JPH0731498A - 1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法 - Google Patents

1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法

Info

Publication number
JPH0731498A
JPH0731498A JP17910793A JP17910793A JPH0731498A JP H0731498 A JPH0731498 A JP H0731498A JP 17910793 A JP17910793 A JP 17910793A JP 17910793 A JP17910793 A JP 17910793A JP H0731498 A JPH0731498 A JP H0731498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
sulfopropyl
ethyl
anhydroglucitol
kit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17910793A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takehiro
敦 竹廣
Shizuo Uno
静夫 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd filed Critical Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority to JP17910793A priority Critical patent/JPH0731498A/ja
Publication of JPH0731498A publication Critical patent/JPH0731498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 体液を試料とする 1,5-アンヒドログルシト
ールの定量用キット及び該キットを使用する定量法を提
供する。 【構成】 この定量用キットは凍結乾燥前処理試薬と、
凍結乾燥呈色試薬と、これら両試薬の各溶解用液との組
合せにより構成されている。検出用発色剤の主成分は 2
-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチアゾー
ルスルホン酸とアニリン誘導体であり、呈色試薬用の酵
素がピラノースオキシダーゼである。試料の前処理も酵
素反応により行なう。 【効果】 前処理により試料中の糖類の構造が変換さ
れ、呈色反応に際してピラノースオキシダーゼと反応し
ない。発色剤を構成する成分の組合せが本定量において
予期せぬ程の感度を発揮するので、市販の自動分析装置
に適用して低濃度域の高精度測定ができ、従って糖尿病
診断のための迅速且つ簡便な臨床検査を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 1,5-アンヒドログルシ
トールの定量用キット及び該キットを使用する定量法に
係り、糖尿病の臨床診断に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】1,5-アンヒドログルシトールは、糖尿病
に関連して体液、例えば血清、血漿及び尿中における濃
度が低下するために有用な糖尿病診断マーカとして近年
臨床上の重要な検査項目となっており、従って市販の自
動分析装置に適用可能な定量用キットの開発が強く望ま
れている。
【0003】従来、1,5-アンヒドログルシトールの定量
はガスクロマトグラフィーにより行われていたが、最近
ピラノースオキシダーゼ (EC1.1.3.10)、L-ソルボース
オキシダーゼ (EC1.1.3.11) 等の酵素を作用させ、この
場合に生成する過酸化水素を利用して比色定量する方法
が開発された。上記のような酵素を用い且つ体液、例え
ば血清を試料として 1,5-ア ンヒドログルシトールを定
量しようとする場合に、この種の酵素は基質特異性が低
く、試料中に存在する糖類、主としてグルコースと反応
するために前処理を行って妨害反応を阻止することが必
要である。糖類による妨害を阻止する方法としては、カ
ラムを使用して物理的に除去する方法 (特開昭 63 - 18
5397 公報) と、ピラノースオキシダーゼ、L-ソルボー
スオキシダーゼ等と反応しない構造に糖類を変換する方
法とが提案されている。この後者による糖類の変換処理
は酵素反応を利用するのが一般的であり、変換用酵素と
してグルコースオキシダーゼ (特開平 1 - 320998 公
報)、ヘキソキナーゼ(特開平 2 - 104298 公報) 又はグ
ルコキナーゼ (特開平 3 - 27299 公報) を使用するこ
とが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題乃至発明の目的】前者に
よる糖類の除去方法を利用する 1,5-アンヒドログルシ
トール定量用キットは日本化薬株式会社から「ラナ A
G」なる商品名を以って既に市販されている。このキッ
トを用いる方法は糖類、主としてグルコースを除去する
ために専用ディスポーザブル (使い捨て) カラムに試料
(血清又は血漿) を添加し、次いで水を数回通過させて
1,5-アンヒドログルシトールを溶出させ、この溶出液
に発色試薬を添加 して 1 時間反応させた後に比色定量
することにより実施される。この方法は操 作が煩雑で
あり、全操作に約 1 時間 30 分程度を要するために自
動分析装置へ の適用が困難であり、測定作業のルーチ
ン化に課題がある。一方、酵素を利用して糖類の構造変
換を行なう前処理法を利用する方法は自動分析装置への
適用を期待し得ると考えられるが、実際には実用化され
るに至っていない。この原因は、比色定量する場合の検
出感度にあるものと推定される。即ち、血中グルコース
濃度は健常人の場合に約 100mg/dl であり、糖尿病患者
の場合には 1000mg/dl 以上に達するが、1,5-アンヒド
ログルシトールの濃度は健常人の場合に約 14μg/ml 以
上 (グルコースの約 1/100) であり、糖尿病患者ではグ
ルコースの場合と異なり 10μg/ml 以下に低下すると云
う特殊事情が存在する。又、自動分析装置に適用するた
めに酵素処理により一定時間内に多量のグルコースを構
造変換させるには酵素の能力に限界があるので試料の量
を可能な限り少なくしなければならない。しかし、この
ような場合、低濃度域の測定感度が低下する傾向が強
く、酵素を利用して糖類の構造変換を行い妨害反応を阻
止する前処理工程を含む従来の 1,5-アンヒドログルシ
トール定量法は高濃度域 (例えば30 - 50μg/ml 又はそ
れ以上) の場合では機器分析に適用可能であっても、臨
床検査の分野で要求される低濃度域 (例えば 0 - 10μg
/ml) での高精度測定には 適用できなかったからと考え
られる。
【0005】従って、本発明の基本的な目的は、臨床検
査で要求される低濃度域においても1,5-アンヒドログル
シトールを自動分析装置により高精度で測定することが
できる定量法を確立することであり、更に具体的な目的
は当該定量法を実施するための定量用キットを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決し目的を達成する手段及び作用】本発明に
よれば、上記の具体的な目的は、体液を試料とする 1,5
-アンヒドログルシトールの定量用キットであって、 a) 凍結乾燥品である前処理試薬と、凍結乾燥品である
呈色試薬と、これら両試薬の各溶解用液とから構成され
ており、 b) 検出用の発色剤が 2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メ
チル-6-ベンゾチアゾールスルホン酸と、アニリン誘導
体と、パーオキシダーゼであり、 c) 呈色試薬用の酵素がピラノースオキシダーゼであ
り、 d) 上記前処理試薬用の酵素が、試料中の糖類を上記の
ピラノースオキシダーゼと反応しない構造に変換する酵
素であり、 e) 上記の発色剤の内の 1 つ又はそれ以上の成分が前処
理試薬又は呈色試薬と合体されている1,5-アンヒドログ
ルシトールの定量用キットにより達成される。
【0007】一方、上記の基本的な目的は、上記のキッ
トを用いる 1,5-アンヒドログルシトールの定量法であ
って、前処理試薬をその溶解用液で溶解させて体液に添
加し3 - 10 分間反応させ、次いで呈色試薬をその溶解
用液で溶解させた溶液を添加して更に 3 - 10 分間反応
させ、その間の単位時間当りの吸光度変化量を測定し、
該測定値を標準検量データと照合する、1,5-アンヒドロ
グルシトールの定量法により達成される。
【0008】本発明による定量用キットは前処理試薬及
び呈色用試薬が共に凍結乾燥品であり、液剤はこれらの
試薬を溶解するための溶液 (緩衝液) のみであり、従っ
て簡便であって保存性に優れている。一方、本発明によ
る定量法は操作が容易であり、所要時間も短いために自
動分析装置へ適用することができ、測定感度も高く、1,
5-アンヒドログルシトール濃度が低い場合にも高精度を
以って測定することができる。従って、既述の課題はす
べて完全に解決される。
【0009】発色剤の一成分として使用されるアニリン
誘導体としては種々の化合物を使用し得るが、感度の点
から N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3-メトキシアニ
リン(ADPS)、N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3,5-ジメ
チルアニリン (MAPS)、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-ス
ルホプロピル)-3-メチルアニリン (TOOS)、N-エチル-N-
(3-スルホプロピル)アニリン (ALPS)、N-エチル-N-(2-
ヒドロキシ-3-スルホプロピル)アニリン (ALOS) 又は N
-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3-アニリン(TOPS) が好
ましい。発色剤を構成する 3 成分は、これらの全部を
前処理試薬又は呈色試薬と合体させることもできるが、
或る成分を前処理試薬と合体させ且つ他の成分を呈色試
薬と合体させるのが好ましい。この好ましい一例として
は、2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチ
アゾールスルホン酸を前処理試薬と合体させ且つアニリ
ン誘導体及びパーオキシダーゼを呈色試薬と合体させる
組合せがある。パーオキシダーゼは反応液中に 5 - 50
U/ml 存在すれば充分である。一方、反応液中のアニリ
ン誘導体濃度は 0.2 - 10mM に且つ 2-ヒドラゾノ-2,3-
ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチアゾールスルホン酸濃度
は 0.1 - 5mM に設定されるのが好ましい。何故なら
ば、必要以上の高濃度に設定すると試薬ブランクが大き
くなり、一方余り低濃度では感度不足となるからであ
る。
【0010】前処理試薬の主成分を構成する酵素は、既
述のように、試料中に含有されている糖類の構造を変換
して妨害反応を阻止する酵素であり、例えばヘキソキナ
ーゼ及びグルコキナーゼが使用できる。上記の作用を有
する酵素としてはグルコースオキシダーゼやグルコース
デヒドロゲナーゼも存在し、これらの酵素は使用し得な
い訳ではないが、これらの酵素がグルコースに作用して
生成する D-グルコノ-δ-ラクトンが呈色試薬用の酵素
であるピラノースオキシダーゼと僅かではあるが反応す
るので、好ましくない。尚、前処理試薬は酵素反応に必
要な自体周知の補酵素や反応促進剤を含有していること
ができる。
【0011】凍結乾燥品である前処理試薬及び呈色試薬
の調製に使用される溶解用液並びに用時にこれらの試薬
を溶解させるための溶液である緩衝剤は、酵素反応の至
適pH である 5 - 9、好ましくは 6.5 - 8.0 程度に調整
し得るものであれば格別の限定はなく、例えばトリス-
塩酸緩衝液、燐酸緩衝液等を使用することができる。
【0012】尚、本発明に関連して付言すれば、下記の
通りである。呈色試薬用酵素としてピラノースオキシダ
ーゼを用いた 1,5-アンヒドログルシトールの定量法を
一般に市販されている自動分析装置に適用する場合に
は、この酵素の作用によって生成する過酸化水素を比色
定量するための発色剤の成分として 2-ヒドラゾノ-2,3-
ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチアゾールスルホン酸とア
ニリン誘導体との組合せを用いることによって初めて高
感度且つ高精度な測定が可能となり、臨床検査目的に供
し得る実用的なものとなる。本発明において用いられる
発色剤は、従来から過酸化水素の比色定量に用いられて
おり、4-アミノアンチピリンとアニリン誘導体の組合せ
よりも、同一条件にて測定した場合に、約2 倍程度測定
感度が高い試薬の組合せとされている。何故ならば、例
えば pH を7 とし且つアニリン誘導体として TOOS を選
択した場合に、4-アミノアンチピリンと TOOS とを組合
わせた場合のモル吸光係数は約 30000 であり、2-ヒド
ラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチアゾールス
ルホン酸と TOOS とを組合わせた場合のモル吸光係数は
約 50000 だからである。しかしながら、これらの発色
剤を 1,5-アンヒドログルシトールの定量に適用した
処、2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチ
アゾールスルホン酸とアニリン誘導体とを組合わせる
と、4-アミノアンチピリンとアニリン誘導体とを組合わ
せた場合よりも 4 - 5 倍の感度上昇がもたらされると
云う事実が判明した。この感度上昇の程度は全く予期し
得ないものであり、この著しい感度上昇が試料の微量
化、測定妨害物質である糖類の量の減少及びその構造変
換所要時間の短縮 (例えば、ヘキソキナーゼを用いた場
合には 5 分間の反応時間で 2000mg/dl のグルコースを
構造変換可能)、低濃度域での測定精度の向上をもたら
し、これらが相俟って臨床検査目的での自動分析装置に
よる 1,5-アンヒドログルシトールの定量が可能となっ
たのである。尚、本発明方法において 1,5-アンヒドロ
グルシトールの定量は、ピラノースオキシダーゼの作用
により生成する過酸化水素が発色剤を呈色させるので、
当該反応溶液の吸光度を測定するすることにより行われ
るが、この吸光度測定は反応の終点で測定するエンドポ
イント法を用いることも、或いは単位時間、例えば 1分
間当りの吸光度変化量を測定するレート法の何れを用い
ても行うことができる。但し、ピラノースオキシダーゼ
反応を 5 分間行い、エンドポイント法を実施する場合
にはピラノースオキシダーゼが反応液中において 35 U/
ml 以上必要であり、一方レート法を採用する場合には
2 - 20 U/ml で充分な吸光度変化が得られ、又エンドポ
イント法には下記の問題点があるので、本発明において
はレート法が採用される。反応を完結させてから測定す
るエンドポイント法を採用する場合には、1,5-アンヒド
ログルシトールに対するピラノースオキシダーゼの活性
が低いために、当該酵素の所要量が大となり、又反応所
要時間も長くなる。試料中には種々の糖類が含まれてお
り、極く微量に存在する糖類の構造変換まで行うのは極
めて困難であるために酵素量を高めたり、反応時間を長
く設定することは酵素の基質特異性が高くないために測
定値に誤差を招く虞がある。従って、本発明においては
レート法を採用し、少量の酵素を用い且つ短時間で定量
を行うことにより微量糖類が及ぼす影響を最小限に留め
るのである。尚、レート法による比色定量は上記の利点
を有する反面において、エンドポイント法と比較して測
定感度が低くなる傾向があるが、発色剤の感度が既述の
ように極めて高いので、その欠点が充分に補われて高精
度定量が可能となる。
【0013】
【実施例等】次に測定感度比較試験、製造例及び試験例
に関連して本発明を更に詳細に且つ具体的に説明する。測定感度比較試験例 発色用化合物として、 本発明 : 2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベ
ンゾチアゾールスルホン酸 (測定波長 : 570nm)、 従来技術 : 4-アミノアンチピリン (測定波長 : 550nm) を採択し且つ呈色化合物として N-エチル-N-(2-ヒドロ
キシ-3-スルホプロピル)-3-メチルアニリン (TOOS) を
共通の物質として採択することにより下記の試液 A(上
記のように、発色用化合物は 2 種類存在するので、2
種類) 及び B を調製した。 試液 A : 発色用化合物 1 mM パーオキシダーゼ 20 U/ml トリス-塩酸緩衝液 (pH 7.5) 0.1 M 試液 B : ピラノースオキシダーゼ 80 U/ml TOOS 18 mM 操作及び結果 :1,5-アンヒドログルシトールを 0、20
又は 50μg/ml 含有している水溶液を試料とし、該試料
5μl に試液 A を 175μl 添加し 37℃ において 5 分
間予備加温した。次いで、試液 B を 25μl 添加して 5
分間反応させ、その間の 1 分間当り の吸光度変化量
(ABS/min) を測定した。結果は図 1 に示されている通
りであった。モル吸光係数から導かれる理論上の感度は
本発明方法に使用される発色剤の組合せが従来技術方法
の場合と比較して約 2 倍程度高くなる筈であるが、図
1 に示される結果は約 4.4 倍高いことを示している。
【0014】製造例 下記の要領で前処理試薬、呈色試薬及びこれら試薬の溶
解用液を調製し、これらを 1 組にセットして 1,5-アン
ヒドログルシトール定量用キットを製造した。このキッ
トは 100 回分の測定用である。 a) 前処理試薬 2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾチアゾ
ールスルホン酸 6.0mg、パーオキシダーゼ 400 U、ヘキ
ソキナーゼ 400 U、ATP 8.4mg、ホスホエノールピルビ
ン酸三ナトリウム 400mg、ピルビン酸キナーゼ 470 U
及び蔗糖 40mgを 20mM トリス-塩酸緩衝液 (pH 7.5) 2m
l に添加し、溶解させた溶液を褐色瓶に入れ、凍結乾燥
させることにより調製。 b) 呈色試薬 N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3,5-ジメチルアニリン
(MAPS) 16.2mg、ピラノースオキシダーゼ 240 U 及び
蔗糖 20mg を 20mM トリス-塩酸緩衝液 (pH7.5) 1ml に
添加し、溶解させた溶液を褐色瓶に入れ、凍結乾燥させ
ることにより調製。 c) 前処理試薬溶解用液 14.4mM の塩化マグネシウムを含有する 0.1M トリス-塩
酸緩衝液 (pH 7.5) を調製して、容器に 20ml 入れたも
の。 d) 呈色試薬溶解用液 0.1M トリス-塩酸緩衝液 (pH 7.5) を調製して、容器に
4ml 入れたもの。
【0015】上記の定量用キットを使用する、体液中の
1,5-アンヒドログルシトールの測定操作は下記の通り
である。市販の自動分析装置 (日本ロシュ株式会社から
市販の「COBAS MIRA」) の場合には、試料としての体
液、例えば血清 5μl に前処理試液を 175μl 添加して
37℃ で 5 分間反応させ、次いで呈色試薬を 25μl 添
加して更に 5 分間反応させ、その間の 1 分間当りの吸
光度変化量 (ABS/min) を測定する。試料血清中の1,5-
アンヒドログルシトール濃度は、濃度が既知の 1,5-ア
ンヒドログルシトール標準液を試料として吸光度変化量
を測定することにより予め作成されていた標準検量線
(本製造例による定量用キットの場合とアニリン誘導体
の種類が異なるが、既述の「測定感度比較試験」におけ
る結果を示す添付図面の図 1 も一種の標準検量線であ
る) に照合して求める (勿論、自動分析装置を使用して
測定を行なう場合には、標準検量線に相当するデータを
装置に記憶させておき、試料に関する測定値と自動照合
させる)。
【0016】試験例 1 (グルコースが及ぼす影響) 1 種類の血清 9 に対して、各種濃度のグルコース水溶
液を 1 の割合で添加して試料血清を作成し、既述の
「製造例」の後段において述べた操作手順に従って吸光
度変化量を測定することにより各試料血清中の 1,5-ア
ンヒドログルシトール濃度値にグルコースが及ぼす影響
を調べた。結果は下記の表 1 に示される通りであり、
試料中にグルコースが 2000mg/dl量迄存在しても、前処
理により構造が変換され測定値に及ぼす影響は殆どない
ことが判明した。
【0017】
【表1】
【0018】試験例 2 (同時再現性) 1,5-アンヒドログルシトール濃度が異なる 4 種類の血
清を試料とし、既述の「製造例」の後段において述べた
操作手順に従って吸光度変化量を 5 回測定することに
より各試料血清中の 1,5-アンヒドログルシトール濃度
の同時再現性を求めた。結果は下記の表 2 に示される
通りであり、本発明方法は良好な同時再現性を有してい
ることが判明した。
【0019】
【表2】 表 2 中において、実測値及び平均値に関する単位は μ
g/ml である。
【0020】試験例 3 (他の定量法との相関) 30 種類の血清試料につき、既述の製造例による定量用
キットと、日本化薬株式会社から市販の定量用キットで
ある「ラナ AG」とを用いて試料中の 1,5-アンヒドログ
ルシトール濃度を測定した (本発明によるキットを用い
た場合は機器分析であり、市販のキットを用いた場合に
は用手法により測定)。測定結果の対比は図 2 に示され
る通りであり、相関係数は 0.994 であって両方法は高
い相関性を有していることが判明した。
【0021】
【発明の効果】本発明は保存性に優れた、体液中の 1,5
-アンヒドログルシトール定量用キット及び該キットを
用いる定量法を提供する。糖尿病の臨床診断目的で当該
物質を測定するためには 10μg/ml 以下迄と云う低濃度
域測定が要求され、従来、これが機器分析を極めて困難
乃至不可能としてきたが、本発明方法は機器分析で臨床
上の当該要求を満たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法と従来法との測定感度の比較を示す
グラフである。
【図2】本発明による定量用キットと、市販の定量用キ
ットとを用いて血清試料中の1,5-アンヒドログルシトー
ルを測定し、測定結果の相関を示したグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体液を試料とする 1,5-アンヒドログル
    シトールの定量用キットであって、 a) 凍結乾燥品である前処理試薬と、凍結乾燥品である
    呈色試薬と、これら両試薬の各溶解用液とから構成され
    ており、 b) 検出用の発色剤が 2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メ
    チル-6-ベンゾチアゾールスルホン酸と、アニリン誘導
    体と、パーオキシダーゼであり、 c) 呈色試薬用の酵素がピラノースオキシダーゼであ
    り、 d) 上記前処理試薬用の酵素が、試料中の糖類を上記の
    ピラノースオキシダーゼと反応しない構造に変換する酵
    素であり、 e) 上記の発色剤の内の 1 つ又はそれ以上の成分が前処
    理試薬又は呈色試薬と合体されていることを特徴とす
    る、1,5-アンヒドログルシトールの定量用キット。
  2. 【請求項2】 アニリン誘導体が N-エチル-N-(3-スル
    ホプロピル)-3-メトキシアニリン、N-エチル-N-(3-スル
    ホプロピル)-3,5-ジメチルアニリン、N-エチル-N-(2-ヒ
    ドロキシ-3-スルホプロピル)-3-メチルアニリン、N-エ
    チル-N-(3-スルホプロピル)アニリン、N-エチル-N-(2-
    ヒドロキシ-3-スルホプロピル)アニリン及びN-エチル-N
    -(3-スルホプロピル)-3-アニリンから選択されたもので
    あることを特徴とする、請求項 1 に記載の 1,5-アンヒ
    ドログルシトールの定量用キット。
  3. 【請求項3】 前処理試薬及び呈色試薬用の各溶解用液
    が緩衝液がであって、その pH が共に 5 - 9 であるこ
    とを特徴とする、請求項 1 又は 2 に記載の 1,5-アン
    ヒドログルシトールの定量用キット。
  4. 【請求項4】 体液中の 1,5-アンヒドログルシトール
    を定量するためのキットであって、 a) 凍結乾燥品である前処理試薬と、凍結乾燥品である
    呈色試薬と、これら両試薬の各溶解用液とから構成され
    ており、 b) 検出用の発色剤が 2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メ
    チル-6-ベンゾチアゾールスルホン酸と、アニリン誘導
    体と、パーオキシダーゼであり、 c) 呈色試薬用の酵素がピラノースオキシダーゼであ
    り、 d) 上記前処理試薬用の酵素が、試料中の糖類を上記の
    ピラノースオキシダーゼと反応しない構造に変換する酵
    素であり、 e) 上記の発色剤の内の 1 つ又はそれ以上の成分が前処
    理試薬又は呈色試薬と合体されているキットを用いる
    1,5-アンヒドログルシトールの定量法において、 前処理試薬をその溶解用液に溶解させて体液に添加し 3
    - 10 分間反応させ、次いで呈色試薬をその溶解用液で
    溶解させた溶液を添加して更に 3 - 10 分間反応させ、
    その間の単位時間当りの吸光度変化量を測定し、該測定
    値を標準検量データと照合することを特徴とする、1,5-
    アンヒドログルシトールの定量法。
  5. 【請求項5】 反応液中のピラノースオキシダーゼ濃度
    が 2 - 20 U/ml に設定されることを特徴とする、請求
    項 4 に記載の 1,5-アンヒドログルシトールの定量法。
  6. 【請求項6】 アニリン誘導体が N-エチル-N-(3-スル
    ホプロピル)-3-メトキシアニリン、N-エチル-N-(3-スル
    ホプロピル)-3,5-ジメチルアニリン、N-エチル-N-(2-ヒ
    ドロキシ-3-スルホプロピル)-3-メチルアニリン、N-エ
    チル-N-(3-スルホプロピル)アニリン、N-エチル-N-(2-
    ヒドロキシ-3-スルホプロピル)アニリン及びN-エチル-N
    -(3-スルホプロピル)-3-アニリンから選択されたもので
    あり、反 応液中のアニリン誘導体濃度が 0.2 - 10mM
    に且つ 2-ヒドラゾノ-2,3-ジヒドロ-3-メチル-6-ベンゾ
    チアゾールスルホン酸濃度が 0.1 - 5mM に設定される
    ことを特徴とする、請求項 4 又は 5 に記載の 1,5-ア
    ンヒドログルシトールの定量法。
JP17910793A 1993-07-20 1993-07-20 1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法 Pending JPH0731498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17910793A JPH0731498A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17910793A JPH0731498A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0731498A true JPH0731498A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16060148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17910793A Pending JPH0731498A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0731498A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5776719A (en) * 1997-07-07 1998-07-07 Mercury Diagnostics, Inc. Diagnostic compositions and devices utilizing same
CN100349105C (zh) * 2004-10-08 2007-11-14 株式会社东芝 信息处理装置
JP2007300818A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Ikeda Shokken Kk ピラノースオキシダーゼ
CN112255219A (zh) * 2020-10-12 2021-01-22 中拓生物有限公司 一种1,5-脱水山梨醇的测定试剂盒及其制备方法和应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5776719A (en) * 1997-07-07 1998-07-07 Mercury Diagnostics, Inc. Diagnostic compositions and devices utilizing same
CN100349105C (zh) * 2004-10-08 2007-11-14 株式会社东芝 信息处理装置
JP2007300818A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Ikeda Shokken Kk ピラノースオキシダーゼ
CN112255219A (zh) * 2020-10-12 2021-01-22 中拓生物有限公司 一种1,5-脱水山梨醇的测定试剂盒及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fukumura et al. Fully enzymatic method for determining 1, 5-anhydro-D-glucitol in serum
Martinez-Pérez et al. A reagent less fluorescent sol–gel biosensor for uric acid detection in biological fluids
US5516700A (en) Automated urinalysis method
US5037738A (en) Simultaneous assay for glucose and urea
EP0632133B1 (en) Highly sensitive determination of d-3-hydroxybutyric acid or acetoacetic acid and composition therefor
EP0140589B1 (en) Enzymatic determination of d-3-hydroxybutyric acid or acetoacetic acid, and reagents therefor
JP2677154B2 (ja) 総ケトン体の測定方法および測定試薬
EP0639646B1 (en) High precision determination of d-glucose-6-phosphate and composition therefor
JPH0731498A (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの定量用キット及び該キットを使用する定量法
JPH02104298A (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの定量法
CN112255219A (zh) 一种1,5-脱水山梨醇的测定试剂盒及其制备方法和应用
US4816394A (en) Quantitative analysis of 3α-hydroxysteroid and reagent useful therefor
Kayamori et al. Enzymatic method for assaying uric acid in serum with a new tetrazolium salt produces water-soluble formazan dye
IE47123B1 (en) Analytical device
US5447847A (en) Quantitative determination of pyruvic acid and quantitative analysis for component of living body making use of such determination
JP3034984B2 (ja) D−ガラクトースの高感度定量法および定量用組成物
JP3981190B2 (ja) コレステロールの定量方法及び定量用試薬
JP4544598B2 (ja) 液状試薬および保存方法
JP2761768B2 (ja) Nadhの定量法及びそれを用いた胆汁酸の定量法
JP2000262299A (ja) グルコースデヒドロゲナーゼによるグルコースの定量方法およびグルコース定量用試薬
JP3287879B2 (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの定量法
JPH06237794A (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの定量法
JPH06237795A (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの定量法
JPH06343492A (ja) 1,5−アンヒドログルシトールの定量法
Wieland et al. Automatic bioluminescent glucose determination using commercially available reagent kits coupled to the bacterial NAD (P) H-linked luciferase system