JPH07322084A - テレビジョン機器の電源回路 - Google Patents

テレビジョン機器の電源回路

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JPH07322084A
JPH07322084A JP13364294A JP13364294A JPH07322084A JP H07322084 A JPH07322084 A JP H07322084A JP 13364294 A JP13364294 A JP 13364294A JP 13364294 A JP13364294 A JP 13364294A JP H07322084 A JPH07322084 A JP H07322084A
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JP
Japan
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voltage
circuit
power supply
excitation
waveform
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JP13364294A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kashiwagi
茂 柏木
Tatsuya Motomura
達也 元村
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力電圧を安定化するための回路が簡略化さ
れ、電力損失の少ないテレビジョン機器の電源回路を提
供する。 【構成】 S字補正コンデンサ20の両端に発生したパ
ラボラ波が重畳した電圧をコンデンサ41に通し、ダイ
オード42で波形のローレベル側をクランプし、ローレ
ベル側がゼロに固定されたパラボラ波Vpbを得る。これ
を参照電圧Erfと比較器39で比較し、得られた励振波
形Vswにより、直流電圧Eboを安定化させる。さらに、
パラボラ波Vpbを、抵抗44を通してダイオード43と
コンデンサ45により頂部を整流し、Vpbのp−p値に
相当する直流電圧Eb1が得られる。Eb1はEboに比べて
数分の一程度の低い値となり、その一端が疑似接地点A
につながるので、比較器39や演算増幅器33の電源と
して好適なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路構成が簡略化さ
れ、電力損失の少ないテレビジョン機器の電源回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】チョッパー方式のレギュレータは、比較
的簡単な回路で電力効率良く負荷電圧を制御できるの
で、従来からテレビジョン受像機中において、主電源回
路として良く用いられてきた。
【0003】図8はこのチョッパー方式のレギュレータ
による従来のテレビジョン機器の電源回路を示す回路図
である。図8において、1は交流電源Eacを受けて直流
電源電圧Ebを生成する第1のダイオードブリッジ型整
流回路、2は第1の平滑コンデンサ、3はスイッチ素
子、4はフライホイールダイオード、5はチョークコイ
ル、7は第2の平滑コンデンサ、8は電源励振回路であ
って、以上スイッチ素子3より電源励振回路8間での要
素によって、いわゆるチョッパーレギュレータ9を構成
し、その出力には制御された直流電圧Eboが生じる。
【0004】この直流電圧Eboは、テレビジョン機器内
の各部回路10に動作用電源電圧として供給される。な
お、電源励振回路8は、通常、直流電圧Eboより低い値
である第1の低圧直流電圧Eb1を電源として動作する
が、この第1の低圧直流電圧Eb1は、ここではドロッパ
ー抵抗11とコンデンサ12とで、直流電圧Eboより降
圧して生成している。
【0005】このようにすると、電源励振回路8は、同
時に加えられる水平偏向周期のパルスVhの周期に合わ
せた励振波形Vswを発生する。そして、この励振波形V
swに応じて、スイッチ素子3がオン・オフし、その出力
に方形波Voが生じる。この方形波Voはフライホイー
ルダイオード4の動作と共働してチョークコイル5に三
角波の電流を流し、第2の平滑コンデンサ7の両端には
直流電圧Eboが生じる。そして、この直流電圧Eboは、
スイッチ素子3のオン側のデューティサイクルに比例す
る。従って、この直流電圧Eboを電源励振回路8に加
え、もし、これが上昇した場合には励振波形Vswが変化
して、方形波Voのオン側のデューティサイクルが減少
するような帰還ループを形成すると、直流電圧Eboは安
定化される。このようにすれば、たとえ交流電源入力E
acが変動しても、機器内の各部回路10に加えられる直
流電圧Eboは一定となり、機器の安定な動作を保障する
ことができる。
【0006】次に、図9は従来のテレビジョン機器の電
源回路の他の例を示す回路図であって、図8に示す回路
と同じ動作をする部分には同一符号を付し、再度の詳し
い説明は省略する。ここで、スイッチ素子3から電源励
振回路8までで構成されるチョッパーレギュレータ9の
構成としては、基本的には図8と同じであるが、その出
力の直流電圧Eboは、水平偏向出力回路13の電源とし
てのみ供給される。
【0007】ここで、14は水平励振回路、15は水平
励振トランス、16は水平出力トランジスタ、17はダ
ンパーダイオード、18は帰線共振コンデンサ、19は
水平偏向コイル、20はS字補正コンデンサ、21はフ
ライバックトランスであって、これらが組み合わさっ
て、水平偏向出力回路13を形成している。また、フラ
イバックトランス21の2次巻線21bの一端につなが
る22は、高圧整流ダイオードであり、図示しない受像
管の陽極に供給するための高圧HVを発生する。3次巻
線21cの一端につながる23は低圧整流ダイオードで
あり、24は平滑コンデンサであって、受像機の他の回
路に電源として第2の低圧直流電圧Eb2を供給する。
【0008】更に、25は電源トランス、26は第2の
ダイオードブリッジ整流回路、27は平滑コンデンサ、
55は平滑チョークコイル、56は平滑コンデンサであ
って、電源励振回路8を動作させるための第1の低圧直
流電圧Eb1を生成する。28は高周波結合コンデンサで
ある。
【0009】図9に示すように、図示しない前段より水
平周期の発振波形Vosc を水平励振回路14に加え、更
に水平励振トランス15の1次巻線15aの一端に第3
の低圧直流電圧Eb3を加えると、15aの他の一端には
水平励振回路14によって、水平励振波形Vcdが発生す
る。この水平励振波形Vcdは、2次巻線15bに変圧さ
れて水平出力トランジスタ16のベース・エミッタ間に
加えられ、その結果、そのコレクタ・エミッタ間は、水
平周期でオンオフを繰り返すスイッチング動作を行う。
【0010】このようにして、フライバックトランス2
1の1次巻線21aの一端と、水平出力トランジスタ1
6のエミッタとの間に、前述したチョッパーレギュレー
タ9によって得られた直流電圧Eboを加えると、ダンパ
ーダイオード17が水平出力トランジスタ16と共に水
平周期でオンオフし、良く知られた原理により、水平偏
向コイル19とS字補正コンデンサ20との直列回路に
水平周期のノコギリ波電流Iyを流す。これによって、
図示しない受像管の電子ビームを水平方向に偏向する。
【0011】また、この回路において、主として水平偏
向コイル19とフライバックトランス21の1次巻線2
1aのインダクタンスと、帰線共振コンデンサ18との
共振周期で決まる正弦波の半サイクル分のパルスVc
が、水平出力トランジスタ16のコレクタに生じる。こ
のパルスVcは、フライバックトランス21の2次巻線
21bに昇圧されてVhvとなって、図示しない受像管の
陽極に加えられる。更に、フライバックトランス21に
は3次巻線21cも設けられており、ここから得たパル
スV3を整流ダイオード23で整流し、さらに平滑コン
デンサ24で平滑して第2の低圧直流電圧Eb2を得る。
この直流電圧Eb2は、回路内の各部の回路に動作用の電
源として供給される。
【0012】また、25は電源トランスで、交流電源電
圧Eacをその1次巻線25aに加えて、2次巻線25b
に小交流電圧Eac1 を得て、更に、この小交流電圧Eac
1 を第2のダイオードブリッジ26で整流し、さらに平
滑コンデンサ27,平滑チョークコイル55,平滑コン
デンサ56で形成されるフィルタを通して、第1の低圧
直流電圧Eb1を得て、電源励振回路8の動作用の電源と
している。
【0013】この図9に示す回路で特徴的なのは、図9
の太線で描かれたラインAの部分、即ち、図8において
接地として描かれた共通結線部分が、機器の筐体には直
接接続されず、高周波結合コンデンサ28を通して高周
波的にのみ接地されていることである。なお、このA部
分を今後、疑似接地点と呼ぶ。
【0014】このようにすると、平滑コンデンサ7の両
端に発生する直流電圧Eboは、水平出力回路13に正し
く供給されるので、水平偏向コイル19にノコギリ波電
流Iyを流すことや、コレクタパルスVcをフライバッ
クトランス21の一次巻線21aに加えて、高圧その他
を発生する動作には支障はない。その一方で、交流電源
Eacと直接つながるダイオードブリッジ1の出力が、直
接機器の筐体に直接接続されていないために、感電の危
険がない。外部接続との関係で筐体接地を行わなければ
ならない回路部分の電源としては、疑似接地点A部分と
は切り離されていて、負側が筐体接地されている第2の
低圧直流電圧Eb2を供給すれば良い。
【0015】なお、この直流電圧Eb2は水平偏向動作が
正常に行われないと発生しないので、これをそのまま水
平励振回路14の電源として使うわけにはいかない。水
平励振回路14の電源としては、ここでは特に説明しな
いが、別の手段で作られた片側筐体接地の第3の低圧直
流電源Eb3を使用する。また、疑似接地点A部分を完全
に接地から切り離すと、この部分の電位が不安定で動作
に支障を来すので、高周波結合コンデンサ28により高
周波的に接地する。勿論、この高周波結合コンデンサ2
8の値は、交流電源Eacの50ないし60Hzに対して
十分高いインピーダンスを持つような値に設定し、筐体
に触れた場合でも感電の危険がないようにしてある。
【0016】また、図10は、図8或いは図9における
電源励振回路8の具体的な構成を示した図である。ここ
で、29,30は直流電圧を分圧する抵抗、31はツェ
ナーダイオード、32はそのバイアス抵抗、33は演算
増幅器、34,36は抵抗、35はポテンシオメータ、
37は発振防止用抵抗、38は発振防止用コンデンサ、
39は比較器である。また、57は波形整形用トランジ
スタ、58と59はそのベースバイアス抵抗、60はコ
レクタ抵抗、61は充放電コンデンサであって、これら
でノコギリ波電圧発生器40を形成している。
【0017】このようにすると、まず直流電圧Eboが抵
抗29,30で分圧されて、演算増幅器33の非反転端
子に加えられると同時に、ツェナーダイオード31と抵
抗32で作られた一定電圧が、抵抗34,36とポテン
シオメータ35で分圧されて基準電圧Esとなり、これ
が反転端子の方に加えられる。そして、その出力である
参照電圧Erfが次の比較器39の非反転端子に加えられ
る。
【0018】一方、前述の水平偏向周期のパルスVhに
相当するものを次のようにして得る。フライバックトラ
ンス21上に新たに設けられた巻線21dから、パルス
V4がトランジスタ57のベースに加えられ、このパル
ス期間中そのコレクタ・エミッタ間をオンさせる。する
と、このときコンデンサ61のチャージはいったん放電
し、その端子電圧はゼロになるが、次にパルス期間が終
わってコレクタ・エミッタ間がオフすると、抵抗60を
通してコンデンサ61の電位が上昇し、結局コンデンサ
61の両端電圧には、水平走査期間中に上昇し、帰線期
間中にボトミングするノコギリ波電圧Vstが得られる。
【0019】このノコギリ波電圧Vstは比較器39の反
転端子に加えられ、非反転端子のほうに加わる前述の参
照電圧Erfと比較される。すると、比較器39の出力に
は、ノコギリ波電圧Vstが参照電圧Erfを割った期間の
みハイレベルで、後の期間はボトミングする励振波形V
swが得られる。もし、ここでスイッチ素子3に、この励
振波形Vswのローレベル期間でオン、ハイレベル期間で
オフとなるような素子、例えば、p型MOSFETを使
用した場合、何らかの原因で直流電圧Eboが上昇しよう
とすると、自動的に励振波形Vswのローレベル期間、即
ちスイッチ素子3のオンのデューティサイクルが小さく
なって直流電圧Eboを低めるように働く。したがって、
交流電圧Eacの変動やその他回路素子のドリフトがあっ
ても、出力の直流電圧Eboは一定値に保たれることにな
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す従
来回路は、先の説明のからも分かる通り、交流電源Eac
を整流するダイオードブリッジ1の出力の一端が筐体に
接地されるので、感電の危険は免れない。また、電源励
振回路8の動作用電源としての第1の低圧直流電圧Eb1
は、高い方の直流電源電圧Eboから抵抗11による電圧
降下で作られているので、この抵抗における電力損失が
大きく問題であった。
【0021】また、図9に示す従来回路は、交流電源が
接地と切り離されているので、感電の問題は解決されて
おり、直流電圧Eb1を作るための電力損失も図8に比べ
て遥かに少なくて済む。しかしながら、図9に示す従来
回路では、新たに電源トランス25と第2のダイオード
ブリッジ26、平滑コンデンサ27,56、チョークコ
イル55を必要とするので、この部分のコスト及び容積
が大きくなり、せっかくのチョッパーレギュレータによ
る簡便性の特徴が活かされない。したがって、疑似接地
点Aを基準とした、電源励振回路8を動作させるための
低圧直流電源が、低損失で容易に得られる方法が必要と
されていた。
【0022】また、図10に示す図8或いは図9におけ
る電源励振回路8の具体例においては、新たにフライバ
ックトランス21に専用の巻線21dを必要とすること
や、ここから得られたパルスV4からノコギリ波電圧V
stを生成するノコギリ波発生回路40を要することと
で、やはり回路が複雑化してしまうという欠点があっ
た。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) 直流電源電圧を入力
し、スイッチ素子を通して制御した直流電圧を出力する
際、この出力電圧を電源励振回路に帰還して基準電圧と
比較し、水平偏向周期の励振波形を出力し、この励振波
形により前記スイッチ素子のオン・オフ動作を制御し
て、出力電圧を一定にするチョッパーレギュレータから
なるテレビジョン機器の電源回路において、水平偏向出
力回路のS字補正コンデンサの両端に発生するパラボラ
波電圧を整流した低圧直流電圧を生成し、前記電源励振
回路に電源電圧として供給する整流回路を備え、前記電
源励振回路は、前記出力電圧を前記基準電圧と比較し、
参照電圧を出力する演算増幅器と、前記水平出力回路の
S字補正コンデンサの両端に発生するパラボラ波電圧を
入力して、前記参照電圧と比較し、前記スイッチ素子の
オン・オフ動作を制御する励振波形を出力する比較器を
有することを特徴とするテレビジョン機器の電源回路
と、(2) 前記整流回路は両波整流回路であり、波形の正
側を整流する整流ダイオード回路と、負側を整流する整
流ダイオード回路との回路インピーダンスに差を設ける
ことを特徴とする(1) 記載のテレビジョン機器の電源回
路と、(3) 前記電源励振回路に供給される前記パラボラ
波電圧を微分する微分回路を備えたことを特徴とする
(1) 記載のテレビジョン機器の電源回路を提供するもの
である。
【0024】
【実施例】以下、本発明のテレビジョン機器の電源回路
について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明
のテレビジョン機器の電源回路の第1の実施例を示す回
路図、図2は図1に示す回路の動作を説明するための波
形図、図3は格子縞信号を受像したときの画面を示す
図、図4は本発明のテレビジョン機器の電源回路の第2
の実施例を示す回路図、図5は図4に示す回路の動作を
説明するための波形図、図6はパラボラ波電圧Vpbを微
分するための回路を示す図、図7は本発明のテレビジョ
ン機器の電源回路の第3の実施例を示す回路図である。
なお、図1,図4,図7において、先に説明した図8,
図9,図10と同一部分には同一符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0025】図1において、水平励振回路14から平滑
コンデンサ24までの部分は、先の図9と同様に水平偏
向出力及び高圧出力回路として働き、水平偏向コイル1
9に水平周期のノコギリ波電流Iyを流し、同時にフラ
イバックトランスの2次側に高圧HVを発生する動作に
変わりはない。また、第1のダイオードブリッジ1から
第2の平滑コンデンサ7、及び高周波結合コンデンサ2
8から比較器39までに部分が、交流入力電圧Eacを整
流し、電圧制御して直流電圧Eboに変換し、これをフラ
イバックトランス21の一次巻線21aの一端に加え
て、水平出力回路13の動作電源とする点も同じであ
る。図1において、新たに設けられたのは直流阻止コン
デンサ41、第1のパラボラ波整流ダイオード42、第
2のパラボラ波整流ダイオード43、抵抗44、平滑コ
ンデンサ45である。
【0026】図1において、S字補正コンデンサ20の
両端には、良く知られているように、直流電圧Eboに水
平偏向周期のパラボラ波が重畳した電圧が生じている。
従って、これをコンデンサ41に通し、ダイオード42
で波形のローレベル側をクランプすると、その結果、図
2(A)の実線に示すようなローレベル側がゼロに固定
されたパラボラ波電圧Vpbが得られる。そこで、このパ
ラボラ波電圧Vpbを同図一点鎖線で示す参照電圧Erfと
比較器39で比較すると、図2(B)に示すような励振
波形Vswが得られる。
【0027】この図2から分かるように、もしここで直
流電圧Eboが何らかの原因で上昇し、その結果参照電圧
Erfが上昇したとすると、破線で示すように励振波形V
swのハイレベル側即ちスイッチ素子3をオフする部分の
時間長toff が長くなる。従って、これは出力の直流電
圧Eboを引き下げるように働き、結局、直流電圧Eboは
一定値で安定し動くことはない。このように、図1に示
す本発明のテレビジョン機器の電源回路は、比較器39
の反転端子に加える波形をノコギリ波Vstではなく、パ
ラボラ波電圧Vpbにした点に第1の特徴があるが、この
パラボラ波電圧Vpbを生成するために、僅かコンデンサ
41とダイオード42の2点で行っており、図10で示
したような回路でノコギリ波Vstを作るのに比べて、大
幅に回路が簡略化される。
【0028】また、さらに抵抗44を通して、ダイオー
ド43とコンデンサ45によりパラボラ波電圧Vpbの頂
部を整流すると、Vpbのピーク−ピーク(p−p)値に
相当する直流電圧Eb1が得られ、これをツェナーダイオ
ード31から比較器39までの部分を動作させるための
電源としている。即ち、直流阻止コンデンサ41から平
滑コンデンサ45間では、S字補正コンデンサ20の両
端に発生するパラボラ波のp−p値を整流する整流回路
70を形成している。そして、これにより得られた低圧
直流電圧Eb1は、直流電圧Eboに比べて一般に数分の一
の低い値であり、しかも、その一端が疑似接地点Aにつ
ながるので、比較器39や演算増幅器33の電源として
好適である。
【0029】従って、図9に示す従来回路のように、電
源トランス25、ダイオードブリッジ26、平滑コンデ
ンサ27,56、チョークコイル55を用いて直流電圧
Eb1を得ているのに比べて、図1は簡単な回路で済んで
おり、しかも、同時に比較器39に加える比較波形とし
てのパラボラ波電圧Vpbをも生成するので、回路が大幅
に簡略化されている。なお、図1に示す直流電圧Eb1の
ための平滑コンデンサ45の値は、取り扱う水平偏向周
波数が電源の交流Eacの周波数に比べて大幅に高いた
め、図9に示す同一目的の平滑コンデンサよりも小さな
値で済み、また、チョークコイルを使ってパイ型のフィ
ルタを形成する必要もない。この点でも、本発明は小型
化、低コスト化に有利である。
【0030】また、図1に示す回路のように、S字補正
コンデンサ20の両端のパラボラ波電圧を整流して直流
電圧を得る方法には別の利点もある。即ち、図9に示す
従来回路のように、S字補正コンデンサ20を単純に水
平偏向コイル19と直列にしただけの場合、画像に歪み
が生じる場合がある。例えば、図3に示すように、格子
縞信号を受像した場合、白の横線部分で高圧HVの負荷
電流Iaが急激に増えるため、その後の偏向電流が影響
を受けて縦線が左右に振動するような現象である。
【0031】この歪みを軽減するためには、高圧負荷電
流Iaが変動してもS字補正コンデンサ20の電位が動
かないよう、ダイオードクランプ回路を付加すると良い
ことが知られている。この図1に示す回路のコンデンサ
41とダイオード42とは低圧直流電圧Eb1から引き出
される負荷電流の作用と相まって、電圧クランプ効果を
持ち、図3に示すような歪みが同時に軽減される利点を
持つ。但し、もし抵抗44がなく、完全な両波整流を行
って低圧直流電圧Eb1を作るようにしたとすると、S字
補正コンデンサ20のパラボラ波の上下端の両方をクラ
ンプしようとすることになり、電位は安定しない。これ
を防ぐにはダイオード43を、例えばチョークコイル等
に変えて半波整流に変えれば問題はない。しかし、その
場合は直流電圧Eb1の値が約半分に減少してしまう。
【0032】もし、これではEb1の電圧値が不足で、ど
うしても両波整流にする必要がある場合は、図1のよう
に、片側の整流ダイオード43に抵抗44を加えて、こ
のほうをハーフクランプとすれば良い。すると、クラン
プ作用は主としてダイオード42の方だけで行われ、パ
ラボラ波の下側先端部分の電位が固定されるので、前述
の歪み補正作用が支障なく行われる。整流結果のEb1の
電圧値も半波整流の場合よりは十分高く取ることが可能
である。
【0033】図1に示すチョッパーレギュレータは、ス
イッチ素子3を通して得た方形波Voを、チョークコイ
ル5と平滑コンデンサ7とで直流電圧Eboにしてから、
フライバックトランス21の一次巻線21aの一端に加
えている。しかし、このように、チョッパーレギュレー
タの負荷を水平出力回路に限定するならば、このチョー
クコイル5と平滑コンデンサ7は省くことも可能であ
る。
【0034】図4はその例を示したものであり、スイッ
チ素子3の出力Voが直接フライバックトランスの一次
巻線21aの一端に接続されている。この場合の動作を
図5で説明すると、まず、図5(A)のパラボラ波電圧
Vpbを参照電圧Erfと比較して、図5(B)のようなチ
ョッパーのスイッチ動作に用いる励振波形Vswを得るこ
とは図1に示す回路と同じである。この時、水平出力の
コレクタパルスVcは図5(C)のような位相関係にな
り、励振波形Vswのほぼ中央に位置する。
【0035】スイッチ素子3は励振波形Vswの立上がり
時刻t1でオンからオフに転じる。ところが、コレクタ
パルスの幅である帰線時間trの中央の時点t2になる
と、この図4で新たに付け加えられたエネルギー再生ダ
イオード6が、フライバックトランス巻線21aからの
リターン電流により自動的に導通するので、スイッチ素
子3から出力される方形波Voは、図5(D)に示すよ
うに、時刻t2で入力の直流電圧Ebと等しくなり、そ
のパルス幅は図5(B)のVswとは一致しない。しか
し、励振波形Vswの立上がり時刻t1の位置は、参照電
圧Vrfによって前後するので、方形波Voのボトミング
する幅もこれに応じて変わることになる。
【0036】図5(E)は、このときのフライバックト
ランス一次巻線21aに流れる電流Itを示す。水平走
査期間ts中は従来通り傾斜電流が流れるが、時刻t1
以降はスイッチ素子3がオフするため電流は平坦にな
り、帰線時間trに入ると振動電流となって、また水平
走査期間tsからのItの傾斜電流のスタートにつなが
る。図5(E)から分かるように、参照電圧Erfが変わ
って時刻t1位置が動くと、電流Itの最大値(平坦部
分)が変わり、この水平出力回路に蓄えられる最大エネ
ルギーも変わるので、水平偏向コイルの電流や高圧出力
も制御できる。
【0037】このように、図4のような回路形式では、
図1に示す回路のように制御された結果である直流電圧
Eboがない。そこでその代わり、新たに抵抗46とコン
デンサ47とで構成されるフィルタ48を設けて、ここ
から直流電圧Eb4を取り出すようにして、この電圧Eb4
を適宜分圧した後、演算増幅器33の非反転端子に加え
るようにすれば良い。偏向電流Iyも高圧値HVも共に
この直流電圧Eb4に比例するので、このようにして直流
電圧Eb4を一定にすれば、同様に安定化される。
【0038】先に説明した図1の場合は、スイッチ素子
3がオフするタイミングは、妨害対策の面で水平偏向に
同期している点を除いては、特に条件はなく、要するに
スイッチ素子3のデューティサイクルさえ制御できれば
良い。例えば、図1の演算増幅器33と比較器39のそ
れぞれ入力端子の反転非反転を逆にして、オフ期間tof
f が走査期間tsの中に入るようにしても問題なく動作
する。しかし、この図4に示す回路形式では、図5の説
明から分かる通り、スイッチ素子3をオフにするtoff
期間に相当する励振波形Vswのハイレベル期間は、帰線
時間trの前後にまたがる必要がある。その点、このよ
うにパラボラ波電圧Vpbを元にして励振波形Vswを作る
と都合が良い。但し、演算増幅器33と比較器39の極
性は図4のように限られる。
【0039】また、図4に示す回路のように、従来のノ
コギリ波Vstに代えてパラボラ波電圧Vpbを使った場合
は、図5に示す波形図から分かるように、励振波形Vsw
の立上がり時刻t1の動く範囲は、走査期間ts中央か
ら帰線期間trのスタート時点までである。従って、図
2に示す波形図で説明したように、図1に示す回路に比
べて制御範囲が約半分になる。もし、これでは制御範囲
が不足する場合は、図6に示すような変形を施す。これ
は比較器39の非反転端子入力に、パラボラ波ではなく
パラボラ波を若干微分した波形を加えるものである。即
ち、この図6では、抵抗49,50,51とコンデンサ
52(微分回路)によって、パラボラ波電圧Vpbを微分
した上で適宜分圧して比較器39に加えるようにしてあ
る。このようにすると、先の図5(A)の破線に示すよ
うに、比較器に加える波形の頂点が前の方に移動するの
で、その分時刻t1がより前の方にまで動くことが可能
になり、電圧の制御範囲が広がる。
【0040】次に、図7を用いて、本発明の別の実施例
について説明する。図1及び図4に示すように、S字補
正コンデンサ20の両端のパラボラ波電圧Vpbを、整流
して直流電圧Eb1を得た場合、このEb1の電圧値も直流
電圧Eboや方形波Voの平均値Eb4、換言すれば偏向電
流Iyや高圧値HVに比例する。そこで、この直流電圧
Eb1に比例した電圧を演算増幅器33に加えて、基準電
圧Esとの比較により一定化するようにしても、やはり
偏向電流Iyや高圧HVは安定化される。
【0041】図7において、抵抗53,54は、直流電
圧Eb1を分圧して演算増幅器33の非反転端子に加える
ためのものである。このようにすると、当然この分圧さ
れた値が基準電圧Esに一致するように一定化されるか
ら、ひいてはパラボラ電圧Vpb、偏向電流Iyが安定化
される。回路構成も図4よりさらに簡単である。なお、
図7に示す回路の場合は、図4と同じようなチョークコ
イルと第2の平滑コンデンサを持たない形式で説明した
が、これは勿論図1のようなチョークコイル5と第2の
平滑コンデンサ7を持つ形式でも使用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のテ
レビジョン機器の電源回路は、出力電圧を安定化するた
めの回路が大幅に簡略化され、また損失電力も少なく、
同時に画像の歪みを軽減するという実用上極めて優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン機器の電源回路の第1の
実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
【図3】格子縞信号を受像したときの画面を示す図であ
る。
【図4】本発明のテレビジョン機器の電源回路の第2の
実施例を示す回路図である。
【図5】図4に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
【図6】パラボラ波Vpbを微分するための回路を示す図
である。
【図7】本発明のテレビジョン機器の電源回路の第3の
実施例を示す回路図である。
【図8】チョッパー方式のレギュレータによる従来のテ
レビジョン機器の電源回路を示す回路図である。
【図9】従来のテレビジョン機器の電源回路の他の例を
示す回路図である。
【図10】図8或いは図9における電源励振回路8の具
体的な構成を示した回路図である。
【符号の説明】
1 第1のダイオードブリッジ型整流回路 2 第1の平滑コンデンサ 3 スイッチ素子(チョッパーレギュレータ) 4 フライホイールダイオード(チョッパーレギュレー
タ) 5 チョークコイル(チョッパーレギュレータ) 6 エネルギー再生ダイオード 7 第2の平滑コンデンサ(チョッパーレギュレータ) 8 電源励振回路(チョッパーレギュレータ) 9 チョッパーレギュレータ 13 水平偏向出力回路 20 S字補正コンデンサ 33 演算増幅器(電源励振回路) 39 比較器(電源励振回路) 41 直流阻止コンデンサ(整流回路) 42 第1のパラボラ波整流ダイオード(整流回路) 43 第2のパラボラ波整流ダイオード(整流回路) 44 抵抗(整流回路) 45 平滑コンデンサ(整流回路) 49〜51 抵抗(微分回路) 52 コンデンサ(微分回路) 70 整流回路 Eb 直流電源電圧 Ebo 出力電圧 Eb1 低圧直流電圧 Erf 参照電圧 Es 基準電圧 Vsw 励振波形 Vpb パラボラ波電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源電圧を入力し、スイッチ素子を通
    して制御した直流電圧を出力する際、この出力電圧を電
    源励振回路に帰還して基準電圧と比較し、水平偏向周期
    の励振波形を出力し、この励振波形により前記スイッチ
    素子のオン・オフ動作を制御して、出力電圧を一定にす
    るチョッパーレギュレータからなるテレビジョン機器の
    電源回路において、 水平偏向出力回路のS字補正コンデンサの両端に発生す
    るパラボラ波電圧を整流した低圧直流電圧を生成し、前
    記電源励振回路に電源電圧として供給する整流回路を備
    え、 前記電源励振回路は、 前記出力電圧を前記基準電圧と比較し、参照電圧を出力
    する演算増幅器と、 前記水平出力回路のS字補正コンデンサの両端に発生す
    るパラボラ波電圧を入力して、前記参照電圧と比較し、
    前記スイッチ素子のオン・オフ動作を制御する励振波形
    を出力する比較器を有することを特徴とするテレビジョ
    ン機器の電源回路。
  2. 【請求項2】前記整流回路は両波整流回路であり、波形
    の正側を整流する整流ダイオード回路と、負側を整流す
    る整流ダイオード回路との回路インピーダンスに差を設
    けることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン機器
    の電源回路。
  3. 【請求項3】前記電源励振回路に供給される前記パラボ
    ラ波電圧を微分する微分回路を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のテレビジョン機器の電源回路。
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