JPH07318042A - 重質油エマルジョン燃料の燃焼方法 - Google Patents
重質油エマルジョン燃料の燃焼方法Info
- Publication number
- JPH07318042A JPH07318042A JP10651794A JP10651794A JPH07318042A JP H07318042 A JPH07318042 A JP H07318042A JP 10651794 A JP10651794 A JP 10651794A JP 10651794 A JP10651794 A JP 10651794A JP H07318042 A JPH07318042 A JP H07318042A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heavy oil
- oil emulsion
- surfactant
- emulsion fuel
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 重質油エマルジョン燃料の燃焼時に発生する
排気ガス中の大気汚染物質量を低減することのできるク
リーンな燃焼方法の提供。 【構成】 曇点が98℃以上のノニオン性界面活性剤で、
あるいは(a) ノニオン性界面活性剤と、(b) アニオン性
界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性
剤の中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを、
(a):(b)=0:100 〜60:40の重量比で配合した界面活
性剤配合物で乳化した水中油滴型重質油エマルジョン燃
料を、バーナー元温度が80〜98℃になるように予備加熱
した後に燃焼する。
排気ガス中の大気汚染物質量を低減することのできるク
リーンな燃焼方法の提供。 【構成】 曇点が98℃以上のノニオン性界面活性剤で、
あるいは(a) ノニオン性界面活性剤と、(b) アニオン性
界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性
剤の中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを、
(a):(b)=0:100 〜60:40の重量比で配合した界面活
性剤配合物で乳化した水中油滴型重質油エマルジョン燃
料を、バーナー元温度が80〜98℃になるように予備加熱
した後に燃焼する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重質油エマルジョン燃料
の燃焼方法に関する。更に詳しくは、重質油、水及び特
定の界面活性剤を必須成分とする水中油滴型重質油エマ
ルジョン燃料を、予めバーナー元温度が80〜98℃になる
ように加熱してから燃焼することにより、排気ガス中の
大気汚染物質量を低減するクリーンな燃焼方法に関す
る。
の燃焼方法に関する。更に詳しくは、重質油、水及び特
定の界面活性剤を必須成分とする水中油滴型重質油エマ
ルジョン燃料を、予めバーナー元温度が80〜98℃になる
ように加熱してから燃焼することにより、排気ガス中の
大気汚染物質量を低減するクリーンな燃焼方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
一次エネルギー源として最も多量に使用されてきた石油
が、その埋蔵量の限界やそれに伴う価格の高騰が起こっ
ており、石油代替エネルギーの開発が要請されている。
また一方では地球環境に対する関心が高まり、燃焼排気
ガスのクリーン化も社会の要請として高まっている。こ
のような背景から、新たな化石燃料として、オイルサン
ドやビチューメンさらに、石油の蒸留残渣やアスファル
ト等の重質油の燃料化が検討されている。
一次エネルギー源として最も多量に使用されてきた石油
が、その埋蔵量の限界やそれに伴う価格の高騰が起こっ
ており、石油代替エネルギーの開発が要請されている。
また一方では地球環境に対する関心が高まり、燃焼排気
ガスのクリーン化も社会の要請として高まっている。こ
のような背景から、新たな化石燃料として、オイルサン
ドやビチューメンさらに、石油の蒸留残渣やアスファル
ト等の重質油の燃料化が検討されている。
【0003】しかしながら、これらの重質油は通常減圧
蒸留残分である 420〜450 ℃以上の重質留分を約60〜70
重量%以上含有する油状物質で、そのままでは流動しな
いか、または数万センチポイズ以上の高粘性を有してい
る。そのため、燃料として使用するには、 280〜300 ℃
などの高温にしないとハンドリングや霧化などが困難で
あり、また、燃焼ボイラーの配管などの閉塞トラブルを
起こしやすく、極めて使用しにくい燃料である。このよ
うな高粘性である重質油を常温においても流動性を持た
せる方法としては、水中油滴型エマルジョンとすること
が有効である。
蒸留残分である 420〜450 ℃以上の重質留分を約60〜70
重量%以上含有する油状物質で、そのままでは流動しな
いか、または数万センチポイズ以上の高粘性を有してい
る。そのため、燃料として使用するには、 280〜300 ℃
などの高温にしないとハンドリングや霧化などが困難で
あり、また、燃焼ボイラーの配管などの閉塞トラブルを
起こしやすく、極めて使用しにくい燃料である。このよ
うな高粘性である重質油を常温においても流動性を持た
せる方法としては、水中油滴型エマルジョンとすること
が有効である。
【0004】しかし、水中油滴型エマルジョンを燃焼さ
せる場合、油滴が水膜に包まれているため、着火性が悪
く、また未燃焼分が増加するという問題があった。この
ような問題を解決するために、水中油滴型エマルジョン
を燃焼させる前に、予備加熱をして流動性を向上させ、
バーナーからの噴霧状態を改善することが行われてい
る。例えば、特表昭63−501578号公報には水中ピッチエ
マルジョンを燃焼に先立ち、少なくとも60℃に予熱する
燃焼方法が開示されている。また特開昭63−54498 号公
報にはビチューメン原油の乳濁液を20〜80℃に加熱し、
好ましくは20〜60℃に予備加熱して燃焼させる方法が開
示されている。しかしながら、これらの方法では、予備
加熱をする際の温度は、60℃程度が最適であるとし、そ
れ以上の温度については考慮されていない。即ち、従来
のエマルジョンでは加熱されることで、凝集や相分離を
起こし、60℃程度にしか加熱できず、充分な燃焼性が得
られず、排ガス中の煤塵量が多くなり問題であった。従
って、本発明の目的は、重質油エマルジョン燃料の燃焼
時に発生する排気ガス中の大気汚染物質量を低減するこ
とのできるクリーンな燃焼方法を提供することにある。
せる場合、油滴が水膜に包まれているため、着火性が悪
く、また未燃焼分が増加するという問題があった。この
ような問題を解決するために、水中油滴型エマルジョン
を燃焼させる前に、予備加熱をして流動性を向上させ、
バーナーからの噴霧状態を改善することが行われてい
る。例えば、特表昭63−501578号公報には水中ピッチエ
マルジョンを燃焼に先立ち、少なくとも60℃に予熱する
燃焼方法が開示されている。また特開昭63−54498 号公
報にはビチューメン原油の乳濁液を20〜80℃に加熱し、
好ましくは20〜60℃に予備加熱して燃焼させる方法が開
示されている。しかしながら、これらの方法では、予備
加熱をする際の温度は、60℃程度が最適であるとし、そ
れ以上の温度については考慮されていない。即ち、従来
のエマルジョンでは加熱されることで、凝集や相分離を
起こし、60℃程度にしか加熱できず、充分な燃焼性が得
られず、排ガス中の煤塵量が多くなり問題であった。従
って、本発明の目的は、重質油エマルジョン燃料の燃焼
時に発生する排気ガス中の大気汚染物質量を低減するこ
とのできるクリーンな燃焼方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、特定の界面活性剤により
乳化した水中油滴型重質油エマルジョン燃料を、特定温
度範囲に予備加熱した後、燃焼することにより、排気ガ
ス中の窒素酸化物、煤塵の濃度を目標値、例えば大気汚
染防止法の規制基準内に管理することができることを見
いだし本発明を完成させた。
を解決すべく鋭意検討の結果、特定の界面活性剤により
乳化した水中油滴型重質油エマルジョン燃料を、特定温
度範囲に予備加熱した後、燃焼することにより、排気ガ
ス中の窒素酸化物、煤塵の濃度を目標値、例えば大気汚
染防止法の規制基準内に管理することができることを見
いだし本発明を完成させた。
【0006】すなわち本発明は、下記1)〜3)に示す重質
油エマルジョン燃料の燃焼方法に係わるものである。 1) 曇点が98℃以上のノニオン性界面活性剤で乳化した
水中油滴型重質油エマルジョン燃料を、バーナー元温度
が80〜98℃になるように予備加熱した後、燃焼すること
を特徴とする重質油エマルジョン燃料の燃焼方法。 2) (a) ノニオン性界面活性剤と、(b) アニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性剤の
中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを、
(a):(b) =0:100 〜60:40の重量比で配合した界面
活性剤配合物で乳化した水中油滴型重質油エマルジョン
燃料を、バーナー元温度が80〜98℃になるように予備加
熱した後、燃焼することを特徴とする重質油エマルジョ
ン燃料の燃焼方法。 3) 予備加熱した時の見掛け粘度が、剪断速度100 s-1
で1〜50cPである上記1)又は2)記載の重質油エマルジョ
ン燃料の燃焼方法。
油エマルジョン燃料の燃焼方法に係わるものである。 1) 曇点が98℃以上のノニオン性界面活性剤で乳化した
水中油滴型重質油エマルジョン燃料を、バーナー元温度
が80〜98℃になるように予備加熱した後、燃焼すること
を特徴とする重質油エマルジョン燃料の燃焼方法。 2) (a) ノニオン性界面活性剤と、(b) アニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性剤の
中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを、
(a):(b) =0:100 〜60:40の重量比で配合した界面
活性剤配合物で乳化した水中油滴型重質油エマルジョン
燃料を、バーナー元温度が80〜98℃になるように予備加
熱した後、燃焼することを特徴とする重質油エマルジョ
ン燃料の燃焼方法。 3) 予備加熱した時の見掛け粘度が、剪断速度100 s-1
で1〜50cPである上記1)又は2)記載の重質油エマルジョ
ン燃料の燃焼方法。
【0007】本発明の燃焼方法により排気ガス中の煤塵
および窒素酸化物濃度が低減するという効果については
次の様に推定する。重質油エマルジョン燃料には数十%
の水が含まれている。この水は燃焼炉内において急激に
加熱されることにより突沸し、周辺に存在する油をはね
とばす。この現象を水蒸気爆裂による油滴の二次微粒化
という。ボイラーや加熱炉などの燃料直噴形の燃焼器で
は、バーナーから噴霧された油滴が、燃焼の途中で水蒸
気爆裂により二次微粒化される。この水蒸気爆裂による
二次微粒化の効果および水そのものの存在効果により、
油滴の燃焼形態は大きく変化する。すなわち、微粒化に
より酸素との接触/混合性が向上し、水性ガス反応の促
進により燃焼性が改善され、煤塵の発生が大幅に低減す
る。また、水の蒸発潜熱による火炎温度の低減および微
粒子の高温域短時間通過によりサーマルNOX の大幅なる
低減が計られる。この水蒸気爆裂による二次微粒化は、
重質油エマルジョン燃料を、バーナー元温度が80〜98℃
になるように予備加熱し、流動性を向上させておくと、
より効果的に生起し、煤塵および窒素酸化物の低減を同
時に実現できるものと推定する。
および窒素酸化物濃度が低減するという効果については
次の様に推定する。重質油エマルジョン燃料には数十%
の水が含まれている。この水は燃焼炉内において急激に
加熱されることにより突沸し、周辺に存在する油をはね
とばす。この現象を水蒸気爆裂による油滴の二次微粒化
という。ボイラーや加熱炉などの燃料直噴形の燃焼器で
は、バーナーから噴霧された油滴が、燃焼の途中で水蒸
気爆裂により二次微粒化される。この水蒸気爆裂による
二次微粒化の効果および水そのものの存在効果により、
油滴の燃焼形態は大きく変化する。すなわち、微粒化に
より酸素との接触/混合性が向上し、水性ガス反応の促
進により燃焼性が改善され、煤塵の発生が大幅に低減す
る。また、水の蒸発潜熱による火炎温度の低減および微
粒子の高温域短時間通過によりサーマルNOX の大幅なる
低減が計られる。この水蒸気爆裂による二次微粒化は、
重質油エマルジョン燃料を、バーナー元温度が80〜98℃
になるように予備加熱し、流動性を向上させておくと、
より効果的に生起し、煤塵および窒素酸化物の低減を同
時に実現できるものと推定する。
【0008】本発明における重質油エマルジョン燃料は
水中油滴型であり、その組成は、重質油、水、及び曇点
が98℃以上のノニオン性界面活性剤、又は (a)ノニオン
性界面活性剤と、(b) アニオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤および両性界面活性剤の中から選ばれる少
なくとも1種の界面活性剤とを、(a):(b) =0:100〜
60:40の重量比で配合した界面活性剤配合物を必須成分
とする。これらの成分以外に必要に応じて高分子安定
剤、水溶性高分子、多価アルコール、油脂、脂肪酸、脂
肪酸エステル、オリゴ糖又はオリゴ糖誘導体等の配合も
可能である。
水中油滴型であり、その組成は、重質油、水、及び曇点
が98℃以上のノニオン性界面活性剤、又は (a)ノニオン
性界面活性剤と、(b) アニオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤および両性界面活性剤の中から選ばれる少
なくとも1種の界面活性剤とを、(a):(b) =0:100〜
60:40の重量比で配合した界面活性剤配合物を必須成分
とする。これらの成分以外に必要に応じて高分子安定
剤、水溶性高分子、多価アルコール、油脂、脂肪酸、脂
肪酸エステル、オリゴ糖又はオリゴ糖誘導体等の配合も
可能である。
【0009】本発明に用いられる重質油エマルジョン燃
料の配合組成は、特に限定されるものではないが、望ま
しくは重質油が50〜80重量%、水が10〜50重量%、界面
活性剤が0.01〜10重量%である。重質油濃度を50〜80重
量%にすることで、80〜98℃に予備加熱した時の見掛け
粘度を、剪断速度100 s-1で1〜50cPの範囲に抑えるこ
とが可能である。予備加熱する目的としては、重質油エ
マルジョンの粘度を下げ燃焼時の噴霧状態を改善するこ
とと、着火性の悪い重質油自身の温度を高めて燃焼性を
向上させることの2点が挙げられる。この見掛け粘度が
50cPを超えると良好な噴霧状態が得られなくなる。また
1cP未満であるものは、貯蔵時の粘度も低く安定性に問
題が生じる危険が予測される。
料の配合組成は、特に限定されるものではないが、望ま
しくは重質油が50〜80重量%、水が10〜50重量%、界面
活性剤が0.01〜10重量%である。重質油濃度を50〜80重
量%にすることで、80〜98℃に予備加熱した時の見掛け
粘度を、剪断速度100 s-1で1〜50cPの範囲に抑えるこ
とが可能である。予備加熱する目的としては、重質油エ
マルジョンの粘度を下げ燃焼時の噴霧状態を改善するこ
とと、着火性の悪い重質油自身の温度を高めて燃焼性を
向上させることの2点が挙げられる。この見掛け粘度が
50cPを超えると良好な噴霧状態が得られなくなる。また
1cP未満であるものは、貯蔵時の粘度も低く安定性に問
題が生じる危険が予測される。
【0010】本発明において、重質油エマルジョンの調
製には、ホモミキサ、ホモジナイザ、ラインミキサ、マ
イルダー、スタティックミキサ、モーションレスミキサ
などの分散機が使用できる。本発明においては、上記の
ように重質油、水及び特定の界面活性剤からなる重質油
エマルジョンを調製した後、燃焼に先立って、バーナー
元温度が80〜98℃になるように予備加熱することが必要
である。予備加熱温度が80℃未満であると重質油の着火
性の改善効果が充分ではない。また98℃を超えるとエマ
ルジョンの組成によっては凝集や分離が生じて、ノズル
の閉塞を起こす危険性が出てくる。
製には、ホモミキサ、ホモジナイザ、ラインミキサ、マ
イルダー、スタティックミキサ、モーションレスミキサ
などの分散機が使用できる。本発明においては、上記の
ように重質油、水及び特定の界面活性剤からなる重質油
エマルジョンを調製した後、燃焼に先立って、バーナー
元温度が80〜98℃になるように予備加熱することが必要
である。予備加熱温度が80℃未満であると重質油の着火
性の改善効果が充分ではない。また98℃を超えるとエマ
ルジョンの組成によっては凝集や分離が生じて、ノズル
の閉塞を起こす危険性が出てくる。
【0011】本発明において、燃焼に用いられるバーナ
ーは、石油系流体燃料の燃焼用に用いられているバーナ
ーの使用が可能であるが、特に望ましくは高圧噴霧式バ
ーナーである。
ーは、石油系流体燃料の燃焼用に用いられているバーナ
ーの使用が可能であるが、特に望ましくは高圧噴霧式バ
ーナーである。
【0012】本発明における界面活性剤としては、ノニ
オン性界面活性剤単独で用いる時は、下記に列記したノ
ニオン性界面活性剤のものの中で曇点が98℃以上のもの
が用いられる。またその他ノニオン性界面活性剤以外の
ものと併用する時は、(a) ノニオン性界面活性剤と、
(b) アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およ
び両性界面活性剤の中から選ばれる少なくとも1種の界
面活性剤とを、(a):(b)=0:100 〜60:40の重量比で
配合すれば、下記に列記したノニオン性界面活性剤の全
てから選択して用いることができる。 <ノニオン性界面活性剤> (i)フェノール、クレゾール、ブチルフェノール、ノ
ニルフェノール、ジノニルフェノール、ドデシルフェノ
ール、パラクミルフェノール、ビスフェノールAなどの
フェノール性水酸基を有する化合物のアルキレンオキシ
ド付加物。 (ii)アルキルフェノール、フェノール、メタクレゾー
ル、スチレン化フェノール、ベンジル化フェノールなど
のフェノール性水酸基を有する化合物のホルムアルデヒ
ド縮合物のアルキレンオキシド付加物。縮合度の平均は
1.2〜100 、好ましくは8〜40である。
オン性界面活性剤単独で用いる時は、下記に列記したノ
ニオン性界面活性剤のものの中で曇点が98℃以上のもの
が用いられる。またその他ノニオン性界面活性剤以外の
ものと併用する時は、(a) ノニオン性界面活性剤と、
(b) アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およ
び両性界面活性剤の中から選ばれる少なくとも1種の界
面活性剤とを、(a):(b)=0:100 〜60:40の重量比で
配合すれば、下記に列記したノニオン性界面活性剤の全
てから選択して用いることができる。 <ノニオン性界面活性剤> (i)フェノール、クレゾール、ブチルフェノール、ノ
ニルフェノール、ジノニルフェノール、ドデシルフェノ
ール、パラクミルフェノール、ビスフェノールAなどの
フェノール性水酸基を有する化合物のアルキレンオキシ
ド付加物。 (ii)アルキルフェノール、フェノール、メタクレゾー
ル、スチレン化フェノール、ベンジル化フェノールなど
のフェノール性水酸基を有する化合物のホルムアルデヒ
ド縮合物のアルキレンオキシド付加物。縮合度の平均は
1.2〜100 、好ましくは8〜40である。
【0013】(iii)炭素数2〜50の一価の脂肪族アルコ
ールのアルキレンオキシド付加物。 (iv) 炭素数2〜50の一価の脂肪族アミンのアルキレン
オキシド付加物。 (v)アルキレンオキシドのブロック又はランダム付加
重合物。 (vi)多価アルコールのアルキレンオキシド付加物。 (vii)多価アルコールと炭素数8〜18の脂肪酸とのエス
テルのアルキレンオキシド付加物。
ールのアルキレンオキシド付加物。 (iv) 炭素数2〜50の一価の脂肪族アミンのアルキレン
オキシド付加物。 (v)アルキレンオキシドのブロック又はランダム付加
重合物。 (vi)多価アルコールのアルキレンオキシド付加物。 (vii)多価アルコールと炭素数8〜18の脂肪酸とのエス
テルのアルキレンオキシド付加物。
【0014】(viii)エチレンジアミン、テトラエチレン
ジアミン、ポリエチレンイミン(分子量 600〜1万) な
どの複数個の活性水素を有する多価アミンのアルキレン
オキシド付加物。 (ix) トリグリセライド型油脂1モルと、多価アルコー
ル及び/又は水0.1 〜5モルとの混合物に、アルキレン
オキシドを付加反応させた生成物。
ジアミン、ポリエチレンイミン(分子量 600〜1万) な
どの複数個の活性水素を有する多価アミンのアルキレン
オキシド付加物。 (ix) トリグリセライド型油脂1モルと、多価アルコー
ル及び/又は水0.1 〜5モルとの混合物に、アルキレン
オキシドを付加反応させた生成物。
【0015】尚、上記(vi)、(vii) の多価アルコールと
しては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール、ショ糖、ポリグリセリ
ン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等が例
示される。
しては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール、ショ糖、ポリグリセリ
ン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等が例
示される。
【0016】これらノニオン性界面活性剤はある温度を
境にして急に水への溶解性が悪くなる。この温度を曇点
と称し次のような方法で測定できる。ノニオン性界面活
性剤の2重量%水溶液を調製し、攪拌しながらゆっくり
と温度を上げていく。温度が上昇するにつれて、ノニオ
ン性界面活性剤のアルキレンオキシド鎖と結合していた
水分子がはずれて親水性が低下し、ついに水中に溶けて
存在できなくなり、ノニオン性界面活性剤は析出する。
このポイントは水溶液が急に白濁することで検知でき、
その時の温度が曇点である。例えばノニルフェノールの
エチレンオキシド付加物では、エチレンオキシド12モル
付加物が曇点80℃であり、エチレンオキシドの付加モル
数が多くなるにつれて曇点は高くなる。
境にして急に水への溶解性が悪くなる。この温度を曇点
と称し次のような方法で測定できる。ノニオン性界面活
性剤の2重量%水溶液を調製し、攪拌しながらゆっくり
と温度を上げていく。温度が上昇するにつれて、ノニオ
ン性界面活性剤のアルキレンオキシド鎖と結合していた
水分子がはずれて親水性が低下し、ついに水中に溶けて
存在できなくなり、ノニオン性界面活性剤は析出する。
このポイントは水溶液が急に白濁することで検知でき、
その時の温度が曇点である。例えばノニルフェノールの
エチレンオキシド付加物では、エチレンオキシド12モル
付加物が曇点80℃であり、エチレンオキシドの付加モル
数が多くなるにつれて曇点は高くなる。
【0017】ノニオン性界面活性剤で乳化した水中油滴
型エマルジョンを加熱して界面活性剤の曇点以上の温度
にすると、界面活性剤が水相中に存在できなくなり、水
と油の界面張力は大きくなってエマルジョンは簡単に破
壊され、分離が起こる。重質油エマルジョンでも同じこ
とが起き、加熱することで高粘度の重質油が分離して、
ラインの閉塞など不都合なトラブルを引き起こす。従っ
て、本発明において、燃焼性を改善するため、燃焼前の
バーナー元で80〜98℃に予備加熱しても、エマルジョン
の分離が発生しないようにするために、使用するノニオ
ン性界面活性剤の曇点は98℃以上であることが必要であ
る。
型エマルジョンを加熱して界面活性剤の曇点以上の温度
にすると、界面活性剤が水相中に存在できなくなり、水
と油の界面張力は大きくなってエマルジョンは簡単に破
壊され、分離が起こる。重質油エマルジョンでも同じこ
とが起き、加熱することで高粘度の重質油が分離して、
ラインの閉塞など不都合なトラブルを引き起こす。従っ
て、本発明において、燃焼性を改善するため、燃焼前の
バーナー元で80〜98℃に予備加熱しても、エマルジョン
の分離が発生しないようにするために、使用するノニオ
ン性界面活性剤の曇点は98℃以上であることが必要であ
る。
【0018】さらに(a) ノニオン性界面活性剤に、(b)
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両
性界面活性剤の中から選択される少なくとも1種の界面
活性剤を、 (a):(b) =0:100 〜60:40の重量比で併
用した場合、重質油エマルジョンを80〜98℃に加熱して
も分離や凝集といった不都合が発生しない安定な重質油
エマルジョンが得られることが明らかとなった。従っ
て、本発明においては、曇点が98℃以上のノニオン性界
面活性剤の代わりにこのような界面活性剤配合物を用い
ることもできる。(a) と(b) の重量比が上記の範囲外で
は、重質油エマルジョンを80〜98℃に加熱すると分離や
凝集が起こり好ましくない。ここで使用できるアニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤
としては下記のものが挙げられる。
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両
性界面活性剤の中から選択される少なくとも1種の界面
活性剤を、 (a):(b) =0:100 〜60:40の重量比で併
用した場合、重質油エマルジョンを80〜98℃に加熱して
も分離や凝集といった不都合が発生しない安定な重質油
エマルジョンが得られることが明らかとなった。従っ
て、本発明においては、曇点が98℃以上のノニオン性界
面活性剤の代わりにこのような界面活性剤配合物を用い
ることもできる。(a) と(b) の重量比が上記の範囲外で
は、重質油エマルジョンを80〜98℃に加熱すると分離や
凝集が起こり好ましくない。ここで使用できるアニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤
としては下記のものが挙げられる。
【0019】<アニオン性界面活性剤> (I) ナフタリン、アルキルナフタリン、アルキルフェ
ノール、アルキルベンゼンなどの芳香族環化合物のスル
ホン酸又はスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物。好
ましくは、ホルムアルデヒドの平均縮合度は 1.2〜100
である。 (II) リグニンスルホン酸、リグニンスルホン酸塩、そ
の誘導体、リグニンスルホン酸とナフタリン、アルキル
ナフタリンなどの芳香族化合物のスルホン酸とのホルム
アルデヒド縮合物及びその塩。好ましくは、ホルムアル
デヒドの平均縮合度は 1.2〜50である。 (III)ポリスチレンスルホン酸又はその塩及びスチレン
スルホン酸と他の共重合性モノマーとの共重合体とその
塩。好ましくは、分子量は 500〜50万である。 (IV) ジシクロペンタジエンスルホン酸重合物又はその
塩。好ましくは、重合物の分子量は 500〜50万である。
ノール、アルキルベンゼンなどの芳香族環化合物のスル
ホン酸又はスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物。好
ましくは、ホルムアルデヒドの平均縮合度は 1.2〜100
である。 (II) リグニンスルホン酸、リグニンスルホン酸塩、そ
の誘導体、リグニンスルホン酸とナフタリン、アルキル
ナフタリンなどの芳香族化合物のスルホン酸とのホルム
アルデヒド縮合物及びその塩。好ましくは、ホルムアル
デヒドの平均縮合度は 1.2〜50である。 (III)ポリスチレンスルホン酸又はその塩及びスチレン
スルホン酸と他の共重合性モノマーとの共重合体とその
塩。好ましくは、分子量は 500〜50万である。 (IV) ジシクロペンタジエンスルホン酸重合物又はその
塩。好ましくは、重合物の分子量は 500〜50万である。
【0020】(V) 無水マレイン酸又は/及び無水イタ
コン酸と他の共重合性モノマーとの共重合体とその酸及
び塩。好ましくは、分子量は 500〜50万である。 (VI) 液状ポリブタジエンのマレイン化物及びその塩。
好ましくは、液状ポリブタジエンの分子量は 500〜20万
である。
コン酸と他の共重合性モノマーとの共重合体とその酸及
び塩。好ましくは、分子量は 500〜50万である。 (VI) 液状ポリブタジエンのマレイン化物及びその塩。
好ましくは、液状ポリブタジエンの分子量は 500〜20万
である。
【0021】(VII)親水基を分子中に1個又は2個持
つ、次のアニオン界面活性剤。 (a) 炭素数4〜18のアルコールの硫酸エステル塩。 (b) 炭素数4〜18のアルカン、アルケン又は/及びアル
キルアリールスルホン酸又はその塩。 (c) 活性水素を分子中に1個以上持つ化合物のアルキレ
ンオキシド付加物の硫酸化物又はリン酸エステル化物及
びそれらの塩。 (d) 炭素数4〜22の飽和又は不飽和脂肪酸のエステルで
あるスルホコハク酸塩。 (e) アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸又はその
塩。アルキル基は炭素数8〜18のアルキル基である。 (f) ロジン酸又はその塩。ロジン酸と高級脂肪酸の混合
酸であるトール油混酸とその塩。 (g) 炭素数4〜18のアルカン又はアルケン脂肪酸とその
塩。 (h) 下記の一般式(1) で表されるα−スルホ脂肪酸エス
テル塩。
つ、次のアニオン界面活性剤。 (a) 炭素数4〜18のアルコールの硫酸エステル塩。 (b) 炭素数4〜18のアルカン、アルケン又は/及びアル
キルアリールスルホン酸又はその塩。 (c) 活性水素を分子中に1個以上持つ化合物のアルキレ
ンオキシド付加物の硫酸化物又はリン酸エステル化物及
びそれらの塩。 (d) 炭素数4〜22の飽和又は不飽和脂肪酸のエステルで
あるスルホコハク酸塩。 (e) アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸又はその
塩。アルキル基は炭素数8〜18のアルキル基である。 (f) ロジン酸又はその塩。ロジン酸と高級脂肪酸の混合
酸であるトール油混酸とその塩。 (g) 炭素数4〜18のアルカン又はアルケン脂肪酸とその
塩。 (h) 下記の一般式(1) で表されるα−スルホ脂肪酸エス
テル塩。
【0022】
【化1】
【0023】但し、R1は炭素数6〜22のアルキル基又は
アルケニル基、R2は炭素数1〜22のアルキル基、M は1
価又は2価の金属原子、NH4 あるいは有機アミン、n は
1又は2を表す。
アルケニル基、R2は炭素数1〜22のアルキル基、M は1
価又は2価の金属原子、NH4 あるいは有機アミン、n は
1又は2を表す。
【0024】尚、(I)〜 (VII)の化合物について、塩
としてはアンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミ
ンなどの低級アミン、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、カルシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類
金属類が挙げられる。
としてはアンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミ
ンなどの低級アミン、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、カルシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類
金属類が挙げられる。
【0025】<カチオン性界面活性剤及び両性界面活性
剤> (I)炭素数4〜18のアルキル又は/及びアルケニルア
ミンを無機酸又は有機酸で中和したアルキル又は/及び
アルケニルアミン塩。 (II)下記式(2) 〜(4) で表される第4級アンモニウム
塩。
剤> (I)炭素数4〜18のアルキル又は/及びアルケニルア
ミンを無機酸又は有機酸で中和したアルキル又は/及び
アルケニルアミン塩。 (II)下記式(2) 〜(4) で表される第4級アンモニウム
塩。
【0026】
【化2】
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】(III)次式(5) で表されるアルキルベタイ
ン。
ン。
【0030】
【化5】
【0031】(IV) 次式(6) で表されるアルキルアミン
オキサイド。
オキサイド。
【0032】
【化6】
【0033】(V)次式(7) で表されるアルキルアラニ
ン。
ン。
【0034】
【化7】
【0035】(VI)次式(8) 又は(9) で表されるポリア
ミート。
ミート。
【0036】
【化8】
【0037】(VII)次式(10)又は(11)で表されるポリア
ミン塩。
ミン塩。
【0038】R9NHC3H6NHX' (10) R9NH(C3H6NH)2X' (11) (但し、R9は前記と同じ意味を有し、X'は無機酸又は有
機酸である。) (VIII)次式(12)で表されるイミダゾリン型両性界面活
性剤。
機酸である。) (VIII)次式(12)で表されるイミダゾリン型両性界面活
性剤。
【0039】
【化9】
【0040】(IX)次式(13)で表されるスルホベタイン
型両性界面活性剤。
型両性界面活性剤。
【0041】
【化10】
【0042】重質油エマルジョン中の界面活性剤の配合
量は0.01〜10重量%の範囲が好ましい。これより少ない
配合量では重質油の乳化および乳化安定性が不充分であ
り、これより多い配合量では不経済であるばかりでな
く、乳化時の泡立ちや粒径制御が困難となり好ましくな
い。
量は0.01〜10重量%の範囲が好ましい。これより少ない
配合量では重質油の乳化および乳化安定性が不充分であ
り、これより多い配合量では不経済であるばかりでな
く、乳化時の泡立ちや粒径制御が困難となり好ましくな
い。
【0043】本発明で使用される重質油とは、常温では
流動性に乏しく高温に加熱しないと流動しない油で、下
記油が含まれる。 (1) 石油系アスファルト類およびその油の混合物 (2) 石油系アスファルト各種処理物、その中間製品、残
渣、およびそれらの混合物 (3) 常温で流動しない高流動点油 (4) 石油系タールピッチおよびその油混合物 (5) ビチューメン類、天然アスファルト、オリノコター
ル さらに限定するならば、常圧での沸点 340℃以上の成分
を90重量%以上含むものが好ましい。
流動性に乏しく高温に加熱しないと流動しない油で、下
記油が含まれる。 (1) 石油系アスファルト類およびその油の混合物 (2) 石油系アスファルト各種処理物、その中間製品、残
渣、およびそれらの混合物 (3) 常温で流動しない高流動点油 (4) 石油系タールピッチおよびその油混合物 (5) ビチューメン類、天然アスファルト、オリノコター
ル さらに限定するならば、常圧での沸点 340℃以上の成分
を90重量%以上含むものが好ましい。
【0044】本発明においては、必要に応じて更なる安
定性の向上を目的として、多価アルコール及び/又は高
分子安定剤の配合も可能である。多価アルコールとして
は、分子内に2個以上の水酸基を有し水に溶解するもの
であればよく、例えばグリセリン、ポリグリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、
グルコース等である。エマルジョン中の多価アルコール
の配合量は 0.1〜50重量%の範囲が好ましい。高分子安
定剤としては表1に示す分子量1万以上の各種水溶性高
分子の配合が可能であり、エマルジョン中の高分子安定
剤の配合量は 0.005〜3重量%の範囲が好ましい。
定性の向上を目的として、多価アルコール及び/又は高
分子安定剤の配合も可能である。多価アルコールとして
は、分子内に2個以上の水酸基を有し水に溶解するもの
であればよく、例えばグリセリン、ポリグリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、
グルコース等である。エマルジョン中の多価アルコール
の配合量は 0.1〜50重量%の範囲が好ましい。高分子安
定剤としては表1に示す分子量1万以上の各種水溶性高
分子の配合が可能であり、エマルジョン中の高分子安定
剤の配合量は 0.005〜3重量%の範囲が好ましい。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】上述のごとく、本発明による重質油エマ
ルジョン燃料の燃焼方法によれば、窒素、残留炭素、重
金属等の含有量が多いために排気ガスのクリーン化が困
難であり、従来一次エネルギーとして有効に利用されて
いなかったビチューメンやアスファルト等の重質油を、
石油系流体燃料と同様に使用できるという画期的な燃焼
技術である。
ルジョン燃料の燃焼方法によれば、窒素、残留炭素、重
金属等の含有量が多いために排気ガスのクリーン化が困
難であり、従来一次エネルギーとして有効に利用されて
いなかったビチューメンやアスファルト等の重質油を、
石油系流体燃料と同様に使用できるという画期的な燃焼
技術である。
【0047】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0048】実施例1〜3及び比較例1〜8 原料として下記の重質油、水及び界面活性剤を用い、下
記方法で重質油エマルジョン燃料を調製し、下記方法で
燃焼試験を行った。結果を表3に示す。 <使用原料> 重質油:アラビアンライト原油から抽出したアスファル
ト(比重 1.018、粘度1080cP/100 ℃、軟化点 29℃、
針入度 400/25℃) 水 :上水 界面活性剤:ノニオン性界面活性剤 エマルゲン920 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル,花王(株)製、曇点98℃) エマルゲン911 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル,花王(株)製、曇点74℃) <重質油エマルジョン燃料の調製法>上記原料を表1に
示す通り計量し、5m3の反応槽(槽径1.9 m) にアスフ
ァルト、水及び界面活性剤を各々80℃に加温した後仕込
み、60分間80℃を保持しながら攪拌した。攪拌翼種はフ
ァドラー翼であり翼径は1.1 m、回転数は64rpm であ
る。予備攪拌終了後、特殊機化工業(株)製のPL−SL型
ラインミキサーを用い、バッチ循環方式にて乳化した。
ミキサーの回転数は3600rpm であり、乳化時間は4時間
とした。乳化終了後10時間かけて20℃まで冷却し、約30
00kgの2種類の重質油エマルジョン燃料を調製し、燃焼
試験用のエマルジョン燃料とした。以下、これらの燃料
を燃料920 及び911 と称す。
記方法で重質油エマルジョン燃料を調製し、下記方法で
燃焼試験を行った。結果を表3に示す。 <使用原料> 重質油:アラビアンライト原油から抽出したアスファル
ト(比重 1.018、粘度1080cP/100 ℃、軟化点 29℃、
針入度 400/25℃) 水 :上水 界面活性剤:ノニオン性界面活性剤 エマルゲン920 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル,花王(株)製、曇点98℃) エマルゲン911 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル,花王(株)製、曇点74℃) <重質油エマルジョン燃料の調製法>上記原料を表1に
示す通り計量し、5m3の反応槽(槽径1.9 m) にアスフ
ァルト、水及び界面活性剤を各々80℃に加温した後仕込
み、60分間80℃を保持しながら攪拌した。攪拌翼種はフ
ァドラー翼であり翼径は1.1 m、回転数は64rpm であ
る。予備攪拌終了後、特殊機化工業(株)製のPL−SL型
ラインミキサーを用い、バッチ循環方式にて乳化した。
ミキサーの回転数は3600rpm であり、乳化時間は4時間
とした。乳化終了後10時間かけて20℃まで冷却し、約30
00kgの2種類の重質油エマルジョン燃料を調製し、燃焼
試験用のエマルジョン燃料とした。以下、これらの燃料
を燃料920 及び911 と称す。
【0049】
【表1】
【0050】<燃焼試験方法>上記で得た2種類の重質
油エマルジョン燃料及び対照としてC重油を用い、燃焼
試験を行った。試験に供した上記2種類の重質油エマル
ジョン燃料とC重油の一般性状を表2に示した。
油エマルジョン燃料及び対照としてC重油を用い、燃焼
試験を行った。試験に供した上記2種類の重質油エマル
ジョン燃料とC重油の一般性状を表2に示した。
【0051】
【表2】
【0052】これらの燃料を、燃料920 及び911 は60、
70、75、80、85、90℃の各温度に、C重油は90℃に予備
加熱して燃焼に供した。燃焼には、自然循環式水缶ボイ
ラー(川崎重工業(株)製)を用い、バーナーは蒸気噴
霧内部混合型(ボルカノ社製)を用いた。燃料の流量
は、C重油で1,000 リットル/hrを標準とし、燃料920
及び911 では、ほぼC重油と同一燃焼熱量となるように
1,400 リットル/hrの流量とした。アトマイズ条件は、
スチーム温度 190℃、流量 100リットル/hr、圧力=6.
0kg/cm2 を標準とし、燃焼状態により微調整した。排
気ガス中の煤塵量(JIS Z-8808) および窒素酸化物量
(JIS K-0104) を測定し、また炉尻に設けたのぞき窓の
ガラス面へ未燃焼分が飛散し付着する状態を観察した。
尚、排気ガス中の酸素濃度は約4%とした。
70、75、80、85、90℃の各温度に、C重油は90℃に予備
加熱して燃焼に供した。燃焼には、自然循環式水缶ボイ
ラー(川崎重工業(株)製)を用い、バーナーは蒸気噴
霧内部混合型(ボルカノ社製)を用いた。燃料の流量
は、C重油で1,000 リットル/hrを標準とし、燃料920
及び911 では、ほぼC重油と同一燃焼熱量となるように
1,400 リットル/hrの流量とした。アトマイズ条件は、
スチーム温度 190℃、流量 100リットル/hr、圧力=6.
0kg/cm2 を標準とし、燃焼状態により微調整した。排
気ガス中の煤塵量(JIS Z-8808) および窒素酸化物量
(JIS K-0104) を測定し、また炉尻に設けたのぞき窓の
ガラス面へ未燃焼分が飛散し付着する状態を観察した。
尚、排気ガス中の酸素濃度は約4%とした。
【0053】
【表3】
【0054】注) *:エマルジョンの破壊によりバーナーノズルが閉塞し
た。
た。
【0055】実施例4〜9及び比較例9〜11 次に、燃焼試験の未燃焼物付着量と相関が認められた加
熱安定性試験によって、本発明の界面活性剤の組成につ
いてその効果を示す。原料として下記の重質油、水及び
界面活性剤を用い、下記方法で重質油エマルジョン燃料
を調製し、下記方法で加熱安定性試験を行った。結果を
表5に示す。 <使用原料> 重質油:実施例1と同じアスファルト 212g 水 :イオン交換水 86.0 g 界面活性剤:表4に示す組成の界面活性剤
熱安定性試験によって、本発明の界面活性剤の組成につ
いてその効果を示す。原料として下記の重質油、水及び
界面活性剤を用い、下記方法で重質油エマルジョン燃料
を調製し、下記方法で加熱安定性試験を行った。結果を
表5に示す。 <使用原料> 重質油:実施例1と同じアスファルト 212g 水 :イオン交換水 86.0 g 界面活性剤:表4に示す組成の界面活性剤
【0056】
【表4】
【0057】注) *1:エマルゲン 921 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王
(株)製、曇点 100℃以上) *2:エマルゲン920 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王
(株)製、曇点98℃) *3:エマルゲン911 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王
(株)製、曇点74℃) *4:マイティ150 ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物(花王(株)
製) *5:アセタミン86 ステアリルアミンアセテート(花王(株)製) *6:アンヒトール86B ステアリルジメチルベタイン(花王(株)製) *7:CMC1190 カルボキシメチルセルロースNa塩(ダイセル化学工業
(株)製) <重質油エマルジョン燃料の調製法>上記原料を 800ml
ステンレス容器に秤り取り、80℃の温度下にて特殊機化
工業(株)製のTKホモミキサ(低粘度攪拌翼付)を用
いて、エマルジョンを調製した。攪拌翼の回転数は10,0
00rpm とし攪拌時間は3分間で行った。
(株)製、曇点 100℃以上) *2:エマルゲン920 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王
(株)製、曇点98℃) *3:エマルゲン911 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王
(株)製、曇点74℃) *4:マイティ150 ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物(花王(株)
製) *5:アセタミン86 ステアリルアミンアセテート(花王(株)製) *6:アンヒトール86B ステアリルジメチルベタイン(花王(株)製) *7:CMC1190 カルボキシメチルセルロースNa塩(ダイセル化学工業
(株)製) <重質油エマルジョン燃料の調製法>上記原料を 800ml
ステンレス容器に秤り取り、80℃の温度下にて特殊機化
工業(株)製のTKホモミキサ(低粘度攪拌翼付)を用
いて、エマルジョンを調製した。攪拌翼の回転数は10,0
00rpm とし攪拌時間は3分間で行った。
【0058】<加熱安定性試験>調製した重質油エマル
ジョンを 100mlシリンダーに50g秤り取り、80℃の温水
槽に浸ける。水分の蒸発を防止するため、極く少量の流
動パラフィンを表面上に添加した。80℃の温水槽に1時
間浸漬した後、室温にまで放冷し、サンプルを100 メッ
シュ篩に流し、篩上に残る重質油の量を下記方法で測定
した。100 メッシュ篩上残分の測定法 シリンダーに秤り取ったサンプルにイオン交換水50gを
加え均一に混合した後、直径8cmの 100メッシュJIS 標
準篩(JIS Z 88)に流す。同じシリンダーにイオン交換水
50gを入れシリンダーを洗浄しながら、篩上のエマルジ
ョンを洗浄する。洗浄を3回くり返した後、篩上の残分
を乾燥させ、重量を測定する。
ジョンを 100mlシリンダーに50g秤り取り、80℃の温水
槽に浸ける。水分の蒸発を防止するため、極く少量の流
動パラフィンを表面上に添加した。80℃の温水槽に1時
間浸漬した後、室温にまで放冷し、サンプルを100 メッ
シュ篩に流し、篩上に残る重質油の量を下記方法で測定
した。100 メッシュ篩上残分の測定法 シリンダーに秤り取ったサンプルにイオン交換水50gを
加え均一に混合した後、直径8cmの 100メッシュJIS 標
準篩(JIS Z 88)に流す。同じシリンダーにイオン交換水
50gを入れシリンダーを洗浄しながら、篩上のエマルジ
ョンを洗浄する。洗浄を3回くり返した後、篩上の残分
を乾燥させ、重量を測定する。
【0059】
【表5】
【0060】表5から明らかなように、本発明実施例の
100 メッシュ篩上残分は比較例に比較して非常に少ない
ことがわかる。このような100 メッシュ篩上残分は、図
1に示すように、実施例1で行った燃焼試験の未燃焼物
付着量と相関関係があり、100 メッシュ篩上残分が少な
いと、燃焼効率が良好であることがわかる。
100 メッシュ篩上残分は比較例に比較して非常に少ない
ことがわかる。このような100 メッシュ篩上残分は、図
1に示すように、実施例1で行った燃焼試験の未燃焼物
付着量と相関関係があり、100 メッシュ篩上残分が少な
いと、燃焼効率が良好であることがわかる。
【図1】 100 メッシュ篩上残分と未燃焼物付着量との
相関関係を示す図である。
相関関係を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 曇点が98℃以上のノニオン性界面活性剤
で乳化した水中油滴型重質油エマルジョン燃料を、バー
ナー元温度が80〜98℃になるように予備加熱した後、燃
焼することを特徴とする重質油エマルジョン燃料の燃焼
方法。 - 【請求項2】 (a) ノニオン性界面活性剤と、(b) アニ
オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界
面活性剤の中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
とを、 (a):(b) =0:100 〜60:40の重量比で配合し
た界面活性剤配合物で乳化した水中油滴型重質油エマル
ジョン燃料を、バーナー元温度が80〜98℃になるように
予備加熱した後、燃焼することを特徴とする重質油エマ
ルジョン燃料の燃焼方法。 - 【請求項3】 予備加熱した時の見掛け粘度が、剪断速
度100 s-1で1〜50cPである請求項1又は2記載の重質
油エマルジョン燃料の燃焼方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10651794A JPH07318042A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 重質油エマルジョン燃料の燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10651794A JPH07318042A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 重質油エマルジョン燃料の燃焼方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07318042A true JPH07318042A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14435607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10651794A Pending JPH07318042A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 重質油エマルジョン燃料の燃焼方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07318042A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104728852A (zh) * | 2015-03-27 | 2015-06-24 | 湖北三江化工有限责任公司 | 一种三羟甲基丙烷废气的回收系统 |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP10651794A patent/JPH07318042A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104728852A (zh) * | 2015-03-27 | 2015-06-24 | 湖北三江化工有限责任公司 | 一种三羟甲基丙烷废气的回收系统 |
| CN104728852B (zh) * | 2015-03-27 | 2017-03-01 | 湖北三江化工有限责任公司 | 一种三羟甲基丙烷废气的回收系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5478365A (en) | Heavy hydrocarbon emulsions and stable petroleum coke slurries therewith | |
| US4666457A (en) | Method for reducing emissions utilizing pre-atomized fuels | |
| CA1340969C (en) | Bioemulsifier-stabilized hydrocarbosols | |
| JPH06322382A (ja) | 重質油エマルジョン燃料組成物 | |
| US4943390A (en) | Bioemulsifier-stabilized hydrocarbosols | |
| US4793826A (en) | Bioemulsifier-stabilized hydrocarbosols | |
| US8247359B2 (en) | Water-in-oil emulsions, methods and uses of emulsifying agents | |
| US6113659A (en) | Fuel comprising a petroleum hydrocarbon in water colloidal dispersion | |
| JPH06346071A (ja) | エマルジョン燃料 | |
| JPH0711269A (ja) | 重質油エマルジョン燃料組成物 | |
| JPH08277396A (ja) | 重質油の燃焼方法 | |
| US20050090565A1 (en) | Heavy oil emulsion stabilizers containing saccharide based emulsion stabilizer | |
| JPH06271876A (ja) | 重質油エマルジョン燃料の燃焼方法 | |
| JPH06264077A (ja) | 重質油エマルジョン燃料組成物 | |
| JPH0770574A (ja) | 重質油エマルジョン燃料組成物およびその製造方法 | |
| JPH06306375A (ja) | 重質油エマルジョン燃料用添加剤および燃料 | |
| USRE36983E (en) | Pre-atomized fuels and process for producing same | |
| JPH0397785A (ja) | 劣化したo/w型超重質油エマルション燃料の再生方法 | |
| JPH06271875A (ja) | 重質油エマルジョン燃料組成物 | |
| JPH07310083A (ja) | 重質油エマルジョン燃料の貯蔵方法 | |
| JPH09268296A (ja) | 高濃度アスファルト・水混合燃料 | |
| JPH07233381A (ja) | 重質油エマルジョン燃料組成物 | |
| JPH0913058A (ja) | 乳化重質油燃料 | |
| JPH08170084A (ja) | 重質油エマルジョンの製造方法 | |
| JPS5823889A (ja) | 石炭−水スラリ−用添加剤 |