JPH07313183A - 糖質又は複合糖質の製造方法 - Google Patents

糖質又は複合糖質の製造方法

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JPH07313183A
JPH07313183A JP8460195A JP8460195A JPH07313183A JP H07313183 A JPH07313183 A JP H07313183A JP 8460195 A JP8460195 A JP 8460195A JP 8460195 A JP8460195 A JP 8460195A JP H07313183 A JPH07313183 A JP H07313183A
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チャン ファン チェン
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チュアン リー ユアン
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薫 竹川
Shojiro Iwahara
章二郎 岩原
Akihiro Kondo
昭宏 近藤
Ikunoshin Katou
郁之進 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リモデリング糖鎖の加水分解生成物の生じな
い、糖質又は複合糖質の製造方法を提供する。 【構成】 グリコシダーゼによるリモデリング反応を用
いる糖質又は複合糖質の製造方法において、当該反応を
水溶性ケトン類及び/又はジオキサンを含有する水性溶
媒中で行う工程を包含する糖質又は複合糖質の製造方
法。グリコシダーゼの例にはエンドグリコシダーゼ例え
ばエンド−A又はエンド−Mがある。当該ケトンの例に
はアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンがあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグリコシダーゼの糖転移
活性を利用して、リモデリングした糖質又は複合糖質の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糖タンパク質の糖鎖は、免疫第2メッセ
ンジャー系のような各種の生物活性において重要な役割
を演じている。それ故、糖タンパク質の糖鎖の修飾、又
は置換は製薬工業において有用である。その理由は、こ
の技術によって、標的細胞に到達させることができる
か、又は薬効を持続させることができる、新しいタイプ
の医薬を創製することができるからである。この糖タン
パク質の糖鎖の修飾、又は置換を行うには化学的な方法
と酵素的方法がある。通常化学反応は有機溶媒、又は過
酷な条件を必要とするので、糖タンパク質の変性を起こ
すことがある。一方、酵素を用いる方法は通常、緩衝液
等の水溶液中で実施されるので、タンパク質を変性させ
ない。酵素法のもう一つの利点は、酵素が非常に特異的
に作用するという点である。現在広く用いられている酵
素法による糖鎖のリモデリングの手法は、D.H.ジョ
ジアッセ(D.H.Joziasse) ら〔ヨーロピアン ジャ
ーナル オブ バイオケミストリー(Eur. J. Bioche
m.) 、第191巻、第75〜83頁(1990)〕が記
載しているように、エキソグリコシダーゼ又はグリコシ
ルトランスフェラーゼを用いたものであり、糖鎖の非還
元末端からの逐次変換である。また、エンドグリコシダ
ーゼを用いた糖転移反応の報告は、R.B.トリムブル
(R.B.Trimble)ら〔ジャーナル オブ バイオロジ
カル ケミストリー(J.Biol. Chem.)、第261巻、
第12000〜12005頁(1986)〕のフラボバ
クテリウム メニンゴセプチカム(Flavobacterium men
ingosepticum)由来のエンド−β−N−アセチルグルコ
サミニダーゼF(エンド−F)に関するものと、R.
M.バーデールス(R.M.Bardales) ら〔ジャーナル
オブ バイオロジカル ケミストリー、第264巻、
第19893〜19897頁(1989)〕のデイプロ
コッカス ニューモニエ(Diplococcus pneumoniae) 由
来のエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダーゼに
関するものである。前者はグリセロールがアクセプター
となるという報告であり、後者は、グリセロール、トリ
ス、p−ニトロフェノール、セリン、スレオニンがアク
セプターとなるという報告である。一方、糖質や複合糖
質が直接アクセプターとなる糖鎖のリモデリング機構の
報告としては、特開平5−64594号公報に記載のア
ルスロバクター プロトホルミエ(Arthrobacter proto
phormiae) 由来のエンド−β−N−アセチルグルコサミ
ニダーゼA(エンド−A)に関するものと、生化学、第
65巻、第1014頁(1993)に記載のムコール
ヒエマリス(Mucor hiemalis) 由来のエンド−β−N−
アセチルグルコサミニダーゼM(エンド−M)に関する
ものがある。
【0003】前述のように、糖鎖をリモデリングした複
合糖質の安定性や生物活性が天然の複合糖質に比して増
強されれば、医薬品に応用した場合非常に有用である。
しかし、従来のエキソグリコシダーゼ又はグリコシルト
ランスフェラーゼを用いたリモデリングの手法では糖残
基1つ1つについて、酵素反応を行わなければならず、
反応ステップが多くなり大変煩雑である。また、前述の
エンド−Fやディプロコッカス ニューモニエ由来のエ
ンド−α−N−アセチルガラクトサミニダーゼを用いた
糖転移反応の場合も、糖質や複合糖質がアクセプターと
なるものではない。一方、エンド−Aやエンド−Mを用
いる糖転移反応は、糖質や複合糖質が直接アクセプター
となる糖鎖のリモデリング反応であり、現在、最も簡便
で、実用的な糖鎖のリモデリング方法である。糖鎖のリ
モデリングに使用されるエンド−Aはアルスロバクター
プロトホルミエ AKU 0647(FERM BP
−4948)によって生産され、該酵素は下記式(化
1)のオリゴマンノース型の糖鎖の矢印の部分を分解す
る。
【0004】
【化1】
【0005】このエンド−Aは下記式(化2)の転移反
応を行う。
【0006】
【化2】X−GlcNAc−Y + Z → X−
GlcNAc−Z + Y
【0007】この転移反応において、Xは糖質を示し、
酵素としてエンド−Aを用いる場合、Xとしてはマンノ
ース、グルコース等より構成されるホモオリゴマー、マ
ンノース、グルコース、N−アセチルグルコサミン等の
2成分以上より成るヘテロオリゴマーによく作用する。
【0008】Yは糖質又は複合糖質であり、本発明のエ
ンド−Aを用いる場合、グルコース、マンノース、N−
アセチルグルコサミン等の単糖、これらの2糖以上のホ
モオリゴマー、これらの2成分以上より成るヘテロオリ
ゴマー等の糖質によく作用し、またその末端にAsn
や、Asnを介しポリペプチドが結合した複合糖質、そ
の末端にThr又はSerや、Thr又はSerを介し
ポリペプチドが結合した複合糖質等でもよい。
【0009】また、エンド−Aを用いた転移反応のアク
セプターのZとしては、その非還元末端にC−4位が遊
離の糖を有する糖質又は複合糖質をアクセプターとする
場合よく反応する。該アクセプターのC−4位が遊離の
糖の中でもそのC−4位及びC−5位がグルコースと同
じ立体配座をもつものが特によく、グルコース、グルコ
サミン、N−アセチルグルコサミン、マンノース、マン
ノサミン、N−アセチルマンノサミン、アロース等の単
糖、又はこれらの糖を非還元末端とする糖質、又は複合
糖質によく作用する。またこれらの糖質のα−及びβ−
メチルグリコシド、又はα−及びβ−p−ニトロフェニ
ルグリコシド、グルコース−1−リン酸、マンノース−
1−リン酸等の糖質にも作用する。エンド−Aを用いた
糖鎖の転移反応は、通常、原料の糖質又は複合糖質、エ
ンドグリコシダーゼ、及び緩衝液を含む出発溶液に、ア
クセプターの糖質又は複合糖質を加えて行われる。この
転移反応は、出発溶液に有機溶媒、無機塩等を加えて疎
水性状態としてもよく反応し、有機溶媒として、例えば
メタノールを用いれば、水難溶性の糖質又は複合糖質を
使用することができる。エンド−Aの場合、40%メタ
ノールの存在下でもよく反応し、50%メタノールの存
在下でも約80%の相対活性を示す。また、DMSO
(ジメチルスルホキシド)やDMF(N,N−ジメチル
ホルムアミド)なども用いることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように酵素法に
よる糖鎖のリモデリングは、反応条件が温和なことと、
酵素の特異性を利用し得るという点で有用性が高い。し
かしながらエキソグリコシダーゼやエンドグリコシダー
ゼを用いた糖鎖のリモデリング反応においては、生成す
るリモデリング糖鎖がグリコシダーゼにより加水分解さ
れ、本来の目的に望ましくない加水分解生成物が見出さ
れる。本発明の目的はリモデリング糖鎖の加水分解生成
物の生じない、糖質又は複合糖質の製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば本発
明は糖質又は複合糖質の製造方法に関し、グリコシダー
ゼによるリモデリング反応を用いる糖質又は複合糖質の
製造方法において、当該リモデリング反応を水溶性ケト
ン類及び/又はジオキサンを含有する水性溶媒中で行う
工程を包含することを特徴とする。
【0012】本発明者らはグリコシダーゼを用いる糖質
又は複合糖質のリモデリング反応を、特定の水溶性有機
溶媒の存在下で行うことにより、該反応が効率よく進行
し、かつ、リモデリング生成物のグリコシダーゼによる
加水分解が抑制され、目的のリモデリング生成物が収率
よく製造できることを見出し、本発明を完成した。
【0013】本発明において使用するグリコシダーゼと
しては、例えば前出ヨーロピアンジャーナル オブ バ
イオケミストリー記載のエキソグリコシダーゼがあり、
エンドグリコシダーゼとしては、前出のエンド−F、デ
ィプロコッカス ニューモニエ由来のエンド−α−N−
アセチルガラクトサミニダーゼ、エンド−A、エンド−
M等がある。これらのグリコシダーゼから選択されるグ
リコシダーゼの存在下、本発明は下記式(化3):
【0014】
【化3】A−B + C → A−C + B
【0015】(式中Aは糖質、Bは糖質又は複合糖質、
Cは糖質又は複合糖質を示す)で表される転移反応を行
うが、本発明においては、式(化3)の生成物であるA
−Cの加水分解が抑制された条件下で行う。なお、前記
式(化3)中の基Aで表される糖質の例には、単糖、2
糖以上のオリゴマー、又はそれらの末端にGlcNAc
が結合したものが挙示される。例えば、酵素としてエン
ド−Aを用いる場合、AとしてはX−GlcNAcがあ
り、この場合に、Xとしてはマンノース、グルコース等
より構成されるホモオリゴマー、マンノース、グルコー
ス、N−アセチルグルコサミン等の2成分以上より成る
ヘテロオリゴマーが例示される。また、酵素としてエン
ド−Mを用いる場合、AとしてはX′−GlcNAcが
あり、この場合に、X′としては、上記のようなホモオ
リゴマー、マンノース、グルコース、N−アセチルグル
コサミン、ガラクトース等の2成分以上より成るヘテロ
オリゴマーが例示される。また、前記式(化3)中の基
B又はCで表される糖質又は複合糖質の例には、単糖、
2糖以上のオリゴマー、又はそれらの末端に特定のアミ
ノ酸を結合したもの、若しくは該アミノ酸を介してポリ
ペプチドが結合したもの、更には、特定のアミノ酸、若
しくは該アミノ酸にポリペプチドが結合したものがあ
る。例えば、本発明のエンド−A又はエンド−Mを用い
る場合、B又はCの例には、グルコース、マンノース、
N−アセチルグルコサミン、ガラクトース、フコース、
フルクトース、キシロース、p−ニトロフェニルグリコ
シド誘導体、メチルグリコシド誘導体等の単糖、これら
の2糖以上のホモオリゴマー、これらの2成分以上より
成るヘテロオリゴマー等の糖質があり、またその末端に
Asnや、Asnを介しポリペプチドが結合した複合糖
質、その末端にThr又はSerや、Thr又はSer
を介しポリペプチドが結合した複合糖質等でもよい。
【0016】この条件は、上記式(化3)で表されるリ
モデリング反応を選択された水溶性有機溶媒の存在下で
行うことで達成される。水溶性有機溶媒としては、水溶
性ケトン類及び/又はジオキサンを使用すれば良く、こ
れらの溶媒を含有する水性溶媒中でリモデリング反応を
行う。水溶性ケトン類としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジエチルケトンを使用することができる。
【0017】リモデリング反応を行う水性溶媒中の水溶
性ケトン類、ジオキサンの添加量は、リモデリング生成
物のグリコシダーゼによる加水分解を抑制し、かつ、リ
モデリング生成物が効率よく得られる量であれば良い。
例えばアセトンの場合、アセトンを含む水性溶媒中の酵
素安定性、リモデリング反応効率より、50V/V%以
下で添加、使用するのが良い。またジオキサンの場合
も、同様の理由により50V/V%以下で添加、使用す
るのが良い。
【0018】本発明の転移反応は、通常、原料の糖質又
は複合糖質、グリコシダーゼ、及び緩衝液を含む出発溶
液に、アクセプターの糖質又は複合糖質を加えて行われ
る。原料又はアクセプターの使用量は特に制限されず、
その飽和量まで使用できるが、アクセプターが過剰に存
在する状態が好ましく、通常、200mM以上のアクセ
プターを使用する。しかしながら、本発明においては1
0mM程度のアクセプター濃度でも、反応は進行し、溶
解性の劣るアクセプターや、量的に使用し難いアクセプ
ターを使用するリモデリング反応において、顕著な効果
を有する。次にグリコシダーゼの使用量は特に制限され
ず広い範囲から適宜選択できるが、出発溶液1ml当
り、通常0.1mU以上、より好ましく3mU〜10U
程度使用すれば良い。緩衝液としては、pHが5〜11
程度の好適な緩衝液を用いれば良く、通常はpH6付近
の酢酸緩衝液中で反応を行う。
【0019】以下、グリコシダーゼとしてエンド−A、
原料の複合糖質としてMan9 GlcNAcGlcNA
c−Asn〔バイオカーブケミカルズ(Biocarb Chemic
als)社製:以下M9 GN2 Asnと略す〕、Man6
lcNAcGlcNAc−Asn(バイオカーブケミカ
ルズ社製:以下M6 GN2 Asnと略す)、アクセプタ
ーとしてGlcNAc(和光純薬社製)を例として用
い、本発明を更に詳細に説明する。
【0020】
【表1】 表 1 ────────────────────────────── エンド−A 3mU M9 GN2 Asn 3nmol GlcNAc 10μmol 25mM 酢酸緩衝液(pH6.0) 20μl (溶媒25%含有) 反応温度 37℃ 反応時間 10分 ──────────────────────────────
【0021】表1で示す反応条件下で各種溶媒を用い、
各種有機溶媒がエンド−Aのリモデリング反応に及ぼす
影響を検討した結果を表2に示す。表2に示すように、
アセトンの存在下、基質はエンド−AによりMan9
lcNAc(以下M9 GNと略す)とGlcNAc−A
sn(以下Asn−Gnと略す)に切断され、そのM9
GNがアクセプターのGlcNAcに転移され、リモデ
リング糖鎖であるMan9 GlcNAcGlcNAc
(以下M9 GN2 と略す)が100%生成しており、ア
セトンは従来知られているDMFやDMSOより優れ
た、リモデリング反応用有機溶媒である。なお、表2
中、THFはテトラヒドロフランを示す。
【0022】
【表2】 表 2 ─────────────────────────── 溶 媒 M9 Gn2 (%) ─────────────────────────── 水 37 DMF 53 DMSO 70 アセトン 100 CH3 CN 9 THF 13 ───────────────────────────
【0023】次に、アセトンを含有する水性溶媒中での
エンド−Aの安定性を図1に示す。すなわち図1は、各
アセトン濃度の25mM酢酸緩衝液(pH6.0)20
μl中で3mUのエンド−Aを37℃でそれぞれの時間
プレインキュベートした後、1μlのプレインキュベー
ション溶液を、3nmolのM9 GN2 Asnを含有す
る25mM酢酸緩衝液20μlに添加し、37℃、10
分反応し、エンド−Aの活性を測定したものであり、縦
軸は無処理のエンド−Aの活性を100%とした場合の
各処理酵素の相対活性(%)、横軸はプレインキュベー
ション時間(分)を示す。図1に示されるようにエンド
−Aは30%アセトンを含有する水性溶媒中において極
めて安定である。
【0024】次に、糖鎖のリモデリング反応には通常ア
クセプターが過剰に存在することが好ましいが、本発明
におけるリモデリング反応とアクセプター濃度との関係
を図2に示す。すなわち図2は、30%アセトンの存在
下、各濃度のGlcNAcを用い、表1に記載の条件に
準じ反応を行い、M9 GN2 の生成量と、M9 GNの生
成量をHPAEC/PADシステム〔ダイオネックス
(Dionex) 社製〕で測定したものであり、縦軸はPAD
レスポンス、横軸はGlcNAc濃度(M)を示す。図
2に示すように、30%アセトンの存在下、GlcNA
c濃度25mMにおいてもM9 GN2 の生成が充分行わ
れている。更にGlcNAc濃度200mM以上では、
リモデリング糖鎖の加水分解は充分に抑制され、Glc
NAc濃度500mMにおいては、該加水分解による生
成物M9 GNの生成は完全に抑制されている。
【0025】次にアセトンを含有する水性溶媒、及び非
含有の水性溶媒中でのエンド−Aによるリモデリング糖
鎖の生成を図3に示す。すなわち図3は、アセトン0
%、30%、40%、50%存在下、表1に記載の条件
に準じ反応を行い、経時的に、M9 GN2 Asn、M9
GN2 、M9 GN、Asn−GNの量を測定したもので
あり、縦軸は各物質の%、横軸は反応時間(分)を示
す。図3に示すように30〜50%の各アセトンの存在
下においてM9 GNの生成は全く認められない。またア
セトン非存在下でM9 GN2 の生成は30分において約
50%であるのに対し、30%アセトン存在下ではM9
GN2 の生成量は100%に到達している。更にアセト
ンを含有反応液中でのアクセプターの検討を行うため、
アセトンの存在下(L−Fuc及びL−Galの時は3
5%、他は30%)、3nmolのM9 GN2 Asn、
4μmolのアクセプター、1mUのエンド−Aを含有
する25mM酢酸緩衝液(pH6.0)20μlを37
℃で、L−Fuc及びL−Galの時は15分、他は1
0分間反応し、リモデリング糖鎖生成率を測定した。そ
の結果を表3に示す。表3に示すように、Man、L−
Fuc、L−Gal、Fru、Xyl、2−デオキシ
(deoxy)−Glc(シグマ社製)、6−デオキシ−Gl
c(シグマ社製)、メチル (methyl) α−GlcNAc
(シグマ社製)、3−O−Me−Glc(シグマ社製)
に対して糖転移反応が起こっていることがわかる。
【0026】
【表3】 表 3 ────────────────────────────── アクセプター リモデリング糖鎖生成率(%) ────────────────────────────── GlcNAc 96.5 Man 86.7 L−Fuc 25.6 L−Gal 19.3 Fru 6.3 Xyl 24.2 2−デオキシ−Glc 90.9 3−デオキシ−Glc 0.0 6−デオキシ−Glc 77.3 メチルα−GlcNAc 94.3 3−O−Me−Glc 36.1 ──────────────────────────────
【0027】次に、ジオキサンを含有する水性溶媒、及
び非含有の水性溶媒中でのエンド−Aによるリモデリン
グ糖鎖の生成を図4に示す。すなわち図4はジオキサン
0%、20%、30%存在下でのリモデリング反応を経
時的に測定したものであり、縦軸はリモデリング糖鎖の
生成率(%)を、横軸は反応時間(分)を表わす。図4
に示すように30%ジオキサンの存在下でリモデリング
反応は効率よく進行し、リモデリング糖鎖の加水分解も
抑制されている。
【0028】図5は、アクセプター濃度と、生成するリ
モデリング糖鎖の関係を示す図であり、縦軸はリモデリ
ング糖鎖の生成率(%)を、横軸はアクセプター濃度
(M)を示す。図5に示すようにアクセプター濃度10
mMにおいても、リモデリング反応は進行し、約50%
のリモデリング糖鎖の生成率を示す。更にアクセプター
濃度100mM以上では、リモデリング糖鎖生成率は1
00%に達し、リモデリング糖鎖の加水分解は完全に抑
制されている。
【0029】以上、グリコシダーゼによる糖質の転移反
応は、その反応液に選択された水溶性有機溶媒、アセト
ン、ジオキサンを添加することにより、リモデリング効
率が顕著に向上する。なお、上記アセトン、ジオキサン
はそれぞれ単独で使用しても良いが、アセトン、ジオキ
サンを組合せ使用しても良い。
【0030】アセトン及び/又はジオキサン存在下での
リモデリング反応は通常室温〜60℃程度、好ましくは
30〜40℃程度の温度下及びpH5〜11程度のpH
条件下に行われ、その反応条件にもよるが、転移反応は
通常5分〜5時間程度、好ましくは10〜60分程度で
終了する。生成するリモデリングした糖質又は複合糖質
は反応副生成物を含有せず、公知の手段に従って反応終
了液から容易に分離・精製することができる。例えば、
ゲルろ過カラムクロマトグラフィー、イオン交換樹脂カ
ラムクロマトグラフィー等により反応終了液から、リモ
デリングした糖質又は複合糖質を分離し、更に濃縮、脱
塩、凍結乾燥等を行えばよい。
【0031】本発明によれば、低アクセプター濃度でも
リモデリング反応が進行し、溶解性の低いアクセプター
や、量的に制限のあるアクセプターを用いても効率よく
リモデリング生成物を得ることができる。またアセト
ン、ジオキサンはDMSO、DMFと比較し、リモデリ
ングの反応速度が早く、また、沸点も低いためリモデリ
ング反応液からの留去も容易で、リモデリング反応の促
進物質として極めて有用である。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0033】実施例1 エンド−Aの糖鎖転移反応に
おける添加する有機溶媒の検討 25mMの酢酸緩衝液(pH6.0)中にそれぞれ25
%の有機溶媒(DMF、DMSO、アセトン、CH3
N、THF)と3nmolのM9 GN2 Asn、及び5
00mMのGlcNAcを含むように反応液を調製し、
3mUのエンド−Aをそれぞれに入れ(総容量20μ
l)、37℃にて10分間インキュベーションした後、
反応液を減圧下エバポレーションにより乾固した。この
乾固物を水に再溶解後HPAEC/PADシステムにて
分析し、結果を表2に示した。表2に示すように、アセ
トン存在下でM9 GN2 の生成率は100%を示した。
【0034】実施例2 種々の濃度のアセトンを含む
反応液中でのエンド−Aの安定性の検討 25mMの酢酸緩衝液(pH6.0)中にそれぞれ0
%、30%、40%、45%、及び50%のアセトンを
含むように反応液を調製し、3mUのエンド−Aをそれ
ぞれに入れ(総容量20μl)、37℃にて0分、5
分、10分、20分、及び30分間プレインキュベーシ
ョンした。その反応液からそれぞれ2μl取り、別に用
意した3nmolのM9 GN2 Asnを含む25mMの
酢酸緩衝液(pH6.0)に入れ、37℃にて10分間
インキュベーションした。3分間、100℃の加熱処理
を行った後、反応液の1/4量をHPAEC/PADシ
ステムにて分析しその残存活性をチェックした。図1
は、アセトン含有反応液中でのプレインキュベーション
時間(分、横軸)と相対活性(%、縦軸)との関係を示
す図であり、30%アセトン中ではほとんど失活しない
ことがわかる。
【0035】実施例3 エンド−Aの糖鎖転移反応に
おけるアクセプターの濃度の検討 糖鎖転移反応を3nmolのM9 GN2 Asnをドナー
として用い、3mUのエンド−Aを30%のアセトンを
含む25mMの酢酸緩衝液(pH6.0)中で、アクセ
プターとしてのGlcNAcの濃度を25mM、50m
M、100mM、200mM、300mM、及び500
mMと変化させたそれぞれの反応を、37℃にて10分
間行った。100℃3分間熱処理することにより反応を
止め、HPAEC/PADシステムにて加水分解生成物
であるM9 GNとリモデリング生成物であるM9 GN2
を測定し、その結果を図2に示した。図2において縦軸
はPADレスポンスを横軸はGlcNAcの濃度(M)
をとってあり、200mM以上であればほぼ完全に転移
反応が加水分解反応に優先していることがわかる。
【0036】実施例4 糖鎖転移反応生成物の経時変
化 3nmolのM9 GN2 Asnと、50mMのGlcN
Acと、3mUのエンド−Aを20μlの25mM酢酸
緩衝液(pH6.0)中、0〜50%アセトン存在下、
37℃でインキュベーションし、2分、4分、8分、1
5分、及び30分後にそれぞれサンプリングし、HPA
EC/PADシステムにて分析し、結果を図3に示し
た。図3において縦軸はリモデリング糖鎖の生成率
(%)を、横軸は反応時間(分)を表す。図3に示すよ
うに、時間の経過につれて糖鎖ドナー(M9 GN2 As
n;*)が減少し、リモデリング生成物であるM9 GN
2 (◇)が増加していくことがわかり、30%アセトン
存在下において30分後には100%のリモデリング生
成物を得た。
【0037】実施例5 アセトン含有反応液中での各
種アクセプターへの糖鎖転移反応の検討 ドナーとして3nmolのM9 GN2 Asn、4μmo
lのアクセプター、1mUのエンド−A及びアセトン
(L−Fuc及びL−Galの時は35%、他は30
%)を含む20μlの25mM酢酸緩衝液(pH6.
0)を37℃で、L−Fuc及びL−Galの時は15
分、他は10分間インキュベートした。100℃で3分
間熱処理することにより反応を止め、反応液を減圧下エ
バポレーションにより乾固した。この乾固物を反応液の
1/4量の水に再溶解後、HPAEC/PADシステム
にて分析した。その結果を表3に示した。ただし、2−
デオキシ−Glcと3−O−Me−Glcをアクセプタ
ーとしたときは反応液をグラフィタイズド カーボンカ
ラム〔シャンドン サイエンティフィック(Shondon Sc
ientific) 社製〕を用いたHPLCで分析した。表3は
GlcNAc、Man、L−Fuc、L−Gal、Fr
u、Xyl、2−デオキシ−Glc、3−デオキシ−G
lc、6−デオキシ−Glc、メチルα−GlcNA
c、3−O−Me−Glcをアクセプターとしたときの
リモデリング糖鎖生成率(%)を示したものである。M
an、L−Fuc、L−Gal、Fru、Xyl、2−
デオキシ−Glc、6−デオキシ−Glc、メチルα−
GlcNAc、3−O−Me−Glcに対しても糖鎖転
移反応が起こっていることがわかる。
【0038】実施例6 エンド−Aの糖鎖転移反応に
於けるアセトン濃度の検討 ドナーとして3nmolのM9 GN2 Asn、アクセプ
ターとして4μmolのGlcNAc、1mUのエンド
−A及びアセトンを含む20μlの25mM酢酸緩衝液
(pH6.0)を37℃で15分間インキュベートし
た。100℃、3分間熱処理することにより反応を止
め、反応液を減圧下エバポレーションにより乾固した。
この乾固物を反応液の1/4量の水に再溶解後、HPA
EC/PADシステムにて分析し、その結果を図6に示
した。すなわち図6はアセトン含有反応液中のアセトン
濃度(%、横軸)とドナー(白丸印)、加水分解生成物
(黒丸印)、及びリモデリング生成物(白四角印)であ
るM9 GN2 の各量比(%、縦軸)との関係を示す図で
ある。アセトン濃度20%でのリモデリング生成物の割
合が最も高いことがわかる。
【0039】実施例7 糖ペプチド糖鎖のリモデリン
グ 牛フィブリノゲンからキモトリプシンとトリプシンの混
合物による消化によって2本鎖コンプレックス型糖鎖を
持つ糖ペプチドを調製した。HPLCで糖ペプチドを精
製し、そのN末端をナフチルアセチル基で修飾した。次
いでムコールヒエマリス(FERM BP−4991)
由来のエンド−Mをアグリカルチュラル アンド バイ
オロジカル ケミストリー(Agricultural and Biologi
cal Chemistry)、第54巻、第97〜106頁(199
0)に記載の方法で精製した。該酵素を用いてこの糖ペ
プチドを徹底消化した。1.25mmolの糖ペプチド
と1.77mUのエンド−Mを含む0.1M酢酸アンモ
ニウム緩衝液(pH6.0)、1.3mlを37℃で一
晩インキュベートした。エンド−Mによる消化前後の糖
ペプチドをHPLCで分析し、その結果を図7に示す。
すなわち図7は、糖ペプチドをエンド−Mで消化する前
(上段)、消化後(下段)のHPLC分析結果を示す図
であり、縦軸に蛍光強度、横軸に保持時間(分)を示
す。HPLCカラムはRP−C3 (4.6×250m
m)を用い、溶出液としてA液:50mM酢酸アンモニ
ウム溶液、B液:50%アセトニトリルを含む50mM
酢酸アンモニウム溶液を用い、溶出は45%B液、室
温、流速1ml/minで行った。糖ペプチドの検出は
励起波長320nm、蛍光波長380nmの蛍光検出器
で行った。図7に示すように糖ペプチドがほぼ完全に消
化されて、2本鎖コンプレックス型糖鎖が除去されたこ
とが判る。この脱糖鎖糖ペプチド〔GlcNAc−ペン
タペプチド(pentapeptide) 〕をHPLCで精製した
後、そのアミノ酸組成を調べた。その結果を図8に示
す。すなわち図8は、GlcNAc−ペンタペプチドの
アミノ酸組成分析の結果を示した図であり、縦軸に25
4nmでの紫外線吸収を、横軸に保持時間(分)を示
す。図8に示すように、GlcNAc−ペンタペプチド
のアミノ酸組成はAsp:Glu:Val:Lys=
1:2:1:1であり、既に報告されているフィブリノ
ゲンのアミノ酸配列からこの糖ペプチドは下記式(化
4):
【0040】
【化4】Gln−Val−Glu−Asn(CHO)−
Lys(配列表の配列番号1)
【0041】(但し、CHOはAsnのアミド基に結合
している糖残基を示す)であることがわかった。次にア
クセプターとして14nmolのGlcNAc−ペンタ
ペプチド、ドナーとして3nmolのM9 GN2 As
n、3mUのエンド−A及び35%のアセトンを含む1
0μlの50mM酢酸アンモニウム緩衝液(pH6.
0)を37℃で15分間インキュベートした。反応液を
図7と同じ条件でHPLC分析に供した。その結果を図
9に示す。すなわち図9は、リモデリング反応前の糖ペ
プチド(上段)、リモデリング反応後の糖ペプチド(下
段)のHPLCによる分析結果を示す図であり、縦軸に
蛍光強度、横軸に保持時間(分)を示す。図9に示すよ
うに、リモデリング生成物と考えられるピークを確認す
ることができた。リモデリング生成物のGlcNAc−
ペンタペプチドからの収率はクロマトグラムのピークの
大きさから考えて約5%であった。
【0042】実施例8 種々の濃度のジオキサンを含
む反応液中でのエンド−Aの糖鎖転移反応の検討 25mMの酢酸緩衝液(pH6.0)に4mUのエンド
−Aと100mMのGlcNAcをそれぞれに入れ、3
7℃にて10分間プレインキュベーションした。その
後、反応液中にそれぞれ0%、10%、20%、30
%、40%、及び50%のジオキサンを含むように反応
液を調製し、4nmolのM6 GN2 Asnを糖鎖ドナ
ーとして添加し(総容量40μl)37℃にて10分間
インキュベーションし、鎖転移反応を行った。100℃
3分間加熱処理することにより反応を止め、PA化後H
PLCにて分析した。表4に示すように、ジオキサンの
濃度が30%以上の場合、ほぼ完全に転移反応が加水分
解反応に優先していることがわかった。なおPA化は特
公平5−65108号公報記載の方法にて行い、M6
2 のPA化物(以下、M6 GN2 −PAと略す)、M
6 GNのPA化物(以下、M6GN−PAと略す)をそ
れぞれ分別定量した。表4のリモデリング糖鎖生成率は
下記式(数1)により求めた。
【0043】
【数1】リモデリング糖鎖生成率=〔(M6 GN2 −P
Aの生成量)/(M6 GN−PAの生成量+M6 GN2
−PAの生成量)〕×100
【0044】
【表4】 表 4 ──────────────────────────────── ジオキサン濃度(%) リモデリング糖鎖生成率(%) ──────────────────────────────── 0 60 10 90 20 94 30 100 50 100 ────────────────────────────────
【0045】実施例9 糖鎖転移反応生成物の経時変
化 エンド−A4mUと100mMのGlcNAcとを25
mMの酢酸緩衝液(pH6.0)中、37℃にてプレイ
ンキュベーションした反応バイアルを3本用意した。1
0分後に最終濃度0%、20%、30%になるようにジ
オキサンを加えた後、糖鎖ドナーであるM6 GN2 As
nを6μg添加し37℃にて反応を行った。10分、3
0分、60分、90分、180分、300分後にそれぞ
れサンプリングし100℃3分間の加熱処理後PA化を
行った。HPLCにて分析し、M6 GN2 −PAの生成
量を測定し、図4に示した。図4において縦軸は糖鎖ド
ナーに対するM6 GN2 −PAの生成率、すなわち、リ
モデリング糖鎖生成率(%)を、横軸は反応時間(分)
を示す。図4に示すように、ジオキサン濃度が20%、
又は0%の時はリモデリング生成物であるM6 GN
2 が、糖鎖ドナーであるM6 GN2 Asnに対して60
%の生成収率を越えることはない。30%のジオキサン
存在下では、60分後には100%のM6 GN2 の生成
収率を得た。また、その後240分間反応を続けても転
移生成物は加水分解されないことがわかった。
【0046】実施例10 エンド−Aの糖鎖転移反応に
おける30%ジオキサン中でのアクセプターの濃度の検
討 4nmolのM6 GN2 Asnを糖鎖ドナーとして用
い、4mUのエンド−Aを30%のジオキサンを含む2
5mMの酢酸緩衝液(pH6.0)中で、アクセプター
としてのGlcNAcの濃度を0、10、50、10
0、200、300及び500mMと変化させた反応バ
イアルを用意し、37℃にて10分間インキュベーショ
ンし、糖鎖転移反応を行った。100℃3分間加熱処理
することにより反応を止め、生成するM6 GN2 をPA
化後、HPLCにて分析した。その結果を図5に示す。
図5において縦軸は糖鎖ドナーに対するM6 GN2 −P
Aの生成率、すなわちリモデリング糖鎖生成率(%)
を、横軸はGlcNAc濃度(M)を示す。図5に示す
ように、GlcNAcが100mM以上の場合、ほぼ完
全に転移反応が加水分解反応に優先していることがわか
った。
【0047】
【発明の効果】本発明により反応副生産物の生じないリ
モデリング糖鎖の製造方法が提供される。本発明の方法
は生体内で重要な働きを示す生理活性物質の糖鎖をリモ
デリングした物質の製造において特に有用である。
【0048】
【配列表】
【0049】配列番号:1 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:4番目の Xaaは、Asn のアミド基に糖残基
が結合した Asn誘導体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】各アセトン濃度下での酵素の安定性を示す図で
ある。
【図2】ドナー濃度と反応生成物収率との関係を示す図
である。
【図3】各アセトン濃度下での反応生成物収率と時間の
関係を示す図である。
【図4】各ジオキサン濃度下でのリモデリング生成率と
時間の関係を示す図である。
【図5】ドナー濃度とリモデリング生成率との関係を示
す図である。
【図6】アセトン濃度とドナー、加水分解物、リモデリ
ング生成物との関係を示す図である。
【図7】糖ペプチドをエンド−Mで消化する前と消化後
のHPLC分析結果を示す図である。
【図8】GlcNAc−ペンタペプチドのアミノ酸組成
分析の結果を示す図である。
【図9】糖ペプチドのリモデリング反応前と反応後のH
PLC分析結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩原 章二郎 香川県木田郡三木町池戸3325−7 (72)発明者 近藤 昭宏 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコシダーゼによるリモデリング反応
    を用いる糖質又は複合糖質の製造方法において、当該リ
    モデリング反応を水溶性ケトン類及び/又はジオキサン
    を含有する水性溶媒中で行う工程を包含することを特徴
    とする糖質又は複合糖質の製造方法。
  2. 【請求項2】 グリコシダーゼがエンドグリコシダーゼ
    である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 エンドグリコシダーゼがエンド−A、又
    はエンド−Mである請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 水溶性ケトン類がアセトン、メチルエチ
    ルケトン、ジエチルケトンである請求項1記載の製造方
    法。
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