JPH0733360A - 階段昇降機 - Google Patents

階段昇降機

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JPH0733360A
JPH0733360A JP20028393A JP20028393A JPH0733360A JP H0733360 A JPH0733360 A JP H0733360A JP 20028393 A JP20028393 A JP 20028393A JP 20028393 A JP20028393 A JP 20028393A JP H0733360 A JPH0733360 A JP H0733360A
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guide
roller
car
guide device
floor
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Masato Nakatani
真人 中谷
Koji Kawai
宏司 河合
Chikayuki Higashide
親幸 東出
Yoshihiro Kitamura
佳裕 北村
Emi Nishino
恵美 西野
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Daido Kogyo Co Ltd
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Daido Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上階におけるかごの着脱を可能とし、かつ、か
ごと階段の最上段との接触を防止して、かごの円滑な移
動を確保する。 【構成】かご100を矢印Pの方向からガイド装置6の
方へ移動させると、該かご100はガイド装置6に係合
されて移動自在に支持される。次に、アタッチメント1
70を操作して、かご100を牽引車20に連結する。
この状態で牽引車20を駆動すると、かご100は、ロ
ーラガイド9,10の勾配部9a,10aに沿って若干
持ち上げられて上階床面3aから浮上し、階段5の最上
段5cに接触することなく階段5を下降する。一方、か
ご100をガイド装置6等から取り外す場合には、かご
100が上階床面3aに着地した状態でアタッチメント
170を操作して該かご100と牽引車20との連結を
断ち、さらに該かご100を矢印Pと逆の方向へ移動し
てガイド装置6から取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段に沿って設置さ
れ、人や荷物を乗せて階段を昇降する階段昇降機に係
り、特に駅等の公共設備に用いて好適な階段昇降機に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、身体の不自由な人に対しても公共
施設の利用が図られており、特に車椅子に乗ったままで
の駅等の階段の利用が望まれている。利用者の多い大き
な施設では、身障者専用のエレベータ等を設置すること
は可能であるが、該エレベータ等は高価であると共に、
その設置スペースも大きくかつ設置工事に長期間を要す
る。
【0003】そこで、公共施設、特に利用頻度のあまり
多くない施設にあっては、安価でかつ設置スペースも小
さく、そして工事も簡単な階段昇降機が注目されてい
る。
【0004】ところで、このような階段昇降機として
は、例えば特開昭58−63676号公報に開示された
ものがある。この階段昇降機200は、図13に示すよ
うに、階段201の側壁202に沿って取り付けられた
ガイドレール(ガイド装置)203,205を備えてお
り、これらのガイドレール203,205は、階段20
1の踏面に沿って形成された直線部分Aと、階段最上段
201a手前から上階220にかけて形成された水平部
分Bとからなっている。また、これらのガイドレール2
03,205には長孔203a,205aが形成されて
おり(図14参照)、ガイドレール203の下面にはラ
ック210が取り付けられている。
【0005】一方、移動体209は、ガイドレール20
3,205側に延設された一対のアーム207,207
(図15参照)と、アーム207,207の先端部に回
転自在に支持された案内ローラ部206,206とを有
しており(図14参照)、案内ローラ部206,206
がガイドレール203,205内に配設されることに基
づき、移動体209がガイドレール203,205に移
動自在に支持されるようになっている。また、移動体2
09には駆動スプロケット211及び電動機212が取
り付けられており、上述したラック210に噛合された
駆動スプロケット211が駆動されることに基づき、移
動体209が階段を昇降するように構成されている。さ
らに、この移動体209には搬送体215がボルト21
3によって着脱自在に取り付けられており、この搬送体
215の下面にはキャスタ216,216,216,2
16が取り付けられている。
【0006】以上の構成において、階段昇降機200を
使用しない場合には、搬送体215を下階219にて移
動体209から取り外して通行の邪魔にならない場所に
保管しておく。なお、このときの保管場所までの移動
は、搬送体215にキャスタ216,…216が付いて
いるので手押し搬送により行う。
【0007】そして、階段昇降機200を使用して例え
ば車椅子に乗った人を下階219から上階220まで搬
送する場合には、移動体209を電動運転してガイドレ
ール203,205の下端部まで移動させると共に、搬
送体215を、保管場所から取り出して手押し運搬によ
って移動体209のところまで移動させる。次に、搬送
体215を移動体209にボルト213にて取り付け
る。この搬送体215に人が乗り込んだ後に電動機21
2を起動させると、移動体209は、まずガイドレール
203,205の直線部分Aに沿って上昇し、さらに水
平部分Bに沿って上階220の床面とほぼ同じ高さで水
平に移動して上階220に到達する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、搬
送体215と移動体209との着脱は下階219におい
てのみ行われていた。その理由は次の通りである。すな
わち、 搬送体215の着脱に際して、搬送体215は床面
に着地している必要がある。 したがって、上述した従来技術において上階220
での着脱を可能にするためには、ガイドレール203,
205の水平部分Bに沿って移動してきた搬送体215
が上階220の床面に着地する必要がある。 しかし、前記水平部分Bを移動するときの搬送体2
15の高さは、該搬送体215に搭載される人等の重量
により微妙に変化するものであり、したがって、階段2
01の最上段201aの部分に搬送体215が引っかか
ってしまう危険を回避するためには、搬送体215が最
上段201aの部分から安全な距離だけ離れて移動する
ように、前記水平部分Bを設定する必要がある。 したがって、上階220に到達した搬送体215は
床面から浮上していることとなる。
【0009】このように搬送体215の着脱が上階22
0においてできなかったため、搬送体215の保管場所
が上階220にしか設置できない場所では、上記階段昇
降機200は使用に耐えなかった。
【0010】そこで、本発明は、上階における搬送体の
着脱を可能とすると共に、該搬送体と階段最上段との接
触を防止して搬送体の円滑な移動を達成した、階段昇降
機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
なされたものであって、階段(5)に固設されたガイド
装置(6)と、該ガイド装置(6)に移動自在に支持さ
れると共に該ガイド装置(6)に沿って電動運転される
移動体(20)と、該移動体(20)に着脱自在に連結
されて前記ガイド装置(6)に沿って階段(5)を昇降
する搬送体(100)と、を備える階段昇降機(1)に
おいて、前記ガイド装置(6)の上階側端部(6a)
を、階段踏面(5b)の最上段(5c)よりもさらに延
設して上階床面(3a)上に配設し、前記ガイド装置
(6)に下階(2)から上階(3)に亘って案内レール
部(11)を形成し、該案内レール部(11)の上階側
端部(6a)における案内レール部(11)に勾配部
(9a,10a)を設けて、前記階段踏面(5b)側を
高くし、前記案内レール部(11)に係合しうるローラ
(117,119)を前記搬送体(100)に回転自在
に支持し、該ローラ(117,119)を前記案内レー
ル部(11)に係合させて、前記搬送体(100)を前
記ガイド装置(6)に移動自在に支持させた、ことを特
徴とする。
【0012】この場合、前記案内レール部(11)が、
一対の上ローラガイド(9)及び下ローラガイド(1
0)からなり、前記搬送体(100)に配設されたロー
ラ(117,119)が、前記上ローラガイド(9)に
付勢される上案内ローラ(117)と、前記下ローラガ
イド(10)に付勢される下案内ローラ(119)とか
らなり、かつ、これらのローラガイド(9,10)にお
ける上階側端部(9b,10b)の間隙が、前記上案内
ローラ(117)及び前記下案内ローラ(119)の間
隙よりも広く形成されてなる、ようにしてもよい。
【0013】また、前記案内レール部(11)が、一対
の上ローラガイド(9)及び下ローラガイド(10)か
らなり、前記搬送体(100)に配設されたローラ(1
17,119)が、前記上ローラガイド(9)に付勢さ
れる上案内ローラ(117)と、前記下ローラガイド
(10)に付勢される下案内ローラ(119)とからな
り、かつ、これらのローラガイド(9,10)における
上階側端部(9b,10b)が、それぞれ尖った形状に
形成されてなる、ようにしてもよい。
【0014】さらに、前記上階側端部(6a)における
案内レール部(11)に勾配部(9a,10a)を設け
て、前記案内レール部(11)の端部側を低くし、か
つ、上階(3)側において脱着する際の搬送体(10
0)が上階床面(3a)に着地するようにすると好まし
い。
【0015】
【作用】以上構成に基づき、階段昇降機(1)を使用し
ない場合には、搬送体(100)の連結された移動体
(20)を電動運転して上昇させる。すると、該搬送体
(100)は案内レール部(11)に沿って階段(5)
を上昇し、ガイド装置(6)の上階側端部(6a)にお
いては、前記案内レール部(11)に形成された勾配部
(9a,10a)に沿って若干下降して上階床面(3
a)に着地する。着地後、この電動運転を中止し、前記
搬送体(100)と前記移動体(20)との連結を外す
と共に前記ローラ(117,119)と案内レール部
(11)との係合を外す。そして、ガイド装置(6)か
ら取り外した搬送体(100)は、上階にある所定の保
管場所に保管しておく。
【0016】一方、階段昇降機(1)を使用する場合に
は、前記上階側端部(6a)上に前記移動体(20)を
停止させると共に、前記搬送体(100)を前記上階側
端部(6a)に運搬してくる。そして、前記搬送体(1
00)のローラ(117,119)を前記ガイド装置
(6)の案内レール部(11)に係合し、さらに前記搬
送体(100)を前記移動体(20)に連結する。この
状態で前記移動体(20)を電動運転すると、前記搬送
体(100)は前記勾配部(9a,10a)に沿って若
干上昇して上階床面(3a)から離れ、さらにガイド装
置(6)に沿って階段(5)を下降する。
【0017】なお、カッコ内の符号は、図面を参照する
ものであるが、何ら構成を限定するものではない。
【0018】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0019】本実施例に係る階段昇降機1は、図1に示
すように、下階2と上階3とを連絡する階段5に固設さ
れたガイド装置6を備えており、ガイド装置6には牽引
車(移動体)20が移動自在に支持され、該牽引車20
はガイド装置6に沿って電動運転されるようになってい
る。また、この牽引車20にはかご(搬送体)100が
着脱自在に連結されるようになっており、該かご100
は、牽引車20が電動運転されてガイド装置6に沿って
移動することに基づき、階段5を昇降するように構成さ
れている。
【0020】まず、ガイド装置6の構造について、図1
乃至図3に沿って説明する。
【0021】このガイド装置6は、図2に示すように、
その脚部7がドリルアンカ(不図示)によって階段側壁
5aから所定の距離離れた階段踏面5b上に固定される
ことに基づき、側壁5aに沿って取り付けられている。
そして、このガイド装置6と側壁5aとの間に形成され
た空間Sには牽引車20が配設されており、該牽引車2
0はその空間内をガイド装置6に沿って移動するように
なっている。また、このガイド装置6の上階側の端部6
aは、図1に示すように、階段踏面5bの最上段5cよ
りもさらに延設されて上階床面3a上に配設されてお
り、このガイド装置6には、下階2から上階3に亘って
かご用案内レール部11が形成されている(以下、この
レール部11の形成されている側をガイド装置6の「表
側」とし、その反対側を「裏側」とする)。このかご用
案内レール部11は、図2に示すように、凹所8を有し
ており、その凹所8の上面及び下面には、断面が略円形
状をした上ローラガイド9及び下ローラガイド10がそ
れぞれ取り付けられている。そして、これらのローラガ
イド9,10には、回転自在に支持された案内ローラ1
17,119を介してかご100が移動自在に支持され
るようになっている(詳細は後述)。ところで、これら
のローラガイド9,10は、図1に示すように、その間
隔(上ローラガイド9から下ローラガイド10までの上
下方向の距離)が階段5の下階2から上階3に亘って一
定ではなく変化しているが、これは、案内ローラ11
7,119を介して支持されるかご100が水平姿勢を
保ったまま移動するようにするためである。また、ガイ
ド装置6の上階側端部6aにおけるローラガイド9,1
0には、図3に詳示するように、なだらかな勾配部9
a,10aが形成されており、階段踏面5b側が高くな
るように設定されている(h1>h2 )。ここで、ロー
ラガイド9,10における端部9b,10bの高さ(例
えば、h2 )は、かご100が上階床面3a上に置かれ
た状態で案内ローラ117,119が係合するように設
定されている。また、これらの案内ローラ117,11
9はローラガイド9,10の端部9b,10bから係脱
するようになっており、さらに、ローラガイド9,10
の端部9b,10bは尖った形状(例えば円錐形状)に
形成されて、案内ローラ117,119の係合(挿入)
が容易に行えるようになっている。なお、このガイド装
置6の高さは800mm〜900mmに設定されてお
り、その上端部には、階段5を昇降する人のための手摺
部12が上階3から下階2までに亘って形成されてい
る。
【0022】一方、ガイド装置6の裏側には、図2に示
すように、上述した空間S内に水平に突設されたレール
部材17bが配設されており、レール部材17b上には
レール部材17aが立設されている。なお、これらのレ
ール部材17a,17bは上階3から下階2までに亘っ
て形成されている。また、手摺部12の下裏側にはチェ
ーンラック16が配設されている。このチェーンラック
16は、手摺部12の下裏側に凹所を形成すると共に、
該凹所にローラチェーンを嵌め込むことによって構成さ
れている。さらに、レール部材17bの下方には給電用
トロリダクト19が配設されており、給電用トロリダク
ト19内には、電圧の印加された給電線(不図示)が収
納されている。なお、上述したチェーンラック16及び
トロリダクト19も階段5に沿って上階3から下階2ま
でに亘って形成されている。
【0023】次に、牽引車(移動体)20の構造につい
て、図2及び図4に沿って説明する。
【0024】牽引車20は、図2に示すように、箱状の
本体20aを備えており、かかる本体20aの下方には
板状部材21が垂下されている。この板状部材21には
4つのローラ22a,22b,22c,22dが回転自
在に支持されており、牽引車20をガイド装置6に取り
付けた状態では、これらのローラ22a,…がレール部
材17bを挟持するようになっている。また、本体20
aの表側下部からはローラ支持ブラケット23a,23
bが水平に延設されており、これらのブラケット23
a,23bにはローラ25a,25bがそれぞれ回転自
在に支持されている。そして、牽引車20をガイド装置
6に取り付けた状態では、これらのローラ25a,25
bがレール部材17aの側面と17cの側面を転動する
ようになっている。さらに、本体20aの下方には管状
部材26が垂下されており、この管状部材26には給電
部材29が揺動自在に止着されている。この給電部材2
9は、トロリダクト19内の給電線に摺動接触する接触
子を有しており、この給電部材29からのコード27は
管状部材26内を通って本体20aまで配設されてい
る。
【0025】一方、この本体20aの内部には、図4に
示すように、電動機30が立設した状態で取り付けられ
ており、この電動機30は、上述した給電線、給電部材
29及びコード27を介して供給される電力によって駆
動されるようになっている。なお、この電動機30は、
インバータ制御によってその駆動速度が加減できるよう
になっており、かご100の最大移動速度は15m/m
inで、かつスロースタート並びにスローダウンストッ
プが可能になっている。また、この電動機30の下方に
はギアボックス31が取り付けられており、ギアボック
ス31の出力軸31aはガイド装置6側に突出してい
る。さらに、この出力軸31aには駆動スプロケット3
2が固設されており、駆動スプロケット32は、上述し
たチェーンラック16に噛合されている。したがって、
電動機30を起動すると駆動スプロケット32が回転駆
動され、駆動スプロケット32を支持している牽引車2
0は、チェーンラック16が取り付けられているガイド
装置6に沿って移動するようになっている。その結果、
この牽引車20に連結されたかご100は、ガイド装置
6に沿って階段5を昇降することとなる。なお、上述し
た電動機30内にはブレーキ(不図示)が装備されてお
り、このブレーキは、電動機30への電力供給が中止さ
れた場合に作動するようになっている。したがって、か
ご100を停止するために所定の操作をして電動機30
への電力供給を中止した場合や、停電等の場合には、こ
のブレーキが作動して駆動スプロケット32がロックさ
れ、牽引車20は、その移動が阻止されてガイド装置6
上に停止するようになっている。その結果、牽引車20
に連結されたかご100もガイド装置6上に停止され、
牽引車20及びかご100が、それらの自重によってガ
イド装置6に沿って落下しないようになっている。
【0026】また一方、この牽引車20の本体20aに
は、ギアボックス31の出力軸31aと同じ高さで、か
つその出力軸31aと平行となるように従動軸33が回
転自在に支持されている。そして、この従動軸33の前
端部には、駆動スプロケット32と同様にチェーンラッ
ク16に噛合される従動スプロケット35が固設されて
おり、この従動スプロケット35は、牽引車20の移動
に伴い従動回転するようになっている。なお、この従動
軸33の回転速度は、不図示のセンサによって検出され
るようになっており、これに基づき牽引車20の移動速
度を検知できるようになっている。また、従動軸33の
後端側には安全ブレーキ(不図示)が配設されており、
この安全ブレーキはセンサからの速度異常信号に応じて
作動するようになっている。さらに、この安全ブレーキ
は、上述した電動機30内のブレーキと同様に、停電等
によって電力供給が中止された場合にも作動するように
なっている。そして、この安全ブレーキが作動すると、
上述したと同様に、牽引車20の移動が停止されること
となる。
【0027】さらに、この牽引車本体20aの前面に
は、被連結部40が形成されている。この被連結部40
は、本体20aに形成された開口部41を有しており、
開口部41には軸部材42が横架されている。そして、
この軸部材42には、アタッチメント170を介してか
ご100が連結されるようになっている(図2参照)。
なお、この被連結部40には、軸部材42の他にも、フ
ォトセンサ137やロックレバー43が配設されている
が(図8(a) 参照)、それらの詳細については後述す
る。
【0028】次に、階段5を昇降するかご(搬送体)1
00の構造について、図5乃至図12に沿って説明す
る。
【0029】かご100はかご本体Kを備えており、か
ご本体Kは折り畳めるように構成されている。このかご
本体Kは、例えば階段昇降時などで組み立てられた状態
では、略長方形状をした底板122の各端縁から枠体1
01,125、及び渡し板160,161が立設され、
さらに枠体101,125間には遮断部材132,13
2が横架されて底板122の四方が閉塞されるようにな
っている。そして、底板122には、搬送する対象物
(例えば人や荷物)が載置されるようになっている。
【0030】このうち枠体101の側部には、図5(b)
に示すように、その上部及び下部にブラケット102,
103が固設されており、上側のブラケット102に固
設された軸部材102aにはローラ支持装置104が回
転自在に取り付けられている。このローラ支持装置10
4は“くの字”状のローラフレーム105を備えてお
り、ローラフレーム105には、下側のブラケット10
3に係合してローラフレーム105を所定の位置Mに固
定するロック装置Lが取り付けられている。
【0031】このロック装置L等について説明すると、
図6(a) に詳示するように、ローラフレーム105はそ
の内部が空洞になっており、その中間部105bには軸
部材106が固設されている。この軸部材106の片側
はローラフレーム105から突出しており、該突出した
部分には案内ローラ117が回転自在に支持されてい
る。一方、このローラフレーム105内部には、軸部材
106に回転自在に支持されたレバー107が配設され
ており、レバー107とローラフレーム105との間に
は、レバー107を反時計周りの方向に付勢するスプリ
ング109が介装されている。また、このローラフレー
ム105には接触式のリミットスイッチ110が取り付
けられており、レバー107の一端部107aを検知す
るようになっている。一方、レバー107の他端部10
7bにはリンク部材111が回転自在に支持されてお
り、さらにリンク部材111にはリンク部材112が枢
支されている。なお、このリンク部材112は、ローラ
フレーム105に取り付けられたガイド部材113によ
って摺動自在に支持されており、レバー107及びリン
ク部材111の回転に応じてガイド部材113の長手方
向に移動するようになっている。また、このリンク部材
112の先端部には、図6(b) に示すように、2組のリ
ンク部材115a,115bが回転自在に支持されてお
り、さらにその先端にはスライダ116a,116bが
枢支されている。そして、これらのスライダ116a,
116bは、ローラフレーム105に取り付けられたガ
イド部材108a,108bによって摺動自在に支持さ
れており、リンク部材112の移動に伴ってガイド部材
108a,108b内を摺動するようになっている。こ
れにより、レバー107が、スプリング109に付勢さ
れてリミットスイッチ110をオンしている状態(図6
(a) 中の実線にて示す状態)にある場合は、スライダ1
16a,116b先端部がガイド部材108a,108
bより突出し、またスプリング109に抗してレバー1
07が回転された場合(図6(a) 中の二点鎖線にて示す
位置にある場合)には、スライダ116a,116b
は、リンク部材111、リンク部材112、及びリンク
部材115a,115b等を介して移動されて、それら
の先端部がガイド部材108a,108bから突出しな
い状態となる。
【0032】一方、下側のブラケット103は、図6
(b) に二点鎖線で詳示するように、ローラフレーム10
5の幅よりも少々広い間隙を有しており、またスライダ
116a,116bが嵌入される貫通孔103a,10
3bが穿設されている。さらに、この下側のブラケット
103の下端部には、図5(b) に示すように、軸部材1
18が取り付けられており、かかる軸部材118は、上
述した軸部材106と同様にその片側が突出されてい
る。そして、この突出した部分には、案内ローラ119
が回転自在に支持されている。
【0033】なお、上述した案内ローラ117及び案内
ローラ119は、その断面形状がいずれも鼓形状をして
おり、断面形状が円形状をしたローラガイド9,10に
係合されるようになっている。そして、これらの案内ロ
ーラ117,119がローラガイド9,10に係合する
と、案内ローラ117,119端部側は大径部となって
いるため、それらの係合は外れないようになっている。
【0034】一方、ローラフレーム105を回転自在に
支持するブラケット102の上面には、かご本体Kを牽
引車20に連結するアタッチメント170が取り付けら
れている。このアタッチメント170は、図7に示すよ
うに、その本体170aがブラケット102にボルト止
めされており、また本体170aにはクランプ部材17
1が回転自在に支持されている。このクランプ部材17
1の先端部下面には、開口側縁部にテーパがつけられた
凹溝172が形成されており、上述した牽引車20側の
軸部材42に係合されるようになっている。また、この
クランプ部材171の中央部からはレバー部材173が
上方に延設されており、クランプ部材171の回動操作
を容易に行えるようになっている。さらに、アタッチメ
ント本体170aの上面には係止溝170bが形成され
ており、被係合状態のときのレバー部材173(特に、
棒状部材173a)が係止されるようになっている。
【0035】一方、牽引車20の被連結部40には、図
8(a) に示すように、ロックレバー43が回転自在に支
持されている。このロックレバー43の上部にはスプリ
ング45が取り付けられており、ロックレバー43を時
計周りの方向に付勢している。また、ロックレバー43
の下端部43aは、軸部材42に係合したクランプ部材
171の上面に位置するようになっており、該上面に形
成されたストッパ部171aに当接して、それ以上の回
転が規制されるようになっている。さらに、かかるロッ
クレバー43の下端部43aが位置する部分にはフォト
センサ137が設けられている。このフォトセンサ13
7はロックレバー43の回転位置を検知するようになっ
ており、その下端部43aがストッパ部171aに当接
していない状態で信号を出力し、牽引車20の駆動を停
止すると共にブザー等を鳴らして警報を発するように構
成されている。
【0036】また一方、上述したアタッチメント170
等を支持している枠体101の下端部には、図9に示す
ように、略長方形状の移動ベース120が固設されてい
る。この移動ベース120等の下面にはキャスタ12
1,121,121,121が取り付けられており、全
方向に手押し搬送できるようになっている。
【0037】また、この枠体101の下端部には軸部材
122aを中心にして回転自在に底板122が支持され
ている。なお、上述した移動ベース120はこの底板1
22よりも投影面積が小さくなるように形成されてお
り、またこれらの移動ベース120と底板122との間
にはガス式緩衝器123が介装されている(図5(c) 参
照)。
【0038】さらに、底板122の先端縁122bには
枠体125が回転自在に支持されている。その支持構造
を、図10に沿って説明すると、底板122の先端縁1
22bには板状部材126が立設されており、この板状
部材126には丁番127を介して枠体125のフレー
ム125aが取り付けられている。また、フレーム12
5aの下端にはロック部材129が回転自在に支持され
ており、底板122側の板状部材126に突設されたピ
ン130に係止されるようになっている。さらに、これ
らのフレーム125a等は外板131にて覆われてお
り、その外板131の下端部には開口部131aが形成
されて、ロック部材129を回転できるようになってい
る。
【0039】そして、このロック部材129とピン13
0との係合を外して枠体125を底板122側に折り畳
み、該底板122を枠体125と共に枠体101側に折
り畳むことにより、図5(c) 中に二点鎖線で示すように
底板122及び枠体101,125が移動ベース120
に対して立設された状態となり、かご100の投影面積
が小さくなるようになっている。なお、上述した丁番1
27は油圧式のダンパが内蔵されたものであり、ガス式
緩衝器123と共に、底板122等の回転に伴うショッ
クを緩和するようになっている。また、枠体101の前
端部及び後端部には障害物センサ140,141が取り
付けられており、それらのセンサ140,141からの
信号は不図示の制御装置に入力されるようになってい
る。そして、かご100の移動経路に障害物があるとき
は、電動機30を停止するようになっている。
【0040】次に、枠体101の両上側部101aに回
転自在に支持された遮断部材132,132について説
明する。なお、遮断部材132,132の構造及びその
取り付け構造は同じであるため、片側の遮断部材132
についてのみ、図11及び図12に沿って説明する。
【0041】この遮断部材132は、丁番133を介し
て枠体101の上部に取り付けられている。この丁番1
33は、枠体101に固設された板状部材133aを有
しており、板状部材133aには、丁番ねじ133bが
鉛直方向に取り付けられている。この丁番ねじ133b
の上部には筒状部材133cが180度回転自在に支持
されており、この筒状部材133cには、断面がL字状
の部材(以下「L字状部材」とする)135がボルト1
36を介して回転自在に支持されている。このL字状部
材135は、図11(b) に示すように、遮断部材132
側に取り付けられており、したがってこの遮断部材13
2は、丁番ねじ133bを回転中心軸として水平に回転
すると共に、ボルト136を回転中心軸としても回転す
るように構成されている。なお、このL字状部材135
の中央部には、ピン139が突設されており、ボルト1
36を中心に回転するようになっている。
【0042】一方、上述した丁番ねじ133bの下部に
は、筒状部材133cと同様に筒状部材133dが回転
自在に支持されており、この筒状部材133dには、長
孔138aが形成された係止部材138が回転自在に支
持されている。この長孔138aには、図12に詳示す
るごとく、L字状部材135の中央部に突設されたピン
139が嵌装されており、L字状部材135をボルト1
36を中心に回転させるとピン139も回転され、その
ピン139と係合している係止部材138は、ピン13
9によって回転位置を規定されながら、筒状部材133
dを中心に回転するようになっている。このとき、ピン
139は長孔138a内を摺動するが、ピン139が長
孔138aの端部まで移動するとL字状部材135のそ
れ以上の回転が阻止されて遮断部材132の回転が規制
されるようになっている。つまり、係止部材138とピ
ン139とによってL字状部材135、すなわち遮断部
材132の最大回転位置を規定するように構成されてい
る(この最大回転位置は図12にて鎖線で示しており、
以下「最大揺動位置Q」とする)。
【0043】また一方、遮断部材132には、その長手
方向に移動するように2本のロック部材150,151
が配置されており、これらのロック部材150,151
は、回転自在に支持されたリンク部材152によって連
結されている。そして、ロック部材150を、その先端
部が遮断部材132から突出するように移動させると、
リンク部材152を介してロック部材151も移動し、
その先端部も遮断部材132から突出するように構成さ
れている。また、枠体101,125の所定位置には係
合部153,155が形成されており、遮断部材132
を最大揺動位置Qに保持した状態でロック部材150,
151を移動させるとそれらの先端部に係合し、遮断部
材132の回転位置を規定して、枠体101,125間
を閉塞するようになっている。
【0044】また、底板122の長手方向両端縁には前
後渡し板160,161が配置されており、それらの前
後渡し板160,161は開位置と閉位置とを取るよう
に開閉自在に支持されている。そして、これらの前後渡
し板160,161は、閉じた状態では底板122の長
手方向から立設された状態に保持されて枠体101,1
25間を閉塞するようになっており、また開いた状態で
は図5(b) に示すように車いすに乗った人がかご100
に乗り込めるようになっている。
【0045】これらの前後渡し板160,161の支持
構造を簡単に説明すると、前後渡し板160,161を
支持する枠体101,125の下部内側には、4つのガ
イド板162,162,162,162が取り付けられ
ており(図5(b) 参照)、これらのガイド板162,…
にはそれぞれ長孔162a,…が形成されている(図5
(d) 参照)。そして、その長孔162aには前後渡し板
160,161の側部(枠体101,125に対向する
部分)から突設されたピン160aが嵌装されており、
前後渡し板160,161は回転自在に支持されること
となる。一方、これらのガイド板162,…にはU溝部
162bが形成されており、該U溝部162bに係合自
在となるピン160bが前渡し板160に突設されてい
る。したがって、ピン160bをU溝部162bに係合
させた場合には前渡し板160は立設した状態で保持さ
れ、ピン160aが長孔162a内を移動するように前
渡し板160を移動させてピン160bとU溝部162
bとの係合を外した場合には、前渡し板160は回転自
在となり、上述したように開くことができるようになっ
ている。
【0046】なお、枠体101、及びガイド装置6の上
下両端部には停止スイッチ(不図示)が取り付けられて
おり、非常時にはかご100を停止できるようになって
いる。また、かご100にはケーブルを介して操作ボッ
クス(不図示)を接続できるようになっており、階段昇
降機1の使用時には駅員がかご100と併走しながらか
かる操作ボックスを操作してかご100の運転操作を行
うようになっている。ついで、上述実施例の作用につい
て説明する。
【0047】階段昇降機1を使用しない場合には、かご
100をガイド装置6及び牽引車20から取り外し、該
かご100を折り畳んだ状態で上階3側の保管場所に保
管しておく。
【0048】その場合には、まず、牽引車20を電動運
転して該牽引車20に連結されたかご100を上昇させ
る。すると、かご100は、かご用案内レール部11に
沿って水平姿勢が維持された状態で階段5の最上段5c
まで上昇し、さらにローラガイド9,10に形成された
勾配部9a,10aに沿って若干下降して上階3の床面
3aに着地する。次に、牽引車20の電動機30の駆動
を止め、アタッチメント170のレバー部材173を操
作して牽引車20とかご100との連結を外す。さら
に、かご100を折り畳んだ上でローラガイド9,10
の端部9a,10aの方へ移動させて、かご100とガ
イド装置6との係合を外す。
【0049】ここで、かご100を折り畳む場合の作用
について説明する。
【0050】かご100を折り畳むには、まず、遮断部
材132に取り付けられているハンドル(不図示)を操
作してロック部材150を移動させる。すると、ロック
部材151もリンク部材152を介して移動し、両ロッ
ク部材150,151の先端部は遮断部材132内に引
き込まれる。この状態では、両ロック部材150,15
1と係合部153,155との係合が外れており、遮断
部材132は回転自在の状態となっている。そして、遮
断部材132を、ボルト136を回転中心軸として回転
させると共に、丁番ねじ133bを回転中心軸として水
平に回転させることにより、遮断部材132は枠体10
1に沿った位置に配設される。次に、渡し板160,1
61を底板122側に折り畳む。そして、枠体125下
方のロック部材129を外して枠体125を回転させる
と共に、底板122を枠体101に対して回転させる。
これらの枠体125及び底板122の回転に際してはガ
ス式緩衝器123等が作用し、ゆっくりと折り畳まれる
こととなる。また、ローラ支持装置104のレバー10
7を、スプリング109に抗して時計周りの方向に回転
させる。すると、リンク部材111,112,115
a,115bを介してスライダ116a,116bが移
動し、それらの先端部はガイド部材108a,108b
から突出しない状態となる。この状態でローラフレーム
105を、軸部材102aを中心に時計周りの方向に回
転させる。
【0051】一方、階段昇降機1を使用する場合には、
例えば駅員が、上述のように折り畳まれた状態のかご1
00をその保管場所から出し、手押し運搬によってガイ
ド装置6の上階側端部6aまで搬送する。そして、その
かご100をガイド装置6のかご用案内レール部11及
び牽引車20に連結するが、そのときの作用について説
明する。
【0052】まず、かご100を上述した逆の手順で組
み立て、ローラフレーム105も正規位置Mまで回転さ
せて、ロック装置Lによって固定しておく。そして、か
ご100を、図1に示す矢印Pの方向からガイド装置6
に向かって移動させる。ここで、ローラガイド端部9
b,10bの高さ(例えば、図3に示すh2 )は、上述
したように案内ローラ117,119に対応する高さに
設定されており、またローラガイド端部9b,10bは
尖った形状(例えば円錐形状)に形成されているため、
案内ローラ117,119は容易にローラガイド9,1
0に係合される。そして、かご100をさらにローラガ
イド9,10に沿って移動させ、アタッチメント170
が牽引車20の開口部41に対向する位置に来るように
し、その位置でレバー部材173を牽引車20側に倒
す。すると、このレバー部材173の固設されているク
ランプ部材171も同様に倒れ、その先端部に形成され
た凹溝172は軸部材42に係合される。なお、このと
きクランプ部材171の先端部はロックレバー43に接
触するが、このロックレバー43はスプリング45の付
勢力に抗して回転されるだけで、クランプ部材171の
回転を邪魔することはない。そして、クランプ部材17
1が軸部材42に係合している状態では、このロックレ
バー43の下端部43aはクランプ部材171の上面に
位置し、ストッパ部171aに当接して、それ以上の回
転が規制された状態となっている。そして、このロック
レバー43の下端部43aはフォトセンサ137の光路
を塞いでいる。また、ロックレバー43の回転軸43b
は、ロックレバー43とクランプ部材171との当接箇
所よりも少しずれているため(牽引車20の奥側にずれ
ている)、クランプ部材171からロックレバー43に
伝達される力だけではロックレバー43は回転しない。
【0053】そして、かご100に人等(例えば車いす
利用者)を載せた状態で、かご100に接続された操作
ボックスを操作して牽引車20内の電動機30を起動す
る。電動機30が起動されると、その駆動力はギアボッ
クス31を介して駆動スプロケット32に伝わり、駆動
スプロケット32が回転駆動される。この駆動スプロケ
ット32はガイド装置6に取り付けられたチェーンラッ
ク16に噛合されているため、牽引車20自体がガイド
装置6に沿って移動する。この牽引車20の推進力はア
タッチメント170を介してかご100に伝えられ、該
かご100はローラガイド9,10に沿って上階床面3
a上を移動するが、勾配部9a,10aの形成された部
分では該かご100は若干持ち上げられて床面3aから
離れる。したがって、かご100は、階段5の最上段5
cに干渉することなくローラガイド9,10に沿って階
段5を下降する。このとき、案内ローラ117がローラ
ガイド9に下方から付勢され、案内ローラ119がロー
ラガイド10に上方から付勢される。なお、案内ローラ
117,119の端部は大径部になっているため、案内
ローラ117,119の回転軸方向の力も受ける。ここ
で、2本のローラガイド9,10の間隔は、階段5の下
階2から上階3に亘って一定ではなく所定の関係を保っ
て変化しているため、案内ローラ117,119を介し
て支持されるかご100は、底板122が水平を保った
状態で移動する。このとき、操作ボックスの操作者(例
えば駅員)は移動するかご100と共に移動し、かご1
00の移動速度等を操作する。なお、アタッチメント1
70は駆動装置20の推力をかご100に伝えると共
に、かご100がガイド装置6から離れる方向に転倒し
ないよう、その転倒モーメントも受けている。
【0054】かご100が下階2に到達した場合には操
作ボックスによって電動機30の駆動を止めて、かご1
00を停止させる。そして、止め金を外して前渡し板1
60を開き、下階2側の遮断部材132を開いた後利用
者を下階2に下りさせる。
【0055】一方、ガイド装置6に沿って上昇したかご
100は上階床面3a上に着地するため、かご100の
着脱が上階3において可能となる。したがって、かご1
00の保管場所が下階側にはなく上階側にしかない場合
にも便利である。また、階段5の最上段5c近傍におい
て、ローラガイド9,10の高さは、かご100が床面
3aから離れるような高さ(h1 )に設定されているた
め、移動するかご100が階段5の最上段5cに接触す
ることもない。さらに、これらのローラガイド9,10
においては、前記階段5の最上段5cの近傍の部分(高
さh1 の部分)とローラガイド端部9b,10b(高さ
2 の部分)との間にはなだらかな勾配部9a,10a
が形成されており、そのため、かご100が上階床面3
aに着地する際のショックは小さく、かご100に搭乗
している人が不安感を覚えたり、あるいは該搬送体に搭
載されている物品が崩れたりすることもない。またさら
に、ローラガイド端部9b,10bは尖った形状(例え
ば円錐形状)に形成されているため、案内ローラ11
7,119の係合(挿入)が容易に行える。
【0056】一方、かご100が折り畳めるようになっ
ているため、その運搬及び保管が容易になる。また、ク
ランプ部材171等によってかご100の連結が簡単か
つ確実に行え、かつ、その連結に際して何ら工具を必要
としない。さらに、クランプ部材171はロックレバー
43によってロックされているため、連結が外れにくく
安全である。またさらに、牽引車20側には、ロックレ
バー43の位置を検知して連結状態をモニタするフォト
センサ137が配設されているため、連結が解除されて
しまう場合には事前にそれを知ることができ、安全のた
めの適切な制御を行うことができる。したがって、昇降
中のかご100が牽引車20から外れて推力を失い、落
下する恐れもない。また、ロックレバー43の回転軸4
3bは、ロックレバー43とクランプ部材171との当
接箇所よりも少しずれている(牽引車20の奥側にずれ
ている)ため、クランプ部材171からロックレバー4
3に伝達される力だけではロックレバー43は回転しに
くく安全である。
【0057】また一方、本実施例に係る階段昇降機1
は、既存の階段5の踏面5bにガイド装置6をアンカボ
ルト等によって固定するだけで取り付けることができ
る。したがって、従来例に示した側壁に固定するものと
異なり、階段昇降機1の設置に際して側壁の強度を考慮
する必要がなく、どのような階段にも階段昇降機1を設
置することができる。また、エレベータ、エスカレータ
を設置する場合のような大掛かりな土木、建築工事が不
要で付帯工事が極めて少なく、設置のための工事費及び
工事期間が少なくて良い。
【0058】なお、上述実施例においては、ローラガイ
ド端部9b,10bを尖った形状(例えば円錐形状)に
しているが、もちろんこれに限るものではなく、ローラ
ガイド端部9b,10b相互間の間隙を案内ローラ11
7,119の間隙よりも少し広げて、案内ローラ11
7,119が係合され易いようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
案内レール部に沿って階段を上昇した搬送体は上階床面
に着地するため、該搬送体の着脱が上階において可能と
なる。したがって、搬送体の保管場所が下階側にはなく
上階側にしかない場合にも便利である。また、上階にお
ける案内レール部は階段踏面側を高くして形成されてお
り、階段の最上段近傍においては搬送体は上階床面に接
触していない状態で移動する。したがって、該移動する
搬送体が前記最上段に接触することもない。さらに、こ
の案内レール部には勾配部が形成されて、搬送体が上階
床面に着地する際のショックが小さくなるように設定さ
れている。したがって、搬送体に搭乗している人が不安
感を覚えたり、あるいは該搬送体に搭載されている物品
が崩れたりすることもない。
【0060】また、ローラガイドにおける上階側端部の
間隙が、上案内ローラ及び下案内ローラの間隙よりも広
く形成することにより、案内ローラのローラガイドへの
挿入が容易になる。さらに、ローラガイドにおける上階
側端部を尖った形状にすることにより、同様に案内ロー
ラのローラガイドへの挿入が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る階段昇降機の一実施例を示す正面
図。
【図2】ガイド装置及びかごの取り付け構造を示す断面
図。
【図3】ガイド装置の詳細構造を示す図。
【図4】牽引車の詳細構造を示す正面図。
【図5】(a) はかごの平面図、(b) はその正面図、(c)
はその左側面図、(d) は渡し板の支持部の構造を示す
図。
【図6】(a) はローラ支持装置の構造を示す部分断面
図、(b) は(a) のC−C断面図。
【図7】アタッチメントの構造を示す斜視図。
【図8】(a) はアタッチメントと軸部材との連結状態を
示す断面図、(b) は(a) のD矢視図。
【図9】図5(b) のE−E矢視断面図。
【図10】図9のF部の詳細断面図。
【図11】(a) は遮断部材及びその取り付け構造を示す
側面図、(b) は(a) のG−G矢視断面図。
【図12】図11(a) のH−H矢視断面図。
【図13】従来の階段昇降機を示す図。
【図14】従来例における搬送体の取り付け構造を示す
詳細図。
【図15】従来例における搬送体の取り付け構造を示す
断面図。
【符号の説明】
1 階段昇降機 2 下階 3 上階 5 階段 5a 側壁 5b 階段踏面 5c 階段の最上段 6 ガイド装置 6a ガイド装置の上階側の端部 9 上ローラガイド 9a 勾配部 10 下ローラガイド 10a 勾配部 11 案内レール部(かご用案内レール部) 12 手摺部 20 移動体(牽引車) 30 電動機 40 被連結部 42 軸部材 100 搬送体(かご) 117 ローラ(案内ローラ) 119 ローラ(案内ローラ) 170 アタッチメント 171 クランプ部材 K かご本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 佳裕 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工業 株式会社内 (72)発明者 西野 恵美 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工業 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段に固設されたガイド装置と、該ガイ
    ド装置に移動自在に支持されると共に該ガイド装置に沿
    って電動運転される移動体と、該移動体に着脱自在に連
    結されて前記ガイド装置に沿って階段を昇降する搬送体
    と、を備える階段昇降機において、 前記ガイド装置の上階側端部を、階段踏面の最上段より
    もさらに延設して上階床面上に配設し、 前記ガイド装置に下階から上階に亘って案内レール部を
    形成し、 前記上階側端部における案内レール部に勾配部を設け
    て、該案内レール部の階段踏面側を高くし、 前記案内レール部に係合しうるローラを前記搬送体に回
    転自在に支持し、 該ローラを前記案内レール部に係合させて、前記搬送体
    を前記ガイド装置に移動自在に支持させた、 ことを特徴とする階段昇降機。
  2. 【請求項2】 前記案内レール部が、一対の上ローラガ
    イド及び下ローラガイドからなり、 前記搬送体に配設されたローラが、前記上ローラガイド
    に付勢される上案内ローラと、前記下ローラガイドに付
    勢される下案内ローラとからなり、かつ、 これらのローラガイドにおける上階側端部の間隙が、前
    記上案内ローラ及び前記下案内ローラの間隙よりも広く
    形成されてなる、 請求項1記載の階段昇降機。
  3. 【請求項3】 前記案内レール部が、一対の上ローラガ
    イド及び下ローラガイドからなり、 前記搬送体に配設されたローラが、前記上ローラガイド
    に付勢される上案内ローラと、前記下ローラガイドに付
    勢される下案内ローラとからなり、かつ、 これらのローラガイドにおける上階側端部が、それぞれ
    尖った形状に形成されてなる、 請求項1記載の階段昇降機。
  4. 【請求項4】 前記上階側端部における案内レール部に
    勾配部を設けて、前記案内レール部の端部側を低くし、
    かつ、 上階側において脱着する際の搬送体が上階床面に着地す
    るようにした、 ことを特徴とする請求項1記載の階段昇降機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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