JPH0732560A - 多層ポリエステルシート - Google Patents
多層ポリエステルシートInfo
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- JPH0732560A JPH0732560A JP17545893A JP17545893A JPH0732560A JP H0732560 A JPH0732560 A JP H0732560A JP 17545893 A JP17545893 A JP 17545893A JP 17545893 A JP17545893 A JP 17545893A JP H0732560 A JPH0732560 A JP H0732560A
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- Japan
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- sheet
- resin
- polyester
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多数枚のシートを重ねて断裁できるポリエス
テル系シートを提供する。 【構成】 透明なポリエステル樹脂基体層の両表面に、
ポリエステル樹脂80〜97重量%に対しポリカーボネ
ート樹脂を3〜20重量%混合した樹脂組成物からなる
表面層を各々5μm以上の厚さで形成してなる多層ポリ
エステルシート。 【効果】 薄い表面層を設けることにより断裁性が飛躍
的に向上するとともに、透明性も維持される。
テル系シートを提供する。 【構成】 透明なポリエステル樹脂基体層の両表面に、
ポリエステル樹脂80〜97重量%に対しポリカーボネ
ート樹脂を3〜20重量%混合した樹脂組成物からなる
表面層を各々5μm以上の厚さで形成してなる多層ポリ
エステルシート。 【効果】 薄い表面層を設けることにより断裁性が飛躍
的に向上するとともに、透明性も維持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートを折り曲げ加工
してケース状体を得たり、熱成形して容器とするなどの
用途に用いるための多層ポリエステルシートに関する。
してケース状体を得たり、熱成形して容器とするなどの
用途に用いるための多層ポリエステルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】無延伸、非晶状態のポリエチレンテレフ
タレート(PET)のシートは、ポリ塩化ビニル樹脂の
シートや無延伸ポリプロピレンシートに比べ透明性が優
れており、また使用後の処理が容易であるので、化粧品
や人形の透明ケースとして適している。
タレート(PET)のシートは、ポリ塩化ビニル樹脂の
シートや無延伸ポリプロピレンシートに比べ透明性が優
れており、また使用後の処理が容易であるので、化粧品
や人形の透明ケースとして適している。
【0003】かかるケースを製造するには、大判のシー
トを所要サイズの枚葉シート(いわゆるカツト板シー
ト)に断裁して印刷機に供給する必要があり、通常硬質
ポリ塩化ビニルシートなどでは、例えば厚さが250μ
mの場合、200〜300枚の大判シートを重ね合わせ
た状態で断裁機にかけ必要とするサイズの枚葉シートを
得ている。
トを所要サイズの枚葉シート(いわゆるカツト板シー
ト)に断裁して印刷機に供給する必要があり、通常硬質
ポリ塩化ビニルシートなどでは、例えば厚さが250μ
mの場合、200〜300枚の大判シートを重ね合わせ
た状態で断裁機にかけ必要とするサイズの枚葉シートを
得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがPETシート
の場合、多数枚のシートを重ね合わせて断裁すると、断
裁されたシート端面が融着したりバリが生じたりして、
断裁されたシートが一枚づつ剥がれないという不具合が
生じる。また、シート自体がブロツキングを起こし断裁
刃が入っていかなくなったり、断裁刃が欠けたり磨耗が
早いという不具合もあり、実際上PETシートを枚葉シ
ートに断裁する場合には、断裁機に少量の枚数づつ供給
するしかなく、人手と時間を要することになる。また、
真空成形、圧空成形などの熱成形用途においても、成形
前のシートの断裁や成形後の容器打ち抜きなどを、シー
トなどを積み重ねて一挙に行うことができれば効率的で
ある。
の場合、多数枚のシートを重ね合わせて断裁すると、断
裁されたシート端面が融着したりバリが生じたりして、
断裁されたシートが一枚づつ剥がれないという不具合が
生じる。また、シート自体がブロツキングを起こし断裁
刃が入っていかなくなったり、断裁刃が欠けたり磨耗が
早いという不具合もあり、実際上PETシートを枚葉シ
ートに断裁する場合には、断裁機に少量の枚数づつ供給
するしかなく、人手と時間を要することになる。また、
真空成形、圧空成形などの熱成形用途においても、成形
前のシートの断裁や成形後の容器打ち抜きなどを、シー
トなどを積み重ねて一挙に行うことができれば効率的で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、PETなどの
ポリエステルシートの両表面に、ポリエステル樹脂にポ
リカーボネート樹脂を混合した表面層を形成することに
より、透明性、二次加工性を損なうことなくPETシー
トの積み重ね断裁性を改良したものであって、特に、そ
の優れた透明性を生かして、罫線を形成して折り曲げ加
工し透明ケースを得るのに用いる折曲げ加工用シートと
して好適なシートである。即ち本発明の要旨は、透明な
ポリエステル樹脂基体層の両表面に、ポリエステル樹脂
80〜97重量%に対しポリカーボネート樹脂を3〜2
0重量%混合した樹脂組成物からなる表面層を各々5μ
m以上の厚さで形成してなる多層ポリエステルシートに
ある。
ポリエステルシートの両表面に、ポリエステル樹脂にポ
リカーボネート樹脂を混合した表面層を形成することに
より、透明性、二次加工性を損なうことなくPETシー
トの積み重ね断裁性を改良したものであって、特に、そ
の優れた透明性を生かして、罫線を形成して折り曲げ加
工し透明ケースを得るのに用いる折曲げ加工用シートと
して好適なシートである。即ち本発明の要旨は、透明な
ポリエステル樹脂基体層の両表面に、ポリエステル樹脂
80〜97重量%に対しポリカーボネート樹脂を3〜2
0重量%混合した樹脂組成物からなる表面層を各々5μ
m以上の厚さで形成してなる多層ポリエステルシートに
ある。
【0006】以下本発明を詳しく説明する。本発明シー
トの基体層は、透明なポリエステル樹脂、特にエチレン
テレフタレート系ポリエステル樹脂からなる。この層
は、折り曲げ加工、熱成形などの二次加工を行うため
に、高度に配向せず、かつ実質上結晶化していない状態
(非晶状態)にあるのが好ましい。
トの基体層は、透明なポリエステル樹脂、特にエチレン
テレフタレート系ポリエステル樹脂からなる。この層
は、折り曲げ加工、熱成形などの二次加工を行うため
に、高度に配向せず、かつ実質上結晶化していない状態
(非晶状態)にあるのが好ましい。
【0007】このポリエステル樹脂としては、エチレン
テレフタレートの単独重合体、またはジカルボン酸成分
の60モル%以上、好ましくは90モル%以上がテレフ
タル酸でジオール成分の60モル%以上、好ましくは9
0モル%以上がエチレングリコールである共重合樹脂、
またはこれらポリエステル樹脂の2種以上の混合物など
を挙げることができる。
テレフタレートの単独重合体、またはジカルボン酸成分
の60モル%以上、好ましくは90モル%以上がテレフ
タル酸でジオール成分の60モル%以上、好ましくは9
0モル%以上がエチレングリコールである共重合樹脂、
またはこれらポリエステル樹脂の2種以上の混合物など
を挙げることができる。
【0008】共重合成分としては、イソフタル酸、アジ
ピン酸、ネオペンチル酸などの公知の各種ジカルボン
酸、ジエチレングリコール、ポリアルキレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどのジオール成分を挙げることができ
る。
ピン酸、ネオペンチル酸などの公知の各種ジカルボン
酸、ジエチレングリコール、ポリアルキレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどのジオール成分を挙げることができ
る。
【0009】エチレンテレフタレート系ポリエステル樹
脂は、比較的安価で、シート状に成形するのが容易であ
り、強度、剛性、透明性、折り曲げ加工性なども優れて
いる。多くの場合、基体層としては最も入手容易なポリ
エチレンテレフタレート(単独重合体)で十分であり、
また特性的にも好ましい。これらのポリエステル樹脂の
極限粘度は、0.5以上、特に0.6以上であることが
好ましく、0.5より低いとシートの強度が低くなり好
ましくない。
脂は、比較的安価で、シート状に成形するのが容易であ
り、強度、剛性、透明性、折り曲げ加工性なども優れて
いる。多くの場合、基体層としては最も入手容易なポリ
エチレンテレフタレート(単独重合体)で十分であり、
また特性的にも好ましい。これらのポリエステル樹脂の
極限粘度は、0.5以上、特に0.6以上であることが
好ましく、0.5より低いとシートの強度が低くなり好
ましくない。
【0010】ポリエステル樹脂基体層の厚さは用途によ
り適宜設定できるが一般には50〜500μm、例えば
折曲げ加工用シートとしては150μm以上、好ましく
は200〜400μmの範囲であって、その厚さの範囲
でヘーズが3%以下、特には2%以下の透明性を有する
のが好ましい。これには、基体層のポリエステル樹脂に
は、透明性を損なう滑剤、帯電防止剤などを添加しない
か、微量にし、また結晶化が促進しないようなシート成
形条件を採用することにより容易に得られる。
り適宜設定できるが一般には50〜500μm、例えば
折曲げ加工用シートとしては150μm以上、好ましく
は200〜400μmの範囲であって、その厚さの範囲
でヘーズが3%以下、特には2%以下の透明性を有する
のが好ましい。これには、基体層のポリエステル樹脂に
は、透明性を損なう滑剤、帯電防止剤などを添加しない
か、微量にし、また結晶化が促進しないようなシート成
形条件を採用することにより容易に得られる。
【0011】本発明シートの表面層は、ポリエステル樹
脂80〜97重量%に対しポリカーボネート樹脂を3〜
20重量%混合した樹脂組成物からなる。この少量のポ
リカーボネート樹脂の添加により、シートの断裁性が飛
躍的に向上する。
脂80〜97重量%に対しポリカーボネート樹脂を3〜
20重量%混合した樹脂組成物からなる。この少量のポ
リカーボネート樹脂の添加により、シートの断裁性が飛
躍的に向上する。
【0012】ここで用いるポリエステル樹脂としては、
上記の基体層と同じものを用いることができる。また特
に折曲げ加工用シートとしては、この表面層は非晶性の
共重合ポリエステル樹脂を主体とするのがよい。折曲げ
加工においてはシートの折り曲げ端部を溶剤で接着する
場合があるが、結晶性のポリエステル樹脂は溶剤に接触
することにより結晶化して白化する。そこで表面層を非
晶性の共重合ポリエステル樹脂主体とすることにより、
テトラヒドロフランなどの汎用の溶剤により白化を生じ
ることなく良好な接着を行うことができる。
上記の基体層と同じものを用いることができる。また特
に折曲げ加工用シートとしては、この表面層は非晶性の
共重合ポリエステル樹脂を主体とするのがよい。折曲げ
加工においてはシートの折り曲げ端部を溶剤で接着する
場合があるが、結晶性のポリエステル樹脂は溶剤に接触
することにより結晶化して白化する。そこで表面層を非
晶性の共重合ポリエステル樹脂主体とすることにより、
テトラヒドロフランなどの汎用の溶剤により白化を生じ
ることなく良好な接着を行うことができる。
【0013】ここで非晶性とは、ポリエステル樹脂また
はポリエステル樹脂混合物を示差熱走査型熱量計(パー
キンエルマー社製DSC−7型)で、溶融状態から10
℃/分の速度で降温したときの結晶化熱量(ΔHc)が
5cal/g以下であることをいう。
はポリエステル樹脂混合物を示差熱走査型熱量計(パー
キンエルマー社製DSC−7型)で、溶融状態から10
℃/分の速度で降温したときの結晶化熱量(ΔHc)が
5cal/g以下であることをいう。
【0014】非晶性の共重合ポリエステル樹脂として
は、前記基体層として用いるポリエステル樹脂として説
明したような共重合成分を比較的多量に含有させたもの
を挙げることができるが、特にエチレンテレフタレート
単位を主構成要素とするポリエステルの場合、ジカルボ
ン酸成分にイソフタル酸を20〜40モル%程度含有さ
せた樹脂、あるいはジオール成分として1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールを20〜60モル%程度含有させ
た樹脂などがある。
は、前記基体層として用いるポリエステル樹脂として説
明したような共重合成分を比較的多量に含有させたもの
を挙げることができるが、特にエチレンテレフタレート
単位を主構成要素とするポリエステルの場合、ジカルボ
ン酸成分にイソフタル酸を20〜40モル%程度含有さ
せた樹脂、あるいはジオール成分として1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールを20〜60モル%程度含有させ
た樹脂などがある。
【0015】この表面層のポリエステル樹脂にブレンド
するポリカーボネート樹脂は、ビスフエノールを主原料
とし、ホスゲン法またはエステル交換法により製造され
るものである。原料ビスフエノールとしては、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン(ビスフエノ
ールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シ
クロヘキサン(ビスフエノールZ)などが例示される。
またカルボン酸を共重合成分とした共重合ポリカーボネ
ート樹脂も使用でき、例えば1,10−デカンジカルボ
ン酸などの直鎖カルボン酸エステルを共重合させたもの
が好ましい。ポリカーボネート樹脂としては、平均分子
量が1,000から10,0000のものが好ましい。
するポリカーボネート樹脂は、ビスフエノールを主原料
とし、ホスゲン法またはエステル交換法により製造され
るものである。原料ビスフエノールとしては、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン(ビスフエノ
ールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シ
クロヘキサン(ビスフエノールZ)などが例示される。
またカルボン酸を共重合成分とした共重合ポリカーボネ
ート樹脂も使用でき、例えば1,10−デカンジカルボ
ン酸などの直鎖カルボン酸エステルを共重合させたもの
が好ましい。ポリカーボネート樹脂としては、平均分子
量が1,000から10,0000のものが好ましい。
【0016】ポリカーボネート樹脂のブレンド量は、3
〜20重量%、好ましくは5〜15重量%が好ましく、
3重量%未満では断裁性の改良効果は少なく、20重量
%を越えると透明性が大きく低下する。両表面層の厚さ
は、断裁性の点からは片側で5μm程度以上あればよい
が、折り曲げ加工用などの場合には、溶剤による接着を
考慮して厚さを20μm以上とすれば、溶剤が基体層に
まで浸透して白化するのを防止することができる。また
上限は、多層シート全体のヘーズが4%未満となるよう
な厚さが好ましく、一般には50μm、好ましくは30
μm程度である。
〜20重量%、好ましくは5〜15重量%が好ましく、
3重量%未満では断裁性の改良効果は少なく、20重量
%を越えると透明性が大きく低下する。両表面層の厚さ
は、断裁性の点からは片側で5μm程度以上あればよい
が、折り曲げ加工用などの場合には、溶剤による接着を
考慮して厚さを20μm以上とすれば、溶剤が基体層に
まで浸透して白化するのを防止することができる。また
上限は、多層シート全体のヘーズが4%未満となるよう
な厚さが好ましく、一般には50μm、好ましくは30
μm程度である。
【0017】ポリカーボネート樹脂は、ポリエステル樹
脂にブレンドした場合に比較的透明度低下が少ない樹脂
ではあるが、それでも若干の透明度低下は避けられな
い。本発明は、ポリカーボネート樹脂ブレンド層を表面
に薄く形成するだけでシート全体の断裁性、すなわちシ
ートの融着や断裁面の割れ、ばりなどの防止が可能とな
るという知見に基づいてシートの透明性を犠牲にせずに
断裁性を改良した点に特徴がある。本発明シートにおい
て、少量のポリカーボネート樹脂の添加により断裁性が
向上するのは、一つには、一般にポリカーボネート樹脂
は二次転移温度が高いので、ポリエステル樹脂にブレン
ドすることにより、断裁時の発熱による急激に粘度低下
が抑制されることが関係していると推定されるが、この
ブレンド層が表面に薄く形成されているだけで効果があ
る理由は不詳である。
脂にブレンドした場合に比較的透明度低下が少ない樹脂
ではあるが、それでも若干の透明度低下は避けられな
い。本発明は、ポリカーボネート樹脂ブレンド層を表面
に薄く形成するだけでシート全体の断裁性、すなわちシ
ートの融着や断裁面の割れ、ばりなどの防止が可能とな
るという知見に基づいてシートの透明性を犠牲にせずに
断裁性を改良した点に特徴がある。本発明シートにおい
て、少量のポリカーボネート樹脂の添加により断裁性が
向上するのは、一つには、一般にポリカーボネート樹脂
は二次転移温度が高いので、ポリエステル樹脂にブレン
ドすることにより、断裁時の発熱による急激に粘度低下
が抑制されることが関係していると推定されるが、この
ブレンド層が表面に薄く形成されているだけで効果があ
る理由は不詳である。
【0018】本発明シートの表面層には、本発明の特徴
を損なわない程度で、従来公知の添加剤を添加すること
は構わない。このような添加剤としては例えば安定剤、
滑剤、帯電防止剤、紫外線防止剤、顔料、その他の熱可
塑性樹脂などが挙げられるが、特に滑剤の添加は好まし
い。
を損なわない程度で、従来公知の添加剤を添加すること
は構わない。このような添加剤としては例えば安定剤、
滑剤、帯電防止剤、紫外線防止剤、顔料、その他の熱可
塑性樹脂などが挙げられるが、特に滑剤の添加は好まし
い。
【0019】すなわち、シートの断裁においては、シー
ト同士が滑りやすいことが断裁を容易にする一つの要素
であることが判明した。そのために表面層に滑剤を添加
し、静止摩擦係数を0.7以下に抑えるのが好ましい。
滑剤としては各種のものがあるが、本発明者等の検討に
よれば、ステアリン酸、ベヘン酸などの直鎖脂肪酸のア
ミドが効果的である。これら滑剤は、表面層の樹脂に対
し0.05〜2重量%程度添加するのが、透明性と滑り
性の両立上好ましい。
ト同士が滑りやすいことが断裁を容易にする一つの要素
であることが判明した。そのために表面層に滑剤を添加
し、静止摩擦係数を0.7以下に抑えるのが好ましい。
滑剤としては各種のものがあるが、本発明者等の検討に
よれば、ステアリン酸、ベヘン酸などの直鎖脂肪酸のア
ミドが効果的である。これら滑剤は、表面層の樹脂に対
し0.05〜2重量%程度添加するのが、透明性と滑り
性の両立上好ましい。
【0020】本発明において、ポリエステル樹脂にポリ
カーボネート樹脂をブレンドする方法は、粒状または粉
状の各樹脂をブレンダを用いて混合する方法、また予め
ブレンドした原料をイクストルーダ、ニーダなどの混練
機を用いてペレツト化する方法などがあり、特に限定す
るものではない。本発明シートの製造は、各層を各々押
出成形などにより成形し、加熱積層する方法によること
もできる。その場合一般に接着剤層は不要であるが、設
けてもよい。さらに好ましい方法は、各層をフイードブ
ロツク付きダイ、マルチマニホールドダイなどを用いて
共押出する方法であり、薄い表面層を得やすく生産性が
よいなどの利点がある。本発明シートは、特に延伸を施
さない無延伸シートであることが性能上もまたシート製
造が容易である点からも望ましい。以下実施例により、
本発明の効果を明らかにする。
カーボネート樹脂をブレンドする方法は、粒状または粉
状の各樹脂をブレンダを用いて混合する方法、また予め
ブレンドした原料をイクストルーダ、ニーダなどの混練
機を用いてペレツト化する方法などがあり、特に限定す
るものではない。本発明シートの製造は、各層を各々押
出成形などにより成形し、加熱積層する方法によること
もできる。その場合一般に接着剤層は不要であるが、設
けてもよい。さらに好ましい方法は、各層をフイードブ
ロツク付きダイ、マルチマニホールドダイなどを用いて
共押出する方法であり、薄い表面層を得やすく生産性が
よいなどの利点がある。本発明シートは、特に延伸を施
さない無延伸シートであることが性能上もまたシート製
造が容易である点からも望ましい。以下実施例により、
本発明の効果を明らかにする。
【0021】
【実施例】以下の実施例における測定、評価方法は次の
通りである。 1)ヘーズ JIS K7105による。 2)断裁性 伊藤鉄工社製断裁機、MNC−3タ
イプで、シートを250枚重ねて断裁し、断裁面の状態
を見た。
通りである。 1)ヘーズ JIS K7105による。 2)断裁性 伊藤鉄工社製断裁機、MNC−3タ
イプで、シートを250枚重ねて断裁し、断裁面の状態
を見た。
【0022】(実施例1)2台の単軸押出機を用い、一
方に極限粘度(IV)が0.65のポリエチレンテレフ
タレート(単独重合体)を、他方に表1に示す混合比率
のポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂との混合樹
脂を供給し、3層のマルチマニホールドダイで、ポリエ
チレンテレフタレートを中間層、混合樹脂を両表面層と
して共押出して40℃の冷却ドラム上にキヤストし、両
表面層が各々25μm、中心層が200μmの3層シー
トを作成した。
方に極限粘度(IV)が0.65のポリエチレンテレフ
タレート(単独重合体)を、他方に表1に示す混合比率
のポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂との混合樹
脂を供給し、3層のマルチマニホールドダイで、ポリエ
チレンテレフタレートを中間層、混合樹脂を両表面層と
して共押出して40℃の冷却ドラム上にキヤストし、両
表面層が各々25μm、中心層が200μmの3層シー
トを作成した。
【0023】ここで、表1中の各樹脂の組成は次の通り
である。 ポリエステル(A)…極限粘度が0.65のポリエチレ
ンテレフタレート(単独重合体) ポリカーボネート(a)…ビスフエノールA系単独重合
体 ポリカーボネート(b)…1,10−デカンジカルボン
酸を10重量%共重合したビスフエノールA系ポリカー
ボネート ここで表面層には、滑剤としてステアリン酸アミドを樹
脂成分100重量%に対し0.12重量%と無機微粒子
(平均粒径6μmのシリカ)を0.3重量%添加した。
なお、表1のNo.11〜12は、比較のために、混合
樹脂層のみの単層シート(厚さ250μm)としたもの
である。
である。 ポリエステル(A)…極限粘度が0.65のポリエチレ
ンテレフタレート(単独重合体) ポリカーボネート(a)…ビスフエノールA系単独重合
体 ポリカーボネート(b)…1,10−デカンジカルボン
酸を10重量%共重合したビスフエノールA系ポリカー
ボネート ここで表面層には、滑剤としてステアリン酸アミドを樹
脂成分100重量%に対し0.12重量%と無機微粒子
(平均粒径6μmのシリカ)を0.3重量%添加した。
なお、表1のNo.11〜12は、比較のために、混合
樹脂層のみの単層シート(厚さ250μm)としたもの
である。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示す結果から明らかなように、表面
層にポリカーボネート樹脂を3%以上ブレンドすると断
裁性向上が認められるが、20%を越えると透明度がか
なり低下し、透明シートとしては使用し難くなることが
分かる。ポリカーボネート(a)と(b)とでは断裁性
は同等で、透明性の点で(b)の方が優れていた。
層にポリカーボネート樹脂を3%以上ブレンドすると断
裁性向上が認められるが、20%を越えると透明度がか
なり低下し、透明シートとしては使用し難くなることが
分かる。ポリカーボネート(a)と(b)とでは断裁性
は同等で、透明性の点で(b)の方が優れていた。
【0026】(実施例2)表面層のポリエステル樹脂と
して、下記の非晶性ポリエステル樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にシートの製造、評価を行った。その内
容、結果を表2に示す。 ポリエステル(B)…ジカルボン酸がテレフタル酸、ジ
オール成分がエチレングリコール67モル%と1,4−
シクロヘキサンジメタノール33モル%である共重合ポ
リエステル(極限粘度0.8、ΔHc=0cal/g) ポリエステル(C)…ジカルボン酸がテレフタル酸78
モル%とイソフタル酸22モル%、ジオール成分がエチ
レングリコールである共重合ポリエステル(極限粘度
0.7、ΔHc=0cal/g)
して、下記の非晶性ポリエステル樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にシートの製造、評価を行った。その内
容、結果を表2に示す。 ポリエステル(B)…ジカルボン酸がテレフタル酸、ジ
オール成分がエチレングリコール67モル%と1,4−
シクロヘキサンジメタノール33モル%である共重合ポ
リエステル(極限粘度0.8、ΔHc=0cal/g) ポリエステル(C)…ジカルボン酸がテレフタル酸78
モル%とイソフタル酸22モル%、ジオール成分がエチ
レングリコールである共重合ポリエステル(極限粘度
0.7、ΔHc=0cal/g)
【表2】
【0027】表2に示す結果から、表面層のポリエステ
ル樹脂として非晶性ポリエステル樹脂を用いた場合で
も、ポリカーボネート樹脂を3〜15重量%程度ブレン
ドすることにより断裁性向上が認められることが分かっ
た。また本実施例の場合は、断裁性のほかに、テトラヒ
ドロフランなどの汎用溶剤による接着が可能であり溶剤
接着性の面で優れていた。
ル樹脂として非晶性ポリエステル樹脂を用いた場合で
も、ポリカーボネート樹脂を3〜15重量%程度ブレン
ドすることにより断裁性向上が認められることが分かっ
た。また本実施例の場合は、断裁性のほかに、テトラヒ
ドロフランなどの汎用溶剤による接着が可能であり溶剤
接着性の面で優れていた。
【0028】(実施例3)表面層の材料として表3に示
すものを用い、表面層の厚さを変えた以外は実施例1と
同様にシートの製造、評価を行った。その内容、結果を
表3に示す。
すものを用い、表面層の厚さを変えた以外は実施例1と
同様にシートの製造、評価を行った。その内容、結果を
表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3に示す結果より、表面層の厚さが薄い
(5μm程度)の場合にはポリカーボネートを15重量
%ブレンドするのがよく、厚さが20μm程度になれば
ポリカーボネートが5重量%程度でも断裁性改良効果が
あることが分かる。また透明性の面からは、表面層の厚
さは30μm以下が好ましく、溶剤接着性の面からは2
0μmが好ましいといえる。
(5μm程度)の場合にはポリカーボネートを15重量
%ブレンドするのがよく、厚さが20μm程度になれば
ポリカーボネートが5重量%程度でも断裁性改良効果が
あることが分かる。また透明性の面からは、表面層の厚
さは30μm以下が好ましく、溶剤接着性の面からは2
0μmが好ましいといえる。
【0031】
【発明の効果】本発明シートは、透明ポリエステルシー
トの両表面に、ポリエステル樹脂80〜97重量%に対
しポリカーボネート樹脂を3〜20重量%混合した樹脂
組成物からなる表面層を薄く形成することにより、シー
トの透明性、二次加工性を損なうことなく、多数枚のシ
ートを重ね合わせた状態での断裁性を大幅に改良するこ
とができる。
トの両表面に、ポリエステル樹脂80〜97重量%に対
しポリカーボネート樹脂を3〜20重量%混合した樹脂
組成物からなる表面層を薄く形成することにより、シー
トの透明性、二次加工性を損なうことなく、多数枚のシ
ートを重ね合わせた状態での断裁性を大幅に改良するこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 透明なポリエステル樹脂基体層の両表面
に、ポリエステル樹脂80〜97重量%に対しポリカー
ボネート樹脂を3〜20重量%混合した樹脂組成物から
なる表面層を各々5μm以上の厚さで形成してなる多層
ポリエステルシート。 - 【請求項2】 表面層のポリエステル樹脂が、非晶性の
共重合ポリエステル樹脂を主体とするものである請求項
1記載の多層ポリエステルシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17545893A JPH0732560A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 多層ポリエステルシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17545893A JPH0732560A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 多層ポリエステルシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0732560A true JPH0732560A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=15996424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17545893A Pending JPH0732560A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 多層ポリエステルシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732560A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997027120A1 (de) * | 1996-01-26 | 1997-07-31 | Kmk Lizence Ltd. | Verpackungsbehälter |
| JP2002067554A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-08 | Dainippon Printing Co Ltd | プラスチックカード |
| EP1782947A1 (en) * | 2005-11-07 | 2007-05-09 | Politec Polimeri Tecnici S.A. | Multilayer polymeric product based on polyethylene terephthalate and polycarbonate and its use as a building material |
| JP2008065552A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Epa System Inc | 工程表作成支援装置および工程表作成支援方法 |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP17545893A patent/JPH0732560A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997027120A1 (de) * | 1996-01-26 | 1997-07-31 | Kmk Lizence Ltd. | Verpackungsbehälter |
| JP2002067554A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-08 | Dainippon Printing Co Ltd | プラスチックカード |
| EP1782947A1 (en) * | 2005-11-07 | 2007-05-09 | Politec Polimeri Tecnici S.A. | Multilayer polymeric product based on polyethylene terephthalate and polycarbonate and its use as a building material |
| JP2008065552A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Epa System Inc | 工程表作成支援装置および工程表作成支援方法 |
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