JPH07328016A - 手術用マニピュレータシステム - Google Patents
手術用マニピュレータシステムInfo
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Abstract
段との相対的な位置関係によって動作方向に関する操作
性が損なわれず、操作者の意図するように遠隔操作状態
に設定可能な手術用マニピュレータシステムを提供する
ことを目的とする。 【構成】本発明は、手術用マニピュレータ及び操作手段
の個々の動作方向を定義する座標系を設定可能とし、手
術用マニピュレータの座標系と、操作手段の座標系との
関係に応じて、両者の少なくとも一方を変更できるよう
にした。前記座標系の設定及び変更により、操作者から
見た手術用マニピュレータと操作手段との動作方向を一
致させることが可能となり、両者の設置の際の相対的位
置関係による操作性の制約が回避される。
Description
に挿入したマニピュレータを操作手段によって遠隔的に
操作し、診断・処置等の手術を行う手術用マニピュレー
タシステムに関する。
内視鏡や処置具を経皮的に体腔内に挿入することによ
り、その体腔内での様々な処置を行なう経皮的内視鏡下
手術が、大きな切開を要しない低侵襲なものとして、近
年、注目されている。こうした術式は胆のう摘出手術や
肺の一部を摘出除去する手術等で広く行なわれるように
なってきた。
に内視鏡や処置具を搭載し、そのマニピュレータによる
内視鏡や処置具を用いた手術を術者に代わって間接的に
行う手術用マニピュレータシステムが、米国特許第5,
217,003号において提案されている。
では、内視鏡等の観察手段によりモニターに映し出され
た腹腔内の患部の状態を見ながら、操作者がジョイステ
ィックを操作することによって例えば操作方向にマニピ
ュレータを動作させる方式や、あるいはマスターアーム
を用いる、いわゆるマスタースレーブ方式がとられてい
た。
ックやマスタースレーブ等の遠隔操作手段を用いて手術
用マニピュレータを操作する場合、その遠隔操作手段
と、手術を行うマニピュレータとが物理的に分離されて
いるため、両者の動作方向の対応関係が、両者を設置す
る際の相対的な位置関係により決定されてしまい、その
両者の座標系の向きが一致しないことが多く起きる。例
えば、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータ
の組を複数設けた場合、その複数のマスタマニピュレー
タは1人で操作することが多く、術者のいる同じ側のベ
ットサイドに設置することになるのが普通である。一
方、スレーブマニピュレータはベットサイドの周辺にお
ける設置スペースが制限されるため、複数のマスタマニ
ピュレータは術者のいない反対側のベットサイドにも設
置することになる。
に対応するそれぞれのマスタマニピュレータを同じサイ
ドに設置できない状況にある。このため、例えば、操作
者が遠隔操作手段により右に動作させようとしたとき、
手術を行うマニピュレータが左へ動いてしまうといっ
た、動作方向に矛盾が生じ、操作者が意図しない方向に
移動するといった事態が起きる。つまり、このような状
況では、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレー
タのベース座標系は一致しない向きになり、そのベース
座標系を基に位置を対応させようとすると、マスタマニ
ピュレータを操作した場合、それに対応したスレーブマ
ニピュレータは操作者が意図しない方向に移動し、動作
方向の矛盾が生じてしまうのである。
タとマスタマニピュレータを同じサイドに設置した場合
でも、それらのマニピュレータ同志が互いに干渉しない
ように間隔をおいて設置しなければならないから、対応
する向きの位置関係がずれて設置せざるを得なくなる事
情がある。いずれにしても、前記同様な事情があり、操
作性の点で問題があった。
ニピュレータを個々の遠隔操作手段を用い、協調作業に
より手術を行う場合にあっては、遠隔操作手段同士の位
置関係、内視鏡と処置具を搭載したマニピュレータ同士
の位置関係、及びそれぞれのマニピュレータを遠隔操作
手段の位置関係により、操作時の動作方向が決定されて
しまい、動作方向の矛盾が生じる、もしくは設置条件に
制約を受けるという問題があった。
であり、その目的とするところは、手術用マニピュレー
タと遠隔操作手段との相対的な位置関係によって動作方
向に関する操作性が損なわれず、操作者の意図するよう
に遠隔操作状態に設定可能な手術用マニピュレータシス
テムを提供することにある。
作できる領域内に設置された操作手段と、術野にアクセ
スするように設置され前記操作手段の操作に追従した動
きを行うマニピュレータと、固有の座標系を基準として
前記操作手段の操作位置及びオリエンテーションを決定
する第1の制御手段と、固有の座標系を基準として前記
第1の制御手段からの情報により、前記マニピュレータ
の位置及びオリエンテーションを決定して前記マニピュ
レータを動かす第2の制御手段と、前記操作手段の固有
の座標系及び前記マニピュレータの固有の座標系の少な
くとも一方の座標系の設定を変換して前記操作手段とマ
ニピュレータの位置及びオリエンテーションの対応をと
る座標系の変換手段とを具備したものである。すなわ
ち、手術用マニピュレータ及び操作手段の個々の動作方
向を定義する座標系を変換可能とし、手術用マニピュレ
ータの座標系と、操作手段の座標系との関係に応じて、
両者の少なくとも一方を変更できるようにしたものであ
る。
としてのスレーブマニピュレータの動作方向と、その操
作手段であるマスタマニピュレータの動作方向の対応関
係を任意に設定できる手術用マニピュレータシステムに
係るものである。以下、これを図1〜10を参照して説
明する。
の概略的な構成を示しており、同図中、1は手術台(ベ
ット)であり、この手術台1上には患者2が上向きに寝
せられている。手術台1の左右サイドには、第1のスレ
ーブマニピュレータ3と第2のスレーブマニピュレータ
4が別々に設置されている。各スレーブマニピュレータ
3,4は、いずれも複数のアーム5を連結した関節構造
によって構成されており、第1のスレーブマニピュレー
タ3の基台7は手術台1の一方のサイドに固定されてい
る。第2のスレーブマニピュレータ4の基台8は手術台
1の他方のサイドに固定される。つまり、第1のスレー
ブマニピュレータ3と第2のスレーブマニピュレータ4
は患者2の左右サイドからその患者2の術野に向かって
異なる向きで別々に延びる、つまり、逆向きの状態に設
置されている。
端部には、例えば把持鉗子、メス、縫合器、注射器等の
処置具9,10が搭載されている。なお、このような処
置具の代わりに、内視鏡や超音波エコープローブまたは
手術用顕微鏡等の観察手段を搭載してもよい。そして、
このスレーブマニピュレータ3,4の先端部を、患者2
の体内に経皮的に挿入して処置もしくは観察を行う経皮
的内視鏡下手術を行うようになっている。
における各関節部にはアクチュエータ11とエンコーダ
12が設けられており、それの制御手段によりアクチュ
エータ11を駆動して、このスレーブマニピュレータ
3,4の関節を屈曲動作させる。エンコーダ12はその
関節の回転角度を検出する。これらのスレーブマニピュ
レータ3,4は、それぞれ固有のベース座標系13,1
4を有しており、これらのベース座標系13,14は、
図1で示すように、それぞれのスレーブマニピュレータ
3,4の基部7,8に固定されたX0 、Y0 、Z0 でそ
れぞれ表現される直交座標系である。
座標系15は、スレーブマニピュレータ3,4のタスク
座標系であり、このタスク座標系は後述するようにその
設定が任意に変更可能な座標系である。スレーブマニピ
ュレータ3,4を操作する制御手段はその固有の座標系
を基準としてこれに対応するマスタマニピュレータ1
6,17の制御手段からの情報により、そのスレーブマ
ニピュレータ3,4の位置及びオリエンテーションを決
定してスレーブマニピュレータ3,4を動かす。
た手術台1の右サイドには、術者が位置するが、この右
サイドには、第1のマスタマニピュレータ16と第2の
マスタマニピュレータ17が設置されている。第1のマ
スタマニピュレータ16と第2のマスタマニピュレータ
17はその手術台1に対して直接、またはその周辺に位
置した操作台18に固定される。
じて適宜の位置に移動することが可能である。また、通
常、操作台18は手術室の床に設置されるが、天井に吊
持してもよいものである。いずれにしても、これらのマ
スタマニピュレータ16,17は、同一の術者が操作す
ることができるように、手術台1の一方のサイド周辺に
設置される。
は、いずれも複数のアーム19を連結した関節構造によ
って構成されており、各々の関節部にはアクチュエータ
21とエンコーダ22が設けられており、それの制御手
段によりアクチュエータ21を駆動して、マスタマニピ
ュレータ16,17の関節を屈曲動作させる。エンコー
ダ22はその各関節の回転角度が検出する。これらのマ
スタマニピュレータ16,17はそれぞれ固有のベース
座標系23,24を有しており、これらのベース座標系
23,24は、図1で示すように、それぞれのマスタマ
ニピュレータ16,17の基部25,26に固定された
X0 、Y0 、Z0 でそれぞれ表現される直交座標系であ
る。
標系27は、マスタマニピュレータ16,17のタスク
座標系であり、これは後述するようにその設定が任意に
変更可能な座標系である。マスタマニピュレータ16,
17を操作する制御手段はその固有の座標系を基準とし
て、その制御手段により、そのマスタマニピュレータ1
6,17の位置及びオリエンテーションを決定してスレ
ーブマニピュレータ3,4を動かす。
と、マスタマニピュレータ16,17の動作を制御する
システムの構造を示す。すなわち、それぞれスレーブマ
ニピュレータ3,4を制御する制御装置31と、マスタ
マニピュレータ16,17を制御する制御装置32が設
けられており、各制御装置31,32は、それぞれMP
U(micro processor unit)33,34、アクチュエー
タ駆動回路35,36、およびインターフェース回路3
7,38を有して構成される。
の先端、つまり、作用点であるTCP( tool center p
oint )は、ベース座標系23,24、またはタスク座
標系27における空間上の座標データとして、MPU3
4で計算される。これは、前述のエンコーダ22により
検出された関節角の幾何学的なベクトル合成によって求
められる。この空間データは、マスタマニピュレータ1
6,17のインターフェース回路38を介し、スレーブ
マニピュレータ3,4のインターフェース回路37に通
信される。さらに、マスタマニピュレータ16,17の
座標データは、MPU33に送られ、ここで、スレーブ
マニピュレータ3,4の動作指令が計算される。
の先端部の先端、つまり、作用点であるTCPは、ベー
ス座標系13,14またはそのタスク座標系15におけ
る空間上の座標データとしてMPU33で計算されてい
るが、これが、対応するマスタマニピュレータ16,1
7の座標データと一致するように、両者の偏差が動作指
令として計算される。この動作指令はアクチュエータ駆
動回路35に送られ、スレーブマニピュレータ3,4の
アクチュエータ11を動作させる。
PU33で計算された偏差は、スレーブマニピュレータ
3,4のインターフェース回路37を介して、マスタマ
ニピュレータ16,17のインターフェース回路38へ
通信される。
16,17のMPU34に送られ、ここで、マスタマニ
ピュレータ16,17の力指令が計算される。この力指
令は、アクチュエータ駆動回路36へ送られ、マスタマ
ニピュレータ16,17のアクチュエータ21にその移
動を抑える向きの力を発生させる。これによりマスタマ
ニピュレータ16,17に力感覚を与える。
ータ16の操作により、スレーブマニピュレータ3は、
対応する動作を行う。つまり、マスタマニピュレータ1
6の操作により、そのマスタマニピュレータ16に対応
する比例的に対応する動作をスレーブマニピュレータ3
が行うという、いわゆるマスタスレーブ方式の動作関係
にある。
レータ3では図1中で示すタスク座標系15が、マスタ
マニピュレータ16のベース座標系23を平行移動させ
た関係となるよう設定されており、マスタマニピュレー
タ16のTCPのベース座標系23における点Pが、ス
レーブマニピュレータ3のTCPのタスク座標系15に
おける点pに一致するように制御されるため、マスタマ
ニピュレータ16を操作する方向とスレーブマニピュレ
ータ3が移動する向きとは一致する。
レータ17のタスク座標27は、スレーブマニピュレー
タ4のベース座標系14を平行移動させた関係となるよ
うに後述する設定方法で座標設定がなされており、さら
に、マスタマニピュレータ17のTCPのタスク座標系
27における点Qが、スレーブマニピュレータ4のTC
Pのベース座標系14における点qに対応一致するよう
に設定されている。このため、ベース座標系14,24
の向きが異なるにも拘らず、マスタマニピュレータ17
を操作する方向とスレーブマニピュレータ4が動く向き
とを一致させることができる。
ュレータ16,17およびスレーブマニピュレータ3,
4のタスク座標系の設定を変更する方法について述べ
る。これにはベクトルやマトリックスを用いる幾つかの
方法が考えられるが、ここでは、以下の3つの例を挙げ
て説明する。 (第1の設定方法)この最初の設定方法は、いわゆる3
点タッチアップ法であり、これを図3および図4を参照
して説明する。図3で示すマニピュレータ40を想定し
て説明する。ここで想定したマニピュレータ40のベー
ス座標系41におけるTCPの位置データは、そのマニ
ピュレータ40を構成するアーム43の長さ、およびそ
の関節に設けられたエンコーダ44での検出角度から求
められる。
新たなタスク座標45を設定するには、まず、その設定
したいタスク座標45の原点P1を任意的に決め、その
定めた原点P1の位置に、マニピュレータ40のTCP
を合わせるように、そのマニピュレータ40を動作させ
る。その制御装置31,32はその原点P1のベース座
標系41における位置データを読み取ってこれを記憶す
る。これにより、新たに設定しようとするタスク座標系
45の原点P1の位置が定義できる。
術環境に適すると思う任意の方向を選定し、その仮に決
めたX軸上で、+側の任意の点P2の位置に、TCPを
合わせるべく、マニピュレータ40を動作させる。そし
て、点P2にTCPを合わせ、そのときのベース座標系
41における点P2の位置データを読み取ってこれを記
憶する。また、原点P1から点P2に向かう第1のベク
トル(P1 P2 )を求めることにより、タスク座標系4
5のX軸が定義される。なお、ベクトルの表示として2
点を示す2文字の上に記す矢印は省略する。以下、同じ
である。
標系45の空間で、例えば手術環境に適すると仮に想定
されるXY軸の平面上で、Y成分が+である任意の点P
3を決め、この仮に決めた点P3の位置に、TCPを合
わせるようにマニピュレータ40を動作させる。そし
て、点P3のベース座標系41における位置データを読
み取ってこれを記憶する。
ベクトル(P1 P3 )を求め、さらに、前述した第1の
ベクトル(P1 P2 )との外積{ベクトル(P1 P2 )
×ベクトル(P1 P3 )}のベクトルを求めると、この
ベクトルの方向がZ軸の方向になる。 さらに、{ベク
トル(P1 P2 )×ベクトル(P1 P3 )×ベクトル
(P1 P2 )}のベクトルを求めると、これの方向がY
軸の方向となる。
TCPの位置合わせにより、空間上の任意のタスク座標
系45が定義される。また、図4で示す式(1)〜
(4)を用いてベース座標系41に対する設定したいタ
スク座標系45への座標マトリックスMを計算で求め、
タスク座標系45におけるTCPの位置ベクトルQを求
める際、既知のベース座標系41におけるTCPの位置
ベクトルPに対し、『Q=M-1P』の式のように、座標
マトリックスM-1を左から乗じて求めてもよい。図5は
以上のタスク座標系を設定する手順を示したものであ
る。 (第2の設定方法)次に、第2の設定方法について、図
6および図7を参照して説明する。この方法によりタス
ク座標系を設定するマニピュレータ40を図6で示すよ
うに想定する。
1と、手術環境に応じて空間上に新たに設定したいタス
ク座標系45との、変換座標マトリックスMは一般に下
式のように表現される。
系の原点のベクトル o(ox 、oy 、oz )は、座標系の原点の接近ベクト
ル a(ax 、ay 、az )は、座標系の原点の方向ベクト
ル n(nx 、ny 、nz )は、座標系の原点の法線ベクト
ル である。
を設置した位置、およびタスク座標系45の定義位置の
関係を計測することにより、計算によって容易に求める
ことが可能である。つまり、マニピュレータ40の制御
装置内のMPUのレジスタに設定することで、上式を計
算し、タスク座標系45におけるTCPの位置ベクトル
Qを求める際に、既知のベース座標系41におけるTC
Pの位置ベクトルPに対し、『Q=M-1P』の式のよう
に、座標マトリックスM-1を左から乗じて求めればよ
い。 (第3の設定方法)最後に、第3の設定方法について、
図8ないし図10を参照して説明する。この設定方法を
説明するため、図8および図9で示すようなマニピュレ
ータ40を想定する。
に固有な座標系としてツール座標系47が次のように定
義される。これは、TCPを常に原点とし、ツール46
の系に固定された座標系であり、マニピュレータ40の
動作を行う際に都合の良い方向で定義されている。例え
ば、図8および図9でのツール46として内視鏡を想定
した場合、図8で示すように、その内視鏡の長手方向を
X軸とし、内視鏡のオフセット方向にZ軸、これらに直
交する方向にY軸を設けておけば、内視鏡を長手方向に
移動したい場合には、ツール座標系47のX軸方向の移
動を指令すれば良いことになる。
場合、図10で示すように、ベース座標系41に対する
座標変換マトリックスにより、『H・T』の式で表現さ
れる。この式の文字は本来太い文字で表現されるが、こ
こでは通常の文字で表現する。以下においても同じであ
る。
フェクタ取付面に固定されたメカニカルインターフェー
ス座標系に対する座標変換マトリックスであり、これ
は、マニピュレータのアームの長さ、エンコーダにより
検出される関節角度等により幾何学的に求められる。ま
た、『H』は、メカニカルインターフェース座標系に対
するツール座標系の座標変換マトリックスであり、前式
(A)と同様の形式で表現され、各成分の変数はツール
の形状と、選定したツール座標系の方向より求めれば良
い。さらに、タスク座標系におけるTCPの位置ベクト
ルQを求める際には、既知のベース座標系41における
TCPの位置ベクトルPに対し、『Q=M-1P』の式の
ように、座標マトリックスM-1を左から乗じて求めれば
よい。
義される。ここでは、ある瞬間のツール座標系47をタ
スク座標系として定義し、さらに、これを利用して、マ
スタスレーブ方式の動作指令に利用する。すなわち、ま
ず、空間上の任意の点P1にマニピュレータ40のTC
Pがある場合において、そのツール座標系47をタスク
座標系として定義する。それ以後、マニピュレータ40
が動作し、ツール座標系が、図8中、P2に示される座
標系(x´:y´:z´)に移っても、P1におけるツ
ール座標系47はタスク座標系として記憶されている。
ックスKを求める。図8では、スレーブマニピュレータ
の座標変換マトリックスKを『Ks』、マスタマニピュ
レータの座標変更マトリックスKをKmとすると、Ks
がKmに一致するようにスレーブマニピュレータを動作
されることにより、それぞれのマニピュレータにおい
て、タスク座標系を定義した時点からの現在位置までの
相対的な位置関係を対応させることができる。
タスレーブ方式により手術用マニピュレータを遠隔的操
作する場合に、両者の位置関係が常に一致することは難
しい。例えば両者の電源がオフの状態で、機械的に両者
の位置関係がズレてしまう場合がある。特に、マスタマ
ニピュレータの関節にアクチュエータがなく、エンコー
ダのみ設けて、いわゆるユニラテラル方式のマスタスレ
ーブ方式により遠隔操作する場合には、重力や操作者の
力によりマスタマニピュレータの位置は簡単にズレてし
まう。
ら、マスタスレーブ方式により一致させるように動作さ
せると、予期せぬ方向へ動作する等、問題ある。一方、
図8に示す方法によると、位置がズレてもマスタスレー
ブによる動作を開始する時点で、マスタマニピュレータ
およびスレーブマニピュレータの両者のツール座標系と
タスク座標系として設定し、このタスク座標系から現在
位置のツール座標系Km,Ksを一致させるようにスレ
ーブマニピュレータを動作させることにより、前述のよ
うに予期せぬ方向へ動作することはない。 (第2の実施例)この実施例は、手術用マニピュレータ
と、その操作手段であるセンサの動作方向に対応させる
関係に座標を設定する制御システムの例である。
その操作手段である3次元位置センサ手段52とからな
るシステムの概略的な構成を示している。手術用マニピ
ュレータ51は、例えば前述した第1の実施例の場合の
スレーブマニピュレータと同様の構成からなり、手術台
の一方のサイドに設置されて、同様に使用される。ま
た、前述した第1の実施例と同様の制御装置によって制
御されるようになっている。
段52は、マニピュレータを遠隔的に操作する手段とし
て用いる3次元位置センサであり、手術用マニピュレー
タ51、例えばスレーブマニピュレータの操作手段とし
て作用するものである。
びセンスコイル54からなり、これらはいずれも互いに
直交する3つの各軸を中心として巻回した3軸直交の3
つの磁界発生または受信用コイル要素を含む略立方体状
のものとして作られている。ソースコイル53の各コイ
ル要素には、図示しないドライブ回路によって時間差を
とり順次、パルス電流が印加され、これにより、図13
で示すように、ソースコイル53を含むシステム空間内
に、x,y,zの各軸方向の基準磁界を順次発生させる
発信部を構成する。また、センスコイル54は、そのソ
ースコイル53で発生する各基準磁界を検出してそれ自
身の位置と向きを検出する受信部を構成する。
ル54、少なくとも、センスコイル54は、図11に示
すように手56で握り締めることができる程度の大きさ
を有する。また、身体の一部、例えば、頭部に取り付け
ることもできる程度の大きさであってもよい。なお、セ
ンスコイル54を操作者の頭部、あるいは頭部に取り付
けたHMD(Head Mounted Display)に固定し、頭の動
きによりスレーブマニピュレータを操作することも可能
である。
磁界を発生させる発信部としてのソースコイル53と、
このソースコイル53で発生する磁界を受信する受信部
としてのセンスコイル54とを備える。この3次元位置
センサ手段52は、図12で示すように、ソースコイル
53に対するセンスコイル54の相対的な位置と向きを
検知する相対位置検出回路58を備える。さらに、3次
元位置センサ手段52のソースコイル53とセンスコイ
ル54により検出された3次元的な相対位置情報によ
り、マニピュレータ51を遠隔的に動作させるマニピュ
レータ制御部59を備える。そして、そのソースコイル
53から得られた動作指令により、マニピュレータ51
を動作させる遠隔操作システム55の構成を示すもので
ある。
イル54の各磁気受信用コイル要素にはその各軸方向に
前記基準磁界により誘導電流が発生する。この誘導電流
に基づいて相対位置検出回路58が磁場のベクトルを検
出してそれを演算することにより、ソースコイル53と
センスコイル54の3次元的相対位置を求められるもの
である。
59に伝送される。マニピュレータ制御部59は、3次
元位置センサ手段52により検出されたセンスコイル5
4の3次元的相対位置に応じて手術用マニピュレータ5
1を動作させる。
施例の例に適用する場合、図14で示すようになる。す
なわち、発信部であるソースコイル53を手術台1にお
ける同じサイドにそれぞれ固定し、受信部としてのセン
スコイル54を操作者が手にもってあるいは頭に取り付
けて操作する。
に対応して設けた第1の3次元位置センサ手段52aの
ソースコイル53とセンスコイル54の3次元的相対位
置に対応して動作する。また、第1の3次元位置センサ
手段52aのベース座標系61とは別にタスク座標系6
2を設定する。
ル54に設けたセンサ座標系63の3次元的位置関係を
表すベクトルPが、一方のスレーブマニピュレータ3
の、ベース座標系13に対するTCPの3次元的位置関
係を表すベクトルPに一致するようにしてスレーブマニ
ピュレータ3を動作させる。ここでのタスク座標系62
の設定は任意に変更可能であり、例えば、センスコイル
54に設けた直交座標系であるセンサ座標系63を利用
して設定する。例えば、ある瞬間におけるセンサ座標系
63をタスク座標系62として定義する。
に設定することにより、図14に示すように、スレーブ
マニピュレータ3のベース座標系13におけるTCPの
位置関係と、タスク座標系62に対するセンサ座標系6
3の位置関係が平行移動の関係となり、操作者は操作し
やすい。
第2の3次元位置センサ手段52bのソースコイル53
とセンスコイル54の3次元的相対位置に対応して動作
する。この第2の3次元位置センサ手段52bのベース
座標系61における、センサコイル54に設けたセンサ
座標系63の3次元的位置関係を表すベクトルQが、そ
のスレーブマニピュレータ4の任意に設定可能なタスク
座標系65に対するTCPの3次元的位置関係を表すベ
クトルqに一致するように、スレーブマニピュレータ4
を設定し、対応関係で動作させる。すなわち、タスク座
標系65は、前述した第1の実施例においての第1また
は第2の設定方法によって任意に設定可能であり、この
設定を行うことにより、図14に示すようにベクトルQ
とベクトルqが平行移動の関係となり、操作者は操作し
やすい。 (第3の実施例)前述した第2の実施例では、操作手段
としてのセンサとして磁気コイルを用いたセンサを使用
した例を示したが、本発明は他の方式のセンサでも構わ
ない。この第3の実施例では、視線を検知するセンサに
より、手術用マニピュレータの操作を行うようにした例
を示すものである。
挿入するマニピュレータであり、このマニピュレータ7
0の先端には、体腔内を立体観察可能とする立体視観察
手段としての立体視スコープ71が付設されている。
視スコープ71の撮像した左右画面の信号を処理する図
示しない制御装置が処理した信号を左右画像それぞれに
表示するHMD(Head Mounted Display)72を示して
おり、さらに、HMD72には、操作者の眼球73a,
73bの視線方向をそれぞれ検出する視線検知センサ7
4a,74bが設けられている。
述した第1の実施例の場合と同様に、制御装置(図示せ
ず)の演算処理部(図示せず)に接続される。この演算
処理部は、視線検知センサ74a,74bが検知した信
号を基に眼球73a,73bの各視線を求め、対象物の
位置を算出する対象物位置算出回路を備えて構成されて
いる。なお、前記対象物位置算出回路は、求めた対象物
の位置を基に、前記立体視スコープ71の前記可変焦点
光学系を駆動制御する、いわゆるオートフォーカス制御
も行う。
例としては、図18(a)に示すように、CCDカメラ
78で眼球73a,73bを観察するものがあり、そし
て、これは画像処理によりその眼球73a、73bの位
置と、瞳孔75a,75bの中心位置の相対関係から検
出する視線を検出する方式である。
示すように、眼球73a,73bに向けて発光ダイオー
ド79から赤外光を出射し、眼球73a,73bで反射
した光をPSD(ポジション・センシング・デバイス)
80で検出することにより、視線方向を検出する方式を
採用することも考えられる。いずれの方式も、瞳孔と目
の角膜で反射した赤外光による反射像との位置関係をマ
イクロコンピュータで高速演算して眼球の回転角を求
め、どこを見ているかを算出する。
者が対象物を観察しているときに、図17(a)で示す
ように、左右の目の視線方向は対象物の虚像81上で交
わるため、各々の視線方向を視線検知センサ74a,7
4bで求めれば、対象物の虚像81の3次元的な位置が
求められる。さらに、前記HMD72と立体視スコープ
71との光学系の関係が既知であるので、HMD72に
おける対象物の虚像の3次元的な位置から、立体視スコ
ープ71に対する対象物の実像の3次元的な位置が求め
られる。
2における眼球73a,73bと表示部82a,82b
との位置関係、及び立体視スコープ71における対物光
学系71a,71bとCCD84a,84bとの位置関
係、さらに,各光学系の倍率等がある。理想的には、光
学系の関係が相似関係であれば、図17(a)(b)中
において示すθL、ψL、θR、ψRの間には、θL=
ψL、θR=ψRの関係式が成立する。
の関係が既知であるので、容易に実像の3次元的位置を
求めることができる。なお、ψL、ψRは対物光学系7
1a,71bが対象物の虚像81に合焦した場合に、対
物光学系71a,71b、及びCCD84a,84bの
光軸に対する偏角である。また、θL、ψLは、図18
(a)(b)で示すように、左右の眼球73a,73b
の瞳孔75a,75bの中心軸A、B、つまり、左右の
視線の方向と、表示部82a,82bとのなす角度であ
る。
容易にするため、平面における問題として扱っている
が、立体空間においても同様の原理で観察対象の位置が
検出できる。
た対象物の虚像81の座標の3次元的位置に立体視スコ
ープ71が向けられるように、手術用マニピュレータ7
0を動作させるためにHMD72の観察像の中心点及び
立体スコープ71の先端にそれぞれアイ座標系85、ス
コープ座標系86を設ける。アイ座標系85における虚
像の観察位置Pが、スコープ座標系86における実像の
観察位置pに、常に一致するように座標系を設定し、マ
ニピュレータ70を動作させる。座標系の設定変更は使
用環境に応じて前述した実施例のような方法によって行
うことができる。これにより、視線が向けられた観察対
象の観察像を画面の中央に移動させることが可能であ
る。
術において使用される各種の処置具である。マニピュレ
ータ70やこの処置具87は経皮的に腹腔88内に挿入
される。 (第4の実施例)この実施例はマニピュレータの操作手
段として音声を使用した場合の例であり、これを図19
を参照して説明する。
装置91と、2つのスレーブマニピュレータ3,4、及
びマニピュレータ制御装置(図示せず)を備えて構成さ
れる。操作者92は、そのスレーブマニピュレータ3,
4の操作者側から見た状態での動作方向を示す「前へ」
「後へ」「上へ」「下へ」「右へ」「左へ」等の言葉
を、マイクロホン等の音声入力手段90に向けて発声す
ると、音声認識装置91がその言葉の意味を解読し、マ
ニピュレータ制御装置への指令データを生成する。
1に固定されており、その基部(基台)7,8に固定し
た上下、左右、前後を示すベース座標系93がそれぞれ
設定されている。これらのベース座標系93は、マニピ
ュレータ制御装置にて、操作者から見た方向と一致する
ように、その座標設定の変更が可能であり、これは前述
したような方法で行うことができる。
更可能である。ここで、例えば、操作者92側に設置さ
れる一方のスレーブマニピュレータ3においては操作者
92から見た方向と、あらかじめ設定されたベース座標
系93の方向とは通常一致しているため、そのベース座
標系93の変更は不要である。しかし、反対側に設置さ
れた他方のスレーブマニピュレータ4は、前記スレーブ
マニピュレータ3とは逆向きに取り付けられるから、操
作者92から見た方向と、あらかじめ設定されたスレー
ブマニピュレータ4のベース座標系93の方向が一致せ
ず、逆向きになる。このため、操作者92の発声の意味
に一致しない。
についてのタスク座標系を変換し、ベース座標系93の
破線で示した方向に変更することにより、操作者92の
発声の意味に一致させるのである。これにより、そのス
レーブマニピュレータ4の操作がきわめて容易になる。
よりマニピュレータ3,4のベース座標系93に設定さ
れた方向に従って、スレーブマニピュレータ3,4を動
作させた例を示したが、その音声入力の代わりに、図2
0に示すように、上下、前後、左右のスイッチボタン9
4を有する操作盤95を利用したり、図21で示すよう
に、ジョイスティック96を有する操作盤97を使用し
たものでも構わないものである。 (第5の実施例)図22および図23を参照して、この
第5の実施例を説明する。図22(a)で示すように、
マニピュレータ100は、体腔内に挿入する挿入部10
1の先端に、体腔内を観察するための観察手段102を
設けている。この観察手段102には、例えば、図23
(a)でに示すような、立体観察可能とする立体視スコ
ープ103あるいは、同図(b)に示すような超音波ト
ランスデューサ104を内蔵する超音波プローブ105
等が利用できる。
してのジョイスティック106、前記観察手段102か
ら得られた観察像を表示するための、TVモニタなどか
らなる表示手段107がある。観察手段102の先端に
は、これの先端に固定されたツール座標系108を設
け、これは、制御装置の制御手段によって、ジョイステ
ィック106の操作方向X,Y,Zに対応し動作する。
制御手段に設定される前記ツール座標系108は、例え
ば前述した実施例のような方式によって、その座標設定
の変換手段により設定・変更できるようになっている。
後方向の座標109と、ジョイスティック106の操作
方向X,Y,Zとを、前述した座標変換方式により設定
し直して、互いに対応させることにより、画面に対して
所望の方向を見たいときに、ジョイスティック106の
操作方向が直ちにわかり、その操作性を良くする。 (第6の実施例)図24および図25を参照してこの第
6の実施例を説明する。図24は磁気コイルによる操作
手段を示しており、図25はマニピュレータを示してい
る。この実施例でのマニピュレータ110は、前記第5
の実施例と同様、体腔内に挿入する挿入部111の先端
に体腔内を観察するための観察手段112を設けてい
る。この観察手段112には、例えば、前述した図23
(a)でに示すような、立体観察可能とする立体視スコ
ープ103、あるいは図23(b)に示すような超音波
トランスデューサ104を内蔵する超音波プローブ10
5などが利用できる。
するための観察手段112から得られた観察像を表示す
る手段としてHMD115があり、これを操作者116
が頭に装着する。このHMD115には、前述した第2
の実施例で説明したようなセンスコイル117を取り付
け、このセンスコイル117の、ソースコイル118に
対する3次元的位置関係より、操作者116の頭部の3
次元的位置を検出するように構成されている。この検出
手段で求められた操作者116の頭部の動きに対応し
て、マニピュレータ110を追従した動きの動作を行わ
せるようになっている。また、前述した実施例と同様、
その一方の座標系に対する他方の座標系の設定は変更が
可能なようになっており、使用環境に応じて互いに一致
するように設定を変更することが可能である。
12の先端には、固定されたツール座標系119が設定
してある。また、センスコイル117およびソースコイ
ル118にはそれぞれセンサ座標系121,122が設
定してあり、この両者の3次元的位置関係は、そのセン
サ座標系121からセンサ座標系122への座標変換マ
トリックスMとして計算される。
6の頭の動きに常に対応して動作すると、かえって不都
合な場合がある。例えば、HMD115を着脱する場合
や、マニピュレータ110を静止させておきたい場合が
それである。
得られた3次元的な頭の位置にマニピュレータ110が
追従する条件を無効/有効に切り替えることが可能とす
るスイッチ等の切替え手段を設ける。
瞬間のHMD115のセンサ座標系121から頭が動い
た後の現在のセンサ座標系121′への座標変換マトリ
ックスPが、同様に有効とした瞬間の観察手段112の
ツール座標系119から移動後のツール座標系119′
への座標変換マトリックスQに一致するように、マニピ
ュレータ110を動作させる。これによると、無効/有
効の切替え時にHMD115の移動方向と、頭の動きの
方向に矛盾が生じない。 (第7の実施例)図26で示す第7の実施例はその手術
用マニピュレータ110が前述した第6の実施例で説明
したものと同じ構成であり、また、体腔内を観察するた
めの観察手段112から得られた観察像を表示する手段
としてのHMD115が同じく設けられている。
は複数のアーム126を連節したマニピュレータ127
に搭載されており、マニピュレータ127の各関節に設
けたエンコーダ128の関節角度により、そのHMD1
15の3次元的位置が求められる。この位置に応じて手
術用マニピュレータ110を対応した動作を行わせるよ
うになっている。
たツール座標系119がある。HMD115には、これ
に固定されたセンサ座標系121がある。ところで、マ
ニピュレータは、操作者116の頭の動きに常に対応し
て動作すると、かえって不都合な場合がある。例えば、
HMD115を着脱する場合や、マニピュレータ110
を静止させておきたい場合がそれである。
得られた3次元的な頭の位置にマニピュレータ110が
追従する条件を無効/有効に切り替えることが可能とす
る手段を設ける。
瞬間のHMD115のセンサ座標系121から頭が動い
た後の現在のセンサ座標系121′への座標変換マトリ
ックスPが同様に有効とした瞬間の観察手段112のツ
ール座標系119から移動後のツール座標系119′へ
の座標変換マトリックスQに一致するように、マニピュ
レータ110を動作させる。これによると、無効/有効
の切替え時にHMD115の移動方向と、頭の動きの方
向に矛盾が生じない。 (第8の実施例)図27および図28を参照して、この
第8の実施例を説明する。この実施例は、モニターを見
ながらの処置用マニピュレータの操作性を高める観察手
段を提供するものである。図27中、130は体腔内に
誘導されて使用される処置用マニピュレータを示してお
り、このマニピュレータ130の先端にはツール座標系
131が設定されている。ツール座標系131のX軸
が、マニピュレータ130の長軸に一致させるように、
その使用環境に応じてツール座標系131を設定する。
タであり、この観察用マニピュレータ133の先端に設
けた観察手段134により処置用マニピュレータ130
を観察し、また、その表示手段であるTVモニター13
5の画面内に前記ツール座標系131をスーパインポー
ズさせる。
は、ツール座標系131の座標軸に対応して移動させる
機能を設ける。これによりTVモニター135の画面内
に表示される前記ツール座標系131を見ながらの種々
の操作手段によりそれの操作を容易に行うことができ
る。 (第9の実施例)図29を参照してこの第9の実施例を
説明する。この実施例は例えば前述した第1の実施例に
おいて示したように、スレーブマニピュレータ3,4
と、マスタマニピュレータ16,17とをそれぞれ2台
ずつ設けたマニピュレータシステムに係るが、特に、そ
のスレーブマニピュレータ3,4についてのタスク座標
系を共有し、これを共有座標系141とする。また、マ
スタマニピュレータ16,17についてのタスク座標系
も共有し、これを共有座標系142とする。もちろん、
共有座標系141,142は座標設定が変更可能なもの
である。
における位置関係が対応するよう、マスタマニピュレー
タ16,17の操作によってスレーブマニピュレータ
3,4に対応した動作を行わせるように、その各座標系
を設定させている。その他の点では前述した第1の実施
例の説明の通りである。
有するから、それぞれ共有する座標系で、マスタマニピ
ュレータ16,17の動きに追従して、スレーブマニピ
ュレータ3,4を操作できる。したがって、2台のマニ
ピュレータシステムで協調作業を行うときの操作が容易
である。なお、対のマニピュレータは2組に限らず、そ
れを越えて設けてもよい。 (第10の実施例)図30に基づいて、第10の実施例
を説明する。このマニピュレータシステムにおいて、ス
レーブマニピュレータ151は、その先端を体内に挿入
する挿入部152を有した器具153と、この器具15
3を支持するための直動及び回転の自由度を有する複数
の軸を有するロボット154とからなる。挿入部152
の先端部には、3次元(立体)スコープ155と、一対
の処置具156,157を備えている。挿入部152の
先端部および一対の処置具156,157は、それぞれ
多自由度にて湾曲動作可能となっている。また、このス
レーブマニピュレータ151は、直動及び回転の自由度
を有する。
するマスタマニピュレータ161があり、そのマスタマ
ニピュレータ161の先端には、HMD162と、一対
の処置具操作用操作アーム163,164とが設けられ
ている。処置具操作用操作アーム163,164の一方
と他方は前述した一対の処置具156,157の一方と
他方にそれぞれ個別的に対応して、そのマスタとスレー
ブとしての個別的に対応した動きをするように制御され
るように座標系が設定されている。
には座標系が設けられている。つまり、マスタマニピュ
レータ161のツール座標系165についての動作が、
スレーブマニピュレータ151の挿入部152の座標系
166に対応し、さらに、ツール座標系165に対する
HMD162のセンサ座標系167が、挿入部152の
座標系166に対するスコープ座標系170に対応する
よう、スレーブマニピュレータ151が動作する。ツー
ル座標系165に対する、操作アーム163,164の
操作部座標系168,169がそれぞれ挿入部座標系1
66に対する処置部座標系171,172に対応するよ
うに設定されている。
独立して制御する場合においても、その動作方向の矛盾
なく操作が可能である。 (第11の実施例)この実施例は前述した第1の実施例
の変形例を示すものであり、これを図31に示す。すな
わち、この実施例は、内視鏡および処置具を搭載した複
数の手術用マニュピレータたる第1のスレーブマニピュ
レータ3と第2のスレーブマニピュレータ4を設け、こ
れを遠隔的に操作手段によって遠隔的に操作を行う。ま
た、複数のスレーブマニピュレータ3と第2のスレーブ
マニピュレータ4は手術台1のサイドに固定されるが、
そのベットサイドのスペースの都合により、左右に分け
てその手術台1の両側に設置されている。
ニピュレータ3,4にそれぞれ個別的に対応するマスタ
マニピュレータ16,17が設けられるが、この複数の
マスタマニピュレータ16,17を1人の操作者で操作
する関係で、その操作者のいる同じ側において手術台1
の一方のサイドに固定的に設置している。つまり、スレ
ーブマニピュレータ3,4とこれに個別的に対応するマ
スタマニピュレータ16,17の各組には、同じサイド
に設置できなくなる組が生じる。この実施例ではスレー
ブマニピュレータ4とこれに対応するマスタマニピュレ
ータ17がその関係にある。
マスタマニピュレータ17の組の場合には、両者のベー
ス座標系は、最初、一致せず、そのベース座標系を基に
位置の対応を行わせると、操作者が意図しない方向にス
レーブマニピュレータ4が動いてしまう問題がある。こ
のことは前述した通りである。
レーブマニピュレータ3,4とマスタマニピュレータ1
6,17の各タスク座標系を設定するにあたり、その複
数のスレーブマニピュレータ3,4のタスク座標系17
3を共有化し、また、マスタマニピュレータ16,17
のタスク座標系174も共有化するものとする。このよ
うにタスク座標系をそれぞれ共有化することにより、複
数のマニピュレータを設けるシステムにおいても、それ
らの間の位置関係の対応がとれ、操作性の改善が図れ
る。
4は患者およびベットとのレイアウトから設置され、ベ
ース座標系の整合がとれないことが多く、また、マスタ
マニピュレータ16,17は操作者の操作上の都合によ
り設置する位置が決められることがある。このため、そ
れらのタスク座標系の対応が一致しないことがあるが、
この実施例では、共有化したタスク座標系173,17
4としてそれぞれ設定し直して、その座標系を一致させ
ることで、その問題を解決できるのである。
に応じて操作手段も同じ数を設ける場合に限らず、操作
手段、例えば、あるマスタマニピュレータを複数のスレ
ーブマニピュレータに共用するようにしてもよい。例え
ばこの第11の実施例では例えばマスタマニピュレータ
16のみとし、図示しない切替え手段を設けて使用する
に有効なスレーブマニピュレータ3,4を選択するよう
にしてもよい。 (第12の実施例)図32で示すように、この実施例
は、例えば前述した第1の実施例の場合のように経皮的
手術で行う場合において、複数の処置用スレーブマニピ
ュレータ181,182を設け、この術野を経皮的に挿
入した内視鏡183で観察するようにしたものである。
複数の処置用スレーブマニピュレータ181,182、
およびこれのための操作手段については例えば前述した
第1の実施例と同じである。 (追記) (1) 術者が操作できる領域内に設置された操作手段
と、術野にアクセスするように設置され前記操作手段の
操作に追従した動きを行うマニピュレータと、固有の座
標系を基準として前記操作手段の操作位置及び/又はオ
リエンテーションを決定する第1の制御手段と、固有の
座標系を基準として前記第1の制御手段からの情報によ
り、前記マニピュレータの位置及び/又はオリエンテー
ションを決定して前記マニピュレータを動かす第2の制
御手段と、前記操作手段の固有の座標系及び前記マニピ
ュレータの固有の座標系の少なくとも一方の座標系の設
定を変換して前記操作手段とマニピュレータの位置及び
/又はオリエンテーションの対応をとる座標系の変換手
段とを具備したことを特徴とする手術用マニピュレータ
システム。
れたマスタマニピュレータと、術野にアクセスするよう
に設置され前記マスタマニピュレータの操作に追従した
動きを行うスレーブマニピュレータと、固有の座標系を
基準として前記マスタマニピュレータの位置及び/又は
オリエンテーションを決定する第1の制御手段と、固有
の座標系を基準として前記第1の制御手段から情報によ
り前記スレーブマニピュレータの位置及び/又はオリエ
ンテーションを決定してそのスレーブマニピュレータを
動かす第2の制御手段と、前記マスタマニピュレータの
固有の座標系、及び前記スレーブマニピュレータの固有
の座標系の少なくとも一方の座標系の設定を変換して各
マニピュレータの位置及び/又はオリエンテーションの
対応をとる座標系の変換手段とを具備したことを特徴と
する手術用マニピュレータシステム。
固有の座標系を基準として位置及び/又はオリエンテー
ションを決定する状態に操作手段を設置するとともに、
この操作手段の操作情報により、固有の座標系を基準と
して位置及び/又はオリエンテーションを決定して前記
操作手段の動きに追従した動きを行うマニピュレータを
術野にアクセス可能な位置に設置する第1のステップ
と、前記操作手段及びマニピュレータの少なくとも一方
の固有の座標系についての座標設定を変換して前記操作
手段及びマニピュレータの位置及び/又はオリエンテー
ションの対応をとる第2のステップとを具備したことを
特徴とする手術用マニピュレータシステムにおける座標
変換方法。
の位置及び/又はオリエンテーションの対応をとる第2
のステップは、新たに設定したいタスク座標の原点を決
め、その定めた原点の位置に、操作手段及び/またはマ
ニピュレータの先端を合わせる第1のステップと、操作
手段及び/またはマニピュレータにおいてそのベース座
標系における原点の位置データを読み取ってこれによ
り、新たに設定しようとするタスク座標系の原点の位置
を定義する第2のステップと、新たに設定したタスク座
標系の原点から手術環境に適する任意の方向にX軸を仮
に選定する第3のステップと、この仮に選定したX軸上
で、+側の任意の第2の点の位置に、操作手段及び/ま
たはマニピュレータの先端を合わせ、その第2の点のベ
ース座標系における位置データを読み取って、前記原点
から第2の点に向かう第1のベクトルを求めることによ
り設定しようとするタスク座標系のX軸を定義する第4
のステップと、適すると想定されるXY軸の予想平面上
で、Y成分が+である任意の第3の点を決め、この第3
の点の位置に操作手段及び/またはマニピュレータの先
端を合わせ、その第3の点のベース座標系における位置
データを読み取って原点から第3の点に向かう第2のベ
クトルを求め、この第2のベクトルと前述した第1のベ
クトルからZ軸を求める第5のステップと、第1のベク
トルと第2のベクトルと第1のベクトルとからY軸を求
める第6のステップとを経て、空間上に新たなタスク座
標系のX,Y,Z軸を設定することを特徴とする前記3
に記載の手術用マニピュレータシステムにおける座標変
換方法。
の位置及び/又はオリエンテーションの対応をとる第2
のステップは、新たに設定されたタスク座標系の、ベー
ス座標系に対する座標変換マトリックスを求め、前記操
作手段及びマニピュレータの位置及び/又はオリエンテ
ーションの対応をとることを特徴とする前記3に記載の
手術用マニピュレータシステムにおける座標変換方法。
の位置及び/又はオリエンテーションの対応をとる第2
のステップは、前記マニピュレータに搭載するツールに
固有な座標系としてツール座標系を求め、このツール座
標系を新たに設定したいタスク座標系に合わせて設定す
ることを特徴とする前記3に記載の手術用マニピュレー
タシステムにおける座標変換方法。
式におけるマスタマニピュレータであり、観察または処
置の少なくとも一方を行うマニピュレータがスレーブマ
ニピュレータである前記1に記載される手術用マニピュ
レータシステム。
エンテーションの少なくとも一部を検出するセンサであ
り、前記センサにより操作者の身体の動きを検出するこ
とを特徴とする前記1に記載される手術用マニピュレー
タシステム。
り、音声で指令した方向に動作することを特徴とする前
記1に記載される手術用マニピュレータシステム。 (10) 前記操作手段がスイッチであり、スイッチに
より指定した方向に動作することを特徴とする前記1に
記載される手術用マニピュレータシステム。
作手段の固有の座標系のうち少なくとも複数の座標系を
共有することを特徴とする前記1、2又は3に記載され
る手術用マニピュレータシステムまたは座標変換方法。
方式におけるマスタマニピュレータであることを特徴と
する手術用マニピュレータシステムまたは座標変換方
法。 (13) 複数のマニピュレータを有し、そのマニピュ
レータの固有の座標系のうち少なくとも複数の座標系を
共有することを特徴とする前記1、2又は3に記載され
る手術用マニピュレータシステムまたは座標変換方法。
固有の座標系のうち少なくとも複数の座標系を共有して
座標系を対応させることを特徴とする前記1、2又は3
に記載される手術用マニピュレータシステムまたは座標
変換方法。
ブ方式におけるマスタマニピュレータと、空間の位置ま
たはオリエンテーションの少なくとも一部を検出するセ
ンサを有し、マスタマニピュレータとセンサの座標系を
対応させる手段を有する前記14に記載される手術用マ
ニピュレータシステムまたは座標変換方法。
共通とし、個々のマニピュレータに対応する操作手段の
切換え手段を有し、操作手段の切り換えを行って選択的
に使用することを特徴とする前記11に記載される手術
用マニピュレータシステム。
された操作手段と、術野にアクセスするように設置され
前記操作手段の操作に追従した動きを行う術野の観察手
段を有するマニピュレータと、前記観察手段から得られ
た画像を表示する表示手段と、前記操作手段及び前記マ
ニピュレータの位置及び/又はオリエンテーションを座
標系を基準として定める制御手段と、前記座標系の設定
を変換して前記操作手段の位置及び/又はオリエンテー
ションと前記マニピュレータの位置及び/又はオリエン
テーションの対応関係を設定する座標変換手段と、前記
マニピュレータの座標系と、このマニピュレータの有す
る観察手段から得られた画像を表示する表示手段の画面
の方向とを対応させる手段とを具備したことを特徴とす
る手術用マニピュレータシステム。
段に固定された座標系を有する前記17に記載される手
術用マニピュレータシステム。 (19) 前記表示手段に空間の位置またはオリエンテ
ーションの少なくとも一部を検出するセンサを設け、表
示手段の動きに対応して、観察手段を有するマニピュレ
ータを動作させる制御手段を有する前記17に記載され
る手術用マニピュレータシステム。
ムにとり付け、アームの移動部にエンコーダを設け、表
示手段の動きに対応して、観察手段を有するマニピュレ
ータを動作させる制御手段を有する前記17に記載され
る手術用マニピュレータシステム。
置手段に固定された座標系の示す方向を表示手段に表示
する画像処理手段を有する前記17に記載される手術用
マニピュレータシステム。
る方向からアクセスすることができるように設置された
複数のスレーブマニピュレータと、術者が操作できる領
域内に対応する前記スレーブマニピュレータとは異なる
方向からアクセスするように設置されたマスタマニピュ
レータと、前記スレーブマニピュレータとは異なる方向
からアクセスするように設置されたマスタマニピュレー
タと、前記スレーブマニピュレータと前記マスタマニピ
ュレータとの座標系を変換してそのマスタマニピュレー
タと前記スレーブマニピュレータとの位置及びオリエン
テーションの関係を決定する座標変換手段とを具備した
ことを特徴とする手術用マニピュレータシステム。
記スレーブマニピュレータの数より少なく少なくとも一
部のマスタマニピュレータは複数のスレーブマニピュレ
ータに兼用し、その共用するマスタマニピュレータを使
用するスレーブマニピュレータに対応させる状態に切り
換える手段を具備したことを特徴とする前記22に記載
の手術用マニピュレータシステム。
め、(2)のスレーブマニピュレータと、(17)のス
レーブマニピュレータとの関係を決定する座標変換手段
を加えた内容として、術者が操作できる領域内に設置さ
れたマスタマニピュレータと、術野にアクセスするよう
に設置され前記操作手段の操作に追従した動きを行う術
野の観察手段を有するスレーブマニピュレータと、前記
観察手段から得られた画像を表示する表示手段と、固有
の座標系を基準として前記マスタマニピュレータの位置
及び/又はオリエンテーションをその座標系を基準とし
て定める第1の制御手段と、固有の座標系を基準として
前記第1の制御手段から情報により前記スレーブマニピ
ュレータの位置及び/又はオリエンテーションを決定し
てそのスレーブマニピュレータを動かす第2の制御手段
と、前記座標系の少なくとも一方の設定を変換して前記
マスタマニピュレータ操作手段の位置及び/又はオリエ
ンテーションと前記スレーブマニピュレータの位置及び
/又はオリエンテーションの対応関係を設定する座標変
換手段と、前記マニピュレータの座標系と、このマニピ
ュレータの有する観察手段から得られた画像を表示する
表示手段の画面の方向とを対応させる手段とを具備した
ことを特徴とする手術用マニピュレータシステム。
術用マニピュレータの座標系と、操作手段の座標系との
関係に応じてその座標系の設定及び変更により、操作者
から見た手術用マニピュレータと操作手段との動作方向
を一致させることが可能となり、両者の設置の際の相対
的位置関係による操作性の制約が回避される。つまり、
手術用マニピュレータと操作手段の相対的位置関係によ
って動作方向に関する操作性が損なわれることなく、操
作者の意図するような操作を行うことができる。
タシステムの説明図。
ムにおける制御システムの説明図。
タの座標系の設定を変更するための説明図。
タの座標系の設定を変更する手順を示す図。
タの座標系の設定を変更する手順を示す図。
タの座標系の設定を変更する他の方法の説明図。
タの座標系の設定を変更する他の手順を示す図。
タの座標系の設定を変更する他の方法の説明図。
タの座標系の設定を変更する他の方法の説明図。
ータの座標系の設定を変更する他の手順を示す図。
ータシステムの説明図。
テムにおける制御装置の説明図。
テムにおける操作手段の説明図。
テムの使用状態の説明図。
ータの術野における使用状態の説明図。
用状態の説明図。
立体視スコープの作用の説明図。
線を検出する方式の説明図。
段を用いたマニピュレータシステムの説明図。
盤の例を示す平面図。
ク式操作盤の例を示す平面図。
ータシステムの説明図。
ータの斜視図。
斜視図。
ータの斜視図。
ータシステムの説明図。
ータの斜視図。
ーの正面図。
ータシステムの説明図。
レータシステムの説明図。
レータシステムの説明図。
レータの使用状態の斜視図。
マニピュレータ、4…第2のスレーブマニピュレータ、
9,10…処置具、13,14…ベース座標系、15,
16…タスク座標系、16…第1のマスタマニピュレー
タ、17…第2のマスタマニピュレータ、18…操作
台、23,24…ベース座標系、27…タスク座標系、
31,32…制御装置、33,34…MPU、35,3
6…アクチュエータ駆動回路、37,38…インターフ
ェース回路。
Claims (1)
- 【請求項1】術者が操作できる領域内に設置された操作
手段と、 術野にアクセスするように設置され前記操作手段の操作
に追従した動きを行うマニピュレータと、 固有の座標系を基準として前記操作手段の操作位置及び
/又はオリエンテーションを決定する第1の制御手段
と、 固有の座標系を基準として前記第1の制御手段からの情
報により、前記マニピュレータの位置及び/又はオリエ
ンテーションを決定して前記マニピュレータを動かす第
2の制御手段と、 前記操作手段の固有の座標系及び前記マニピュレータの
固有の座標系の少なくとも一方の座標系の設定を変換し
て前記操作手段とマニピュレータの位置及び/又はオリ
エンテーションの対応をとる座標系の変換手段とを具備
したことを特徴とする手術用マニピュレータシステム。
Priority Applications (2)
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