JPH0731416A - 食品及びその製造方法 - Google Patents

食品及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0731416A
JPH0731416A JP5195537A JP19553793A JPH0731416A JP H0731416 A JPH0731416 A JP H0731416A JP 5195537 A JP5195537 A JP 5195537A JP 19553793 A JP19553793 A JP 19553793A JP H0731416 A JPH0731416 A JP H0731416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
acid
fatty acid
derivative
saponified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5195537A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichiro Ueda
修一郎 上田
Shinichi Inada
進一 稲田
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Tatsuhiko Suga
辰彦 菅
Kazuyoshi Yazawa
一良 矢澤
Sei Kondo
聖 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Viox Inc
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Viox Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute, Viox Inc filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to JP5195537A priority Critical patent/JPH0731416A/ja
Publication of JPH0731416A publication Critical patent/JPH0731416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ω−3系脂肪酸又はその誘導体を容易に配合
でき、取り扱い性及び保存安定性に優れた食品及びその
製造方法を提供する。 【構成】 粉ミルク、加工牛乳、ドレッシング等の食品
に、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、α−
リノレン酸等のω−3系脂肪酸又はこれらの誘導体の少
なくとも1種類を、アルカリ剤でケン化し、好ましくは
酸で中和して配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ω−3系脂肪酸又はそ
の誘導体のケン化物を含有する食品及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ドコサヘキサエン酸(以下、DH
Aと略す)、エイコサペンタエン酸(以下、EPAと略
す)、α−リノレン酸等のω−3系脂肪酸が有する、心
血管系疾患の予防効果や、抗腫瘍効果、記憶学習能の低
下予防効果など、各種の生理活性効果が注目されている
(「食品と開発」、VOL.27、NO.8)。このた
め、例えばDHAをカプセル化して健康食品としたり、
あるいはDHAを飼料に添加して鶏等の体内で生体移行
させることにより、DHA強化卵を得ることが行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ω−3
系脂肪酸は常温で液体であるため、食品への配合や、配
合後の食品の取り扱いが面倒であり、また、水和性が低
いため、液状食品に添加する場合には、乳化剤等を併用
する必要があった。
【0004】また、ω−3系脂肪酸のような高級不飽和
脂肪酸を食品に配合した場合、製造工程中又は保存中に
不飽和脂肪酸が酸化されやすいため、生成された過酸化
物、酸、アルデヒド類が人体に悪影響を及ぼしたり、製
品が酸敗臭を放つなど品質の低下を生じる虞れがあっ
た。
【0005】したがって、本発明の目的は、ω−3系脂
肪酸又はその誘導体を高濃度で配合でき、取り扱いが容
易で、保存安定性にも優れた食品及びその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の食品は、ω−3系脂肪酸又はその誘導体の
ケン化物を少なくとも1種類含むことを特徴とする。
【0007】また、本発明の食品の製造方法は、ω−3
系脂肪酸又はその誘導体を少なくとも1種類含む原料油
脂及び/又は脂肪酸に、不活性ガスの雰囲気下でアルカ
リ剤を添加してケン化させた後、酸を添加して中和させ
て得られたケン化物を、食品原料中に添加することを特
徴とする。
【0008】以下、本発明について好ましい具体例を挙
げて更に詳細に説明する。
【0009】本発明の食品は、ω−3系脂肪酸又はその
誘導体のケン化物を少なくとも1種類配合したことを特
徴とするものである。本発明は食品の種類に限定される
ものではないが、特に好ましい食品として、粉ミルク、
加工牛乳、ドレッシング等が挙げられる。ここで、粉ミ
ルクとは、粉乳を主成分とし、必要に応じて糖類、無機
塩、ビタミン等の補助栄養源を加えたもので、水、湯等
を加えてミルクにするものをいい、また、加工牛乳と
は、牛乳を主成分とし、これに糖類、無機塩、ビタミン
等の補助栄養原等を添加したり、あるいは牛乳から脂肪
分など特定の成分を除去したりして、成分を調整したも
のをいう。更に、ドレッシングとは、食酢、食塩、香辛
料等に、油脂を加えたものをいう。
【0010】食品中への上記ケン化物の添加量は、食品
の種類や、目的に応じて調整することができるが、通常
は上記ケン化物の1日当たりの摂取量が50〜300m
gとなるようにすることが好ましく、強化タイプ食品と
して用いる場合には、1日当たりの摂取量が300〜8
00mgとなるようにすることが好ましい。具体的に
は、例えば粉ミルクの場合には全体に対し0.2〜0.
5重量%、加工牛乳の場合には0.5〜2.0重量%、
ドレッシングの場合には10〜35重量%程度が好まし
い。また、上記ケン化物と併せて、無機塩、ビタミン、
アミノ酸等の補助栄養原や、調味料等を添加することも
できる。
【0011】本発明の食品に配合されるケン化物の原料
となるω−3系脂肪酸又はその誘導体としては、DH
A、EPA、α−リノレン酸又はこれらの誘導体のう
ち、少なくとも1種類を用いることが好ましい。
【0012】本発明において、ω−3系脂肪酸又はその
誘導体としては、遊離酸としてのω−3系脂肪酸のほ
か、そのエステル、グリセリド、リン脂質、コリン誘導
体、アミノ酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等、各種の
ものを用いることができる。また、ω−3系脂肪酸又は
その誘導体だけを含むように高純度に精製されたものだ
けでなく、例えば魚油のようにDHA、EPA含量の高
い油脂や、シソ油のようにα−リノレン酸含量の高い油
脂を用いることができる。
【0013】上記ω−3系脂肪酸又はその誘導体をケン
化するために使用されるアルカリ剤としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、
トリエタノールアミンなど、従来からケン化剤として用
いられているものなどを使用することができる。
【0014】本発明においては、ケン化反応を行う前
に、ω−3系脂肪酸又はその誘導体を少なくとも1種類
含む原料油脂及び/又は脂肪酸に、BHT、BHA、ト
コフェロール等の抗酸化剤を添加することが好ましい。
これによって、ケン化反応中のω−3系脂肪酸又はその
誘導体の酸化を防止することができる。
【0015】本発明に用いられるω−3系脂肪酸又はそ
の誘導体のケン化物は、上記ω−3系脂肪酸又はその誘
導体を少なくとも1種類含む原料油脂及び/又は脂肪酸
に、好ましくは窒素等の不活性ガスの雰囲気下でアルカ
リ剤を添加してケン化させることによって製造すること
ができる。ここで、不活性ガスの雰囲気下でケン化を行
う理由は、ω−3系脂肪酸やその誘導体の酸化を防ぐた
めである。不活性ガスの雰囲気下にする方法としては、
例えば反応釜、反応槽を囲む空間に存在する空気を不活
性ガスで置き換える方法などが好ましく採用される。
【0016】この場合、ケン化反応の温度は50〜80
℃が好ましく、50〜65℃がより好ましい。反応温度
が80℃を超えると、ω−3系脂肪酸やその誘導体の酸
化が進行しやすくなり、一方、反応温度が50℃未満で
は、原料に含まれる油脂や脂肪酸の融点等によっても異
なるが、ケン化物の製造が困難となる。
【0017】また、アルカリ剤の添加に要する時間(ア
ルカリ剤の添加を開始してから終了するまでの時間)
は、1時間以上とすることが好ましく、ケン化時間いっ
ぱいを使って徐々に添加することが最も好ましい。
【0018】なお、本発明においては、上記のようにし
て製造されたω−3系脂肪酸をそのまま食品に配合して
もよいが、クエン酸等の有機酸、塩酸等の鉱酸などの酸
により中和した後、配合するのが好ましい。
【0019】こうして得られた本発明の食品は、通常の
食品と同様にして保存、調理、飲食することができる。
【0020】
【作用】本発明では、ω−3系脂肪酸又はその誘導体を
ケン化してペースト状又は固形状にすることにより、食
品への配合時における取り扱いが容易となり、得られた
食品も取り扱いやすいものになる。
【0021】また、ω−3系脂肪酸又はその誘導体は、
親油性の物質であるが、これをケン化することにより水
和性が向上し、清涼飲料や乳飲料、ドレッシング等の液
状食品にも容易に添加することができる。
【0022】更に、ケン化によって、空気中の酸素によ
る酸化が抑制され、過酸化物質の生成が抑制されるの
で、人体に悪影響を与える虞れがなく、保存安定性に優
れた食品を得ることができる。
【0023】
【実施例】
試験例1 DHA混合油(DHA含有量27%)400g中に、エ
タノール180gを加え、窒素ガス雰囲気下の反応釜中
で、80℃で加熱混合した。これに別途水酸化ナトリウ
ム64gを水200gに溶解させた水溶液を、30〜6
0分間かけて少しずつ滴下し、温度を80℃に保ちなが
らケン化反応を終了した。反応終了後、温度を80℃に
保ったままで、クエン酸を添加して中和を行い、ケン化
組成物を製造した。
【0024】上記試料を小型シャーレに入れ、70℃の
空気が還流する恒温機中に置いて、POV(過酸化物
価)を経時的に測定した。また、比較のために、ケン化
していないDHA混合油(DHA含有量27%)につい
ても、同様にして測定を行った。その結果を表1に示
す。なお、POVは基準油脂分析試験法に準じて測定
し、ケン化組成物については、塩酸を添加した後、エー
テル抽出、脱水して得られた脂肪酸のPOVを測定し
た。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果より、DHAをケン化すること
により、空気中の酸素によるDHAの酸化を抑制できる
ことが確認された。
【0027】試験例2 α−リノレン酸混合油(α−リノレン酸含有量55%)
250g中に、エタノール112gを加え、窒素ガス雰
囲気下の反応釜中で、80℃で加熱混合した。これに別
途水酸化ナトリウム40gを水125gに溶解させた水
溶液を、30〜60分間かけて少しずつ滴下し、温度を
80℃に保ちながらケン化反応を終了した。反応終了
後、温度を80℃に保ったままで、クエン酸を添加して
中和を行い、ケン化組成物を製造した。
【0028】上記試料を小型シャーレに入れ、70℃の
空気が還流する恒温機中に置いて、試験例1と同じ方法
でPOV(過酸化物価)を経時的に測定した。また、比
較のために、ケン化していないα−リノレン酸混合油
(α−リノレン酸含有量55%)についても、同様にし
て測定を行った。その結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2の結果より、α−リノレン酸について
も、ケン化することによって、空気中の酸素による酸化
を抑制できることが確認された。
【0031】実施例1(粉ミルク) 全脂粉乳70g、ショ糖20g、デンプン分解物8g
に、上記試験例1の製造方法で得られたDHAケン化物
を300mg添加して、粉ミルクを製造した。
【0032】実施例2(加工牛乳) 生乳198.9g、ミルクフレーバー0.1gに、上記
試験例1の製造方法で得られたDHAケン化物を1.0
g添加して、加工牛乳を製造した。
【0033】実施例3(ドレッシング) 砂糖4.5g、食塩2.0g、原酢5.3g、卵黄4.
5g、サラダオイル10.0g、香辛料2.0g、水5
3.5gに、上記試験例2の製造方法で得られたα−リ
ノレン酸ケン化物を20.0g添加して、ドレッシング
を製造した。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ω−3系脂肪酸又はその誘導体をケン化してペースト状
又は固形状にしたものを食品に配合するので、食品の製
造時及び調理時における取り扱い性が良好となる。ま
た、ω−3系脂肪酸又はその誘導体をケン化させたこと
により、水和性が向上して食品への添加が容易になり、
更に、空気中の酸素による酸化が抑制されるので、ω−
3系脂肪酸又はその誘導体を高濃度で含有し、保存安定
性に優れた食品を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 洋一 東京都小平市上水本町6−18−18 (72)発明者 菅 辰彦 埼玉県狭山市根岸239−41 (72)発明者 矢澤 一良 神奈川県相模原市鵜野森571 (72)発明者 近藤 聖 神奈川県大和市中央林間5−16−4

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ω−3系脂肪酸又はその誘導体のケン化
    物を少なくとも1種類含むことを特徴とする食品。
  2. 【請求項2】 前記ω−3系脂肪酸が、ドコサヘキサエ
    ン酸、エイコサペンタエン酸、α−リノレン酸から選ば
    れた少なくとも1種である請求項1記載の食品。
  3. 【請求項3】 前記食品が、粉ミルク、加工牛乳、ドレ
    ッシングから選ばれた1つである請求項1又は2記載の
    食品。
  4. 【請求項4】 ω−3系脂肪酸又はその誘導体を少なく
    とも1種類含む原料油脂及び/又は脂肪酸に、不活性ガ
    スの雰囲気下でアルカリ剤を添加してケン化させた後、
    酸を添加して中和させて得られたケン化物を、食品原料
    中に添加することを特徴とする食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ω−3系脂肪酸が、ドコサヘキサエ
    ン酸、エイコサペンタエン酸、α−リノレン酸から選ば
    れた少なくとも1種である請求項3記載の食品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記食品が、粉ミルク、加工牛乳、ドレ
    ッシングから選ばれた1つである請求項4又は5記載の
    食品の製造方法。
JP5195537A 1993-07-13 1993-07-13 食品及びその製造方法 Pending JPH0731416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195537A JPH0731416A (ja) 1993-07-13 1993-07-13 食品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195537A JPH0731416A (ja) 1993-07-13 1993-07-13 食品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0731416A true JPH0731416A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16342744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5195537A Pending JPH0731416A (ja) 1993-07-13 1993-07-13 食品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0731416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6146189A (en) * 1996-06-26 2000-11-14 Alps Electric Co., Ltd. Flexible printed circuit board mounting structure and recording/reproducing apparatus using the same
JP2006514541A (ja) * 2002-08-29 2006-05-11 ユニバーシティー オブ マサチューセッツ 酸化的に安定な脂質供給システムを形成するためのエマルジョン界面エンジニアリングの利用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6146189A (en) * 1996-06-26 2000-11-14 Alps Electric Co., Ltd. Flexible printed circuit board mounting structure and recording/reproducing apparatus using the same
JP2006514541A (ja) * 2002-08-29 2006-05-11 ユニバーシティー オブ マサチューセッツ 酸化的に安定な脂質供給システムを形成するためのエマルジョン界面エンジニアリングの利用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5636398B2 (ja) 油脂組成物
TWI244375B (en) Oil composition and food, feed, pharmaceutical cooking oil comprising thereof
JP4767919B2 (ja) 油脂組成物および該油脂組成物を含有する飲食物
EP1135991B1 (en) Oil composition and use thereof
WO2005052102A1 (en) A composition enriched in diglyceride with conjugated linoleic acid
JP2002371294A (ja) 油脂組成物
KR101297921B1 (ko) 유지 조성물
JP5100974B2 (ja) 油脂組成物
JP3597437B2 (ja) 血中脂質改善機能を有する食用油脂
JP5039291B2 (ja) 油脂組成物
JPH0731416A (ja) 食品及びその製造方法
JPH06319465A (ja) 飼料及びその製造方法
JP7826461B2 (ja) 水添臭付与剤、油脂組成物、油脂組成物の製造方法、食品に水添臭を付与する方法、及びフライ食品の製造方法
RU2470548C1 (ru) Аналог рыбной икры
JP2896375B2 (ja) 健康食品として優れたマヨネ−ズソ−スの製造法
JP2607565B2 (ja) すりみ組成物
JPH0675481B2 (ja) エイコサペンタエン酸含有スプレツド食品
JPH0654666A (ja) エイコサペンタエン酸の安定化方法
JPH01317372A (ja) 水産練製品の製造法
JPH0987656A (ja) 粉末油脂
JP2001061402A (ja) パンの製造方法
JPH08104886A (ja) 水産動物油脂組成物およびこれを含有する飲食品
JP2023142383A (ja) 高度不飽和脂肪酸又はそのエステルと牡蠣肉エキスを含有する組成物