JPH0733305U - 内視鏡用細菌採取具 - Google Patents

内視鏡用細菌採取具

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JPH0733305U
JPH0733305U JP6351893U JP6351893U JPH0733305U JP H0733305 U JPH0733305 U JP H0733305U JP 6351893 U JP6351893 U JP 6351893U JP 6351893 U JP6351893 U JP 6351893U JP H0733305 U JPH0733305 U JP H0733305U
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明人 定政
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は使用時に細菌採取具本体の先端が目的
部位近傍に到達後、操作ワイヤの先端の細菌採取部を内
管から突出させ、細菌採取に至るまでの操作を容易に、
かつ短時間に行なうことを最も主要な特徴とする。 【構成】外管操作部24と内管操作部25との間に作用
する圧縮力によって内管係止チューブ35が内管22か
ら外れる際の第1の係止解除力に比べて内管操作部25
と操作リング34との間に作用する圧縮力によってワイ
ヤ係止チューブ36が操作ワイヤ29から外れる際の第
2の係止解除力を大きくするように設定する係止解除力
設定手段を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内視鏡の処置具挿通チャンネル内を経て生体内腔に挿入されて細菌を 採取する内視鏡用細菌採取具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡用細菌採取具として実開平3−31410号公報のようなもの が知られている。これは、図10に示すように先端に閉鎖膜1を有する可撓性外 管2の内部に可撓性内管3を挿通し、この内管3の内部に操作ワイヤ4を進退自 在に挿通させ、更にこの操作ワイヤ4の先端部のブラシ5を内管3の内部に収納 させたものである。そして、この細菌採取具の使用時には内管3の突き当てによ り、外管2の先端の閉鎖膜1を突き破り、内管3を外管2から突出させ、更に操 作ワイヤ4を押し出してブラシ5を内管3内から突出させ、このブラシ5で細菌 を採取するようになっている。
【0003】 通常、このような細菌採取具には外管2の手元側端部に設けられた外管操作つ まみ6と内管3の手元側端部に設けられた内管操作つまみ7との間で、かつ内管 3の外周に内管係止チューブ8を配設するとともに、操作ワイヤ4の手元側端部 に設けられたワイヤ操作リング9と内管操作つまみ7との間で、かつ操作ワイヤ 4の外周にワイヤ係止チューブ10を配設することにより、使用者による不用意 な閉鎖膜1の破損を防いでいる。
【0004】 ここで、内管係止チューブ8およびワイヤ係止チューブ10は図11に示すよ うに可撓性を有する材質によって形成されている。なお、従来の内管係止チュー ブ8およびワイヤ係止チューブ10は通常同じ材質、寸法のチューブを用いるの が一般的である。さらに、各係止チューブ8,10にはその長手方向全長に亙っ てスリット状の切込み部8a,10aが形成されている。
【0005】 そして、細菌採取具の使用時にはまず図12(A)に示す非使用時の初期状態 から同図(B)に示すように内管操作つまみ7を先端側に押し込むことにより、 外管操作つまみ6と内管操作つまみ7との間の距離が小さくなり、内管係止チュ ーブ8が両側から圧縮力を受ける。これにより、内管係止チューブ8が切込み部 8aのスリットを開口する状態で変形し、図12(C)に示すように内管係止チ ューブ8が内管3の外周から自然に外される。この位置から更に内管操作つまみ 7を先端側に押し込むことにより、外管2に対して内管3が前進し、外管2の先 端面の閉鎖膜1に突き当たり、閉鎖膜1が内管3によって突き破られ、内管3が 外管2から突出される。
【0006】 その後、図12(D)に示すように操作リング9を先端側に押し込むと、内管 操作つまみ7と操作リング9との間の距離が小さくなり、ワイヤ係止チューブ1 0がその両端から内管操作つまみ7と操作リング9とによって圧縮力を受ける。 これにより、ワイヤ係止チューブ10が切込み部10aのスリットを開口する状 態で変形し、ワイヤ係止チューブ10が操作ワイヤ4から外される。また、この 位置から更に操作リング9を先端側に押し込むと図12(E)に示すように内管 3に対して操作ワイヤ4が前進し、この操作ワイヤ4によってブラシ5が内管3 内から押し出されて突出され、このブラシ5で細菌が採取されるようになってい る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来構成のものにあっては細菌採取具の使用時には外管操作つまみ6に対 して内管操作つまみ7を前進させる第1の押出し操作と、内管操作つまみ7に対 して操作リング9を前進させる第2の押出し操作の合計2回の押出し操作が必要 となる。そのため、細菌採取具の使用時に細菌採取具の先端が目的部位の近傍に 到達後、ブラシ5を内管3から突出させるまでの操作が煩雑なものとなり、短時 間での操作ができない問題がある。
【0008】 本考案は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、使用時に細菌採取 具本体の先端が目的部位の近傍に到達後、操作ワイヤの先端の細菌採取部を内管 から突出させ、細菌採取に至るまでの操作を容易に、かつ短時間に行なうことが できる内視鏡用細菌採取具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は内視鏡の処置具挿通チャンネルを通して体腔内に挿入され、先端に前 記処置具挿通チャンネルに付着した付着物の侵入を防止する付着物侵入防止手段 を有する外管と、この外管の内側に進退自在に設けられた内管と、この内管の内 側に進退自在に設けられ、先端に細菌採取部を有する操作ワイヤと、前記外管の 手元端に設けられた外管操作部と、前記内管の手元端に設けられた内管操作部と 、前記操作ワイヤの手元端に設けられたワイヤ操作部と、前記内管の外側におけ る前記外管操作部と内管操作部との間に係脱可能に係止されて前記内管操作部が 前記外管操作部側に移動することを防止する内管係止部材と、前記操作ワイヤの 外側における前記内管操作部とワイヤ操作部との間に係脱可能に係止されて前記 ワイヤ操作部が前記内管操作部側に移動することを防止するワイヤ係止部材とを 具備し、前記外管操作部と内管操作部との間に作用する圧縮力によって前記内管 係止部材が前記内管から外れる際の第1の係止解除力に比べて前記内管操作部と ワイヤ操作部との間に作用する圧縮力によって前記ワイヤ係止部材が前記操作ワ イヤから外れる際の第2の係止解除力を大きくするように設定する係止解除力設 定手段を設けたものである。
【0010】
【作用】
外管操作部と内管操作部との間に作用する圧縮力によって内管係止部材が内管 から外れる際の第1の係止解除力に比べて内管操作部とワイヤ操作部との間に作 用する圧縮力によってワイヤ係止部材が操作ワイヤから外れる際の第2の係止解 除力を大きくするように設定することにより、外管操作部に対しワイヤ操作部を 前進させた際に、まず内管係止部材が外され、次にワイヤ係止部材が外される。 そのため、1回のワイヤ操作部の押出し操作で、外管からの内管の突き出し操作 と、内管からの細菌採取部の突き出し操作とを行なうことができるようにしたも のである。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の第1の実施例を図1(A)乃至図2(E)を参照して説明する 。図1(B)は内視鏡用細菌採取具全体の概略構成を示すもので、21は例えば FEP(フッ化エチレン−プロピレン共重合体)等の合成樹脂材料で形成され、 図示しない内視鏡の処置具挿通チャンネルを通して体腔内に挿入される外管、2 2はこの外管21の内部に進退自在に設けられた内管である。
【0012】 また、外管21の先端には肉厚が0.1mm程度の閉鎖膜(付着物侵入防止手 段)23が設けられている。この閉鎖膜23は外管21の先端開口部を閉塞して 内視鏡の処置具挿通チャンネルに付着した体液等が外管21内に侵入することを 防止するためのものであり、外管21の一部を溶解させて形成されている。さら に、この外管21の後端部外周面には例えばシリコンゴム等の材料で作られた円 筒状の外管操作部24が設けられている。
【0013】 また、内管22は体腔内の粘液に含まれた細菌を吸引採取するためのものであ る。この内管22の後端部には例えばポリスルフォン等からなる内管操作部25 が連結されている。この内管操作部25には図1(A)に示すように筒状をなす 操作部本体26と、この操作部本体26の外周面に突設された筒状部27とが設 けられている。そして、筒状部27の端部にはルアーテーパ状の吸引口28が形 成されている。
【0014】 なお、内管22はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の可撓性材料で 形成されている。この内管22の先端には斜めにカットされた鋭利部22aが形 成されている。
【0015】 また、内管22の内部にはステンレス鋼等からなる操作ワイヤ29が進退自在 に設けられている。この操作ワイヤ29の先端部にはナイロン等からなるブラシ 部30が設けられており、このブラシ部30でも細菌を採取できるようになって いる。
【0016】 さらに、操作ワイヤ29の後端には操作パイプ31が連結されている。この操 作パイプ31の後端部は内管操作部25の操作部本体26の後端にOリング32 を介して固着された押え部材33を貫通して内管操作部25の後端側に導出され ている。この操作パイプ31の後端部にはブラシ部30を進退動作させるための 操作リング(ワイヤ操作部)34が設けられている。
【0017】 また、細菌採取具には使用者による不用意な閉鎖膜23の破損を防ぐ、例えば PTFE製の内管係止チューブ(内管係止部材)35およびワイヤ係止チューブ (ワイヤ係止部材)36がそれぞれ設けられている。
【0018】 ここで、内管係止チューブ35には長手方向全長に亙って図1(C)に示すよ うにスリット状の切込み部35aが形成されている。そして、この内管係止チュ ーブ35は内管22の外側における外管操作部24と内管操作部25との間に係 脱可能に係止され、内管操作部25が外管操作部24側に移動することを防止す るようになっている。
【0019】 また、同様にワイヤ係止チューブ36には長手方向全長に亙って図1(D)に 示すようにスリット状の切込み部36aが形成されている。そして、このワイヤ 係止チューブ36は操作パイプ31の外側における内管操作部25と操作リング 34との間に係脱可能に係止され、操作リング34が内管操作部25側に移動す ることを防止するようになっている。
【0020】 また、内管係止チューブ35およびワイヤ係止チューブ36の軸心方向の長さ 寸法S1 ,S2 、外径D1 ,D2 、内径d1 ,d2 、スリット幅t1 ,t2 はS1 =S2 、D1 =D2 、d1 >d2 、t1 =t2 という関係に設定されている。 これにより、外管操作部24と内管操作部25との間に作用する圧縮力によって 内管係止チューブ35が内管22から外れる際の第1の係止解除力に比べて内管 操作部25と操作リング34との間に作用する圧縮力によってワイヤ係止チュー ブ36が操作ワイヤ29の操作パイプ31から外れる際の第2の係止解除力を大 きくするように設定する係止解除力設定手段が形成されている。
【0021】 次に、上記構成の作用について説明する。体腔内の細菌を採取する場合には、 まず内視鏡の処置具挿通チャンネルを通して外管21を体腔内に挿入し、外管2 1の先端を処置具挿通チャンネルのチャンネル口から突出させて、目的部位に近 づける。尚、このとき外管21の先端は閉鎖膜23で閉鎖されているため、処置 具挿通チャンネルに付着した体液等が外管21内に侵入することはない。
【0022】 この状態で、外管操作部24を例えば人指し指と中指とで挟み、操作リング3 4の中に例えば親指を通して外管操作部24に対して操作リング34を前進させ る。これにより、図2(A)に示すように内管係止チューブ35の両端面には外 管操作部24の後端面及び内管操作部25の先端面が突き当たるとともに、ワイ ヤ係止チューブ36の両端面には内管操作部25の後端面及び操作リング34の 先端面が突き当たる。
【0023】 この位置から更に、操作リング34を前進させると、内管係止チューブ35及 びワイヤ係止チューブ36が両端から圧縮力を受け始める。ここで、内管係止チ ューブ35の肉厚はワイヤ係止チューブ36の肉厚よりも薄いため、各々の係止 チューブ35,36の両端に同じ力の圧縮力を受けたときに、内管係止チューブ 35のスリット状の切込み部35aがワイヤ係止チューブ36のスリット状の切 込み部36aよりも先に開口する。そのため、図2(B)に示すように内管係止 チューブ35側が湾曲され、ついには同図(C)に示すようにこの内管係止チュ ーブ35が内管22から外される。
【0024】 内管係止チューブ35の脱落後、更に操作リング34を前進させると、内管2 2の先端の鋭利部22aが外管21の先端の閉鎖膜23に突き当たり、図2(C )に示すように閉鎖膜23が破られ、内管22が外管21の先端から突出する。
【0025】 この位置から更に操作リング34を前進させるとワイヤ係止チューブ36が両 端から受ける圧縮力により、スリット状の切込み部36aが開口し、図2(D) に示すようにワイヤ係止チューブ36が湾曲し、ついには図2(E)に示すよう にこのワイヤ係止チューブ36が操作パイプ31から取り外される。
【0026】 ここで、内管22の先端の鋭利部22aが閉鎖膜23を突き破る力量はワイヤ 係止チューブ36が操作パイプ31から外れる力量と比べて極端に小さい。この 位置から更に、操作リング34を前方に押し出すと、内管22の先端からブラシ 部30が突出する。
【0027】 次に、突出されたブラシ部30で生体内腔壁を擦過し、生体内腔の粘液(細菌 )をブラシ部30に付着させて採取する。あるいは内管操作部25の吸引口28 に注射器(図示せず)を取り付け、吸引操作をすることにより、体腔内の粘液( 細菌)が内管22内に吸引され、採取できる。
【0028】 そこで、上記構成のものにあっては細菌採取具本体の使用時に細菌採取具本体 の外管21の先端が目的部位の近傍に到達後、外管操作部24に対して操作リン グ34を前進させる1回の操作だけで、外管21の先端から内管22を突出させ 、更に内管22の先端からブラシ部30を突出できるため、細菌採取操作までの 細菌採取具の操作が容易に、かつ短時間に行なうことができる。
【0029】 また、図3乃至図6は本考案の第2の実施例を示すものである。本実施例の内 視鏡用細菌採取具の外管21は例えばPTFE等で形成され、この外管21の先 端に例えばポリエチレングリコール等の水溶性材料からなる閉鎖栓41が嵌着さ れている。そして、この閉鎖栓41によって外管21の先端が閉塞され、内視鏡 の処置具挿通チャンネルに付着した体液等が外管21内に侵入することが防止さ れている。
【0030】 また、外管21の後端部外周面にはシリコンゴム等の材料で作られた円筒状の 外管操作部24が設けられている。さらに、内管22は例えばPTFE等の材料 で形成されており、この内管22の後端部外周面にはシリコンゴム等の材料で作 られた円筒状の内管操作部25が設けられている。
【0031】 さらに、内管22内にはステンレス鋼等からなる操作ワイヤ29が進退自在に 設けられている。この操作ワイヤ29の先端部にはナイロン等からなるブラシ部 30が設けられており、細菌を採取することができる。
【0032】 このブラシ部30の外径は内管22の内径と比べて大きく、内管22内にてブ ラシ部30が曲げられて挿入されている。ここで、ブラシ部30の毛30aの向 きは毛30aの先端が後端側に向くように挿入されている。
【0033】 また、操作ワイヤ29の後端部には操作パイプ31が連結されている。この操 作パイプ31の後端部にはブラシ部30を進退動作させるための操作リング34 が設けられている。
【0034】 また、細菌採取具には図4(A)に示すように内管22の外側における外管操 作部24と内管操作部25との間に内管係止チューブ42、操作パイプ31の外 側における内管操作部25と操作リング34との間にワイヤ係止チューブ43が それぞれ係脱可能に係止されている。
【0035】 ここで、上記内管係止チューブ42及びワイヤ係止チューブ43は例えばPT FE製で、長手方向全長に亙ってスリット状の切込み部42a,43aがそれぞ れ形成されている。この場合、内管係止チューブ42の軸心方向の長さ寸法S1 はワイヤ係止チューブ43の軸心方向の長さ寸法S2 よりも長くなるように設定 されている。なお、内管係止チューブ42およびワイヤ係止チューブ43の外径 D、内径d、切込み部42a,43aのスリット幅t等の他の条件は全く同じ値 に設定されている。
【0036】 次に、上記構成の作用について説明する。体腔内の細菌を採取する場合には、 まず内視鏡の処置具挿通チャンネルを通して外管21を体腔内に挿入し、外管2 1の先端を処置具挿通チャンネルのチャンネル口から突出させて、目的部位に近 づける。尚、このとき外管21の先端は閉鎖栓41で閉鎖されているため、処置 具挿通チャンネルに付着した体液等が外管21内に侵入することはない。
【0037】 この状態で、外管操作部24を例えば人指し指と中指とではさみ、操作リング 34の中に例えば親指を通して外管操作部24に対して操作リング34を前進さ せる。これにより、図5(A)に示すように内管係止チューブ42の両端面には 外管操作部24の後端面及び内管操作部25の先端面が突き当たるとともに、ワ イヤ係止チューブ43の両端面には内管操作部25の後端面及び操作リング34 の先端面が突き当たる。
【0038】 この位置から更に、操作リング34を前進させると、内管係止チューブ42及 びワイヤ係止チューブ43が両端から圧縮力を受け始める。ここで、内管係止チ ューブ42の長さS1 はワイヤ係止チューブ43の長さS2 よりも長いため、各 々の係止チューブ42,43の両端に同じ力の圧縮力を受けたときに、内管係止 チューブ42のスリット状の切込み部42aがワイヤ係止チューブ43のスリッ ト状の切込み部43aよりも先に開口する。そのため、図5(B)に示すように 内管係止チューブ42が湾曲され、ついには同図(C)に示すようにこの内管係 止チューブ42が内管22から外される。
【0039】 内管係止チューブ42の脱落後、更に操作リング34を前進させると、内管2 2の先端が外管21の先端の閉鎖栓41を押し、図5(C)に示すように閉鎖栓 41が外管21から押し出されて外され、内管22が外管21の先端から突出す る。なお、外管21の先端から外れた閉鎖栓41は体腔内に落下し、体腔内の体 液によって溶解する。
【0040】 この位置から更に操作リング34を前進させるとワイヤ係止チューブ43が両 端から受ける圧縮力により、スリット状の切込み部43aが開口し、図5(D) に示すようにワイヤ係止チューブ43が湾曲し、ついには図5(E)に示すよう にワイヤ係止チューブ43が操作パイプ31から取り外される。
【0041】 ここで、内管22の先端からの閉鎖栓41の押し出し力量はワイヤ係止チュー ブ43が操作パイプ31から外れる力量と比べて極端に小さい。この位置から更 に操作リング34を前方に押し出すと、内管22の先端からブラシ部30が突出 する。
【0042】 次に、突出されたブラシ部30で生体内腔壁を擦過し、生体内腔の粘液(細菌 )をブラシ部30に付着させて採取する。このとき、ブラシ部30の外径は内管 22の内径と比べて大きく、ブラシ部30の毛30aの先端が後端側に向く状態 で内管22内に収容されているので、ブラシ部30を内管22から突出させた際 に内管22内でのブラシ部30の形状が確保される。そのため、ブラシ部30の 毛30aの先端を後端側に向けた状態で、図6に示すような細い生体内腔にブラ シ部30を挿入することができるので、ブラシ部30の挿入動作中にブラシ部3 0の毛30aの先端が細い生体内腔に引っ掛かることなく、図6中で矢印で示す 深部方向へのブラシ部30の挿入が容易となる。これは、上記実施例に限定され るものではなく、必ずしも二重チューブや付着物侵入手段を有する必要なく、シ ングルチューブの細胞(細菌)採取具に応用しても構わない。
【0043】 そこで、上記構成のものにあっては内管係止チューブ42の長さS1 がワイヤ 係止チューブ43の長さS2 よりも長くなるように設定されているので、各々の 係止チューブ42,43の両端に同じ力の圧縮力を受けたときに、内管係止チュ ーブ42のスリット状の切込み部42aがワイヤ係止チューブ43のスリット状 の切込み部43aよりも先に開口させることができる。そのため、外管操作部2 4に対して操作リング34を前進させた際に、内管係止チューブ42をワイヤ係 止チューブ43よりも先に細菌採取具から取外し、この内管係止チューブ42の 脱落後にワイヤ係止チューブ43を細菌採取具から取外すことができるので、第 1の実施例と同様な効果が得られると共に、本実施例では特に、より深部へのブ ラシ部30の挿入が可能となる。
【0044】 また、図7(A)〜(C)は本考案の第3の実施例を示すものである。これは 、図7(A)に示すように内管22の外側における外管操作部24と内管操作部 25との間に係脱可能に係止された内管係止チューブ51、操作パイプ31の外 側における内管操作部25と操作リング34との間に係脱可能に係止されたワイ ヤ係止チューブ52の構成を変更したものである。
【0045】 すなわち、本実施例では内管係止チューブ51およびワイヤ係止チューブ52 は例えばシリコンゴムから形成されており、長手方向全長に亙ってスリット状の 切込み部51a,52aが形成され、寸法は全て同じである。この場合、内管係 止チューブ51およびワイヤ係止チューブ52は硬度のみが異なり、内管係止チ ューブ51の方がワイヤ係止チューブ52よりも硬度が低いものが使用されてい る。
【0046】 そこで、上記構成のものにあっては内管係止チューブ51の方がワイヤ係止チ ューブ52より軟らかいため、第2の実施例と同様に外管操作部24に対して操 作リング34を前進させる操作を行なった場合にはまず内管係止チューブ51が 細菌採取具から外れ、次にワイヤ係止チューブ52が細菌採取具から外れる。そ のため、この場合も第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0047】 また、図8(A)〜(C)は本考案の第4の実施例を示すものである。これは 、図8(A)に示すように内管22の外側における外管操作部24と内管操作部 25との間に係脱可能に係止された内管係止チューブ61、操作パイプ31の外 側における内管操作部25と操作リング34との間に係脱可能に係止されたワイ ヤ係止チューブ62の構成を変更したものである。
【0048】 すなわち、本実施例では内管係止チューブ61およびワイヤ係止チューブ62 は例えばPTFE製で、各々長手方向全長にわたってスリット状の切込み部61 a,62aが形成されている。この場合、内管係止チューブ61およびワイヤ係 止チューブ62はその外径D、内径d、長手方向の長さSは同じだが、スリット 状の切込み部61a,62aの幅tがワイヤ係止チューブ62より内管係止チュ ーブ61の方が大きくなるように設定されている。
【0049】 そこで、上記構成のものにあっては内管係止チューブ61のスリット状の切込 み部61aの幅がワイヤ係止チューブ62のスリット状の切込み部62a幅より 大きいので、第2の実施例と同様に外管操作部24に対して操作リング34を前 進させる操作を行なった場合にはまず内管係止チューブ61が細菌採取具から外 れ、次にワイヤ係止チューブ62が細菌採取具から外れる。そのため、この場合 も第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0050】 また、図9(A)〜(C)は本考案の第5の実施例を示すものである。これは 、図9(A)に示すように内管22の外側における外管操作部24と内管操作部 25との間に係脱可能に係止された内管係止チューブ71、操作パイプ31の外 側における内管操作部25と操作リング34との間に係脱可能に係止されたワイ ヤ係止チューブ72の構成を変更したものである。
【0051】 すなわち、本実施例では内管係止チューブ71およびワイヤ係止チューブ72 は例えばPTFE製で、各々長手方向全長にわたってスリット状の切込み部71 a,72aが形成されている。さらに、内管係止チューブ71には切込み部71 aの両端部に切欠き部71bがそれぞれ形成されている。なお、内管係止チュー ブ71およびワイヤ係止チューブ72はその外径D、内径d、長手方向の長さS 、スリット状の切込み部71a,72aの幅tは同じに設定されている。
【0052】 そこで、上記構成のものにあっては内管係止チューブ71には切込み部71a の両端部に切欠き部71bがそれぞれ形成されているので、第2の実施例と同様 に外管操作部24に対して操作リング34を前進させる操作を行なった場合には まず内管係止チューブ61が細菌採取具から外れ、次にワイヤ係止チューブ62 が細菌採取具から外れる。そのため、この場合も第2の実施例と同様の効果を得 ることができる。 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱し ない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0053】
【考案の効果】
本考案によれば外管操作部と内管操作部との間に作用する圧縮力によって内管 係止部材が内管から外れる際の第1の係止解除力に比べて内管操作部とワイヤ操 作部との間に作用する圧縮力によってワイヤ係止部材が操作ワイヤから外れる際 の第2の係止解除力を大きくするように設定する係止解除力設定手段を設けたの で、使用時に細菌採取具本体の先端が目的部位近傍に到達後、操作ワイヤの先端 の細菌採取部を内管から突出させ、細菌採取に至るまでの操作を容易に、かつ短 時間に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1の実施例を示すもので、(A)
は内視鏡用細菌採取具の縦断面図、(B)は内視鏡用細
菌採取具全体の側面図、(C)は(B)のL1 −L1
断面図、(D)は(B)のL2 −L2 線断面図。
【図2】 内視鏡用細菌採取具の使用手順を説明する説
明図。
【図3】 本考案の第2の実施例の内視鏡用細菌採取具
を示す縦断面図。
【図4】 (A)は第2の実施例の内視鏡用細菌採取具
全体の側面図、(B)は(A)のL1 −L1 線断面図、
(C)は(A)のL2 −L2 線断面図。
【図5】 内視鏡用細菌採取具の使用手順を説明する説
明図。
【図6】 内視鏡用細菌採取具による細菌の採取状態を
示す概略構成図。
【図7】 本考案の第3の実施例を示すもので、(A)
は内視鏡用細菌採取具の要部の側面図、(B)は(A)
のL1 −L1 線断面図、(C)は(A)のL2 −L2
断面図。
【図8】 本考案の第4の実施例を示すもので、(A)
は内視鏡用細菌採取具の要部の側面図、(B)は(A)
のL1 −L1 線断面図、(C)は(A)のL2 −L2
断面図。
【図9】 本考案の第5の実施例を示すもので、(A)
は内視鏡用細菌採取具の要部の側面図、(B)は(A)
のL1 −L1 線断面図、(C)は(A)のL2 −L2
断面図。
【図10】 従来の内視鏡用細菌採取具全体の縦断面
図。
【図11】 係止チューブを示すもので、(A)は係止
チューブの正面図、(B)は係止チューブの側面図。
【図12】 内視鏡用細菌採取具の使用手順を説明する
説明図。
【符号の説明】
21…外管、22…内管、23…閉鎖膜(付着物侵入防
止手段)、24…外管操作部、25…内管操作部、29
…操作ワイヤ、34…操作リング(ワイヤ操作部)、3
5,42,51,61,71…内管係止チューブ(内管
係止部材)、36,43,52,62,72…ワイヤ係
止チューブ(ワイヤ係止部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の処置具挿通チャンネルを通して
    体腔内に挿入され、先端に前記処置具挿通チャンネルに
    付着した付着物の侵入を防止する付着物侵入防止手段を
    有する外管と、この外管の内側に進退自在に設けられた
    内管と、この内管の内側に進退自在に設けられ、先端に
    細菌採取部を有する操作ワイヤと、前記外管の手元端に
    設けられた外管操作部と、前記内管の手元端に設けられ
    た内管操作部と、前記操作ワイヤの手元端に設けられた
    ワイヤ操作部と、前記内管の外側における前記外管操作
    部と内管操作部との間に係脱可能に係止されて前記内管
    操作部が前記外管操作部側に移動することを防止する内
    管係止部材と、前記操作ワイヤの外側における前記内管
    操作部とワイヤ操作部との間に係脱可能に係止されて前
    記ワイヤ操作部が前記内管操作部側に移動することを防
    止するワイヤ係止部材とを具備し、前記外管操作部と内
    管操作部との間に作用する圧縮力によって前記内管係止
    部材が前記内管から外れる際の第1の係止解除力に比べ
    て前記内管操作部とワイヤ操作部との間に作用する圧縮
    力によって前記ワイヤ係止部材が前記操作ワイヤから外
    れる際の第2の係止解除力を大きくするように設定する
    係止解除力設定手段を設けたことを特徴とする内視鏡用
    細菌採取具。
JP6351893U 1993-11-26 1993-11-26 内視鏡用細菌採取具 Withdrawn JPH0733305U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010100780A1 (ja) 2009-03-05 2010-09-10 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 生検組織採取処置具

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