JPH07324293A - カタラーゼ酵素の不活性化方法 - Google Patents
カタラーゼ酵素の不活性化方法Info
- Publication number
- JPH07324293A JPH07324293A JP6325807A JP32580794A JPH07324293A JP H07324293 A JPH07324293 A JP H07324293A JP 6325807 A JP6325807 A JP 6325807A JP 32580794 A JP32580794 A JP 32580794A JP H07324293 A JPH07324293 A JP H07324293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulp
- catalase
- ozone
- bleaching
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
- D21C9/16—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds
- D21C9/163—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds with peroxides
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
- D21C9/147—Bleaching ; Apparatus therefor with oxygen or its allotropic modifications
- D21C9/153—Bleaching ; Apparatus therefor with oxygen or its allotropic modifications with ozone
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Paper (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】カタラーゼ酵素を破壊するための新規な方法、
特にカタラーゼ酵素で汚染されたパルプを処理するため
の効率的でかつ有効な方法を提供すること。 【構成】物質または材料のカタラーゼ含有物を破壊する
方法であって、カタラーゼ酵素を破壊するのに十分な時
間だけ、前記物質または材料をオゾンに接触させる工程
を具備する方法。前記オゾンの量は、一般的には、前記
物質または材料の乾燥重量を基準にして約0.01〜0.15重
量%である。この方法は、特に繊維質パルプ中に含まれ
るカタラーゼの破壊に最も多く適用される。
特にカタラーゼ酵素で汚染されたパルプを処理するため
の効率的でかつ有効な方法を提供すること。 【構成】物質または材料のカタラーゼ含有物を破壊する
方法であって、カタラーゼ酵素を破壊するのに十分な時
間だけ、前記物質または材料をオゾンに接触させる工程
を具備する方法。前記オゾンの量は、一般的には、前記
物質または材料の乾燥重量を基準にして約0.01〜0.15重
量%である。この方法は、特に繊維質パルプ中に含まれ
るカタラーゼの破壊に最も多く適用される。
Description
【0001】
【発明の背景】本発明は、パルプ中におけるカタラーゼ
酵素の存在に伴う有害な影響を克服するのに有用な方法
に関する。より詳細にいうと、本発明の方法は、後続の
過酸化物による漂白工程をより効果的に行なうために、
繊維質パルプ、例えばセルロース性のパルプに付随する
カタラーゼ酵素を効果的に破壊する。
酵素の存在に伴う有害な影響を克服するのに有用な方法
に関する。より詳細にいうと、本発明の方法は、後続の
過酸化物による漂白工程をより効果的に行なうために、
繊維質パルプ、例えばセルロース性のパルプに付随する
カタラーゼ酵素を効果的に破壊する。
【0002】パルプ紙原料中にカタラーゼ酵素が存在す
ることは、文献に記載された周知の事実である。例え
ば、下記の文献を参照されたい。「脱インクされたパル
プの漂白における最近の進歩」(G.Galland, E.Bernar
d, Y.Vernac, PIRA, Paper andBoard Division on Conf
erence on New Developments in Wastepaper Processin
g and Use, Feb. 28 - March 2, 1989);「回収紙パル
プの漂白における進歩」(G.Galland, Y.Vernoe, M.Dub
reuil, L.Bourson, Progress in Paper Recycling, Nov
ember 1992, p.20-30 );及び「パルプおよび紙システ
ムにおいて、微生物活性を測定するためのカタラーゼ活
性の使用」(D.Y.Prasul, Tappi Journal,January 198
9, p.135,137)。カタラーゼ酵素は、好気性微生物の代
謝活性物の一部として放出されると思われる。
ることは、文献に記載された周知の事実である。例え
ば、下記の文献を参照されたい。「脱インクされたパル
プの漂白における最近の進歩」(G.Galland, E.Bernar
d, Y.Vernac, PIRA, Paper andBoard Division on Conf
erence on New Developments in Wastepaper Processin
g and Use, Feb. 28 - March 2, 1989);「回収紙パル
プの漂白における進歩」(G.Galland, Y.Vernoe, M.Dub
reuil, L.Bourson, Progress in Paper Recycling, Nov
ember 1992, p.20-30 );及び「パルプおよび紙システ
ムにおいて、微生物活性を測定するためのカタラーゼ活
性の使用」(D.Y.Prasul, Tappi Journal,January 198
9, p.135,137)。カタラーゼ酵素は、好気性微生物の代
謝活性物の一部として放出されると思われる。
【0003】微生物(汚染物)は、新鮮な水、増大する
白水の再使用を通して、或いは空気によって、パルプ及
び紙ミル系に入り込む。繊維質および非繊維質の紙原料
は、他の化学成分の存在下において、微生物の迅速な増
殖のための豊富な栄養源として働く。バクテリア及び菌
は、その増殖のための理想的な環境的条件を探し出す。
加えて、ミルの温度およびpH範囲は、バクテリア及び
菌の迅速な培養を促進する。
白水の再使用を通して、或いは空気によって、パルプ及
び紙ミル系に入り込む。繊維質および非繊維質の紙原料
は、他の化学成分の存在下において、微生物の迅速な増
殖のための豊富な栄養源として働く。バクテリア及び菌
は、その増殖のための理想的な環境的条件を探し出す。
加えて、ミルの温度およびpH範囲は、バクテリア及び
菌の迅速な培養を促進する。
【0004】酵素のカタラーゼは、上記のように好気性
微生物の代謝活性生成物なので、一般に、全ての好気的
生物系に存在する。従って、微生物が蓄積すると、特に
回収紙パルプの場合には、カタラーゼ酵素の存在に起因
してパルプ漂白効率が制限されることになる。カタラー
ゼ酵素は過酸化水素を迅速に分解するので、カタラーゼ
酵素の存在は、過酸化水素を用いて漂白を行う場合のパ
ルプ漂白効率を制限する重要な因子の一つであることが
知られている。明度はパルプ品質の主要な基準の一つで
あるから、漂白工程はグレードアップ処理における不可
欠の工程である。従って、漂白工程での結果が落胆すべ
きものであれば、パルプ品質は劣悪なものとなり、所望
の明度は得られない。
微生物の代謝活性生成物なので、一般に、全ての好気的
生物系に存在する。従って、微生物が蓄積すると、特に
回収紙パルプの場合には、カタラーゼ酵素の存在に起因
してパルプ漂白効率が制限されることになる。カタラー
ゼ酵素は過酸化水素を迅速に分解するので、カタラーゼ
酵素の存在は、過酸化水素を用いて漂白を行う場合のパ
ルプ漂白効率を制限する重要な因子の一つであることが
知られている。明度はパルプ品質の主要な基準の一つで
あるから、漂白工程はグレードアップ処理における不可
欠の工程である。従って、漂白工程での結果が落胆すべ
きものであれば、パルプ品質は劣悪なものとなり、所望
の明度は得られない。
【0005】紙ミル内でのカタラーゼに関連した困難を
防止するために、二つの方法が示唆されている。第一
は、全体の系を生物の発育から遠ざけることである。し
かし、もし使用するパルプ自体がカタラーゼで汚染され
ていれば、該カタラーゼを破壊するための工程を採用し
なければならない。従って、第二の方法には、パルプを
漂白する前にカタラーゼを破壊することが含まれてい
る。
防止するために、二つの方法が示唆されている。第一
は、全体の系を生物の発育から遠ざけることである。し
かし、もし使用するパルプ自体がカタラーゼで汚染され
ていれば、該カタラーゼを破壊するための工程を採用し
なければならない。従って、第二の方法には、パルプを
漂白する前にカタラーゼを破壊することが含まれてい
る。
【0006】カタラーゼを破壊するために、パルプ(漂
白前のパルプ)の二つの具体的な処理が示唆されてい
る。例えば、上記の「脱インクされたパルプの漂白にお
ける最近の進歩」(G.Galland, E.Bernard, Y.Vernac)
を参照されたい。カタラーゼは熱に対して非常に感受性
であるから、70℃を越える高温で不可逆的に破壊され
る。このため、カタラーゼで汚染されたパルプを80℃
〜90℃の温度で熱処理することが示唆されている。示
唆されている第二の処理には、次亜塩素酸ナトリウムで
パルプを化学的に前処理することが含まれている。これ
は、一般的には、漂白に先立って、次亜塩素酸ナトリウ
ムをパルプに導入することによって達成される。
白前のパルプ)の二つの具体的な処理が示唆されてい
る。例えば、上記の「脱インクされたパルプの漂白にお
ける最近の進歩」(G.Galland, E.Bernard, Y.Vernac)
を参照されたい。カタラーゼは熱に対して非常に感受性
であるから、70℃を越える高温で不可逆的に破壊され
る。このため、カタラーゼで汚染されたパルプを80℃
〜90℃の温度で熱処理することが示唆されている。示
唆されている第二の処理には、次亜塩素酸ナトリウムで
パルプを化学的に前処理することが含まれている。これ
は、一般的には、漂白に先立って、次亜塩素酸ナトリウ
ムをパルプに導入することによって達成される。
【0007】上記二つの方法によって、カタラーゼの破
壊や、続いて行われる漂白工程の結果の改善において幾
らかの成功が見られている。しかし、安全で且つよりエ
ネルギー効率の高い方法が要望されている。例えば、次
亜塩素酸塩処理は、塩素化生成物の使用に関連して、何
らかの環境的問題を生じる可能性がある。熱的処理には
約80℃〜90℃までの温度を必要とし、大きなエネル
ギー消費が伴う。実際のところ、再生紙ミルはその蒸気
発生能力に起因して、必要な温度を達成するのが困難で
ある。従って、パルプのカタラーゼ汚染を除くための、
よりエネルギー効率が高く且つ環境に優しい方法を提供
することは、産業上極めて有益なことであろう。
壊や、続いて行われる漂白工程の結果の改善において幾
らかの成功が見られている。しかし、安全で且つよりエ
ネルギー効率の高い方法が要望されている。例えば、次
亜塩素酸塩処理は、塩素化生成物の使用に関連して、何
らかの環境的問題を生じる可能性がある。熱的処理には
約80℃〜90℃までの温度を必要とし、大きなエネル
ギー消費が伴う。実際のところ、再生紙ミルはその蒸気
発生能力に起因して、必要な温度を達成するのが困難で
ある。従って、パルプのカタラーゼ汚染を除くための、
よりエネルギー効率が高く且つ環境に優しい方法を提供
することは、産業上極めて有益なことであろう。
【0008】パルプ、特に非セルロース性パルプの漂白
剤として、オゾンを使用することは公知である。例え
ば、「脱インクされたパルプのオゾンによる漂白」(Ja
ck Kogan and Michel Muguet, Progress in Paper Recy
cling, November, 1992 )を参照されたい。また、再生
プロセスにおいて使用済み紙の脱色および脱蛍光にオゾ
ンを使用することが、特開平3−199477号公報に
示唆されている。
剤として、オゾンを使用することは公知である。例え
ば、「脱インクされたパルプのオゾンによる漂白」(Ja
ck Kogan and Michel Muguet, Progress in Paper Recy
cling, November, 1992 )を参照されたい。また、再生
プロセスにおいて使用済み紙の脱色および脱蛍光にオゾ
ンを使用することが、特開平3−199477号公報に
示唆されている。
【0009】1981年7月23日に公開されたドイツ
特許出願第3001862号には、古紙から紙を製造す
るための材料を製造する方法が開示されている。この方
法において、古紙自体はオゾンのような水性消毒剤剤で
処理される。この処理に続いて、古紙は、例えば溶媒処
理およびフィブリル化を含む再生加工を受ける。古紙
は、家庭ゴミとの接触によって、一般的にバクテリアお
よび微生物で強く汚染されている。消毒剤を使用するこ
とによって、バクテリアおよび微生物は破壊され、引き
続く紙の処理を、臭いが無く且つ安全に行うことが可能
になる。
特許出願第3001862号には、古紙から紙を製造す
るための材料を製造する方法が開示されている。この方
法において、古紙自体はオゾンのような水性消毒剤剤で
処理される。この処理に続いて、古紙は、例えば溶媒処
理およびフィブリル化を含む再生加工を受ける。古紙
は、家庭ゴミとの接触によって、一般的にバクテリアお
よび微生物で強く汚染されている。消毒剤を使用するこ
とによって、バクテリアおよび微生物は破壊され、引き
続く紙の処理を、臭いが無く且つ安全に行うことが可能
になる。
【0010】しかし、製紙工業はカタラーゼ汚染の問題
に悩まされ続けている。特に、パルプのカタラーゼ汚染
を破壊する効率的かつ効果的な方法が提供されれば、こ
の工業に大きな利益をもたらすであろう。
に悩まされ続けている。特に、パルプのカタラーゼ汚染
を破壊する効率的かつ効果的な方法が提供されれば、こ
の工業に大きな利益をもたらすであろう。
【0011】従って、本発明の一つの目的は、カタラー
ゼ酵素を破壊するための新規な方法を提供することであ
る。
ゼ酵素を破壊するための新規な方法を提供することであ
る。
【0012】本発明のもう一つの目的は、カタラーゼ酵
素で汚染されたパルプを処理するための効率的でかつ有
効な方法を提供することである。本発明の更に別の目的
は、過酸化水素を漂白剤に用いてパルプを漂白するため
のより効率的な方法であって、何らかのカタラーゼ酵素
汚染を破壊するためのパルプの前処理を含む方法を提供
することである。
素で汚染されたパルプを処理するための効率的でかつ有
効な方法を提供することである。本発明の更に別の目的
は、過酸化水素を漂白剤に用いてパルプを漂白するため
のより効率的な方法であって、何らかのカタラーゼ酵素
汚染を破壊するためのパルプの前処理を含む方法を提供
することである。
【0013】本発明のこれらの目的および他の目的は、
本明細書の以下の記載、添付の各図面および後記の請求
の範囲の記載を熟読することによって明らかになるであ
ろう。
本明細書の以下の記載、添付の各図面および後記の請求
の範囲の記載を熟読することによって明らかになるであ
ろう。
【0014】
【発明の概要】既述の目的に対応して、ここでは、物質
または材料のカタラーゼ含有物を破壊する方法が提供さ
れる。この方法には、カタラーゼ酵素を破壊するのに十
分な時間だけ、前記物質または材料をオゾンに接触させ
る工程が具備されている。前記物質または材料に対して
負荷されるオゾンの量は、一般的には、前記物質または
材料の乾燥重量を基準にして約0.01〜0.15重量%であ
り、最も好ましくは約0.05〜0.15重量%の範囲である。
この方法は、特に繊維質パルプ中に含まれるカタラーゼ
の破壊に最も多く適用されるが、例えば水中に含まれる
カタラーゼを破壊するためにも用いることができる。
または材料のカタラーゼ含有物を破壊する方法が提供さ
れる。この方法には、カタラーゼ酵素を破壊するのに十
分な時間だけ、前記物質または材料をオゾンに接触させ
る工程が具備されている。前記物質または材料に対して
負荷されるオゾンの量は、一般的には、前記物質または
材料の乾燥重量を基準にして約0.01〜0.15重量%であ
り、最も好ましくは約0.05〜0.15重量%の範囲である。
この方法は、特に繊維質パルプ中に含まれるカタラーゼ
の破壊に最も多く適用されるが、例えば水中に含まれる
カタラーゼを破壊するためにも用いることができる。
【0015】好ましい実施例において、本発明はパルプ
を漂白する方法であって、まずパルプを汚染しているカ
タラーゼ酵素を破壊するのに十分な時間だけ、該パルプ
をオゾンで前処理することと、次いで、この前処理され
たパルプに対して過酸化水素による漂白工程を行うこと
とを具備した方法に関する。この結果、非処理製品と比
較して相対的に改善された明度を示す、顕著に改善され
た漂白パルプ製品が得られる。
を漂白する方法であって、まずパルプを汚染しているカ
タラーゼ酵素を破壊するのに十分な時間だけ、該パルプ
をオゾンで前処理することと、次いで、この前処理され
たパルプに対して過酸化水素による漂白工程を行うこと
とを具備した方法に関する。この結果、非処理製品と比
較して相対的に改善された明度を示す、顕著に改善され
た漂白パルプ製品が得られる。
【0016】
【好ましい実施例の詳細な説明】本発明は、物質または
材料を汚染している酵素であるカタラーゼを破壊するた
めの方法に関する。本発明の一部は、カタラーゼ酵素が
繊維質パルプを汚染しているときに、オゾンを用いて該
カタラーゼ酵素を効率的かつ安全に破壊し得るという発
見および認識に基づいている。ミル内で用いられる水
は、カタラーゼの汚染源になり得るし、また存在し得る
何らかのカタラーゼ汚染を破壊する本発明に関連して、
オゾンでの処理に適していることが分かっている。引き
続き水を処理した後、この水は過酸化水素での漂白工程
の前または最中に、パルプと共に安全に用いることがで
きる。
材料を汚染している酵素であるカタラーゼを破壊するた
めの方法に関する。本発明の一部は、カタラーゼ酵素が
繊維質パルプを汚染しているときに、オゾンを用いて該
カタラーゼ酵素を効率的かつ安全に破壊し得るという発
見および認識に基づいている。ミル内で用いられる水
は、カタラーゼの汚染源になり得るし、また存在し得る
何らかのカタラーゼ汚染を破壊する本発明に関連して、
オゾンでの処理に適していることが分かっている。引き
続き水を処理した後、この水は過酸化水素での漂白工程
の前または最中に、パルプと共に安全に用いることがで
きる。
【0017】本発明に従って処理されるパルプは、シー
ト材料を製造するために知られた何れのパルプであって
もよい。このパルプは、バージン機械パルプまたは再生
パルプのようなセルロース含有パルプであり得る。ま
た、このパルプは、バージン化学パルプのような木質を
含まないパルプ、または木質を含まない再生パルプであ
り得る。本発明の重要な利点の一つは、カタラーゼを破
壊するためにパルプの処理に用いるオゾンの量は、繊維
質パルプを劣化させるには不十分なことである。これ
は、セルロース含有パルプの処理において特に重要であ
る。従って、本発明は全てのパルプに適用することがで
きる。しかしながら、本発明は熱機械パルプ(一般的に
は過酸化水素で漂白される)の処理において、特別の適
用性を有することが分かっている。
ト材料を製造するために知られた何れのパルプであって
もよい。このパルプは、バージン機械パルプまたは再生
パルプのようなセルロース含有パルプであり得る。ま
た、このパルプは、バージン化学パルプのような木質を
含まないパルプ、または木質を含まない再生パルプであ
り得る。本発明の重要な利点の一つは、カタラーゼを破
壊するためにパルプの処理に用いるオゾンの量は、繊維
質パルプを劣化させるには不十分なことである。これ
は、セルロース含有パルプの処理において特に重要であ
る。従って、本発明は全てのパルプに適用することがで
きる。しかしながら、本発明は熱機械パルプ(一般的に
は過酸化水素で漂白される)の処理において、特別の適
用性を有することが分かっている。
【0018】オゾンは一般に、純粋な酸素または精製空
気から放電によって製造される。供給ガスとして酸素を
用いた多くの有利なオゾン発生装置が存在する。このよ
うな装置は高効率であり、比較的寸法が小さく、また要
求の変化に応じてオゾンを製造するための十分なフレッ
キシビリティーを有している。従って、本発明の実施に
用いられるオゾンは、所望とあらば、ミルの必要性およ
びプラントの構造に応じてその場で容易に供給され得
る。
気から放電によって製造される。供給ガスとして酸素を
用いた多くの有利なオゾン発生装置が存在する。このよ
うな装置は高効率であり、比較的寸法が小さく、また要
求の変化に応じてオゾンを製造するための十分なフレッ
キシビリティーを有している。従って、本発明の実施に
用いられるオゾンは、所望とあらば、ミルの必要性およ
びプラントの構造に応じてその場で容易に供給され得
る。
【0019】オゾンが製造されると、このオゾンガス
(またはオゾンと酸素との混合物)は、処理すべきパル
プを含んだ反応器中に注入される。反応器は、オゾンの
入口および出口、並びにパルプの入口および出口を有
し、好ましくは混合手段を具備した適切なものであれ
ば、如何なる容器であってもよい。
(またはオゾンと酸素との混合物)は、処理すべきパル
プを含んだ反応器中に注入される。反応器は、オゾンの
入口および出口、並びにパルプの入口および出口を有
し、好ましくは混合手段を具備した適切なものであれ
ば、如何なる容器であってもよい。
【0020】例えば、回転によって混合が達成される回
転式ガラス反応器を用いることができる。ガスの注入
は、例えばバッチプロセスにおける予め計算された反応
時間の間に行われる。さもなければ、オゾンとパルプと
の接触は、パルプ及びオゾンを反応器を通して一定に流
しながら連続的に行われる。このような連続プロセスに
おいては、カタラーゼを破壊するためのオゾンとパルプ
との十分な接触が確実に達成されなければならない。
転式ガラス反応器を用いることができる。ガスの注入
は、例えばバッチプロセスにおける予め計算された反応
時間の間に行われる。さもなければ、オゾンとパルプと
の接触は、パルプ及びオゾンを反応器を通して一定に流
しながら連続的に行われる。このような連続プロセスに
おいては、カタラーゼを破壊するためのオゾンとパルプ
との十分な接触が確実に達成されなければならない。
【0021】例えば、高粘度においては、オゾンが容易
にパルプ繊維に接近し、繊維とオゾンとの間の均一な反
応が起こるように、オゾンと接触させられるパルプは好
ましくは脱水され、膨らませられる。何れのタイプのパ
ルプについても、反応時間は通常は非常に短く、また反
応器の構造、サンプルの寸法およびオゾン濃度等に従っ
て大きく変化する。
にパルプ繊維に接近し、繊維とオゾンとの間の均一な反
応が起こるように、オゾンと接触させられるパルプは好
ましくは脱水され、膨らませられる。何れのタイプのパ
ルプについても、反応時間は通常は非常に短く、また反
応器の構造、サンプルの寸法およびオゾン濃度等に従っ
て大きく変化する。
【0022】接触の持続時間は、上記の因子および当業
者に公知の他の因子に応じて変化するが、本発明の目的
において、「非常に短い」接触とは、一般的には少なく
とも30秒、より好ましくは少なくとも1分〜約6分の
持続を意味する。接触を持続させることは、同じ量のパ
ルプを漂白するために用いられるオゾン負荷に比較し
て、オゾン負荷をより少なくすることに関係しているこ
とに留意しなければならない。
者に公知の他の因子に応じて変化するが、本発明の目的
において、「非常に短い」接触とは、一般的には少なく
とも30秒、より好ましくは少なくとも1分〜約6分の
持続を意味する。接触を持続させることは、同じ量のパ
ルプを漂白するために用いられるオゾン負荷に比較し
て、オゾン負荷をより少なくすることに関係しているこ
とに留意しなければならない。
【0023】オゾンガスは、一般には略大気圧で注入さ
れる。使用されるオゾンの量は、一般的には乾燥パルプ
重量を基準として約0.01〜0.15重量%の範囲である。よ
り好ましくは、カタラーゼの不活性化または破壊のため
に用いるオゾンの量は、乾燥パルプの重量を基準にして
約0.05〜0.15重量%である。
れる。使用されるオゾンの量は、一般的には乾燥パルプ
重量を基準として約0.01〜0.15重量%の範囲である。よ
り好ましくは、カタラーゼの不活性化または破壊のため
に用いるオゾンの量は、乾燥パルプの重量を基準にして
約0.05〜0.15重量%である。
【0024】水のような液体物質が、カタラーゼを不活
性化または破壊するためにオゾンで処理されるべきとき
には、発生されたオゾンを水(または他の溶液)を通し
てバブリングさせることができる。使用されるオゾンの
量は、一般的には、処理される水または液体溶液の重量
を基準にして、約0.01〜0.15重量%の範囲であり、より
好ましくは、約0.05〜0.15重量%である。
性化または破壊するためにオゾンで処理されるべきとき
には、発生されたオゾンを水(または他の溶液)を通し
てバブリングさせることができる。使用されるオゾンの
量は、一般的には、処理される水または液体溶液の重量
を基準にして、約0.01〜0.15重量%の範囲であり、より
好ましくは、約0.05〜0.15重量%である。
【0025】液体溶液の接触は、当該技術分野において
公知の従来法に従って、例えば閉鎖容器内または大気を
循環させた容器内で起こる。
公知の従来法に従って、例えば閉鎖容器内または大気を
循環させた容器内で起こる。
【0026】未汚染パルプのカタラーゼ汚染を回避しよ
うとするときには、ミルの中でカタラーゼで汚染された
水をオゾンと接触させることは実際上重要であろう。パ
ルピングプロセスで使用される水は、かなりの確率でパ
ルプの汚染源になり得る。従って、所望とあらば、カタ
ラーゼ汚染を回避するために、ミルで使用される水を処
理してもよい。
うとするときには、ミルの中でカタラーゼで汚染された
水をオゾンと接触させることは実際上重要であろう。パ
ルピングプロセスで使用される水は、かなりの確率でパ
ルプの汚染源になり得る。従って、所望とあらば、カタ
ラーゼ汚染を回避するために、ミルで使用される水を処
理してもよい。
【0027】パルプを本発明に従って前処理したら、こ
れを過酸化水素を用いて漂白を行なうことにより、優れ
た結果を得ることができる。この漂白工程は、パルプを
漂白するための従来の何れかの公知方法に従って行うこ
とができる。一般的には、水酸化ナトリウム、ケイ酸塩
およびDTPAのような従来の漂白剤は、粘度を調節す
るための任意に水と共に、容器内に添加される。
れを過酸化水素を用いて漂白を行なうことにより、優れ
た結果を得ることができる。この漂白工程は、パルプを
漂白するための従来の何れかの公知方法に従って行うこ
とができる。一般的には、水酸化ナトリウム、ケイ酸塩
およびDTPAのような従来の漂白剤は、粘度を調節す
るための任意に水と共に、容器内に添加される。
【0028】次いで、最後の薬品として過酸化水素が漂
白液中に添加される。処理すべきパルプは、一般には従
来の漂白タワーのような適切な容器領域中に収容され
る。次いで、漂白液がパルプに添加され、パルプは混合
されて漂白液と接触される。
白液中に添加される。処理すべきパルプは、一般には従
来の漂白タワーのような適切な容器領域中に収容され
る。次いで、漂白液がパルプに添加され、パルプは混合
されて漂白液と接触される。
【0029】一般には、従来の漂白条件を用いることが
できる。このような条件の一例として、過酸化水素の負
荷は、一般にはオーブン乾燥されたパルプ重量を基準に
して、約 0.3〜5重量%の範囲である。水酸化ナトリウ
ムを用いるならば、この負荷は、一般にオーブン乾燥さ
れたパルプ重量に基づいて約0.3 〜3重量%の範囲であ
る。ケイ酸塩が用いられるときは、この負荷は、オーブ
ン乾燥されたパルプ重量に基づいて約2.0 〜3.0 重量%
の範囲である。DPTAを用いるならば、この負荷は、
一般にオーブン乾燥されたパルプ重量に基づいて約0.2
〜0.3 重量%の範囲である。パルプおよび漂白液の混合
物の温度は一般に約60℃〜70℃の範囲に維持され、
その漂白反応時間は約60〜180分である。
できる。このような条件の一例として、過酸化水素の負
荷は、一般にはオーブン乾燥されたパルプ重量を基準に
して、約 0.3〜5重量%の範囲である。水酸化ナトリウ
ムを用いるならば、この負荷は、一般にオーブン乾燥さ
れたパルプ重量に基づいて約0.3 〜3重量%の範囲であ
る。ケイ酸塩が用いられるときは、この負荷は、オーブ
ン乾燥されたパルプ重量に基づいて約2.0 〜3.0 重量%
の範囲である。DPTAを用いるならば、この負荷は、
一般にオーブン乾燥されたパルプ重量に基づいて約0.2
〜0.3 重量%の範囲である。パルプおよび漂白液の混合
物の温度は一般に約60℃〜70℃の範囲に維持され、
その漂白反応時間は約60〜180分である。
【0030】漂白反応が完了したら、パルプは漂白タワ
ーから除去される。最終明度をチェックするために、該
パルプからハンドシートが作成される。一般に、オゾン
での前処理によって、優秀かつ向上した明度を有する製
品がもたらされることが分かっている。
ーから除去される。最終明度をチェックするために、該
パルプからハンドシートが作成される。一般に、オゾン
での前処理によって、優秀かつ向上した明度を有する製
品がもたらされることが分かっている。
【0031】本発明に従い、カタラーゼで汚染された物
質または材料の処理にオゾンを使用することによって、
環境的に優しく且つエネルギー効率の高い仕方で、汚染
カタラーゼの破壊が可能になる。本発明は特に、過酸化
水素での漂白工程に先立って行われるパルプの前処理に
適用可能である。この前処理によって、漂白工程は最大
限の効果を発揮し、従ってカタラーゼで汚染されたパル
プを過酸化水素で漂白するときに生じる複雑さを回避す
ることができる。オゾン工程はまた、パルプ製品の明度
を、非汚染パルプを漂白したときに通常達成される明度
よりも、僅かに向上できることが分かっている。
質または材料の処理にオゾンを使用することによって、
環境的に優しく且つエネルギー効率の高い仕方で、汚染
カタラーゼの破壊が可能になる。本発明は特に、過酸化
水素での漂白工程に先立って行われるパルプの前処理に
適用可能である。この前処理によって、漂白工程は最大
限の効果を発揮し、従ってカタラーゼで汚染されたパル
プを過酸化水素で漂白するときに生じる複雑さを回避す
ることができる。オゾン工程はまた、パルプ製品の明度
を、非汚染パルプを漂白したときに通常達成される明度
よりも、僅かに向上できることが分かっている。
【0032】以下、具体例によって本発明をより詳細に
例示する。これら具体例は例示の目的で与えられるもの
であり、開示または請求の範囲を制限するものでないこ
とが理解されなければならない。以下の実施例、並びに
本明細書中にあるパーセンテージの記載は、特に他の指
示がされない限り重量%を意味する。
例示する。これら具体例は例示の目的で与えられるもの
であり、開示または請求の範囲を制限するものでないこ
とが理解されなければならない。以下の実施例、並びに
本明細書中にあるパーセンテージの記載は、特に他の指
示がされない限り重量%を意味する。
【0033】例 1 以下の例は、酵素カタラーゼの存在が如何にして過酸化
水素を分解し、またはその分解を生じるかを例示するも
のである。
水素を分解し、またはその分解を生じるかを例示するも
のである。
【0034】カタラーゼを含有する水溶液中に、1リッ
トル当たり約9gの組成物中の過酸化水素を添加した。
過酸化水素の濃度は、数分毎に測定を行うことによって
経時的に測定された。この測定の結果を図1に示した。
トル当たり約9gの組成物中の過酸化水素を添加した。
過酸化水素の濃度は、数分毎に測定を行うことによって
経時的に測定された。この測定の結果を図1に示した。
【0035】カタラーゼで汚染された水の他の幾つかの
サンプルを、まず溶液200 ミリリットル当たり 0.3〜0.
025 gの範囲の異なった量のオゾンで処理した。処理が
なされたら、次いで1リットル当たり約9gの濃度で、
過酸化水素を種々のサンプルに添加した。次いで、種々
の処理された水溶液中の過酸化水素の濃度が、経時的に
測定された。
サンプルを、まず溶液200 ミリリットル当たり 0.3〜0.
025 gの範囲の異なった量のオゾンで処理した。処理が
なされたら、次いで1リットル当たり約9gの濃度で、
過酸化水素を種々のサンプルに添加した。次いで、種々
の処理された水溶液中の過酸化水素の濃度が、経時的に
測定された。
【0036】これら測定の結果も又、図1に示されてい
る。
る。
【0037】この結果から、不活性化されなければ、カ
ララーゼは過酸化水素を迅速に分解することが分かる。
10分〜15分以内に、過酸化水素の80%の分解が生
じ得る。これは、過酸化水素を用いて漂白すべきパルプ
の、カタラーゼ汚染の問題を取り扱うことの必要性を強
調している。しかし、カタラーゼで汚染された材料をオ
ゾンで処理すると、カタラーゼは不活性化される。その
結果、過酸化水素は分解されず、過酸化水素の濃度は一
定に維持される。このことは、過酸化水素を添加する前
にオゾンで処理された種々のサンプルの結果によって明
瞭に示されている。
ララーゼは過酸化水素を迅速に分解することが分かる。
10分〜15分以内に、過酸化水素の80%の分解が生
じ得る。これは、過酸化水素を用いて漂白すべきパルプ
の、カタラーゼ汚染の問題を取り扱うことの必要性を強
調している。しかし、カタラーゼで汚染された材料をオ
ゾンで処理すると、カタラーゼは不活性化される。その
結果、過酸化水素は分解されず、過酸化水素の濃度は一
定に維持される。このことは、過酸化水素を添加する前
にオゾンで処理された種々のサンプルの結果によって明
瞭に示されている。
【0038】例 2 この例では、パルプの明度を決定するために、熱機械パ
ルプ(TMP)を用いたTAPPI法に従って、ハンド
シートが作成された。明度(%ISO明度)は、El R
eoho 2000 装置を用いて測定された。元の機械パルプの
明度は約79%ISOであった。
ルプ(TMP)を用いたTAPPI法に従って、ハンド
シートが作成された。明度(%ISO明度)は、El R
eoho 2000 装置を用いて測定された。元の機械パルプの
明度は約79%ISOであった。
【0039】このパルプは四つの等価なサンプルに分割
され、夫々のサンプルは次のように異なった仕方で処理
された。
され、夫々のサンプルは次のように異なった仕方で処理
された。
【0040】<サンプル1>第一のサンプルについて
は、パルプにカタラーゼを添加せずに、該パルプに対し
て過酸化水素漂白処理を行った。この漂白処理には次の
手順が含まれる。
は、パルプにカタラーゼを添加せずに、該パルプに対し
て過酸化水素漂白処理を行った。この漂白処理には次の
手順が含まれる。
【0041】[サンプルの調整]:サンプルの粘度は約
10%に調節された。次に、ウオーターバスを用いて、
サンプルを略所望の反応温度にまで予備加熱した。
10%に調節された。次に、ウオーターバスを用いて、
サンプルを略所望の反応温度にまで予備加熱した。
【0042】[漂白液]:ビーカーに、化学漂白剤のD
TPAおよび水酸化ナトリウムを加えた。次いで、この
漂白液に過酸化水素を、乾燥パルプの2重量%の量(各
サンプルについて同じ量)で添加した。使用したDTP
Aの量は、処理すべきパルプの重量を基準にして約0.2
重量%であり、また使用する水酸化ナトリウムの量は、
処理すべきパルプの重量を基準にして約0.7 重量%であ
る。
TPAおよび水酸化ナトリウムを加えた。次いで、この
漂白液に過酸化水素を、乾燥パルプの2重量%の量(各
サンプルについて同じ量)で添加した。使用したDTP
Aの量は、処理すべきパルプの重量を基準にして約0.2
重量%であり、また使用する水酸化ナトリウムの量は、
処理すべきパルプの重量を基準にして約0.7 重量%であ
る。
【0043】[反応]:サンプルはプラスチックバッグ
の中に置かれ、漂白液がパルプに添加された。このバッ
グは密封され、混合が手作業で行われた。次いで、密封
されたバッグは60分の反応時間だけ、70℃の温度に
予備加熱されたウオーターバス中に置かれた。反応が完
了した後に、バッグをウオーターバスから取り出し、液
を搾り出して残留過酸化物を除去した。最終明度をチェ
ックするために、ハンドシートを作成した。
の中に置かれ、漂白液がパルプに添加された。このバッ
グは密封され、混合が手作業で行われた。次いで、密封
されたバッグは60分の反応時間だけ、70℃の温度に
予備加熱されたウオーターバス中に置かれた。反応が完
了した後に、バッグをウオーターバスから取り出し、液
を搾り出して残留過酸化物を除去した。最終明度をチェ
ックするために、ハンドシートを作成した。
【0044】この第一サンプルの最終明度は約83.5%と
測定された。残留過酸化物は約15%(適用したH2O
2基準)であった。
測定された。残留過酸化物は約15%(適用したH2O
2基準)であった。
【0045】<サンプル2>第二のサンプルは、カタラ
ーゼで汚染された水溶液で処理され、次いで上記の過酸
化水素漂白工程にかけられた。この漂白されたパルプの
最終明度は80.8%ISOと測定された。残留過酸化物は
存在しなかった。
ーゼで汚染された水溶液で処理され、次いで上記の過酸
化水素漂白工程にかけられた。この漂白されたパルプの
最終明度は80.8%ISOと測定された。残留過酸化物は
存在しなかった。
【0046】<サンプル3>パルプの第三のサンプル
は、カタラーゼに汚染された溶液で処理された。カタラ
ーゼで処理された後、このパルプは次いでオゾンと接触
させられた。オゾンは、1時間当たり7gのオゾン発生
器中において酸素から製造された。調製された酸素/オ
ゾンの混合物は次いで、パルプが収容されている回転ガ
ラス反応器内に注入された。混合は回転によって達成さ
れ、1分間、オゾンはパルプに接触させられた。この閉
鎖システムで用いられたオゾンの量は、オーブンで乾燥
されたパルプ重量を基準にして、約0.1 重量%であっ
た。
は、カタラーゼに汚染された溶液で処理された。カタラ
ーゼで処理された後、このパルプは次いでオゾンと接触
させられた。オゾンは、1時間当たり7gのオゾン発生
器中において酸素から製造された。調製された酸素/オ
ゾンの混合物は次いで、パルプが収容されている回転ガ
ラス反応器内に注入された。混合は回転によって達成さ
れ、1分間、オゾンはパルプに接触させられた。この閉
鎖システムで用いられたオゾンの量は、オーブンで乾燥
されたパルプ重量を基準にして、約0.1 重量%であっ
た。
【0047】次に、この第三のサンプル(オゾンで処理
されているもの)に対して、上記に概説した過酸化物漂
白工程が行われた。この第三サンプルの明度は、84.3%
ISOと決定された。残留過酸化物は約14%であった。
されているもの)に対して、上記に概説した過酸化物漂
白工程が行われた。この第三サンプルの明度は、84.3%
ISOと決定された。残留過酸化物は約14%であった。
【0048】<サンプル4>第四のサンプルはカタラー
ゼで汚染された水で処理され、次いで100℃で15分
感煮沸された。次に、この煮沸されたパルプに対して、
サンプル1に関して上述した過酸化水素漂白工程が行わ
れ、明度が測定された。明度は84.1%ISOと測定され
た。残留過酸化物は約13%であった。
ゼで汚染された水で処理され、次いで100℃で15分
感煮沸された。次に、この煮沸されたパルプに対して、
サンプル1に関して上述した過酸化水素漂白工程が行わ
れ、明度が測定された。明度は84.1%ISOと測定され
た。残留過酸化物は約13%であった。
【0049】図2にグラフとして示した上記の結果か
ら、オゾンでの前処理によってカタラーゼ酵素は効果的
に不活性化されることが分かる。その結果、引き続き行
われる過酸化水素漂白工程により、明度の向上したパル
プが得られる。
ら、オゾンでの前処理によってカタラーゼ酵素は効果的
に不活性化されることが分かる。その結果、引き続き行
われる過酸化水素漂白工程により、明度の向上したパル
プが得られる。
【0050】例 3 100%非インク熱機械パルプ(TMP)の紙原料が用
いられた。この紙原料は、オゾンは一般に僅かな漂白効
果しかもたないけれども、TMPは過酸化水素によって
漂白され得るという事実に基づいて選択された。この方
法において、我々はオゾンのカタラーゼ酵素に対する影
響に焦点を当てた。30gのパルプ試料を0.02gのカタ
ラーゼ(活性は18600 単位/mgタンパクに等しい)で汚
染させた。一つの汚染サンプルは、1.5 重量%の量の過
酸化水素で直接に処理された。カタラーゼの過酸化物に
対する有害な影響を効果的に示すために、この量は、残
りの実験で用いた 0.7重量%よりも大きい負荷である。
これら他の汚染サンプルは、まず少量のオゾン(即ち、
0.024 重量%、0.05重量%および0.15重量%のオゾン)
で処理され、次いで 0.7重量%の過酸化水素負荷で漂白
された。非汚染サンプルも又、0.7 重量%の過酸化水素
負荷で処理された。金属イオンによる過酸化物の分解を
防止するために、ケイ酸ナトリウムおよびDTPAが全
ての過酸化物段階で添加された。次いで、夫々の漂白さ
れたパルプの明度が測定された。
いられた。この紙原料は、オゾンは一般に僅かな漂白効
果しかもたないけれども、TMPは過酸化水素によって
漂白され得るという事実に基づいて選択された。この方
法において、我々はオゾンのカタラーゼ酵素に対する影
響に焦点を当てた。30gのパルプ試料を0.02gのカタ
ラーゼ(活性は18600 単位/mgタンパクに等しい)で汚
染させた。一つの汚染サンプルは、1.5 重量%の量の過
酸化水素で直接に処理された。カタラーゼの過酸化物に
対する有害な影響を効果的に示すために、この量は、残
りの実験で用いた 0.7重量%よりも大きい負荷である。
これら他の汚染サンプルは、まず少量のオゾン(即ち、
0.024 重量%、0.05重量%および0.15重量%のオゾン)
で処理され、次いで 0.7重量%の過酸化水素負荷で漂白
された。非汚染サンプルも又、0.7 重量%の過酸化水素
負荷で処理された。金属イオンによる過酸化物の分解を
防止するために、ケイ酸ナトリウムおよびDTPAが全
ての過酸化物段階で添加された。次いで、夫々の漂白さ
れたパルプの明度が測定された。
【0051】図3は、種々の実験の結果を示すグラフで
ある。0.024 重量%および0.05重量%のオゾン負荷は、
適用されたカタラーゼの影響を完全には不活性化しない
が、パルプの明度を初期の明度よりも改善する助けとな
る。0.15重量%のオゾン処理は、カタラーゼの全体の不
活性化を示唆しており、実際に、カタラーゼで汚染され
ていないパルプと比較して僅かに改善された明度を与え
る。
ある。0.024 重量%および0.05重量%のオゾン負荷は、
適用されたカタラーゼの影響を完全には不活性化しない
が、パルプの明度を初期の明度よりも改善する助けとな
る。0.15重量%のオゾン処理は、カタラーゼの全体の不
活性化を示唆しており、実際に、カタラーゼで汚染され
ていないパルプと比較して僅かに改善された明度を与え
る。
【0052】好ましい実施例に関して本発明を説明した
が、当業者には明らかなように、数々の変形および改良
がなされ得ることを理解すべきである。このような変形
および改良は、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲
内にあるものと見なされるべきである。
が、当業者には明らかなように、数々の変形および改良
がなされ得ることを理解すべきである。このような変形
および改良は、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲
内にあるものと見なされるべきである。
【図1】本発明に従うオゾン処理の使用および不使用の
場合の、カタラーゼの存在下に生じる過酸化水素の分解
を示すグラフである。
場合の、カタラーゼの存在下に生じる過酸化水素の分解
を示すグラフである。
【図2】本発明のオゾン前処理工程を使用した場合およ
び使用しなかった場合に、過酸化水素漂白工程を用いて
達成されるパルプの明度を示すグラフである。
び使用しなかった場合に、過酸化水素漂白工程を用いて
達成されるパルプの明度を示すグラフである。
【図3】異なった量のオゾンを添加して紙原料中に存在
する特定料のカタラーゼを不活性かしながら、パルプ紙
原料を漂白することによって達成される明度を示すグラ
フである。
する特定料のカタラーゼを不活性かしながら、パルプ紙
原料を漂白することによって達成される明度を示すグラ
フである。
Claims (11)
- 【請求項1】 パルプを漂白する方法であって、 (i)パルプを、該パルプに含有され得るカタラーゼ酵
素を破壊するのに十分な時間だけ、該パルプの乾燥重量
を基準にして0.01〜0.15重量%のオゾンに接触させるこ
とと、 (ii)前記オゾン処理されたパルプを、過酸化水素で
漂白することとを具備した方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記パ
ルプがセルロースパルプである方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、前記セ
ルロースパルプが砕木パルプ(mechanical pulp) または
再生パルプ(recycled pulp) である方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の方法であって、前記パ
ルプがセルロースを含まないパルプである方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の方法であって、前記セ
ルロースを含まないパルプが再生パルプである方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の方法
であって、前記接触に用いられるオゾンの量が約0.05〜
約0.15重量%の範囲に亘る方法。 - 【請求項7】 パルプ漂白プロセスに用いられる物質ま
たは材料のカタラーゼ含有物を破壊する方法であって、 カタラーゼに汚染された前記物質または材料を、汚染カ
タラーゼ酵素を破壊するのに十分な時間だけ、オゾンと
接触させることを具備し、 前記オゾンの量は、前記カタラーゼ酵素を破壊するには
十分であるが、前記汚染された物質または材料を劣化ま
たは漂白するには不十分である方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の方法であって、前記物
質が水を含んでいる方法。 - 【請求項9】 請求項7または8に記載の方法であっ
て、前記物質が繊維質パルプを含んでいる方法。 - 【請求項10】 請求項7〜9の何れか1項に記載の方
法であって、前記物質が水およびパルプを含んでいる方
法。 - 【請求項11】 請求項7〜10の何れか1項に記載の
方法であって、前記接触に用いられるオゾンの量が、接
触される前記物質の重量を基準にして、0.05〜0.15重量
%に亘る方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US17481093A | 1993-12-29 | 1993-12-29 | |
| US174810 | 1993-12-29 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07324293A true JPH07324293A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=22637612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6325807A Pending JPH07324293A (ja) | 1993-12-29 | 1994-12-27 | カタラーゼ酵素の不活性化方法 |
Country Status (8)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0661403B1 (ja) |
| JP (1) | JPH07324293A (ja) |
| CA (1) | CA2139145A1 (ja) |
| DE (1) | DE69410971T2 (ja) |
| DK (1) | DK0661403T3 (ja) |
| ES (1) | ES2117199T3 (ja) |
| FI (1) | FI946024A7 (ja) |
| NO (1) | NO305443B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003520309A (ja) * | 2000-01-22 | 2003-07-02 | ローディア・コンスーマー・スペシャルティーズ・リミテッド | パルプ漂白方法 |
| JP2004501288A (ja) * | 2000-06-08 | 2004-01-15 | ロンザ インコーポレイテッド | 製紙用途における過酸化物安定化用アルデヒドドナー |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE512126C2 (sv) * | 1997-12-23 | 2000-01-31 | Btg Kaelle Inventing Ab | Förfarande för bestämning av mängden/aktiviteten katalas före eller i samband med blekning av företrädesvis i en massasuspension ingående cellulosafibrer |
| ITRM20030014A1 (it) * | 2003-01-15 | 2004-07-16 | Franco Cataldo | Procedimenti di inibizione dell'attivita' enzimatica e |
| ES2415831T3 (es) * | 2010-05-31 | 2013-07-29 | Kemira Oyj | Control de enzimas en la producción de pasta |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9206415D0 (en) * | 1992-03-24 | 1992-05-06 | Albright & Wilson | Stabilisation of bleach liquors |
-
1994
- 1994-12-22 FI FI946024A patent/FI946024A7/fi unknown
- 1994-12-23 NO NO944994A patent/NO305443B1/no not_active IP Right Cessation
- 1994-12-27 DK DK94120739T patent/DK0661403T3/da active
- 1994-12-27 JP JP6325807A patent/JPH07324293A/ja active Pending
- 1994-12-27 DE DE69410971T patent/DE69410971T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-12-27 EP EP94120739A patent/EP0661403B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-12-27 ES ES94120739T patent/ES2117199T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-12-28 CA CA002139145A patent/CA2139145A1/en not_active Abandoned
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003520309A (ja) * | 2000-01-22 | 2003-07-02 | ローディア・コンスーマー・スペシャルティーズ・リミテッド | パルプ漂白方法 |
| JP2004501288A (ja) * | 2000-06-08 | 2004-01-15 | ロンザ インコーポレイテッド | 製紙用途における過酸化物安定化用アルデヒドドナー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FI946024A0 (fi) | 1994-12-22 |
| DK0661403T3 (da) | 1998-10-12 |
| CA2139145A1 (en) | 1995-06-30 |
| NO944994L (no) | 1995-06-30 |
| FI946024L (fi) | 1995-06-30 |
| DE69410971D1 (de) | 1998-07-16 |
| EP0661403B1 (en) | 1998-06-10 |
| ES2117199T3 (es) | 1998-08-01 |
| DE69410971T2 (de) | 1998-12-17 |
| EP0661403A1 (en) | 1995-07-05 |
| NO305443B1 (no) | 1999-05-31 |
| NO944994D0 (no) | 1994-12-23 |
| FI946024A7 (fi) | 1995-06-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6258207B1 (en) | Alkaline peroxide mechanical pulping of non-woody species | |
| US4283251A (en) | Ozone effluent bleaching | |
| NO127410B (ja) | ||
| JPS61138793A (ja) | 強化酸化抽出法 | |
| BR0314017B1 (pt) | Um método de produção de polpa mecânica e a polpa mecânica assim produzida | |
| RU2120511C1 (ru) | Способ бесхлорного отбеливания химической целлюлозы | |
| JPH02293486A (ja) | パルプ漂白法 | |
| Roncero et al. | Effects of xylanase treatment on fibre morphology in totally chlorine free bleaching (TCF) of Eucalyptus pulp | |
| FI93031B (fi) | Glutaarialdehydin käyttö peroksidin hajoamisen estämiseksi uusiomassan ja muun kuitumassan valmistuksessa | |
| US5618385A (en) | Method of peroxide bleaching of pulp using a peroxide decomposing inactivator | |
| US4812206A (en) | Process for bleaching lignocellulosic matter | |
| RU96100538A (ru) | Способ отбеливания целлюлозы | |
| US5607544A (en) | Process and agent for the oxidative bleaching of wood pulp and for deinking waste paper | |
| US5529660A (en) | Method of reducing fluorescence in deinked pulp by treating pulp with ozone and a bleaching agent | |
| JPH07324293A (ja) | カタラーゼ酵素の不活性化方法 | |
| EP0494519A1 (en) | High yield pulping process | |
| JP2596408B2 (ja) | 衛生用途に使用可能な再生製紙材料の製造方法 | |
| US3988198A (en) | Method for treating hemi caustic effluents | |
| Valls et al. | Antioxidant property of TCF pulp with a high hexenuronic acid (HexA) content. | |
| JPH07880B2 (ja) | 古紙の再生処理方法 | |
| US5139613A (en) | Process for preparing a paper pulp using carbon dioxide as an acidifying agent for a bleached pulp | |
| JP7822378B2 (ja) | 水性繊維懸濁液中の細菌内生胞子の量を減少させる方法 | |
| US2899350A (en) | Process for storing and digesting of | |
| RU2208078C2 (ru) | Способ многостадийного пероксидного беления льносодержащих тканей | |
| US1768819A (en) | Bleaching |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040413 |