JPH07331330A - 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法および薄帯状鋳片の製造設備 - Google Patents
表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法および薄帯状鋳片の製造設備Info
- Publication number
- JPH07331330A JPH07331330A JP7089825A JP8982595A JPH07331330A JP H07331330 A JPH07331330 A JP H07331330A JP 7089825 A JP7089825 A JP 7089825A JP 8982595 A JP8982595 A JP 8982595A JP H07331330 A JPH07331330 A JP H07331330A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- stainless steel
- hot rolling
- heat treatment
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄肉鋳造法で鋳造したCr−Ni系ステンレ
ス鋼薄鋳片から表面品質に優れた冷延薄板を製造するこ
とを目的とする。 【構成】 18%Cr−8%Ni鋼に代表されるCr−
Ni系ステンレス鋼を鋳型壁面が鋳片と同期して移動す
る連続鋳造機によって板厚10mm以下の薄肉鋳片に連続
鋳造し、続いて900〜1200℃の温度域で圧下率1
0〜50%の熱間圧延を行い、続いて900〜1200
℃の温度域で5秒以上の熱処理を行い、続いて600℃
以下の温度域で巻き取り、デスケーリングし、冷延焼鈍
酸洗又は光輝焼鈍を行い、必要に応じて調質圧延を行
う。
ス鋼薄鋳片から表面品質に優れた冷延薄板を製造するこ
とを目的とする。 【構成】 18%Cr−8%Ni鋼に代表されるCr−
Ni系ステンレス鋼を鋳型壁面が鋳片と同期して移動す
る連続鋳造機によって板厚10mm以下の薄肉鋳片に連続
鋳造し、続いて900〜1200℃の温度域で圧下率1
0〜50%の熱間圧延を行い、続いて900〜1200
℃の温度域で5秒以上の熱処理を行い、続いて600℃
以下の温度域で巻き取り、デスケーリングし、冷延焼鈍
酸洗又は光輝焼鈍を行い、必要に応じて調質圧延を行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Cr−Ni系ステンレ
ス鋼を板厚10mm以下の薄肉鋳片に鋳造し、この該薄肉
鋳片を冷間圧延して薄板製品とするプロセスにおいて、
表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板を製造
する方法に関するものである。
ス鋼を板厚10mm以下の薄肉鋳片に鋳造し、この該薄肉
鋳片を冷間圧延して薄板製品とするプロセスにおいて、
表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板を製造
する方法に関するものである。
【0002】近年、溶鋼から鋳造によって直接的に板厚
10mm以下の薄肉鋳片を得る技術が開発され、実機規模
の試験がなされるに至っている。新しいこの技術によれ
ば、熱延工程を簡略あるいは省略することが可能にな
る。従来は、板厚が100mmを超えるスラブを熱間圧延
ミルによって多大なエネルギーを費やして熱延してお
り、熱間圧延工程が簡略あるいは省略されるメリットは
製造コストを下げるだけでなく、環境面からも望まれる
ものである。以後、溶鋼から板厚10mm以下の薄帯を鋳
造する工程を含むプロセスを新プロセスと呼び、スラブ
を熱間圧延して薄帯にする工程を含むプロセスを現行プ
ロセスと称する。
10mm以下の薄肉鋳片を得る技術が開発され、実機規模
の試験がなされるに至っている。新しいこの技術によれ
ば、熱延工程を簡略あるいは省略することが可能にな
る。従来は、板厚が100mmを超えるスラブを熱間圧延
ミルによって多大なエネルギーを費やして熱延してお
り、熱間圧延工程が簡略あるいは省略されるメリットは
製造コストを下げるだけでなく、環境面からも望まれる
ものである。以後、溶鋼から板厚10mm以下の薄帯を鋳
造する工程を含むプロセスを新プロセスと呼び、スラブ
を熱間圧延して薄帯にする工程を含むプロセスを現行プ
ロセスと称する。
【0003】
【従来の技術】従来、18%Cr−8%Ni鋼に代表さ
れるCr−Ni系ステンレス鋼冷延薄板を新プロセスに
よって製造すると、製品の表面に肌荒れ(オレンジピー
ル又はローピングと呼ばれる)が生じて問題になってい
た。
れるCr−Ni系ステンレス鋼冷延薄板を新プロセスに
よって製造すると、製品の表面に肌荒れ(オレンジピー
ル又はローピングと呼ばれる)が生じて問題になってい
た。
【0004】たとえば、日本鉄鋼協会講演論文集「材料
とプロセス」Vol.1(1990),p770に記載され
た論文には、新プロセスで製造したSUS304薄板製
品の表面品質が劣化する現象が述べられている。この論
文においては、仕上げ冷間圧延前の材料の粗大粒に起因
して冷延板表面にオレンジピール状の肌荒れ(ローピン
グ)を生じるとされている。その防止のためには、次の
2つの措置によって仕上げ冷間圧延前の材料の結晶粒を
微細化することが有効とされている。 1)鋳片に熱間圧延−熱延板焼鈍を施す。たとえば、1
200℃で16%の熱間圧延、1150℃で1分の溶体
化処理を施す。 2)鋳片に中間焼鈍を伴う2回の冷間圧延を施す。たと
えば、室温で10%の圧下率を適用する圧延を行い、中
間焼鈍を行ったのち、仕上げ圧延を行う。
とプロセス」Vol.1(1990),p770に記載され
た論文には、新プロセスで製造したSUS304薄板製
品の表面品質が劣化する現象が述べられている。この論
文においては、仕上げ冷間圧延前の材料の粗大粒に起因
して冷延板表面にオレンジピール状の肌荒れ(ローピン
グ)を生じるとされている。その防止のためには、次の
2つの措置によって仕上げ冷間圧延前の材料の結晶粒を
微細化することが有効とされている。 1)鋳片に熱間圧延−熱延板焼鈍を施す。たとえば、1
200℃で16%の熱間圧延、1150℃で1分の溶体
化処理を施す。 2)鋳片に中間焼鈍を伴う2回の冷間圧延を施す。たと
えば、室温で10%の圧下率を適用する圧延を行い、中
間焼鈍を行ったのち、仕上げ圧延を行う。
【0005】また、「材料とプロセス」Vol.4(199
1),p996に掲載された論文には、高圧下率の調質
圧延を施すことで冷延板の表面肌荒れ(ローピング)が
改善されるが、材質特に伸びが低下するため、γ相不安
定成分系即ち高Md30になるように成分を調整する必
要があると述べられている。たとえば、Md30を30
℃とし圧下率1%の調質圧延を施すことによってローピ
ング、加工性(伸び)を現行プロセス材並みにすること
ができると述べられている。
1),p996に掲載された論文には、高圧下率の調質
圧延を施すことで冷延板の表面肌荒れ(ローピング)が
改善されるが、材質特に伸びが低下するため、γ相不安
定成分系即ち高Md30になるように成分を調整する必
要があると述べられている。たとえば、Md30を30
℃とし圧下率1%の調質圧延を施すことによってローピ
ング、加工性(伸び)を現行プロセス材並みにすること
ができると述べられている。
【0006】また、「材料とプロセス」Vol.4(199
1),p997に記載された論文にはδフェライト量を
増加させ、γ相不安定とするような成分設計によって冷
延板の表面肌荒れ(ローピング)が改善すると述べられ
ている。
1),p997に記載された論文にはδフェライト量を
増加させ、γ相不安定とするような成分設計によって冷
延板の表面肌荒れ(ローピング)が改善すると述べられ
ている。
【0007】また、特開昭63−421号公報には板厚
10mm以下の薄鋳片を800℃以上で50%以下の熱間
圧延を行い、650℃以下で巻き取ることで異方性が小
さく(イヤリングが小さく)耐食性が優れた薄板が製造
できると述べられている。しかしこの技術は熱間圧延に
よる異方性低下の防止について検討したものであり、そ
のために50%以下の熱延圧下率としており、形状を整
えるために熱間圧延を行っている。従って、この技術で
製造した薄板にはローピングが発生するものと考えられ
る。
10mm以下の薄鋳片を800℃以上で50%以下の熱間
圧延を行い、650℃以下で巻き取ることで異方性が小
さく(イヤリングが小さく)耐食性が優れた薄板が製造
できると述べられている。しかしこの技術は熱間圧延に
よる異方性低下の防止について検討したものであり、そ
のために50%以下の熱延圧下率としており、形状を整
えるために熱間圧延を行っている。従って、この技術で
製造した薄板にはローピングが発生するものと考えられ
る。
【0008】また、特開平2−133528号公報では
900℃以上の温度域で圧下率60%以下の熱間圧延を
行うことで鋳片の組織が再結晶し、ローピングが改善さ
れると述べられている。この技術では、熱延後の焼鈍の
有無に係わらず、ローピングが改善されると述べられて
おり、また、熱延後の鋳片の温度履歴としては900〜
550℃の温度域を50℃/s以上の冷速で冷却するこ
としか述べられていない。本発明者らは、特開平2−1
33528号公報の技術を用いて、Cr−Ni系ステン
レス鋼薄板の製造を試験的に行ったが、表面品質を優れ
たものにすることはできなかった。従って、900℃以
上で60%以下という熱間圧延条件だけでは、完全な再
結晶組織が得られないことが判った。
900℃以上の温度域で圧下率60%以下の熱間圧延を
行うことで鋳片の組織が再結晶し、ローピングが改善さ
れると述べられている。この技術では、熱延後の焼鈍の
有無に係わらず、ローピングが改善されると述べられて
おり、また、熱延後の鋳片の温度履歴としては900〜
550℃の温度域を50℃/s以上の冷速で冷却するこ
としか述べられていない。本発明者らは、特開平2−1
33528号公報の技術を用いて、Cr−Ni系ステン
レス鋼薄板の製造を試験的に行ったが、表面品質を優れ
たものにすることはできなかった。従って、900℃以
上で60%以下という熱間圧延条件だけでは、完全な再
結晶組織が得られないことが判った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】新プロセスによって良
好な表面品質を有するCr−Ni系ステンレス鋼薄板を
製造するために、前記の公知手段を適用すると、生産
性、設備、製品の品質安定性の面において種々の問題を
生じる。たとえば、 鋳片に熱延と溶体化熱処理を行うと溶体化熱処理工程
が余分に必要になる。 鋳片に、中間焼鈍を伴う2回の冷間圧延を施すと、冷
間圧延−焼鈍の手間が2倍になる。 調質圧延率を高くすると材質(伸び)が低下する。 成分制御を行うと製造可能鋼種が限定される。 熱延を900℃以上で60%以下の条件で行っても、
表面品質が安定して得られない。 等の問題が生じてくる。
好な表面品質を有するCr−Ni系ステンレス鋼薄板を
製造するために、前記の公知手段を適用すると、生産
性、設備、製品の品質安定性の面において種々の問題を
生じる。たとえば、 鋳片に熱延と溶体化熱処理を行うと溶体化熱処理工程
が余分に必要になる。 鋳片に、中間焼鈍を伴う2回の冷間圧延を施すと、冷
間圧延−焼鈍の手間が2倍になる。 調質圧延率を高くすると材質(伸び)が低下する。 成分制御を行うと製造可能鋼種が限定される。 熱延を900℃以上で60%以下の条件で行っても、
表面品質が安定して得られない。 等の問題が生じてくる。
【0010】本発明は、新プロセスによってCr−Ni
系ステンレス鋼薄板を製造するときの問題である表面品
質問題を、現行プロセスに比べて生産性を低くすること
なく解決することを目的としてなされたものである。
系ステンレス鋼薄板を製造するときの問題である表面品
質問題を、現行プロセスに比べて生産性を低くすること
なく解決することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次のように構成されている。その特徴は、Cr
−Ni系ステンレス溶鋼を鋳型壁面が鋳片と同期して移
動する連続鋳造機によって板厚10mm以下の薄肉鋳片に
連続鋳造し、続いて900〜1200℃の温度域で圧延
率10〜50%の熱間圧延を行い、続いて900〜12
00℃の温度域で5秒以上保持する熱処理を行い、続い
て600℃以下の温度域で巻き取り、この鋼帯をデスケ
ーリング後、冷延し、焼鈍酸洗又は光輝焼鈍を行う。ま
た必要に応じて前記工程に続いて調質圧延を行うことに
ある。なお、前記熱処理後に巻き取り温度まで冷却する
際は900〜600℃の温度域を10℃/s以上好適に
は20℃/s以上の冷却速度で冷却することが望まし
い。圧延温度は1150〜1000℃の温度域が望まし
く、圧延後の熱処理温度は1150〜1050℃の温度
域が望ましい。
するため次のように構成されている。その特徴は、Cr
−Ni系ステンレス溶鋼を鋳型壁面が鋳片と同期して移
動する連続鋳造機によって板厚10mm以下の薄肉鋳片に
連続鋳造し、続いて900〜1200℃の温度域で圧延
率10〜50%の熱間圧延を行い、続いて900〜12
00℃の温度域で5秒以上保持する熱処理を行い、続い
て600℃以下の温度域で巻き取り、この鋼帯をデスケ
ーリング後、冷延し、焼鈍酸洗又は光輝焼鈍を行う。ま
た必要に応じて前記工程に続いて調質圧延を行うことに
ある。なお、前記熱処理後に巻き取り温度まで冷却する
際は900〜600℃の温度域を10℃/s以上好適に
は20℃/s以上の冷却速度で冷却することが望まし
い。圧延温度は1150〜1000℃の温度域が望まし
く、圧延後の熱処理温度は1150〜1050℃の温度
域が望ましい。
【0012】また、本発明法を実施する装置は以下のよ
うに構成される。即ち、Cr−Ni系ステンレス溶鋼を
板厚10mm以下の鋳片に鋳造する双ドラム式連続鋳造
機、前記鋳造機により得られた鋳片を搬送する搬送帯、
前記搬送された鋳片を10%以上の圧下率で圧延する熱
間圧延機、前記熱間圧延された鋳片を加熱および/又は
保温する熱処理装置、前記熱処理された鋳片を10℃/
秒以上の冷却速度で冷却する冷却装置、および前記鋳片
を巻き取る巻き取り装置を順次配置してなることを特徴
とするCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置
である。前記搬送帯には鋳片を加熱して熱間圧延機の入
側温度を制御する加熱機能を有せしめてもよい。前記搬
送帯はカバーで覆われて断気雰囲気に制御されるように
してもよい。前記熱間圧延機の上流にはブライドルロー
ルを配してもよい。また、前記熱間圧延機とその下流の
熱処理炉の間には保温カバーを設け、前記熱処理炉は6
%以下の酸素雰囲気に保持されるように構成してもよ
い。更に、前記熱処理炉に続く冷却帯はスリット冷却ヘ
ッダーにより鋳片を冷却するようにしてもよい。即ち、
本発明はCr−Ni系ステンレス溶鋼を板厚10mm以下
の鋳片に鋳造する双ドラム式連続鋳造機、前記鋳造機に
より得られた鋳片を搬送しながら鋳片を加熱して熱間圧
延機の入側温度を制御する加熱機能を有するとともにカ
バーで覆われて断気雰囲気に制御する搬送帯、上流にブ
ライドルロールを配し前記搬送された鋳片を10%以上
の圧下率で圧延する熱間圧延機、前記熱間圧延された鋳
片を加熱および/又は保温する機能を有するとともに6
%以下の酸素雰囲気に保持する熱処理装置、前記熱処理
された鋳片をスリット冷却ヘッダーにより10℃/秒以
上の冷却速度で冷却する冷却装置、および前記鋳片を巻
き取る巻き取り装置を順次配置してなることを特徴とす
るCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置で構
成される。
うに構成される。即ち、Cr−Ni系ステンレス溶鋼を
板厚10mm以下の鋳片に鋳造する双ドラム式連続鋳造
機、前記鋳造機により得られた鋳片を搬送する搬送帯、
前記搬送された鋳片を10%以上の圧下率で圧延する熱
間圧延機、前記熱間圧延された鋳片を加熱および/又は
保温する熱処理装置、前記熱処理された鋳片を10℃/
秒以上の冷却速度で冷却する冷却装置、および前記鋳片
を巻き取る巻き取り装置を順次配置してなることを特徴
とするCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置
である。前記搬送帯には鋳片を加熱して熱間圧延機の入
側温度を制御する加熱機能を有せしめてもよい。前記搬
送帯はカバーで覆われて断気雰囲気に制御されるように
してもよい。前記熱間圧延機の上流にはブライドルロー
ルを配してもよい。また、前記熱間圧延機とその下流の
熱処理炉の間には保温カバーを設け、前記熱処理炉は6
%以下の酸素雰囲気に保持されるように構成してもよ
い。更に、前記熱処理炉に続く冷却帯はスリット冷却ヘ
ッダーにより鋳片を冷却するようにしてもよい。即ち、
本発明はCr−Ni系ステンレス溶鋼を板厚10mm以下
の鋳片に鋳造する双ドラム式連続鋳造機、前記鋳造機に
より得られた鋳片を搬送しながら鋳片を加熱して熱間圧
延機の入側温度を制御する加熱機能を有するとともにカ
バーで覆われて断気雰囲気に制御する搬送帯、上流にブ
ライドルロールを配し前記搬送された鋳片を10%以上
の圧下率で圧延する熱間圧延機、前記熱間圧延された鋳
片を加熱および/又は保温する機能を有するとともに6
%以下の酸素雰囲気に保持する熱処理装置、前記熱処理
された鋳片をスリット冷却ヘッダーにより10℃/秒以
上の冷却速度で冷却する冷却装置、および前記鋳片を巻
き取る巻き取り装置を順次配置してなることを特徴とす
るCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置で構
成される。
【0013】
【作用】薄肉鋳片の結晶粒を微細化させるためには鋳造
機に直結した熱間圧延機によって熱間圧延を行うことが
最も効率的である。しかし、前記の文献のように熱延
後、一旦室温まで冷却し、その後に溶体化熱処理を行う
ことは非効率的である。従って、鋳造機に直結した熱延
機によって熱延を行い引続き熱処理を行って充分に再結
晶を進行させた後、低温巻き取りを行うことによって、
再結晶を促進し、溶体化処理を行う方法が望ましい。
機に直結した熱間圧延機によって熱間圧延を行うことが
最も効率的である。しかし、前記の文献のように熱延
後、一旦室温まで冷却し、その後に溶体化熱処理を行う
ことは非効率的である。従って、鋳造機に直結した熱延
機によって熱延を行い引続き熱処理を行って充分に再結
晶を進行させた後、低温巻き取りを行うことによって、
再結晶を促進し、溶体化処理を行う方法が望ましい。
【0014】本発明者らは、熱延板の焼鈍省略プロセス
で充分な再結晶組織を得る方法を検討し、熱延直後に熱
処理を行うことで、充分な再結晶組織が得られることを
明らかにした。この熱処理の特徴は、熱延後鋳片温度を
800℃以下に下げることなく、再結晶に必要な熱処理
を行うことにある。
で充分な再結晶組織を得る方法を検討し、熱延直後に熱
処理を行うことで、充分な再結晶組織が得られることを
明らかにした。この熱処理の特徴は、熱延後鋳片温度を
800℃以下に下げることなく、再結晶に必要な熱処理
を行うことにある。
【0015】図3は本発明に関わる双ドラム式薄肉連続
鋳造圧延熱処理ラインを示す、双ドラム式薄肉連続鋳造
機1から鋳造された薄肉鋳片2は雰囲気制御ゾーン3の
中で加熱し、熱間圧延機6の入側温度を制御する。ドラ
ム下のピンチロール4により搬送され、下流のブライド
ルロール5で熱間圧延機6の入側張力を確保し、高い圧
下率における蛇行を防止している。熱間圧延機6では、
10〜50%程度圧下される。連続圧下のため、圧延ロ
ールの熱膨張により圧下された鋳片は、経時的に中伸び
に形状がくずれるため、当該熱間圧延機にはベンダー形
状制御、走間でロールをクロスできる。また、連続圧延
のためのロール磨耗、ヒートクラックの発生する恐れが
あり、走間ロール組替が可能である。熱間圧延機6の下
流には形状制御へのフィードバックを行う板厚計13を
配置してあり、熱間圧延機6の出側の熱間鋼板2の温度
降下を抑制するため保温カバー15を設けている。これ
に連続する熱処理炉7は、噴流式バーナー又は直火式バ
ーナーによって鋳片の温度を制御し、雰囲気の酸素濃度
は2〜6%以下程度に保持されている。熱処理炉7の出
側には、冷却帯8があり、スリット冷却ヘッダーにより
鋳片の温度冷却して、所定の熱間鋼板の長さになるよう
に剪断機11にて切断され、2台の巻取機9にて切換な
がらコイル14に連続的に巻き取っていく。
鋳造圧延熱処理ラインを示す、双ドラム式薄肉連続鋳造
機1から鋳造された薄肉鋳片2は雰囲気制御ゾーン3の
中で加熱し、熱間圧延機6の入側温度を制御する。ドラ
ム下のピンチロール4により搬送され、下流のブライド
ルロール5で熱間圧延機6の入側張力を確保し、高い圧
下率における蛇行を防止している。熱間圧延機6では、
10〜50%程度圧下される。連続圧下のため、圧延ロ
ールの熱膨張により圧下された鋳片は、経時的に中伸び
に形状がくずれるため、当該熱間圧延機にはベンダー形
状制御、走間でロールをクロスできる。また、連続圧延
のためのロール磨耗、ヒートクラックの発生する恐れが
あり、走間ロール組替が可能である。熱間圧延機6の下
流には形状制御へのフィードバックを行う板厚計13を
配置してあり、熱間圧延機6の出側の熱間鋼板2の温度
降下を抑制するため保温カバー15を設けている。これ
に連続する熱処理炉7は、噴流式バーナー又は直火式バ
ーナーによって鋳片の温度を制御し、雰囲気の酸素濃度
は2〜6%以下程度に保持されている。熱処理炉7の出
側には、冷却帯8があり、スリット冷却ヘッダーにより
鋳片の温度冷却して、所定の熱間鋼板の長さになるよう
に剪断機11にて切断され、2台の巻取機9にて切換な
がらコイル14に連続的に巻き取っていく。
【0016】新プロセスでは現行プロセスで行っていた
熱延前のスラブ加熱工程が完全に省略されている。更
に、板厚が薄いため凝固後の冷却速度もスラブに比べる
と著しく速い。そのため現行の連続鋳造スラブでは析出
していたMnS,Cu2 S等の析出物が固溶している。
この状態で熱間圧延を行い、充分に再結晶させずに80
0℃以下まで冷却してしまうと熱延で導入された転位に
沿って微細析出物が析出し、その後の熱延板焼鈍におい
て完全な再結晶組織を得るためには、熱延直後の熱処理
より長時間を必要とする。従って、効率的に熱延板組織
を再結晶させるためには熱延直後に鋳片温度を800℃
以下に下げることなく熱処理を行って完全な再結晶組織
とすることが効果的である。
熱延前のスラブ加熱工程が完全に省略されている。更
に、板厚が薄いため凝固後の冷却速度もスラブに比べる
と著しく速い。そのため現行の連続鋳造スラブでは析出
していたMnS,Cu2 S等の析出物が固溶している。
この状態で熱間圧延を行い、充分に再結晶させずに80
0℃以下まで冷却してしまうと熱延で導入された転位に
沿って微細析出物が析出し、その後の熱延板焼鈍におい
て完全な再結晶組織を得るためには、熱延直後の熱処理
より長時間を必要とする。従って、効率的に熱延板組織
を再結晶させるためには熱延直後に鋳片温度を800℃
以下に下げることなく熱処理を行って完全な再結晶組織
とすることが効果的である。
【0017】次に、本発明の構成要件の限定理由を説明
する。鋼種としては18%Cr−8%Ni鋼に代表され
るCr−Ni系ステンレス鋼を対象とした。一般的な炭
素鋼は凝固後2回の相変態が起こるために、Cr−Ni
系ステンレス鋼に比べると組織の粗大化に伴うローピン
グ問題が起こり難いからである。
する。鋼種としては18%Cr−8%Ni鋼に代表され
るCr−Ni系ステンレス鋼を対象とした。一般的な炭
素鋼は凝固後2回の相変態が起こるために、Cr−Ni
系ステンレス鋼に比べると組織の粗大化に伴うローピン
グ問題が起こり難いからである。
【0018】一方、鋳片の厚さが10mmを超えると、凝
固時の結晶粒が粗大になり、熱延再結晶によって結晶粒
を微細化するためには、板厚10mm以下の鋳片に行う熱
延圧下率より、高圧下率が必要になる。そのためには、
熱延機を複数配置するか、単独の巨大な熱延機とするこ
とが必要になり、経済的な効果がなくなる。鋳片厚さの
望ましい範囲は3〜5mmである。
固時の結晶粒が粗大になり、熱延再結晶によって結晶粒
を微細化するためには、板厚10mm以下の鋳片に行う熱
延圧下率より、高圧下率が必要になる。そのためには、
熱延機を複数配置するか、単独の巨大な熱延機とするこ
とが必要になり、経済的な効果がなくなる。鋳片厚さの
望ましい範囲は3〜5mmである。
【0019】熱間圧延温度と圧下率の条件については次
の実験によって求めた。即ち、実験室においてSUS3
04鋼を板厚4mmの薄鋳片に鋳造し、1250〜850
℃の温度域で5〜50%の熱間圧延を行って熱延鋼帯と
したのち、1000℃に保持した熱処理炉に5秒間通板
し、その後は2次冷却を行って600℃以下の温度で巻
き取った。該鋳片をデスケーリング後50%の圧下率で
冷間圧延を行い、冷延板表面のローピングを評価した。
その結果を図1に示す。
の実験によって求めた。即ち、実験室においてSUS3
04鋼を板厚4mmの薄鋳片に鋳造し、1250〜850
℃の温度域で5〜50%の熱間圧延を行って熱延鋼帯と
したのち、1000℃に保持した熱処理炉に5秒間通板
し、その後は2次冷却を行って600℃以下の温度で巻
き取った。該鋳片をデスケーリング後50%の圧下率で
冷間圧延を行い、冷延板表面のローピングを評価した。
その結果を図1に示す。
【0020】熱延温度が1200℃より高いと再結晶粒
が粗大になるため、ローピングが改善されない。また、
900℃未満では熱延中のMnS,Cu2 S析出によっ
て再結晶が進行しない。また熱延圧下率が10%より低
いと完全な再結晶組織が得られずローピングが発生し
た。以上の結果から熱延は900〜1200℃の温度域
で10%以上の圧下率で行う。但し、薄鋳片に50%超
の熱間圧延を行うためには巨大な熱間圧延機が複数必要
になり、新プロセスの特徴が生かせないため、圧下率5
0%以下とした。望ましい範囲は、圧下率20〜40%
で熱延温度が1000〜1150℃である。
が粗大になるため、ローピングが改善されない。また、
900℃未満では熱延中のMnS,Cu2 S析出によっ
て再結晶が進行しない。また熱延圧下率が10%より低
いと完全な再結晶組織が得られずローピングが発生し
た。以上の結果から熱延は900〜1200℃の温度域
で10%以上の圧下率で行う。但し、薄鋳片に50%超
の熱間圧延を行うためには巨大な熱間圧延機が複数必要
になり、新プロセスの特徴が生かせないため、圧下率5
0%以下とした。望ましい範囲は、圧下率20〜40%
で熱延温度が1000〜1150℃である。
【0021】熱延後の熱処理条件については次の実験に
より求めた。即ち、SUS304鋼を板厚4mmに鋳造
し、1100℃で20%の熱間圧延を行った後、誘導加
熱によって1250〜850℃までの温度域において2
〜50秒保持する熱処理を行った。該鋳片をデスケーリ
ング後50%の圧下率で冷間圧延を行い、冷延板表面の
ローピングを評価した。その結果を図2に示す。熱延後
の熱処理温度が1200℃を超えると再結晶粒が粗大化
し、900℃未満では再結晶が進行しないためローピン
グが発生した。また熱処理時間が5秒より短いと完全な
再結晶組織が得られないためローピングは発生した。以
上の試験結果から熱延後の熱処理は900〜1200℃
の温度域で5秒以上保持とした。望ましい範囲は105
0〜1150℃で10〜30秒である。
より求めた。即ち、SUS304鋼を板厚4mmに鋳造
し、1100℃で20%の熱間圧延を行った後、誘導加
熱によって1250〜850℃までの温度域において2
〜50秒保持する熱処理を行った。該鋳片をデスケーリ
ング後50%の圧下率で冷間圧延を行い、冷延板表面の
ローピングを評価した。その結果を図2に示す。熱延後
の熱処理温度が1200℃を超えると再結晶粒が粗大化
し、900℃未満では再結晶が進行しないためローピン
グが発生した。また熱処理時間が5秒より短いと完全な
再結晶組織が得られないためローピングは発生した。以
上の試験結果から熱延後の熱処理は900〜1200℃
の温度域で5秒以上保持とした。望ましい範囲は105
0〜1150℃で10〜30秒である。
【0022】その後、鋳片は600℃以下で巻き取られ
る。この条件を満たされないと、粒界に炭化物が析出し
て、材料を酸洗したときに粒界腐食を生じ、製品の表面
光沢を損なう。望ましい範囲は550℃以下である。
る。この条件を満たされないと、粒界に炭化物が析出し
て、材料を酸洗したときに粒界腐食を生じ、製品の表面
光沢を損なう。望ましい範囲は550℃以下である。
【0023】また、熱処理後の鋳片は10℃/秒以上の
冷却速度で900〜600℃の温度域を冷却する。冷却
速度が10℃/秒未満になると粒界に炭化物が析出し
て、材料を酸洗したときに粒界腐食を生じ、製品の表面
光沢を損なう。望ましい冷却速度は20℃/秒以上であ
る。
冷却速度で900〜600℃の温度域を冷却する。冷却
速度が10℃/秒未満になると粒界に炭化物が析出し
て、材料を酸洗したときに粒界腐食を生じ、製品の表面
光沢を損なう。望ましい冷却速度は20℃/秒以上であ
る。
【0024】
【実施例】表1に示す、18%Cr−8%Ni鋼を基本
とする成分のCr−Ni系ステンレス鋼を溶製し、内部
水冷方式の垂直型双ロール連続鋳造機によって板厚2〜
10mmの間の種々の厚さの鋳片を鋳造した。鋳造後は噴
流式バーナーによって鋳片の温度を制御し900〜12
00℃の温度域で熱間圧延を行った。熱延圧下率は10
〜50%とした。熱延後は噴流式バーナーによって鋳片
の温度を制御し900〜1200℃の温度域で熱処理を
5秒以上行い600℃以下で巻き取った。比較材は熱延
条件、熱延後の熱処理条件、巻き取り条件が本発明の範
囲外のものである。
とする成分のCr−Ni系ステンレス鋼を溶製し、内部
水冷方式の垂直型双ロール連続鋳造機によって板厚2〜
10mmの間の種々の厚さの鋳片を鋳造した。鋳造後は噴
流式バーナーによって鋳片の温度を制御し900〜12
00℃の温度域で熱間圧延を行った。熱延圧下率は10
〜50%とした。熱延後は噴流式バーナーによって鋳片
の温度を制御し900〜1200℃の温度域で熱処理を
5秒以上行い600℃以下で巻き取った。比較材は熱延
条件、熱延後の熱処理条件、巻き取り条件が本発明の範
囲外のものである。
【0025】その後、材料を酸洗、デスケーリングして
冷間圧延した後、通常の焼鈍又は光輝焼鈍を施した。こ
うして得られた製品の表面性状を調査した。特に、製品
表面のローピング高さと光沢に注目した。表1に示すよ
うに、本実施例に示したものは熱延条件と熱延後の熱処
理条件を最適化しているため微細な再結晶組織が得られ
ており、その後の冷却速度制御も加わって何れも良好な
表面品質を示した。一方、比較法では、熱延温度、圧下
率、熱延後の熱処理が不十分であり、その後の冷却制御
も行われていないため、ローピングが大きく、表面光沢
も不良であった。
冷間圧延した後、通常の焼鈍又は光輝焼鈍を施した。こ
うして得られた製品の表面性状を調査した。特に、製品
表面のローピング高さと光沢に注目した。表1に示すよ
うに、本実施例に示したものは熱延条件と熱延後の熱処
理条件を最適化しているため微細な再結晶組織が得られ
ており、その後の冷却速度制御も加わって何れも良好な
表面品質を示した。一方、比較法では、熱延温度、圧下
率、熱延後の熱処理が不十分であり、その後の冷却制御
も行われていないため、ローピングが大きく、表面光沢
も不良であった。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明は、Cr−Ni系ステンレス鋼の
新プロセスにおいて、熱延条件と引き続き行う熱処理条
件を制御することによって、良好な表面品質を有する冷
延鋼板の製造を可能にするものである。従って、その工
業的効果は大である。
新プロセスにおいて、熱延条件と引き続き行う熱処理条
件を制御することによって、良好な表面品質を有する冷
延鋼板の製造を可能にするものである。従って、その工
業的効果は大である。
【図1】薄肉鋳片に行う熱延温度および熱延圧下率と冷
延製品のローピング高さの関係を示す図である。
延製品のローピング高さの関係を示す図である。
【図2】薄肉鋳片に熱延に引き続いて行う熱処理温度お
よび時間と冷延製品のローピング高さの関係を示す図で
ある。
よび時間と冷延製品のローピング高さの関係を示す図で
ある。
【図3】本発明法におけるCr−Ni系ステンレス鋼薄
帯状鋳片の製造装置の概略を示す図である。
帯状鋳片の製造装置の概略を示す図である。
【符号の説明】 1 双ドラム式薄肉連続鋳造機 2 薄肉鋳片 3 雰囲気制御ゾーン 4 ピンチロール 5 ブライドルロール 6 熱間圧延機 7 熱処理炉 8 冷却帯 9 巻取機 10 巻取ピンチロール 11 剪断機(シャー) 12 剪断機前ピンチロール 13 板厚計 14 コイル 15 保温カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 哲郎 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 庄田 俊二 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 新井 貴士 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 岡 秀毅 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 野原 由勝 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内
Claims (11)
- 【請求項1】 Cr−Ni系ステンレス溶鋼を鋳型壁面
が鋳片と同期して移動する連続鋳造機によって板厚10
mm以下の薄肉鋳片に連続鋳造し、続いて900〜120
0℃の温度域で圧下率10〜50%の熱間圧延を行い、
続いて900〜1200℃の温度域で5秒以上保持する
熱処理を行い、続いて600℃以下の温度域で巻き取
り、この薄帯状鋳片をデスケーリングし、冷延、続いて
焼鈍酸洗又は光輝焼鈍を行うことを特徴とする表面品質
の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法に続いて調質圧延
を行うことを特徴とする表面品質の優れたCr−Ni系
ステンレス鋼薄板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1の熱処理に続いて900〜60
0℃の温度域の冷却速度が10℃/秒以上となるように
冷却することを特徴とする請求項1記載の表面品質の優
れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法。 - 【請求項4】 Cr−Ni系ステンレス溶鋼を鋳型壁面
が鋳片と同期して移動する連続鋳造機によって板厚10
mm以下の薄肉鋳片に連続鋳造し、続いて1000〜11
50℃の温度域で圧下率10〜50%の熱間圧延を行
い、続いて1050〜1150℃の温度域で5秒以上保
持する熱処理を行い、続いて600℃以下の温度域で巻
き取り、この薄帯状鋳片をデスケーリングし、冷延、続
いて焼鈍酸洗又は光輝焼鈍を行うことを特徴とする表面
品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方
法。 - 【請求項5】 Cr−Ni系ステンレス溶鋼を板厚10
mm以下の鋳片に鋳造する双ドラム式連続鋳造機、前記鋳
造機により得られた鋳片を搬送する搬送帯、前記搬送さ
れた鋳片を10%以上の圧下率で圧延する熱間圧延機、
前記熱間圧延された鋳片を加熱および/又は保温する熱
処理装置、前記熱処理された鋳片を10℃/秒以上の冷
却速度で冷却する冷却装置、および前記鋳片を巻き取る
巻き取り装置を順次配置してなることを特徴とするCr
−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置。 - 【請求項6】 搬送帯に鋳片を加熱して熱間圧延機の入
側温度を制御する加熱機能を有したことを特徴とする請
求項5記載のCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製
造装置。 - 【請求項7】 搬送帯はカバーで覆われて断気雰囲気に
制御されていることを特徴とする請求項6記載のCr−
Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置。 - 【請求項8】 熱間圧延機の上流にブライドルロールを
配したことを特徴とする請求項5記載のCr−Ni系ス
テンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置。 - 【請求項9】 熱間圧延機とその下流の熱処理炉の間に
は保温カバーを設け、前記熱処理炉は6%以下の酸素雰
囲気に保持されていることを特徴とする請求項5記載の
Cr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装置。 - 【請求項10】 熱処理炉に続く冷却帯はスリット冷却
ヘッダーにより鋳片を冷却することを特徴とする請求項
5記載のCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造装
置。 - 【請求項11】 Cr−Ni系ステンレス溶鋼を板厚1
0mm以下の鋳片に鋳造する双ドラム式連続鋳造機、前記
鋳造機により得られた鋳片を搬送しながら鋳片を加熱し
て熱間圧延機の入側温度を制御する加熱機能を有すると
ともにカバーで覆われて断気雰囲気に制御する搬送帯、
上流にブライドルロールを配し前記搬送された鋳片を1
0%以上の圧下率で圧延する熱間圧延機、前記熱間圧延
された鋳片を加熱および/又は保温する機能を有すると
ともに6%以下の酸素雰囲気に保持する熱処理装置、前
記熱処理された鋳片をスリット冷却ヘッダーにより10
℃/秒以上の冷却速度で冷却する冷却装置、および前記
鋳片を巻き取る巻き取り装置を順次配置してなることを
特徴とするCr−Ni系ステンレス鋼薄帯状鋳片の製造
装置。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7089825A JPH07331330A (ja) | 1994-04-14 | 1995-04-14 | 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法および薄帯状鋳片の製造設備 |
| PCT/JP1996/001027 WO1996032507A1 (fr) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Equipement pour fabriquer des bandes en acier inoxydable |
| CN96190346A CN1058528C (zh) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | 制造不锈钢钢带的装置 |
| CA002192834A CA2192834C (en) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Apparatus for producing strip of stainless steel |
| EP96909370A EP0760397B1 (en) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Equipment for manufacturing stainless steel strip |
| RU97100720A RU2128717C1 (ru) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Устройство для производства полосы из нержавеющей стали |
| ES96909370T ES2179940T3 (es) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Aparato para fabricar bandas de acero inoxidable. |
| BR9606325A BR9606325A (pt) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Aparelho para a produção de uma tira de aço inoxidável |
| DE69623210T DE69623210T2 (de) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Vorrichtung zur herstellung rostfreier stahlbänder |
| KR1019960707189A KR100206504B1 (ko) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | 스테인레스강스트립제조장치 |
| US08/750,188 US5904204A (en) | 1995-04-14 | 1996-04-12 | Apparatus for producing strip of stainless steel |
| US08/728,881 US6099665A (en) | 1995-04-14 | 1996-10-10 | Method for producing Cr-Ni type stainless steel thin sheet having excellent surface quality |
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-76197 | 1994-04-14 | ||
| JP7619794 | 1994-04-14 | ||
| JP7089825A JPH07331330A (ja) | 1994-04-14 | 1995-04-14 | 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法および薄帯状鋳片の製造設備 |
| US08/728,881 US6099665A (en) | 1995-04-14 | 1996-10-10 | Method for producing Cr-Ni type stainless steel thin sheet having excellent surface quality |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07331330A true JPH07331330A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=27302085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7089825A Pending JPH07331330A (ja) | 1994-04-14 | 1995-04-14 | 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法および薄帯状鋳片の製造設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07331330A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996035816A1 (fr) * | 1995-05-08 | 1996-11-14 | Nippon Steel Corporation | Equipement et procede pour fabriquer en continu des bobines de bandes metalliques |
| JP2002192309A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 薄鋼板製造設備及びその使用方法 |
| JP2003515455A (ja) * | 1999-12-01 | 2003-05-07 | キャストリップ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 薄鋼ストリップの鋳造 |
| JP2003534922A (ja) * | 2000-06-05 | 2003-11-25 | ヴォエスト・アルピーネ・インデュストリーアンラーゲンバウ・ゲーエムベーハー・ウント・コ | 金属ストリップの製造方法及び装置 |
| JP2018167285A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 新日鐵住金株式会社 | 双ドラム式連続鋳造設備における圧延設備及び圧延方法 |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP7089825A patent/JPH07331330A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996035816A1 (fr) * | 1995-05-08 | 1996-11-14 | Nippon Steel Corporation | Equipement et procede pour fabriquer en continu des bobines de bandes metalliques |
| US5875831A (en) * | 1995-05-08 | 1999-03-02 | Nippon Steel Corporation | Process for producing continuously metallic coil |
| US5947182A (en) * | 1995-05-08 | 1999-09-07 | Nippon Steel Corporation | System for producing continuously metallic coil |
| JP2003515455A (ja) * | 1999-12-01 | 2003-05-07 | キャストリップ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 薄鋼ストリップの鋳造 |
| JP4763953B2 (ja) * | 1999-12-01 | 2011-08-31 | キャストリップ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 薄鋼ストリップの鋳造 |
| JP2003534922A (ja) * | 2000-06-05 | 2003-11-25 | ヴォエスト・アルピーネ・インデュストリーアンラーゲンバウ・ゲーエムベーハー・ウント・コ | 金属ストリップの製造方法及び装置 |
| JP2002192309A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 薄鋼板製造設備及びその使用方法 |
| JP2018167285A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 新日鐵住金株式会社 | 双ドラム式連続鋳造設備における圧延設備及び圧延方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TWI283613B (en) | Procedure and plant for the production of hot-rolled strip from austenitic stainless steel | |
| JP3276151B2 (ja) | 双ロール式連続鋳造法 | |
| TW553783B (en) | Production method and installation for producing thin flat products | |
| US20090301157A1 (en) | Method of and apparatus for hot rolling a thin silicon-steel workpiece into sheet steel | |
| WO1996032507A1 (fr) | Equipement pour fabriquer des bandes en acier inoxydable | |
| CN100575527C (zh) | 一种薄带连铸奥氏体不锈钢带及其制造方法 | |
| US6099665A (en) | Method for producing Cr-Ni type stainless steel thin sheet having excellent surface quality | |
| JP3691996B2 (ja) | ステッケル熱間圧延設備 | |
| KR100368253B1 (ko) | 미니밀프로세스에의한열연판의제조방법 | |
| JP3158907B2 (ja) | 磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板の製造方法 | |
| JPH07331330A (ja) | 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法および薄帯状鋳片の製造設備 | |
| JP3190319B2 (ja) | 双ロール式連続鋳造装置 | |
| JP3575400B2 (ja) | 連続鋳造鋳片の直送圧延方法 | |
| JPH0582453B2 (ja) | ||
| JPH091209A (ja) | ステンレスストリップの連続鋳造熱間圧延設備および表面品質の優れたステンレスストリップの製造方法 | |
| TW202024356A (zh) | 薄板鋼板之製造裝置及薄板鋼板之製造方法 | |
| CN101365812B (zh) | 制备具有铁素体组织的冷轧钢带的方法 | |
| JP2512650B2 (ja) | 材質と表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
| JP3222057B2 (ja) | 表面品質と加工性の優れたCr−Ni系ステンレス熱延鋼板および冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH0366368B2 (ja) | ||
| JPH08176676A (ja) | 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
| JPH07268460A (ja) | 表面品質と加工性の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
| JPH09291311A (ja) | 表面性状およびデスケール性に優れたステンレス鋼熱延鋼板の製造方法およびその製造装置 | |
| CN117295831A (zh) | 冷轧用钢板的制造方法及冷轧钢板的制造方法 | |
| JPH0687054A (ja) | ステンレス鋼鋳片の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020528 |