JPH07328769A - アーク溶接装置およびアーク溶接方法 - Google Patents

アーク溶接装置およびアーク溶接方法

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JPH07328769A
JPH07328769A JP12606394A JP12606394A JPH07328769A JP H07328769 A JPH07328769 A JP H07328769A JP 12606394 A JP12606394 A JP 12606394A JP 12606394 A JP12606394 A JP 12606394A JP H07328769 A JPH07328769 A JP H07328769A
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JP
Japan
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welding
root gap
groove width
calculating
groove
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Application number
JP12606394A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Fukuoka
久博 福岡
Kazumasa Yoshima
一雅 吉間
Hirotoshi Watanabe
浩年 渡辺
Shunji Iwaki
俊二 岩城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カメラを用いることなくルートギャップを検知
できるようにし、安価で、簡単な構造であってしかも汎
用性に優れた制御システムを構築する。 【構成】溶接ワイヤ9が両側の開先面としする接触点の
座標を検出するタッチセンサTSを設ける。2つ接触点
から開先幅を算出する開先幅算出手段31を設ける。開
先幅からルートギャップを算出するルートギャップ算出
手段33を設ける。ルートギャップから溶接電流を算出
する溶接電流算出手段35と、ルートギャップから溶接
速度を算出する溶接速度算出手段37を設ける。溶接電
流および溶接速度を制御する溶接条件制御手段39を設
ける。ウィービング制御手段41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの開先を溶接す
るためのアーク溶接装置およびアーク溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、アーク溶接装置、特にアーク溶
接ロボットにおいては、ワークの加工誤差によって開先
のルートギャップがティーチングされた内容と実際のワ
ークとで異なる場合が多い。ルートギャップの変化に対
しては溶接電流および溶接速度を調整する必要がある
が、そのうち、溶接電流値が実際のルートギャップに対
応する最適値よりも小さすぎると溶込み不良が生じ、逆
に大きすぎると溶融金属の溶け落ちが生じるという不都
合が生じる。そこで、裏当て金を使用して溶落ちを阻止
しておく一方溶接電流値を溶込み不良が生じない比較的
高い値に固定にし、溶接速度だけを制御するようにする
ことが、現在行われている。しかし、裏当て金を使用で
きないときには、溶接速度だけでなく溶接電流も制御す
る必要がある。
【0003】そこで、ルートギャップの大小に対応して
溶接電流および溶接速度を制御する制御システムが提案
されている。例えば、特開昭64−22468号公報に
開示されている制御システムでは、トーチの前方に視覚
センサとしてのカメラを備え、該カメラでトーチ前方の
開先を検出し、検出データの画像処理によりルートギャ
ップを算出し、算出されたルートギャップ値に基づいて
溶接電流および溶接速度を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記カメラを
用いた制御システムでは、カメラが高価であると共に画
像処理が必要であるためシステム全体が高価且つ複雑に
なるという問題がある。また、トーチの前方に設置され
たカメラが邪魔になってトーチの小回りがきかないため
に溶接場所が限られてしまい、汎用性に欠けるという問
題がある。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、例えば溶接ワイヤのような導電部
材を利用して開先の左右2つの接触点の位置を検出し、
該2点の位置からルートギャップを算出することによ
り、カメラを用いることなくルートギャップを検知でき
るようにし、安価で、簡単な構造であってしかも汎用性
に優れた制御システムを構築できるようにするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた解決手段は、アーク溶
接装置として、ワークの開先の溶接に使用され且つ導電
性を有し開先幅方向に移動可能な導電部材と、該導電部
材に電圧を印加した状態で該導電部材が開先幅方向に移
動したときに両側の開先面との接触点で発生する短絡電
流を検出し、該短絡電流に基づいて2つの接触点の位置
を算出して位置信号を出力する位置検出手段と、該位置
検出手段の位置信号に基づいて上記2つの接触点間の距
離である開先幅を算出して開先幅信号を出力する開先幅
算出手段と、予め開先幅からルートギャップを算出する
関係式が入力されており該関係式および上記開先幅算出
手段の開先幅信号に基づいてルートギャップを算出する
ルートギャップ算出手段とを備えた構成とする。
【0007】請求項2に係る発明が講じた解決手段は、
請求項1記載のアーク溶接装置において、上記ルートギ
ャップ算出手段の関係式を、上記開先幅信号の開先幅h
と所定の基準ルートギャップにおける基準開先幅h0 と
の差が求めるルートギャップgと上記基準ルートギャッ
プg0 との差に等しいとして求められた下記の算出式、 g=g0 +(h−h0 ) とする。
【0008】請求項3に係る発明が講じた解決手段は、
請求項1記載のアーク溶接装置において、上記ルートギ
ャップ算出手段の関係式を、上記開先幅および開先形状
データに基づいてルートギャップを算出する算出式とす
る。
【0009】請求項4に係る発明が講じた解決手段は、
請求項1、請求項2または請求項3記載のアーク溶接装
置において、予めルートギャップに対して変化する溶接
電流の特性が入力されており該特性に基づいて上記ルー
トギャップ算出手段で算出されたルートギャップ値に対
応する溶接電流値を算出して溶接電流信号を出力する溶
接電流算出手段と、予めルートギャップに対して変化す
る溶接速度の特性が入力されており該特性に基づいて上
記ルートギャップ値に対応する溶接速度値を算出して溶
接速度信号を出力する溶接速度算出手段と、上記溶接電
流信号および上記溶接速度信号に基づいて溶接する際の
溶接電流および溶接速度を制御する溶接条件制御手段と
を備えた構成とする。
【0010】請求項5に係る発明が講じた解決手段は、
請求項1ないし請求項4のいずれかの一つ記載のアーク
溶接装置において、上記開先幅算出手段からの開先幅信
号に基づいてウィービング幅を制御するウィービング制
御手段を備えた構成とする。
【0011】請求項6に係る発明が講じた解決手段は、
アーク溶接方法として、ワークの開先の溶接に使用され
る導電部材に電圧を印加した状態で該導電部材を開先幅
方向に移動させる工程と、上記導電部材がワークの両側
の開先面と接触したときにそれぞれの接触点で発生する
短絡電流を検出し、該短絡電流に基づいて2つの接触点
の位置を算出して位置信号を出力する工程と、上記2つ
の接触点の位置から該2点間の距離である開先幅を算出
し、開先幅からルートギャップを算出する関係式および
上記開先幅値に基づいてルートギャップを算出する工程
と、ルートギャップに対して変化する溶接電流の特性に
基づいて上記算出されたルートギャップ値に対応する溶
接電流を算出すると共に、ルートギャップに対して変化
する溶接速度の特性に基づいて上記算出されたルートギ
ャップ値に対応する溶接速度を算出する工程と、溶接す
る際の溶接電流および溶接速度をそれぞれ算出された上
記溶接電流値および上記溶接速度値に設定する工程とを
備えた構成とする。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
導電部材および位置検出手段により両側の開先面のそれ
ぞれの接触点の位置を算出し、2つの接触点の位置に基
づいて開先幅、さらにはルートギャップを算出してい
る。上記導電部材はワークの溶接に使用されるものであ
るので、トーチ回りにカメラを設けなくてもルートギャ
ップが検知される。
【0013】請求項2に係る発明では、ルートギャップ
算出手段の関係式を開先幅の算出値と基準値との差およ
びルートギャップの算出値と基準値との差が等しいもの
としているので、基本となる開先形状と実際のワークの
それとが全く同じ場合、ワーク毎に開先形状データを入
力しなくてもルートギャップが算出される。
【0014】一方、請求項3に係る発明では、関係式を
開先形状データからルートギャップを算出する算出式と
しているので、同じタイプの開先形状であるが基本の開
先形状と実際のワークのそれとが異なる場合にも、ワー
クの開先形状データを入力しておけば上記開先幅からル
ートギャップが算出される。
【0015】さらに、請求項4および請求項6に係る発
明では、算出したルートギャップ値に対応して最適の溶
接電流値および最適の溶接速度がそれぞれ算出され、溶
接する際の溶接電流および溶接速度がこれらの溶接電流
値および溶接速度値に設定されている。また、請求項5
に係る発明ではウィービング幅も制御される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るアーク溶接装置とし
てのアーク溶接ロボットを示す。該アーク溶接ロボット
Aは、アーム1を有するロボット本体3を備えたプレイ
バックロボットであり、アーム1にトーチTが固定され
ている。ロボット本体3は、トーチTを3次元の座標上
で自在に移動させることができるようになっており、テ
ィーチングされた内容に沿ってプレイバック時にトーチ
Tを溶接線に沿って移動させる。また、上記溶接ロボッ
トAは、トーチTをウィービングさせるウィービング機
能を有する。
【0017】溶接されるワークWは、図2に示すよう
に、2枚の板材5A,5Bを突合わせて成り、該両板材
5A,5B間にV形の開先kが設けられている。ここ
で、tは板厚、aは開先深さ、θは開先角度、bはルー
トフェイス、rgはルートギャップである。基本的なV
形形状について、その形状を特定する上記開先深さ等の
開先形状データの数値が予めティーチングされている。
なお、開先形状はV形以外、X形、U形、H形、J形お
よび両面J形等の各種形状であってもよく、その場合に
はそれぞれの形状によって異なる開先形状データをティ
ーチングする。
【0018】上記アーク溶接ロボットAはMIG溶接装
置7を備え、該MIG溶接装置7は、上記トーチTと、
該トーチTに挿通された導電部材としての金属製の溶接
ワイヤ9と、溶接電流可変の溶接用電源11とを備えて
いる。上記溶接ワイヤ9は溶加材であると共に溶接電極
であり、ワイヤリール13に巻き取られて送給ロール1
5,15によってトーチT内に送給されるようになって
おり、溶接ワイヤ9の先端部はトーチTの先端から突出
している。上記トーチTはイナートガスが供給される内
部空間Nを有し、該内部空間Nに供給されたイナートガ
スはトーチTの先端から噴出するようになっている。
【0019】図1の電気回路17に示すように、上記溶
接用電源11の一端はトーチTに接続され、図示しない
がさらに溶接ワイヤ9に電気的に接続されている。一
方、溶接用電源11の他端は他方の板材5Bに接続さ
れ、図示しないがさらに一方の母材5Aにも電気的に接
続されている。
【0020】また、上記アーク溶接ロボットAはタッチ
センサTSを備えている。該タッチセンサTSは、上記
溶接ワイヤ9、位置検出手段19、およびセンシング用
電源21から構成されている。該センシング用電源21
は上記溶接用電源11に対して並列に接続されている。
該接続部分には上記電気回路17の電源を上記両電源1
1,21のいずれかに切り替えるマグネチックコンタク
タ23が介設されている。
【0021】上記位置検出手段19は、電流検出部25
および演算部27を備えている。該電流検出部25は、
上記センシング用電源21に直列に配設されて上記溶接
ワイヤ9と電気的に接続されており、溶接ワイヤ9がワ
ークWの開先k内の所定深さにおいて電圧を印加された
状態で溶接方向に直交する開先幅方向に移動したときに
ワークWの開先面に接触した点(図2の接触点s,s参
照)の短絡電流を検出するように構成されている。上記
演算部27は、上記電流検出部25の短絡電流値に基づ
いて左右2つの接触点s,sの座標を算出して位置信号
を出力するように構成されている。
【0022】また、上記アーク溶接ロボットAはコント
ローラ29を備え、該コントローラ29に開先幅算出手
段31およびルートギャップ算出手段33が内蔵されて
いる。該開先幅算出手段31は、上記位置検出手段19
の位置信号に基づいて上記2つ接触点s,s間の距離で
ある開先幅h(図3参照)を算出して開先幅信号を出力
するように構成されている。
【0023】上記ルートギャップ算出手段33は、予め
開先幅からルートギャップを算出する関係式が入力され
ており、該関係式および上記開先幅算出手段31の開先
幅信号に基づいてルートギャップを算出し、ルートギャ
ップ信号を出力するように構成されている。上記関係式
は2種類あり、第1の関係式は、図2および図3に示す
ように、上記開先幅信号の開先幅hと基準ルートギャッ
プg0 における基準開先幅h0 との差が求めるルートギ
ャップgと基準ルートギャップg0 との差に等しいとし
て求められた算出式である。すなわち、 g−g0 =h−h0 であり、上記算出式として、 g=g0 +(h−h0 ) ……(1) が成り立つ。(1)式にg0 ,hおよびh0 を代入する
ことによりgが求められる。(1)式は、ワークWのV
形の開先形状とティーチング内容のそれとが同じ場合に
適用される。
【0024】また、第2の関係式は、溶接ワイヤ9の開
先k内への突出深さ、開先幅h、およびティーチングさ
れている開先形状データに基づいてルートギャップを算
出する算出式である。第1の関係式の場合、同じV形の
開先形状であっても、ティーチングされた開先形状とワ
ークWのそれとが異なるとルートギャップを求めること
ができないが、上記第2の関係式の場合、V形の開先形
状であればデータの数値が異なっていても、算出式のパ
ラメータに数値を代入するだけでルートギャップを求め
ることができる。
【0025】上記(1)式および第2の関係式はデータ
ベースに入力されており、ワークWの開先形状に応じ
て、上記2種類の関係式を使い分ける。
【0026】さらに、上記コントローラ29には、溶接
電流算出手段35、溶接速度算出手段37、溶接条件制
御手段39およびウィービング制御手段41が内蔵され
ている。上記溶接電流算出手段35は、予めルートギャ
ップに対して変化する溶接電流の特性が入力されている
と共に、該特性に基づいて上記ルートギャップ信号のル
ートギャップ値に対応する溶接電流値を算出して溶接電
流信号を出力するように構成されている。上記特性は、
近似的に次の関係式で表現される。
【0027】I=I0 −α(g−g0 ) ……(2) Iは溶接電流、I0 は基準ルートギャップg0 における
基準溶接電流、αは定数である。上記(2)式から明ら
かなように、溶接電流Iはルートギャップgの増加に対
し一時関数的に減少するように設定されているので、そ
れぞれルートギャップgの大きさに最適の値に設定で
き、溶込み不足および溶融金属の溶落ちが防止される。
【0028】上記溶接速度算出手段37は、予めルート
ギャップに対して変化する溶接速度の特性が入力されて
いると共に、該特性に基づいて上記ルートギャップ信号
のルートギャップ値に対応する溶接速度値を算出して溶
接速度信号を出力するように構成されている。上記特性
は、近似的に次の関係式で表現される。
【0029】V=V0 −β(g−g0 ) ……(3) Vは溶接速度、V0 は基準ルートギャップg0 における
基準溶接速度、βは定数である。
【0030】上記(2)式および(3)式はビードの高
さが一定になるように設定された関係式であり、図示し
ないデータベースに入力されている。なお、上記両特性
は、上記ビード高さを一定にするものに限らず、溶け込
み深さを所定の一定値にするものであってもよい。
【0031】上記溶接条件制御手段39は、溶接電流信
号および溶接速度信号に基づいて溶接する際の溶接電流
および溶接速度を制御するように構成されている。具体
的に、溶接速度を制御するには、送給ロール15,15
のワイヤ送給速度およびトーチTの移動速度を制御す
る。また、上記ウィービング制御手段41は、上記開先
幅算出手段31からの開先幅信号に基づいてトーチTの
ウィービング幅を制御するように構成されている。
【0032】上記タッチセンサTS、開先幅算出手段3
1、ルートギャップ算出手段33、溶接電流算出手段3
5、溶接速度算出手段37、溶接条件制御手段39およ
びウィービング制御手段41は、制御システムを構成し
ている。
【0033】次に、上記制御システムの作動方法を例示
する。まず、ワークWの溶接線の始端、中央および終端
の3箇所について、それぞれ基準開先幅h0 および基準
ルートギャップg0 を求める。すなわち、マグネチック
コンタクタ23によりセンシング用電源21を通電状態
にする(図1)。第1の関係式を用いている開先幅hを
求める場合、図2に示すように、トーチTを降下して溶
接ワイヤ9を開先k内に所定深さ突出させる。この深さ
で溶接ワイヤ9をティーチングされた溶接線上から開先
幅方向の一方側に移動させて一方の板材5Aの開先面と
接触させ(接触点s)、発生した短絡電流を位置検出手
段19で検出して接触点sの座標を算出する。次に、溶
接ワイヤ9を上記と同じ突出深さで溶接線上から開先幅
方向の他方側に移動させて他方の板材5Bの開先面と接
触させ(接触点s)、位置検出手段19で接触点sの座
標を算出する。上記2つの接触点sの座標に基づいて開
先幅算出手段31により基準開先幅h0 を算出する。ま
た、基準ルートギャップg0 を別に測定する。この後、
これらの基準開先幅h0 および基準ルートギャップg0
をティーチングする。
【0034】次に、プレイバック時において、図3に示
すように、まず上記3箇所について実際のワークWの開
先幅hを検出する。検出手順は上記基準開先幅h0 を検
出したときと同じ手順で行う。このとき、開先k内への
溶接ワイヤ9の突出深さを上記基準開先幅h0 の検出時
のそれと同じにしておく。ルートギャップ算出手段33
により、検出された開先幅h、基準開先幅h0 および基
準ルートギャップg0を上記(1)式に代入して開先幅
hを算出する。算出された開先幅hに基づいて、溶接電
流算出手段35により溶接電流Iを算出すると共に、上
記溶接速度算出手段37により溶接速度Vを算出する。
【0035】次に、溶接を行う。その際、センシング用
電源21の通電状態を遮断して溶接用電源11を通電状
態にしておく。溶接条件制御手段39により、溶接電流
および溶接速度を算出された上記溶接電流値および溶接
速度値に設定して、溶接作業を行う。上記(2)式およ
び(3)式に基づく制御により溶接後のビード高さは一
定になり、特に厚板を溶接する際に複数回の溶接操作に
肉盛りを行った場合において、ビード高さを溶接箇所全
体について均等にできる。また、ウィービングを行う場
合には、ウィービング制御手段41により開先幅hの値
に対応したウィービング幅に制御する。
【0036】以上のように、上記実施例によれば、溶接
ワイヤ9を利用したタッチセンサTSを使用してセンシ
ングを行い、センシングの結果に基づいてルートギャッ
プgの算出、さらに溶接電流、溶接速度およびウィービ
ング幅の制御を行っているので、カメラを用いることな
くセンシングができ、安価で、簡単な構造であってしか
も汎用性に優れた制御システムを構築することができ
る。
【0037】また、上記第1の関係式によれば、ティー
チングされた開先形状と実際のワークWのそれとが全く
同じ場合、ワークW毎にいちいち開先形状データを入力
しておかなくても、上記開先幅hからルートギャップg
を算出することができ、ティーチングの労力を軽減する
ことができる。
【0038】一方、開先形状のタイプが同じであっても
開先形状と実際のワークWのそれとが異なる場合、上記
第1の関係式ではルートギャップgを算出することはで
きないが、第2の関係式によれば、開先幅hからルート
ギャップgを算出することができる。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、種々の変形例を包含するものである。例え
ば、上記MIG溶接装置7に代えてTIG溶接装置を使
用してもよい。また、本体発明の導電部材は、MIG溶
接装置7における溶接ワイヤ9に限らず、溶接に使用さ
れる導電性を有する部材であればよい。例えば、上記T
IG溶接装置においてはフィラワイヤであっても溶接電
極であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明のア
ーク溶接装置によれば、溶接ワイヤのような導電部材お
よび位置検出手段により両側の開先面のそれぞれの接触
点の位置を算出し、2点の位置に基づいて開先幅、さら
にはルートギャップを算出しているので、カメラを用い
ることなくルートギャップを検知でき、安価で、簡単な
構造であってしかも汎用性に優れた制御システムの構築
が可能になる。
【0041】請求項2に係る発明によれば、関係式を開
先幅の算出値と基準値との差およびルートギャップの算
出値と基準値との差を等しいとしているので、基本とな
る開先形状と実際のワークのそれとが全く同じ場合、ワ
ーク毎の開先形状データを必要とすることなくワークの
ルートギャップを算出することができ、データ入力の労
力を軽減することができる。
【0042】請求項3に係る発明によれば、関係式を開
先形状データからルートギャップを算出する算出式とし
ているので、同じタイプの開先形状であっても基本の開
先形状と実際のワークのそれとが異なる場合にも、開先
幅からルートギャップを算出することができる。
【0043】また、請求項4および請求項6に係る発明
によれば、算出したルートギャップ値に対応して最適の
溶接電流値および最適の溶接速度をそれぞれ算出し、溶
接する際の溶接電流および溶接速度を算出された最適値
に設定すると共に、請求項5に係る発明によればウィー
ビング幅を制御しているので、ルートギャップに対応し
て溶接条件を制御する具体的な制御システムを構築する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアーク溶接ロボットの
ブロック構成図である。
【図2】ワークにおけるティーチング時の開先データを
示す正面図である。
【図3】ワークにおける実際の開先形状を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
9 溶接ワイヤ(導電部材) 19 位置検出手段 31 開先幅算出手段 33 ルートギャップ算出手段 35 溶接電流算出手段 37 溶接速度算出手段 39 溶接条件制御手段 41 ウィービング制御手段 W ワーク h 開先幅 h0 基準開先幅 g ルートギャップ g0 基準ルートギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩城 俊二 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産機システム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの開先の溶接に使用され且つ導電
    性を有し、開先幅方向に移動可能な導電部材と、 該導電部材に電圧を印加した状態で該導電部材が開先幅
    方向に移動したときに両側の開先面との接触点で発生す
    る短絡電流を検出し、該短絡電流に基づいて2つの接触
    点の位置を算出して位置信号を出力する位置検出手段
    と、 該位置検出手段の位置信号に基づいて上記2つの接触点
    間の距離である開先幅を算出して開先幅信号を出力する
    開先幅算出手段と、 予め開先幅からルートギャップを算出する関係式が入力
    されており、該関係式および上記開先幅算出手段の開先
    幅信号に基づいてルートギャップを算出するルートギャ
    ップ算出手段とを備えたことを特徴とするアーク溶接装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ルートギャップ算出手段の関係式
    は、上記開先幅信号の開先幅hと所定の基準ルートギャ
    ップにおける基準開先幅h0 との差が求めるルートギャ
    ップgと上記基準ルートギャップg0 との差に等しいと
    して求められた下記の算出式、 g=g0 +(h−h0 ) である請求項1記載のアーク溶接装置。
  3. 【請求項3】 上記ルートギャップ算出手段の関係式
    は、上記開先幅および開先形状データに基づいてルート
    ギャップを算出する算出式である請求項1記載のアーク
    溶接装置。
  4. 【請求項4】 予めルートギャップに対して変化する溶
    接電流の特性が入力されており、該特性に基づいて上記
    ルートギャップ算出手段で算出されたルートギャップ値
    に対応する溶接電流値を算出して溶接電流信号を出力す
    る溶接電流算出手段と、 予めルートギャップに対して変化する溶接速度の特性が
    入力されており、該特性に基づいて上記ルートギャップ
    値に対応する溶接速度値を算出して溶接速度信号を出力
    する溶接速度算出手段と、 上記溶接電流信号および上記溶接速度信号に基づいて溶
    接する際の溶接電流および溶接速度を制御する溶接条件
    制御手段とを備えた請求項1、請求項2または請求項3
    記載のアーク溶接装置。
  5. 【請求項5】 上記開先幅算出手段からの開先幅信号に
    基づいてウィービング幅を制御するウィービング制御手
    段を備えた請求項1ないし請求項4のいずれかの一つ記
    載のアーク溶接装置。
  6. 【請求項6】 ワークの開先の溶接に使用される導電部
    材に電圧を印加した状態で該導電部材を開先幅方向に移
    動させる工程と、 上記導電部材がワークの両側の開先面と接触したときに
    それぞれの接触点で発生する短絡電流を検出し、該短絡
    電流に基づいて2つの接触点の位置を算出して位置信号
    を出力する工程と、 上記2つの接触点の位置から該2点間の距離である開先
    幅を算出し、開先幅からルートギャップを算出する関係
    式および上記開先幅値に基づいてルートギャップを算出
    する工程と、 ルートギャップに対して変化する溶接電流の特性に基づ
    いて上記算出されたルートギャップ値に対応する溶接電
    流を算出すると共に、ルートギャップに対して変化する
    溶接速度の特性に基づいて上記算出されたルートギャッ
    プ値に対応する溶接速度を算出する工程と、 溶接する際の溶接電流および溶接速度をそれぞれ算出さ
    れた上記溶接電流値および上記溶接速度値に設定する工
    程とを備えたアーク溶接方法。
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