JPH07316865A - 電解処理方法と電解反応槽 - Google Patents
電解処理方法と電解反応槽Info
- Publication number
- JPH07316865A JPH07316865A JP6111592A JP11159294A JPH07316865A JP H07316865 A JPH07316865 A JP H07316865A JP 6111592 A JP6111592 A JP 6111592A JP 11159294 A JP11159294 A JP 11159294A JP H07316865 A JPH07316865 A JP H07316865A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exchange membrane
- electrode
- space
- ion exchange
- electrolytic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被反応物を含む電解液を、反応がほゞ完結し
た状態にまでその反応を進めることができ、微量に含ま
れる物質の除去、採取を効率よく行えるようにする。 【構成】 イオン交換膜の一側と給電体3との間の第1
空間20内に導電性の充填材2を充填して前記第1給電
体3とともに第1電極Aを形成し、前記イオン交換膜1
の他側に第2電極Bを配置して電解反応槽を形成し、こ
の電解反応槽の上部から被反応物を含む電解液を充満さ
せることなく連続的に供給して下部から取出すようにし
た。
た状態にまでその反応を進めることができ、微量に含ま
れる物質の除去、採取を効率よく行えるようにする。 【構成】 イオン交換膜の一側と給電体3との間の第1
空間20内に導電性の充填材2を充填して前記第1給電
体3とともに第1電極Aを形成し、前記イオン交換膜1
の他側に第2電極Bを配置して電解反応槽を形成し、こ
の電解反応槽の上部から被反応物を含む電解液を充満さ
せることなく連続的に供給して下部から取出すようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶液に含まれる電気化学
的に酸化又は還元されうる物質を有効に反応させること
のできる電解処理方法及びその方法に用いる電解反応槽
に関する。
的に酸化又は還元されうる物質を有効に反応させること
のできる電解処理方法及びその方法に用いる電解反応槽
に関する。
【0002】本発明方法及び電解反応槽は溶液の電解反
応一般に利用できるが、特に従来において除去困難とさ
れていた微量有害物質または微量貴重物質を含む廃液の
浄化または採取に極めて有効な手段として活用されうる
し、また、例えば有機、無機電解合成はむろん染料によ
り着色した排水の脱色、高レベルのCOD排水処理、メ
ッキ工業の排水処理、排水中の有害金属イオンの除去、
排水中に含まれる微量金属の回収、微量不純物の除去等
の広い分野に特に有効に利用されうる。
応一般に利用できるが、特に従来において除去困難とさ
れていた微量有害物質または微量貴重物質を含む廃液の
浄化または採取に極めて有効な手段として活用されうる
し、また、例えば有機、無機電解合成はむろん染料によ
り着色した排水の脱色、高レベルのCOD排水処理、メ
ッキ工業の排水処理、排水中の有害金属イオンの除去、
排水中に含まれる微量金属の回収、微量不純物の除去等
の広い分野に特に有効に利用されうる。
【0003】
【従来の技術】従来、電解酸化または還元は、金属の採
取、精練および無機、有機材料の重要な合成手段として
使用されているが、一般に電極反応槽は陽極、陰極およ
び電解液を基本的な構成要素とし、必要な場合には両電
極の間にイオン交換膜および多孔膜などの隔膜を配置
し、陽極室および陰極室に仕切って容器に収納して電解
反応槽を構成し、前記電極の表面において電解反応を生
起させ、被反応物を含む溶液の電解反応処理を行ってい
るのが通常である。
取、精練および無機、有機材料の重要な合成手段として
使用されているが、一般に電極反応槽は陽極、陰極およ
び電解液を基本的な構成要素とし、必要な場合には両電
極の間にイオン交換膜および多孔膜などの隔膜を配置
し、陽極室および陰極室に仕切って容器に収納して電解
反応槽を構成し、前記電極の表面において電解反応を生
起させ、被反応物を含む溶液の電解反応処理を行ってい
るのが通常である。
【0004】また、以上の電解反応槽は、平板状の電極
板を用いているが、被処理物の電解反応は電極の表面に
おいて起こるため、単位時間の反応量を上げるには、限
られた電解反応槽の体積中に収納される電極の面積をい
かにして広げるかがその技術的課題となっている。
板を用いているが、被処理物の電解反応は電極の表面に
おいて起こるため、単位時間の反応量を上げるには、限
られた電解反応槽の体積中に収納される電極の面積をい
かにして広げるかがその技術的課題となっている。
【0005】このため従来の電解反応槽では、前記電極
板を多数板積層したものが一般に使用されている。
板を多数板積層したものが一般に使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】所が多数枚の電極板を
積層した電解反応槽では、各電極板間、或は前記隔膜と
電極板との間の積層技術や、メンテナンス等に問題があ
り、また、分解整備を容易にするため、フィルタープレ
ス方式で外から押圧力をかけて用いる形態を採らざるを
得ない状況にある。
積層した電解反応槽では、各電極板間、或は前記隔膜と
電極板との間の積層技術や、メンテナンス等に問題があ
り、また、分解整備を容易にするため、フィルタープレ
ス方式で外から押圧力をかけて用いる形態を採らざるを
得ない状況にある。
【0007】しかしながら、以上のように多数枚の電極
板を積層し、電極板間を詰めても、各電極板は平板状で
あって、電極板間には隙間が形成されることになるた
め、電極間を流れる被反応物の大部分は電極に接触する
ことなく、つまり反応に関与することなく流れ去ること
になり、被反応物を含む電解液が電極間を1回通過する
間に、生成物に変化する反応転化率は極めて低く、この
ため前記電解液を何度も循環させて反応を続ける必要が
あった。
板を積層し、電極板間を詰めても、各電極板は平板状で
あって、電極板間には隙間が形成されることになるた
め、電極間を流れる被反応物の大部分は電極に接触する
ことなく、つまり反応に関与することなく流れ去ること
になり、被反応物を含む電解液が電極間を1回通過する
間に、生成物に変化する反応転化率は極めて低く、この
ため前記電解液を何度も循環させて反応を続ける必要が
あった。
【0008】また、以上のような電解反応槽で電解処理
を行う場合、電解液中の被反応物の濃度が低くなると、
ますます被反応物と電極表面との接触頻度が少なくなり
反応は遅くなる。従って、電解法で被反応物の濃度が極
めて低濃度になるまで反応させることは難しいとされて
いる。このため一回の通過処理で転化率を上げたい反応
工程には電気化学的手段は使用しにくい。また、電気化
学的手段により除去可能なことが分かっている有害物質
または貴重物質を含む排水でも、極めて濃度が薄いため
にこれら水溶液の浄化法または、貴重物質の採取法とし
て電気化学的手段を使用することはむずかしかった。
を行う場合、電解液中の被反応物の濃度が低くなると、
ますます被反応物と電極表面との接触頻度が少なくなり
反応は遅くなる。従って、電解法で被反応物の濃度が極
めて低濃度になるまで反応させることは難しいとされて
いる。このため一回の通過処理で転化率を上げたい反応
工程には電気化学的手段は使用しにくい。また、電気化
学的手段により除去可能なことが分かっている有害物質
または貴重物質を含む排水でも、極めて濃度が薄いため
にこれら水溶液の浄化法または、貴重物質の採取法とし
て電気化学的手段を使用することはむずかしかった。
【0009】以上のような従来の電解反応槽の欠点を改
善するには、入口より流入された被反応物を含む電解液
が出口より流出する間に電極表面に接触せずに、短絡経
路を通過して排出される形式を改善する必要がある。本
発明の目的は、被反応物を含む電解液が電極上を一回通
過することにより出口における未反応物の濃度が非常に
低くなり、ほゞ反応が完結した状態にまで反応を進める
ことができ、微量に含まれる物質の除去、又は採取も効
率よく行える電解処理方法および電解反応槽を提案する
ことにある。
善するには、入口より流入された被反応物を含む電解液
が出口より流出する間に電極表面に接触せずに、短絡経
路を通過して排出される形式を改善する必要がある。本
発明の目的は、被反応物を含む電解液が電極上を一回通
過することにより出口における未反応物の濃度が非常に
低くなり、ほゞ反応が完結した状態にまで反応を進める
ことができ、微量に含まれる物質の除去、又は採取も効
率よく行える電解処理方法および電解反応槽を提案する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来気相反応
において、触媒を被覆した充填材を筒型反応器に充填し
加熱しながら、入口より反応に関与する原料の混合ガス
をキャリヤーガスとともに流して、充填材の表面で反応
を起こさせる方法が使用され、また、液相反応において
はイオン交換樹脂を用いてイオン交換を行う場合に、イ
オン交換樹脂の粒子を充填した管が反応管として用いら
れ、更に、微量含まれる成分の分析において充填カラム
による分離手段が利用されていて、原料物質の充填材表
面における拡散層を極めて薄い状態に保ちつつ、繰り返
し反応または吸着が起こるために反応の場合は転化率が
上がり、吸着の場合は高分離能を得ることが出来ること
に着目し、これらの方法における考え方を電解に利用し
て、従来の電解槽の改善が電極面積を拡大する方向のみ
であったのに代わる、新しい考え方による反応手段を開
発したものであって、電極反応の効率が上昇し、従来の
電解法では不可能である希薄溶液中の原料でも一回の処
理でほゞ完全に反応されて除去または回収が可能になる
ようにしたのである。
において、触媒を被覆した充填材を筒型反応器に充填し
加熱しながら、入口より反応に関与する原料の混合ガス
をキャリヤーガスとともに流して、充填材の表面で反応
を起こさせる方法が使用され、また、液相反応において
はイオン交換樹脂を用いてイオン交換を行う場合に、イ
オン交換樹脂の粒子を充填した管が反応管として用いら
れ、更に、微量含まれる成分の分析において充填カラム
による分離手段が利用されていて、原料物質の充填材表
面における拡散層を極めて薄い状態に保ちつつ、繰り返
し反応または吸着が起こるために反応の場合は転化率が
上がり、吸着の場合は高分離能を得ることが出来ること
に着目し、これらの方法における考え方を電解に利用し
て、従来の電解槽の改善が電極面積を拡大する方向のみ
であったのに代わる、新しい考え方による反応手段を開
発したものであって、電極反応の効率が上昇し、従来の
電解法では不可能である希薄溶液中の原料でも一回の処
理でほゞ完全に反応されて除去または回収が可能になる
ようにしたのである。
【0011】しかして、請求項1記載の発明は、被処理
物を含む溶液の電解処理方法において、イオン交換膜と
第1給電体と、これらイオン交換膜と第1給電体との間
の第1空間に充填する導電性の充填材とから成る縦形の
第1電極と、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対面
する第2電極とを備えた電解反応槽を用い、前記イオン
交換膜と第2電極との第2空間に電解液を満たした上、
前記第1空間の上部から被反応物を含む電解液を充満さ
せることのないように流量を調整して連続的に供給して
前記被反応物の電解反応処理を行い、前記第1空間の下
部から処理済み液を連続的に取出すようにしたのであ
り、また、請求項2記載の発明は、イオン交換膜と第1
給電体と、これらイオン交換膜と第1給電体との間の第
1空間に充填する導電性の充填材とから成る第1電極
と、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対面する第2
電極を第2給電体として使用して、第2空間に導電性充
填材を充填してなる第2電極とを備えた電解反応槽を用
い、前記第1空間の上部から、被反応物を含む第1電解
液を充満させることのないように流量を調整して連続的
に供給すると共に、前記第2空間上部からは前記第1電
解液の被反応物とは異なる被反応物を含む第2電解液を
同様に調整しつゝ連続的に供給して、前記第1及び第2
電解液の各被反応物を同時に電解反応処理し、前記第1
空間及び第2空間の下部から処理済み液をそれぞれ各別
に連続的に取出すようにしたのである。
物を含む溶液の電解処理方法において、イオン交換膜と
第1給電体と、これらイオン交換膜と第1給電体との間
の第1空間に充填する導電性の充填材とから成る縦形の
第1電極と、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対面
する第2電極とを備えた電解反応槽を用い、前記イオン
交換膜と第2電極との第2空間に電解液を満たした上、
前記第1空間の上部から被反応物を含む電解液を充満さ
せることのないように流量を調整して連続的に供給して
前記被反応物の電解反応処理を行い、前記第1空間の下
部から処理済み液を連続的に取出すようにしたのであ
り、また、請求項2記載の発明は、イオン交換膜と第1
給電体と、これらイオン交換膜と第1給電体との間の第
1空間に充填する導電性の充填材とから成る第1電極
と、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対面する第2
電極を第2給電体として使用して、第2空間に導電性充
填材を充填してなる第2電極とを備えた電解反応槽を用
い、前記第1空間の上部から、被反応物を含む第1電解
液を充満させることのないように流量を調整して連続的
に供給すると共に、前記第2空間上部からは前記第1電
解液の被反応物とは異なる被反応物を含む第2電解液を
同様に調整しつゝ連続的に供給して、前記第1及び第2
電解液の各被反応物を同時に電解反応処理し、前記第1
空間及び第2空間の下部から処理済み液をそれぞれ各別
に連続的に取出すようにしたのである。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明に用いる前記電解反応槽に係り、イオン交換膜
と第1給電体と、これらイオン交換膜と第1給電体との
間の第1空間に充填する導電性の充填材とから成る縦形
の第1電極と、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対
面する第2電極とを備え、前記イオン交換膜と第2電極
との間に第2空間を設けていることを特徴とするもので
あり、また、請求項4記載の発明は、イオン交換膜を筒
状として縦に配置し、その筒状内部に第1給電体を配設
し、この第1給電体とイオン交換膜との間の第1空間に
導電性の充填材を充填すると共に、前記イオン交換膜か
ら成る充填筒の外側に、前記イオン交換膜の外周面と所
定間隔を置いて対面する筒状の第2電極を設けたのであ
り、請求項5記載の発明は、イオン交換膜を筒状とし
て、その筒状外部に所定間隔を置いて前記イオン交換膜
の外周面と対面する筒状の第1給電体を設け、この第1
給電体とイオン交換膜との間の第1空間に導電性の充填
材を充填し、前記イオン交換膜の筒状内部に、前記イオ
ン交換膜と所定間隔を置いて対面する第2電極を配設し
たのである。
載の発明に用いる前記電解反応槽に係り、イオン交換膜
と第1給電体と、これらイオン交換膜と第1給電体との
間の第1空間に充填する導電性の充填材とから成る縦形
の第1電極と、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対
面する第2電極とを備え、前記イオン交換膜と第2電極
との間に第2空間を設けていることを特徴とするもので
あり、また、請求項4記載の発明は、イオン交換膜を筒
状として縦に配置し、その筒状内部に第1給電体を配設
し、この第1給電体とイオン交換膜との間の第1空間に
導電性の充填材を充填すると共に、前記イオン交換膜か
ら成る充填筒の外側に、前記イオン交換膜の外周面と所
定間隔を置いて対面する筒状の第2電極を設けたのであ
り、請求項5記載の発明は、イオン交換膜を筒状とし
て、その筒状外部に所定間隔を置いて前記イオン交換膜
の外周面と対面する筒状の第1給電体を設け、この第1
給電体とイオン交換膜との間の第1空間に導電性の充填
材を充填し、前記イオン交換膜の筒状内部に、前記イオ
ン交換膜と所定間隔を置いて対面する第2電極を配設し
たのである。
【0013】また、以上の電解反応槽において、前記イ
オン交換膜を筒状とする他、平板状であってもよいし、
また、筒状に形成する場合、その形状は、円筒形に限ら
ず、楕円筒形、多角筒形等でもよく、その形状は特に限
定されないが、給電体とイオン交換膜との距離を一定に
できる点で円筒形が好ましい。
オン交換膜を筒状とする他、平板状であってもよいし、
また、筒状に形成する場合、その形状は、円筒形に限ら
ず、楕円筒形、多角筒形等でもよく、その形状は特に限
定されないが、給電体とイオン交換膜との距離を一定に
できる点で円筒形が好ましい。
【0014】また、前記イオン交換膜を筒状としてその
内部に、導電性の充填材及び第1給電体を設ける場合、
この第1電極を取り囲む前記第2電極は、前記第1電極
の形状に合わせた円筒形、楕円筒形又は多角筒形等とす
るのであって、この第2電極の形状に合わせた円筒形、
楕円筒形又は多角筒形等とするのであって、この第2電
極の形状も特に限定されない。
内部に、導電性の充填材及び第1給電体を設ける場合、
この第1電極を取り囲む前記第2電極は、前記第1電極
の形状に合わせた円筒形、楕円筒形又は多角筒形等とす
るのであって、この第2電極の形状に合わせた円筒形、
楕円筒形又は多角筒形等とするのであって、この第2電
極の形状も特に限定されない。
【0015】また、前記イオン交換膜の内部および又は
外部に充填材を充填する場合、イオン交換膜のみによっ
ても構成できるが、多孔質材料から成る補強体を前記イ
オン交換膜の内側又は外側に或は両側に組合わせてもよ
いし、枠部材を用い、この枠部材にイオン交換膜を結合
して構成してもよい。
外部に充填材を充填する場合、イオン交換膜のみによっ
ても構成できるが、多孔質材料から成る補強体を前記イ
オン交換膜の内側又は外側に或は両側に組合わせてもよ
いし、枠部材を用い、この枠部材にイオン交換膜を結合
して構成してもよい。
【0016】しかして、前記電解反応槽の好ましい構造
を円筒型イオン交換膜を用いた例について図1,2に基
づいて説明する。図1,2に示した電解反応槽は、イオ
ン交換膜1を円筒形に形成して、縦に配置した筒状内部
の第1空間20に、導電性の充填材2を充填し、この第
1空間20の中心部に前記充填材2に給電する棒状の第
1給電体3を、前記第1空間20の長さ方向に挿入して
第1電極Aを構成して、この電極Aを、円筒容器4の中
心部に同心状に配置すると共に、この円筒容器4の内側
に前記円筒状イオン交換膜1の外周を取り囲む導電性材
料から成る円筒状の第2電極Bを設け、前記第1電極A
のイオン交換膜1と第2電極Bとの間に環状の第2空間
5を設けたものである。
を円筒型イオン交換膜を用いた例について図1,2に基
づいて説明する。図1,2に示した電解反応槽は、イオ
ン交換膜1を円筒形に形成して、縦に配置した筒状内部
の第1空間20に、導電性の充填材2を充填し、この第
1空間20の中心部に前記充填材2に給電する棒状の第
1給電体3を、前記第1空間20の長さ方向に挿入して
第1電極Aを構成して、この電極Aを、円筒容器4の中
心部に同心状に配置すると共に、この円筒容器4の内側
に前記円筒状イオン交換膜1の外周を取り囲む導電性材
料から成る円筒状の第2電極Bを設け、前記第1電極A
のイオン交換膜1と第2電極Bとの間に環状の第2空間
5を設けたものである。
【0017】尚、前記円筒容器4の上部には、前記第1
空間20内に被反応物を含む電解液を供給する第1入口
6と、前記第2空間5に電解液を供給する第2入口7と
を設けており、下部には反応終了後の処理済み溶液を取
出す第1流出口8と、前記第2空間5から電解液を取出
す第2流出口9とを設け、また、前記第1電極Aの第1
給電体3及び第2電極Bは、直流電源10の各端子に接
続している。
空間20内に被反応物を含む電解液を供給する第1入口
6と、前記第2空間5に電解液を供給する第2入口7と
を設けており、下部には反応終了後の処理済み溶液を取
出す第1流出口8と、前記第2空間5から電解液を取出
す第2流出口9とを設け、また、前記第1電極Aの第1
給電体3及び第2電極Bは、直流電源10の各端子に接
続している。
【0018】しかして、前記第1電極Aのみを作用極と
して反応処理する場合、前記第2空間5には、適切な電
解液を充満させるのであって、前記第1電極A及び第2
電極Bを必要により陽極又は陰極にして前記第1電極A
の第1空間20内に、前記第1入口6から被反応物を含
む電解液を充満させることのないように流量を調整して
一定速度で供給し、前記第1流出口8から処理済み液を
連続的に排出することにより酸化処理又は還元処理がで
きるのである。
して反応処理する場合、前記第2空間5には、適切な電
解液を充満させるのであって、前記第1電極A及び第2
電極Bを必要により陽極又は陰極にして前記第1電極A
の第1空間20内に、前記第1入口6から被反応物を含
む電解液を充満させることのないように流量を調整して
一定速度で供給し、前記第1流出口8から処理済み液を
連続的に排出することにより酸化処理又は還元処理がで
きるのである。
【0019】また、前記第2空間5には、前記した通り
電解液を充満させるだけでもよいが、この第2電極Bと
して第2給電体を用い、前記第2空間5に導電性材料の
充填材を充填して形成した上、前記第2空間5に被反応
物を含む電解液を連続的に前記電解液を充満させること
なく一定速度で連続的に供給してもよい。
電解液を充満させるだけでもよいが、この第2電極Bと
して第2給電体を用い、前記第2空間5に導電性材料の
充填材を充填して形成した上、前記第2空間5に被反応
物を含む電解液を連続的に前記電解液を充満させること
なく一定速度で連続的に供給してもよい。
【0020】この場合、前記第1電極A及び第2電極B
をともに作用極にできるのであって、前記第1空間20
に前記第1入口6から被反応物を含む電解液を連続して
供給すると同時に、この電解液とは異なる他の被反応物
を含む電解液を前記第2入口7から前記空間5に連続し
て供給することにより、一方の電極で酸化処理が必要な
反応処理を、また、他方の電極で還元処理が必要な反応
処理を同時に行うことができる。また、この構成におい
て、筒状としたイオン交換膜の外側に設ける第2電極と
の間に第2空間5を設ける場合、前記第2空間5に給電
体を挿入し、この給電体と前記充填材11とにより第2
電極を形成してもよい。更に、図1,2に示した電解反
応槽は、筒状とした陽イオン交換膜又は陰イオン交換膜
を用いるのであり、また、前記第1空間20又は前記第
2空間5に充填する前記充填材2,11は、カーボン又
は導電性金属等を用い、主として球状の粒体の他、繊維
状又はチップ状の形状として用いるのであって、必要に
より反応を促進する触媒作用をもつ金属又は金属酸化物
により被覆された充填材も使用できる。陽極反応を促進
する触媒としては酸化イリジウム、酸化ルテニウム等が
使用され、陰極反応を促進する触媒としては白金が使用
される。また、前記第1給電体3、場合によっては前記
第2電極Bはカーボン又は導電性の耐食材料で作られた
板または網等から成る筒状体や線を螺旋状に巻いた螺旋
管が使用される。
をともに作用極にできるのであって、前記第1空間20
に前記第1入口6から被反応物を含む電解液を連続して
供給すると同時に、この電解液とは異なる他の被反応物
を含む電解液を前記第2入口7から前記空間5に連続し
て供給することにより、一方の電極で酸化処理が必要な
反応処理を、また、他方の電極で還元処理が必要な反応
処理を同時に行うことができる。また、この構成におい
て、筒状としたイオン交換膜の外側に設ける第2電極と
の間に第2空間5を設ける場合、前記第2空間5に給電
体を挿入し、この給電体と前記充填材11とにより第2
電極を形成してもよい。更に、図1,2に示した電解反
応槽は、筒状とした陽イオン交換膜又は陰イオン交換膜
を用いるのであり、また、前記第1空間20又は前記第
2空間5に充填する前記充填材2,11は、カーボン又
は導電性金属等を用い、主として球状の粒体の他、繊維
状又はチップ状の形状として用いるのであって、必要に
より反応を促進する触媒作用をもつ金属又は金属酸化物
により被覆された充填材も使用できる。陽極反応を促進
する触媒としては酸化イリジウム、酸化ルテニウム等が
使用され、陰極反応を促進する触媒としては白金が使用
される。また、前記第1給電体3、場合によっては前記
第2電極Bはカーボン又は導電性の耐食材料で作られた
板または網等から成る筒状体や線を螺旋状に巻いた螺旋
管が使用される。
【0021】また、以上説明した電解反応槽は、その代
表例であって、前記イオン交換膜1の筒状内部に充填材
2と第1給電体3とを設けて第1電極Aを構成する以
外、逆にしてもよい。即ち、前記イオン交換膜1の筒状
外部に、所定間隔を置いて前記イオン交換膜1の環状面
と対向する筒状の第1給電体を設けて、この第1給電体
とイオン交換膜との間の第1空間に導電性の充填材を充
填して第1電極を構成し、前記イオン交換膜1の筒状内
部に、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対面する棒
状の給電体から成る第2電極を設けてもよい。また、前
記イオン交換膜1は筒状としてもよいが、図3および図
4に示すように平板状とし、これらイオン交換膜1の一
方側面に対面する第1給電体3も平板状として、これら
イオン交換膜1と第1給電体3との第1空間20に導電
性の充填材2を充填して第1電極Aを形成し、前記イオ
ン交換膜1の他方側に、所定間隔を置いて平板状の第2
電極Bを対面させてもよい。以上何れの場合も、イオン
交換膜1と第2電極Bとの間の第2空間5には、電解液
を充満させるか又は、この第2空間5にも前記充填材を
充填して作用極として使用してもよい。
表例であって、前記イオン交換膜1の筒状内部に充填材
2と第1給電体3とを設けて第1電極Aを構成する以
外、逆にしてもよい。即ち、前記イオン交換膜1の筒状
外部に、所定間隔を置いて前記イオン交換膜1の環状面
と対向する筒状の第1給電体を設けて、この第1給電体
とイオン交換膜との間の第1空間に導電性の充填材を充
填して第1電極を構成し、前記イオン交換膜1の筒状内
部に、前記イオン交換膜と所定間隔を置いて対面する棒
状の給電体から成る第2電極を設けてもよい。また、前
記イオン交換膜1は筒状としてもよいが、図3および図
4に示すように平板状とし、これらイオン交換膜1の一
方側面に対面する第1給電体3も平板状として、これら
イオン交換膜1と第1給電体3との第1空間20に導電
性の充填材2を充填して第1電極Aを形成し、前記イオ
ン交換膜1の他方側に、所定間隔を置いて平板状の第2
電極Bを対面させてもよい。以上何れの場合も、イオン
交換膜1と第2電極Bとの間の第2空間5には、電解液
を充満させるか又は、この第2空間5にも前記充填材を
充填して作用極として使用してもよい。
【0022】尚、図3および図4において4は角形容器
であって、前記第1空間20の上部には第1入口6を、
第2空間5の上部には第2入口7を設け、下部には第1
流出口8と第2流出口9とを設け、前記第1給電体3と
第2電極Bの給電体とは直流電源10の各端子に接続し
ている。また、前記第2空間5に充満する電解液又は、
被反応物を含む電解液は導電性を持たせるために、イオ
ン解離度の高い化合物例えば硫酸、塩酸などの酸、苛性
ソーダ、苛性カリなどのアルカリ、食塩、硫酸ソーダ、
酢酸ソーダ等の塩類を、被反応物を含む処理液、水また
は酢酸等の有機溶媒に溶解して電解液を用いるのが好ま
しい。
であって、前記第1空間20の上部には第1入口6を、
第2空間5の上部には第2入口7を設け、下部には第1
流出口8と第2流出口9とを設け、前記第1給電体3と
第2電極Bの給電体とは直流電源10の各端子に接続し
ている。また、前記第2空間5に充満する電解液又は、
被反応物を含む電解液は導電性を持たせるために、イオ
ン解離度の高い化合物例えば硫酸、塩酸などの酸、苛性
ソーダ、苛性カリなどのアルカリ、食塩、硫酸ソーダ、
酢酸ソーダ等の塩類を、被反応物を含む処理液、水また
は酢酸等の有機溶媒に溶解して電解液を用いるのが好ま
しい。
【0023】
【作用】被反応物を含む電解液は、前記被反応物を処理
するに適した電位に保持された縦に配置された充填材2
および11に上部より繰り返し接触し反応を繰り返しな
がら流れて下部から排出されることになるから、供給流
量を調整することにより被反応物が反応に関与されずに
流出することがなくなり、前記電解液が電極間を1回通
過する間に生成物に変化する反応転化率を向上させ得る
のである。即ち、請求項1記載の発明では前記第1空間
20に、また、請求項2記載の発明では前記第1空間2
0及び第2空間5にそれぞれ導電性の充填材を充填して
電極を構成した上、被反応物を含む電解液を、前記第1
空間20又は前記第1及び第2空間20,5に充満させ
ることなく連続的に供給して、被反応物を含む電解液
を、該電解液が前記各充填材電極の表面を伝って流れる
ようにすることにより、前記電解液の全量が供給側から
排出側に至る流路において前記充填材電極に繰り返し接
触して反応することになる。このため、各充填材電極に
接して生成される被反応物の拡散層は極めて薄くなり、
各充填材電極での反応を効果的に行うことができるし、
また、前記電解液が逆流することもなく排出されること
になり、ほゞ完結状に反応を終了させ得るのである。
するに適した電位に保持された縦に配置された充填材2
および11に上部より繰り返し接触し反応を繰り返しな
がら流れて下部から排出されることになるから、供給流
量を調整することにより被反応物が反応に関与されずに
流出することがなくなり、前記電解液が電極間を1回通
過する間に生成物に変化する反応転化率を向上させ得る
のである。即ち、請求項1記載の発明では前記第1空間
20に、また、請求項2記載の発明では前記第1空間2
0及び第2空間5にそれぞれ導電性の充填材を充填して
電極を構成した上、被反応物を含む電解液を、前記第1
空間20又は前記第1及び第2空間20,5に充満させ
ることなく連続的に供給して、被反応物を含む電解液
を、該電解液が前記各充填材電極の表面を伝って流れる
ようにすることにより、前記電解液の全量が供給側から
排出側に至る流路において前記充填材電極に繰り返し接
触して反応することになる。このため、各充填材電極に
接して生成される被反応物の拡散層は極めて薄くなり、
各充填材電極での反応を効果的に行うことができるし、
また、前記電解液が逆流することもなく排出されること
になり、ほゞ完結状に反応を終了させ得るのである。
【0024】
【実施例】図1,2に示した電解反応槽を用いて、電解
反応処理を行う実施例を説明する。
反応処理を行う実施例を説明する。
【0025】[実施例1]下記の仕様をもち、図1に示
した構造の電解反応槽を用いて、染料で着色した水溶液
の脱色を行った。 イオン交換膜の充填筒 イオン交換膜:アイオニック社製陽イオン交換膜 (M C−3470) サイズ :径30mm,高さ200mm 第1電極A 充填材 :グラファイト質カーボンペレット 径3mm 高さ3mm 第1給電体 :ク゛ラファイト製丸棒 径5mm,長さ25mm 第2電極B :円筒径鉛板 厚み1mm,内径50mm イオン交換膜の充填筒1と第2電極Bとの間の電解液供
給空間5には5%硫酸を満たして静置した。給電体3を
直流電源10の陰極に、第2電極Bを陽極に接続し、被
処理液として赤色染料であるアマランスの0.5gと導
電性を持たせるために、無水硫酸ナトリウムを5g溶解
した水溶液1000mlを第1電極Aの第1入口6より2
0m1/ 分の流速で流しつつ、1Aの電流を流した。始め
は第1流出口8より注入液と同じ赤色に着色した液が流
出したが3分後には全く無色透明の液となった。この操
作により染料成分であるアマランスは本電解反応槽中を
通過している間に、完全に電解還元されて脱色されてし
まうことがわかった。
した構造の電解反応槽を用いて、染料で着色した水溶液
の脱色を行った。 イオン交換膜の充填筒 イオン交換膜:アイオニック社製陽イオン交換膜 (M C−3470) サイズ :径30mm,高さ200mm 第1電極A 充填材 :グラファイト質カーボンペレット 径3mm 高さ3mm 第1給電体 :ク゛ラファイト製丸棒 径5mm,長さ25mm 第2電極B :円筒径鉛板 厚み1mm,内径50mm イオン交換膜の充填筒1と第2電極Bとの間の電解液供
給空間5には5%硫酸を満たして静置した。給電体3を
直流電源10の陰極に、第2電極Bを陽極に接続し、被
処理液として赤色染料であるアマランスの0.5gと導
電性を持たせるために、無水硫酸ナトリウムを5g溶解
した水溶液1000mlを第1電極Aの第1入口6より2
0m1/ 分の流速で流しつつ、1Aの電流を流した。始め
は第1流出口8より注入液と同じ赤色に着色した液が流
出したが3分後には全く無色透明の液となった。この操
作により染料成分であるアマランスは本電解反応槽中を
通過している間に、完全に電解還元されて脱色されてし
まうことがわかった。
【0026】[実施例2]実施例1と同様仕様で構成さ
れた電解槽を用いて染料で着色された排水の脱色につい
て行った他の実施例を説明する。第1電極Aを取り巻く
イオン交換膜円筒第2電極との空間5には1%硫酸を満
たして静置し、給電体3を直流電源10の陽極に、第2
電極Bを陰極に接続し、赤色染料の一種であるエオシン
0.5gと食塩5gを1リットルの水に溶解した水溶液
を第1電極の上部の入口6より20ml/分の流速で流し
つゝ、1.5アンペアの電流を流した。電流を流しはじ
めて約10秒後に液出口8からは、完全に脱色された水
溶液になって排出された。処理中第1電極の上部付近は
多少塩素臭がした。この場合には染料が、第1電極にお
いて発生する塩素とともに酸化されて脱色したことにな
る。
れた電解槽を用いて染料で着色された排水の脱色につい
て行った他の実施例を説明する。第1電極Aを取り巻く
イオン交換膜円筒第2電極との空間5には1%硫酸を満
たして静置し、給電体3を直流電源10の陽極に、第2
電極Bを陰極に接続し、赤色染料の一種であるエオシン
0.5gと食塩5gを1リットルの水に溶解した水溶液
を第1電極の上部の入口6より20ml/分の流速で流し
つゝ、1.5アンペアの電流を流した。電流を流しはじ
めて約10秒後に液出口8からは、完全に脱色された水
溶液になって排出された。処理中第1電極の上部付近は
多少塩素臭がした。この場合には染料が、第1電極にお
いて発生する塩素とともに酸化されて脱色したことにな
る。
【0027】[実施例3]イオン交換膜の充填筒のイオ
ン交換膜としてアイオニック社製陰イオン交換膜を用い
る以外は、実施例1と同一の電解反応槽を用いて、金メ
ッキ製の洗浄液から金の回収を行った。シアン化金イオ
ンを含む金メッキ浴中で金メッキを行い、浴から上げら
れた金メッキ製品を水浴中で洗浄する工程において、次
第に水浴中にシアン化金イオンが蓄積する。分析の結果
80ppm の金分を含むこの液を被処理液とした。イオン
交換膜の充填筒1と第2電極Bとの空間5には5%の苛
性ソーダ水溶液を満たし静置した。第1電極Aを陰極に
し、第2電極Bを陽極に接続し、被処理液5Lに苛性ソ
ーダ50gを加えて導電性を与えた電解液を15ml/分
の流速で第1入口6を通して第1電極Aの上部から注入
し、第1流出口8より排出しつつ0.5Aの電流を流し
て電解した。流出口8より排出された液中の金成分を分
析した結果、0.1ppm であった。5Lの液を全部処理
した後、充填材電極を構成していたカーボンペレットを
取り出し、水で充分に洗浄した後坩堝に入れて電気炉中
で800℃で十分焼成した後、1000℃で1時間加熱
したところ、坩堝の底に約380mgの粉状の金を得た。
約87%の金が回収されたことになる。
ン交換膜としてアイオニック社製陰イオン交換膜を用い
る以外は、実施例1と同一の電解反応槽を用いて、金メ
ッキ製の洗浄液から金の回収を行った。シアン化金イオ
ンを含む金メッキ浴中で金メッキを行い、浴から上げら
れた金メッキ製品を水浴中で洗浄する工程において、次
第に水浴中にシアン化金イオンが蓄積する。分析の結果
80ppm の金分を含むこの液を被処理液とした。イオン
交換膜の充填筒1と第2電極Bとの空間5には5%の苛
性ソーダ水溶液を満たし静置した。第1電極Aを陰極に
し、第2電極Bを陽極に接続し、被処理液5Lに苛性ソ
ーダ50gを加えて導電性を与えた電解液を15ml/分
の流速で第1入口6を通して第1電極Aの上部から注入
し、第1流出口8より排出しつつ0.5Aの電流を流し
て電解した。流出口8より排出された液中の金成分を分
析した結果、0.1ppm であった。5Lの液を全部処理
した後、充填材電極を構成していたカーボンペレットを
取り出し、水で充分に洗浄した後坩堝に入れて電気炉中
で800℃で十分焼成した後、1000℃で1時間加熱
したところ、坩堝の底に約380mgの粉状の金を得た。
約87%の金が回収されたことになる。
【0028】[実施例4]下記の部分以外は実施例3と
同一の電解反応槽を用いて、シアンイオンを含む水溶液
の処理を行った。 第1電極A 充填材 :鉛小球 径2mm 第2電極B :ステンレス板製円筒 厚み 0.3mm シアン化ナトリウムを100ppm 含む5%苛性ソーダ水
溶液を被処理液として使用した。イオン交換膜の充填筒
1と第2電極Bの間の空間5には5%苛性ソーダ水溶液
を満たして静置した。第1電極Aを直流電源10の陽極
に、第2電極Bを陰極に接続して被処理液1Lを30ml
/分の流速で第1電極Aの上部に設ける第1入口6より
注入し、第1流出口8より排出させながら1.5Aの電
流を流した。下部より排出される処理液の分析をした結
果約1ppm のシアン分が含まれていた。更にこの液を再
び電極Aの上部より30ml/分の速度で流しつつ流出口
8より排出される処理液を分析した結果、シアン分は検
知されなかった。この結果から必要により繰り返し処理
することにより希望する濃度以下まで処理されることが
分かる。
同一の電解反応槽を用いて、シアンイオンを含む水溶液
の処理を行った。 第1電極A 充填材 :鉛小球 径2mm 第2電極B :ステンレス板製円筒 厚み 0.3mm シアン化ナトリウムを100ppm 含む5%苛性ソーダ水
溶液を被処理液として使用した。イオン交換膜の充填筒
1と第2電極Bの間の空間5には5%苛性ソーダ水溶液
を満たして静置した。第1電極Aを直流電源10の陽極
に、第2電極Bを陰極に接続して被処理液1Lを30ml
/分の流速で第1電極Aの上部に設ける第1入口6より
注入し、第1流出口8より排出させながら1.5Aの電
流を流した。下部より排出される処理液の分析をした結
果約1ppm のシアン分が含まれていた。更にこの液を再
び電極Aの上部より30ml/分の速度で流しつつ流出口
8より排出される処理液を分析した結果、シアン分は検
知されなかった。この結果から必要により繰り返し処理
することにより希望する濃度以下まで処理されることが
分かる。
【0029】[実施例5]図1と同じ構造で、イオン交
換膜の充填筒1として、補強筒で補強した四角筒型を用
いた下記仕様の電解反応槽を用いて、亜硝酸ソーダを含
むハイレベルのCOD値の排水の処理を行った。 イオン交換膜の充填筒 イオン交換膜:アイオニック製陽イオン交換膜 サイズ :横40mm, 縦80mm, 高さ600mm 補強筒 多孔質ポリエチレン製四角筒を充填筒に密着して配 置し補強とした。 厚み 1.5mm 第1電極A 充填材 :酸化イリジウムを被覆したチタン柱 状ペレット 径3mm ,高さ2mm 第1給電体 :グラファイト板 第2電極B :ステンレス板製四角筒 厚み0.3mm,縦70mm, 横110mm,高さ600mm アルミインゴットを硝酸カリ(KNO3 )53%,硝酸
ナトリウム7%,亜硝酸ナトリウム40%の成分の溶融
混合塩で焼鈍し、冷却後水洗に使用する水洗槽内の水に
は亜硝酸ナトリウムが溶解蓄積しCOD値が210であ
った。この水溶液に30g/Lの無水硫酸ナトリウムを
溶解し導電性を持たせた液10Lを被処理液として用い
た。イオン交換膜の充填筒1と第2電極Bとの間の空間
5には5%硫酸を満たし静置した。給電体3を電源10
の陽極に、第2電極Bを陰極に接続した。第1電極Aの
上部に設ける第1入口6より被処理液を500mml /分
の速度で注入し、第1流出口8より排出しつつ40アン
ペアの電流を流した。第1流出口8より排出する処理液
のCOD測定した結果1.5であった。その結果十分に
処理されていることがわかった。
換膜の充填筒1として、補強筒で補強した四角筒型を用
いた下記仕様の電解反応槽を用いて、亜硝酸ソーダを含
むハイレベルのCOD値の排水の処理を行った。 イオン交換膜の充填筒 イオン交換膜:アイオニック製陽イオン交換膜 サイズ :横40mm, 縦80mm, 高さ600mm 補強筒 多孔質ポリエチレン製四角筒を充填筒に密着して配 置し補強とした。 厚み 1.5mm 第1電極A 充填材 :酸化イリジウムを被覆したチタン柱 状ペレット 径3mm ,高さ2mm 第1給電体 :グラファイト板 第2電極B :ステンレス板製四角筒 厚み0.3mm,縦70mm, 横110mm,高さ600mm アルミインゴットを硝酸カリ(KNO3 )53%,硝酸
ナトリウム7%,亜硝酸ナトリウム40%の成分の溶融
混合塩で焼鈍し、冷却後水洗に使用する水洗槽内の水に
は亜硝酸ナトリウムが溶解蓄積しCOD値が210であ
った。この水溶液に30g/Lの無水硫酸ナトリウムを
溶解し導電性を持たせた液10Lを被処理液として用い
た。イオン交換膜の充填筒1と第2電極Bとの間の空間
5には5%硫酸を満たし静置した。給電体3を電源10
の陽極に、第2電極Bを陰極に接続した。第1電極Aの
上部に設ける第1入口6より被処理液を500mml /分
の速度で注入し、第1流出口8より排出しつつ40アン
ペアの電流を流した。第1流出口8より排出する処理液
のCOD測定した結果1.5であった。その結果十分に
処理されていることがわかった。
【0030】[実施例6]クロムメッキ液中に3価クロ
ムの濃度が増えてくるとメッキに悪影響が出てくるため
に増加してくる3価クロムを6価に酸化する目的で、実
施例4と同じ構造の電解反応槽を用い、前記空間5に5
%硫酸を静置した上、給電体3を直流電源10の陽極
に、第2電極Bを陰極に接続した。クロムメッキを長時
間行い、3価のクロム濃度が15g/Lになったサージ
ェントメッキ液5Lを被処理液として用いた。この液に
硫酸を35g/Lで追加し、第1電極Aの上部より第1
入口6をとおして150ml/分の流速で注入し、出口よ
り排出しつつ65アンペアの電流を流した。排出された
処理液中の3価のクロム濃度を分析した結果、12g/
Lであった。4回繰り返して同じ操作をし3価クロム濃
度は約3g/Lになった所で再生メッキ液としてメッキ
浴にもどした。その後のメッキの品質には変化なく作業
できた。
ムの濃度が増えてくるとメッキに悪影響が出てくるため
に増加してくる3価クロムを6価に酸化する目的で、実
施例4と同じ構造の電解反応槽を用い、前記空間5に5
%硫酸を静置した上、給電体3を直流電源10の陽極
に、第2電極Bを陰極に接続した。クロムメッキを長時
間行い、3価のクロム濃度が15g/Lになったサージ
ェントメッキ液5Lを被処理液として用いた。この液に
硫酸を35g/Lで追加し、第1電極Aの上部より第1
入口6をとおして150ml/分の流速で注入し、出口よ
り排出しつつ65アンペアの電流を流した。排出された
処理液中の3価のクロム濃度を分析した結果、12g/
Lであった。4回繰り返して同じ操作をし3価クロム濃
度は約3g/Lになった所で再生メッキ液としてメッキ
浴にもどした。その後のメッキの品質には変化なく作業
できた。
【0031】[実施例7]下記以外は実施例5と同し電
解反応槽を用い、銅の小量が溶解されている廃液より銅
分を濃縮する処理操作を行った。また、前記空間5に
は、第1電極Aの充填筒1に充填する前記充填材を充填
した。 第1電極A 充填材 :ク゛ラファイト質カーホ゛ンヘ゜レット 径3mm,高さ2mm 第2電極B 第2給電体:グラファイト板製の四角筒 充填材 :ク゛ラファイト質カーホ゛ンヘ゜レット 径3mm 高さ2mm 硫酸銅1%、硫酸2%を含む水溶液を被処理液(a液)
として使用し、10%硫酸水溶液を洗浄液(b液)とし
て使用した。
解反応槽を用い、銅の小量が溶解されている廃液より銅
分を濃縮する処理操作を行った。また、前記空間5に
は、第1電極Aの充填筒1に充填する前記充填材を充填
した。 第1電極A 充填材 :ク゛ラファイト質カーホ゛ンヘ゜レット 径3mm,高さ2mm 第2電極B 第2給電体:グラファイト板製の四角筒 充填材 :ク゛ラファイト質カーホ゛ンヘ゜レット 径3mm 高さ2mm 硫酸銅1%、硫酸2%を含む水溶液を被処理液(a液)
として使用し、10%硫酸水溶液を洗浄液(b液)とし
て使用した。
【0032】第1段階処理操作 給電体3を直流電源10の陰極に、第2電極Bを陽極に
接続した。a液10Lを第1電極Aの上部に設ける第1
入口6より充填筒1内に流速100ml/分でながし、b
液1Lを第2電極Bにおける前後空間5の上部に設ける
第2入口7より前記空間5に流速100ml/分でながし
た。b液は第2出口9より排出した液を繰り返し第2入
口7に戻しながら使用し操作を継続し、a液が全部第1
流出口8より流出した時点で操作を終了した。電流25
Aをながして電解処理すると第1電極Aの表面に銅が析
出し、第1流出口8より排出される液中の銅分を分析し
たところ、0.02%であった。
接続した。a液10Lを第1電極Aの上部に設ける第1
入口6より充填筒1内に流速100ml/分でながし、b
液1Lを第2電極Bにおける前後空間5の上部に設ける
第2入口7より前記空間5に流速100ml/分でながし
た。b液は第2出口9より排出した液を繰り返し第2入
口7に戻しながら使用し操作を継続し、a液が全部第1
流出口8より流出した時点で操作を終了した。電流25
Aをながして電解処理すると第1電極Aの表面に銅が析
出し、第1流出口8より排出される液中の銅分を分析し
たところ、0.02%であった。
【0033】第2段階処理操作 給電体3を直流電源10の陽極に、第2電流Bを陰極に
接続した。第1段階の操作において使用したb液1Lを
再使用して第1入口6を通して第1電極Aの上部より充
填筒1内に流速100ml/分にて流し、新たなa液10
Lを第2入口7を通して第2電極Bの上部より前記空間
5に100ml/分で流しながら電流25アンペアをなが
して電解処理した。第1出口8より流出するb液は繰り
返し第1入口6より流入させる。液が第2出口9より全
部流出した時点で操作を終了した。b液はこの操作では
第1段階処理で充填材電極2の表面に析出した銅を溶解
し、第2電極Bでは前記空間5に充填する充電電極11
の表面に銅が析出する。液中の銅分を分析した結果、第
1出口8より排出するb液には3.7%が含まれてい
た。また、第2出口9より排出するa液は0.03%あ
った。
接続した。第1段階の操作において使用したb液1Lを
再使用して第1入口6を通して第1電極Aの上部より充
填筒1内に流速100ml/分にて流し、新たなa液10
Lを第2入口7を通して第2電極Bの上部より前記空間
5に100ml/分で流しながら電流25アンペアをなが
して電解処理した。第1出口8より流出するb液は繰り
返し第1入口6より流入させる。液が第2出口9より全
部流出した時点で操作を終了した。b液はこの操作では
第1段階処理で充填材電極2の表面に析出した銅を溶解
し、第2電極Bでは前記空間5に充填する充電電極11
の表面に銅が析出する。液中の銅分を分析した結果、第
1出口8より排出するb液には3.7%が含まれてい
た。また、第2出口9より排出するa液は0.03%あ
った。
【0034】第3段階処理操作 給電体3を直流電源10の陰極に、第2電極Bを陽極に
接続した。新たなa液10Lを第1入口6を通して第1
電極Aの上部より充填筒1内に流速100ml/分でなが
し、また、第2段階の操作で第1出口8より排出された
b液をそのまま第2入口7を通して第2電極Bの上部よ
り前記空間5内に流速100mml で流入し、電流25A
をながしながら電解処理した。第2出口9より流出する
b液は繰り返し第2入口7にもどして使用する。a液が
全部第1出口8より排出された時点で操作を終了した。
第1出口8及び第2出口9より流出した液中の銅分を分
析した結果、0.03%及び6.6%であった。この結
果第3段階の操作が終わった時点で、20Lの希薄銅分
を含むA液中の銅分が除去されて、b液中に濃縮された
ことがわかる。かかる操作を続けることにより更に銅分
はb液中に濃縮されて行くことができる。
接続した。新たなa液10Lを第1入口6を通して第1
電極Aの上部より充填筒1内に流速100ml/分でなが
し、また、第2段階の操作で第1出口8より排出された
b液をそのまま第2入口7を通して第2電極Bの上部よ
り前記空間5内に流速100mml で流入し、電流25A
をながしながら電解処理した。第2出口9より流出する
b液は繰り返し第2入口7にもどして使用する。a液が
全部第1出口8より排出された時点で操作を終了した。
第1出口8及び第2出口9より流出した液中の銅分を分
析した結果、0.03%及び6.6%であった。この結
果第3段階の操作が終わった時点で、20Lの希薄銅分
を含むA液中の銅分が除去されて、b液中に濃縮された
ことがわかる。かかる操作を続けることにより更に銅分
はb液中に濃縮されて行くことができる。
【0035】[実施例8]下記成分のメッキ工業廃液を
被処理液に選び、図1,2の電解反応槽を用いて浄化処
理を行った。 被処理中に含まれる金属成分:鉄分620ppm ,鉛分3
57ppm ,銅分135ppm 、カドミウム140ppm ,ニ
ッケル分56ppm ,マンガン分169ppm 下記以外は実施例5に用いた電解反応槽と同じ物を使用
して処理操作を行った。 第1電極A 充填材:グラファイト性カーボンペレッ
ト 径3mm,高さ3mm イオン交換膜の充填筒1とグラファイト板製四角筒第2
電極Bとの間の空間5には5%硫酸を満たして静置し、
給電体3を直流電源10の陰極に、第2電極Bを陽極に
接続した。上記被処理液5Lを取り、第1入口7を通し
て80ml/分の流速で電極Aの上部より流入し、第1流
出口8より流出させながら電流10Aを流して電解処理
した。約1時間で処理は完了し、第1流出口8より流出
した液中の金属分を分析した結果下記の通りであった。
鉄分5ppm ,鉛分2ppm ,銅分0.5ppm ,カドミウム
5ppm ,ニッケル分0.5ppm ,マンガン分2ppm であ
った。この結果金属分は除去されたことがわかる。必要
により第1流出口8より排出された液を繰り返し電極A
より注入して処理することにより、希望する濃度まで下
げることができる。
被処理液に選び、図1,2の電解反応槽を用いて浄化処
理を行った。 被処理中に含まれる金属成分:鉄分620ppm ,鉛分3
57ppm ,銅分135ppm 、カドミウム140ppm ,ニ
ッケル分56ppm ,マンガン分169ppm 下記以外は実施例5に用いた電解反応槽と同じ物を使用
して処理操作を行った。 第1電極A 充填材:グラファイト性カーボンペレッ
ト 径3mm,高さ3mm イオン交換膜の充填筒1とグラファイト板製四角筒第2
電極Bとの間の空間5には5%硫酸を満たして静置し、
給電体3を直流電源10の陰極に、第2電極Bを陽極に
接続した。上記被処理液5Lを取り、第1入口7を通し
て80ml/分の流速で電極Aの上部より流入し、第1流
出口8より流出させながら電流10Aを流して電解処理
した。約1時間で処理は完了し、第1流出口8より流出
した液中の金属分を分析した結果下記の通りであった。
鉄分5ppm ,鉛分2ppm ,銅分0.5ppm ,カドミウム
5ppm ,ニッケル分0.5ppm ,マンガン分2ppm であ
った。この結果金属分は除去されたことがわかる。必要
により第1流出口8より排出された液を繰り返し電極A
より注入して処理することにより、希望する濃度まで下
げることができる。
【0036】[実施例9]実施例1と同じ構造の電解反
応槽を用い、有機電解合成に利用する例としてパラクロ
ルトルエンのパラクロルベンズアルデヒドへの電解酸化
を行った。メチルアルコール500mlと酢酸500mlの
混合溶媒にNaBF4 50gを溶解した液に原料のパラクロ
ルトルエン50gを溶解して電解液として用いた。イオ
ン交換膜の充填筒1と第2電極Bの間の空間5には上記
混合溶媒に酢酸ソーダ50gと水100mlを溶解した液
を満たし静置した。給電体3を直流電源9の陽極に、第
2電極Bを陰極に接続した、電解液を第1入口7を通し
て第1電極Aの上部より流速20ml/分で注入し、第1
出口8へ排出した。全量処理した後生成物を分離し、分
析した結果未反応のパラクロルトルエンの全量は39g
であり、生成したパラクロルベンズアルデヒドの全量は
11gであった。転化率22%、選択率は82.9%で
あった。かかる操作を5回繰り返して行った後の液を分
析した結果最終的に未反応パラクロルトルエンの全量は
5g、パラクロルベンズアルデヒドの全量は43.9g
であった。
応槽を用い、有機電解合成に利用する例としてパラクロ
ルトルエンのパラクロルベンズアルデヒドへの電解酸化
を行った。メチルアルコール500mlと酢酸500mlの
混合溶媒にNaBF4 50gを溶解した液に原料のパラクロ
ルトルエン50gを溶解して電解液として用いた。イオ
ン交換膜の充填筒1と第2電極Bの間の空間5には上記
混合溶媒に酢酸ソーダ50gと水100mlを溶解した液
を満たし静置した。給電体3を直流電源9の陽極に、第
2電極Bを陰極に接続した、電解液を第1入口7を通し
て第1電極Aの上部より流速20ml/分で注入し、第1
出口8へ排出した。全量処理した後生成物を分離し、分
析した結果未反応のパラクロルトルエンの全量は39g
であり、生成したパラクロルベンズアルデヒドの全量は
11gであった。転化率22%、選択率は82.9%で
あった。かかる操作を5回繰り返して行った後の液を分
析した結果最終的に未反応パラクロルトルエンの全量は
5g、パラクロルベンズアルデヒドの全量は43.9g
であった。
【0037】
【発明の効果】本発明電解処理方法は、以上のようにイ
オン交換膜と給電体との間の第1空間に導電性の充填材
を充填して、給電体とともに縦形電極を形成し、被反応
物を含む電解液を、その上部から充満させることなく連
続的に供給して下部から取出すようにしたから、前記充
填材を電極として前記電解液を前記充填材の表面に伝わ
るように流すことにより被反応物を含む電解液を、処理
するに適した電位に保持された充填材電極に繰り返し接
触させ得るのである。
オン交換膜と給電体との間の第1空間に導電性の充填材
を充填して、給電体とともに縦形電極を形成し、被反応
物を含む電解液を、その上部から充満させることなく連
続的に供給して下部から取出すようにしたから、前記充
填材を電極として前記電解液を前記充填材の表面に伝わ
るように流すことにより被反応物を含む電解液を、処理
するに適した電位に保持された充填材電極に繰り返し接
触させ得るのである。
【0038】従って、充填材電極の表面では反応物質の
拡散層が非常に薄い状態を実現でき、なおかつ、電解液
は逆流することなく、繰り返し繰り返し電解反応を受け
ながら下部へと流れるために前記電解液が電極間を1回
通過する間に生成物に変化する反応転化率が向上し、ほ
ゞ完結状態になるまで反応を進めることができる。この
ように、電極上の電解液膜を非常に薄くでき、被反応物
質は反応面にスムースに供給されるので、希薄溶液でも
十分速く反応させられて、効率よく反応させられる特徴
があり、排水等の微量に含まれる有害物質の電気化学的
除去や貴重物質の採取の処理には特に適しているもので
ある。
拡散層が非常に薄い状態を実現でき、なおかつ、電解液
は逆流することなく、繰り返し繰り返し電解反応を受け
ながら下部へと流れるために前記電解液が電極間を1回
通過する間に生成物に変化する反応転化率が向上し、ほ
ゞ完結状態になるまで反応を進めることができる。この
ように、電極上の電解液膜を非常に薄くでき、被反応物
質は反応面にスムースに供給されるので、希薄溶液でも
十分速く反応させられて、効率よく反応させられる特徴
があり、排水等の微量に含まれる有害物質の電気化学的
除去や貴重物質の採取の処理には特に適しているもので
ある。
【0039】また、本発明電解反応槽は、前記イオン交
換膜と給電体との間の第1空間に導電性の充填材を充填
して給電体とともに第1電極を形成したから、前記した
ように反応転化率を向上させられ、従って、小形化が可
能となり、コスト低下とともに設置スペースも小スペー
スとなる利点が得られるし、被反応物の処理に適した酸
化及び還元処理を選択的に行えると共に、イオン交換膜
を用いているから、前記充填材を用いながら両電極間の
短絡電流もなくすることもできるのである。また、補強
筒を用いることにより耐久性を向上できるし、更に、第
1電極におけるイオン交換膜の充填筒と第2電極との電
解液供給空間に導電性の充填材を充填することにより、
両電極を作用極として酸化及び還元処理を同時に行うこ
とができる。また、前記充填材を、触媒作用をもつ金属
又は金属酸化物で被覆することにより、反応を促進する
ことができ、より一層生成物の反応転化率を向上できる
のである。
換膜と給電体との間の第1空間に導電性の充填材を充填
して給電体とともに第1電極を形成したから、前記した
ように反応転化率を向上させられ、従って、小形化が可
能となり、コスト低下とともに設置スペースも小スペー
スとなる利点が得られるし、被反応物の処理に適した酸
化及び還元処理を選択的に行えると共に、イオン交換膜
を用いているから、前記充填材を用いながら両電極間の
短絡電流もなくすることもできるのである。また、補強
筒を用いることにより耐久性を向上できるし、更に、第
1電極におけるイオン交換膜の充填筒と第2電極との電
解液供給空間に導電性の充填材を充填することにより、
両電極を作用極として酸化及び還元処理を同時に行うこ
とができる。また、前記充填材を、触媒作用をもつ金属
又は金属酸化物で被覆することにより、反応を促進する
ことができ、より一層生成物の反応転化率を向上できる
のである。
【図1】 本発明電解反応槽の一実施例を示す縦断面
図。
図。
【図2】 図1のX−X線における断面図。
【図3】 電解反応槽の別の実施例を示す縦断面図。
【図4】 図3のY−Y線における断面図。
1 イオン交換膜の充填筒 2,11 充填材 3 給電体 5 第2空間 6,7 入口 8,9 流出口 10 直流電源 12 補強筒 20 第1空間
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25B 1/10 3/02 9/00 302 C25C 7/04 301 9269−4K
Claims (8)
- 【請求項1】 イオン交換膜と第1給電体と、これらイ
オン交換膜と第1給電体との間の第1空間に充填する導
電性の充填材とから成る縦形の第1電極と、前記イオン
交換膜と所定間隔を置いて対面する第2電極とを備えた
電解反応槽を用い、前記イオン交換膜と第2電極との第
2空間に電解液を満たした上、前記第1空間の上部から
被反応物を含む電解液を充満させることなく連続的に供
給して前記被反応物の電解反応処理を行い、前記第1空
間の下部から処理済み液を連続的に取出すことを特徴す
る電解処理方法。 - 【請求項2】 イオン交換膜と第1給電体と、これらイ
オン交換膜と第1給電体との間の第1空間に充填する導
電性の充填材とから成る縦型の第1電極と、前記イオン
交換膜と第2給電体と、これらイオン交換膜と第2給電
体との間の第2空間に充填する導電性の充填材からなる
縦型の第2電極とを備えた電解反応槽を用い、前記第1
空間の上部から、被反応物を含む第1電解液を充満させ
ることなく連続的に供給すると共に、前記第2空間上部
から、前記第1電解液の被反応物とは異なる被反応物を
含む第2電解液を充満させることなく連続的に供給し
て、前記第1及び第2電解液の各被反応物を同時に電解
反応処理し、前記第1空間及び第2空間の下部から処理
済み液をそれぞれ各別に連続的に取出すことを特徴とす
る電解処理方法。 - 【請求項3】 イオン交換膜と第1給電体と、これらイ
オン交換膜と第1給電体との間の第1空間に充填する導
電性の充填材とから成る縦型の第1電極と、前記イオン
交換膜と所定間隔を置いて対面する第2電極とを備え、
前記イオン交換膜と第2電極との間に第2空間を設けて
いることを特徴とする電解反応槽。 - 【請求項4】 イオン交換膜を筒状として、縦に配置さ
れた筒状内部に第1給電体を配設し、この第1給電体と
イオン交換膜との間の第1空間に導電性の充填材を充填
すると共に、前記イオン交換膜から成る充填筒の外側
に、前記イオン交換膜の外周面と所定間隔を置いて対面
する筒状の第2電極を設けている請求項3記載の電解反
応槽。 - 【請求項5】 イオン交換膜を筒状として、縦に配置さ
れたその筒状外部に所定間隔を置いて前記イオン交換膜
の外周面と対面する筒状の第1給電体を設け、この第1
給電体とイオン交換膜との間の第1空間に導電性の充填
材を充填し、前記イオン交換膜の筒状内部に、前記イオ
ン交換膜と所定間隔を置いて対面する第2電極を配設し
ている請求項3記載の電解反応槽。 - 【請求項6】 イオン交換膜とこのイオン交換膜と所定
間隔を置いて対面する第2電極との間の第2空間に、導
電性の充填材を充填している請求項3乃至5記載の何れ
か1項記載の電解反応槽。 - 【請求項7】 イオン交換膜の内側と外側との少なくと
も一方に、多孔質材料から成る補強筒を設けている請求
項3乃至6記載の何れか1項記載の電解反応槽。 - 【請求項8】 充填材を、触媒作用をもつ金属又は金属
酸化物で被覆している請求項3乃至6記載の何れか1項
記載の電解反応槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6111592A JP2802276B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 電解処理方法と電解反応槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6111592A JP2802276B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 電解処理方法と電解反応槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07316865A true JPH07316865A (ja) | 1995-12-05 |
| JP2802276B2 JP2802276B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=14565277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6111592A Expired - Fee Related JP2802276B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 電解処理方法と電解反応槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2802276B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5951843A (en) * | 1996-09-26 | 1999-09-14 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method and apparatus for extracting lithium by applying voltage across lithium-ion conducting solid electrolyte |
| JP2008056988A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Yokogawa Electric Corp | 有機電解合成装置 |
| JP2008191084A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Toshiba Corp | 円筒型脱塩器 |
| WO2011028045A3 (ko) * | 2009-09-02 | 2011-08-25 | (주)아쿠아테크 | 전극 분리식 연수기 |
| WO2014132888A1 (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-04 | オルガノ株式会社 | 脱塩方法及び脱塩装置 |
| JP2014168732A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Japan Organo Co Ltd | 脱塩方法及び脱塩装置 |
| JP2015073944A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | オルガノ株式会社 | 脱塩方法及び脱塩装置 |
| CN105506668A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-04-20 | 四川省银河化学股份有限公司 | 一种萘醌残液的电解综合利用方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5392302A (en) * | 1977-01-25 | 1978-08-14 | Nat Res Inst Metals | Electrolytic refining of metal |
| JPS59116389A (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-05 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 流動層電解方法 |
| JPS6220891A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-29 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 金属を稀薄濃度に含有する水溶液から金属を電解採取する方法 |
| JPS62287089A (ja) * | 1986-06-04 | 1987-12-12 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 低濃度金属の電解採取装置 |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP6111592A patent/JP2802276B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5392302A (en) * | 1977-01-25 | 1978-08-14 | Nat Res Inst Metals | Electrolytic refining of metal |
| JPS59116389A (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-05 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 流動層電解方法 |
| JPS6220891A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-29 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 金属を稀薄濃度に含有する水溶液から金属を電解採取する方法 |
| JPS62287089A (ja) * | 1986-06-04 | 1987-12-12 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 低濃度金属の電解採取装置 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5951843A (en) * | 1996-09-26 | 1999-09-14 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method and apparatus for extracting lithium by applying voltage across lithium-ion conducting solid electrolyte |
| JP2008056988A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Yokogawa Electric Corp | 有機電解合成装置 |
| JP2008191084A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Toshiba Corp | 円筒型脱塩器 |
| WO2011028045A3 (ko) * | 2009-09-02 | 2011-08-25 | (주)아쿠아테크 | 전극 분리식 연수기 |
| WO2014132888A1 (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-04 | オルガノ株式会社 | 脱塩方法及び脱塩装置 |
| JP2014168732A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Japan Organo Co Ltd | 脱塩方法及び脱塩装置 |
| JP2015073944A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | オルガノ株式会社 | 脱塩方法及び脱塩装置 |
| CN105506668A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-04-20 | 四川省银河化学股份有限公司 | 一种萘醌残液的电解综合利用方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2802276B2 (ja) | 1998-09-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4585539A (en) | Electrolytic reactor | |
| JP4473456B2 (ja) | 浄水プロセス | |
| US4004994A (en) | Electrochemical removal of contaminants | |
| EP0492612B1 (en) | Electrolyzer and method of operating same | |
| US4834850A (en) | Efficient electrolytic precious metal recovery system | |
| US3888756A (en) | Apparatus for treating water containing impurities | |
| US20100065436A1 (en) | Method of extracting platinum group metals from waste catalysts through electrochemical process | |
| US3900377A (en) | Reduction of toxicity of aqueous solutions | |
| HK1048145B (zh) | 調節在電解液中的金屬離子濃度的方法和裝置以及其應用 | |
| CN101260530A (zh) | 用于间接电氧化合成有机物电解再生媒质的装置及工艺 | |
| CN101643258A (zh) | 含有水的废液的处理方法 | |
| US4318789A (en) | Electrochemical removal of heavy metals such as chromium from dilute wastewater streams using flow through porous electrodes | |
| Trokhymenko et al. | Study of the process of electro evolution of copper ions from waste regeneration solutions | |
| RU2004102511A (ru) | Электролизная ячейка для восполнения концентрации ионов металлов в способах электроосаждения | |
| Simonsson | A flow-by packed-bed electrode for removal of metal ions from waste waters | |
| JP2802276B2 (ja) | 電解処理方法と電解反応槽 | |
| CN100379899C (zh) | 卤素回收的工艺和方法 | |
| US5225054A (en) | Method for the recovery of cyanide from solutions | |
| JPH11226576A (ja) | 廃液の処理方法および処理装置 | |
| JPH1028833A (ja) | ガスから電気化学的に転化可能な不純物を電解的に除去する電解槽及び方法 | |
| JP2520674B2 (ja) | 担体上に担持された金属の回収方法及び装置 | |
| JPH1018073A (ja) | 超音波振動を加えた電解方法 | |
| CN109422332A (zh) | 含镍电镀废水处理方法 | |
| US5554270A (en) | Electrolytic desilvering method | |
| JPH09103638A (ja) | ガスから不純物を電解除去する方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |