JPH07334875A - 情報記録再生方法及び情報記録媒体 - Google Patents
情報記録再生方法及び情報記録媒体Info
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- JPH07334875A JPH07334875A JP12550394A JP12550394A JPH07334875A JP H07334875 A JPH07334875 A JP H07334875A JP 12550394 A JP12550394 A JP 12550394A JP 12550394 A JP12550394 A JP 12550394A JP H07334875 A JPH07334875 A JP H07334875A
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- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高密度に記録ピットを形成した再生専用の情
報記録媒体から情報の再生を行なう。 【構成】 情報記録媒体を局所的に加熱し、同時にマイ
クロ波を情報記録媒体に照射して、情報記録媒体でのマ
イクロ波の吸収を用いて情報の再生を行なう情報記録再
生方法において、情報に対応して情報記録媒体にあらか
じめ形成した凹凸部でのマイクロ波の吸収の変化を用い
て情報の再生を行なう。情報の再生時には、光ヘッドを
用いて情報記録媒体上にレーザ光を集光することにより
情報記録媒体の一部を局所的に加熱する。そこで用いる
情報記録媒体は、記録する情報に対応する凹凸をあらか
じめ形成した基板と、磁性膜とからなる。また、記録情
報に対応する凹凸を形成した基板に磁性膜を形成した記
録媒体上に、別の記録情報に対応する凹凸と磁性膜と
を、少なくとも一回以上形成する。
報記録媒体から情報の再生を行なう。 【構成】 情報記録媒体を局所的に加熱し、同時にマイ
クロ波を情報記録媒体に照射して、情報記録媒体でのマ
イクロ波の吸収を用いて情報の再生を行なう情報記録再
生方法において、情報に対応して情報記録媒体にあらか
じめ形成した凹凸部でのマイクロ波の吸収の変化を用い
て情報の再生を行なう。情報の再生時には、光ヘッドを
用いて情報記録媒体上にレーザ光を集光することにより
情報記録媒体の一部を局所的に加熱する。そこで用いる
情報記録媒体は、記録する情報に対応する凹凸をあらか
じめ形成した基板と、磁性膜とからなる。また、記録情
報に対応する凹凸を形成した基板に磁性膜を形成した記
録媒体上に、別の記録情報に対応する凹凸と磁性膜と
を、少なくとも一回以上形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波の吸収を用
いて情報の再生を行なう情報記録再生方法及びそれに用
いる情報記録媒体に関する。
いて情報の再生を行なう情報記録再生方法及びそれに用
いる情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化社会を迎えて、我々が取り扱う情
報量は飛躍的に増大している。その中で、情報の記録再
生装置は欠かせないものとなってきており、コンピュー
タの周辺機器分野ではフロッピーディスク、ハードディ
スクが、AV関連分野ではビデオテープレコーダーが広く
普及している。これらの情報記録装置はすべて書き換え
可能な記録媒体である。これに対して再生専用の情報記
録媒体にはCD-ROM、レーザディスクなどがある。
報量は飛躍的に増大している。その中で、情報の記録再
生装置は欠かせないものとなってきており、コンピュー
タの周辺機器分野ではフロッピーディスク、ハードディ
スクが、AV関連分野ではビデオテープレコーダーが広く
普及している。これらの情報記録装置はすべて書き換え
可能な記録媒体である。これに対して再生専用の情報記
録媒体にはCD-ROM、レーザディスクなどがある。
【0003】近年、これらの再生専用媒体は急速に普及
しており、その原因は、記録容量が非常に多くさらに媒
体コストが安いことにある。例えばCD-ROMの場合、記録
容量は500MByteを越える。また、その構造は非常に単純
であり、ポリカーボネイトなどの樹脂基板に射出成型で
記録ピットと呼ばれる凹凸を形成し、その上に反射膜を
作製するのみである。スタンパと呼ばれる型から大量に
複製ができるために、基板の凹凸を利用した再生専用媒
体は非常に安価に作製できる。一方、書き換え可能な媒
体の光磁気ディスクの場合、同様な基板上に少なくとも
4層の薄膜を形成しなければならない。さらに、光磁気
再生は記録ドメインにおける微小なカー回転角の変化を
検出するために、基板やその凹凸の制御をより精密に行
なわねばならない。それに比べてCD-ROMは記録ピットで
の反射率の変化を検出する方式であり、カー回転角の変
化に比べてその変化は十分に大きく、CD-ROMを製造する
ためのマージンは広い。このように、再生専用媒体は製
造マージンが広く、安価であるため広く用いられるよう
になってきている。
しており、その原因は、記録容量が非常に多くさらに媒
体コストが安いことにある。例えばCD-ROMの場合、記録
容量は500MByteを越える。また、その構造は非常に単純
であり、ポリカーボネイトなどの樹脂基板に射出成型で
記録ピットと呼ばれる凹凸を形成し、その上に反射膜を
作製するのみである。スタンパと呼ばれる型から大量に
複製ができるために、基板の凹凸を利用した再生専用媒
体は非常に安価に作製できる。一方、書き換え可能な媒
体の光磁気ディスクの場合、同様な基板上に少なくとも
4層の薄膜を形成しなければならない。さらに、光磁気
再生は記録ドメインにおける微小なカー回転角の変化を
検出するために、基板やその凹凸の制御をより精密に行
なわねばならない。それに比べてCD-ROMは記録ピットで
の反射率の変化を検出する方式であり、カー回転角の変
化に比べてその変化は十分に大きく、CD-ROMを製造する
ためのマージンは広い。このように、再生専用媒体は製
造マージンが広く、安価であるため広く用いられるよう
になってきている。
【0004】また、今後に発展が期待されているマルチ
メディア環境においても、再生専用媒体は非常に重要で
あると考えられる。マルチメディア環境においては、画
像、音声、テキストなどの情報がデジタル化されて処理
される。この場合、画像や音声などは膨大な情報量であ
るであることから、これらを処理、記録する装置や媒体
も記録容量の増大が求められる。このように取り扱う情
報量が増大すると、流通、市販されるソフトウエア、映
像なども必然的に情報量を多く含むようになる。そこで
は、安価で大量に複製が可能な再生専用媒体が必要とさ
れる。
メディア環境においても、再生専用媒体は非常に重要で
あると考えられる。マルチメディア環境においては、画
像、音声、テキストなどの情報がデジタル化されて処理
される。この場合、画像や音声などは膨大な情報量であ
るであることから、これらを処理、記録する装置や媒体
も記録容量の増大が求められる。このように取り扱う情
報量が増大すると、流通、市販されるソフトウエア、映
像なども必然的に情報量を多く含むようになる。そこで
は、安価で大量に複製が可能な再生専用媒体が必要とさ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CD-ROMに代表されるよ
うな光読み出しによる再生専用媒体の再生分解能は、レ
ーザのビームスポット径により制限される。ビームスポ
ット径は、λ/NA(λ:レーザ波長、NA:対物レンズの
開口数)に比例する。従って、記録密度を向上させるた
めにはレーザ波長を短くするか、対物レンズのNAを大き
くすることが考えられる。対物レンズのNAを大きくする
と、光学ヘッドの制御はさらなる精密さが要求されるた
めに、記録再生装置への負荷が大きくなってしまう。ま
た、基板の厚さ変動や、基板の反り等の制約が厳しくな
るため、媒体コストが上昇してしまう。そこで、対物レ
ンズのNAは0.65程度を上限として、光源の短波長化によ
り読み出しの高分解能化が図られている。しかしなが
ら、600nm以下の波長の半導体レーザは現在研究開発の
段階にあり、実用化にはまだ多くの時間がかかる。ま
た、波長が300nm以下になると基板による光の吸収など
の新たな問題が生じるために、光源の短波長化のみでの
読み出しの高分解能化には限界がある。このため、現在
市販されている波長830nmの光磁気記録装置の数倍程度
の読み出しの高分解能化が達成できるに過ぎないと考え
られている。
うな光読み出しによる再生専用媒体の再生分解能は、レ
ーザのビームスポット径により制限される。ビームスポ
ット径は、λ/NA(λ:レーザ波長、NA:対物レンズの
開口数)に比例する。従って、記録密度を向上させるた
めにはレーザ波長を短くするか、対物レンズのNAを大き
くすることが考えられる。対物レンズのNAを大きくする
と、光学ヘッドの制御はさらなる精密さが要求されるた
めに、記録再生装置への負荷が大きくなってしまう。ま
た、基板の厚さ変動や、基板の反り等の制約が厳しくな
るため、媒体コストが上昇してしまう。そこで、対物レ
ンズのNAは0.65程度を上限として、光源の短波長化によ
り読み出しの高分解能化が図られている。しかしなが
ら、600nm以下の波長の半導体レーザは現在研究開発の
段階にあり、実用化にはまだ多くの時間がかかる。ま
た、波長が300nm以下になると基板による光の吸収など
の新たな問題が生じるために、光源の短波長化のみでの
読み出しの高分解能化には限界がある。このため、現在
市販されている波長830nmの光磁気記録装置の数倍程度
の読み出しの高分解能化が達成できるに過ぎないと考え
られている。
【0006】一方、基板の凹凸は、再生分解能よりも高
密度に形成が可能である。現状では0.3ミクロン程度の
サイズの凹凸を形成することは問題無い。これは、基板
を射出成型するのに用いられるスタンパの作製に、高NA
の対物レンズと短波長のガスレーザを用いて高精度な加
工を行なっているためである。こうして作られたスタン
パの形状は、射出成型の条件を最適にすることにより基
板に良好に転写される。さらに短波長のレーザを用いた
り、マスタリングプロセスの条件を最適化することによ
り、さらに高密度に凹凸を形成することは可能である。
密度に形成が可能である。現状では0.3ミクロン程度の
サイズの凹凸を形成することは問題無い。これは、基板
を射出成型するのに用いられるスタンパの作製に、高NA
の対物レンズと短波長のガスレーザを用いて高精度な加
工を行なっているためである。こうして作られたスタン
パの形状は、射出成型の条件を最適にすることにより基
板に良好に転写される。さらに短波長のレーザを用いた
り、マスタリングプロセスの条件を最適化することによ
り、さらに高密度に凹凸を形成することは可能である。
【0007】以上で述べたように、高密度に凹凸が形成
された再生専用の情報記録媒体を作製することは可能で
あるが、その情報を再生することができないでいた。
された再生専用の情報記録媒体を作製することは可能で
あるが、その情報を再生することができないでいた。
【0008】そこで、本発明は高密度に凹凸が形成され
た再生専用の情報記録媒体から情報を再生することので
きる情報記録再生方法、及びそのような情報記録再生方
法に用いる情報記録媒体を提供することを目的とする。
た再生専用の情報記録媒体から情報を再生することので
きる情報記録再生方法、及びそのような情報記録再生方
法に用いる情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録再生方
法は、情報に対応して情報記録媒体にあらかじめ形成し
た凹凸部でのマイクロ波の吸収の変化を用いて情報の再
生を行なう。情報の再生時には、光ヘッドを用いて情報
記録媒体上にレーザ光を集光することにより情報記録媒
体の一部を局所的に加熱することが望ましい。そこで用
いられる情報記録媒体は、記録する情報に対応する凹凸
をあらかじめ形成した基板と、磁性膜とからなる。ま
た、記録する情報に対応する凹凸を形成した基板に磁性
膜を形成し、さらに別の記録情報に対応する凹凸と磁性
膜とを、少なくとも一回以上形成する。
法は、情報に対応して情報記録媒体にあらかじめ形成し
た凹凸部でのマイクロ波の吸収の変化を用いて情報の再
生を行なう。情報の再生時には、光ヘッドを用いて情報
記録媒体上にレーザ光を集光することにより情報記録媒
体の一部を局所的に加熱することが望ましい。そこで用
いられる情報記録媒体は、記録する情報に対応する凹凸
をあらかじめ形成した基板と、磁性膜とからなる。ま
た、記録する情報に対応する凹凸を形成した基板に磁性
膜を形成し、さらに別の記録情報に対応する凹凸と磁性
膜とを、少なくとも一回以上形成する。
【0010】
【作用】マイクロ波を用いた情報の再生原理について説
明する。磁気モーメントmを静磁界H中に配置すると、
磁気モーメントは歳差運動を行なう。この歳差運動の様
子を図2に示す。この歳差運動は時間とともに減衰して
静磁界の方向へ向いてしまう(図2(b))。ここで、静
磁界Hと垂直方向に歳差運動と同じ周波数の高周波磁界
h0を印加すると、この歳差運動は減衰することなく続
く。電磁波は、その進行方向に対して垂直方向に電界と
磁界ベクトルを有し、それらの大きさは電磁波と同じ周
波数で変化する。そのため、静磁界中に配置した磁気モ
ーメントに、静磁界と電磁波の磁界ベクトルが垂直とな
るようにある周波数の電磁波を照射すると、磁気モーメ
ントは歳差運動を続け(図2(a))、電磁波のエネルギ
ーは磁気モーメントに吸収される。この現象を磁気共鳴
といい、磁気モーメントの歳差運動の周波数を共鳴周波
数と呼ぶ。強磁性体などの磁性体を静磁界中に配置した
場合もこれと同様に振る舞う。即ち、各磁気モーメント
が交換結合により一様に動くために、全体が一つの磁化
Mとして歳差運動を行なう。この歳差運動の共鳴周波数
が100MHz〜100GHz辺りにあり、マイクロ波の周波数帯に
相当する。従って、磁性体にある周波数のマイクロ波を
照射すると、マイクロ波が磁性体で吸収されることにな
る。
明する。磁気モーメントmを静磁界H中に配置すると、
磁気モーメントは歳差運動を行なう。この歳差運動の様
子を図2に示す。この歳差運動は時間とともに減衰して
静磁界の方向へ向いてしまう(図2(b))。ここで、静
磁界Hと垂直方向に歳差運動と同じ周波数の高周波磁界
h0を印加すると、この歳差運動は減衰することなく続
く。電磁波は、その進行方向に対して垂直方向に電界と
磁界ベクトルを有し、それらの大きさは電磁波と同じ周
波数で変化する。そのため、静磁界中に配置した磁気モ
ーメントに、静磁界と電磁波の磁界ベクトルが垂直とな
るようにある周波数の電磁波を照射すると、磁気モーメ
ントは歳差運動を続け(図2(a))、電磁波のエネルギ
ーは磁気モーメントに吸収される。この現象を磁気共鳴
といい、磁気モーメントの歳差運動の周波数を共鳴周波
数と呼ぶ。強磁性体などの磁性体を静磁界中に配置した
場合もこれと同様に振る舞う。即ち、各磁気モーメント
が交換結合により一様に動くために、全体が一つの磁化
Mとして歳差運動を行なう。この歳差運動の共鳴周波数
が100MHz〜100GHz辺りにあり、マイクロ波の周波数帯に
相当する。従って、磁性体にある周波数のマイクロ波を
照射すると、マイクロ波が磁性体で吸収されることにな
る。
【0011】試料として薄膜状の磁性体を用い、その磁
性体が膜面に対して垂直方向に異方性磁界HAが働くと
すると、マイクロ波の周波数と印加磁界の関係は次式で
示される。
性体が膜面に対して垂直方向に異方性磁界HAが働くと
すると、マイクロ波の周波数と印加磁界の関係は次式で
示される。
【0012】静磁場Hrが試料面内にある場合:
【0013】
【数1】
【0014】静磁場Hrが試料と垂直である場合:
【0015】
【数2】
【0016】ここで、ω0は共鳴周波数、Mは磁化、γ
は磁気回転比を表す。これらの式から、印加磁界の向き
が磁性膜に対して垂直方向か面内方向かで共鳴周波数の
値が変化する。この変化は、磁性膜の反磁界と異方性磁
界の差により生ずる。また、この変化は膜面に対して垂
直方向から面内方向へかけて連続的であり、印加磁界の
向きが磁性膜に対して垂直から傾くと、それに伴い共鳴
周波数が変化する。この現象は、一定の周波数のマイク
ロ波を照射する場合には、共鳴磁界の変化として観測さ
れる。ここで、印加磁界の向きを一方向に保ったまま
で、磁性膜の印加磁界に対する角度を変化すると、マイ
クロ波の吸収に変化が生ずる。記録情報に対応して磁性
膜の印加磁界に対する角度を変化させることにより、マ
イクロ波による情報の再生が可能となる。
は磁気回転比を表す。これらの式から、印加磁界の向き
が磁性膜に対して垂直方向か面内方向かで共鳴周波数の
値が変化する。この変化は、磁性膜の反磁界と異方性磁
界の差により生ずる。また、この変化は膜面に対して垂
直方向から面内方向へかけて連続的であり、印加磁界の
向きが磁性膜に対して垂直から傾くと、それに伴い共鳴
周波数が変化する。この現象は、一定の周波数のマイク
ロ波を照射する場合には、共鳴磁界の変化として観測さ
れる。ここで、印加磁界の向きを一方向に保ったまま
で、磁性膜の印加磁界に対する角度を変化すると、マイ
クロ波の吸収に変化が生ずる。記録情報に対応して磁性
膜の印加磁界に対する角度を変化させることにより、マ
イクロ波による情報の再生が可能となる。
【0017】次に、マイクロ波による情報の再生の感度
について述べる。磁気共鳴の検出感度は、通常最小スピ
ン数Nminで評価されるが、その値は、
について述べる。磁気共鳴の検出感度は、通常最小スピ
ン数Nminで評価されるが、その値は、
【0018】
【数3】
【0019】と表されることが知られている。これは、
試料を空洞共振器内に配置した場合の検出感度である。
ここで、Vはマイクロ波空洞共振器の体積、Q0はその
Q値、ΔH0/H0は共鳴磁場H0と吸収線幅ΔH0の比、
Bは増幅機の帯域幅、P0はマイクロ波電力である。代
表的な系においては、Nminは109〜1010のオーダーとな
る。この値は、磁気共鳴の検出が非常に高感度であり、
高密度に記録された情報の再生に適していることを示し
ている。
試料を空洞共振器内に配置した場合の検出感度である。
ここで、Vはマイクロ波空洞共振器の体積、Q0はその
Q値、ΔH0/H0は共鳴磁場H0と吸収線幅ΔH0の比、
Bは増幅機の帯域幅、P0はマイクロ波電力である。代
表的な系においては、Nminは109〜1010のオーダーとな
る。この値は、磁気共鳴の検出が非常に高感度であり、
高密度に記録された情報の再生に適していることを示し
ている。
【0020】以上で説明したように、マイクロ波による
情報の再生は非常に検出感度が高い。しかしながら、マ
イクロ波を1ミクロン角以下に絞り込むことは困難であ
る。そのため、ディスク状やカード型の記録媒体を想定
した場合、マイクロ波のみを用いて高い面分解能、即ち
高い面記録密度を実現することが困難である。そこで、
マイクロ波が照射されている記録媒体の一部を加熱する
という工夫により、高い面記録密度の実現が可能である
ことを見い出した。図1にその再生原理を示す。レーザ
光の照射などにより記録媒体の一部を加熱する。磁性層
107の磁化108の向きをあらかじめ一方向に揃えておく。
このときに、記録媒体が温度上昇し、尚かつ磁性層107
が印加磁界109に対して垂直方向を向いているときにの
み磁気共鳴を起こすように、マイクロ波103の周波数と
印加磁界109の大きさを設定しておく。この場合、平坦
部110のうちの加熱された領域105のみで磁気共鳴が起き
る。また、加熱された領域のなかの傾斜部では、膜面に
対して垂直方向に磁界が印加されない。加えて、磁化容
易軸から磁化が傾く。これらの原因により、加熱された
領域のなかの傾斜部においては磁気共鳴が起きない。一
方、温度上昇していない領域についても磁気共鳴が起き
ないためにマイクロ波は吸収されない。マイクロ波の吸
収は、加熱領域104の中で、特定の条件が満たされたと
きにのみ起きるため、非常に高い面記録密度を得ること
が可能である。
情報の再生は非常に検出感度が高い。しかしながら、マ
イクロ波を1ミクロン角以下に絞り込むことは困難であ
る。そのため、ディスク状やカード型の記録媒体を想定
した場合、マイクロ波のみを用いて高い面分解能、即ち
高い面記録密度を実現することが困難である。そこで、
マイクロ波が照射されている記録媒体の一部を加熱する
という工夫により、高い面記録密度の実現が可能である
ことを見い出した。図1にその再生原理を示す。レーザ
光の照射などにより記録媒体の一部を加熱する。磁性層
107の磁化108の向きをあらかじめ一方向に揃えておく。
このときに、記録媒体が温度上昇し、尚かつ磁性層107
が印加磁界109に対して垂直方向を向いているときにの
み磁気共鳴を起こすように、マイクロ波103の周波数と
印加磁界109の大きさを設定しておく。この場合、平坦
部110のうちの加熱された領域105のみで磁気共鳴が起き
る。また、加熱された領域のなかの傾斜部では、膜面に
対して垂直方向に磁界が印加されない。加えて、磁化容
易軸から磁化が傾く。これらの原因により、加熱された
領域のなかの傾斜部においては磁気共鳴が起きない。一
方、温度上昇していない領域についても磁気共鳴が起き
ないためにマイクロ波は吸収されない。マイクロ波の吸
収は、加熱領域104の中で、特定の条件が満たされたと
きにのみ起きるため、非常に高い面記録密度を得ること
が可能である。
【0021】また、記録情報に対応する凹凸と磁性膜と
の組み合わせを、複数回形成することにより記録容量の
増大が実現できる。記録情報に対応する凹凸が形成され
た基板に磁性膜を形成し、引き続きフォト・ポリマ・プ
ロセス(2P法)などにより別の記録情報に対応する凹
凸と磁性膜とを形成することにより、記録情報が多層化
される。マイクロ波再生は非常に高感度なために、磁性
層を非常に薄くすることが可能である。そのため、磁性
層を2、3層と積層しても、光ヘッドによる磁性層の充
分な温度上昇が可能となる。したがって、複数の磁性層
からの情報の再生が可能となり、記録容量を大幅に増加
することができる。
の組み合わせを、複数回形成することにより記録容量の
増大が実現できる。記録情報に対応する凹凸が形成され
た基板に磁性膜を形成し、引き続きフォト・ポリマ・プ
ロセス(2P法)などにより別の記録情報に対応する凹
凸と磁性膜とを形成することにより、記録情報が多層化
される。マイクロ波再生は非常に高感度なために、磁性
層を非常に薄くすることが可能である。そのため、磁性
層を2、3層と積層しても、光ヘッドによる磁性層の充
分な温度上昇が可能となる。したがって、複数の磁性層
からの情報の再生が可能となり、記録容量を大幅に増加
することができる。
【0022】以上に述べたように、マイクロ波を用いた
情報の再生方法は、温度上昇した領域により面方向の分
解能が決まる。温度上昇している領域は、光スポットに
比べて小さくできることから、光スポットよりも小さな
凹凸として記録した情報の再生が可能となる。また、情
報を多層化して記録した媒体からの情報の再生が可能と
なる。そのため、マイクロ波を用いた情報の再生方法
は、光読み出しに比べて数倍以上の記録容量が得られ
る。
情報の再生方法は、温度上昇した領域により面方向の分
解能が決まる。温度上昇している領域は、光スポットに
比べて小さくできることから、光スポットよりも小さな
凹凸として記録した情報の再生が可能となる。また、情
報を多層化して記録した媒体からの情報の再生が可能と
なる。そのため、マイクロ波を用いた情報の再生方法
は、光読み出しに比べて数倍以上の記録容量が得られ
る。
【0023】
【実施例】以下に具体的な実施例をあげて、本発明を説
明する。
明する。
【0024】実施例1:図3は、情報の再生に用いた装
置のブロック図である。マイクロ波発振源305としてガ
ンダイオードを用いた。マイクロ波の周波数は9.3GHz、
マイクロ波のパワーは1mWに設定した。マイクロ波検出
器307にはGaAsショットキー・バリア・ダイオードを用
い、ホモダイン検波により信号の検出を行なった。ガン
ダイオードで発振されたマイクロ波を導波管306で記録
媒体301へ導き、記録媒体301にて一部吸収されたマイク
ロ波は、記録媒体301を透過して検出器307へと到達し、
電気信号へと変換される構成である。記録媒体301はデ
ィスク状のものを用い、スピンドルモータ302により一
定の角速度で回転する。レーザ光の波長が830nmの光ヘ
ッド304を記録媒体301の直上に配置して、光スポットが
記録媒体301の磁性層に集光されるように制御した。記
録媒体上でのレーザスポット径は約1.4ミクロンであ
る。記録媒体301には案内溝を形成することにより、デ
ィスクの半径方向に関して光スポットの位置制御を行な
った。記録媒体301は透明な基板に磁性層を形成したも
の用い、基板側からレーザ光を照射して、反対側からマ
イクロ波を照射する構成とした。マイクロ波検出器307
は、記録媒体301に対して光ヘッド304と同じ側に配置し
た。再生中に記録媒体301に磁界を印加する手段として
は、記録媒体301に対して光ヘッド304と反対側に磁界印
加用コイル303を配置し、所望の電流を流すことにより
必要な磁界を得られる構成とした。
置のブロック図である。マイクロ波発振源305としてガ
ンダイオードを用いた。マイクロ波の周波数は9.3GHz、
マイクロ波のパワーは1mWに設定した。マイクロ波検出
器307にはGaAsショットキー・バリア・ダイオードを用
い、ホモダイン検波により信号の検出を行なった。ガン
ダイオードで発振されたマイクロ波を導波管306で記録
媒体301へ導き、記録媒体301にて一部吸収されたマイク
ロ波は、記録媒体301を透過して検出器307へと到達し、
電気信号へと変換される構成である。記録媒体301はデ
ィスク状のものを用い、スピンドルモータ302により一
定の角速度で回転する。レーザ光の波長が830nmの光ヘ
ッド304を記録媒体301の直上に配置して、光スポットが
記録媒体301の磁性層に集光されるように制御した。記
録媒体上でのレーザスポット径は約1.4ミクロンであ
る。記録媒体301には案内溝を形成することにより、デ
ィスクの半径方向に関して光スポットの位置制御を行な
った。記録媒体301は透明な基板に磁性層を形成したも
の用い、基板側からレーザ光を照射して、反対側からマ
イクロ波を照射する構成とした。マイクロ波検出器307
は、記録媒体301に対して光ヘッド304と同じ側に配置し
た。再生中に記録媒体301に磁界を印加する手段として
は、記録媒体301に対して光ヘッド304と反対側に磁界印
加用コイル303を配置し、所望の電流を流すことにより
必要な磁界を得られる構成とした。
【0025】次に、ここで用いた記録媒体Aについて述
べる。円盤型の平坦なガラス基板に2P法(フォト・ポ
リマ・プロセス)で案内溝401と記録ピット402を形成し
た。その配置を図4に示す。案内溝401の間隔は1.6ミク
ロンになるように形成した。案内溝401の形状はV字状
で、その幅は0.4ミクロンとした。記録ピット402は、楕
円形に類似した図4(a)に示すような形状であり、記録
ピット402の前後端部にはすりばち状の傾斜部404が形成
してある。トラック方向の断面図を図4(c)に示す。傾
斜部404のトラック方向の長さが0.3ミクロン、平坦部40
3の長さが0.3ミクロンの繰り返しになるように、記録ピ
ット402のサイズ及び間隔を調整した。記録ピット402の
深さは0.15ミクロンである。そして、この基板上に、第
1保護層としてAlSiNを750Å、磁性層としてGdDyFeCo非
晶質合金薄膜を700Å、さらに第2保護層としてAlSiNを
1000Åを連続してスパッタリング法により成膜したもの
を用いた。この磁性層を平坦なガラス基板に作製した試
料に9.3GHzのマイクロ波を照射した場合、膜面に垂直方
向に磁界を印加したときの室温での共鳴磁界は3.5kGaus
sであり、120℃においては約300Gaussであった。また、
磁性層は磁化容易軸が膜面に対して垂直方向であり、キ
ュリー温度は180℃、室温での保磁力は2.2kOeである。
べる。円盤型の平坦なガラス基板に2P法(フォト・ポ
リマ・プロセス)で案内溝401と記録ピット402を形成し
た。その配置を図4に示す。案内溝401の間隔は1.6ミク
ロンになるように形成した。案内溝401の形状はV字状
で、その幅は0.4ミクロンとした。記録ピット402は、楕
円形に類似した図4(a)に示すような形状であり、記録
ピット402の前後端部にはすりばち状の傾斜部404が形成
してある。トラック方向の断面図を図4(c)に示す。傾
斜部404のトラック方向の長さが0.3ミクロン、平坦部40
3の長さが0.3ミクロンの繰り返しになるように、記録ピ
ット402のサイズ及び間隔を調整した。記録ピット402の
深さは0.15ミクロンである。そして、この基板上に、第
1保護層としてAlSiNを750Å、磁性層としてGdDyFeCo非
晶質合金薄膜を700Å、さらに第2保護層としてAlSiNを
1000Åを連続してスパッタリング法により成膜したもの
を用いた。この磁性層を平坦なガラス基板に作製した試
料に9.3GHzのマイクロ波を照射した場合、膜面に垂直方
向に磁界を印加したときの室温での共鳴磁界は3.5kGaus
sであり、120℃においては約300Gaussであった。また、
磁性層は磁化容易軸が膜面に対して垂直方向であり、キ
ュリー温度は180℃、室温での保磁力は2.2kOeである。
【0026】マイクロ波による記録媒体Aからの情報の
再生を行なった。ディスク回転数1800rpm、ディスク半
径30mmである。この条件では、0.3ミクロンのサイズの
情報は9.4MHzに相当する。光ヘッドのレーザパワー2.9m
Wとして磁性層に集光して、磁性層の一部を加熱した。
加熱された領域に磁界を300Gauss印加した。ここで、マ
イクロ波を記録媒体Aに照射してその吸収の信号をスペ
クトラムアナライザーにて測定を行なった。評価条件
は、分解能帯域幅30kHz、ビデオ帯域幅100Hzである。測
定された再生信号の9.4MHzでのCN比は48.9dBであり、
良好な再生が可能であることが確認された。そして、光
ヘッドによる加熱を行なわないで、磁界を印加しながら
マイクロ波のみを照射した場合、再生信号には9.4MHzの
成分は検出されなかった。以上の結果から、記録媒体の
一部を加熱しながらマイクロ波を照射することにより、
加熱された領域のみの磁気的な情報を再生することが可
能であることが確かめられた。また、同じ記録媒体を光
ヘッドにて再生を行なった場合、その再生信号のCN比
は26.3dBであった。以上のことから、マイクロ波を用い
た再生方式は、光による再生方式に比べて高密度に形成
された記録ピットからの情報を良好に再生できることが
確認された。これにより、従来よりも記録容量が増大し
た再生専用媒体を得ることができる。
再生を行なった。ディスク回転数1800rpm、ディスク半
径30mmである。この条件では、0.3ミクロンのサイズの
情報は9.4MHzに相当する。光ヘッドのレーザパワー2.9m
Wとして磁性層に集光して、磁性層の一部を加熱した。
加熱された領域に磁界を300Gauss印加した。ここで、マ
イクロ波を記録媒体Aに照射してその吸収の信号をスペ
クトラムアナライザーにて測定を行なった。評価条件
は、分解能帯域幅30kHz、ビデオ帯域幅100Hzである。測
定された再生信号の9.4MHzでのCN比は48.9dBであり、
良好な再生が可能であることが確認された。そして、光
ヘッドによる加熱を行なわないで、磁界を印加しながら
マイクロ波のみを照射した場合、再生信号には9.4MHzの
成分は検出されなかった。以上の結果から、記録媒体の
一部を加熱しながらマイクロ波を照射することにより、
加熱された領域のみの磁気的な情報を再生することが可
能であることが確かめられた。また、同じ記録媒体を光
ヘッドにて再生を行なった場合、その再生信号のCN比
は26.3dBであった。以上のことから、マイクロ波を用い
た再生方式は、光による再生方式に比べて高密度に形成
された記録ピットからの情報を良好に再生できることが
確認された。これにより、従来よりも記録容量が増大し
た再生専用媒体を得ることができる。
【0027】また、本実施例において、磁性膜はGdDyFe
Co非晶質合金薄膜を用いているが、磁性膜としてこれ以
外の希土類ー遷移金属非晶質合金やガーネット、フェラ
イト等の酸化物においても有効であることが確かめられ
ており、本発明はこの磁性膜に限定されるものではな
い。
Co非晶質合金薄膜を用いているが、磁性膜としてこれ以
外の希土類ー遷移金属非晶質合金やガーネット、フェラ
イト等の酸化物においても有効であることが確かめられ
ており、本発明はこの磁性膜に限定されるものではな
い。
【0028】実施例2:次に、磁性膜を垂直磁化膜から
面内磁化膜へ変更して情報の再生を行なった。ここで作
製した記録媒体Bについて述べる。基板上に記録ピット
と案内溝を形成したポリカーボネイト基板を用いた。案
内溝401と記録ピット402の配置を図5に示す。案内溝40
1の間隔は1.6ミクロンになるように形成した。案内溝40
1の形状はV字状で、その幅は0.4ミクロンとした。記録
ピット402は、図5に示すような円錐に類似の形状であ
る。トラック方向の断面図を図5(c)に示す。記録ピッ
ト402のトラック方向の長さが0.25ミクロン、平坦部の
長さが0.25ミクロンの繰り返しになるように調整した。
記録ピット402の深さは0.15ミクロンである。そして、
この基板上に、第1保護層としてAlSiNを750Å、磁性層
としてCoNi合金薄膜を1500Å、第2保護層としてAlSiN
を1000Åを連続してスパッタリング法により成膜したも
のを用いた。ここで用いたCoNi合金薄膜は面内磁化膜で
あり、磁化容易軸は案内溝401に対して接線方向であ
る。この磁性層を平坦なガラス基板に作製した試料に9.
3GHzのマイクロ波を照射した場合、膜面に垂直方向に磁
界を印加した場合の室温での共鳴磁界は2.2kGaussであ
り、110℃においては約250Gaussであった。
面内磁化膜へ変更して情報の再生を行なった。ここで作
製した記録媒体Bについて述べる。基板上に記録ピット
と案内溝を形成したポリカーボネイト基板を用いた。案
内溝401と記録ピット402の配置を図5に示す。案内溝40
1の間隔は1.6ミクロンになるように形成した。案内溝40
1の形状はV字状で、その幅は0.4ミクロンとした。記録
ピット402は、図5に示すような円錐に類似の形状であ
る。トラック方向の断面図を図5(c)に示す。記録ピッ
ト402のトラック方向の長さが0.25ミクロン、平坦部の
長さが0.25ミクロンの繰り返しになるように調整した。
記録ピット402の深さは0.15ミクロンである。そして、
この基板上に、第1保護層としてAlSiNを750Å、磁性層
としてCoNi合金薄膜を1500Å、第2保護層としてAlSiN
を1000Åを連続してスパッタリング法により成膜したも
のを用いた。ここで用いたCoNi合金薄膜は面内磁化膜で
あり、磁化容易軸は案内溝401に対して接線方向であ
る。この磁性層を平坦なガラス基板に作製した試料に9.
3GHzのマイクロ波を照射した場合、膜面に垂直方向に磁
界を印加した場合の室温での共鳴磁界は2.2kGaussであ
り、110℃においては約250Gaussであった。
【0029】次に、記録媒体Bからのマイクロ波による
信号の再生を行なった。実施例1で用いた再生装置を使
用した。図6は、本実施例における再生の摸式図であ
る。再生に先立ってリング型磁気ヘッド603により磁界
を印加して、磁性膜の磁化の向きをトラック方向の一方
向に揃えてから再生を行なった。ディスク回転数1800rp
m、ディスク半径30mmである。この条件では、0.25ミク
ロンのサイズの情報は11.3MHzに相当する。光ヘッドの
レーザパワー2.5mWとして記録層に集光して、記録層の
一部を加熱した。加熱された領域に磁界を250Gauss印加
した。ここで、マイクロ波を記録媒体Bに照射してその
吸収の信号をスペクトラムアナライザーにて測定を行な
った。評価条件は、分解能帯域幅30kHz、ビデオ帯域幅1
00Hzである。測定された再生信号の11.3MHzでのCN比
は47.8dBであり、良好な再生が可能であることが確認さ
れた。そして、光ヘッドによる加熱を行なわないで、磁
界を印加しながらマイクロ波のみを照射した場合、再生
信号には11.3MHzの成分は検出されなかった。
信号の再生を行なった。実施例1で用いた再生装置を使
用した。図6は、本実施例における再生の摸式図であ
る。再生に先立ってリング型磁気ヘッド603により磁界
を印加して、磁性膜の磁化の向きをトラック方向の一方
向に揃えてから再生を行なった。ディスク回転数1800rp
m、ディスク半径30mmである。この条件では、0.25ミク
ロンのサイズの情報は11.3MHzに相当する。光ヘッドの
レーザパワー2.5mWとして記録層に集光して、記録層の
一部を加熱した。加熱された領域に磁界を250Gauss印加
した。ここで、マイクロ波を記録媒体Bに照射してその
吸収の信号をスペクトラムアナライザーにて測定を行な
った。評価条件は、分解能帯域幅30kHz、ビデオ帯域幅1
00Hzである。測定された再生信号の11.3MHzでのCN比
は47.8dBであり、良好な再生が可能であることが確認さ
れた。そして、光ヘッドによる加熱を行なわないで、磁
界を印加しながらマイクロ波のみを照射した場合、再生
信号には11.3MHzの成分は検出されなかった。
【0030】本実施例において、磁性膜はCoNi合金薄膜
を用いているが、磁性膜としてこれ以外の面内磁化膜に
おいても有効であることが確かめられており、本発明は
この磁性膜に限定されるものではない。また、実施例1
及び2において、記録ピットの傾斜部を利用してマイク
ロ波の吸収の変化を実現したが、磁性膜の印加磁界に対
する角度を変化させる方法であれば、マイクロ波による
情報の再生は可能である。例えば、非常に細かい凹凸を
基板に形成するといった方法なども有効であり、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
を用いているが、磁性膜としてこれ以外の面内磁化膜に
おいても有効であることが確かめられており、本発明は
この磁性膜に限定されるものではない。また、実施例1
及び2において、記録ピットの傾斜部を利用してマイク
ロ波の吸収の変化を実現したが、磁性膜の印加磁界に対
する角度を変化させる方法であれば、マイクロ波による
情報の再生は可能である。例えば、非常に細かい凹凸を
基板に形成するといった方法なども有効であり、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0031】実施例3:凹凸による記録情報を多層に形
成した記録媒体からの情報の再生について述べる。ここ
で用いた記録媒体Cの構造を図7に示す。まず、円盤型
の平坦なガラス基板701に2P法で案内溝401と記録ピッ
ト402を形成した。その配置は実施例2と同様である。
案内溝401の間隔は1.6ミクロンになるように形成した。
案内溝401の形状はV字状で、その幅は0.4ミクロンとし
た。記録ピット402のトラック方向の長さが0.25ミクロ
ン、平坦部の長さが0.25ミクロンの繰り返しになるよう
に調整した。記録ピット402の深さは0.15ミクロンであ
る。そして、この上に、第1保護層703としてAlSiNを40
0Å、第1磁性層704としてGdDyFeCo非晶質合金薄膜を15
0Å、第2保護層705としてAlSiNを400Åを連続してスパ
ッタリング法により成膜した。さらに、この上に2P法
で案内溝401と記録ピット402を形成した。記録ピット40
2と案内溝401の形状は先程と同様であるが、記録ピット
402のトラック方向の長さが0.3ミクロン、平坦部の長さ
が0.3ミクロンの繰り返しになるように変更した。そし
て、第3保護層707としてAlSiNを300Å、第2磁性層708
としてGdDyFeCo非晶質合金薄膜を150Å、第4保護層709
としてAlSiNを1000Åを連続してスパッタリング法によ
り成膜した。第1磁性層704と第2磁性層708の間隔は15
ミクロンであった。第1磁性層704と第2磁性層708は同
一な組成、膜厚の磁性膜である。この磁性層を平坦なガ
ラス基板に作製した試料に9.3GHzのマイクロ波を照射し
た場合、膜面に垂直方向に磁界を印加したときの室温で
の共鳴磁界は3.0kGaussであり、100℃においては約300G
aussであった。また、磁性層は磁化容易軸が膜面に対し
て垂直方向であり、キュリー温度は180℃、室温での保
磁力は2.2kOeである。
成した記録媒体からの情報の再生について述べる。ここ
で用いた記録媒体Cの構造を図7に示す。まず、円盤型
の平坦なガラス基板701に2P法で案内溝401と記録ピッ
ト402を形成した。その配置は実施例2と同様である。
案内溝401の間隔は1.6ミクロンになるように形成した。
案内溝401の形状はV字状で、その幅は0.4ミクロンとし
た。記録ピット402のトラック方向の長さが0.25ミクロ
ン、平坦部の長さが0.25ミクロンの繰り返しになるよう
に調整した。記録ピット402の深さは0.15ミクロンであ
る。そして、この上に、第1保護層703としてAlSiNを40
0Å、第1磁性層704としてGdDyFeCo非晶質合金薄膜を15
0Å、第2保護層705としてAlSiNを400Åを連続してスパ
ッタリング法により成膜した。さらに、この上に2P法
で案内溝401と記録ピット402を形成した。記録ピット40
2と案内溝401の形状は先程と同様であるが、記録ピット
402のトラック方向の長さが0.3ミクロン、平坦部の長さ
が0.3ミクロンの繰り返しになるように変更した。そし
て、第3保護層707としてAlSiNを300Å、第2磁性層708
としてGdDyFeCo非晶質合金薄膜を150Å、第4保護層709
としてAlSiNを1000Åを連続してスパッタリング法によ
り成膜した。第1磁性層704と第2磁性層708の間隔は15
ミクロンであった。第1磁性層704と第2磁性層708は同
一な組成、膜厚の磁性膜である。この磁性層を平坦なガ
ラス基板に作製した試料に9.3GHzのマイクロ波を照射し
た場合、膜面に垂直方向に磁界を印加したときの室温で
の共鳴磁界は3.0kGaussであり、100℃においては約300G
aussであった。また、磁性層は磁化容易軸が膜面に対し
て垂直方向であり、キュリー温度は180℃、室温での保
磁力は2.2kOeである。
【0032】次に、作製した記録媒体Cからのマイクロ
波による信号の再生を行なった。まず、測定に先立っ
て、記録媒体Cに15kOeの磁界を基板に垂直方向に印加し
た。ディスク回転数1800rpm、ディスク半径30mmであ
る。この条件では、0.25ミクロンのサイズの情報は11.3
MHzに、0.3ミクロンのサイズの情報は9.4MHzに相当す
る。光ヘッドのレーザパワー2.7mWとして、まず、第1
磁性層704に集光して、記録媒体Cの一部を加熱した。加
熱された領域に磁界を300Gauss印加した。ここで、周波
数9.3GHzのマイクロ波を記録媒体Cに照射してその吸収
の信号をスペクトラムアナライザーにて測定を行なっ
た。再生信号の評価は、実施例1と同様に行なった。測
定された再生信号の11.3MHzのCN比は48.0dBであり、
9.4MHzの信号は検出されなかった。次に、光ヘッドのレ
ーザパワー3.4mWとして第2磁性層708に集光して、記録
媒体Cを加熱したところ、再生信号の9.4MHzのCN比は4
8.4dBであり、先程と同様に11.3MHzの信号は検出されな
かった。以上のことから、記録層を2層にした記録媒体
において、独立に良好な再生信号が得られることが確認
された。そして、凹凸による記録情報を積層化しても情
報の再生が可能であり、記録容量の増大が可能であるこ
とが確認された。
波による信号の再生を行なった。まず、測定に先立っ
て、記録媒体Cに15kOeの磁界を基板に垂直方向に印加し
た。ディスク回転数1800rpm、ディスク半径30mmであ
る。この条件では、0.25ミクロンのサイズの情報は11.3
MHzに、0.3ミクロンのサイズの情報は9.4MHzに相当す
る。光ヘッドのレーザパワー2.7mWとして、まず、第1
磁性層704に集光して、記録媒体Cの一部を加熱した。加
熱された領域に磁界を300Gauss印加した。ここで、周波
数9.3GHzのマイクロ波を記録媒体Cに照射してその吸収
の信号をスペクトラムアナライザーにて測定を行なっ
た。再生信号の評価は、実施例1と同様に行なった。測
定された再生信号の11.3MHzのCN比は48.0dBであり、
9.4MHzの信号は検出されなかった。次に、光ヘッドのレ
ーザパワー3.4mWとして第2磁性層708に集光して、記録
媒体Cを加熱したところ、再生信号の9.4MHzのCN比は4
8.4dBであり、先程と同様に11.3MHzの信号は検出されな
かった。以上のことから、記録層を2層にした記録媒体
において、独立に良好な再生信号が得られることが確認
された。そして、凹凸による記録情報を積層化しても情
報の再生が可能であり、記録容量の増大が可能であるこ
とが確認された。
【0033】本実施例では2層の記録層からなる記録媒
体を用いているが、3層以上の記録層を有する記録媒体
においても本発明は有効であり、本発明は本実施例に限
定されると考えられるべきではない。
体を用いているが、3層以上の記録層を有する記録媒体
においても本発明は有効であり、本発明は本実施例に限
定されると考えられるべきではない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、基板上に高密度に
形成した凹凸による情報を再生することが可能となり、
媒体の記録容量が増大することができた。構成が単純で
あり非常に安価な再生専用媒体を得ることができる。ま
た、記録層の多層化が可能であるため、記録容量の一層
の増大が実現できる。
形成した凹凸による情報を再生することが可能となり、
媒体の記録容量が増大することができた。構成が単純で
あり非常に安価な再生専用媒体を得ることができる。ま
た、記録層の多層化が可能であるため、記録容量の一層
の増大が実現できる。
【図1】 本発明の情報再生の原理図である。
【図2】 マイクロ波の吸収による磁気モーメントの運
動の変化を表す図である。
動の変化を表す図である。
【図3】 実施例1で用いた情報再生装置のブロック図
である。
である。
【図4】 (a)は、実施例1で用いた記録媒体Aの基板上
での記録ピットと案内溝の配置を表す図である。(b)
は、図4(a)において基板のA-A'断面図である。(c)は、
図4(a)において基板のB-B'断面図である。
での記録ピットと案内溝の配置を表す図である。(b)
は、図4(a)において基板のA-A'断面図である。(c)は、
図4(a)において基板のB-B'断面図である。
【図5】 (a)は、実施例2で用いた記録媒体Bの基板上
での記録ピットと案内溝の配置を表す図である。(b)
は、図5(a)において基板のA-A'断面図である。(c)は、
図5(a)において基板のB-B'断面図である。
での記録ピットと案内溝の配置を表す図である。(b)
は、図5(a)において基板のA-A'断面図である。(c)は、
図5(a)において基板のB-B'断面図である。
【図6】 本発明の情報再生の原理図である。
【図7】 実施例3で用いた記録媒体Cの構成を表す図
である。
である。
101 対物レンズ 102 レーザ光 103 マイクロ波 104 加熱領域 105 共鳴領域 106 基板 107 磁性層 108 磁化 109 印加磁界 110 平坦部 111 傾斜部 301 記録媒体 302 スピンドルモータ 303 磁界印加用コイル 304 光ヘッド 305 マイクロ波発振源 306 導波管 307 マイクロ波検出器 401 案内溝 402 記録ピット 403 平坦部 404 傾斜部 601 第1印加磁界 602 第2印加磁界 603 磁気ヘッド 701 基板 702 第1−2P樹脂層 703 第1保護層 704 第1磁性層 705 第2保護層 706 第2−2P樹脂層 707 第3保護層 708 第2磁性層 709 第4保護層
Claims (4)
- 【請求項1】 情報記録媒体を局所的に加熱し、同時
にマイクロ波を前記情報記録媒体に照射して、前記情報
記録媒体での前記マイクロ波の吸収を用いて情報の再生
を行なう情報記録再生方法において、情報に対応して前
記情報記録媒体にあらかじめ形成した凹凸部でのマイク
ロ波の吸収の変化を用いて情報の再生を行なうことを特
徴とする情報記録再生方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録再生方法に
おいて、光ヘッドを用いて情報記録媒体上にレーザ光を
集光することにより前記情報記録媒体の一部を局所的に
加熱することを特徴とする情報記録再生方法。 - 【請求項3】 情報記録媒体を局所的に加熱し、同時
にマイクロ波を前記情報記録媒体に照射して、前記情報
記録媒体での前記マイクロ波の吸収を用いて情報の再生
を行なう情報記録再生方法に用いる情報記録媒体におい
て、記録する情報に対応する凹凸をあらかじめ形成した
基板と、磁性膜とからなることを特徴とする情報記録媒
体。 - 【請求項4】 請求項3に記載の情報記録媒体におい
て、記録情報に対応する凹凸を形成した基板に磁性膜を
形成した記録媒体上に、前記記録情報とは別の記録情報
に対応する凹凸と磁性膜とを、少なくとも一回以上形成
することを特徴とする情報記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12550394A JPH07334875A (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 情報記録再生方法及び情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12550394A JPH07334875A (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 情報記録再生方法及び情報記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07334875A true JPH07334875A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14911735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12550394A Pending JPH07334875A (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 情報記録再生方法及び情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07334875A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19627960A1 (de) * | 1996-07-11 | 1998-01-22 | Bernd Schmalholz | Verfahren zur Deaktivierung von Informationsträgern |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP12550394A patent/JPH07334875A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19627960A1 (de) * | 1996-07-11 | 1998-01-22 | Bernd Schmalholz | Verfahren zur Deaktivierung von Informationsträgern |
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