JPH07319006A - 光量制御装置 - Google Patents

光量制御装置

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JPH07319006A
JPH07319006A JP11703194A JP11703194A JPH07319006A JP H07319006 A JPH07319006 A JP H07319006A JP 11703194 A JP11703194 A JP 11703194A JP 11703194 A JP11703194 A JP 11703194A JP H07319006 A JPH07319006 A JP H07319006A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディテントトルクを減じる手段を有効に利用
して、光量制御部材の一方向への移動力を適切に得るこ
とができる光量制御装置を提供する。 【構成】 永久磁石よりなるロータマグネットに対し空
隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆動コ
イルが巻き回される一対のステータヨークを有する駆動
源と、該駆動源のロータマグネットが例えば2極に着磁
されているとすると180度以下の範囲で該駆動源によ
り駆動される光量制御部材とを有し、双方の磁極の開角
が互いに異なり、かつ90度以上とし、また双方の磁極
の開角をロータマグネットの回転中心に対して非対称に
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等の撮影
機器に搭載される光量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等撮影機器に搭載される光
量制御装置は、例えば図23(a)に示すように、永久
磁石で構成される例えば2極着磁されたロータマグネッ
ト82の外周にロータマグネット82と磁気回路を構成
するヨーク83を設けるとともに、ロータマグネット8
2とヨーク83との空隙に駆動コイル81と、ロータマ
グネットの回転速度を検出する制動コイル85とを設置
した内磁型の駆動源89であるモータにより、遮光部材
からなる光量制御部材86を駆動するようにしている。
84はロータマグネット82の回転位置を該ロータマグ
ネット82の磁束から検出するホール素子、87は光量
制御部材86を閉方向に付勢する戻しバネである。
【0003】図23(b),(c)は、図23の(a)
に示す光量制御装置をカメラに装備した状態を示し、L
は光学スペース、Dはレンズ鏡筒スペース、h1はカメ
ラデッキ幅、V1はカメラデッキ高さとレンズ鏡筒スペ
ースを加えた高さであり、h2は光量制御部材86が駆
動源89に回動駆動されるために、レンズ鏡筒スペース
D外にレンズを移動自在に支持するガイドバー23,2
4を設置することにより大きくなったカメラ幅、V2は
円筒形の内磁型モータを使用したために大きくなったカ
メラの高さを示す。
【0004】図24はこの内磁型のモータを駆動源とす
る光量制御装置のブロック図を示し、Aはビデオカメラ
のレンズ部、Bはカメラの制御回路部で、レンズ部Aに
はズームモータ100、光量制御装置の駆動源102と
一体の制動コイル101および位置検出手段103の検
出装置(ホール素子84)103a、オートフォーカス
モータ104、撮影光学系を通過した被写体の光量を検
出する光量検出装置105で構成され、またカメラの制
御回路Bは光量検出装置105からの信号を映像信号に
処理してビデオ信号として出力する映像信号処理回路1
06、該光量検出装置105からの信号を基に、合焦の
ためにオートフォーカスモータ104を駆動制御する制
御回路107、絞りを開閉駆動させるための駆動量を設
定するための駆動量設定手段108を有し、また制動コ
イル101からの速度情報を増幅する増幅器110、該
増幅器110からの速度情報と該駆動量設定手段108
からの情報の比較に基づいて光量制御部材86を駆動す
るモータの駆動コイルへの通電を制御する比較手段11
1を有し、さらに検出手段103の検出装置(ホール素
子34)103aで検出した位置情報を増幅する増幅器
103bを有し、増幅器103bからの位置情報は駆動
量設定手段108に入力される。
【0005】このような構成の従来の光量制御装置は、
光量制御部材86を緩やかに、しかもスムーズに開閉動
作させるために、制動コイル101でロータマグネット
82の回転速度を検出し、最適な光量となる位置まで速
度制御を行っており、閉方向へは戻しバネ87の付勢力
で光量制御部材86を駆動させている。
【0006】一方、光量制御装置を構成する機械的な駆
動機構と、電気的な制御回路とは別々に離れて配置さ
れ、制御回路はカメラの制御回路部へ、駆動機構はレン
ズ部へと夫々設けられ、その間をホール素子84やコネ
クターが実装されたインターフェースであるプリント基
板88と、該プリント基板とカメラ制御回路を接続する
不図示のフレキシブルプリント基板等により接続してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の光量制御装置は、光量制御部材の駆動源が内磁型のモ
ータを使用しているため、以下のような問題が指摘され
ている。
【0008】(1)内磁型のモータは、構造上円筒形に
形成されるため、装着されるレンズ鏡筒から飛び出し、
レンズ鏡筒の小型化、ひいてはカメラのカメラ全体の小
型化を阻害していた。
【0009】(2)内磁型のモータは、ロータマグネッ
トとヨークとの間の空隙にコイルを設置する必要があ
り、しかもこの空隙は大きくて均一であることが要求さ
れ、ロータマグネットの磁力を非効率的に利用してい
た。また、このためにコイルは小さな空隙内に限定され
て配置されることから、コイルの巻き数が十分ではな
く、この結果大きな体積のロータマグネットを使用する
ことになり、駆動部の大型化及び重量の増大を招いてい
た。
【0010】(3)内磁型のモータは、反円筒形のコイ
ル形状となるため、加工が困難であり、また空隙内にコ
イルを設置しなければならないという組立上の難しさ
や、断線、短絡といった品質上のトラブルの原因等を招
き、生産性低下の原因となっていた。
【0011】一方、内磁型のモータに対して、外磁型の
モータ、例えば実告平5−2677や実開平3−298
37のようにステッピングモータ等により光量制御部材
を駆動しようとすると、ロータマグネットと磁極間に働
くディテントトルク(ロータマグネットが安定位置に止
まろうとして働く回転力)が非常に大きく、駆動コイル
の励磁力による駆動力に対して巨大な負荷となる。
【0012】このため、このような巨大なディテントト
ルクに打ち勝つだけの励磁力が必要で、駆動コイルの巨
大化による装置の大型化や駆動電力の増大を招くという
難点が指摘されている。
【0013】さらに、強力な磁力を有するロータマグネ
ットを使用して小型化を図ろうとしても、強力な磁力に
よってさらに大きなディテントトルクが発生し、より大
きな励磁力が必要となり、結果として装置の大型化を招
くことになる。
【0014】特に、動画用の光量制御装置では、常に動
作しているため、省電力でなければならず、また滑らか
な変化の光量制御が要求され、このためステップ動作や
振動および大きな負荷変動であるディテントトルクが外
磁型モータを使用する上で大きな障害となっていた。
【0015】またディテントトルクの安定位置を設定す
る手段として、前記公知例のようにロータマグネットと
ステータヨーク間のギャップを狭くする部分を設ける手
段や、ステータヨークに切欠きを形成する手段あるいは
鉄片を付与する手段等が提案されているが、これだけで
はどれもディテントトルクを増大させるものであり、バ
ネ部材にかえてこのディテントトルクを利用するため必
要な調整手段もなく、上記ステップモータ等の欠点を悪
化させる結果となっていた。
【0016】本発明の目的は、ディテントトルクを減じ
る手段を用いてディテントトルクを略相殺あるいは調整
可能にする事で、外励型モータを使用して内磁型モータ
と同等以上の性能をバネ部材なしに実現可能にし、小型
・軽量・高性能・高品質の光量制御装置、特に動画用に
最適な光量制御装置を提供する事にある。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本出願に係る第一の発明は、ディテント
トルクを減じる手段として外磁型モータの一対のステー
タヨークの対向する磁極の開角を360度/2Pより大
として一方の開角を他方の開角より大とするとともにロ
ータマグネットの回転中心に対して非対称に設置するこ
とを特徴とする。
【0018】上記構成において、ディテントトルクを減
じる手段は、360度/2Pより大なる磁極の開角に影
響されるディテントトルクを、一方の開角を他方の開角
より大としかつ非対称に設置することで、非対称による
逆位相のディテントトルクを発生させて減少させるよう
に動作し、簡易な構造で上記手段を実現できる効果があ
る。
【0019】本出願に係る第二の発明は、ディテントト
ルクを減じる手段として、外磁型モータの駆動コイルに
励磁される一対の主磁極と、非励磁の一対の補極を有
し、該磁極の開角はすべて360度/2Pより大とする
ことを特徴とする。
【0020】上記構成において、主磁極と補極のディテ
ントトルクは逆位相となってディテントトルクを減じる
ように動作し、開角が360度/2Pより大となってロ
ータマグネットとの磁力の有効率を上げて漏れ磁束によ
る悪影響を少なくしている。本出願における第三の発明
は、ディテントトルクを減じる手段を用いたディテント
トルクを調整する手段として、種々のディテントトルク
を減じる手段を設けたステータヨークの磁極の角度位置
を調整する事を特徴とし、ディテントトルクの位相と大
きさを簡易な手段で調整可能にする。
【0021】本出願における第四の発明は、ディテント
トルクを減じる手段を用いたディテントトルクを調整す
る手段として、外励型モータのステータヨークに無磁極
あるいは、主磁極よりも開角の小なる補極を設け、主磁
極と補極のなす角が360度/2Pの位置から、ロータ
マグネットが戻し力としてのディテントトルクを発生す
る回転方向側へ360度/2P以下の角度をずらすとと
もに、補極とロータマグネットの空隙Gc は主磁極とロ
ータマグネットの空隙Gm より大とすることを特徴とす
る。
【0022】上記構成において、第三の発明の手段に加
え、補極の空隙をひろげる方向に設定することにより、
ディテントトルクの減じる効果を調整でき、さらに微細
な調整を可能とする。このGc の調整量は3×Gm >G
c >Gm の範囲が効果的で、好ましくは2×Gm ≧Gc
≧1.5×Gm がよい。
【0023】本出願の第五の発明は、ディテントトルク
の位相を調整する手段であり、外励型モータの1つのス
テータヨークに形成される主磁極と補極の開角が主磁極
の方が大であり、ステータヨークの厚みtS 、ロータマ
グネット長さLM 、ロータマグネットと主磁極との空隙
m において、ロータマグネットの漏れ磁束のできる部
分である無効長さを略表すLf は、 Lf =(LM −tS −2Gm )/2>>2×Gm であり、主磁極と補極の切欠きの深さLは Lf >L>Gm であり、さらに好ましくは、 Lf /2>L>2×Gm であることを特徴とする。
【0024】上記構成において、Lf >>2×Gm のと
き、すなわち、ロータマグネットとステータヨークの対
向する長さに比べ、ロータマグネットのその他の部分が
長い場合、その他の部分からの漏れ磁束の影響をステー
タの切欠きの深さで調整することを特徴とし、さらに
は、有効率Uが U=tS /LM <0.5 のとき顕著な効果がある。
【0025】本出願の第六の発明は、ディテントトルク
の調整手段として、外励型モータのステータヨークにお
いて、少なくとも一つの磁極の側面は、磁極に対して他
の側面と非対称であるとともに、隣接する磁極の側面に
対して非対称であることを特徴とする。
【0026】上記構成において、磁極の側面とロータマ
グネットの空隙を調整することで、漏れ磁束量を調整で
き、ディテントトルクの微調が可能となる。さらに第一
の発明に応用すれば、良好な特性を得ることができる。
【0027】本出願の第七の発明は、ディテントトルク
を減じる手段の磁極の開角を、ディテントトルクを設定
する手段の切欠きを含めた励磁極あるいは無励磁極の開
角としたことを特徴とする。
【0028】上記構成において、ディテントトルクを減
じる手段とディテントトルクを設定する手段である切欠
きを合わせて利用することでさらに微妙な調整を可能に
する。
【0029】
【実施例】
(第1の実施例)図1ないし図5は本発明の特徴を最も
よく表す図面であり、同図に示す光量制御装置はいわゆ
る外磁型のモータを駆動源とする光量制御装置を示す。
【0030】3−1,3−2はステータヨークで、光軸
12に対して直交する方向に配置されていて、コイル1
が巻き回されるコイルボビン1aがヨーク3−1に装着
されている。2はステータヨーク3−1,3−2の先端
部に形成された円周部内に空隙を有して配置されたロー
タマグネットで、ラジアル方向に2極に着磁されてい
る。ステータヨーク3−1の該円周部には、磁極3aが
形成され、ステータヨーク3−2の該円周部には、開角
が該磁極3aよりも小さく、90度以上である磁極3b
が、該磁極3aの対向する位置からずらして配置される
ように形成され、該磁極3bのずらした方向と反対側の
側面3cは、該磁極3a側へ傾けるように形成されてい
る。
【0031】本実施例では、この磁極3aと3bの開角
の大きさと対向角度位置、さらには、磁極の側面3cに
よってロータマグネット2に対して一方向の最適なディ
テントトルクを発生させ、本実施例ではこのディテント
トルクによって光量制御部材6,7が閉じる方向にロー
タマグネット2を付勢し、このため、従束のように戻し
バネを用いる必要がない。
【0032】9は回転軸9cに一対のアーム部9a,9
bを一体的に形成した伝達部材で、ロータマグネット2
の軸穴に該回転軸9cが固定され、該一対のアーム部9
a,9bの先端にそれぞれ形成した作動ピンが光量制御
部材6,7の各係合穴に係合し、ロータマグネット2の
回転により光量制御部材6,7が互いに向かい合う方向
に移動させて開口径を小さくさせ、また互いに離れあう
方向に移動させることにより開口径を大きくさせるよう
にしており、これによりレンズ入射光の光量を調節す
る。
【0033】8は地板で、開口部8a、ステータヨーク
3−1,3−2を係合保持する係合爪8h,8i,8
j,8k,8L、ロータマグネット2に固定された回転
軸9cの一方の軸端を軸支する軸受8b、ホール素子4
が臨むホール素子用開口8d、ホール素子4を係合保持
する係合爪8e,8f、光量制御部材6,7に形成され
た支持案内用の長溝が嵌合する案内ピン8u,8x、該
光量制御部材6,7を光軸方向に光量制御部材ごとに段
差を設けて支持する支持レール8y,8z,8w、該回
転軸9cの他方の軸端を軸支する軸受キャップ13を係
合支持する係合爪8c,8g、プリント基板11を係合
支持する支持部8m,8p,8nが地板8の裏側に形成
され、モータ部が光軸のラジアル方向に垂直な直線部に
はめ込まれ、また光量制御部材6,7も該モータ部と同
じ方向から装着される。そして、開口部10a、光量制
御部材6,7を光量制御部材ごと光軸方向に段差を設け
て支持する支持レール10b,10c,10dを有する
と共に光量制御部材6,7の保持や外部からのゴミ等の
侵入を防ぐケース10により地板8の表側の開口が塞が
れている。
【0034】プリント基板11には、ホール素子が起立
して実装され、コイル1の端子がハンダ付けされ、カメ
ラの制御回路部と信号の授受を行うためのラウンド部1
1a・11bがくし歯形状に形成され、カメラの制御回
路のプリント基板の穴20aにさし込まれ、図4(a)
のようにハンダ付けされて導通をとるとともに固定され
る。特にラウンド部11bは上記目的の他、テストパタ
ーンとして特性動作等のチェックラウンドとしての役割
をかねる。
【0035】このプリント基板では、コネクタや中間イ
ンターフェース部材が必要なく、接触不良やノイズ源が
なくなり、信頼性の高い接続が可能となっただけでな
く、オートフォーカスモータやズームモータ駆動時に発
生する振動による共振を防止する効果もある。特に本実
施例のホール出力を微分する速度制御方式では、ホール
出力にノイズがのらないことが重要である。該プリント
基板11に実装されるホール素子4の端子は、直線での
ばした端子と折り曲げた端子を有し、端子のラウンド間
を広げるとともに、ホール素子4をプリント基板11に
離して起立させた場合の倒れを防止し、安定した位置で
検知する役割をもつ。
【0036】図7はレンズ鏡筒部22をカメラデッキ部
21に取り付けた場合のデッドスペースを表わしたもの
で、Lは光学スペース、Dはレンズ鏡筒スペース、h1
はカメラデッキ幅、V1はデッキ高さとレンズ鏡筒スペ
ースを合わせた高さである。斜線で示すようにデットス
ペースは、レンズ鏡筒スペースDから光学スペースLを
除いたレンズ鏡筒デッドスペースに、カメラデッキ部と
レンズ鏡筒スペースのデッドスペースを加えたものであ
る。
【0037】図6は、上記デッドスペース内に本実施例
の光量制御装置を装備した状態を示し、23,24はレ
ンズを移動可能に支持するガイドバーである。このよう
に光量制御部材6,7が互いに向かい合う方向に直進移
動するので、ガイドバーをレンズ鏡筒内のスペース内に
設けることができ、図2に示すように駆動部を光量制御
部材6,7の直進移動方向に直角に配置するとともに、
ロータマグネット2の回転中心を光軸中心から、寸法S
の分だけずらすことで略L字型の光量制御装置とするこ
とができ、上記デッドスペース内に収納可能とした。
【0038】すなわち、カメラ全体のコンパクト化が可
能であるとともに、レンズ鏡筒への組込みを後から差し
込んで行うことができ、上記プリント基板11の接続及
び固定に適した構成で、保守、修正、交換、組み立て作
業等も容易にすることができる。
【0039】次に、上記した構成の光量制御装置を装備
したビデオカメラを図9に示すブロック図を用いて説明
する。なお、図24のブロック図と同一の手段には同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0040】撮影レンズへの入射光が光量制御部材6,
7で形成される開口部を通り、CCDからなる光量検出
装置105上で結像し、光信号を電気信号に変換して映
像信号YSを出力する。
【0041】この映像信号YSを受けて、駆動量設定手
段108は、検出手段200の動作量情報と合わせてメ
モリ109に設定されたテーブルに基づいて光量制御部
材6,7の駆動量情報VPを入射光量が適正値になるよ
うに設定し、比較手段202に出力する。
【0042】比較手段202では、駆動量情報VPに基
づいて駆動源201の駆動コイル1を励磁し、ステータ
ヨーク3を通してロータマグネット2の吸着作用や反発
作用によりロータマグネット2を回転駆動させる。ロー
タマグネット2が回転すると、伝達部材9を介して光量
制御部材6,7が互いに向かい合う方向に直進移動し、
レンズ入射光を調整して適正露光量となるように動作す
る。伝達部材9は地板8により回転範囲が規制されてお
り、ロータマグネット2が360度/P(Pは極数:2
以上の整数)以下の範囲、本実施例ではロータマグネッ
ト2が2極に着磁されていることから、180度の範囲
内での回転が許容される。
【0043】ロータマグネット2が回転すると、ホール
素子4からなる検出手段200がその出力変化からロー
タマグネット2の回転位置を検出する。
【0044】検出手段200からの位置情報VFは、位
置情報であり、このままではロータマグネット2の回転
範囲を制御するのに供することができるだけで、光量制
御のためにロータマグネット2をビデオカメラにおいて
要求されるゆっくりした速度で回転させるのに供するこ
とはできない。そこで、本実施例では、位置情報VFを
修正手段203に入力し、修正手段203の微分回路に
より駆動速度情報VSに修正し、比較手段202に出力
する。
【0045】比較手段202では、位置情報VFの入力
によって駆動量設定手段108から出力された駆動量情
報VPに対してロータマグネット2の回転速度に比例し
た駆動速度情報VSをフィードバックし、その差分であ
る駆動制御情報VDを駆動弦201の駆動コイル1に出
力する。なお、検出手段200の出力は、ロータマグネ
ット2が2極着磁されていて、180度の角度範囲内で
回転することから、例えば正弦波のピークとピークの間
での略リニアな信号に変化する。
【0046】図8は、図9に示す比較手段202、駆動
源201、検出手段200、修正手段203の具体的な
駆動回路の構成を示している。
【0047】この駆動回路は、負帰還のフィードバック
制御行うもので、検出手段200はホール素子4の出力
を増幅調整して位置情報でもある動作量情報VFを出力
する増幅器を有し、修正手段203は動作量情報VFを
微分して駆動速度情報VSに変換する微分回路を有して
おり、VRは参照電圧である。比較手段202は、駆動
速度情報VSと駆動量情報VPとを比較してその差分を
駆動制御情報VDとして駆動コイル1に出力する積分回
路を有している。
【0048】この駆動回路の動作を各回路の信号の変化
を相関的に表した図10に基づいて説明する。
【0049】図10の(A)は駆動量情報VPを示し、
光量の変化に応じて、光量YSを設定した目標値に常に
近づけるように、あるいは動作量情報VFを目標値に近
づけるように、参照電圧VRの値を中心に駆動量情報V
Pを変化させる。ここで、参照電圧VRのレベルで光量
制御部材の停止、参照電圧VR以上では光量制御部材を
閉じるクローズ信号を、また参照電圧VR以下では光量
制御部材を開くオープン信号を出力する。したがって、
光量YS等の制御量と目標値の差が大きいほど参照電圧
VRと駆動量情報VPとのレベル差が大きくなる。
【0050】図10の(B)は駆動制御情報VDを示
し、駆動量情報VPと駆動速度情報VSの差分を積分し
た駆動制御情報VDが駆動コイル1に印加される。L0
はディテントトルクによる戻しトルクに相当する電圧レ
ベルを示し、駆動制御情報VDがL0 と一致すれば停
止、越えればオープン側に、また下がればクローズ方向
に光量制御部材を駆動する。
【0051】図10の(C)は、動作量情報VFを示
し、駆動制御情報VDに従ってロータマグネット2が動
作した量をホール素子4でリニアにかつ直接的に検出し
たもので、増幅器により例えば絞り制御部材の開放端で
1ボルト(V)に、閉鎖端で3Vに調節されており、そ
の電圧レベルはロータマグネット2の回転位置と光量制
御部材の開口径(絞り値)に対応している。
【0052】図10の(D)は、修正手段から出力され
る駆動速度情報VSを示し、この駆動速度情報VSは、
動作情報VFを微分した信号で、動作情報VFの変化速
度が速いほど(動作情報VFの傾きが大きいほど)大き
な出力となり、したがってロータマグネット2の回転速
度に比例した信号となる。ここで、駆動速度情報VSが
参照信号VRと一致しているときは速度0、参照信号V
Rより大きいときは開放方向の速度を、参照信号VRよ
りも小さいレベルのときはクローズ方向の速度を検出し
ている。
【0053】このような駆動回路において、駆動量情報
VPのオープン信号に従って駆動制御情報VDが立ち上
がり、電圧レベルL0 を越えるところから、ロータマグ
ネット2が回転を初め、加速される。このままでは、わ
ずかな回転範囲である開放端まで一気に数mSで達し、
目標値を通り過ぎてしまう。一方、駆動量情報VPのク
ローズ信号で、逆にクローズ端までといったように目標
値に近づけられないステップ動作となる。
【0054】そこで、動作量情報VFの変化速度に比例
した駆動速度情報VSを駆動量情報VPに負帰還させ、
その差分を駆動制御情報VDとしている。
【0055】ロータマグネット2が回転をはじめて加速
していくと、それにしたがって、動作量情報VFが急激
に変化し、そのため駆動速度情報VSが急激に立ち上が
る。そして、この駆動速度情報VSと動作量情報VFを
比較した結果、駆動量情報VPの降下が始まり、駆動量
情報VPのレベルをL0 より下げてクローズ方向のトル
クを発生させる。このため、ロータマグネット2の回転
速度が遅くなり停止しようとするが、動作量情報VFの
変化速度も緩やかになるため、駆動速度情報VSも参照
信号VRに近づく。
【0056】しかし、この駆動速度情報VSと駆動量情
報VPとを比較した結果、駆動制御情報VDが上昇し、
レベルL0 より上り、またロータマグネット2が加速を
はじめる。
【0057】このようなネガティブフィードバック動作
により、ステップ動作を招く一相励磁型モータを微細で
安定に制御することができる。
【0058】したがって、本実施例の動作によりロータ
マグネット2は、僅かな回転範囲でも低速かつなめらか
に動作でき、ハンチング等の光量制御の不安定な動作が
改善される。その結果、微細でなめらかな光量制御が可
能となる外磁型の光量制御装置が得られる。
【0059】また本実施例はロータマグネット2はステ
ータヨーク3−1,3−2の磁極の相殺手段及び調整手
段で設定された適正なディテントトルクによって光量制
御部材6,7が閉じる方向にバネ付勢されており、駆動
コイル1に通電しない状態ではこのバネ付勢力で光量制
御部材は自動的に閉位置に戻るオートクローズド方式を
採用している。勿論この方式に限定されるものではな
く、ディテントトルクを略完全に相殺する方式等であっ
ても良い。
【0060】次に本実施例に利用したディテントトルク
の相殺・調整手段について図11・12を用いて説明す
る。
【0061】図11は磁極の開角と対向角度位置によっ
てディテントトルクが相殺されることを示しており、ロ
ータマグネットMgに着磁されている磁極数をP(本実
施例ではP=2)とした場合、ロータマグネットと均一
な空隙を形成する磁極A・Bの開角θaとθbがθa=
θb>360°/2Pでθaとθbが対称に対向してい
れば、図11の(a)に示すように、ロータマグネット
2のSNの磁極がヨークの対向部位に対して直交する方
向の極性にディテントトルクが作用する。
【0062】これに対して図11の(b)に示すよう
に、磁極Bの開角θbを θa>θb>360°/2P の範囲に調整し、磁極Aの開角の中心の対向位置a−
a’に対して磁極Bの開角の中心の位置bを角度σずら
すことで、磁極Bに流れていた磁束Fが対向する磁極A
に流入して逆位相のディテントトルクを発生させる。な
お、磁極がズレていなければ、両側でこの成分が発生し
て、逆位相のディテントトルクは、相殺されて、開角が
360°/2P以上であれば結果図11(a)とディテ
ントトルクはあまりかわらない。この非対称部分によっ
て発生する逆位相のディテントトルクにより、磁極A
(及び磁極B)で発生するディテントトルクを略完全に
相殺可能となる。なおxは安定点、Oは不安定点を示し
ている。
【0063】図12は、図11の(b)に示す実施例の
変形例を示し、本実施例は図11の(b)に示す実施例
に対して磁極Bの側面で、磁極Aの対向位置からずらし
た回転方向と逆側の側面Cを対向磁極A側に傾けて近接
させ、磁極Aと磁極Bの最小空隙の中心とロータマグネ
ットの回転中心を通る平面f−f’に平行な角度よりも
σ傾けており、これにより前記もれ磁束Fの磁極Aへの
流入量を調整して最適なディテントトルクを得ている。
【0064】このディテントトルクで、ロータマグネッ
トMgを閉じ方向(−の回転方向)に付勢しており、こ
の場合上記ずれ角γを開き方向(+の回転方向)に36
0°/2×2以内の角度で設置している。
【0065】図13は本発明の第2の実施例を示し、上
記した図1に示す第1の実施例の構成と異なるところの
み説明し、他の部分については説明を省略する。
【0066】43は主磁極43b,43cを有する2分
割構造のステータヨーク部43−1と43−2と、補極
49b,49cを有する補極ヨーク部49とからなるス
テータヨークで、ステータヨーク部43−1と43−2
が光軸方向において係合する部分に駆動コイル41が巻
かれているボビンが装着され、これらの磁極、補極の中
に一定の空隙を有してロータマグネット42が配置さ
れ、ステータヨーク部43−2と補極ヨーク部49にロ
ータマグネットの軸部を軸支する軸受け穴43a,49
aが形成されている。
【0067】44はホール素子で、図1に示すような駆
動回路を実装した基板51に光軸方向に延びるようにし
て取り付けられている。
【0068】なお、ロータマグネット42は、伝達部材
42aと回転軸42bとを一体的に形成したプラスチッ
クマグネットから構成され、ラジアル方向に2極に着磁
されている。
【0069】ここで、主磁極43b,43cと補極49
b,49cの開角は360°/2×2以上であり、主磁
極と補極のなす角は、360°/2×2の角度位置か
ら、ロータマグネット42の閉じ回転方向へ360°/
2×2以内ずらすことで、ディテントトルクを相殺して
調整し、適性な戻し力でロータマグネット42を閉じ方
向に付勢している。
【0070】以下に、上記したディテントトルクの設
定、相殺手段の原理について図14,15,16,1
7,21,22を用いて説明する。
【0071】図14は、磁極の開角によってディテント
トルクの極性が相反するものとなることを示しており、
ロータマグネットMgにラジアル方向に着磁されている
磁極数をP(本実施例ではP=2)とした場合、磁極の
開角の大きさθが、θ1 <360°/2Pであれば、図
14の(a)に示すように、SNの磁極がヨークに対向
する極性にディテントトルクが作用し、また、θ2 >3
60°/2Pであれば、図14の(b)に示すように、
SNの磁極がヨークの対向部位に対して直交する方向の
極性にディテントトルクが作用する。なおxは安定点、
Oは不安定点を示している。
【0072】図21は、このトルク特性を回転角に対し
て示したもので、図14の(a)のトルク特性を図21
の(a)に、図14の(b)のトルク特性を図21の
(b)に夫々示し、反時計回りを正(オープン方向)、
図14のロータマグネットのN・Sの位置を0°とす
る。図21の(a)、(b)、(c)において、a、
c、eはディテントトルクを示し、b、d、fはコイル
電流Iによる励磁トルクを示す。
【0073】このディテントトルクの特性を利用して、
ディテントトルクを相殺する方式を図15に示す。
【0074】図15の(a)は磁極Bの開角θbを36
0°/2P以下に、磁極Aの開角θaを360°/2P
以上にした例で、夫々のディテントトルクは磁極Bにつ
いては図21の(a)に示すa、磁極Aは図21の
(b)に示すcの極性となり、相反する極性の合力とな
るため、図15の(a)のディテントトルクは図21の
(c)に示すeとなって略相殺され得る。このとき図2
1のb、dで示すような僅かな励磁トルクでは、a、c
で示すようなディテントトルクに逆らって駆動させ得る
範囲は斜線で示すごく僅かな範囲であるが、図21の
(c)ではfで示す同じようにごく僅かな励磁トルク
で、360°/Pの範囲で駆動できるようになる。
【0075】図15の(b)は、主磁極Mに対して角度
α=360°/2Pの磁極の角度をずらした360°/
2P以下の同じ開角の補極を設けることにより、図15
の(a)と同等の効果を得ているもので、主磁極Mによ
るディテントトルクは図21の(a)における極性aと
なり、補極cは図21の(b)の極性cとなり、結果と
して図21の(c)におけるeのディテントトルクとな
って略完全に相殺することが可能となる。
【0076】図15の(c)は磁極Aの開角θaを36
0°/2Pより大にし、磁極Bの開角θbを360°/
2Pより大とするとともに、磁極Aの対向位置a−a’
から角度γずらしており、開角θa、θbが360°/
2Pより大であるので、図21の(b)のcのディテン
トトルクの極性となり、この磁極の対向位置をずらすこ
とで、非対称部によるディテントトルクは図21の
(a)のaの極性となって、結果として図21の(c)
におけるeのディテントトルクとなって略完全に相殺す
ることが可能となる。
【0077】図15の(d)は、主磁極Mに対して角度
α=360°/2Pの磁極の角度ずらした360°/2
Pより大の同じ開角の補極をスラスト方向にズラして設
けることにより、図15の(b)と同等の効果を得てい
るもので、主磁極Mによるディテントトルクは、図21
の(b)におけるcの極性となり、補極Cは図21の
(a)のにおけるaの極性となり、結果として図21の
(c)におけるeのディテントトルクとなって略完全に
相殺することが可能となる。
【0078】以上の4つの相殺手段を利用してディテン
トトルクを調整する方式を図16に示す。
【0079】図16の(a)は、図15の(a)におい
て、図22の(a)に示すgのディテントトルクの極性
を有する磁極Aに対向する位置から磁極Bを+の回転方
向側へ角度γずらすことで、磁極Bにおけるディテント
トルクの位相が図22の(b)のhに示すように+の回
転方向側にずれ、この2つの合力は図11の(c)に示
す曲線iとなり、ディテントトルクを相殺して曲線g、
hの1/3程度の大きさでかつ励磁トルクjのピークと
ディテントトルクiの逆極性のピークが略一致するよう
に位相をずらしている。なお+の回転方向は、ロータマ
グネットMgの開き回転方向に、逆に閉じ回転方向に対
応している。
【0080】同様に、図16の(b)は、図15の
(b)において、主磁極Mと補極Cのなす角をα=36
0°/2Pの位置から、閉じ回転方向に角度βを360
°/2P以内ずらしてディテントトルクの相殺・調整を
行う。
【0081】また図16の(c)は図15の(c)にお
いて、角度γをさらに大きくして 360°/2P>γ>0 の範囲で、ディテントトルクを相殺調整する。
【0082】図16の(d)は図15の(d)におい
て、主磁極Mと補極Cのなす角をα=360°/2Pの
位置から、閉じ回転方向に角度βを360°/2P以内
ずらしてディテントトルクの相殺・調整を行う。
【0083】このようなモータの図22に示すような使
用可能範囲は、ディテントトルクiを戻しトルクに利用
し、励磁トルクjによってディテントトルクiに打ち勝
って駆動できる範囲を示したもので、ディテントトルク
iと励磁トルクjの合力kがオープントルク、iがクロ
ーズトルクとなる。この場合、ディテントトルクiは励
磁トルクjの1/2程度に調整することが望ましい。
【0084】図17は、磁極に切欠きを設けたもので、
図17(a)、(b)、・(c)は、図16(a)、
(c)、(d)の磁極Aに切欠きを設けてその切欠きを
含めた励磁極Aの開角θaを360°/2Pより大とす
ることで、開角の360°/2Pより大なる磁極Aのデ
ィテントトルク成分を増大させて前記相殺・調整手段と
合わせて所望のディテントトルクを得ている。
【0085】図17(b)は、図16(a)と16
(b)の応用例で、同一ステータに開角が360°/2
Pより大なる主磁極M1(M2)と、360°/2P以
下の補極C1(C2)のなす角δが360°/2Pより
大であるように戻し方向に形成されており、角度δによ
ってディテントトルクを相殺・調整する。
【0086】図18に示す実施例は、図17の(b)に
示す方式に対し、さらに、補極C1,C2とロータマグ
ネット2の空隙Gc をひろげる手段として切欠きの深さ
Lを調整することで、ディテントトルクの相殺量を調整
するステータヨーク形状の実施例であり、図18(a)
は平面図を、図18(b)は図のf−f’断面図を示
し、ロータマグネット2と主磁極M1,M2の均一空隙
m に対しGc は、ここでは
【0087】
【外1】
【0088】また、図18(b)に示すようにステータ
厚みtS に対してロータマグネット厚みLM の有効率U
がU=tS /LM <0.5程度の場合、ロータマグネッ
ト2の側面部からステータ上・下面への漏れ磁束F1、
F2、F3、F4の影響が顕著で上述の手段だけでは調
整困難となるがこれを利用して、ロータマグネットの漏
れ磁束のでる部分のスラスト方向の無効長さを略表すL
f は、 Lf =(LM −tS −2GM )/2>>2×Gm のとき、Lf >L>Gm 、さらに好ましくはLf /2>
L>2×Gm の範囲で切欠きの深さLを調整すること
で、ディテントトルクを微細に設定できる。
【0089】図19に示す実施例は、図15(c)に示
す実施例のディテントトルク相殺手段により、ディテン
トトルクを角度λの範囲で略完全に相殺するステータヨ
ークの実施例を示す。
【0090】図19において、360°/2Pよりより
大きい開角θa の磁極AをユウスルステータヨークSt
3に励磁用の駆動コイル1が巻回され、360°/2P
より大きい開角θb の中心が該磁極Aの対向位置a−
a’から角度γずらして配置された磁極Bと、該磁極B
の該ずれ角度γ方向と反対の側面を対向磁極A側に向け
て近接させて磁極Aと磁極Bの最小空隙の中心とロータ
マグネットの回転位置を通る平面f−f’に平行な角度
よりもσ傾けた磁極の側面Cを有すると共に、該ステー
タヨークSt3と接続されているステータヨークSt4
と、該ステータヨークSt3の磁極Aと該ステータヨー
クSt4の磁極Bとに均一空隙で対向配置された、P=
2極にラジアル方向に着磁されたロータマグネット2と
から構成されている。
【0091】従来例のようなロータマグネットに対して
均一な空隙を形成する円筒形のヨークも理想的には、デ
ィテントトルクのないモータとなるが、実際には、ヨー
クの真円度・同軸度等の問題があってディテントトルク
が発生しており、これがモータの作動に悪影を及ぼして
いる。これを防ぐためには、高精度の部品と組立が必要
で、従来例の欠点であった。
【0092】これに対して、本実施例では、従来例より
さらに良好にかつ安定にディテントトルクを相殺できる
が、これは、粗悪部品でも安定していれば、調整可能で
あり、やじろべえに重りをつけて安定にするのに似てい
る。
【0093】図20は、図17(a)の実施例であり、
コの字型ステータδt5を利用手段にしている。
【0094】図20において、切欠きDを含んだ開角θ
a が360°/2Pより大きい磁極Aと、360°/2
P以下の開角θb の中心が該磁極Aの対向位置a−a’
から角度γずらして配置された磁極Bと、該磁極Bの該
ずれ角度γ方向と反対の側面を対向磁極A側に傾けて近
接させて磁極Aと磁極Bの最小空隙の中心とロータマグ
ネットの回転位置を通る平面f−f’に平行な角度より
もσ傾けた磁極の側面Cを有するステータヨークSt5
に励磁用駆動コイル1が巻回され、該磁極Aと磁極Bと
に均一空隙で対向配置された、P=2極にラジアル方向
に着磁されたロータマグネット2とから構成されてい
る。
【0095】なお上述した実施例において、主磁極と
は、駆動コイルが巻かれているステータヨーク磁極のう
ち、開角の大きいものを指し、補極とは駆動コイルが巻
かれていないステータヨークの磁極、または駆動コイル
が巻かれているステータヨークの磁極の内、開角の小さ
なものを指す。
【0096】また特に図17における切欠きは、開角の
360°/2Pより大なる磁極に形成させて同じ位相の
ディテントトルクの大きさを増大させているが、切欠き
位置を調整して、ディテントトルクの位相を調整(設
定)してもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動手段として外磁型駆動源である一相励磁型モータによ
り微細で滑らかな光量制御を行うことが可能となり、光
量制御装置の駆動源としての外磁型モータを動画用の撮
影装置であるビデオカメラ等に利用することができ、特
に駆動源に発生するディテントトルクを相殺或は減少さ
せたりすることができ、このため以下のような効果が得
られる。
【0098】(1)僅かな駆動力で回転可能な光量制御
装置を実現できる。
【0099】(2)負荷が激減するため、省電力化に大
きく寄与できる。
【0100】(3)微小な駆動力で済み、駆動源の小型
化およびローコスト化が図れる。
【0101】(4)ロータマグネットの磁力をアップし
ても、適切なディテントトルクの設定が可能となり、負
荷の増大を招かずに強力な駆動力を得ることができ、駆
動源をより一層小型化することができる。
【0102】(5)ディテントトルクの調整が自由かつ
微細にでき、この磁気的な力を光量制御部材の戻し力と
して利用することができ、このため機械的なばねが不要
となり、また戻し力も駆動力とおなじ源となるため駆動
コイルに給電する駆動制御電圧の温度特性が改善され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す光量制御装置の分
解斜視図。
【図2】図1の光量制御装置の平面図。
【図3】図1の光量制御装置の背面図。
【図4】図1の光量制御装置のプリント基板に対する接
続状態を示す図。
【図5】図1の光量制御装置におけるホール素子の取り
付け状態を示す図。
【図6】図1の光量制御装置をビデオカメラに組込んだ
状態の外形寸法を示す図。
【図7】ビデオカメラのレンズ鏡筒とデッキ部との組合
せ状態での外形寸法を示す図。
【図8】図1に示す光量制御装置の駆動回路の詳細を示
す図。
【図9】図8の駆動回路を搭載したビデオカメラのブロ
ック図。
【図10】図8の回路図における各信号の出力波形を示
す図。
【図11】第1の実施例におけるディテントトルク相殺
・調整手段を示す平面図。
【図12】図11の(b)に示す実施例の変形例を示す
平面図。
【図13】本発明の第2の実施例を示す分解斜視図。
【図14】ディテントトルクの発生原理を示す図。
【図15】(a)〜(d)は夫々ディテントトルクの相
殺方式を示す。
【図16】(a)〜(d)は夫々ディテントトルクの調
整方式を示す。
【図17】(a)〜(d)は夫々ディテントトルクの他
の相殺・調整方式を示す。
【図18】図17の(b)に示すディテントトルク相殺
・調整手段の変形を示し、(a)は平面図、(b)は
(a)のf−f’線断面図。
【図19】図15の(c)に示すディテントトルク相殺
・調整手段を実現したステータヨークの平面図。
【図20】図17の(a)に示すディテントトルク相殺
・調整手段を実現したステータヨークの平面図。
【図21】回転角とディテントトルクとの関係を示し、
(a)は図14の(a)に対応し、(b)は図14の
(b)に対応し、(c)は(a)と(b)との合成され
た状態での回転角とディテントトルクとの関係を示す。
【図22】図16の(d)に示すディテントトルク相殺
・調整手段の回転角とトルクとの関係を示す図。
【図23】(a)は従来の内磁型モータにより駆動され
る光量制御装置、(b),(c)は(a)に示す光量制
御装置を組込んだビデオカメラの外形寸法を示す図。
【図24】図23(c)のビデオカメラのブロック図。
【符号の説明】 1…コイル 2…ロータマグネ
ット 3−1,3−2…ステータヨーク 3a,3b…磁極 3c…側面 4…ホール素子 6,7…光量制御部材 8…地板 9…伝達部材 10…ケース 11…プリント基板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
    し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
    動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有する
    駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以
    上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範
    囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する
    光量制御装置において、該一対のステータヨークの対向
    する磁極の開角を360度/2P以上として一方の開角
    を他方の開角より大とするとともに該ロータマグネット
    の回転中心に対して非対称に設置することを特徴とする
    光量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該対向する磁極のな
    す角θは、360度/Pの位置から該ロータマグネット
    が戻し力としてディテントトルクを発生する回転方向と
    逆側にずれ、 360度/P>θ>360度/2P の範囲の角度位置であることを特徴とする光量制御装
    置。
  3. 【請求項3】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
    し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
    動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有する
    駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以
    上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範
    囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する
    光量制御装置において、該駆動コイルに励磁される一対
    の主磁極と、非励磁の一対の補極を有し、該磁極の開角
    はすべて360度/2Pより大とする光量制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、該主磁極と該補極の
    なす角は、360度/2Pの位置から該ロータマグネッ
    トが戻し力としてのディテントトルクを発生する回転方
    向側へ360度/2P以下の角度ずらしたことを特徴と
    する光量制御装置。
  5. 【請求項5】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
    し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
    動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有する
    駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以
    上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範
    囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する
    光量制御装置において、ステータヨークに補極を設け、
    該駆動コイルに励磁される磁極あるいは補極より開角が
    大きい磁極である主磁極と該補極のなす角が360度/
    2Pの位置から該ロータマグネットが戻し力としてのデ
    ィテントトルクを発生する回転方向側へ360度/2P
    以下の角度をずらすと共に、該補極とロータマグネット
    の空隙Gc は該主磁極とロータマグネットの空隙Gm
    り大とすることを特徴とする光量制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、該補極の空隙Gc
    該主磁極の空隙Gmとは 3×Gm >Gc >Gm であることを特徴とする光量制御装置。
  7. 【請求項7】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
    し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
    動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有する
    駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以
    上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範
    囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する
    光量制御装置において、1つのステータヨークに形成さ
    れる主磁極と補極の開角が主磁極の方が大であり、ステ
    ータヨーク厚みts ・ロータマグネット長さLM ロータ
    マグネットと主磁極との空隙Gm において、 Lf =(LM −ts −2Gm )/2>>2×Gm であり、主磁極と補極の切り欠きの深さLは Lf >L>Gm であることを特徴とする光量制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、該主磁極の開角は3
    60度/2Pより大で、該補極は360度/2Pより小
    であり、該主磁極と該補極とのなす角は360度/2P
    より大であることを特徴とする光量制御装置。
  9. 【請求項9】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
    し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
    動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有する
    駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以
    上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範
    囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する
    光量制御装置において、少なくとも1つの磁極の側面
    は、磁極に対して他の側面と非対象であるとともに、隣
    接する磁極の側面に対して非対象であることを特徴とす
    る光量制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、1つのステータヨ
    ークに主磁極と補極を形成し、一方の磁極の開角が36
    0度/2Pより大きく、他方の磁極の開角は360度/
    2P以下であり、該主磁極と該補極のなす角は360度
    /2Pより大であるとともに、該主磁極と該補極間の磁
    極の側面に切欠きを形成し、該切欠きの重心は、補極側
    へ偏っていることを特徴とする光量制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1又は9において、前記磁極の
    側面は、該一対のステータヨークの異励磁極間の最小空
    隙の中心を通り、該ロータマグネットの回転中心軸を含
    む平面に平行な面よりも対向する磁極側へ傾いている部
    分を設けたことを特徴とする光量制御装置。
  12. 【請求項12】 永久磁石よりなるロータマグネットに
    対し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、
    駆動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有す
    る駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2
    以上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の
    範囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有す
    る光量制御装置において、該一対のステータヨークの磁
    極の少なくとも一方には切欠きを有し、該切り欠きを含
    めた異励磁極の開角一方は、360度/2Pより大で、
    他方は360度/2Pより小とし、この対向する角度は
    360度/Pの位置から該ロータマグネットが戻し力と
    してのディテントトルクを発生する回転方向と逆側へ3
    60度/2P以下の角度ずらしたことを特徴とする光量
    制御装置。
  13. 【請求項13】 永久磁石よりなるロータマグネットに
    対し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、
    駆動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有す
    る駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2
    以上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の
    範囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有す
    る光量制御装置において、該一対のステータヨークの磁
    極の少なくとも一方には切欠きを有し、該切欠きを含め
    た異励磁極の開角はともに360度/2P以上で、この
    対向する角度は360度/Pの位置から該ロータマグネ
    ットが戻し力としてのディテントトルクを発生する回転
    方向と逆側へ360度/2P以下の角度ずらしたことを
    特徴とする光量制御装置。
  14. 【請求項14】 永久磁石よりなるロータマグネットに
    対し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、
    駆動コイルが巻き回される一対のステータヨークを有す
    る駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2
    以上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の
    範囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有す
    る光量制御装置において、該駆動コイルに励磁される一
    対のステータヨークの主磁極と、非励磁の一対の補極を
    有し、該主磁極と補極の少なくとも一つには切欠きを有
    するとともに、該切欠きを含む励磁極と非励磁極の開角
    はともに360度/2Pより大とする光量制御装置。
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