種類の化学薬
品の除去である。塗被剤粘土、充填剤粘土は、高品質紙
に使用される二つの最も一般的な成分である。
【0005】非セルロース性塗被物、充填材粘土、その
他の製品が紙の製造中に加えられ、紙の表面に塗着さ
れ、または二次加工、印刷作業中に種々の外観特性を与
えるために紙に適用される。それらの特性は、平滑性、
印刷性、光沢、耐用性、紙の保護等である。これら種々
の材料の処方の範囲は意図される紙の機能に従って大い
に変化し、それはこれまでの故紙再生技術において様々
な汚染物となっている。これらは、単純な充填材粘土粒
子から、分解の難しい化学物質、顔料に及んでいる。こ
れらの物質の量は、故紙全重量の1%から50%に及ん
でいる。
【0006】一つの分類に属する故紙ですらも、粘土そ
の他の材料のタイプと量に相当な変異がある。これらの
非インキ成分は紙の焼却後に残るので一般に灰分と呼ば
れている。例えば、あるタイプの新聞用紙では灰分の量
は1%未満で所望の性質を高めるために意図的に粘土が
加えられることはない。別のタイプの紙では、ピッチの
沈着を助けるために少量の滑石が加えられることがあ
る。光沢および色調を改良するために二酸化チタンが加
えられることもある。より上質の新聞用紙では全体で5
%の粘土および他の材料が加えられるのが普通であり、
他の場合にはもっと多く用いられる。
【0007】紙に関して使用される場合、灰分という語
は特定の意味を有し、紙パルプ試料が高温で焼却された
ときに残る無機残渣を意味する。選択される焼却温度は
灰分含有量を分析すべき試料のタイプによって異なる。
例えば、木材とパルプ試料に就いてはTAPPI T−
211 om−85法では575℃と定めている。紙と
厚紙については、TAPPI T−413 om−85
法では900℃と定めている。紙と厚紙の無機成分は一
般に、(イ)紙の原料のパルプ中の鉱物質、(ロ)紙の
製造中に使用された化学物質の残渣、(ハ)充填および
被覆材料、および(ニ)紙の製造、加工、および使用中
に付着した多種類の鉱物質およびその他の無機物質から
なる。
【0008】紙または厚紙の焼却において単に無視し得
るほどの重量変化を受ける物質(例えば、二酸化チタ
ン)を含んでいるならば、もし900℃で安定な他の無
機物質が存在しないことが知られているならば、灰分の
量は使用済みの紙または厚紙に存在する好ましくない物
質の量にほぼ等しいと考えられる。実際、紙および厚紙
の灰分含有量はパルプからの無機残渣、硬水とともに用
いられた明礬(礬土、粗硫酸アルミニウム)からの無機
残渣、等である。例えば、炭酸カルシウムについては、
900℃±25℃における焼却では実質的な重量減少が
あるであろう。故紙中の実質的な該物質のタイプと量は
この場合には単に推定されるばかりである。
【0009】故紙は、無機成分に加えて、インキの他
に、有機汚染物を含む。例えば、鉄鋼製の新製品の包装
紙は金属を腐食から護るための種々の油で処理されてい
る。そのような有機不純物は油性廃物と呼ばれる。本発
明は、そのような油性の汚染物をも故紙パルプから除去
し、それとは別に無機成分も除去する。灰分を測定する
実験室的方法は種々の有機汚染物を焼失する。
【0010】次の表1は、本発明のよって故紙から除去
される紙の添加物として使用されるある種の無機成分を
しめす。
【0011】
【表1】 材料 内容 顔料 二酸化チタン 滑石 ケイ酸マグネシウム ゼオライト 沈降アルミノケイ酸ナトリウム 人工ゼオライト 合成無定形ケイ酸カルシウム CaC03 炭酸カルシウム 充填材粘土 カオリン 塗被粘土 ヘクトライト 剥層粘土 ベントナイト 焼成粘土 不透明化材 紙回収法において、脱インキ(脱墨)は、故紙をパルプ
に転化し、パルプを化学脱インキ剤を含むアルカリ性脱
インキ媒質と接触させ、インキをパルプ繊維から除去
し、水性媒質中にインキの懸濁物ないし分散物を生成さ
せる。その媒質は、インキの他に上に述べたような無機
成分や油性廃物を含む。得られた混合物は次いで懸濁し
ているインキ、無機成分、油性廃物を分離するために、
例えば、気泡導入(スパージング)と浮遊選別(浮
選)、続いてインキその他の粒子浮遊物の処理浴からの
すくい取り(スキミング)、または濾過による分離と水
洗による。
【0012】既知の故紙処理方法の効率改良のために多
数の試みがある。米国特許4,618,400号は、故
紙をパルプに変え、チオールーエトキシ化合物である脱
インキ剤を0.2〜2%含むアルカリ性pHの水性媒質
と接触させ、懸濁ないし分散したインキをパルプ含有媒
質から除去することからなる方法を開示している。
【0013】米国特許4,710,267号は、再生紙
の変色および粘着性を減少するための第四級アンモニウ
ム化合物の使用を開示している。米国特許第5,09
4,716号は故紙再生法においてインキ粒子を湿らす
ために湿潤剤として機能するアンモニウム塩の使用を示
している。
【0014】米国特許第4,666,558号は、水溶
性のC9 ないしC16アルカノールの特定の混合物からな
る試薬を含む水性媒体中でパルプ化した新聞紙を撹拌す
ることを含む脱インキ法を開示している。米国特許4,
935,096号はセルロース繊維にイオン性界面活性
剤で洗浄し、続いてアルキルケテン二量体やアルキルコ
ハク酸無水物のようなサイズ剤を添加する処理法を記載
している。
【0015】特許協力条約出願WO91/14821号
には、トール油(タル油)とアミドとの反応によって製
造される故紙脱インキ用捕集剤が記載されている。日本
特許公報59ー150191号には、脂肪酸塩の存在下
に紙を浸潤し、続いて第四級アンモニウム界面活性剤に
さらす故紙の脱インキ法が記載されている。ソヴィエト
連邦特許926129号は、第四級アンモニウム塩、ホ
スホニウム界面活性剤、イソアミルアルコール、ホスフ
ィン・オキシド、ブチル・キサントゲナートおよび溶媒
を含む、故紙から印刷インキを除去する組成物を提案し
ている。
【0016】日本特許公報31191/89には、製紙
から出るいわゆる白水から、粘土とカチオン界面活性結
合剤を別々に加えることにより繊維性汚染物を除去する
ことを開示している。開示されている結合剤はステアリ
ル−トリメチル−アンモニウム・クロリドである。米国
特許4,867,844号には、粘土(好ましくはベン
トナイト)とオニウム化合物、好ましくは第四級アンモ
ニウム化合物から誘導される有機基から形成される親有
機錯体を適用することによる繊維性材料の処理法が開示
されている。米国特許4,650,590号と4,47
0,912号には、有機粘土によってエマルジョンを破
壊し、ならびに有機粘土母剤中に吸収させることによっ
て有機汚染物を除去する方法を記載している。
【0017】大半の脱インキ方法は、無機成分および油
性廃物の除去を考慮していない。完全に利用できる故紙
の処理法は目下のところ存在していないことにおいて大
方の意見は一致してる。故紙からの、水性(フレクソ印
刷用)インキの除去は、既知の浮遊選別式脱インキ法に
関連する特に厄介な問題であることが認められている。
水洗脱インキ法を用いて故紙から水洗脱インキを実施す
ることは、多量の水の使用と水の再使用のための処理の
問題を提供する。この点に関して、実質的な費用は故紙
材料を無機成分を含む水性インキを油性インキとそれに
関連する無機成分を分離することに関わっている。
【0018】どの様なタイプの汚染物にせよ無機成分に
関する第一の考慮は、新規製造の要件に適うように効率
的に除去されることと、生成物が清浄で均質で高品質で
あることである。第二の考慮点は、パルプの収率と残渣
処理の量と費用の消極的な面である。残物処理の問題
は、類似した製品を造る類似した工場でも可なり変化が
あり、使用済みの(そして特定割合の)故紙は、一般
に、可能な最低費用、最高収率と、あきらかにインキ、
塗被物ならびに特定組成のための他の添加物がバランス
するように選択される。
【0019】塗被物を含む無機成分の除去は、インキの
場合と同様、故紙処理系の設計、使用される個別の装
置、関連する操業特性および効率に依存する。例えば、
今日まで充填粘土とある種の塗被材料を除去する機構は
洗浄であった。洗浄の効率は第一に粒子サイズと装置の
濾過網の目に関係していた。
【0020】さらに、今日まで使用されている浮遊選別
脱インキ剤は、故紙からある種の非インキ汚染物を満足
に除去する効果がなかった。上述のようにこれらの汚染
物は、しばしば故紙脱インキ処理において遭遇され、最
終的再生紙製品の品質を損する。
【0021】水性および/または油性のインキを含む種
々のタイプの故紙を処理して無機成分と油性インキのよ
うな油性廃物を除去する方法の提供が高度に望まれてい
る。さらに、そのような方法が、処理された故紙からも
そのような汚染物を除去してそのような方法によって再
生される紙パルプの品質を高めることができるなら有利
である。
【0022】
【問題解決の方法・発明の構成】本発明は、有機粘土が
高度に有効な故紙処理剤として機能し、故紙から無機成
分と油性廃汚染物を除去し、さらにそのような有機粘土
は直接添加できるばかりでなく、廃物処理中にその場で
形成できるという発見に基づいている。本発明は有機粘
土を回収故紙から無機成分および油性廃物を除去する故
紙処理剤として使用することに関する。かくて本発明は
さらに、(イ)水性故紙系中で有機粘土を形成し、
(ロ)該水性系中で故紙を故紙から無機成分および油性
廃物を除去するに有効な量の有機粘土と接触させ、
(ハ)水性系から使用可能パルプを回収することからな
いる。本発明の組成物は、水系スラリーすなわち故紙を
含む水系スラリー中に見出される粘土、充填剤、他の無
機成分、および油性廃物を、通気浮遊選別法によって捕
集して除去し、再生に適する紙パルプを製造するのに使
用され、また本発明の組成物は水系スラリーまたは故紙
を含む水系スラリーからそれに含まれる油性廃物を除去
するのにも用いられる。
【0023】有機変成性粘土または有機変性粘土それ自
身を形成するアンモニウム塩は、無機成分を含む故紙と
ともに使用されて、それに含まれる無機成分ならびに油
性または水性の種々の印刷インキを捕集する。そのよう
なアンモニウム塩および有機変性粘土はまた種々の油で
汚染した紙に対して油性廃物を捕集除去して再生用紙パ
ルプを生産するのに使用される。
【0024】本発明の添加物は故紙を含むアルカリ性水
性媒質中に導入される。スラリーは剪断力にさらされて
紙をパルプ化しまたは繊維化してインキ、油性廃物、粘
土、および無機成分を水性系中に解放する。本発明の添
加物はかくて解放された汚染物を捕集する。スラリーは
通気浮遊選別法によって捕集廃物を表面に浮上させ、す
くい取り、吸引等の方法に処してもよい。汚染物の除去
後、パルプは再生紙にされる。変法としてパルプは水性
スラリーから濾別され、本発明の添加物を水性スラリー
に加えて無機成分と油性廃物を捕集し、水性液から分離
してもよい。
【0025】本発明の添加物は、水性系スラリーまたは
故紙を含む水性系スラリーに、浮遊選別段階以前のどの
時点で加えてもよい。理想的には、本発明の添加剤はパ
ルプの混合や撹拌がある段階で加え、有機粘土処理剤と
無機成分および有機廃物との接触を高めるのがよい。
【0026】本発明の添加物は、水酸化ナトリウム、ケ
イ酸ナトリウム、過酸化水素、キレート剤(それらは典
型的には故紙パルプ化器に加えて紙の繊維化と繊維から
のインキの脱離を助けるものであるが)と共存可能であ
る。本発明の添加剤は発泡性を調節する界面活性剤、粘
性成分を処理する添加物とも共存可能である。
【0027】本発明の添加剤は、インキ、油性廃物、無
機成分を通気浮遊選別法で除去する紙再生産業の種々の
分野で利用できる。例えば、本発明の添加剤は、浮遊選
別によって無機成分の除去と脱インキを同時に行なうこ
とができ、高灰分の帳簿用紙から再生ティッシューペー
パーを造る製紙工場において今日使用されている浮遊脱
インキと洗浄脱灰の組合せに優る効果を有する。本発明
の添加物は種々のタイプの油分を収集して、例えば、鉄
鋼製品工場、食品工場から出る油を含む故紙の再生に使
用できる。
【0028】有機粘土それ自身も直接本発明において利
用できる。しかしながら、本発明の好適実施例において
は、水性パルプ系のなかで、その場で有機粘土系を形成
することができる。第一に、1種以上のアンモニウム塩
と1種以上のカチオン交換性粘土を水性系に加えること
によって有機粘土が形成できる。この場合、これらの物
質が反応して有機粘土を形成する。
【0029】あるいは、処理される故紙の全部あるいは
一部が、ベントナイト、カオリナイト、アタパルジャイ
ト、ヴァーミキュライト、ヘクトライト、等のカチオン
交換性粘土を含むならば、有機粘土は、(イ)その少な
くとも一部がカチオン交換性粘土を含む故紙をパルプ化
して故紙から粘土を解放し、そして(ロ)少なくとも1
種のアンモニウム塩を混合してカチオン交換反応によっ
て有機粘土処理剤を生成する。
【0030】第三の方法は、カチオン交換性粘土と1種
以上のアンモニウム塩が処理される故紙中に存在する場
合である。アンモニウム塩は紙が印刷される前に、イン
キ、紙サイズ剤、紙自身に加えてもよい。そこで、パル
プ化段階で、故紙に含まれたアンモニウム塩と粘土が遊
離しその場で有機粘土に形成される。
【0031】別の技術は、1種以上のアンモニウム塩と
混合された1種以上のカチオン交換性粘土からなる無水
混合物を加えることを含む。水の存在なしには粘土はア
ンモニウム塩とは反応しない。混合物を水系に加えると
き両者が反応して有機粘土となる。さらに、アンモニム
塩は故紙中に含まれる粘土とも反応する。
【0032】さらに別の技術は、紙が印刷される前に、
アンモニウム塩を、インキ、紙サイズ剤、または紙自身
に加えておき、故紙をパルプ化してアンモニウム塩を別
に加えた粘土と反応させて、処理剤を形成することを含
む。
【0033】上述のその場で有機粘土処理剤を形成する
すべての手段において、さらに追加の粘土またはアンモ
ニウム塩を水性系に加えて、故紙を処理するに充分な量
に有機粘土の形成を増加することができる。
【0034】さらに付け加えて、予め、即ち、外部で形
成しておいた有機粘土を水系に加えてもよい。
【0035】浮遊選別法において使用される有機粘土の
調製に必要なアンモニウム塩の量は有機粘土を浮遊する
ようにするに充分な疎水性を導入するに要する量であ
る。洗浄課程において使用される有機粘土処理剤の調製
に必要なアンモニウム塩の量は油性廃物を吸引するに充
分な疎水性を有するが、しかし分散状態に留るに充分な
親水性を有する有機粘土を生成するに充分の量である。
カチオン交換性粘土に就いては、必要とされるミリ当量
のアンモニウム塩は粘土ーカチオン交換容量の約20%
であろう。
【0036】これを読んで、雑誌を扱った人々は粘土塗
被物の量ならびに雑誌を生産するに使用された粘土のタ
イプと量の変化の大きさに気付くであろう。灰分含有量
は低塗被出版物の8ないし12%から高級重塗被出版物
の25ないし30%までの変化がある。塗被物のタイプ
と量は安価な雑誌から「ナショナル・レヴィユー」、
「サイエンテイフィック・アメリカン」、「プレイ・ボ
イ」、「スミソニアン」等の高級雑誌に至るまで、大い
に変化がある。典型的には小切手のような着色財産証書
用紙、商用書式、文具用紙、書写用紙、等は一般に10
%程度の灰分を含んでいる。これらの紙は平滑性、高い
不透明性、等を得るために添加された粘土を含み、その
含まれる灰分粒子はきわめて微細である。別の故紙の品
位はしばしばコーヒーテーブルの上に展示されるような
塗被紙の美術書であり、それは容易に20ないし30%
の灰分を含み、大抵、被覆のための粘土と顔料としての
二酸化チタンである。
【0037】種々の高品質紙を造るためには無機成分の
完全な除去は必ずしも必要ではない。実際、高収量と高
品質にとって有利であることもある。無機成分含有物の
タイプはこれらの利用にとって非常に重要で、充填用粘
土が最上で、微細塗被粘土が利用可能である。安価な塗
被物を有する低級故紙は上質再生紙を造るには経済的で
ない。しかし本発明によって、より低い程度の紙の製造
には利用できるようには改良できる。可視的黒および色
彩の塗被物のシミは許容できない。本発明によってなさ
れた改良がなされなかったなら、大量の重塗被故紙は重
大な問題に直面することなしには高品質紙の再生には使
用できなかったあろう。
【0038】テイッシューペーパーとある種の紙タオル
から高級紙の製造まで、高度に充填され充填または塗被
された材料が、無機成分粒子の回収可能性次第で、一般
に使用される。ティッシューペーパー製造機械は高速で
運転されるから薄いシートを製造するには湿潤強度が要
求される。しかし最終製品は柔軟で吸収性でなければな
らぬ。それゆえ、高効率の無機成分除去が最終生成物に
おいて低灰分を達成するためには望ましく、そのような
効率は以下に記す改良によって提供される。
【0039】本発明者等は、有機粘土の無機成分と油性
廃物の除去剤が、水性系に1種以上のアンモニム塩と1
種以上のカチオン交換性粘土を加えることによりその場
で生成することを発見した。本発明で使用されるカチオ
ン交換性粘土は粘土100gにつきNa+ ,Li+ ,H
+ ,Ca2+,Mg2+,またはFe2+のような少なくとも
約5m.e.q.の交換当量を有する1価または2価の
カチオンを含む。カチオン交換性粘土の例はヘクトライ
ト、ベントナイト、アタパルジャイト、ヴァーミキュラ
イト、カオリン、サポナイト等を含むが、これらに限定
されるものではない。本発明で特に有用なタイプの粘土
はスメクチックタイプの粘土で、そのあるものは米国特
許4,695,402号に記載されている。
【0040】カチオン交換性粘土は紙の表面を平滑に
し、インキの浸透を制御し、抵抗性、、外観、光輝度、
不透明性を改良するために普通に使用されている。カチ
オン交換性粘土はまた対熱性および感圧性のような特性
を付与するために機能的塗被物として適用される。かく
て、そのようなカチオン交換性粘土を含む故紙について
有機粘土故紙処理剤が、(イ)カチオン交換性粘土を含
む故紙を水性系中でパルプ化して故紙からカチオン交換
性粘土を遊離させ、(ロ)その水性系中を少なくとも1
種のアンモニウム塩と混合することによって得られ、そ
れは無機成分、油性廃物ならびにインキを紙から除去す
る能力を有する。
【0041】本発明において有用なアンモニウム塩は
【0042】
【化1】
【0043】で表わされ、式中R1 が炭素原子数1〜約
30の直鎖または分岐の炭化水素基、R2 、R3 、R4
が独立に(イ)炭素原子数1〜約30の直鎖または分岐
の脂肪族基、(ロ)芳香族基および置換芳香族基、
(ハ)1〜約80モルのエチレンオキシド基を有するω
−ヒドロポリオキシエチレン基、と(ニ)水素原子から
なる群から選ばれるものを含む。アンモニウム塩を形成
するアニオンX- は典型的には粘土のカチオン交換性を
損わないものであり、例えば、塩化物、臭化物、ヨー化
物、ヒドロキシル、亜硝酸、酢酸、等のイオンであり、
アンモニウムカチオンの電荷を満たすに充分な量で使用
される。
【0044】上記の式の脂肪族基は、とうもろこし油、
ココ椰子油、大豆油、パーム椰子油、綿実油、等の植物
油、ならびに獣脂(tallow)のような動物油脂を
含む種々の天然油脂から誘導されるものでよい。脂肪族
基は同様に、例えば、α−オレフィンのような石油化学
的に誘導されるものでもよい。
【0045】本発明に有用なアンモニウム塩は、モノメ
チル−トリアルキル第四級塩、ジメチル−ジアルキル第
四級塩のような疎水性アンモニウム塩、ならびに水分散
性ωーヒドロポリオキシエチレンーアンモニウム化合物
のような親水性アンモニウム塩、およびその混合物であ
る。
【0046】疎水性有機カチオンの選択はイオン交換反
応の後に疎水性になる有機粘土を生じる。親水性有機カ
チオンの選択は親水性有機粘土を生じる。疎水生有機粘
土は、有機粘土と水の混合物に気泡を導入し、次いで表
面に浮いた有機粘土を真空吸引等によってすくい取るこ
とにより除去されるような有機粘土である。親水性有機
粘土はこの方法では水から分離することができない。
【0047】特に、水洗浄法に使用される本発明の処理
剤組成物に適する親水性アンモニウム塩は(イ)少なく
とも1個の、炭素原子数約8〜約30の炭化水素基、好
ましくは炭素原子数C8 〜C18個の炭化水素鎖(アルキ
ル基)、(ロ)少なくとも1個の、約9モルより大きい
エチレン・オキシド基を含む親水性炭素鎖、を含む。
【0048】適当なω−ヒドロポリオキシエチレン第四
級アンモニウム塩の例は次の通りである。ジ水素化C8
〜C18獣脂ヒドロカルビル−メチル−ω−ヒドロポリオ
キシエチレン(33)−アンモニウム・クロリド、ジ水
素化C8 〜C18獣脂ヒドロカルビル−メチル−ω−ヒド
ロポリオキシエチレン(15)−アンモニウム・クロリ
ド、ジ水素化C8 〜C18獣脂ヒドロカルビル−メチル−
ω−ヒドロポリオキシエチレン(30)−アンモニウム
・クロリド、ジ水素化C8 〜C18獣脂ヒドロカルビル−
メチル−ω−ヒドロポリオキシエチレン(50)−アン
モニウム・クロリド、等である。浮遊選別法に使用され
る本発明の処理剤組成物に適する疎水性アンモニウム塩
は(イ)少なくとも1個の、好ましくは2または3個
の、炭素原子数約8〜約30、好ましくは3〜18の炭
化水素鎖(アルキル基)、(ロ)親水性炭素鎖を有しな
いか、または、全部で9モル以下のエチレン・オキシド
基を有する親水性炭素鎖、を含む。
【0049】適当な疎水性アンモニウム塩の例はメチル
−トリ水素化C8 〜C18獣脂ヒドロカルビル−アンモニ
ウム・クロリド
【0050】
【化2】
【0051】ジ水素化C8 〜C18獣脂ヒドロカルビル−
メチル−ω−ヒドロポリオキシエチレン(2)−アンモ
ニウム・クロリド
【0052】
【化3】
【0053】ジメチル−ジ水素化C8 〜C18獣脂ヒドロ
カルビル−アンモニム・クロリド
【0054】
【化4】
【0055】式中、HTは水素化C8 〜C18獣脂ヒドロ
カルビルを表わす。
【0056】疎水性有機粘土と親水性有機粘土の混合
物、または、そのアンモニウム塩が粘土に適当な親水性
/疎水性バランスを有する有機粘土を与えるような有機
粘土は浮遊選別法と水洗浄法を組合せた処理法に使用す
ることができ、処理済パルプを得る。この点に関して、
疎水基と親水基を有するアンモニウム塩が使用できる。
さらに、異なったイオン交換容量を有するカチオン交換
性粘土の混合物もまた故紙処理有機粘土として使用でき
る。
【0057】本発明の組成物において使用できるアンモ
ニウム化合物の合成は当技術分野においてよく知られた
方法で遂行することができる。例えば、ニトリルの水素
化によってメチル−ジアルキル第二級アミンを合成し
(米国特許2,355,356号参照)、メチル基源と
してホルムアルデヒドを用いて還元的にアルキル化して
第四級塩を得る。米国特許3,136,819及び2,
775,617号に記載の方法によれば、第三級アミン
にベンジル・クロリドまたはベンジル・ブロミドを反応
させて第四級アミン・ハロゲン化物を得る。
【0058】本発明において使用できる粘土は、よく知
られたメチレンブルー法および酢酸アンモニウム法によ
って測定する時、粘土100gにつき少なくとも5ミリ
当量のカチオン交換容量を有するカチオン交換性粘土で
ある。
【0059】カチオン交換性粘土は当技術分野ではよく
知られており、種々の市販品がある。脈石や非粘土分を
含む粗形態でも、既知の方法で精製されたものでもよ
い。
【0060】本発明で使用できる代表的粘土は、ベント
ナイト、カオリナイト、アタパルジャイト、ヴァーミキ
ュライト、ヘクトライト、サポナイト等である。上記の
粘土は剪断処理したものでも剪断処理しないものでも使
用できるきることは理解されよう。さらに使用されるカ
チオン交換性粘土は粗形態(脈石、非粘土成分を含む)
でも精製形態(脈石を含まない)でも使用できる。本発
明の組成物において粗形態の粘土を使用できることは実
質的な製造費の節約である。またナトリウム型への転化
の必要もない。
【0061】本発明によって提供される処理方法は、水
洗処理剤として親水性有機粘土と疎水性有機粘土のいず
れかまたは両者を用いることができる。典型的には、油
性廃物の除去のための水洗浄法を用いる処理系では相対
的に親水性の有機粘土が大いに有用である。相対的に疎
水性の粘土は無機成分と油性廃物を除去する浮遊選別を
用いる処理系において大いに有用である。
【0062】無機成分と油性廃物を除去する試薬をその
場で生成することの利点は、添加前に濾過、洗浄、乾
燥、粉砕等を要しないことである。また、有機粘土が高
度に分散した形で得られ、それは処理効率を高め、種々
のアンモニウム塩/カチオン交換性粘土の組合せ使用を
可能にする。もし予め造った有機粘土を使用すれば、そ
れはパルプ化装置の中で容易に分散しないこともある。
かくて、その場で生成する方法は広範囲のアンモニウム
塩とカチオン交換性粘土の使用を可能にし、粗材料の使
用とあいまって利益となる。
【0063】粘土を処理すべき系に加えるとき、粘土は
乾燥状態で前もって分散させた状態で添加してもよい。
所望ならば、水性粘土スラリーは不純物を除くために添
加前に遠心分離してもよい。スラリーはまた添加前に剪
断処理してもよい。その場で有機粘土が形成される前に
粘土の分散を助ける。
【0064】本発明の方法による紙パルプの回収は好ま
しくは当技術分野でよく知られた浮遊選別法および/ま
たは水洗法によって達成される。
【0065】本発明の技術が浮遊選別法として実施され
るとき、処理剤は故紙から遊離する汚染物を集め、それ
を通気浮遊選別法とすくい取り(スキミング)によって
水性スラリーから除去する。操作は好ましくはアルカリ
性条件下で行なわれる。水性系は性能向上のために1種
以上の石鹸、洗剤、界面活性剤のような発泡剤を含んで
もよい。
【0066】本発明の技術が水洗浄法によって実施され
るとき、スラリーは表面に集る比較的少量の泡を物理的
に除去してもよく、それから濾過し、得られる繊維マッ
トを多数回水洗し、分散していた粒子がマットを通過す
るようにする。処理剤はまた粒子を充分に小さい大きさ
に分散させ、濾過に際して油性廃物が洗浄により繊維マ
ットを通して除かれるようにする。この場合も操作はア
ルカリ性条件下で行なわれる。
【0067】本発明によって処理され得る代表的なタイ
プの紙は、新聞、雑誌、帳簿用紙、コンピューター用
紙、古本、およびこれらの混合物である。食物包装紙、
半漂白サルファイト紙、印刷した漂白クラフト紙、古た
ばこカートン、その他同様の品位の紙が故紙回収に使用
される。故紙は典型的にスーパーマーケットで多くの包
装に使用される仕上げを得るために厚く塗被された白色
度の高い繊維を含んでいる。このような被覆物は故紙処
理において機械力によって破壊し、パルプ中に可視また
は半可視の状態で存在する。その大きさの故に、その除
去は第一義的には浮遊選別による。インキの除去はこれ
らの被覆物の除去に依存する。インキは塗被物の上に印
刷されるものであるから、塗被物の粒子が除去されなけ
ればインキも除去されない。
【0068】故紙は本発明の処理剤と接触面積を増大す
るためにパルプ化される。さらに上に論じたように、カ
チオン交換性粘土を含む故紙のパルプ化は水性系の中に
該粘土を解放し、そこで粘土はアンモニウム塩と反応し
て有機粘土処理剤を形成することがわかった。同様に、
カチオン交換性粘土とアンモニウム塩を含む故紙をパル
プ化するか、あるいはアンモニウム塩を含む故紙をパル
プ化し、別にその水性系にカチオン交換性粘土を加える
ことによって処理剤が得られる。故紙をパルプ化する技
術と装置は当技術分野においてよく知られている。例え
ば、故紙は水性系に加え、該水性系を剪断作用にさらす
ことによってパルプ化される。
【0069】本発明の方法は、水性および/または油性
のインキを含む故紙を処理して無機成分と油性廃物を除
去するのに有効な手段を提供する。本発明の方法は高品
質の再生紙の製造に適する紙パルプを生成する。さら
に、本発明の方法によって得られる処理された紙パルプ
は従来の技術によって得られる製品より汚染物の含有量
が少ない。
【0070】上に述べた本発明の方法は、浮遊選別法に
よって実施され、無機成分のみ、油性廃物のみ、または
無機成分と油性廃物の両者を含む故紙について実施可能
である。
【0071】下記の実施例は本発明の例示のためであ
り、いかなる意味でも本発明はそれらに限定されるもの
ではない。明細書を通じて、特にことわり書きしない限
り、百分率は重量百分率である。
【0072】
【実施例1】この実施例は浮遊選別法によって無機成分
を除去するための数種の好ましいアンモニウム塩と数種
の外部で調製した有機粘土の使用を例示する。
【0073】パルプ化に際して故紙から遊離するカチオ
ン交換性粘土との反応によってその場で有機粘土を形成
するアンモニウム塩はジメチル−ジ水素化獣脂ヒドロカ
ルビル−アンモニム・クロリド(2M2HT)、メチル
−ジ水素化獣脂ヒドロカルビル−ω−ヒドロポリオキシ
エチレン(2)ーアンモニウム・クロリド(M2HT−
2E.O.)、ベンジル−メチル−ジ水素化獣脂ヒドロ
カルビル−アンモニウム・クロリド(BM2HT)、メ
チル−トリ水素化獣脂ヒドロカルビル−アンモニウム・
クロリドを含む。2M2HT、BM2HT、M3HTは
発泡を高めるために4.5%のBrij700界面活性
剤(百分率はアンモニウム塩の重量に基づく)とともに
用いた。外部調製の有機粘土は、130ミリ当量(m.
e.)のM3HTを粗ヘクトライトの水性スラリーと反
応させて得られた。m.e.比は100gの粗粘土に基
づく。有機粘土スラリーは65℃で30分間反応させ、
その後で1.5%のBrij700界面活性剤(百分率
は有機粘土固形分の重量に基づく)を加えた。比較のた
めに標準脂肪酸石鹸捕集剤を用いた。この実施例の実験
に用いた故紙はのフレクソグラフ用インキで印刷した新
聞紙/油性インキで印刷した新聞紙/雑誌の35%/3
5%/30%混合物であった。
【0074】試験において、故紙は0.16%のジエチ
レン−トリアミン−ペンタ酢酸、3%のケイ酸ナトリウ
ム、1%の水酸化ナトリウム、1%の過酸化水素(故紙
の重量に基づく)とアンモニウム塩と有機粘土添加物を
含む温水で4%濃度のスラリーにした。紙はマエストロ
ーム実験室用パルプ化器で10分間パルプ化処理した。
パルプ化後、紙は温水で1%に希釈し、5リットルの実
験室用浮遊選別槽に移し、通気浮遊選別にかけた。真空
吸引技術を用いて遊離して水性系表面に浮んだ廃物を集
めた。白色度(brightness)の試験試料と灰
分の試験試料が浮遊選別処理開始前および開始後18分
に採取された。パルプ試料はpH4.5に酸性化し、濾
過し、圧縮し、乾燥し、得られた塊(pad)の青色反
射(blue reflectance)をハンターラ
ブ(Hunterlab)装置を用いて測定した。青色
反射は紙の白色度の測定のために使用される。塊の灰分
含有量はTAPPI T−211 0m−85(塊は1
00℃で乾燥し、575℃で3時間灼熱した)で測定し
た。結果は表2にしめす。
【0075】
【表2】 添加物 白色度(最高/最低) 灰分 開始前 18分 開始前 18分 A 45.2/43.5 64.2/61.9 7.2% 1.1% B 48.8/45.3 64.1/60.8 7.2% 1.4% C 48.1/42.9 63.7/62.7 7.2% 1.2% D 45.3/42.4 61.9/54.0 7.2% 1.7% E 46.4/44.7 63.1/62.0 8.7% 1.3% F 46.6/31.2 49.4/44.0 8.3% 5.5% 註 A=1.0% 2M2HT +界面活性剤 B=1.0% M2HT-2 E.O. C=1.0% BM2HT +界面活性剤 D=1.0% M3HT+界面活性剤 E=3% 130 m.e. M3HT /粗ヘクトライト有機粘土+1.5
% 界面活性剤 F=1.0% オレイン酸+1.5% Ca(OH)2 この結果は本発明の添加物が、インキ、粘土、充填剤、
およびその他の無機成分を含む通気浮遊選別汚染物を有
効に捕集し除去することを示す。本発明のアンモニウム
塩と有機粘土の組成物によって有意な白色度の増加と7
5〜85%の灰分の減少が見られる。本発明の方法はイ
ンキの存在しない系に適用できることは言うまでもな
い。
【0076】
【実施例2】この実施例は好ましい有機粘土(外部で合
成されたものとその場で合成されたもの)組成物の浮遊
選別法による紙からの油性廃物の除去のための使用を例
示する。
【0077】外部で、130m.e.のM3HTと粗ヘ
クトライト粘土の水性スラリーを反応させて有機粘土を
調製した。その有機粘土スラリーは65℃で30分反応
させられた。その後1.5%のBrij 700界面活
性剤(百分率は有機粘土固形分に基づく)を加えて発泡
性を高めた。
【0078】第二の有機粘土が、外部で、75m.e.
のM3HTと粗ヘクトライト粘土の水性スラリーと反応
させることによって調製された。この有機粘土スラリー
は65℃で30分反応させられた。
【0079】第三の有機粘土が、外部で120m.e.
のM3HTを粗ヘクトライト粘土の水性スラリーと反応
させることによって調製された。この有機粘土スラリー
は65℃で30分反応させられた。
【0080】2種の有機粘土が、(1)M3HTと粗ヘ
クトライト粘土を別々に水性系に加えることと、(2)
M3HTを水性系に加え、故紙をパルプ化するときに遊
離するカチオン交換性粘土と反応させることによりその
場で生成された。
【0081】発泡性を高めるために、すべての有機粘土
は1.5%のBrij 700(百分率は有機粘土の重
量に基づく)とともに用いられた。
【0082】使用された故紙は、(1)19.4%の長
鎖脂肪族炭化水素を含む鉄鋼製品用クラフト紙と(2)
15%の大豆油を含む褐色紙と(3)15%のひまし油
を含む褐色紙(brown paper)であった。
【0083】試験において、油を含む汚染した紙を、3
%のケイ酸ナトリウム、1%過酸化水素と本発明の組成
物(百分率は含油紙の重量に基づく)を含む温水に入れ
た。ワーリングブレンダーを用いて試料をパルプ化して
浮遊選別にかけ、表面に浮んだ油性廃物の浮滓を真空吸
引によって除去した。浮遊選別の後、処理されたパルプ
は濾別乾燥された。乾燥試料は塩化メチレンによって抽
出して残留油分を定量した。結果は表3に示されてい
る。
【0084】
【表3】 油捕集剤 故紙 残留油分% 捕集された油分% G 鉄鋼製品用含油クラフト紙 4.7% 75.8% H 鉄鋼製品用含油クラフト紙 4.7% 75.8% I 鉄鋼製品用含油クラフト紙 5.0% 74.2% J 鉄鋼製品用含油クラフト紙 5.7% 70.6% K 鉄鋼製品用含油クラフト紙 9.5% 51.0% G 15%大豆油含有褐色紙 3.7% 75.3% G 15%ひまし油含有褐色紙 4.4% 70.7% 註 G=3% の130 m.e. M3HT と粗ヘクトライト粘土と1.5%
の界面活性剤からなる外部で調製した有機粘土 H=1% の 75 m.e. M3HT と粗ヘクトライト粘土と界面
活性剤からからなる外部で調製した有機粘土 I=1%の 120 m.e. M3HTと粗ヘクトライト粘土と界面活
性剤からなる外部で調製した有機粘土 J=1.5%のM3HTと粗ヘクトライト粘土と界面活性剤から
なるその場で調製した有機粘土 K=1.5%のM3HTと故紙から遊離した粘土とを反応させて
界面活性剤とともに形成された捕集剤 上述の例は外部で調製された有機粘土とその場で形成さ
れた有機粘土が、故紙に含まれる油性汚染物を通気浮遊
選別法により有意量を回収できることを例示する。有機
粘土は種々のタイプの油に対して有効な捕集剤である。
【0085】
【実施例3】この実施例はその場で形成された種々のア
ンモニウム塩とカチオン交換性粘土の浮遊選別法による
故紙からの油性廃物廃物の除去の好ましい例を示す。そ
の場で有機粘土を調製するために使用されたアンモニウ
ム塩は、2M2HT,M3HT、トリメチル−ココ椰子
ヒドロカルビル−アンモニウム・クロリド(3MC)、
ジメチル−ジココ椰子ヒドロカルビル−アンモニウム・
クロリドを含む。使用されたカチオン交換性粘土は粗ヘ
クトライト、粗カオリナイト、粗アタパルジャイト、粗
ベントナイトを含む。使用された故紙は19.4%の長
鎖脂肪族炭化水素を含む鉄鋼製品用クラフト紙であっ
た。
【0086】試験において、故紙は、3%のケイ酸ナト
リウム、1%の水酸化ナトリウム、1%の過酸化水素と
カチオン交換性粘土成分を含む温水に入れた(百分率は
故紙に重量に基づく)。比較のために、アンモニウム塩
およびカチオン交換性粘土を含まない液による白試験が
行なわれた。発泡性を高めるために、1,5%のBri
j700界面活性剤が加えられた(百分率はその場で生
成する有機粘土の重量に基づく)。試料はワーリングブ
レンダーを用いてパルプ化され、通気浮遊選別にかけ
た。表面に浮んだ油性廃物の浮滓を真空吸引によって捕
集した。浮遊選別の後、処理されたパルプは濾過され乾
燥された。乾燥パルプ試料は塩化メチレンで抽出して残
留する油分を定量した。結果は表4に示されている。
【0087】
【表4】 油捕集剤 残留油分% 捕集された油分% L 10.1 47.9 M 6.3 67.5 N 3.3 83.0 O 5.7 70.6 P 5.4 72.2 Q 3.8 80.4 R 6.2 68.0 S 14.0 27.2 註 L=1.5%の3MCと1.5%の粗ヘクトライトを別
々に加えてその場で形成した有機粘土 M=1.5%の2M2Cと1.5%の粗ヘクトライトを
別々に加えてその場で形成した有機粘土 N=1.5%の2M2HTと1.5%の粗ヘクトライト
を別々に加えてその場で形成した有機粘土 O=1.5%のM3HTと1.5%の粗ヘクトライトを
別々に加えてその場で形成した有機粘土 P=1.5%のM3HTと1.5%のカオリナイトを別
々に加えてその場で形成した有機粘土 Q=1.5%のM3HTと1.5%のアタパルジャイト
を別々に加えてその場で形成した有機粘土 R=1.5%のM3HTと0.75%のベントナイトを
別々に加えてその場で形成した有機粘土 S=白試験(アンモニウム塩もカチオン交換性粘土も含
まず)L〜Rは界面活性剤を含む 上の結果は、種々のアンモニウム塩と種々のカチオン交
換性粘土からその場で形成される有機粘土を用いて故紙
に含まれる油性廃物汚染物を浮遊選別により有意な量で
捕集できることを示す。
【0088】その場で形成される有機粘土の不在下では
比較的少量の油性廃物しか捕集できない。
【0089】
【実施例4】この実施例はその場で形成される有機粘土
を用い浮遊選別法により、故紙の無機成分を捕集する例
を示す。
【0090】1%の2M2HT(百分率は故紙の重量に
基づく)Brij700界面活性剤(百分率は2M2H
Tの重量に基づく)と0.2%の粗ヘクトライト粘土
(百分率は2M2HTの重量に基づく)を組合せ使用し
た。故紙混合物、パルプ化条件、浮遊選別条件は実施例
1と同様であった。白色度と灰分含有量試験のパルプ試
料は浮遊選別開始前、12分後に採取された。パルプ試
料はpH5に酸性化され、濾別乾燥され、塊の青色反射
がハンターラブ(Hunterlab)装置で測定され
た。青色反射値は紙の白色度の測定のために採用されて
いる。灰分含有量はTAPPI T211 om−85
の方法で測定された。結果は表5に示さている。
【0091】
【表5】 添加物 白色度(最高/最低) 灰分含有量 開始前 12分後 開始前 12分後 T 42.8/44.0 60.5/59.5 8.2% 2.2% 註 T=1.0%の2M2HTと界面活性剤と0.2%の粗ヘクトラ
イト粘土 この結果は本発明の添加物が通気浮遊選別法によりイン
キ、粘土、充填剤およびその他の無機成分の汚染物を有
効に除去することを示す。
【0092】以上本発明を説明してきたが、幾つかの変
法が可能であることは言うまでもない。その様な改変は
本発明の特許請求の範囲の範囲内を逸脱することなく可
能である。
フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・エー.コウディー アメリカ合衆国、ニュージャージー州 08691、ロビンスヴィレ、スタンレー・ド ライブ 11

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】故紙から油性廃物を除去するための、
    (イ)故紙を含む水性系内で有機粘土を形成し、(ロ)
    該故紙水性系と、故紙から油性廃物を除去する有効な量
    の該有機粘土とを接触させ、(ハ)該水性系から紙パル
    プを回収することからなる故紙の処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法であって、有機粘土
    が水性系中で少なくとも1種のカチオン交換性粘土と少
    なくとも1種のアンモニウム塩を水性系中に加えること
    によって形成される故紙の処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の方法であって、水性系中
    で有機粘土が(イ)少なくとも1種のカチオン交換性粘
    土を含む故紙をパルプ化し、(ロ) 少なくとも1種のア
    ンモニウム塩を該水性系に混合することによって形成さ
    れる故紙の処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の方法であって、有機粘土
    が水性系中で、1種以上のカチオン交換性粘土と1種以
    上のアンモニウム塩からなる無水混合物から形成される
    故紙の処理方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の方法であって、有機粘土
    が水性系中で少なくとも1種のカチオン交換性粘土と少
    なくとも1種のアンモニウム塩を含む故紙をパルプ化す
    ることによって形成される故紙の処理方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の方法であって、有機粘土
    が水性系中で、(イ)少なくとも1種のアンモニウム塩
    を含む故紙をパルプ化し、(ロ)少なくとも1種のカチ
    オン交換性粘土を該水性系に加えて形成される故紙の処
    理方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の方法であって、有機粘土
    が予め調製されていて、故紙水性系に加えられる故紙の
    処理方法。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の方法であって、回収工程
    が故紙から除去された油性廃物汚染物を水性系の表面に
    浮上させるために気泡を発生させ、紙パルプを捕集する
    ことを含む故紙の処理方法。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の方法であって、有機粘土
    が(イ)粘土100gにつき5ミリ当量のカチオン交換
    容量を有する粘土と(ロ)カチオン交換性粘土のカチオ
    ン交換容量の約20%以上の量のアンモニウム塩の反応
    混合物からなる故紙の処理方法。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が少なくとも1種の疎水性有機粘土と少なくとも1種
    の親水性有機粘土の混合物である故紙の処理方法。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が(イ)少なくとも2種の異なったカチオン交換性粘
    土の混合物と、(ロ)1種以上のアンモニウム塩の反応
    生成物からなる故紙の処理方法。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が(イ)少なくとも1種のカチオン交換性粘土と、
    (ロ)疎水基と親水基の両方を有する1種以上のアンモ
    ニウム塩の反応生成物からなるものである故紙の処理方
    法。
  13. 【請求項13】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が1種以上のカチオン交換性粘土とメチル−トリ水素
    化獣脂ヒドロカルビル−アンモニウム・クロリドの反応
    生成物からなるものである故紙に処理方法。
  14. 【請求項14】請求項1に記載の方法であって、回収段
    階が紙パルプの水洗工程を含む故紙の処理方法。
  15. 【請求項15】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が、ジ水素化獣脂ヒドロカルビルーメチルー[ω−ヒ
    ドロポリオキシエチレン(2)]−アンモニウム・クロ
    リドと1種以上のカチオン交換性粘土の反応生成物から
    なるものである故紙の処理方法。
  16. 【請求項16】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が(イ)粗ヘクトライト、粗ベントナイト、精製ヘク
    トライト、精製ベントナイト、噴霧乾燥ヘクトライト、
    サポナイト、アタパルジャイト、カオリナイト、ヴァー
    ミキュライト、およびそれらの混合物から選ばれる1種
    以上のカチオン交換性粘土と、(ロ)1種以上のアンモ
    ニウム塩の反応生成物である故紙の処理方法。
  17. 【請求項17】請求項1に記載の方法であって、有機粘
    土が(イ)1種以上のカチオン交換性粘土と、(ロ)1
    種以上の 【化1】 で表わされ、式中、R1 が炭素原子数1ないし約30の
    直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基であり、R2 、R
    3 、R4 が(イ)炭素原子数1ないし約30の直鎖また
    は分岐の脂肪族基からなるもの、(ロ)芳香族または置
    換芳香族基、(ハ)1ないし約80モルのエチレン・オ
    キシド基を含むω−ヒドロポリオンイシエチレン基、お
    よび(ニ)水素、からなる群から独立に選ばれるもので
    あるアンモニウム塩の反応生成物である故紙の処理方
    法。
  18. 【請求項18】請求項1に記載の方法であって、さらに
    故紙の水性系をインキを除去するに有効な量の有機粘土
    と接触させることからなる脱インキ工程を含む故紙の処
    理方法。
  19. 【請求項19】故紙の処理方法であって、(イ)故紙を
    含む水性系中で、有機粘土を形成し、(ロ)該水性系を
    故紙から無機成分を除去するに有効な量の有機粘土と接
    触させ、(ハ)該水性系から紙パルプを回収することか
    らなる方法。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が水性系中で、1種以上のカチオン交換性粘土と1
    種以上のアンモニウムイオンを加えることによって形成
    される故紙の処理方法。
  21. 【請求項21】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が水性系中で、(イ)少なくとも1種のカチオン交
    換性粘土を含む故紙をパルプ化し、(ロ)該水性系と少
    なくとも1種のアンモニウム塩と混合することによって
    形成される故紙の処理方法。
  22. 【請求項22】請求項19に記載の方法であって、水性
    系中で有機粘土が、1種以上のカチオン交換性粘土と1
    種以上のアンモニウム塩の無水混合物から形成される故
    紙の処理方法。
  23. 【請求項23】請求項19に記載の方法であって、水性
    系中で有機粘土が、少なくとも1種のカチオン交換性粘
    土と少なくとも1種のアンモニウム塩を含む故紙をパル
    プ化することによって形成される方法。
  24. 【請求項24】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が、(イ)水性系中で少なくとも1種のアンモニウ
    ム塩を含む故紙をパルプ化し、(ロ)少なくとも1種の
    カチオン交換性粘土を該水性系に混合することによって
    形成される故紙の処理方法。
  25. 【請求項25】請求項19に記載の方法であって、回収
    工程が故紙から除去された無機成分を表面に浮上させる
    ために通気発泡し、紙パルプを回収することを含む故紙
    の処理方法。
  26. 【請求項26】請求項19に記載の方法であって、さら
    にインキ除去ための、故紙を含む水性系をインキを除去
    するに充分な量の有機粘土と接触させる工程を含む方
    法。
  27. 【請求項27】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が、(ィ)粘土100gにつき少なくとも約5ミリ
    当量のカチオン交換容量を有する有機粘土と(ロ)カチ
    オン交換性粘土のカチオン交換容量の約20%以上の量
    の1種以上のアンモニウム塩の反応混合物である故紙の
    処理方法。
  28. 【請求項28】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が(イ)少なくとも1種の異なったカチオン交換性
    粘土の混合物と(ロ)1種以上のアンモニウム塩の反応
    生成物である故紙の処理方法。
  29. 【請求項29】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が1種以上のカチオン交換性粘土とメチルートリ水
    素化獣脂ヒドロカルビルーアンモニウム・クロリドの反
    応生成物である故紙の処理方法。
  30. 【請求項30】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が1種以上のカチオン交換性粘土とジメチルージ水
    素化獣脂ヒドロカルビルーアンモニウム・クロリドの反
    応生成物である故紙の処理方法。
  31. 【請求項31】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が1種以上のカチオン交換性粘土とジメチルージ水
    素化獣脂ヒドロカルビルーアンモニウム・クロリドの反
    応生成物である故紙の処理方法。
  32. 【請求項32】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が(イ)粗ヘクトライト1、粗ベントナイト、精製
    ヘクトライト、精製ベントナイト、噴霧乾燥ヘクトライ
    ト、サポナイト、アタパルジャイト、カオリナイト、ヴ
    ァーミキュライトおよびそれらの混合物からなる群から
    選ばれる1種以上のカチオン交換性粘土と(ロ)1種以
    上のアンモニウム塩の反応生成物である故紙の処理方
    法。
  33. 【請求項33】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が(イ)1種以上のカチオン交換性粘土と(ロ)1
    種以上の式 【化1】 で表わされ、式中R1 が炭素原子数1〜約30の直鎖ま
    たは分岐の脂肪族炭化水素基、R2 、R3 、R4
    (イ)直鎖または分岐の炭素原子数1〜約30の脂肪族
    炭化水素基、(ロ)芳香族基または置換芳香族基、
    (ハ)1〜約80モルのエチレンオキシドを含むω−ヒ
    ドロポリオキシエチレン基、(ニ)水素原子、からなる
    群から選ばれるものである1種以上のアンモニウム塩の
    反応生成物である方法。
  34. 【請求項34】請求項19に記載の方法であって、有機
    粘土が予め調製されていて故紙系に加えられる故紙の処
    理方法。
  35. 【請求項35】1種以上のカチオン交換性粘土と1種以
    上のアンモニウム塩の乾燥混合物からなる故紙再生用組
    成物。
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