JPH0731881U - 流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去装置 - Google Patents

流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去装置

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JPH0731881U
JPH0731881U JP6050993U JP6050993U JPH0731881U JP H0731881 U JPH0731881 U JP H0731881U JP 6050993 U JP6050993 U JP 6050993U JP 6050993 U JP6050993 U JP 6050993U JP H0731881 U JPH0731881 U JP H0731881U
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drum
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JP6050993U
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Inventor
正己 黒田
辰也 野中
Original Assignee
日産テクシス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラムに巻取られて切断された緯入れ不良糸
を確実に吸引除去する。 【構成】 ドラム20は、緯入れノズルの先端側の緯入れ
不良糸に近接する所定位置に固定配置されており、巻付
腕の旋転により、外周面の周溝21内のピン23の上に緯入
れ不良糸が巻付けられる。カッター39は、周溝21内に巻
付けられた緯入れ不良糸を切断する。吸引パイプ53は、
その吸引口54を、周溝21内において、カッター39の近傍
でかつカッター39より巻付方向(図で反時計方向)で見
て下流側に配置してあり、切断された緯入れ不良糸を吸
引除去する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、緯入れ不良の発生後に緯入れノズルの先端から経糸列中に連なる緯 入れ不良糸を経糸列中から除去する流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射式織機においては、緯入れ中に緯入れ不良の発生を検知すると、緯入 れノズルの先端側でのカッターによる緯糸の切断を阻止し、かつ、次の緯入れを 阻止して、織機を停止させる。そして、織機主軸を逆転させて、経糸を開口させ ることにより、緯入れノズルの先端から経糸列中に連なる緯入れ不良糸を織前に 露出させる。従って、この状態から、経糸列中より緯入れ不良糸を引き抜いて除 去する必要がある。
【0003】 このための緯入れ不良糸除去装置としては、例えば特開昭62−177258 号公報や特開昭63−21957号公報に記載の装置が知られている。 この装置では、緯入れノズルの先端と経糸列との間の所定位置に配置された回 転ドラムから半径方向に巻付ピンを突設し、この巻付ピンにより緯入れ不良糸を 捕捉して、巻付ピンの左右のドラム面に経糸列中からの緯入れ不良糸と緯糸貯留 装置側から緯入れノズルを介して引き出した緯糸とを巻付けることにより、緯入 れ不良糸を経糸列中から引き抜く。そして、緯入れ不良糸の巻取り後にドラム上 の糸をドラム内に配設したカッターにより切断し、切断された糸をドラムの全周 を覆うカバーを介しこれに接続した吸引パイプにより吸引して除去している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の緯入れ不良糸除去装置においては、ドラムの 全周を覆うカバーに吸引パイプの吸引口を開口させて吸引しているので、吸引面 積が大きく、ドラム上から緯入れ不良糸を除去するには、大容量の吸引装置が必 要であり、消費エネルギー的及びコスト的に好ましくないという問題点があった 。
【0005】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、ドラムに巻取られて切断された緯 入れ不良糸を比較的小さな吸引力で効率良く吸引除去できるようにした緯入れ不 良糸除去装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案は、緯入れノズルと経糸列との間の緯入れ不良糸を横切るよ うに旋転する巻付腕と、この巻付腕により経糸列中から引き抜かれた緯入れ不良 糸が巻付けられるドラムと、このドラムに巻付けられた緯入れ不良糸をドラム上 の所定位置で切断するカッターと、このカッターにより切断された緯入れ不良糸 を吸引して除去する吸引除去手段とを備える流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去 装置において、前記吸引除去手段は、カッターの近傍でかつカッターより巻付方 向で見て下流側のドラム上に吸引口を臨ませて配置する構成としたものである。
【0007】
【作用】
上記の構成においては、緯入れノズルと経糸列との間の緯入れ不良糸を横切る ように旋転する巻付腕により、緯入れ不良糸を経糸列中から引き抜きつつドラム に巻付けた後、ドラムに巻付けられた緯入れ不良糸をカッターにより切断し、吸 引除去手段により吸引して系外に排出するが、この吸引に際し、吸引除去手段の 吸引口をカッターの近傍でかつカッターより巻付方向で見て下流側のドラム上に 配置してあるので、ドラムに最後に巻付けられて1巻より短いに長さに切断され た緯入れ不良糸をも逃がさずに、確実に吸引できる。また、吸引口も限定した大 きさでよいから、大容量の吸引装置を用いることもない。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は通常運転時における緯入れ側から見た織機の側面図、図2は緯入れ不良 糸除去時における緯入れ側から見た織機の側面図である。 図1及び図2において、1は織機の緯入れ側フレーム、2は緯入れノズル(例 えば水噴射ノズル)、3は綜絖、4は経糸、5は筬、6は織前、7は織布を示し ている。
【0009】 織機の緯入れ側フレーム1上面に立設した支柱10の上端にブラケット11が固定 され、このブラケット11に回動軸12が往復角運動可能に支承されている。そして 、ブラケット11に保持させた正逆回転可能なモータ13の出力軸の先端に固定した 傘歯歯車(図示せず)と、回動軸12に固定した傘歯歯車(図示せず)とを噛合わ せることで、モータ13の正転・逆転により、回動軸12が往復角運動するようにし てある。そして、回動軸12に揺動アーム14の基端部を固定することで、モータ13 の正転・逆転により、揺動アーム14が揺動するようにしてある。
【0010】 揺動アーム14の先端側には、緯入れ不良糸除去装置の要部をなす装置ユニット 15を保持させ、通常運転時は図1に示すような揺動アーム14の上方への揺動によ り装置ユニット15を織機上方に退避させる一方、緯入れ不良糸除去時は図2に示 すような揺動アーム14の下方への揺動により装置ユニット15を緯入れノズル2の 直上位置に持ち来すようになっている。図3には、緯入れ不良糸除去時における 緯入れ糸除去装置の要部(装置ユニット15)の反緯入れ側から見た側面図を示し ている。
【0011】 尚、16はランプであり、揺動アーム14が下方に揺動して装置ユニット15が緯入 れ不良糸除去位置に持ち来されたときに点灯し、これにより緯入れ不良糸除去中 であることを報知するようになっている。 次に、緯入れ不良糸除去装置の要部をなす装置ユニット15について、図1〜図 3の他、図4〜図10を参照して説明する。
【0012】 図4は図3のA矢視図に相当する装置ユニット15の正面図、図5は図4のB− B断面図に相当する平面横断面図、図6は図5のC−C断面図に相当する正面縦 断面図、図7は図4のD−D断面図に相当する側面図、図8は図4のE−E断面 図に相当する側面図、図9は図4のF−F断面図に相当する側面図である。但し 、図4では後述する巻付腕28の回転位置を他の図とは異ならせてある。また、図 10は装置ユニット15の図3とは異なる巻付腕28回転状態での反緯入れ側から見た 側面図である。
【0013】 装置ユニット15は、図5に示すように、揺動アーム14の先端に固定されるベー スプレート17と、ベースプレート17の前方に固定されるブラケット18と、ベース プレート17の後方に固定されるモータ19とを備え、更に、ベースプレート17とブ ラケット18との緯入れ側の側方にドラム20が固定されている。ここで、ドラム20 はその軸線が緯入れノズル2と経糸4列との間(緯入れノズル2の先端部近傍) の緯入れ不良糸と平行でかつその上方に位置するように固定されている(図4参 照)。
【0014】 ドラム20は、その外周面に断面V字状の周溝21を有している。そして、ドラム 20の上側の周溝21の底部は切欠いて、深溝部22を形成し(図8参照)、全体とし ては略半円状の溝にしてある。また、断面V字状の周溝21の円弧状の底部に沿っ て該底部よりやや外側に適当間隔で断面V字状の周溝21を横断するように複数の ピン23が植設されており、これらのピン23の上に緯入れ不良糸が巻付けられるよ うになっている。また、断面V字状の周溝21の後述する巻付腕28側の側面には凸 部を形成するように複数のリブ24が放射状に形成されている(図9参照)。
【0015】 また、ドラム20の中心を貫通して回転軸25が設けられ、この回転軸25はブラケ ット18の両側部に設けた軸受26,27により回転自在に支承されている。そして、 この回転軸25のドラム20外に突出する端部に巻付腕28が固定されている。 巻付腕28は、回転軸25の端部に取付けられる円板状の基部29の周縁部をドラム 20を覆うようにドラム20側へ屈曲させると共に、その一部から巻付方向である図 3で反時計方向への回転方向に斜めに爪部30を突出させた形状で、この爪部30が 緯入れノズル2と経糸4列との間(緯入れノズル2の先端部近傍)の緯入れ不良 糸に係合した後、基部29と爪部30とのなす凹部31により、緯入れ不良糸を案内す るようになっている。また、基部29は完全な円形ではなく、爪部30の突出位置か ら巻付方向で見て上流側の部分(32)を大きく張出して、巻付腕28の所定の回転 範囲で主ノズル2の先端側を覆うカバーとしてある(図10参照)。
【0016】 巻付腕28(回転軸25)の駆動機構について説明すれば、図5に示すように、正 逆回転可能なモータ19の出力軸33に傘歯歯車34を固定し、この傘歯歯車34を巻付 腕28の回転軸25に固定した傘歯歯車35に噛合わせることにより、モータ19の正転 により巻付腕28を巻付方向に回転できるようにしてある。また、回転軸25には作 用片36を取付け、その位置を近接スイッチ37により検出することで、巻付腕28の 回転数と停止位相とを制御し得るようにしてある。
【0017】 また、ドラム20には、図6及び図8に示すように、その中心から偏心した部分 に断面長方形のカッター収納用空間38が形成され、この空間38内に位置させてカ ッター39を配置してある。 カッター39は、ドラム20内でねじ40により固定される固定刃41と、ピン42の回 りを回動可能な可動刃43とからなり、可動刃43に連なる腕部44の揺動により挟み 切り運動がなされる。ここで、固定刃41と可動刃43とは開状態で深溝部22を挟ん で相対しており、可動刃43が固定刃41側へ移動することにより、ピン23に巻掛け られて深溝部22に通されている緯入れ不良糸を切断できる。
【0018】 カッター39の駆動機構について説明すれば、図5及び図6に示すように、正逆 回転可能なモータ19の出力軸33に固定した傘歯歯車34のボス部に一方向クラッチ 45を介して偏心カム46を取付けてある。 一方向クラッチ45は、傘歯歯車34のボス部外周面に形成した切欠き47と、偏心 カム46の内周面に形成した切欠き48内から突出している板バネ49とからなり、モ ータ19の正転時には、傘歯歯車34が図6で時計方向に回転すると、板バネ49が偏 心カム46側の切欠き48内に撓められて、傘歯歯車34の回転が偏心カム46に伝達さ れないが、モータ19の逆転時には、傘歯歯車34が図6で反時計方向に回転すると 、傘歯歯車34側の切欠き47に板バネ49が係合して、傘歯歯車34の回転が偏心カム 46に伝達されるようになっている。
【0019】 そして、偏心カム46にはその外周に嵌合させて連結ロッド50の一端を回動自在 に取付け、この連結ロッド50の他端をピン51により可動刃43の腕部44に連結して ある。また、連結ロッド50にはリターンスプリング52を作用させ、偏心カム46が 駆動力を受けないときの偏心カム46の位置を規制して、このときに可動刃43が開 かれるようにしてある。
【0020】 また、図8に示すように、揺動アーム14に固定して吸引除去手段としての吸引 パイプ53を設け、その先端側は扁平につぶして、吸引口54を、ドラム20の周溝21 内において、カッター39の近傍でかつカッター39より巻付方向(図8で反時計方 向)で見て下流側に、臨ませてある。この吸引パイプ53の基端側には図1及び図 2に示すように可撓性のパイプ55を接続して、図示しないブロワの吸引口に接続 してある。このブロワとしては、水噴射式織機では織布脱水のための脱水筒用の ものを用いることができる。
【0021】 また、図3及び図5に示すように、巻付腕28より経糸4列側に位置させて、巻 付腕28及びドラム20を覆う邪魔板56を配置してある。ここでは、邪魔板56は基端 側をL字状に屈曲させてモータ19と共締め固定してある。 この邪魔板56の下側の端縁は、巻付腕28の回転中心より下方に位置し、反緯入 れ側から見て緯入れノズル2のみが見える位置まで延びている。また、邪魔板56 の下側の端縁の反織前側(図3で右側)には緯入れ不良糸の巻取時に該端縁に沿 って案内される緯入れ不良糸の案内位置を規制すべく凹部57を設けてある。そし て、邪魔板56の裏側に取付けたリミットスイッチ58の切片59を凹部57を閉止する ように位置させて、凹部57に案内される緯入れ不良糸を切片59に接触させ、緯入 れ不良糸に過張力を生じると、切片59の変位量の増大によりリミットスイッチ58 がONとなるようになっている。
【0022】 また、巻付腕28の基部29の張出し部(カバー)32は、巻付腕28の爪部30が緯入 れノズル2の前方を通過する最下方位置から、最上方位置に達するまでの間、図 10に示すように、邪魔板56の下側の端縁より下方に突出して、反緯入れ側から見 たときに緯入れノズル2の先端側を覆うようになっている。 次に、緯入れ不良糸除去動作について説明する。
【0023】 織機の通常運転時の緯入れ中に緯入れ不良の発生を検知すると、緯入れノズル 2の先端側での製織用カッター(図示せず)による緯糸の切断を阻止し、かつ、 次の緯入れを阻止して、織機を停止させる。そして、織機主軸を逆転させて、経 糸4を開口させることにより、緯入れノズル2の先端から経糸4列中に連なる緯 入れ不良糸を織前6に露出させる。尚、緯入れノズル2の給糸側の緯糸把持器8 (図4参照)は閉じておき、緯糸貯留装置側から緯糸が引き出されないようにし ておく。しかしながら、巻付腕28からの緯入れ不良糸の外れを防止するため、巻 取りの前に緯糸把持器8を開放すると共に、緯入れノズル2から流体を所定時間 噴射させることにより、緯糸貯留装置の1巻分を経糸開口中に噴出させるように してもよい。
【0024】 この後、モータ13により、揺動アーム14を下方へ揺動させて、装置ユニット15 を緯入れノズル2の直上位置に持ち来たし、これによりドラム20を緯入れノズル 2と経糸4列との間(緯入れノズル2の先端部近傍)の緯入れ不良糸の上方に持 ち来す。このとき、ランプ16が点灯して、緯入れ不良糸除去中であることを報知 する。更にこのとき、爪部30の先端部が緯入れ不良糸を押し下げて、爪部30で係 合できなくならないよう、爪部30の先端部を緯入れノズル2の上方から外れるよ うに位置規制してある。
【0025】 この状態から、先ず、モータ19を正転させて、その出力軸33により傘歯歯車34 ,35を介して回転軸25を駆動することで、図3で反時計方向に巻付腕28を回転さ せる。尚、傘歯歯車34が回転しても、このときは一方向クラッチ45の方向性によ り、偏心カム46は回転せず、カッター39は開状態に保たれる。 巻付腕28の回転により、先ず、その爪部30が緯入れノズル2と経糸4列との間 の緯入れ不良糸に係合して、爪部30と基部29との間の凹部31で緯入れ不良糸を案 内するようになる。
【0026】 そして、緯入れノズル2側では緯糸把持器8(図4参照)により緯糸が把持さ れているので、巻付腕28の回転により、経糸4列中から緯入れ不良糸を引き抜き つつ、緯入れノズル2の先端部を基点として、緯入れ不良糸のドラム20の周溝21 への巻付けが行われる。 このとき、巻付腕28の回転によってドラム20の周溝21に巻付けられる緯入れ不 良糸は、ドラム20の周溝21に進入するときに、その側面のリブ24に沿って下降し 、最終的にはピン23の上に巻掛けられる。従って、巻付部の底面側がピン23によ って浮いているのみならず、側面側もリブ24によって浮いているので、緯入れ不 良糸が緯入れ水で濡れていても、接触面積が少ないので、貼り付きを防止できる 。これにより、後述する吸引除去が容易となる。
【0027】 また、経糸4列中から引き抜かれる緯入れ不良糸は邪魔板56の下側の端縁によ り案内され、その凹部57を経由するようになるが、邪魔板56の下側の端縁(凹部 57)を巻付腕28の回転中心より下側にずらしてあるので、巻付腕28の回転位置に より、邪魔板56の下側の端縁(凹部57)から巻付腕28(凹部31)までの距離が変 化し、これにより緯入れ不良糸の牽引速度が変化する。すなわち、巻付腕28の爪 部30が緯入れノズル2の前方を通過する最下方位置よりも回転方向上流側の約90 °の区間で緯入れ不良糸の牽引速度が最小となり、それ以降、最上方位置に達す るまでの間、牽引速度が増大し、最上方位置から最下方位置に戻る間に牽引速度 が小さくなる。従って、緯入れ不良糸を牽引力に強弱をつけて間欠的に牽引する ことができるので、緯入れ不良糸に無理な力を連続的にかけることがなく、緯入 れ不良糸を織前6から分離しやすくなる。
【0028】 また、何らかの原因で緯入れ不良糸に過張力を生じた場合は、緯入れ不良糸が 邪魔板56の凹部57にてリミットスイッチ58の切片59の変位量を増大させることに より、リミットスイッチ58がONとなる。従って、リミットスイッチ58のONに より、モータ19の回転を停止させて、緯入れ不良糸除去作業を中断させ、これを 報知すればよい。
【0029】 また、緯入れ不良糸の巻取り中に緯入れ不良糸が経糸4の拘束から急激に離れ ると、緯入れ不良糸の張力が急激に低下して、巻付腕28の側に跳ね返り、巻付腕 28やドラム20あるいは緯入れノズル2に絡みつく恐れがあるが、巻付腕28と経糸 4列との間に邪魔板56を配置し、跳ね返った緯入れ不良糸を邪魔板56で受けるこ とにより、巻付腕28やドラム20あるいは緯入れノズル2に絡み付くのを防止する ことができる。
【0030】 また、巻付腕28の爪部30が緯入れノズル2の前方を通過する最下方位置上流の 90°程度の区間で緯入れ不良糸に対する牽引速度が最小となり、それ以降、最上 方位置に達するまでの間、牽引速度が増大し、この増大時に緯入れ不良糸が経糸 4の拘束から急激に離れると、緯入れ不良糸の張力がより急激に低下して跳ね返 りが大きくなるが、このときは巻付腕28の張出し部(カバー)32により緯入れノ ズル2の先端側を覆っているので、緯入れノズル2への絡み付きを防止できる。
【0031】 巻付腕28の回転数が所定回転数に達した後、又は図示しないセンサにより経糸 列中から緯入れ不良糸が引き抜かれたことが検知されると、モータ19を停止させ た後、このモータ19を逆転させる。 すると、モータ19の出力軸33の逆転による傘歯歯車34の回転で一方向クラッチ 45を介して偏心カム46が回転駆動される。そして、偏心カム46の回転により、連 結ロッド50を介してカッター39の可動刃43が揺動し、固定刃41との共働による挟 み切り運動が行われて、ドラム20の周溝21内でピン23に複数周巻掛けられて深溝 部22に通されている緯入れ不良糸を複数本まとめて切断する。尚、可動刃43は複 数回挟み切り運動を行わせて、切断を確実にする。
【0032】 また、ドラム20は固定であり、カッター39の位置も変化しないので、次に緯入 れする緯糸の緯入れノズル2の先端部からの突出長さもこの切断により規定でき る。 尚、この切断中、傘歯歯車34の回転により、巻付腕28は巻付方向と逆方向に回 転するが、緯入れ不良糸はすでにドラム20に巻取られているので、空転するのみ である。
【0033】 そして、この切断の直前から吸引パイプ53による吸引を開始し、ドラム20上で 切断された緯入れ不良糸は吸引口54より吸引して、系外に排出する。 ここで、吸引パイプ53の吸引口54は、カッター39の近傍でかつカッター39より も巻付方向で見て下流側に配置してあるので、吸引面積が小さくても、ドラム20 に最後に巻付けられて1巻より短いに長さに切断された緯入れ不良糸をも逃がさ ずに、確実に吸引できる。これに対し、吸引口をカッターよりも巻付方向で見て 逆の上流側に配置した場合は、最後の1巻より短い緯入れ不良糸が吸引不能とな る。
【0034】 カッター39による切断後は、モータ19を停止させるが、近接スイッチ37からの 信号により、モータ19を定位置停止させて、巻付腕28及びカッター39を所定の位 相(図3の状態)で停止させる。 この後、モータ13により、揺動アーム14を上方へ揺動させて、装置ユニット15 を織機上方に退避させる。このとき、ランプ16は消灯する。
【0035】 以上により、織機の再スタートが可能となる。 尚、本実施例においては、固定ドラム方式、すなわち、少なくとも緯入れ不良 糸除去時に緯入れノズル2と経糸4列との間の緯入れ不良糸に近接する所定位置 に配置される固定ドラム20と、この固定ドラム20の周囲を緯入れノズル2と経糸 4列との間を横切るように旋転して緯入れ不良糸を案内しつつ固定ドラム20に巻 付ける巻付腕28とを用いる方式としたことにより、前記公報に記載の回転ドラム 方式に較べ、緯入れ不良糸のみを除去すれば足り、緯糸貯留装置側から緯糸を引 き出して無駄に捨てる量が少ないという利点がある。
【0036】 前記公報に記載の回転ドラム方式においては、回転ドラムに突設した巻付ピン によりその左右のドラム面に経糸列中からの緯入れ不良糸と緯糸貯留装置側の緯 糸とを巻付けるので、緯糸貯留装置側の緯糸をほぼ1ピック分無駄に捨てること になるという不具合があるからである。 しかし、本考案は、本実施例の固定ドラム方式に限るものではなく、前記公報 に記載の回転ドラム方式、すなわち、巻付腕と共にドラムを回転させる方式とし てもよい。
【0037】 但し、回転ドラム方式を採用する場合は、回転ドラム内にカッターを配設する と、カッターも回転するので、回転ドラムによる緯入れ不良糸の巻取り後に回転 ドラムを定位置停止させて、吸引パイプの吸引口がカッターに対し所定の位置に くるようにする必要がある。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ドラムに巻付けられてカッターにより切 断された緯入れ不良糸を吸引するに際し、吸引除去手段の吸引口をカッターの近 傍でかつカッターより巻付方向で見て下流側のドラム上に配置してあるので、ド ラムに最後に巻付けられて1巻より短いに長さに切断された緯入れ不良糸をも逃 がさずに、確実に吸引でき、また、吸引口も限定した大きさでよいから、大容量 の吸引装置を用いる必要もなく、消費エネルギー的及びコスト的にも優れたもの になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す通常運転時における
緯入れ側から見た織機の側面図
【図2】 緯入れ不良糸除去時における緯入れ側から見
た織機の側面図
【図3】 緯入れ不良糸除去装置の要部の反緯入れ側か
ら見た側面図
【図4】 図3のA矢視図に相当する要部の正面図
【図5】 図4のB−B断面図に相当する平面横断面図
【図6】 図5のC−C断面図に相当する正面縦断面図
【図7】 図4のD−D断面図に相当する側面図
【図8】 図4のE−E断面図に相当する側面図
【図9】 図4のF−F断面図に相当する側面図
【図10】 緯入れ不良糸除去装置の要部の図3とは異な
る巻付腕回転状態での反緯入れ側から見た側面図
【符号の説明】
2 緯入れノズル 4 経糸 14 揺動アーム 15 装置ユニット 19 モータ 20 ドラム 21 周溝 22 深溝部 23 ピン 25 回転軸 28 巻付腕 30 爪部 39 カッター 41 固定刃 43 可動刃 53 吸引パイプ 54 吸引口 56 邪魔板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れノズルと経糸列との間の緯入れ不良
    糸を横切るように旋転する巻付腕と、この巻付腕により
    経糸列中から引き抜かれた緯入れ不良糸が巻付けられる
    ドラムと、このドラムに巻付けられた緯入れ不良糸をド
    ラム上の所定位置で切断するカッターと、このカッター
    により切断された緯入れ不良糸を吸引して除去する吸引
    除去手段とを備える流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去
    装置において、 前記吸引除去手段は、カッターの近傍でかつカッターよ
    り巻付方向で見て下流側のドラム上に吸引口を臨ませて
    配置したことを特徴とする流体噴射式織機の緯入れ不良
    糸除去装置。
JP6050993U 1993-11-10 1993-11-10 流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去装置 Pending JPH0731881U (ja)

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JP6050993U JPH0731881U (ja) 1993-11-10 1993-11-10 流体噴射式織機の緯入れ不良糸除去装置
TW83110565A TW287210B (ja) 1993-11-10 1994-11-15

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