JPH07324495A - 壁面補修工法 - Google Patents

壁面補修工法

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JPH07324495A
JPH07324495A JP12192795A JP12192795A JPH07324495A JP H07324495 A JPH07324495 A JP H07324495A JP 12192795 A JP12192795 A JP 12192795A JP 12192795 A JP12192795 A JP 12192795A JP H07324495 A JPH07324495 A JP H07324495A
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Yosuke Yoshino
洋右 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンカー部材の固定強度を高める。 【構成】コンクリート下地2に接合材4を介して外装材
6が貼られた壁面に、回転ドリル装置で外装材6と接合
材4とを貫通してコンクリート下地2に入り込む連通孔
24を形成し、先端側に長さ方向と直交する板形の係止
部材27を有する拡開構造を備えたアンカー部材26を
連通孔24に挿通して、アンカー部材26の拡開構造を
拡開させて係止部材27をコンクリート下地2に食込ま
せることにより、アンカー部材26をコンクリート下地
2に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート構造物
壁面のクラックや剥離による外装材等の脱落を防止する
補修工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物では、コンクリート
下地にモルタル等の接合材を介してレンガ等の外装材を
貼ることが行われているが、この種のコンクリート構造
物では、気象条件の変化や組成の化学的変化、あるいは
地震等の振動によってコンクリート下地やモルタル等の
接合材にクラックを生じ易いとともに、クラックを介し
た雨水等の浸入によって、コンクリート下地とモルタル
等の接合材間あるいは接合材と外装材との間において剥
離によるいわゆる浮きが生じ易い。このようなクラック
や浮きが生じた場合、コンクリート下地と外装材等との
結合強度が著しく低下し、このため歩道等に面した壁面
では外装材等が落下して人身を殺傷する事故が多発する
現状にあり、大きな社会問題となっている。
【0003】このような事故を防止するために、従来、
目視や、外装材表面を叩いて音の変化によって区別する
打診法、あるいは赤外線等による非接触検査法によって
剥離部位を特定し、当該部位に拡開構造を有するアンカ
ーボルトを打ち込んでコンクリート下地とモルタル等を
一体に結合する補修を行っていた。
【0004】このような壁面補修工法としては、例え
ば、実願昭59−11441号(実開昭60−1234
15号)マイクロフィルム,実願昭62−41931号
(実開昭63−148749号)マイクロフィルムに記
載のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の壁面補修
工法では、アンカーボルトの拡開構造が拡開状態におい
て先割テーパ形となるものであるため、拡開構造を拡開
させる際に拡開構造周りのコンクリート下地に微細なク
ラック等が生じてしまったり、抜け方向に対する抵抗力
が低くかったりして、アンカーボルトの固定強度が低く
なるという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、アンカー部材の固定強度の高い壁面補修
工法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る壁面補修工法は、次のような手段を採
用する。
【0008】即ち、請求項1では、コンクリート下地に
接合材を介して外装材が貼られた壁面に、回転ドリル装
置で外装材と接合材とを貫通してコンクリート下地に入
り込む連通孔を形成し、先端側に長さ方向と直交する別
体の係止部材を有する拡開構造を備えたアンカー部材を
連通孔に挿通して、アンカー部材の拡開構造を拡開させ
て別体の係止部材をコンクリート下地に食込ませること
により、アンカー部材をコンクリート下地に固定するこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項2では、請求項1の壁面補修
工法において、アンカー部材を筒形に形成してコンクリ
ート下地に固定した後、アンカー部材の後端側からシー
リング材を充填し、シーリング材をアンカー部材の透孔
からアンカー部材の外側へ流出させることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】前述の手段によると、請求項1では、アンカー
部材の拡開構造を拡開させると、板形の係止部材がアン
カー部材の長さ方向と直交する方向にコンクリート下地
に刃物のように食い込む。従って、アンカー部材の拡開
構造周りのコンクリート下地に微細なクラック等が殆ど
生じなくなり、アンカー部材の抜け方向に対する抵抗力
が高くなる。
【0011】また、請求項2では、シーリング材が連通
孔とアンカー部材とを接着する。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る壁面補修工法の実施例を
図面に基いて説明する。
【0013】図1乃至図7はこの発明の一実施例を示
す。コンクリート下地2にモルタル等の接合材4を介し
て例えば磁器タイル等の外装材6が貼られ、壁面8が形
成されている。図1において符号9は目地を示す。壁面
8に対して、目視、全面打診法あるいは非接触検査法等
の手段によってクラックCや剥離部位Pが特定される。
この例において剥離部位Pには、コンクリート下地2と
接合材4との間における剥離部位P1 と、接合材4と外
装材6との間における比較的小規模の剥離部位P2 が併
存している。
【0014】剥離部位Pにおいて、外装材6の表面側か
ら回転ドリル装置10によって穿孔がなされる。回転ド
リル装置10には、軸方向の貫通孔12を有するドリル
14が備えられており、ドリル14の先端には、ダイヤ
モンド粒を焼結して形成したドリルビット16が設けら
れている。ドリルビット16には貫通孔12に連通し
て、冷却流体を吐出させるための吐出口16aがスリッ
ト状に形成されている。なお、回転ドリル装置10にお
いて、符号17は駆動スイッチを示し、符号19は電動
モータ(図示しない)の電源コードを示す。
【0015】冷却流体としては水やミスト(mist)
を利用できる。この例では、ドリル装置本体18に外部
から操作可能にミスト生成装置20が内蔵されており、
ここで生成されたミストMは例えばドリル装置本体18
内に配設される供給管22を経てドリル14に導かれる
ようになっている。冷却流体として水を使用する場合に
は、供給過多によるドリルビット16の切削性能を低減
させないように、定量ポンプ等の供給手段を利用するの
が望ましい。なお、ミスト生成装置20やミストMの供
給構造の詳細については後述する。
【0016】このような回転ドリル装置10を使用する
ことによって、外装材6が磁器タイルやガラス、あるい
は石材やセラミック等の硬質非金属材であっても穿孔を
良好に行うことができる。すなわち、このような被削材
においては振動ドリル等では割れて穿孔不能となるが、
ダイヤモンド粒による高切削性と冷却流体による摩擦熱
の抑制作用によってひび割れ等を来すことなく穿孔でき
るものである。
【0017】外装材6と接合材4とを貫通してコンクリ
ート下地2に入り込む連通孔24が形成されると、図3
に示すように、連通孔34より若干径小で少し短い筒状
のアンカー部材26が挿入される。アンカー部材26の
先端部には、減径部26aが形成されているとともにさ
らに減径された縮径部26bが形成され、縮径部26b
の外面に略C字形の板形の係止部材27がアンカー部材
26の長さ方向に直交するように嵌められてなる拡開構
造が設けられている。また、アンカー部材26の側面に
は、径方向に対向して透孔26c、26cが形成され、
後端部には末広がりのテーパ部26dと鍔部26eが形
成されている。
【0018】なお、連通孔24の開口端には、アンカー
部材26の鍔部26eを係止するための径大の凹部24
aが形成される。
【0019】アンカー部材26は挿入後、図4に示すよ
うに、後端側から治具等でテーパ状のピン28を打ち込
まれる。凹部24aに鍔部26eが係止されるので、ピ
ン28を打ち込むだけでアンカー部材26は、連通孔2
4に対して位置決めされるとともに姿勢を正される。
【0020】ピン28によって縮径部26bが拡径され
るとともに、これに伴って係止部材27がアンカー部材
26の径方向に拡開される。これによって、係止部材2
7がコンクリート下地2内に略直角に刃物のように食い
込む。従って、アンカー部材26の拡開構造周りのコン
クリート下地2に微細なクラック等が殆ど生じなくな
り、アンカー部材26の抜け方向に対する抵抗力が高く
なり、アンカー部材26の強固な係止状態が得られる。
【0021】実験の結果、6φの大きさのものにおい
て、従来のものが30Kg程度の引張強さであるのに比
べ、本願のものではコンクリート下地2に対する係止部
材27の食い込み寸法が0.1mmで100Kg〜150Kg
の引張強さを有することが確認された。
【0022】ピン28の打ち込みによって、連通孔24
に対するアンカー部材26の固定がなされると同時に、
鍔部26eによる挟み付けによってコンクリート下地2
に対する外装材6と接合材4の一体的結合が得られる。
なお、アンカー部材26の先端と連通孔4の奥行端との
間には、間隔が確保されている。
【0023】さらに、アンカー部材26の固定後、アン
カー部材26の後端から図5に示すように、シーリング
材30が充填される。アンカー部材26はテーパ部26
d及び鍔部26eによって振れを止められるので、連通
孔24との間に均一なクリアランスが形成される。これ
によって、シーリング材30は筒内を満たした後先端側
の透孔26cを介して筒外へ流出し、連通孔24全体に
くまなく行き渡る。よって気密なシーリング及び固定が
なされる。また、シーリング材30は、アンカー部材2
6の先端と連通孔4の奥行端との間に確保されている間
隔へも流入する。そして、この間隙にシーリング材30
が充満し流動圧力が高まると、アンカー部材26の拡開
構造の拡開の際に拡開構造周りのコンクリート下地2に
生じた流動抵抗の高い微細なクラック等にもさらに円滑
に流入していくことになる。
【0024】シーリング材30としては、例えば1成分
形弾性エポキシ注入材であるエポソフトDS−L(商
標、横浜ゴム株式会社製)が好適である。
【0025】シーリング材30を凹部24aまで充填し
て全体を封止してもよいが、図6に示すように、シーリ
ング材30の硬化後、凹部24aに樹脂パテ等の封止部
材34を充填し、その表面を外装材6と同色に塗装する
ことにより、補修をしたことによる外装材6の外観の低
下を回避することもできる。
【0026】なお、壁面表面がモルタル等である場合に
も、鍔部26eのモルタル表面への係止によって位置決
め並びに固定がなされるとともに、ピン打ち込み時の圧
力でモルタル表面の鍔部26e相当部位が凹み、凹み部
分を新しいモルタルで埋めることによって外観上見劣り
の無い修復をすることができる。
【0027】以上のように剥離部位Pにおける外装材6
及び接合材4がアンカー部材26でコンクリート下地2
に固定され、且つシーリング材30で封止されることに
よって、剥離の進行が止められるとともに、外装材6等
のはがれによる落下事故が回避される。また、コンクリ
ート下地2に対する外装材6及び接合材4の結合強度が
増強されるので、壁面8の長寿命化を図ることができ
る。
【0028】次に回転ドリル装置10のミスト供給構造
についてについて説明する。ミスト生成装置20は、図
7に示すように、接続部材40と、水量を調整する調整
部材42とから概略構成されている。接続部材40に
は、ミスト供給路22を接続する接続口40aと、空気
圧搾源(図示しない)からの空気供給用パイプ44を接
続する接続口40bと、水源(図示しない)からの水供
給用パイプ46を接続する接続口40cとが形成されて
いる。また、接続部材40には、接続口40aと接続口
40bとを連通させる案内路40dが形成されていると
ともに、水溜め部40eが形成されている。案内路40
dと水溜め部40eとは径小の連絡孔40fで連通され
ている。また、接続部材40には調整部材42を取付け
るためのねじ孔40gが形成されている。調整部材42
は、接続部材40のねじ孔40gに螺合される雄ねじ部
42aと、連絡孔40fに臨むニードル部42bと、ド
リル装置本体18の外部に突出する調整ツマミ42cと
から成っている。調整ツマミ42cによる操作によって
ミストMの生成量が調整される。空気供給用パイプ44
から圧搾空気が案内路40dに流入し、ミスト供給路2
2へ流れることによって案内路40dが負圧状態とな
り、ニードル部42bで流量を規制された水が霧化され
る。
【0029】次に、図2に基づいてドリル14の駆動機
構と、ドリル14周辺におけるミストMの供給構造を一
例として示す。ドリル装置本体18の先端側内方には、
ドリル14が装着される中空部材50がベアリング5
2,54を介して回転可能に設けられている。中空部材
50は、ベアリング56,56を介して回転可能に設け
られ電動モータに接続される駆動軸58で歯車60,6
2を介して駆動されるようになっている。中空部材50
の後端には回転接続体64が固定されており、これに対
応してドリル装置本体18には、内部にミスト通路66
aが形成された固定接続体66が設けられている。回転
接続体64と固定接続体66との間にはスラストベアリ
ング68が設けられており、また、相互の中心部間には
径の異なるOリング70,72が設けられて2段階のシ
ーリングが形成されている。ミスト生成装置20側から
のミスト供給路22は、連結管74で固定接続体66の
ミスト通路66aに連通されている。中空部材50の先
端部には、装着凹部60aが形成されており、ドリル1
4のテーパシャンク部14aを装着できるとともに、奥
行き端部をねじ止めして固定できるようになっている。
また、遠心力や通路面積の大きさによるミストMへの悪
影響を低減するために、中空部材50内には先端部が細
口のテーパ状に形成された細管76がその後端部を固定
接続体56に圧入されて設けられており、ドリル14内
にはスぺーサ78を介して同形状の細管80が設けられ
ている。細管76,80によって、ミストMの消失が抑
制される。
【0030】なお、この例においては既に剥離やクラッ
クが生じた部位への適用を例示したが、本願に係る補修
工法は、剥離やクラックが発生していない個所への予防
としても適用できるものである。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明に係る壁面補修工法
は、請求項1,2共通として、アンカー部材の拡開構造
とは別体の係止部材のコンクリート下地への食い込み形
態によって、アンカー部材の拡開構造周りのコンクリー
ト下地に微細なクラック等が殆ど生じなくなり、アンカ
ー部材の抜け方向に対する抵抗力が高くなるため、アン
カー部材の固定強度が高くなる効果がある。
【0032】さらに、請求項2のみとして、アンカー部
材と連通孔とがシーリング材によって接着されるため、
アンカー部材の固定強度がより高くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る壁面補修工法の一実施例を示す
穿孔前の状態図である。
【図2】穿孔状態での概要断面図である。
【図3】アンカー部材の固定工程を示す概要断面図であ
る。
【図4】図3に続くびアンカー部材の固定工程およびシ
ーリング材の注入工程を示す概要断面図である。
【図5】図4に続くシーリング材の注入工程を示す概要
断面図である。
【図6】図5に続くシーリング材の注入工程を示す概要
断面図である。
【図7】回転ドリル装置のミスト生成装置の概要断面図
である。
【符号の説明】
2 コンクリート下地 4 接合材 6 外装材 8 壁面 10 回転ドリル装置 24 連通孔 26 アンカーボルト 27 係止部材 30 シーリング材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート下地に接合材を介して外装
    材が貼られた壁面に、回転ドリル装置で外装材と接合材
    とを貫通してコンクリート下地に入り込む連通孔を形成
    し、先端側に長さ方向と直交する別体の係止部材を有す
    る拡開構造を備えたアンカー部材を連通孔に挿通して、
    アンカー部材の拡開構造を拡開させて別体の係止部材を
    コンクリート下地に食込ませることにより、アンカー部
    材をコンクリート下地に固定することを特徴とする壁面
    補修工法。
  2. 【請求項2】 請求項1の壁面補修工法において、アン
    カー部材を筒形に形成してコンクリート下地に固定した
    後、アンカー部材の後端側からシーリング材を充填し、
    シーリング材をアンカー部材の先端側アンカー部材の外
    側へ流出させることを特徴とする壁面補修工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52111867U (ja) * 1976-02-23 1977-08-25
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