JPH07310355A - 水洗便器 - Google Patents

水洗便器

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JPH07310355A
JPH07310355A JP31893094A JP31893094A JPH07310355A JP H07310355 A JPH07310355 A JP H07310355A JP 31893094 A JP31893094 A JP 31893094A JP 31893094 A JP31893094 A JP 31893094A JP H07310355 A JPH07310355 A JP H07310355A
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lever
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cam
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正志 石田
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恭男 前田
Yoshihiro Nishizaki
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 弁装置は、排水管部11の終端開口部10を
開閉する弁14と、この弁14を回動自在に支持する回
動軸15と、この回動軸15を回動させる弁駆動部と、
弁14を排水管部11の終端開口部10方向に押さえ付
けるように付勢されたねじりコイルバネ20とからな
り、弁駆動部は、モータ26と、このモータ26の回転
軸27に連結され、モータ26回転により弁14の回動
軸15に接触し、これを回動させるカム28と、このカ
ム28に一端部が回転自在に接続されたリンク29と、
カム28に接続されたリンク29端部とは反対側の端部
において一端部が接続され、リンク29の移動に伴って
略水平移動し、他端部が弁14の回動軸15に接触する
レバー34とからなり、ねじりコイルバネ20は前記レ
バー34のリンク29との接続端部とその近傍の弁装置
固定部25との間に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水洗便器に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、弁装置に設け
るねじりコイルバネの弾性力を低減させ、弁開閉時にお
けるモータトルクをも低減させることのできる水洗便器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等のトイレルームなどに
おいては、様々な構成及び構造を有する各種の水洗便器
が使用されてきており、たとえばサイフォン式あるいは
サイフォンジェット式の水洗便器や、洗落し式の水洗便
器などがこれまでに知られている。
【0003】サイフォンジェット式水洗便器について
は、たとえば実公昭63−22212号公報等に開示さ
れたものが知られている。この便器は、たとえば図13
の断面図として示すことができる。図中の1は便器のボ
ウル、2はボウル1の上端縁に沿ってその全周に設けら
れたリム部、3はリム部2内に設けられた通水路、4は
ロータンクからの給水口、5はボウル1の排水口、6は
リム部2に設けられた射水孔、7はジェット孔、8は導
水路、9はサイフォン作用を発現させる逆U字型の排水
管路である。
【0004】また、図14の断面図に例示することので
きる洗落し式水洗便器においては、上記のサイフォンジ
ェット式とほぼ同様の構成と構造とを有する排水管路9
を設けているが、この洗落し式の場合には、リム2に設
けた射水孔6のみから洗浄水を噴出するようにしてい
る。しかしながら、たとえば図13に示した従来のサイ
フォンジェット式の水洗便器の場合には、高い洗浄性能
を有する一方で、サイフォン作用を利用するが故にジェ
ット孔7より多量の水を噴射しなければならないという
基本的な問題がある。また、汚物等の排出後には、排水
口5に空気が入ることからボコボコという不快音が発生
し、さらに、サイフォン作用が途中で終わってしまうよ
うな場合には、排水口5からボウル1内に水が戻り、汚
物等を完全に流しきれないという問題もあった。
【0005】図14に例示した従来の洗落し式の水洗便
器の場合には、汚物等を水の勢いだけで排出しようとす
る方式のため、洗浄音が大きく、しかも水に浮くような
汚物等については非常に排出しにくいという問題があっ
た。そこでこのような欠点を解消するために、たとえば
図15の断面図に示したような水洗便器がこの発明の発
明者らにより提案されてもいる(特願平5−94696
号)。
【0006】この水洗便器では、ボウル1底部に設けた
排水口5から便器後方に水平に終端開口部10を有する
排水管部11を設け、この排水管部11に終端開口部1
2を底部に有する排出管部13を連結するとともに、そ
の排水管部11の終端開口部10に開閉自在としたフラ
ッパー弁14を配設している。このような水洗便器にお
いて、洗浄排水時には、フラッパー弁14を開放するこ
とによって、ボウル1内の汚物等とともにボウル1面の
洗浄水を排水管部11及び排出管部13を介して便器外
部に一気に排出することができる。こうして、サイフォ
ン作用を起こさずとも確実に汚物等を排出することが可
能となり、洗浄性能の安定化が図られ、しかも洗浄排水
時の不快な騒音が抑止されるという効果がもたらされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに優れた作用効果を有するフラッパー弁14を備えた
水洗便器ではあっても、そのフラッパー弁14を含む弁
装置については解決しなければならない課題が残されて
いるのが実情であった。この課題は、図15に例示した
構成及び構造を有する水洗便器のみに固有の問題ではな
く、弁の開閉により洗浄水とともに汚物等を外部に排出
する水洗便器に共通する問題として認識されるものであ
る。すなわち、図16に例示したように、たとえばボウ
ル1底部の排水口5にフラッパー弁14を設けた水洗便
器の場合についても図15に例示した水洗便器と同一の
問題がある。
【0008】弁装置は、たとえば図16に示したよう
に、回動軸15に接続されたフラッパー弁14と、その
回動軸15を回動させ、フラッパー弁14を回動させて
排水口5を開閉する軸16と、一端部においてこの軸1
6に接続され、他端部はリンク17に接続された連結板
18とを備えた構成を有している。また、リンク17
は、モータの回転軸19に接続されている。この弁装置
においては、モータを回転させることによりリンク17
及び連結板18を介して軸16を図15図中に示した矢
印方向に回動させることができ、その結果として、フラ
ッパー弁14が同じく矢印方向に回動し、排水口5を開
けることができるのである。
【0009】このような弁装置では、フラッパー弁14
により排水口5、あるいは図15に示した開口部10を
閉鎖し、ボウル1内に水溜りを形成させる必要があるた
め、フラッパー弁14はそれらの排水口5又は開口部1
0を水漏れが発生することなく、しっかりと閉止しなけ
ればならない。そのために、弁装置には、一般に、フラ
ッパー弁14を排水口5又は開口部10側に押し付ける
ためのコイルバネ20が設けられており、このコイルバ
ネ20は、一端を水洗便器の固定部に固定し、他端部は
軸16に直接接続している。また、コイルバネ20は、
図中に示した矢印方向に付勢されており、弾性力によっ
てフラッパー弁14が閉まる方向に軸16を引っ張るよ
うにしている。
【0010】しかしながら、ボウル1内に形成された水
溜りの重さにも耐えうるようにフラッパー弁14を閉止
させるためには、コイルバネ20の弾性力はかなり大き
くする必要がある。また、フラッパー弁14の開閉時に
は、コイルバネ20の伸縮も大きくなる。このため、従
来の水洗便器では、弁装置に用いられるコイルバネ20
の寿命が短いものとなっていた。
【0011】しかも、フラッパー弁14を開閉させる時
に、その駆動源となるモータには、かなり大きなトルク
が必要とされ、また、モータに加わる負荷も大きいこと
から、モータの性能にも影響が生じ、モータの寿命はコ
イルバネ20と同様に短いものとなっていた。この発明
は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従
来の水洗便器の弁装置についての欠点を解消し、弁装置
に設けるねじりコイルバネの弾性力を低減させ、弁開閉
時におけるモータトルクをも低減させて、コイルバネ及
びモータの寿命を長くすることのできる、改善された水
洗便器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、ボウル底部の排水口から便器後
方の排出管部に排水管部を接続し、その終端開口部にこ
れを開閉する弁を有する弁装置を配設して、この弁で閉
止することによりボウル内に水溜りを形成させ、弁を開
放することによってボウル洗浄と排出管部からの排水と
を行う水洗便器において、弁装置は、排水管部の終端開
口部を開閉する弁と、この弁を回動自在に支持する回動
軸と、この回動軸を回動させる弁駆動部と、弁を排水管
部の終端開口部方向に押さえ付けるように付勢されたね
じりコイルバネとからなり、弁駆動部は、モータと、こ
のモータの回転軸に連結され、モータ回転により弁の回
動軸に接触し、これを回動させるカムと、このカムに一
端部が回転自在に接続されたリンクと、カムに接続され
たリンク端部とは反対側の端部において一端部が接続さ
れ、リンクの移動に伴って略水平移動し、他端部が弁の
回動軸に接触するレバーとからなり、ねじりコイルバネ
は前記レバーのリンクとの接続端部とその近傍の弁装置
固定部との間に配設されていることを特徴とする水洗便
器を提供する。
【0013】
【作 用】この発明の水洗便器においては、弁装置を、
排水管部の終端開口部を開閉する弁と、この弁を回動自
在に支持する回動軸と、この回動軸を回動させる弁駆動
部と、弁を排水管部の終端開口部方向に押さえ付けるよ
うに付勢されたねじりコイルバネとから構成する。そし
て、弁駆動部は、モータと、このモータの回転軸に連結
され、モータ回転により弁の回動軸に接触し、これを回
動させるカムと、このカムに一端部が回転自在に接続さ
れたリンクと、カムに接続されたリンク端部とは反対側
の端部において一端部が接続され、リンクの移動に伴っ
て略水平移動し、他端部が弁の回動軸に接触するレバー
とによって構成し、このレバーのリンクとの接続端部と
その近傍の弁装置固定部との間にねじりコイルバネを配
設する。
【0014】この弁装置では、ねじりコイルバネを弁の
回動軸に直接接続しておらず、しかもレバーを介してて
この原理を利用してねじりコイルバネの弾発力を弁に作
用させることができるため、ねじりコイルバネの付勢力
を従来よりも小さくすることができる。また、ねじりコ
イルバネは、略水平移動するレバーの一端部とその近傍
の弁装置の固定部との間に配設されているため、モータ
駆動によりカムを介して弁を開閉させても、その間の距
離を略一定に保つことができる。このため、その開閉時
にねじりコイルバネに発生する弾性力を略一定とするこ
とができ、ねじりコイルバネの伸縮を従来よりも小さく
することができる。
【0015】これによって、弁開閉に際してのモータト
ルクを従来よりも小さくすることができる。さらに、弁
駆動部は、便器後方の排出管部のさらに側後方か、もし
くは排水管部と排出管部との接続部の側方に固定するこ
とができるが、特に、弁駆動部を排水管部と排出管部と
の接続部の側方に固定した場合には、便器の後方に広い
スペースを必要としないため、便器を小型化することも
可能である。
【0016】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の水洗便器についてさらに詳しく説明する。図1は、こ
の発明の水洗便器の一実施例を示した断面図である。た
とえばこの図1の例においては、ボウル1の上端縁に沿
ってその全周にリム部2が設けられており、このリム部
2の内部には洗浄水の通水路3が形成されている。
【0017】またこの例においては、ボウル1底部に排
水口5が設けられ、この排水口5から便器後方に水平な
排水管部11が延設されている。この排水管部11の後
方には、底部終端に排出口12を備えた直立する排出管
部13が連結されている。排水管部11は、たとえば図
2に示したように、その外径を先細にすることができ、
また、排出管部13の便器前方側にはその排水管部11
の先端部と接続可能とした水平接続部21を設け、この
水平接続部21の内部にパッキン22を設けることがで
きる。このようにして、排水管部11の先端部に排出管
部13の水平接続部21を挿入するにつれてそれら相互
の接続を強力にシールすることが可能となる。
【0018】また図2に例示したように、この例におい
ては、水平接続部21と排出管部13の直立部との間に
おいて排水管部11の終端開口部10を形成してもい
る。このような排出管部13は、図3に例示したよう
に、ボルト23及びナット24によってしっかりと便器
内部に固定することができる。さらに図1の例において
は、排水管部11としての終端開口部10に、開閉自在
なフラッパー弁14がその立面方向に設置されている。
フラッパー弁14は、上記の排出管部13の内部におい
て開閉するようにしている。
【0019】図4及び図5は、各々、この発明の水洗便
器に用いることのできる弁装置の一例を示した断面図及
び平面図である。たとえばこれらの図4及び図5に示し
た例においては、排出管部13の上部後方に配置された
弁装置の固定部25に駆動源としてのモータ26が設け
られている。モータ26には、その回転軸に連結され、
回転軸27を回転の中心として回転自在としたカム28
が設けられている。このカム28の側面部において、リ
ンク29の一端部が回転自在に接続されている。リンク
29の他端部にはその長手方向に開口された長穴30が
形成されている。
【0020】またこの例の弁装置においては、上下に2
つの水平部31,32を左右方向に配置し、これらを垂
直部33で連結した略Z字型の形状を有するレバー34
が設けられてもいる。このレバー34では、下側の水平
部32の長さを上側の水平部31よりも短くし、その下
側の水平部32に略水平な長穴35を長手方向に形成し
ている。そして、この長穴35に上記したカム28の回
転軸27を挿入している。
【0021】また、レバー34の下側の水平部32の先
端側面部にはその下端方向に傾斜する傾斜面36が形成
されている。さらにレバー34は、上側の水平部31の
先端部において上記のリンク29とその長穴30を介し
て接続している。このレバー34のリンク29との接続
部、すなわち上側水平部31の先端部と、その近傍の弁
装置固定部25の間に、ねじりコイルバネ20が連結さ
れている。ねじりコイルバネ20は、その環状らせん部
37をカム28方向に向けて配置されている。これによ
って、環状らせん部37がカム28と反対側に配置され
る場合に比べ、ねじりコイルバネ20周辺のスペースを
縮小することができる。
【0022】このねじりコイルバネ20の両端部は、レ
バー34及び固定部25と回転自在に接続されている。
また、図4からも明らかなように、レバー34、ねじり
コイルバネ20及びリンク29は同一箇所において接続
されている。さらに図4及び図5に例示した弁装置で
は、排水管部としての終端開口部10を開閉するフラッ
パー弁14の後方に押付板38が取り付けられており、
この押付板38の上端部に回動軸15が設けられ、押付
板38とともにフラッパー弁14を支持している。
【0023】回動軸15は、排出管部13の上部におい
て回動自在に支持されている。また、この回動軸15
は、図5に例示したように、その先端部がレバー34側
に略L字型に屈曲し、この屈曲部39の先端部40にお
いてレバー34に設けた下側水平部32の側面部と接触
可能としている。さらに回動軸15には、押付板38を
支持する部分と屈曲部39との間にもう一つのねじりコ
イルバネ41を設けてもいる。このねじりコイルバネ4
1は、フラッパー弁14の閉方向の移動を補助するため
のものであり、場合によってはこれは省略することも可
能である。
【0024】これらの図4及び図5に例示した状態にお
いては、フラッパー弁14は、排水管部としての終端開
口部10を閉鎖している。この状態では、図1に例示し
た水洗便器のボウル1内に水溜りが形成される。その水
溜りの形成によってもフラッパー弁14はわずかたりと
も開くことはなく、しっかりと開口部10を閉止し、水
漏れが発生することはない。
【0025】その原理について説明すると、フラッパー
弁14の閉鎖状態では、レバー34の下側水平部32の
下面部が回動軸15の屈曲部39の先端部40に乗り上
げており、フラッパー弁14が開く方向への回動を阻止
する。この回動の阻止は、上記したねじりコイルバネ2
0の弾性力によって得られる。すなわち、ねじりコイル
バネ20は、レバー34の下側水平部32を下方に押し
下げる方向に付勢されており、その弾性力は、レバー3
4及び回動軸15を介してフラッパー弁14に作用す
る。フラッパー弁14は、ねじりコイルバネ20の弾性
力を受けて開口部10側に押し付けられる。
【0026】このねじりコイルバネ20の弾性力は、従
来よりも十分小さくすることができる。フラッパー弁1
4の回動の中心は回動軸15であり、ねじりコイルバネ
20は、この回動軸15に関してフラッパー弁14と反
対側に配置されており、しかも回動軸15からこのねじ
りコイルバネ20までの距離は、回動軸15からフラッ
パー弁14までの距離よりも十分長い。その結果、てこ
の原理に基づいてねじりコイルバネ20の弾性力は小さ
くともフラッパー弁14に作用させる力を従来程度にま
で大きくすることができるのである。
【0027】図1に例示したボウル1内の汚物等ととも
に洗浄水を排出する場合には、モータ26を作動させて
カム28を回転させる。その時の状態を示したのが図6
の断面図である。たとえばこの図6に示したように、カ
ム28の回転に伴い、カム面が回動軸15の屈曲部39
の先端部40に接触し、次いでその先端部40を上方へ
と押し上げる。
【0028】これと同じくして、リンク29もカム28
とともに回転することから、リンク29は、レバー34
の上側水平部31との接続部においてこのレバー34を
後方へと引っ張るように移動する。すると、レバー34
は、その下部水平部32の先端部が回動軸15の屈曲部
39の先端部40から離れ、後方へと引き下げられる。
このレバー34の移動は、下側水平部32の長穴35、
カム28の回転軸27及び固定部25に設けられた円盤
型のガイド部46をガイドとして行われる。レバー34
は、その長穴35の長さ以内で摺動し、しかも略水平方
向に移動する。下側水平部32の先端側面部には、下方
に傾斜する傾斜面36を設けているため、レバー34の
回動軸15の屈曲部39の先端部40からの移動はスム
ーズとなる。
【0029】そして、さらにカム28が回転すると、そ
のカム面に伴われて回動軸15が回動し、これに支持さ
れた押圧板38とともにフラッパー弁14が回動して、
開口部10が開けられる。この図6に例示した状態にお
いては、上記した通り、レバー34は、略水平方向に移
動するため、上側水平部31の先端部とその近傍の固定
部25との間の距離は、図4に例示した長さと略同一に
保たれ、ねじりコイルバネ20の伸びを十分に小さくす
ることができる。上記したねじりコイルバネ20の弾性
力を低減させることとの相乗効果として、フラッパー弁
14の開放時にモータ26のトルクを従来より十分に小
さくすることができる。ねじりコイルバネ20の寿命を
長くすることができ、しかもモータ26に過負荷が加わ
ることがないため、モータ20の寿命を長くすることも
可能となる。
【0030】このフラッパー弁14の開放状態から再び
図4及び図5に例示した閉鎖状態とする場合には、開放
時と同様に、モータ26を回転させ、カム28のカム面
を沿わせて回動軸15の屈曲部39の先端部40を元の
位置まで戻す。この時、カム28の回転に伴うリンク2
9の移動によってレバー34が、その下側水平部32の
長穴35、カム28の回転軸27及びガイド部46をガ
イドとして略水平方向に移動する。そして、下側水平部
32の先端傾斜面36が回動軸15の屈曲部39の先端
部40に接触し、その上に下側水平部32が乗り上げ、
ねじりコイルバネ20の弾性力をフラッパー弁14に作
用させる。
【0031】このように、傾斜面36の形成は、回動軸
15の屈曲部39の先端部40との接触をスムーズに行
うためにも効果的となる。このような弁装置は、たとえ
ば図1に例示したように、回動軸15を便器後方に向け
て屈曲させ、弁駆動部を構成するモータ26、カム2
8、リンク29、レバー34及びねじりコイルバネ20
を排出管部13より後方の便器後方スペースに配置する
ことができる。
【0032】図7は、この発明の水洗便器の別の例を示
した断面図である。この例においては、図1の例と相違
して、弁駆動部を便器の略中央部、すなわち、排出管部
13より前方のスペースに配置している。この場合に
は、回動軸15は便器前方に向かって屈曲され、カム2
8、リンク29、レバー34及びねじりコイルバネ20
が便器略中央部に配置されている。
【0033】またこの図7の例においては、レバー34
の構成、構造及び形状を図4、図5及び図6の例と相違
させてもいる。すなわち、レバー34は水平板状体から
なり、回動軸15の屈曲部39の先端部40と接触する
レバー34の先端部側面には、上端方向にかけて傾斜す
る傾斜面36が形成されている。フラッパー弁14が閉
鎖されている状態では、レバー34の上面によって回動
軸15の屈曲部39の先端部40を下方より支持し、ね
じりコイルバネ20の弾性力をフラッパー弁14に作用
させるようにしている。
【0034】図8及び図9は、各々、図7と同じく弁駆
動部を便器略中央部に配置する場合の弁装置を例示した
断面図及び平面図である。たとえばこれらの図8及び図
9に示した例においては、排出管部13の上部に配置さ
れた弁装置の固定部25に駆動源としてのモータ26が
設けられている。モータ26には、その回転軸に連結さ
れ、回転軸27を回転の中心として回転自在としたカム
28が設けられている。このカム28の側面部におい
て、リンク29の一端部が回転自在に接続されている。
リンク29の他端部にはその長手方向に開口された長穴
30が形成されている。
【0035】またこの例の弁装置においては、上下に2
つの水平部51,52を左右方向に配置し、これらを幅
広の垂直部53で連結した略Z字型の形状を有するレバ
ー54が設けられてもいる。このレバー54は、上側の
水平部51に略水平な長穴55を形成し、これにカム2
8から突出させた支軸57を挿入するとともに、垂直部
53にも長穴56を形成し、これに固定部25の支軸5
8を挿入している。そして、レバー54は、カム28の
回転に伴って長穴55、56内の支軸57、58に沿っ
て摺動する。その際に、レバー54が支軸57、58か
ら脱落するのを防ぐために、レバー54の両側には円盤
状のガイド部59、60を備えてもいる。
【0036】また、レバー54は、下側の水平部52の
先端部において上記のリンク29とその長穴30を介し
て接続し、この接続部、すなわち下側水平部52の先端
部と、その近傍の弁装置固定部25の間に、ねじりコイ
ルバネ20が回転自在に接続されている。さらに図8及
び図9に例示した弁装置では、フラッパー弁14を支持
する回動軸15は、もう一つのコイルバネ41を備え、
排出管部13の上部において回動自在に支持されてい
る。また、この回動軸15は、図9に例示したように、
便器前方へと略L字型に屈曲し、この屈曲部39の先端
部40においてレバー54の上側水平部51に接触可能
としている。なお、先端部40に接触する上側水平部5
1の先端には傾斜面62が形成されている。
【0037】以上の構成からなる弁装置において、フラ
ッパー弁14による終端開口部10の閉鎖及び開放は、
図4及び図5に例示した弁装置とほぼ同様の原理によっ
て行われる。すなわち、フラッパー弁14の閉鎖状態で
は、レバー54の上側水平部51の傾斜面62が、ねじ
りコイルバネ20の弾性力によって回動軸15の屈曲部
39の先端部40を押し上げており、フラッパー弁14
が開く方向への回動を阻止する。この場合にも、てこの
原理に基づいてねじりコイルバネ20の弾性力は小さく
ともフラッパー弁14に作用させる力を従来程度にまで
大きくすることができる。
【0038】一方、洗浄水を排出する場合には、モータ
26を作動させてカム28を回転させる。カム28の回
転に伴い、カム面が回動軸15の屈曲部39の先端部4
0に接触し、次いでその先端部40を下方へと押し下げ
る。これと同じくして、カム28の回転に伴いリンク2
9も移動し、さらにリンク29の移動に伴ってレバー5
4も水平方向に移動して上側水平部51の傾斜面62が
屈曲部39の先端部40から離れ、さらにカム28が回
転すると、そのカム面に伴われて回動軸15が回動し、
これに支持されたフラッパー弁14が回動して、開口部
10が開けられる。
【0039】以上のとおりの作動によって、この弁装置
は開口部10を確実に閉鎖し、かつ所要の時間だけ開放
することができるが、さらにこの図8及び図9に例示し
た弁装置の場合には、モータ26の回転を制御する制御
部63を備えてもいる。この制御部63は、たとえば図
10に例示したようなフォトインタラプタ64を用いて
構成することができる。すなわち、カム28の側面に突
起板65を設け、この突起板65がフォトインタラプタ
64の間を通過する際の信号遮断を指標としてモータ2
6の停止位置(初期位置)を検知することができる。こ
れにより、カム28の回転が常に一定の位置から開始さ
れ、フラッパー弁14の始動がさらに確実となる。
【0040】さらに、この図8及び図9に例示した弁装
置の場合には、ねじりコイルバネ20の付勢力を変化さ
せるためのバネ可変手段66を備えてもいる。このバネ
可変手段66には、たとえば図11に例示したような構
造を採用することができる。すなわち、取付け板67の
長穴68内を摺動する摺動ピン69と固定ピン70にね
じりコイルバネ20の各々の端部を固定し、ネジ軸71
を回転させて摺動ピン69を移動させることにより、ね
じりコイルバネ20の付勢力を変化させるようにする。
これによって、弁装置の製造時にねじりコイルバネ20
の最適な付勢力を得ることができ、しかも長期間の使用
に伴うねじりコイルバネ20の弾性力の変化も修正する
ことが可能となる。
【0041】さらにまた、この図8及び図9に例示した
弁装置の場合には、モータ26及び制御部63を覆うカ
バー体72を固定部25に配設してもいる。すなわち、
図12にも例示したように、弁装置を便器の略中央部に
配置した場合には、モータ26及び制御部63が、洗浄
水をリム通水路3に供給する導水路73の下方に位置す
るため、導水路73からの漏水がモータ26及び制御部
63の故障原因となるからである。なお、この図12か
らも明らかなとおり、弁装置を便器の略中央部に配置し
た場合には、弁装置を便器の後方スペースに配置する図
1の例に比べ、便器後方に余分なスペースを必要とせ
ず、便器自体のサイズを小型化することができる。
【0042】ところで、以上の図1、図7及び図12に
例示した水洗便器においては、排水管部11から排出管
部13にかけてオーバーフロー排水管42を設けてもい
る。このオーバーフロー排水管42は、排水管部11の
後端側から上方に向かい、次いで水平に屈曲した後に下
方へ屈曲し、排出管部13に連結されている。つまり、
排水管部11と排出管部13は、このオーバーフロー排
水管42によって連通されている。このようなオーバー
フロー排水管42によって、ボウル1内に図中に示した
二点鎖線の高さまで十分な水溜りを確実に形成すること
ができる。
【0043】またこれらの例においては、水洗便器の洗
浄水は、水道水が直接供給されるようにしている。洗浄
水供給用の水道管43は、配管44を介して便器後方上
部に設けた、たとえば電磁弁等の水栓手段45に接続さ
れている。この水栓手段45を開放することにより、水
道管43より直接洗浄水がリム部2を経由し、射水孔6
を通じてボウル1内に供給される。
【0044】非洗浄排水時には、フラッパー弁14によ
り閉止されるため、ボウル1内には水が供給されること
により水溜りが形成される。この水溜りによって悪臭の
逆流を防止することができる。一方、汚物等の排出時に
は、フラッパー弁14が、弁装置の上記の通りの動作に
よって開放され、ボウル1内の汚物等は、そのボウル1
面の洗浄水とともに一気に排出管部13底部の排出口1
2より外部へと排出される。ボウル1の排水口5から延
びる排水管部11は水平に設けられているため、ボウル
1内の水はそれ自身の水頭圧によって排出されるのであ
る。このため、汚物等の排出のためにサイフォン作用を
起こす必要がなく、しかもリム部2の射水孔6から洗浄
水を勢い良く噴射する必要もない。少ない水量で、静か
に、しかも短時間で効果的にボウル1内から汚物等を洗
浄水とともに排出することができる。また、従来のサイ
フォン式あるいはサイフォンジェット式の水洗便器のよ
うに、汚物、水等の逆流が防止され、しかも空気溜まり
形成によるボコボコという不快音が低減される。
【0045】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。水洗便器の形状、弁装置の取付
方式等の細部については様々な態様が可能であることは
いうまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、ねじりコイルバネの弾性力を従来よりも小さくす
ることができ、しかも弁開閉に際してねじりコイルバネ
の伸びを抑制し、発生する弾性力を略同一とすることが
できる。弁開閉時のモータトルクを低減させることがで
きる。ねじりコイルバネとともにモータの寿命を長くす
ることができ、水洗便器の性能が安定なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の水洗便器の一実施例を示した断面図
である。
【図2】図1の排水管部と排出管部とを例示した要部断
面図である。
【図3】図2に示した部位の平面図である。
【図4】この発明の水洗便器に用いることのできる弁装
置の一例を示した断面図である。
【図5】図4の例の平面図である。
【図6】図4に例示した弁装置の開放時の状態を例示し
た断面図である。
【図7】この発明の水洗便器の別の例を示した断面図で
ある。
【図8】この発明の水洗便器に用いることのできる弁装
置の別の例を示した断面図である。
【図9】図8の例の平面図である。
【図10】図8に例示した弁装置に配設した制御部を例
示した斜視図である。
【図11】図8に例示した弁装置に配設したバネ可変手
段を例示した斜視図である。
【図12】この発明の水洗便器のさらに別の例を示した
断面図である。
【図13】従来のサイフォンジェット式水洗便器の断面
図である。
【図14】従来の洗落し式水洗便器の断面図である。
【図15】従来の水洗便器の断面図である。
【図16】従来の弁装置の構成を模式的に例示した断面
図である。
【符号の説明】
1 ボウル 2 リム部 3 通水路 5 排水口 6 射水孔 10 終端開口部 11 排水管部 12 排出口 13 排出管部 14 フラッパー弁 15 回動軸 20 ねじりコイルバネ 21 水平接続部 22 パッキン 23 ボルト 24 ナット 25 固定部 26 モータ 27 回転軸 28 カム 29 リンク 30 長穴 31,32 水平部 33 垂直部 34 レバー 35 長穴 36 傾斜面 37 環状らせん部 38 押付板 39 屈曲部 40 先端部 41 ねじりコイルバネ 42 オーバーフロー排水管 43 水道管 44 配管 45 水栓手段 46 ガイド部 51、52 水平部 53 垂直部 54 レバー 55、56 長穴 57、58 支軸 59、60 ガイド部 62 傾斜面 63 制御部 64 フォトインタラプタ 65 突起板 66 バネ可変手段 67 取付け板 68 長穴 69 摺動ピン 70 固定ピン 71 ネジ軸 72 カバー体 73 導水路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボウル底部の排水口から便器後方の排出
    管部に排水管部を接続し、その終端開口部にこれを開閉
    する弁を有する弁装置を配設して、この弁で閉止するこ
    とによりボウル内に水溜りを形成させ、弁を開放するこ
    とによってボウル洗浄と排出管部からの排水とを行う水
    洗便器において、弁装置は、排水管部の終端開口部を開
    閉する弁と、この弁を回動自在に支持する回動軸と、こ
    の回動軸を回動させる弁駆動部と、弁を排水管部の終端
    開口部方向に押さえ付けるように付勢されたねじりコイ
    ルバネとからなり、弁駆動部は、モータと、このモータ
    の回転軸に連結され、モータ回転により弁の回動軸に接
    触し、これを回動させるカムと、このカムに一端部が回
    転自在に接続されたリンクと、カムに接続されたリンク
    端部とは反対側の端部において一端部が接続され、リン
    クの移動に伴って略水平移動し、他端部が弁の回動軸に
    接触するレバーとからなり、ねじりコイルバネは前記レ
    バーのリンクとの接続端部とその近傍の弁装置固定部と
    の間に配設されていることを特徴とする水洗便器。
  2. 【請求項2】 弁駆動部が、排出管部の側後方に位置す
    る請求項1記載の水洗便器。
  3. 【請求項3】 弁駆動部が、排水管部と排出管部との接
    続部側方に位置する請求項1記載の水洗便器。
  4. 【請求項4】 回動軸と接触するレバーの先端部に傾斜
    面が設けられた請求項1記載の水洗便器。
  5. 【請求項5】 レバーの先端傾斜面側に略水平な長穴が
    形成され、この長穴にカムが連結されたモータの回転軸
    が挿入されて、レバーは、その長穴の長さ以内でリンク
    の移動に伴って略水平方向に摺動する請求項4記載の水
    洗便器。
  6. 【請求項6】 レバーは、上下の水平部を垂直部で接続
    した略Z字形状を有する請求項4記載の水洗便器。
  7. 【請求項7】 下側の水平部の先端傾斜面側に長穴が形
    成され、この長穴にカムが連結されたモータの回転軸が
    挿入されて、長穴の長さ以内でレバーはリンクの移動に
    伴って略水平方向に摺動する請求項6記載の水洗便器。
  8. 【請求項8】 リンク、レバー及びねじりコイルバネが
    同一箇所において相互に接続された請求項1記載の水洗
    便器。
  9. 【請求項9】 ねじりコイルバネの環状らせん部がカム
    側に配置された請求項1記載の水洗便器。
  10. 【請求項10】 弁駆動部が、モータの回転を制御する
    制御部を有する請求項1記載の水洗便器。
  11. 【請求項11】 モータとその制御部とがカバー体によ
    り覆われている請求項1または10記載の水洗便器。
  12. 【請求項12】 ねじりコイルバネの付勢力を変化させ
    るためのバネ可変手段を有する請求項1の水洗便器。
  13. 【請求項13】 レバーが、その摺動をガイドするガイ
    ド部を有する請求項1記載の水洗便器。
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WO2012012913A1 (zh) * 2010-07-29 2012-02-02 Wang Zhenchu 一种节水马桶
CN114411911A (zh) * 2022-02-11 2022-04-29 河北宏亚环保科技有限公司 一种新型防返臭直通式便器

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