JPH0731859Y2 - 順送り金型の位置決め装置 - Google Patents

順送り金型の位置決め装置

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JPH0731859Y2
JPH0731859Y2 JP1989130910U JP13091089U JPH0731859Y2 JP H0731859 Y2 JPH0731859 Y2 JP H0731859Y2 JP 1989130910 U JP1989130910 U JP 1989130910U JP 13091089 U JP13091089 U JP 13091089U JP H0731859 Y2 JPH0731859 Y2 JP H0731859Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、順送り金型に供給された帯材をパイロットピ
ンを用いて位置決めする順送り金型の位置決め装置に関
する。
[従来の技術] 第5図は従来の位置決め装置を備えた順送り金型の側面
断面図である。同図に示すように、順送り金型は、上型
10および下型20からなり、上型10には送り方向(図示矢
印a方向)に沿って順次複数のパンチ11a,…,11dが並べ
て設けられている。最初のパンチ11aは帯材の両縁にパ
イロット孔を穿設するためのパンチである。そして、二
番目以降のパンチの両側方にはパイロットピン12が設け
られている。(なお、同図は便宜上、部分的に異なった
奥行きで断面をとっているため、パンチ11a,…,11dおよ
びパイロットピン12が並んで描かれている。)。一方、
下型20には、パンチ11a,…,11dの対向位置にダイス21a,
…,21dが設けられており、またパイロットピン12の対向
位置に逃げ孔22が設けられている。
位置決め装置は、上述のパイロットピン12と逃げ孔22か
らなる。帯材は図示左方から上,下型10,20の間に供給
される。位置決め装置は、まず最初のパンチ11aで帯材
の両側にパイロット孔を穿設し、次の送り位置でパイロ
ットピン12がこのパイロット孔と係合して帯材の位置決
めを行なう。ここで、従来の位置決め装置におけるパイ
ロットピン12は、同図に示すごとくパンチホルダにねじ
固定されていた。したがって、常時、パイロットピン12
の先端は突き出た状態となっていた。
[考案が解決しようとする課題] ところで、金型に初めに供給される帯材は、パイロット
孔の穿設されていない無垢の帯材である。したがって、
パイロットピンが突き出た状態で固定されていた従来装
置の場合、金型に無垢の帯材を供給し、そのまま自動運
転を開始すると、パイロットピンが帯材を突き抜いてし
まい、帯材が変形したりパイロットピンが損傷したりす
るおそれがあった。
そこで、従来は金型への帯材供給開始に際して、手作業
により帯材を一ピッチごと移送していき、帯材の先端か
ら順次パイロット孔が穿設されるようにし、穿設された
パイロット孔が金型から送出されるまでこの手動操作を
行なっていた。このように、従来は金型の始動時に煩雑
な手動操作が必要であり、自動運転開始までに時間がか
かるという問題があった。
本考案は、上述した問題を解決するためになされたもの
で、金型への帯材供給開始に際して、無垢の帯材をその
まま装填して自動運転を開始することを可能とした順送
り金型の位置決め装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、順送り金型に組
込まれ、供給されてきた帯材を位置決めするための位置
決め装置において、軸方向へ移動自在に上型または下型
に設けられ、先端が金型プレス面に出没可能なパイロッ
トピンと、このパイロットピンを金型プレス面側に付勢
する付勢手段と、前記パイロットピンの後端部側に位置
し前記パイロットピンと直交する方向にスライド自在な
スライド板であって、かつ、前記パイロットピンの後退
を阻止する固定位置と前記パイロットピンの後端部が前
記スライド板に設けた逃げ部に突出可能な開放位置とに
位置決め可能な固定手段と、を具備した構成としてあ
る。
[作用] 上記構成の本考案は、金型への帯材供給開始に際して、
固定手段によるパイロットピンの後退阻止を解除し、パ
イロットピンを出没自在の状態とする。この状態では、
無垢の帯材を金型に装填しても、パイロットピンは帯材
に当接するたびに後方に引っ込む。
そして、各パイロットピンの対向位置にそれぞれパイロ
ット孔の穿設部が配置されるようになった後、固定手段
によりパイロットピンの後退を阻止すれば、パイロット
ピンとパイロット孔との係合により位置決めを行なうこ
とができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図〜第4図(a),(b)は本考案の実施例を説明
するための図面であり、第1図は順送り金型の正面断面
図、第2図は第1図の矢示A-A線図、第3図は位置決め
装置の動作説明図、第4図(a)は加工製品の平面図、
同図(b)は帯材に対する打ち抜き順序を示す平面図で
ある。なお、第1図は第5図と同様、部分的に異なった
奥行きで断面をとっている。また、第1図〜第3図にお
いて、第5図と同一部分には同一符号を付してある。
本実施例の位置決め装置は、第1図に示す順送り金型に
組込まれている。この順送り金型は、例えば第4図
(a)に示すように丸孔1と角孔2が穿設された平板状
のチップ(製品)3を加工するものである。このような
製品3を加工するためには、同図(b)に示すごとく、
帯材4に対してまず両縁部にパイロット孔5を穿設し
(工程1)、次いで丸孔1の穿設(工程2)、角孔2の
穿設(工程3)を順次行ない、最後に輪郭6を打ち抜い
て製品3を形成する(工程4)。
したがって、順送り金型の上型10には、パイロット孔5,
角孔2,輪郭6を打ち抜くためのパンチ11a,11b,11c,11d
が設けられており、さらにパンチ11b〜11dの両縁部には
パイロットピン12が設けられている(第2図参照)。一
方、下型20には、各パンチ11a〜11dと対を形成するダイ
ス21a〜21dが設けられており、かつパイロットピン12の
対向位置に逃げ孔22が設けられている。
第1図において、13はストリッパで、圧縮ばね13aによ
り常時下方に付勢されており、プレス動作の際、下型20
上の帯材に当接すると静止する。その後、パンチ11a〜1
1dは隙間Dの範囲でストリッパ13から突き出して帯材4
を打ち抜くことができる。
上述した順送り金型において、パイロットピン12はパン
チホルダ14に穿設されたパイロット挿入孔14aへ摺動自
在に挿入されている。パイロット挿入孔14aの上端開口
には中央に透孔15aを有する閉塞駒15が埋め込まれてい
る。パイロット挿入孔14aの中間部には段部14bが形成さ
れ、パイロットピン12の段部12aと係合して、下面(金
型プレス面)10a開口からの同ピン12の抜出しが防止さ
れている。また、パイロットピン12の後端には係合棒12
bが同軸上に延出している。係合棒12bの後端部は、閉塞
駒15の透孔15aを通して上面から突き出ることができ
る。なお、請求の範囲における「パイロットピンの後端
部」は、ここでは係合棒12bの後端部が該当する。
パイロットピン12の後端と閉塞駒15の間には、付勢手段
としての圧縮ばね16が挿入してある。パイロットピン12
は、この圧縮ばね16により金型プレス面方向(第1図の
下方向)に付勢され、先端が金型プレス面10aから突出
している。
第1図において、17は上型取付板である。上型10はこの
上型取付板17の下面に取り付けられている。また、上型
取付板17の下面には、係合棒12bが突き出す部位に沿っ
て摺動溝17aが形成してある。そして、この摺動溝17aを
案内として、スライダ板(固定手段)18が摺動自在に配
設してある。スライダ板18には、係合棒12bが突き出す
部位に対向して、逃げ孔18aが穿設してある。この逃げ
孔18aを閉塞駒15の透孔15aと連通させた位置を、スライ
ダ板18の「開放位置」と呼ぶことにする。また、スライ
ダ板18を開放位置から任意の距離だけ摺動させ、閉塞駒
15の透孔15aを閉塞した位置を、スライダ板18の「固定
位置」と呼ぶことにする。
19は上型取付板17に設けられた位置決め部材であり、位
置決め球19aがばね19bにより下方に付勢されている。一
方、スライダ板18には、開放位置と固定位置の各々で上
記位置決め球19aに係合する溝18b,18cが形成してある。
したがって、スライダ板18は各位置で正確に位置決めさ
れる。
30は駆動手段としてのエアシリンダで、スライダ板18を
摺動溝17aに沿って図示左方に摺動させる。
すなわち、エアシリンダ30は上型取付板17の下面縁部に
取り付けられており、駆動ロッド30aの先端を駒31を介
してスライダ板18に連結してある。また、第2図におい
て、32は引張ばねでスライダ板18を図示左方向に常時付
勢している。33はスライダ板18のストッパである。
本実施例の位置決め装置は、パイロットピン12、逃げ孔
22、係合棒12b、閉塞駒15、圧縮ばね(付勢手段)16、
スライダ板(固定手段)18、エアシリンダ30、およびこ
れらの関連機構から構成されている。
次に、上述した順送り金型および位置決め装置の動作を
説明する。
金型への帯材供給を開始するに際しては、エアシリンダ
30を駆動してスライダ板18を開放位置に移動する。開放
位置では、逃げ孔18aが閉塞駒15の透孔15aと連通するの
で、係合棒12bの後端部は透孔15aから突出し可能であ
る。したがって、パイロットピン12は、上下方向に摺動
可能となる(第3図(a)参照)。
位置決め装置を上記のようにセットしておき、無垢の帯
材を下型20の上面に通し、巻取り装置に装着する。そし
て、金型を作動すると、上型10が下降してきて下型20上
の帯材に圧接し、パンチ11a〜11dとダイス21a〜21dとに
より第4図(b)に示した各孔1,2,5,6が穿設される。
このとき、パイロットピン12の先端はパイロット孔の未
穿設部の帯材に接触し、圧接ばね16の付勢力に抗して相
対的に上方向へ摺動するので、パイロットピンの後端部
は逃げ孔18aに入り込む。したがって、パイロットピン1
2が損傷したり帯材を突き破ったりすることがない。
打抜き動作が終り上型10が上昇すると、パイロットピン
12は圧縮ばね16の付勢力により相対的に下方向に摺動
し、先端を金型プレス面10aから突き出す。
自動送り装置により帯材を一ピッチづつ送り、上述した
動作を繰返していくと、順次帯材にパイロット孔5が穿
設されていく。このようにしてパイロット孔5の穿設さ
れた帯材が金型から送出されてきたら、エアシリンダ30
の駆動を停止する。すると、引張ばね32の付勢力により
スライダ板18が図示右方向に摺動して固定位置に配置さ
れる。固定位置では、閉塞駒15の透孔15aがスライダ板1
8によって閉塞される。したがって、パイロットピン12
は上方への移動を規制され、常に金型プレス面に突き出
た状態となる。圧縮ばね16の付勢力によってもパイロッ
トピン12は突き出すが、当該付勢力だけでは帯材にわず
かな位置ずれがあった場合、パイロット孔5の縁部に接
触して引っ込んでしまい、位置決め不良となるおそれが
ある。本実施例では、パイロットピン12をスライダ板18
により固定してあるので、帯材のわずかな位置ずれも修
正して確実に位置決めすることができる。
スライダ板18の開放位置と固定位置間の移動は手送りで
行なっても良いが、本考案のようにエアシリンダ30を用
いることにより穿設されたパイロット孔が金型より送出
されたことをセンサ等を用いて検出し、この検出信号を
フィードバックしてエアシリンダ30の動きを制御してや
れば、金型の動きを全自動化することも可能である。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではな
く、要旨を変更しない範囲で種々変形実施が可能であ
る。例えば、本金型で打抜き可能な製品は第4図(a)
に示すものに限定されず、帯材に対する打抜き形状およ
び順序も製品に応じて任意に設定可能である。パイロッ
トピン,パンチ,ダイス等の金型構成部品は、加工製品
に応じて設計変更できることは勿論である。
また、本考案は打抜き金型に限らず、絞り加工やコイニ
ング等の各種加工金型に適用できる。
上述の実施例では、パイロットピンの付勢手段として圧
縮ばねを用いたが、パイロットピンを金型プレス面方向
に付勢するものであれば、ゴム材等の他の部材,機構を
用いてもよい。
固定手段としてのスライダ板は、駆動手段(エアシリン
ダに限定されず、油圧シリンダ,ソレノイド等でもよ
い。)による駆動が自動化を図るために好ましいが、製
品コストの低価格化および自動制御の簡素化という面を
重視する場合には、手動操作で行なってもよい。上述の
例では、パイロットピン,付勢手段,固定手段の各構成
を上型に設けたが、金型の種類,構造によっては下型に
設けることもできる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の位置決め装置によれば、
パイロットピンを金型プレス面に出没自在とすることに
より、金型への帯材供給開始に際し、無垢の帯材をその
まま装填して自動運転を可能とし、一方、通常の作業時
はパイロットピンを固定して確実な位置決めを行なえる
ようにしたので、高い位置決め精度を保ちつつ自動化に
よる作業の迅速化が実現できる。
また、金型を大型化することなく、パイロットピンを金
型プレス面から突き出した状態で確実に維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図(a),(b)は本考案の実施例を説明
するための図面であり、第1図は順送り金型の正面断面
図、第2図は第1図の矢示A-A線図、第3図は位置決め
装置の動作説明図、第4図(a)は加工製品の平面図、
同図(b)は帯材に対する打ち抜き順序を示す平面図で
ある。 第5図は従来の位置決め装置を備えた順送り金型の側面
断面図である。 10:上型、12:パイロットピン1 5:閉塞駒、16:圧縮ばね 18:スライダ板、19:位置決め球 20:下型、30:エアシリンダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】順送り金型に組込まれ、供給されてきた帯
    材を位置決めするための位置決め装置において、 軸方向へ移動自在に上型または下型に設けられ、先端が
    金型プレス面に出没可能なパイロットピンと、 このパイロットピンを金型プレス面側に付勢する付勢手
    段と、 前記パイロットピンの後端部側に位置し前記パイロット
    ピンと直交する方向にスライド自在なスライド板であっ
    て、かつ、前記パイロットピンの後退を阻止する固定位
    置と前記パイロットピンの後端部が前記スライド板に設
    けた逃げ部に突出可能な開放位置とに位置決め可能な固
    定手段と、 を具備したことを特徴とした順送り金型の位置決め装
    置。
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