JPH07313003A - 栽培器具用溶液供給具 - Google Patents

栽培器具用溶液供給具

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JPH07313003A
JPH07313003A JP8364091A JP8364091A JPH07313003A JP H07313003 A JPH07313003 A JP H07313003A JP 8364091 A JP8364091 A JP 8364091A JP 8364091 A JP8364091 A JP 8364091A JP H07313003 A JPH07313003 A JP H07313003A
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Isao Shirohata
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 栽培用器具に植え込まれ、既に培土内に根張
りが進んでいる各種園芸植物に対して、従前までの栽培
用器具をそのまま利用し、底面吸水を可能にし、かつ、
根張り部分の生育環境を理想的なものにするための新規
な構造からなる栽培器具用溶液供給具を提供する。 【構成】 台板部と、差込芯部と、吸水芯挿通孔とから
なる器具本体に対し、吸水芯取付部に支持させた吸水芯
を、台板部下方に垂れ下がる如くして組み合わせると共
に、吸水芯上部が一部露出状となる如くして差込芯部の
基部までを非透水性カバーで被覆してしてなる栽培器具
用溶液供給具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、栽培用器具に植え込まれ、
既に培土内に根張りが進んでいる花や観葉植物等各種園
芸植物に対して、それら栽培用器具をそのまま利用し、
下部からの水その他溶液を供給する、所謂、底面吸水を
可能にし、かつ、根張り部分の生育環境を理想的なもの
にするための新規な構造からなる栽培器具用溶液供給具
を提供しようとするものである。
【0002】
【従来技術】生活文化が充実するにつれ、店内や事務室
等の職場は勿論のこと、一般家庭の中にも様々な園芸製
品が取り込まれてくるようになってきた。このような傾
向を助長しているのは、単に経済的に余裕が生じてきた
だけではなく、栽培器具や栽培手段として様々な新しい
ものが提案され、それほど専門的な知識がなくても栽
培、管理ができるようになってきた事実も見逃すことは
できない。その結果、季節毎に昔からよく見掛ける植物
等については言うに及ばず、これまでであれば、ある程
度専門的な知識が伴わないと殆ど不可能と思われていた
ような栽培、管理の難しい植物までもが、極普通の家庭
にまで容易に取り入れることができるようになり、多く
の人々が多様な園芸植物を観賞できるようになったとい
える。
【0003】ハイドロカルチャーと呼ばれ親しまれてい
る輸入された溶液栽培等は、新しい栽培手段を代表する
ものの一つであり、また、特別の水溜め部が栽培器具に
予め組み込まれ、その水溜め部から自動的に一定量の水
または溶液が供給されるようにした全く新しい構造の栽
培器具等は、新しい栽培器具を代表するものの一つと言
えよう。これら取り上げた新しい栽培手段あるいは栽培
器具は、何れも水あるいは水に養分を加えた溶液を比較
的失敗なく植物に供給できるようにした点で共通する部
分があり、水や栄養分のやり過ぎや欠乏による失敗が殆
どなくて済むという利点を有している。
【0004】しかし、反面、それら新しい栽培手段ある
いは栽培容器による場合、従前からの伝統的な栽培器
具、例えば素焼きの植木鉢やプラスチックス製ポット等
に植えてしまっているものについては、そのままでは採
用が不可能であり、新しい容器を購入した上、それまで
根張りが進んで培土に絡まり付いている根の部分をほぐ
さなければならない等といった新しい栽培手段に応じた
作業手間上の繁雑さが伴ってくる外、それまでの栽培容
器が全く無駄になってしまって経済的ではないという問
題、あるいはそれら不要になった容器の保管、管理をど
うするかといった問題等、新たな問題が生じてくること
になる。
【0005】そのため、普通では、一旦普通の植木鉢等
に植えられてしまっている植物や、園芸店等で普通に売
られているプラスチックスシート製簡易ポットに植えら
れた植物等については、従来どおりの植木鉢に植えたま
ま、手潅水(ジョーロ等で鉢の上方から水をやる方
法)、あるいは腰水法(鉢毎、所定深さに水を溜めた容
器に入れ、鉢底から水を供給する方法)等による栽培、
管理に終始してしまうことが多く、その結果、水管理を
悪くして根の生育にとって極めて不都合な状態が繰り返
され、根腐れ、酸欠等に起因して大切な園芸植物を枯ら
してしまっているというのが昨今の一般的園芸事情とな
っている。
【0006】この発明は、上記のような実態に着目し、
従前までの植木鉢に植え込まれ、値張りが進んでしまっ
てるものでも何等の困難性も伴わず、従前までの栽培器
具を利用して、最近取り入れられ始めている新しい栽培
手段あるいはあたらして構造の栽培容器に略匹敵する栽
培、管理を可能にするような新規な器具の開発、研究に
取り組み、遂に茲に来てその実現化に成功し得たもので
ある。以下では、開発に成功したこの発明の栽培器具用
溶液供給具の構成につき、その代表的な実施例として示
す図面と共に、詳細に説明する。
【0007】
【発明の構成】図面に示す実施例からも理解されるよう
に、この発明に係わる栽培器具用溶液供給具は、基本的
に次のような構成からなるものである。即ち、栽培器具
P内底部から適宜高さ位置に略水平配置可能に形成され
た台板部1と、該台板部1の適所に立設され、上端ある
いは上端近傍に吸水芯取付部21の形成された差込芯部
2と、該差込芯部2の基部辺りで台板部1を貫通する吸
水芯挿通孔3とからなる差込本体に対し、吸水芯取付部
21に支持させた吸水芯4を、差込芯部2に沿わせて吸
水芯挿通部3から台板部1の下方に垂れ下がる如くして
組み合わせると共に、差込芯部2に吸水芯4を沿わせま
ま、その吸水芯4の上部が一部露出状となる如くして差
込芯部2の基部までを非透水性カバー5で被覆してして
なる栽培器具用溶液供給具とするものである。
【0008】台板部1は、植木鉢等栽培器具の底部から
適宜高さ位置、最適には2cm程度上方となる位置に略水
平に配置可能となる構造、例えば後述するような実施例
によるものの外、内部が逆台形断面に形成される通常の
植木鉢等に採用するものであれば、その植木鉢の内部底
面形よりも大きい平面形の台板部1に形成し、該台板部
1が略水平になるように植木鉢Pの内部に挿入していく
と、自然にその縁が植木鉢Pの底部から所定高さだけ上
がった部分の内壁面に接触して、その位置が安定的に確
保されてしまうようなものとする(この例によるもので
は、植木鉢等栽培器具Pのサイズに応じて各種サイズの
ものを用意する必要がある)か、あるいは、台板部1の
周縁から3本程度の針金等の吊下げ具を立ち上げ、それ
を栽培器具Pの上端周縁に引っ掛ける等して取り付ける
ことによって、台板部1がそれら吊下げ具によって所定
位置以下に落ち込んでしまわないようにした構造のもの
等もこの台板部1の構成に包含される。
【0009】差込芯部2は、上記した台板部1の適所か
ら略垂直状に立ち上げられるもので、上端あるいは上端
近傍には、後述する実施例に示すような穿り抜き孔とす
るものの外、切り欠き状のもの、フック部、あるいはク
リップのような挾着構造のもの等、吸水芯4の上端が確
実に差込芯部2の上端あるいはその近傍に固定しておく
ことができる適宜構造の吸水芯取付部21が形成され、
それら吸水芯取付部21に上端を取り付けた吸水芯4を
側面に添わせるようにして下方に誘導する機能と、後述
する非透水性カバー5で被覆され、吸水芯4と一体化さ
れて棒状のものとなったものを、栽培器具Pの中に植え
込まれて培土内に根が張り込んでいて、栽培器具Pから
取り出しても殆ど崩れてしまうことがないような状態に
なっているその根張り部分Kの底面側略中央から強制的
に差し込む差込作業が、なるべく円滑に実施できるよう
骨格的な機能を果たすものであり、したがって、差込作
業に支障を来さない強度を有すると共に、差し込み易く
するための先端構造、例えば鋭角状の先端に形成したも
のとするのが望ましい。
【0010】なお、この差込芯部2は、必ずしも平板状
のものに限定されるものではなく、断面多角形、円形等
のもので、周面適所に上下に伸びる吸水芯4収納、添設
用の溝を形成したもので、全体が密実なものあるいは中
空のものとして形成することも可能である。また、断面
中空なものの場合、周縁に吸水芯4収納、添設用の溝を
形成する代わりに、その中空部分を吸水芯4の収納に使
用するようにしても差支えない。この例によるもので
は、差込芯部2が、後述する非透水性カバー5を兼用す
るものになると共に、差込芯部2上端あるいは上端近傍
に形成される吸水芯取付部21には、キャップ状のもの
で一部吸水芯4が露出状となるようにして、それら非透
水性カバーを兼用する中空の差込芯部2の上端に被冠あ
るいは嵌合するようにした構成のものも包含されること
となる。また、この差込芯部2は、通常台板部1の略中
央辺りに1本立設されれば十分だが、比較的大きな根張
り部分Kに採用するようなものの場合には、平面配置上
バランスよく複数本が立設されたものとして形成するこ
とも可能である。
【0011】吸水芯挿通孔3は、上記の差込芯部2の基
部辺りに相当する台板部1に、上下に貫通状に形成され
るものであり、採用する吸水芯4を差込芯部2に沿わせ
た後、台板部1の裏側に誘導するための孔として機能す
るものである。上記したように非透水性カバー5を差込
芯部2が兼用してしまうタイプのものの場合には、差込
芯部2の中空部分基部がそのままこの吸水芯挿通孔3の
代わりになってしまうことになる。
【0012】吸水芯4は、下方から水その他の溶液を吸
い上げて根張り部分K内に供給するためのものであり、
通常の紐等毛細管現象を惹起できる素材の外、吸水性プ
ラスチックス(例えば吸水ポリマー等)を単独で、ある
いは布製細長袋内に詰め込んだもの等として、栽培器具
Pの底部から所定高さ位置まで水を供給できるものであ
ればどのようなものでも採用可能である。この吸水芯4
は、上記した差込芯部2に添わせて配置された状態の上
端に位置する部分が一部露出状となるようにして取り付
けられると共に、その下端側は、差込芯部2の基部辺り
に形成された吸水芯挿通孔3に刺し通されて台板部1の
裏面側に適宜長さに伸びるよう配されるものであり、こ
の台板部1の裏側に延びる吸水芯4は、後述の実施例に
代表されるよう、溶液Lとの接触が選択的に調整可能な
ものに形成されると極めて好都合のものとなる。
【0013】非透水性カバー5は、吸水芯4の添設され
た差込芯部2をそのまま所定範囲に亘って被冠、絶縁し
てしまうためのものであり、プラスチックスや金属製の
管体か、絶縁テープのようなもので巻き付けることによ
って表面が覆えるようにしたもの、あるいはコーティン
グ材のように塗膜形成材等が採用され、台板部1の上部
であって、上端の一部を除く吸水芯4が、根張り部分K
に差し込まれた状態において、直接培土や根に触れて給
水機能を発揮してしまわないよう隔絶する機能を果たす
ものである。吸水芯4の添設された差込芯部2に被せる
際の融通性をよくする上では、管体構造のものを採用す
る場合、全体が多少の伸縮性の有るもの、例えば適度に
弾力性のある塩ビホースのようなものの方が有利であ
る。
【0014】なお、上記したとおり、差込芯部2自体が
中空パイプ状のもので形成される場合には、この非透水
性カバー5は、差込芯部2によって兼用(したがって、
該差込芯部2は、非透水性カバー5を兼用する外、その
下端が吸水芯挿通孔3も兼用)されたものとすることも
できる。以下、図面に示すこの発明を代表する実施例に
よって、この発明の構成を更に具体的に示すこととす
る。
【0015】
【実施例1】図1の全体斜視図、図2の同正面図、図3
の平面図、図4の底面図からも理解されるように、この
例によるものは、円形状の台板部1の中央に、やや大き
めの刳り抜き孔が形成されて吸水芯挿通孔3とされ、該
挿通孔3の略中央に、一部その平断面が台板部1にかか
る状態になる(差込芯部2の立設状態を固定するため)
如くして差込芯部2が立設される一方、台板部1の裏側
には、栽培器具Pの底部から確保すべき高さ寸法分だけ
突出する脚部11,11が形成されて器具本体を実現す
る。
【0016】この台板部1には、吸水芯挿通孔3の周り
に多数の小孔12,12,……が形成され、該台板部1
で根張り部分K底面を覆ってしまうような状態になって
も、そのために根張り部分Kへの通気を悪くしてしまわ
ないよう配慮した構造のものに形成されているが、勿論
場合によって省略することは可能である。また、台板部
1の裏側に、脚部11,11の外、吸水芯4の適所を引
っ掛けておくことができるフック部13,13等が形成
されたものにすると、例えば、図2の点線表示部、ある
いは図6の使用状態を示す縦断面図の左側に表示された
吸水芯4のとおり、吸水芯4の一部を垂れ下げないよう
にして、栽培器具Pの下部に溜められる水その他の溶液
Lに触れさせず、同所からの吸水量を調節可能なものに
でき、栽培、管理上好都合のものとなる。
【0017】差込芯部2の先端は、根張り部分Kへの差
し込みがし易くなるよう、この例では三角形に形成した
ものとし、その少し下に吸水芯取付部21として刳り抜
き孔を形成し、同所で吸水芯4が折り返された状態とな
るようにして、それらをまとめるようにして非透水性カ
バー5を差込芯部2の先端側から嵌め込み、予め差込芯
部2よりも短く形成してある非透水性カバー5が、その
基部を台板部1に達するところまで下げられてしまうこ
とにより、自然に先の吸水芯取付部21辺りの吸水芯4
だけが露出状となるように形成されている。
【0018】なお、この例では、差込芯部2の上端近傍
で露出状となる吸水芯4上部には、膨脹材(含浸するこ
とによって膨脹する材料、例えば圧縮ピートモス小片
等)6が取り付けられ、吸水芯4が溶液Lで湿潤化され
ることにより、図6に示すように自然に膨脹し、吸水芯
4自体が確実に根張り部分Kの内部に密着できるように
した構成を採用したものとして示されているが、これは
あくまで望ましい態様を示したに過ぎないものであっ
て、当然この例に限定されてしまうものでないことは言
うまでもないことである。更に、この例では、台板部1
と差込芯部2、脚部11が一体のもので、吸水芯4およ
び非透水性カバー5がそれらと別体に形成されたものと
して示されているが、これらは、この発明の各部の構成
の組み合わせ具合を規制するものでないことも、勿論言
うまでもないことである。
【0019】
【作 用】以上のような構成からなるこの発明の栽培
容器用溶液供給具は、先ず、差込芯部2の上端に形成さ
れている吸水芯取付部21を利用して吸水芯4を取り付
け、その先端の一部を除く部分が、非透水性カバー5で
覆われてしまっているようにした図1斜視図に示されて
いるような状態のものに形成しておく。但し、吸水芯4
からの溶液Lの供給が多くなって、育てようとする植物
Fの溶液管理上好ましくないと思われるときには、吸水
芯4の溶液Lに浸る部分の調整、例えば実施例のもので
は、図5に示されているように、吸水芯4の一方の端
部、フック部13から先を跳ね上げた状態にして取り扱
う。
【0020】一方、対象となる園芸植物Fで、普通の植
木鉢等、従来からの栽培容器に植え混まれてそれなりに
根張りが進み、培土の中に根が複雑に絡まり合って伸長
していて、仮令栽培容器Pから取り出してもそれなりの
形を保持していける根張り部分Kを、静かに栽培器具P
から取り出し、その根張り部分Kの底部に対し、図5に
示されているように、上記したこの発明の溶液供給具に
おける差込芯部2の先端をあてがい、強制的に図中矢印
で示されている方向に突き刺す。すると、差込芯部2の
先端に誘導されて、差込芯部2は、非透水性カバー5で
覆われ、上端の一部が露出状となっている吸水芯4を沿
わせたまま、根張り部分Kの上方、植物Fの根元近くま
で入り込むことになる。
【0021】こうして根張り部分Kの底部が器具本体の
台板部1上に載置状となるようにしたまま、元の栽培器
具Pの中に器具本体側から嵌め込んでしまう。すると、
根張り部分Kは、栽培器具Pの底部から所定高さだけ持
ち上がった状態に保持され、それが実施例に示すよう
に、やや尻窄み状栽培器具Pの場合であれば、根張り部
分Kの側面と栽培器具P内周壁との間にも空隙が生じ、
恰も、根張り部分Kは、栽培器具Pの中に浮いたような
状態を実現することになるから、その間隙を一定したも
のにすると共に、根張り部分Kのぐらつきを阻止するよ
う、根張り部分Kの周囲にスペーサー7、例えばスポン
ジ状の弾力性ある紐状部材等を巻き付けておくようにす
るのが望ましい。
【0022】上記のようにして元の栽培器具Pの中に納
められた園芸植物Fを、適宜大きさの受け皿Dの中にセ
ットしてから、水あるいは適宜養分の溶かし込まれた溶
液Lを注ぎ込み、その液面が台板部1の下面からやや下
がった位置に止どまるところまで満たすようにする。こ
の状態により、吸水芯4は、満たされた溶液Lに浸って
吸水を始め、差込芯部2に沿った形で上昇し始めるが、
暫くは非透水性カバー5に阻止されて根張り部分K内に
溶液Lを供給することはなく、上端の非透水性カバー5
で覆われていない露出部分にまで上昇した後、根張り部
分K内にその溶液Lを供給し始めることになる。その
際、実施例のように膨脹材6が吸水芯4の露出箇所に組
み合わされたものでは、その膨脹材6が膨れ上がって吸
水芯4の露出箇所を外側に押し拡げ、根張り部分K内へ
の密着状態を良くするよう作用して、吸い上げた溶液L
が根張り部分K内に確実に伝播、浸透するものとする。
【0023】
【効 果】その結果、溶液Lに吸水芯4の下端が浸っ
ているかぎり、順調に根張り部分K内の比較的上方にま
で吸い上げられて供給されることになることから、根張
り部分K全体が略均等な吸水状態に保たれ、従前までの
腰水法や、あるいは吸水芯4が、単に根張り部分Kの底
部辺りにしか達していない底部給水鉢等によるもののよ
うに、根張り部分Kの底の方だけが過水状態となって酸
欠状態を惹起し、根腐れの原因を成すといった心配が殆
どなくなり、何時でも理想的な湿潤状態を確保し、根の
成長に欠くことのできない、適度の水分供給と酸素供給
環境が実現されたものとなり、それだけ日常的な栽培、
管理が簡単になって、職場や家庭における園芸植物の鑑
賞が、より一層楽しめるものになるという秀れた特徴を
発揮することになる。
【0024】殊に、実施例に示されているもののよう
に、尻窄み状の最も一般的な植木鉢を栽培器具Pとした
ものにあっては、根張り部分Kの周辺にも空間が形成さ
れ、酸素供給環境がより充実したものになる上、仮令、
吸水芯4の給水調整の点に手抜かりがあって、予定以上
に溶液Lが供給されるようになったとしても、台板部1
の小孔12,12,……によって過剰な溶液Lは下方の
水溜め部分に還元されてしまって、根張り部分K下部だ
けに余分な溶液Lが溜まってしまうようなこともなくな
ることから、上記した効果が一層助長されるという特徴
を発揮し得るものになり、それだけ普及効果が高められ
ることになる。
【0025】なお、小孔12,12,……には、外に酸
素供給機能や根の伸長によって一部の根が溶液L面に到
達して直接水分や養分を吸収し得るようにする機能を発
揮させるという特徴を兼ね備えている。その他、この発
明の器具は、様々な構造、材料が適宜選択されて実施可
能なものとなっていることから、情況に応じた最適且つ
安価なものとして実現可能になるという特徴をも有する
ものとなっている。
【0026】叙上の如く、この発明の栽培器具用溶液供
給具は、従来からのありふれた栽培器具をそのまま生か
して手軽に採用可能であって、尚且つ最も理想的な溶液
供給栽培を実現し得るというこれまでにない秀れた特徴
を発揮できるものであり、そのためのこの発明の器具自
体は、比較的簡単な構造で安価に提供可能なものである
ことから、広い範囲に亘っての普及が可能になると共
に、園芸植物の栽培、管理が適当な期間を置いて済ませ
ることができることから、特に留守がちな家庭や職場等
での利用価値は極めて高く、多くの人に溶液栽培を手軽
に楽しむことを可能にするという卓越した特徴を発揮し
得るものとなっている。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する実施例に基づくものであ
る。
【図 1】全体斜視図である。
【図 2】同上のものの正面図である。
【図 3】同上のものの平面図である。
【図 4】同上のものの底面図である。
【図 5】組み合わせ方を説明するための断面図であ
る。
【図 6】使用状態を示すための断面図である。
【符号の説明】
1 台板部 11 同脚部 12 同小孔 13 同フック部 2 差込芯部 21 同吸水芯取付部 3 吸水芯挿通孔 4 吸水芯 5 非透水性カバー 6 膨脹材 7 スペーサー D 受け皿 F 園芸植物 K 根張り部分 L 溶液 P 栽培器具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培器具内底部から適宜高さ位置に略水
    平配置可能に形成された台板部と、該台板部の略中心辺
    りに立設され、上端あるいは上端近傍に吸水芯取付部の
    形成された差込芯部と、該差込芯部の基部辺りで台板部
    を貫通する吸水芯挿通孔とからなる器具本体に対し、吸
    水芯取付部に支持させた吸水芯を、差込芯部に沿わせて
    吸水芯挿通部から台板部下方に垂れ下がる如くして組み
    合わせると共に、差込芯部に吸水芯を沿わせたまま、そ
    の吸水芯上部が一部露出状となる如くして差込芯部の基
    部までを非透水性カバーで被覆してしてなる栽培器具用
    溶液供給具。
  2. 【請求項2】 栽培器具内底部から適宜高さ位置に略水
    平配置可能にする脚部が形成された台板部と、該台板部
    の略中心辺りに立設され、上端あるいは上端近傍に吸水
    芯取付部の形成された差込芯部と、該差込芯部の基部辺
    りで台板部を貫通する吸水芯挿通孔とからなる器具本体
    に対し、吸水芯取付部に支持させた吸水芯を、差込芯部
    に沿わせて吸水芯挿通部から台板部下方に垂れ下がる如
    くして組み合わせると共に、差込芯部に吸水芯を沿わせ
    たまま、その吸水芯上部が一部露出状となる如くして差
    込芯部の基部までを非透水性カバーで被覆してしてなる
    栽培器具用溶液供給具
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190001564U (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 경기도 재활용된 페트병으로 제작되는 심지 화분용 수분 공급 장치
CN118696739A (zh) * 2024-08-06 2024-09-27 安徽省农业科学院农业机械装备与工程研究所 苗木壮苗根系培育方法及辅助装置

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