JPH073171A - コーティング材料用組成物およびその製造方法 - Google Patents

コーティング材料用組成物およびその製造方法

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JPH073171A
JPH073171A JP8323594A JP8323594A JPH073171A JP H073171 A JPH073171 A JP H073171A JP 8323594 A JP8323594 A JP 8323594A JP 8323594 A JP8323594 A JP 8323594A JP H073171 A JPH073171 A JP H073171A
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Japan
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hydrolyzable silyl
silyl group
coating material
water
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JP8323594A
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English (en)
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Maki Kami
真樹 上
Masahiro Henmi
昌弘 辺見
Tadanori Fukuda
忠則 福田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のアクリルシリコーン樹脂の欠点である安
定性面での課題を解決することを目的に、安定性に優れ
た新規なアクリルシリコーン系コーティング材組成物と
水系化にも対応できる汎用性に富む該コーティング材組
成物の製造方法を提供する。 【構成】 (1) 重合性多重結合を有するモノマーのラジカル重合体
からなるコーティング材料用組成物において、少なくと
も一つの分子末端に一般式: 【化1】 (式中、R1 は有機基、R2 は加水分解性基、R3 は水
素、アルキル基およびアリール基から選ばれる少なくと
も1つの置換基、nは1〜3の整数)で表される加水分
解性シリル基を有することを特徴とするコーティング材
料。 (2) 次の一般式 【化2】 (式中、R1 は有機基、R2 は加水分解性基、R3 は水
素、アルキル基およびアリール基から選ばれる少なくと
も1つの置換基、nは1〜3の整数)で表される加水分
解性シリル基を有する連鎖移動剤の存在下、ラジカル重
合性モノマーを重合することを特徴とする、請求項1記
載のコーティング材料の製造方法。」

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加水分解性シリル基を分
子主鎖末端に有する耐薬品性、耐候性、接着性、安定性
に優れた新規なアクリルシリコーン系コーティング材料
用組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アクリルシリコーン樹脂は、既に
高い実績を有するフッ素樹脂と同等の高耐候性、耐薬品
性を有する樹脂として外装建材用、自動車用、金属・木
材・プラスチック加工品用、重防蝕用などの各種コーテ
ィング用途に使用されてきている。アクリルシリコーン
樹脂の特徴は耐候性、耐薬品性、防水性などの特性面で
既に実績のあるアクリル樹脂を母体にシリコーン化合物
の化学特性を取り入れ、高機能化を付与したことにあ
る。その最大の特徴は分子側鎖末端にトリメトキシシリ
ル基やトリエトキシシリル基のような加水分解性シリル
基を有することである。この加水分解性シリル基(ある
いは既に加水分解されたかたちのシラノール基)は基材
への塗布後、空気中の水分による加水分解、それに続く
縮合反応により化学安定性に優れたシロキサン結合を形
成するため、コーティング樹脂分子間の架橋反応が可能
となる。すなわちアクリルシリコーン樹脂は樹脂単独で
一液室温硬化性というユニークな特性を実現した、他の
コーティング材樹脂にみられない特徴を有している。加
えて、アクリルシリコーン樹脂のもう一つの特徴は基材
との親和性(接着性)に優れていることである。加水分
解性シリル基が基材、特に無機材料表面との親和性(接
着性)に優れていることは、加水分解性シリル基を有す
る種々の化合物がシランカップリング剤として極めて広
範囲の材料表面の改質に使用されている実績が証明して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらコーティ
ング材としての安定性を問題にした場合、アクリルシリ
コーン樹脂の高機能性発現のポイントである加水分解性
シリル基の高い反応性(すなわち縮合反応による分子間
縮合反応の反応性)が災いし、保存安定性、ポットライ
フ、作業性などの面での改良が課題として残されてい
た。
【0004】従来のアクリルシリコーン樹脂は加水分解
性シリル基を有するビニル、あるいはアクリルモノマー
を共重合成分として用いたラジカル重合により製造され
ている。この場合、加水分解性シリル基は側鎖末端に複
数かつランダムに分子中に導入されるため、導入部位の
制御が不可能であり、そのままでは施工前段階における
分子間縮合反応を抑制することは非常に困難である。そ
の結果、安定性確保の手段としては、以下の二つの対策
がとられてきた。
【0005】縮合反応点を少なくする 反応性の低い加水分解性シリル基を用いる は加水分解性シリル基の導入量を最小限に押さえる方
法である。は例えば珪素原子上の置換基に、かさだか
い置換基を用いて求核剤(水)の攻撃を接近を阻害した
り、脱離反応の反応性の低い置換基を用いる方法であ
る。いずれの方法も加水分解性シリル基の反応性を低減
することがポイントであるため、当然のことながら塗膜
形成の反応性(縮合架橋反応性)、塗膜物性を犠牲にせ
ざるを得ない欠点がある。
【0006】また、土木・建築分野においては施工性、
環境保全性の観点からアクリルシリコーン樹脂の水系コ
ーティング材の開発が熱望されており、例えば特公平3
−18676号のように水溶性溶媒を用いた溶液重合法
で側鎖型アクリルシリコーン樹脂を製造した後、樹脂中
のアミノ基を酸により中和し、水分散させる例や、特開
昭60-181173 号、特開平3-227312号などのように加水分
解性シリル基含有ビニルモノマーを共重合成分として用
いた乳化重合により水分散性側鎖型アクリルシリコーン
を製造する例がある。しかしながら加水分解性シリル基
の有する上述のような特性上、前者の場合は中和反応過
程における分子間縮合が生じてしまったり、後者の場合
も得られたエマルジョンの安定性に問題があるなど、安
定性に優れた水系アクリルシリコーンの製造法は確立さ
れていないのが現状であった。
【0007】したがって本発明は、従来のアクリルシリ
コーン樹脂のもつ上記課題を解決することを目的に、安
定性に優れた新規なアクリルシリコーン系コーティング
材料用組成物と水系化にも対応できる効率のよいその製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために下記の構成を有する。
【0009】「(1) 重合性多重結合を有するモノマーの
重合体からなるコーティング材料用組成物において、少
なくとも一つの分子末端に一般式:
【化3】 (式中、R1 は有機基、R2 は加水分解性基、R3 は水
素、アルキル基およびアリール基から選ばれる少なくと
も1つの置換基、nは1〜3の整数)で表される加水分
解性シリル基を有することを特徴とするコーティング材
料用組成物。
【0010】(2) 次の一般式
【化4】 (式中、R1 は有機基、R2 は加水分解性基、R3 は水
素、アルキル基およびアリール基から選ばれる少なくと
も1つの置換基、nは1〜3の整数)で表される加水分
解性シリル基を有する連鎖移動剤の存在下、ラジカル重
合性モノマーを重合することを特徴とする、請求項1記
載のコーティング材料用組成物の製造方法。」本発明者
らは、上記目的に鑑み、本発明者らは加水分解性シリル
基の導入部位を分子主鎖末端に制御することができれ
ば、加水分解性シリル基の反応性を低減させることなく
安定性に優れたアクリルシリコーン系コーティング材組
成物が得られると考えた。そこで鋭意研究の結果、加水
分解性シリル基を有する連鎖移動剤の存在下、ラジカル
重合性モノマーを重合させることで加水分解性シリル基
を分子主鎖末端に選択的に導入することができ、安定性
に優れた新規アクリルシリコーン系コーティング材組成
物が得られること、および該コーティング材組成物の製
造法が対応する水系組成物の製造にも容易に対応できる
ことを見い出した。以下、本発明を詳細に説明する。な
お、記述簡略化のため、加水分解性シリル基を有するビ
ニル、あるいはアクリルモノマーを共重合成分として用
いたラジカル重合により製造され、分子側鎖末端のみに
加水分解性シリル基を有する従来のアクリルシリコーン
樹脂を「側鎖型アクリルシリコーン」、本発明の分子主
鎖末端に加水分解性シリル基を有する新規アクリルシリ
コーン樹脂を「主鎖型アクリルシリコーン」と記述す
る。
【0011】まず、本発明において加水分解性シリル基
の導入対象となる重合体とは、特に限定されるものでは
ないが、ラジカル重合性多重結合を有するモノマーのラ
ジカル重合で製造されるものが好ましい。ラジカル重合
体は後に例示するモノマー類の単独重合体でも数種のモ
ノマー成分よりなる共重合体のいずれであってもよい。
使用されるモノマーの例としては(メタ)アクリル酸や
その酸誘導体、ならびにビニル系モノマー類が挙げられ
る。(メタ)アクリル酸誘導体としてはメチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エ
チルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレートなどのエステル類やアクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メトキシメチルアクリ
ルアミドなどのアミド類、無水マレイン酸などの酸無水
物などが挙げられる。また、ビニル系モノマーの例とし
てはスチレン、ビニルトルエン、メチルビニルエーテ
ル、ビニルアセテートのようなものが挙げられる。加え
て、従来の側鎖型アクリルシリコーン樹脂の製造の場合
に用いられるビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリクロロシラン、3−(トリメ
トキシシリル)プロピルメタクリレート、3−(ジメト
キシメチルシリル)プロピルメタクリレートなどの加水
分解性シリル基と重合性多重結合を共有するモノマーも
使用することができ、主鎖、側鎖末端の両方に加水分解
性シリル基の導入が可能となる上、要求される特性に応
じて加水分解性性シリル基の含量を変化させることもで
きる。また、ラジカル重合性多重結合を有する乳化剤を
ラジカル共重合成分として用いることもできる。このよ
うな反応性乳化剤を用いることは、塗膜の“濡れ性”を
コントロールできるばかりでなく、特に水系アクリルシ
リコーン系コーティング材料の製造の際に有効である。
すなわち反応性乳化剤を用いることで、乳化活性成分が
アクリルシリコーン分子鎖に化学結合を介して導入され
るため、水系アクリルシリコーン樹脂の水分散性、安定
性が向上する。さらに、水系アクリルシリコーン樹脂の
硬化塗膜の耐水性が非反応性乳化剤を用いた場合に比べ
て飛躍的に向上する。かかる反応性乳化剤としてはビニ
ル基やプロぺニル基のようなアルケニル基などで代表さ
れるラジカル重合性多重結合を有するポリオキシエチレ
ン系化合物、カルボン酸塩類、硫酸エステル塩類、アミ
ン塩類、アンモニウム塩類など、ラジカル重合性多重結
合と乳化作用を有する構造部を同一分子内に共有してい
るものであればすべて使用可能であり、特に構造的に限
定されるものではない。
【0012】本発明における新規主鎖型アクリルシリコ
ーン系コーティング材組成物が従来の側鎖型アクリルシ
リコーンと決定的に異なる点は式(1)で表される加水
分解性シリル基が主鎖末端に導入されていることであ
る。式(1)についてさらに詳しく述べる。
【0013】R1 はアルキレン基、エ−テル結合含有ア
ルキレン基などの有機基であり、同一分子内に存在する
加水分解性シリル基、メルカプト基と反応しないアルキ
ル基、アルコキシル基、エステル基などの置換基を有し
ていても良い。好ましい例としてはジメチレン基、トリ
メチレン基、テトラエチレン基などが挙げられる。
【0014】加水分解性基であるR2 としてはケイ素原
子と結合した際、加水分解を容易に受けシラノール基に
変換され得る置換基であり、具体例を挙げると例えばア
ルコキシル基、ハロゲン基などで、水酸基でもよい。n
は1〜3の数であるが、R2の種類は具体例で挙げた置
換基の中の1種でも、複数種が混在してもよい。アルコ
キシル基に関しては炭素数1〜10のものが好ましく、
さらに好ましくはメトキシ基、エトキシ基などである。
ハロゲン基ではクロロ基、ブロモ基が好ましい。
【0015】R3 としては水素、アルキル基、アリール
基より選ばれるもので、1種でも、複数種が混在しても
よい。アルキル基、アリール基に関しては同一分子内に
存在する加水分解性シリル基、メルカプト基と反応しな
い置換基を有してもよい。アルキル基として好ましいも
のは炭素数1〜5のもので、直鎖型であっても分岐型で
のいずれであってもよい。最も好ましくはメチル基、エ
チル基である。アリール基として好ましい例はフェニル
基、トリル基、キシリル基などであるが、この中ではフ
ェニル基が最も好ましい。
【0016】本発明における新規主鎖型アクリルシリコ
ーン系コーティング組成物の形態については有機溶剤系
であっても水分散型、エマルジョン型などに代表される
水系のいずれであってもよい。
【0017】次に本発明の新規主鎖型アクリルシリコー
ン系コーティング組成物の製造法について説明する。本
発明のキーポイントは、式(1)で表される加水分解性
シリル基を分子主鎖末端に選択的に導入するために、式
(2)で表される構造のメルカプタン化合物をラジカル
重合の連鎖移動剤として用いるところにある。連鎖移動
反応を利用して加水分解性シリル基を導入するため、導
入点は分子主鎖末端に限定される。
【0018】式(2)についてさらに詳しく述べるとR
1 はアルキレン基、エ−テル結合含有アルキレン基など
の有機基であり、同一分子内に存在する加水分解性シリ
ル基、メルカプト基と反応しないアルキル基、アルコキ
シル基、エステル基、などの置換基を有していても良
い。好ましい例としてはジメチレン基、トリメチレン
基、テトラエチレン基などが挙げられる。
【0019】加水分解性基であるR2 としてはケイ素原
子と結合した際、加水分解を容易に受けシラノール基に
変換され得る置換基であり、具体例を挙げると例えばア
ルコキシル基、ハロゲン基などで、水酸基でもよい。n
は1〜3の数であるが、R2の種類は具体例で挙げた置
換基の中の1種でも、複数種が混在してもよい。アルコ
キシル基に関しては炭素数1〜10のものが好ましく、
さらに好ましくはメトキシ基、エトキシ基などである。
ハロゲン基ではクロロ基、ブロモ基が好ましい。
【0020】R3 としては水素、アルキル基、アリール
基よりえらばれるもので、1種でも、複数種が混在して
もよい。アルキル基、アリール基に関しては同一分子内
に存在する加水分解性シリル基、メルカプト基と反応し
ない置換基を有してもよい。アルキル基として好ましい
ものは炭素数1〜5のもので、直鎖型であっても分岐型
でのいずれであってもよい。最も好ましくはメチル基、
エチル基である。アリール基として好ましい例はフェニ
ル基、トリル基、キシリル基などであるが、この中では
フェニル基が最も好ましい。
【0021】以上の条件を満たす加水分解性シリル基含
有メルカプタン化合物の例としては3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ
エトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメト
キシシラン、3−メルカプトプロピルジメチルメトキシ
シラン、3−メルカプトプロピルトリクロロシラン、3
−メルカプトプロピルメチルジクロロシラン、3−メル
カプトプロピルフェニルジクロロシラン、3−メルカプ
トプロピルジフェニルメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルヒドロキシジメチルシラン、2−メルカプトエ
チルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルメチル
ジエトキシシランなどが挙げられる。好ましくは3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルメチルジメトキシシランである。
【0022】本法は一般的なラジカル重合の際に用いら
れる重合性多重結合を有するモノマーの単独重合、ある
いは複数のモノマーの共重合により合成されるポリマ
ー、あるいはオリゴマーすべてに適応可能である。
【0023】本発明においては、重合性多重結合を有す
る上記のモノマー類の重合時に連鎖移動剤として式
(2)で示される加水分解性シリル基含有メルカプタン
化合物を単独、あるいは複数、添加して重合を行うが、
その量はモノマーの全量に対して100モル%以下が好
ましい。より好ましくは50モル%以下であり、50モ
ル%を越えて反応させた場合はコーティング材料用組成
物の安定性が不充分となる傾向がある。またモノマーと
してビニルトリメトキシシランのような加水分解性シリ
ル基と重合性多重結合を有するモノマーを用いる場合
は、その量はモノマーの全量に対して50モル%以下で
あることが望ましい。より好ましくは10モル%以下で
あり、10モル%を越えて反応させた場合は、反応中ゲ
ル化が生じたり、コーティング材組成物の安定性が不充
分となる傾向がある。
【0024】ラジカル重合法としては溶液重合、乳化重
合、懸濁重合、塊状重合のいずれの重合法を用いてもよ
い。特に重要なのは後に実施例で示すように本発明の製
造法が乳化重合にも適応できることで、これにより安定
な水系アクリルシリコーン系コーティング材の製造が可
能となる。加えて、上述したように反応性乳化剤をラジ
カル共重合成分として用いることで、水分散性、安定性
に優れ、かつ塗膜の耐水性の良好な水系アクリルシリコ
ーン系コーティング材を得ることができる。
【0025】使用するラジカル重合開始剤としては、用
いる重合法に合致してさえいれば総て使用可能である。
例示すると過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル、過酸化
ラウロイル、過酸化t−ブチルパーオキシベンゾエート
や過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素あ
るいはそれらと還元剤との組み合わせによるレドックス
系開始剤、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)、2,2´−アゾビスイソブチレート、
2,2´−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン]、2,2´−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)ジハイドロクロライド、2,2´−アゾビス
[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハ
イドロクロライド、2,2´−アゾビス(イソブチルア
ミド)ジハイドレートなど、一般的なものはすべて適用
できる。
【0026】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0027】実施例1 攪拌機、コンデンサー、温度計、およびN2 ガス導入管
を付けたフラスコにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム5g、脱イオン水135gをいれ、攪拌しながら8
0℃に加温した。安定したらモノマー溶液としてメチル
メタクリレート55g、n−ブチルアクリレート45
g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン8.8
g(モノマー総量の5モル%)を混合した溶液を滴下ロ
ートより滴下した。モノマー溶液の総量の10%滴下し
た時点で、別の滴下ロートから開始剤溶液として過硫酸
アンモニウム3gを脱イオン水50gに溶解させたもの
を滴下した。滴下に要する時間はモノマー溶液について
1時間、開始剤溶液については1.5時間かけて行い、
この間反応溶液の温度は80〜90℃に保った。滴下終
了後、80〜90℃で2時間攪拌し冷却後、固型分38
重量%のエマルジョンを得た。
【0028】得られたエマルジョンについて、耐酸性水
溶液試験を以下のとおり行った。
【0029】エマルジョンを脱イオン水で固型分20%
になるよう調製し、モルタル試験板に刷毛で5回塗りし
た。室温で7日間放置後、塗膜上に40%硫酸水溶液を
0.2mlスポットし、室温で3日間、あるいは6
0℃で1時間加熱した。試験板を水洗し乾燥後、塗膜の
外観を◎〜×の4段階で評価した。
【0030】◎:外観変化なし ○:塗膜に浸蝕あり △:基材(モルタル表面)露出 ×:基材浸蝕あり 塗膜の耐水性試験を以下のとおり行った。
【0031】エマルジョンを脱イオン水で固型分20%
になるよう調製し、プライマーで防水処理を施した圧延
鋼板上に、乾燥膜厚が約40μmになるように塗布し
た。室温で7日間放置後、80℃温水中に1時間浸漬
し、塗膜の状態を○〜×の3段階で評価した。
【0032】○:塗膜に変化なし △:塗膜が白化 ×:塗膜損傷 また、エマルジョンの保存安定性評価を以下のとおり行
った。
【0033】エマルジョンを室温条件下、3ケ月間放置
後の状態で評価した。
【0034】評価結果をエマルジョンの組成とともに表
1に示す。
【0035】
【表1】 実施例2 実施例1において、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシランの使用量を17.7g(モノマー総量の10モ
ル%)とする以外は、同様にして、固型分35重量%の
エマルジョンを得た。
【0036】実施例1と同様にした評価結果をエマルジ
ョンの組成とともに表1に示す。
【0037】実施例3 メチルメタクリレート55g、n−ブチルアクリレート
45g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシリルメ
タクリレート11.2g(モノマー総量の5モル%)3
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン8.8g(モ
ノマー総量の5モル%)を用い、実施例1記載の方法で
反応を行い、固型分34重量%のエマルジョンを得た。
【0038】実施例4 攪拌機、コンデンサー、温度計、およびN2 ガス導入管
を付けたフラスコに脱イオン水135gをいれ、攪拌し
ながら80℃に加温した。安定したらモノマー溶液とし
てメチルメタクリレート55g、n−ブチルアクリレー
ト45g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
8.8g(モノマー総量の5モル%)、反応性乳化剤と
してα−スルホ−ω−[2−(1−プロペニル)−4−
ノニルフェノキシ]ポリ(20)オキシエチレンアンモ
ニウム塩(第一工業製薬社製、“アクアロンHS−2
0”)3gを混合した溶液を滴下ロートより滴下した。
モノマー溶液の総量の10%滴下した時点で、別の滴下
ロートから開始剤溶液として過硫酸アンモニウム3gを
脱イオン水50gに溶解させたものを滴下した。滴下に
要する時間はモノマー溶液について1時間、開始剤溶液
については1.5時間かけて行い、この間反応溶液の温
度は80〜90℃に保った。滴下終了後、80〜90℃
で2時間攪拌し冷却後、固型分41重量%のエマルジョ
ンを得た。
【0039】実施例1と同様にした評価結果をエマルジ
ョンの組成とともに表1に示す。
【0040】比較例1 メチルメタクリレート55g、n−ブチルアクリレート
45g、チオグリコール酸オクチル9.3g(モノマー
総量の5モル%)のモノマー溶液を用い、実施例1記載
の方法で反応を行い、固型分38%のエマルジョンを得
た。
【0041】実施例1と同様にした評価結果をエマルジ
ョンの組成とともに表1に示す。
【0042】比較例2 メチルメタクリレート55g,n−ブチルアクリレート
45g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシリルメ
タクリレート11.2g(モノマー総量の5モル%)を
モノマー溶液として用いて実施例1記載の方法で反応を
行い、固型分38%のエマルジョンを得た。
【0043】実施例1と同様にした評価結果をエマルジ
ョンの組成とともに表1に示す。
【0044】比較例3 メチルメタクリレート55g,n−ブチルアクリレート
45g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシリルメ
タクリレート22.4g(モノマー総量の10モル%)
をモノマー溶液として用いて、実施例1記載の方法で反
応を行ったが、モノマー滴下中に反応溶液がゲル化して
しまい、エマルジョンは得られなかった。
【0045】実施例1と同様にした評価結果をエマルジ
ョンの組成とともに表1に示す。
【0046】
【発明の効果】従来のアクリルシリコーン樹脂とは異な
り、分子主鎖末端に加水分解性シリル基を有する本発明
の新規アクリルシリコーン樹脂は、一般的なラジカル重
合の過程において加水分解性シリル基を有するメルカプ
タン化合物を連鎖移動剤として作用させることにより容
易に製造することができる。
【0047】また本発明の新規アクリルシリコーン樹脂
の製造法は、実施例で明らかなように従来品では困難で
あった水系コーティング材の製造において特に有用であ
る。すなわち加水分解性シリル基を同量用いた場合の比
較において、従来の製造法である加水分解性シリル基を
側鎖末端に有するアクリル系モノマーをラジカル重合の
共重合成分として用いる方法では、比較例3で示される
ように得られるコーティング材の安定性に問題がある
が、本発明の新規アクリルシリコーン樹脂の製造(実施
例2および3)においては安定性の良好なエマルジョン
が得られた。
【0048】加えて耐酸性水溶液性試験では本発明の新
規アクリルシリコーン樹脂が最も優れた結果を与えた。
【0049】このような加水分解性シリル基を主鎖末端
に有する本発明の新規アクリルシリコーン樹脂は多岐に
わたるコーティング材用途、例えば、防蝕塗料ベースポ
リマー、コンクリートのような無機建材の吸水防止材、
耐酸性雨用塗料、繊維用改質剤に使用できる。また、反
応性官能基であるシリル基を分子主鎖末端に導入できる
という本発明の製造法の特徴を利用し、ごく一般的なラ
ジカル重合で製造される極めて広範囲の樹脂の改質、た
とえば室温硬化性、接着性、耐候性、耐薬品性などを付
与する方法論としても有用なものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性多重結合を有するモノマーの重合体
    を含むコーティング材料用組成物において、少なくとも
    一つの分子末端に一般式: 【化1】 (式中、R1 は有機基、R2 は加水分解性基、R3 は水
    素、アルキル基およびアリール基から選ばれる少なくと
    も1つの置換基、nは1〜3の整数)で表される加水分
    解性シリル基を有することを特徴とするコーティング材
    料用組成物。
  2. 【請求項2】重合体成分が水性媒体中に分散されている
    ことを特徴とする請求項1記載のコーティング材料用組
    成物。
  3. 【請求項3】次の一般式 【化2】 (式中、R1 は有機基、R2 は加水分解性基、R3 は水
    素、アルキル基およびアリール基から選ばれる少なくと
    も1つの置換基、nは1〜3の整数)で表される加水分
    解性シリル基を有する連鎖移動剤の存在下、ラジカル重
    合性モノマーを重合することを特徴とする、請求項1記
    載のコーティング材料用組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】乳化重合法を用いることを特徴とする請求
    項3記載のコーティング材料用組成物の製造方法。
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