JPH07320845A - 放電型サージアブソーバ - Google Patents
放電型サージアブソーバInfo
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- JPH07320845A JPH07320845A JP10685594A JP10685594A JPH07320845A JP H07320845 A JPH07320845 A JP H07320845A JP 10685594 A JP10685594 A JP 10685594A JP 10685594 A JP10685594 A JP 10685594A JP H07320845 A JPH07320845 A JP H07320845A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】継続的な過電圧又は過電流が侵入してもマイク
ロギャップ間の放電を速やかに停止でき、この放電によ
る熱でガラス管が溶けるのを防止できる。 【構成】サージアブソーバ11はサージ吸収素子13を
不活性ガス12aとともにガラス管12内に収容するこ
とにより構成される。サージ吸収素子は導電性皮膜14
aで被包されたセラミック素体14の周面に形成された
マイクロギャップ14bと、セラミック素体の両端に嵌
着されたキャップ電極16,17とを有する。ガラス管
の両端に相対向して封着された封止電極18,19は封
着状態でサージ吸収素子を固定し、かつキャップ電極に
電気的に接続される。導電性皮膜はSnO2であって、
不活性ガスはCO2ガスである。キャップ電極の外面に
ガラス管の内面に向って延びるフランジ部16a,17
aが突設され、フランジ部がセラミック素体をガラス管
の半径方向に対して略中央に位置させる。
ロギャップ間の放電を速やかに停止でき、この放電によ
る熱でガラス管が溶けるのを防止できる。 【構成】サージアブソーバ11はサージ吸収素子13を
不活性ガス12aとともにガラス管12内に収容するこ
とにより構成される。サージ吸収素子は導電性皮膜14
aで被包されたセラミック素体14の周面に形成された
マイクロギャップ14bと、セラミック素体の両端に嵌
着されたキャップ電極16,17とを有する。ガラス管
の両端に相対向して封着された封止電極18,19は封
着状態でサージ吸収素子を固定し、かつキャップ電極に
電気的に接続される。導電性皮膜はSnO2であって、
不活性ガスはCO2ガスである。キャップ電極の外面に
ガラス管の内面に向って延びるフランジ部16a,17
aが突設され、フランジ部がセラミック素体をガラス管
の半径方向に対して略中央に位置させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話機、ファクシミリ、
電話交換機、モデム等の通信機器用の電子機器に印加さ
れるサージ電圧の吸収機能に加えて、継続的な過電圧又
は過電流の電子機器への侵入時に電子機器やこの機器を
搭載するプリント基板の熱的損傷又は発火を防止するサ
ージアブソーバに関する。更に詳しくは、マイクロギャ
ップを有するサージ吸収素子を不活性ガスとともにガラ
ス管に封止(hermetic seal)した放電型のサージアブ
ソーバに関するものである。本明細書で、過電圧又は過
電流とは、サージアブソーバの放電開始電圧を上回る異
常電圧とこれに伴う異常電流をいう。
電話交換機、モデム等の通信機器用の電子機器に印加さ
れるサージ電圧の吸収機能に加えて、継続的な過電圧又
は過電流の電子機器への侵入時に電子機器やこの機器を
搭載するプリント基板の熱的損傷又は発火を防止するサ
ージアブソーバに関する。更に詳しくは、マイクロギャ
ップを有するサージ吸収素子を不活性ガスとともにガラ
ス管に封止(hermetic seal)した放電型のサージアブ
ソーバに関するものである。本明細書で、過電圧又は過
電流とは、サージアブソーバの放電開始電圧を上回る異
常電圧とこれに伴う異常電流をいう。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、この種のサージアブ
ソーバ5dは電子機器5aの一対の入力線路5b,5c
にこの電子機器5aに並列に接続され、電子機器5aの
使用電圧より高い電圧で動作するように構成される。即
ち、サージアブソーバ5dはその放電開始電圧より低い
電圧では抵抗値の高い抵抗体であるが、印加電圧がその
放電開始電圧以上のときには数10Ω以下の抵抗値の低
い抵抗体になる。電子機器5aに雷サージ等の数kV〜
数10kVのサージ電圧が瞬間的に印加されると、サー
ジアブソーバ5dが放電し、このサージ電圧を吸収して
電子機器5aを保護するようになっている。また一対の
入力線路5b,5cのうち一方の入力線路5bにはサー
ジアブソーバ5dより電源側にヒューズ5eが接続され
る。このヒューズ5eは例えば電話回線と配電線の混触
等によりサージアブソーバ5dに過電圧又は過電流が継
続して加わったときに、溶断して回路を遮断するように
なっている。またサージアブソーバ5dは一対のリード
線5f,5gを介してはんだ付けにより基板(図示せ
ず)に取付けられる。
ソーバ5dは電子機器5aの一対の入力線路5b,5c
にこの電子機器5aに並列に接続され、電子機器5aの
使用電圧より高い電圧で動作するように構成される。即
ち、サージアブソーバ5dはその放電開始電圧より低い
電圧では抵抗値の高い抵抗体であるが、印加電圧がその
放電開始電圧以上のときには数10Ω以下の抵抗値の低
い抵抗体になる。電子機器5aに雷サージ等の数kV〜
数10kVのサージ電圧が瞬間的に印加されると、サー
ジアブソーバ5dが放電し、このサージ電圧を吸収して
電子機器5aを保護するようになっている。また一対の
入力線路5b,5cのうち一方の入力線路5bにはサー
ジアブソーバ5dより電源側にヒューズ5eが接続され
る。このヒューズ5eは例えば電話回線と配電線の混触
等によりサージアブソーバ5dに過電圧又は過電流が継
続して加わったときに、溶断して回路を遮断するように
なっている。またサージアブソーバ5dは一対のリード
線5f,5gを介してはんだ付けにより基板(図示せ
ず)に取付けられる。
【0003】しかし、上記サージアブソーバ5dにヒュ
ーズ5eを組合せたサージ吸収回路では、混触等が発生
してもヒューズ5eの溶断しない電流値が存在し、過電
圧かつヒューズ5eの溶断しない電流がサージアブソー
バ5dに継続して加わると、サージアブソーバ5dが発
熱し周辺の電子機器5aの発火の原因となる。
ーズ5eを組合せたサージ吸収回路では、混触等が発生
してもヒューズ5eの溶断しない電流値が存在し、過電
圧かつヒューズ5eの溶断しない電流がサージアブソー
バ5dに継続して加わると、サージアブソーバ5dが発
熱し周辺の電子機器5aの発火の原因となる。
【0004】この点を解消するために、本出願人は図3
に示すように、SnO2からなる導電性皮膜4aで被包
した円柱状のセラミック素体4の周面にマイクロギャッ
プ4bが形成され、このセラミック素体4の両端に一対
のキャップ電極6,7を有するサージ吸収素子がCO2
からなる不活性ガス2aとともに鉛ガラスからなるガラ
ス管2内に収容され、このガラス管2の両端に一対の封
止電極8,9が相対向して封着され、更に一対の封止電
極8,9が封着状態でサージ吸収素子3を固定しかつ一
対のキャップ電極6,7に電気的に接続されたサージア
ブソーバ1を出願した(特願平6−22355)。
に示すように、SnO2からなる導電性皮膜4aで被包
した円柱状のセラミック素体4の周面にマイクロギャッ
プ4bが形成され、このセラミック素体4の両端に一対
のキャップ電極6,7を有するサージ吸収素子がCO2
からなる不活性ガス2aとともに鉛ガラスからなるガラ
ス管2内に収容され、このガラス管2の両端に一対の封
止電極8,9が相対向して封着され、更に一対の封止電
極8,9が封着状態でサージ吸収素子3を固定しかつ一
対のキャップ電極6,7に電気的に接続されたサージア
ブソーバ1を出願した(特願平6−22355)。
【0005】このサージアブソーバ1では、雷サージの
ような瞬間的なサージ電圧を吸収することに加えて、継
続的な過電圧又は過電流の侵入があった場合にはSnO
2からなる導電性皮膜4aが熱損傷して、マイクロギャ
ップ4bの幅が広がると推定され、これにより放電維持
電圧が上昇し、サージアブソーバ1の異常発熱のみなら
ず、図示しない電子機器及びこの機器を搭載するプリン
ト基板の熱的損傷、発火等を防止することができる。特
に継続的な過電圧又は過電流により放電維持電圧が上昇
した後では、サージに対する応答性は低下するが、次に
到来するサージ電圧を吸収するサージアブソーバとして
の本来の機能を依然として有する。
ような瞬間的なサージ電圧を吸収することに加えて、継
続的な過電圧又は過電流の侵入があった場合にはSnO
2からなる導電性皮膜4aが熱損傷して、マイクロギャ
ップ4bの幅が広がると推定され、これにより放電維持
電圧が上昇し、サージアブソーバ1の異常発熱のみなら
ず、図示しない電子機器及びこの機器を搭載するプリン
ト基板の熱的損傷、発火等を防止することができる。特
に継続的な過電圧又は過電流により放電維持電圧が上昇
した後では、サージに対する応答性は低下するが、次に
到来するサージ電圧を吸収するサージアブソーバとして
の本来の機能を依然として有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記改善され
たサージアブソーバでは、サージ吸収素子をガラス管内
に封止するときにセラミック素体がガラス管の半径方向
に対して略中央に位置せずにガラス管内面に接近した場
合には、放電時にガラス管が熱溶融することがあった。
この原因は未だ十分解明されていないが、次のように考
えられる。即ち、マイクロギャップに発生した放電にて
マイクロギャップ付近が熱損傷し、損傷部分のセラミッ
ク素体が露出して、実質的にギャップの幅が拡大するこ
とによりマイクロギャップでの放電は停止するけれど
も、ガラス管内面にセラミック素体が接近した場合に
は、放電の熱で鉛ガラスからなるガラス管の内表面が溶
融することにより、鉛成分が融出して電気伝導度が大き
くなり、ガラス管内表面に電流が流れ続ける。この結
果、この続流でガラス管が溶けることがあった。
たサージアブソーバでは、サージ吸収素子をガラス管内
に封止するときにセラミック素体がガラス管の半径方向
に対して略中央に位置せずにガラス管内面に接近した場
合には、放電時にガラス管が熱溶融することがあった。
この原因は未だ十分解明されていないが、次のように考
えられる。即ち、マイクロギャップに発生した放電にて
マイクロギャップ付近が熱損傷し、損傷部分のセラミッ
ク素体が露出して、実質的にギャップの幅が拡大するこ
とによりマイクロギャップでの放電は停止するけれど
も、ガラス管内面にセラミック素体が接近した場合に
は、放電の熱で鉛ガラスからなるガラス管の内表面が溶
融することにより、鉛成分が融出して電気伝導度が大き
くなり、ガラス管内表面に電流が流れ続ける。この結
果、この続流でガラス管が溶けることがあった。
【0007】本発明の目的は、導電性皮膜の材質変更、
不活性ガスの変更及び僅かなキャップ電極の形状変更だ
けで、雷サージのような瞬間的なサージ電圧を吸収する
ことに加えて、継続的な過電圧又は過電流が侵入しても
マイクロギャップの放電を速やかに停止でき、かつこの
放電による熱でガラス管が溶けるのを防止できる放電型
サージアブソーバを提供することにある。
不活性ガスの変更及び僅かなキャップ電極の形状変更だ
けで、雷サージのような瞬間的なサージ電圧を吸収する
ことに加えて、継続的な過電圧又は過電流が侵入しても
マイクロギャップの放電を速やかに停止でき、かつこの
放電による熱でガラス管が溶けるのを防止できる放電型
サージアブソーバを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本発明は、導電性皮膜14aで被包した円柱状の
セラミック素体14の周面にマイクロギャップ14bが
形成され、セラミック素体14の両端に一対のキャップ
電極16,17を有するサージ吸収素子13が不活性ガ
ス12aとともにガラス管12内に収容され、このガラ
ス管12の両端に一対の封止電極18,19が相対向し
て封着され、一対の封止電極18,19が封着状態でサ
ージ吸収素子13を固定し、かつ一対のキャップ電極1
6,17に電気的に接続された放電型サージアブソーバ
の改良である。その特徴ある構成は、導電性皮膜14a
がSnO2であって不活性ガス12aがCO2ガスであ
り、キャップ電極16,17の外面にガラス管12の内
面に向って延びるフランジ部16a,17aが突設さ
れ、フランジ部16a,17aがセラミック素体14を
ガラス管12の半径方向に対して略中央に位置させるよ
うに構成されたところにある。
の本発明の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本発明は、導電性皮膜14aで被包した円柱状の
セラミック素体14の周面にマイクロギャップ14bが
形成され、セラミック素体14の両端に一対のキャップ
電極16,17を有するサージ吸収素子13が不活性ガ
ス12aとともにガラス管12内に収容され、このガラ
ス管12の両端に一対の封止電極18,19が相対向し
て封着され、一対の封止電極18,19が封着状態でサ
ージ吸収素子13を固定し、かつ一対のキャップ電極1
6,17に電気的に接続された放電型サージアブソーバ
の改良である。その特徴ある構成は、導電性皮膜14a
がSnO2であって不活性ガス12aがCO2ガスであ
り、キャップ電極16,17の外面にガラス管12の内
面に向って延びるフランジ部16a,17aが突設さ
れ、フランジ部16a,17aがセラミック素体14を
ガラス管12の半径方向に対して略中央に位置させるよ
うに構成されたところにある。
【0009】また、ガラス管12の内径をセラミック素
体14の外径の2〜3倍とすることが好ましい。
体14の外径の2〜3倍とすることが好ましい。
【0010】
【作用】継続的な過電圧又は過電流がサージ吸収素子1
3に侵入すると、SnO2からなる導電性皮膜14aが
熱損傷して、マイクロギャップ14bの幅が広がると推
定され、これにより放電維持電圧が上昇するので、放電
が停止する。またマイクロギャップ14bがフランジ部
16a,17aによりガラス管12の内面から所定の距
離だけ離れているので、継続的な過電圧又は過電流が侵
入してマイクロギャップ14bにおける放電の熱により
ガラス管12が溶けることはない。
3に侵入すると、SnO2からなる導電性皮膜14aが
熱損傷して、マイクロギャップ14bの幅が広がると推
定され、これにより放電維持電圧が上昇するので、放電
が停止する。またマイクロギャップ14bがフランジ部
16a,17aによりガラス管12の内面から所定の距
離だけ離れているので、継続的な過電圧又は過電流が侵
入してマイクロギャップ14bにおける放電の熱により
ガラス管12が溶けることはない。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに図面
に基づいて詳しく説明する。 <実施例>図1に示すように、マイクロギャップ式の放
電型サージアブソーバ11はガラス管12の内部にサー
ジ吸収素子13を収容することにより構成される。サー
ジ吸収素子13は導電性皮膜14aで被包した円柱状の
セラミック素体14の両端に一対のキャップ電極16,
17を冠着した後、セラミック素体14の中央に円周方
向にマイクロギャップ14bを形成して作られる。セラ
ミック素体14はこの例ではムライト焼結体であり、導
電性皮膜14aはスパッタリング法、蒸着法、イオンプ
レーティング法、めっき法、CVD法等の薄膜形成法に
よりセラミック素体14を被包するようにセラミック素
体14の表面に形成される。マイクロギャップ14bは
レーザにより導電性皮膜14aを分割するように形成さ
れる。マイクロギャップ14bはレーザ光線の焦点深度
及び導電性皮膜14aの厚さから10〜200μmの幅
に形成される。ガラス管12は鉛ガラスから作られる。
に基づいて詳しく説明する。 <実施例>図1に示すように、マイクロギャップ式の放
電型サージアブソーバ11はガラス管12の内部にサー
ジ吸収素子13を収容することにより構成される。サー
ジ吸収素子13は導電性皮膜14aで被包した円柱状の
セラミック素体14の両端に一対のキャップ電極16,
17を冠着した後、セラミック素体14の中央に円周方
向にマイクロギャップ14bを形成して作られる。セラ
ミック素体14はこの例ではムライト焼結体であり、導
電性皮膜14aはスパッタリング法、蒸着法、イオンプ
レーティング法、めっき法、CVD法等の薄膜形成法に
よりセラミック素体14を被包するようにセラミック素
体14の表面に形成される。マイクロギャップ14bは
レーザにより導電性皮膜14aを分割するように形成さ
れる。マイクロギャップ14bはレーザ光線の焦点深度
及び導電性皮膜14aの厚さから10〜200μmの幅
に形成される。ガラス管12は鉛ガラスから作られる。
【0012】サージアブソーバ11はこのサージ吸収素
子13をガラス管12内に収容してセラミック素体14
の両端に一対の封止電極18,19を配置し、これらの
封止電極18,19をキャップ電極16,17に電気的
に接続し同時にガラス管12内部に不活性ガス12aを
封入して作られる。収容されたサージ吸収素子13は一
対の封止電極18,19をガラス管12の両端に封着す
るときに封止電極18,19により固定される。18
a,19aはリード線である。
子13をガラス管12内に収容してセラミック素体14
の両端に一対の封止電極18,19を配置し、これらの
封止電極18,19をキャップ電極16,17に電気的
に接続し同時にガラス管12内部に不活性ガス12aを
封入して作られる。収容されたサージ吸収素子13は一
対の封止電極18,19をガラス管12の両端に封着す
るときに封止電極18,19により固定される。18
a,19aはリード線である。
【0013】本実施例の特徴ある構成は、導電性皮膜1
4aがSnO2であって不活性ガス12aがCO2ガスで
あり、キャップ電極16,17の外面全周にガラス管1
2の内面に向って延びるフランジ部16a,17aが突
設され、更にフランジ部16a,17aがセラミック素
体14をガラス管12の半径方向に対して略中央に位置
させるように構成されたところにある。フランジ部16
a,17aは厚さ0.15mmのステンレス鋼板等の導
電性及び耐熱性を有する板材をプレス加工することによ
りキャップ電極16,17とそれぞれ一体的に形成さ
れ、キャップ電極16,17はフランジ部16a,17
aとともにそれぞれ略ハット状に形成される。フランジ
部16a,17aの外径はそれぞれ2.4mmであり、
ガラス管12は外径5.1mm、内径2.7mm、長さ
9.6mmの円筒体であり、セラミック素体14の外径
は1.0mmである。またサージ吸収回路は前述した図
2に示されるものと同一であり、一方の入力線路5bに
接続されたヒューズ5eの定格電流はこの例では200
mAである。
4aがSnO2であって不活性ガス12aがCO2ガスで
あり、キャップ電極16,17の外面全周にガラス管1
2の内面に向って延びるフランジ部16a,17aが突
設され、更にフランジ部16a,17aがセラミック素
体14をガラス管12の半径方向に対して略中央に位置
させるように構成されたところにある。フランジ部16
a,17aは厚さ0.15mmのステンレス鋼板等の導
電性及び耐熱性を有する板材をプレス加工することによ
りキャップ電極16,17とそれぞれ一体的に形成さ
れ、キャップ電極16,17はフランジ部16a,17
aとともにそれぞれ略ハット状に形成される。フランジ
部16a,17aの外径はそれぞれ2.4mmであり、
ガラス管12は外径5.1mm、内径2.7mm、長さ
9.6mmの円筒体であり、セラミック素体14の外径
は1.0mmである。またサージ吸収回路は前述した図
2に示されるものと同一であり、一方の入力線路5bに
接続されたヒューズ5eの定格電流はこの例では200
mAである。
【0014】<比較例>図3に示すマイクロギャップ式
のサージアブソーバ1を比較例とした。このサージアブ
ソーバ1は、キャップ電極6,7の外面全周に実施例の
フランジ部を有しないこと、ガラス管2が外径3.1m
m、内径1.8mm、長さ7.5mmの円筒体であるこ
と及び封止電極8,9の寸法が上記寸法に合わせて小さ
くなることを除いて実施例と同一のものを用いた。
のサージアブソーバ1を比較例とした。このサージアブ
ソーバ1は、キャップ電極6,7の外面全周に実施例の
フランジ部を有しないこと、ガラス管2が外径3.1m
m、内径1.8mm、長さ7.5mmの円筒体であるこ
と及び封止電極8,9の寸法が上記寸法に合わせて小さ
くなることを除いて実施例と同一のものを用いた。
【0015】<比較試験と評価>実施例のサージアブソ
ーバ11と比較例のサージアブソーバ1にそれぞれ0.
25AでAC600Vの過電圧を30分印加した。その
結果、実施例のサージアブソーバ11では、10個のサ
ージアブソーバ11のうち全てのサージアブソーバ11
において約3秒後にマイクロギャップ14bにおける放
電が停止した。比較例のサージアブソーバ1では、10
個のサージアブソーバ1のうち8個において約3秒後に
放電が停止したが、残りの2個においては放電が停止し
なかった。放電が停止しなかったのは、マイクロギャッ
プ4bに発生した放電によりマイクロギャップ4b付近
で熱損傷し、損傷部分のセラミック素体4が露出するよ
うになり、実質的にマイクロギャップ4bの幅が拡大し
ここでの放電が停止しても、マイクロギャップ4bがガ
ラス管2内面に接近しているので、放電の熱によりガラ
ス管2内表面の鉛成分が融出して電気伝導度が大きくな
り、この溶融したガラス管2内表面を電流が流れ続ける
ためであると考えられる。
ーバ11と比較例のサージアブソーバ1にそれぞれ0.
25AでAC600Vの過電圧を30分印加した。その
結果、実施例のサージアブソーバ11では、10個のサ
ージアブソーバ11のうち全てのサージアブソーバ11
において約3秒後にマイクロギャップ14bにおける放
電が停止した。比較例のサージアブソーバ1では、10
個のサージアブソーバ1のうち8個において約3秒後に
放電が停止したが、残りの2個においては放電が停止し
なかった。放電が停止しなかったのは、マイクロギャッ
プ4bに発生した放電によりマイクロギャップ4b付近
で熱損傷し、損傷部分のセラミック素体4が露出するよ
うになり、実質的にマイクロギャップ4bの幅が拡大し
ここでの放電が停止しても、マイクロギャップ4bがガ
ラス管2内面に接近しているので、放電の熱によりガラ
ス管2内表面の鉛成分が融出して電気伝導度が大きくな
り、この溶融したガラス管2内表面を電流が流れ続ける
ためであると考えられる。
【0016】なお、上記実施例ではセラミック素体とし
てムライト焼結体を挙げたが、これに限らずアルミナ、
ベリリア、ステアライト、フォルステライト、ジルコ
ン、普通磁器、ガラスセラミック、窒化ケイ素、窒化ア
ルミ、炭化ケイ素等の絶縁性セラミックスでもよい。ま
た、上記実施例ではガラス管の内径及びセラミック素体
の外径をそれぞれを2.7mm及び1.0mmとし、ガ
ラス管の内径をセラミック素体の外径の2.7倍とした
が、これは一例であってガラス管の内径をセラミック素
体の外径の2〜3倍であればよい。上記範囲に限定した
のは、ガラス管の内径をセラミック素体の外径の2倍未
満とするとマイクロギャップを挟む導電性皮膜間の放電
の熱によりガラス管が溶け、ガラス管の内径をセラミッ
ク素体の外径の3倍を越えるとサージアブソーバの実装
スペースが大きくなり好ましくないからである。更に、
上記実施例ではフランジ部をキャップ電極の外面全周に
設けたが、フランジ部の外面に等間隔に複数個のフラン
ジ部を放射状に設けてもよい。
てムライト焼結体を挙げたが、これに限らずアルミナ、
ベリリア、ステアライト、フォルステライト、ジルコ
ン、普通磁器、ガラスセラミック、窒化ケイ素、窒化ア
ルミ、炭化ケイ素等の絶縁性セラミックスでもよい。ま
た、上記実施例ではガラス管の内径及びセラミック素体
の外径をそれぞれを2.7mm及び1.0mmとし、ガ
ラス管の内径をセラミック素体の外径の2.7倍とした
が、これは一例であってガラス管の内径をセラミック素
体の外径の2〜3倍であればよい。上記範囲に限定した
のは、ガラス管の内径をセラミック素体の外径の2倍未
満とするとマイクロギャップを挟む導電性皮膜間の放電
の熱によりガラス管が溶け、ガラス管の内径をセラミッ
ク素体の外径の3倍を越えるとサージアブソーバの実装
スペースが大きくなり好ましくないからである。更に、
上記実施例ではフランジ部をキャップ電極の外面全周に
設けたが、フランジ部の外面に等間隔に複数個のフラン
ジ部を放射状に設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、導
電性皮膜がSnO2であって、不活性ガスがCO2ガスで
あり、キャップ電極の外面にガラス管の内面に向って延
びるフランジ部24a,25aを突設し、更にフランジ
部がセラミック素体をガラス管の半径方向に対して略中
央に位置させるように構成したので、雷サージのような
瞬間的なサージ電圧を吸収することに加えて、継続的な
過電圧又は過電流の侵入があった場合には酸化スズ(S
nO2)からなる導電性皮膜が熱損傷して、マイクロギ
ャップの幅が広がると推定され、これにより放電維持電
圧が上昇するので、放電が停止する。
電性皮膜がSnO2であって、不活性ガスがCO2ガスで
あり、キャップ電極の外面にガラス管の内面に向って延
びるフランジ部24a,25aを突設し、更にフランジ
部がセラミック素体をガラス管の半径方向に対して略中
央に位置させるように構成したので、雷サージのような
瞬間的なサージ電圧を吸収することに加えて、継続的な
過電圧又は過電流の侵入があった場合には酸化スズ(S
nO2)からなる導電性皮膜が熱損傷して、マイクロギ
ャップの幅が広がると推定され、これにより放電維持電
圧が上昇するので、放電が停止する。
【0018】またマイクロギャップがフランジ部により
ガラス管の内面から所定の距離だけ離れているので、継
続的な過電圧又は過電流が侵入してマイクロギャップに
おける放電の熱によりガラス管が溶けることはない。更
に、導電性皮膜の材質変更、不活性ガスの変更及び僅か
なキャップ電極の形状変更だけで、上記効果が得られる
ので、製造コストの増大は僅かで済む。
ガラス管の内面から所定の距離だけ離れているので、継
続的な過電圧又は過電流が侵入してマイクロギャップに
おける放電の熱によりガラス管が溶けることはない。更
に、導電性皮膜の材質変更、不活性ガスの変更及び僅か
なキャップ電極の形状変更だけで、上記効果が得られる
ので、製造コストの増大は僅かで済む。
【図1】本発明一実施例の放電型サージアブソーバの中
央縦断面図。
央縦断面図。
【図2】実施例及び比較例のサージ吸収回路の構成図。
【図3】従来例を示す図1に対応する中央縦断面図。
11 放電型サージアブソーバ 12 ガラス管 12a 不活性ガス 13 サージ吸収素子 14 セラミック素体 14a 導電性皮膜 14b マイクロギャップ 16,17 キャップ電極 16a,17a フランジ部 18,19 封止電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 政利 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス研究所 内 (72)発明者 田中 芳幸 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス研究所 内
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性皮膜(14a)で被包した円柱状のセ
ラミック素体(14)の周面にマイクロギャップ(14b)が形
成され、前記セラミック素体(14)の両端に一対のキャッ
プ電極(16,17)を有するサージ吸収素子(13)が不活性ガ
ス(12a)とともにガラス管(12)内に収容され、前記ガラ
ス管(12)の両端に一対の封止電極(18,19)が相対向して
封着され、前記一対の封止電極(18,19)が封着状態で前
記サージ吸収素子(13)を固定し、かつ前記一対のキャッ
プ電極(16,17)に電気的に接続された放電型サージアブ
ソーバにおいて、 前記導電性皮膜(14a)がSnO2であって前記不活性ガス
(12a)がCO2ガスであり、 前記キャップ電極(16,17)の外面に前記ガラス管(12)の
内面に向って延びるフランジ部(16a,17a)が突設され、 前記フランジ部(16a,17a)が前記セラミック素体(14)を
前記ガラス管(12)の半径方向に対して略中央に位置させ
るように構成されたことを特徴とする放電型サージアブ
ソーバ。 - 【請求項2】 ガラス管(11)の内径がセラミック素体(2
2)の外径の2〜3倍である請求項1記載の放電型サージ
アブソーバ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10685594A JPH07320845A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 放電型サージアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10685594A JPH07320845A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 放電型サージアブソーバ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07320845A true JPH07320845A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14444215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10685594A Pending JPH07320845A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 放電型サージアブソーバ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07320845A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6731490B2 (en) | 2000-10-02 | 2004-05-04 | Mitsubishi Materials Corporation | Surge absorber and production method thereof |
| JP2007227388A (ja) * | 2007-03-22 | 2007-09-06 | Mitsubishi Materials Corp | 電子部品封入体 |
| EP2211357A1 (en) * | 2009-01-23 | 2010-07-28 | First Resistor & Condenser Co., Ltd. | Surge arrester |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP10685594A patent/JPH07320845A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6731490B2 (en) | 2000-10-02 | 2004-05-04 | Mitsubishi Materials Corporation | Surge absorber and production method thereof |
| AU778872B2 (en) * | 2000-10-02 | 2004-12-23 | Mitsubishi Materials Corporation | Surge absorber and production method thereof |
| CN100342603C (zh) * | 2000-10-02 | 2007-10-10 | 三菱综合材料株式会社 | 过压吸收器及其制造方法 |
| JP2007227388A (ja) * | 2007-03-22 | 2007-09-06 | Mitsubishi Materials Corp | 電子部品封入体 |
| EP2211357A1 (en) * | 2009-01-23 | 2010-07-28 | First Resistor & Condenser Co., Ltd. | Surge arrester |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011204 |