JPH07335666A - 接合形電界効果トランジスタ及びその作製方法 - Google Patents

接合形電界効果トランジスタ及びその作製方法

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JPH07335666A JP6152859A JP15285994A JPH07335666A JP H07335666 A JPH07335666 A JP H07335666A JP 6152859 A JP6152859 A JP 6152859A JP 15285994 A JP15285994 A JP 15285994A JP H07335666 A JPH07335666 A JP H07335666A
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  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Element Separation (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】リーク電流の発生やサイドゲート効果を抑制す
ることができる接合形電界効果トランジスタ、及びその
作製方法を提供する。 【構成】半絶縁性化合物半導体基板10に形成された接
合形電界効果トランジスタのゲート部13からチャネル
幅方向に、チャネル部11から食み出したゲート延在部
13Aが延びており、このゲート延在部13Aの下の半
絶縁性化合物半導体基板に絶縁層14が形成されてい
る。作製方法は、基板10に、チャネル部11及びソー
ス・ドレイン部12を形成し、チャネル部11の上にゲ
ート部13を形成し併せてゲート部13から延び且つチ
ャネル幅方向に食み出したゲート延在部13Aを形成
し、次いで、少なくともチャネル部11との間に隙間が
形成されないようにチャネル部11及びソース・ドレイ
ン部12に隣接して基板10に絶縁層14を形成する各
工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半絶縁性化合物半導体
基板に形成された接合形電界効果トランジスタ及びその
作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ギガヘルツ帯における高速動作に適し
た、GaAsから成る半絶縁性化合物半導体基板に形成
された集積回路が開発されている。この集積回路は、1
GHz前後の周波数帯を用いた例えば携帯電話の増幅回
路として用いられ始めている。この集積回路は、通常、
MES型電界効果トランジスタあるいは接合形電界効果
トランジスタから構成されている。
【0003】半絶縁性化合物半導体基板に形成された従
来のn型の接合形電界効果トランジスタを図8に示す。
図8の(A)は模式的な平面図である。また、図8の
(B)及び(C)は、図8の(A)の線B−B及び線C
−Cに沿った模式的な一部断面図である。尚、半絶縁性
化合物半導体基板を、以下、単に基板と呼ぶ場合があ
り、通常のn型の接合形電界効果トランジスタを、以
下、単に電界効果トランジスタと呼ぶ場合もある。
【0004】従来のn型の接合形電界効果トランジスタ
を作製する方法の概要を、以下、説明する。尚、電界効
果トランジスタにはゲート電極、ソース・ドレイン電極
が形成されているが、各図面においてはこれらの図示を
省略した。また、ダイオードや抵抗素子にも電極や端子
が形成されているが、各図面においてはこれらの図示も
省略した。
【0005】[工程−10]先ず、フォトマスクが形成
されたGaAsから成る基板10に対してシリコンのイ
オン注入を行うことによって、n++型導電領域から成る
ソース・ドレイン部12を形成する。その後、フォトマ
スクを除去し、再び別のフォトマスクを形成し、次い
で、基板10に対してシリコンのイオン注入を再び行う
ことによって、n+型導電領域から成るチャネル部11
を形成する。その後、アニール処理を施し、n型不純物
であるイオン注入されたシリコンを活性化する。
【0006】[工程−20]次に、チャネル部11及び
ソース・ドレイン部12を含む全面に、例えばSiN
(窒化シリコン)から成る絶縁膜をCVD法等で形成
し、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用い
てチャネル部11の上方の絶縁膜に開口部を形成する。
その後ジメチル亜鉛(DMZ)を含んだ基体を絶縁膜に
形成された開口部に流しながら加熱処理を施して、亜鉛
をチャネル部11内に拡散させることによって、p++
導電領域から成るゲート部13を形成する。このとき、
ゲート部13はチャネル部11から外側に食(は)み出
した状態とする。即ち、チャネル幅方向にチャネル部1
1から食み出したゲート延在部13Aを形成する。チャ
ネル部11に対するゲート部13のゲート幅が変化する
と、電界効果トランジスタを流れる電流が変化する。従
って、電界効果トランジスタ作製工程における余裕度
(マージン)を取るために、ゲート部13がチャネル部
11から外側に食み出した構造としている。
【0007】[工程−30]その後、電界効果トランジ
スタ相互の電気的絶縁性を確保するために、素子分離領
域40を形成する。素子分離領域40は、電界効果トラ
ンジスタが形成されていない基板の領域にホウ素をイオ
ン注入することによって形成される。こうして、図8に
示す構造を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のn型接合形電界
効果トランジスタの作製方法においては、[工程−3
0]におけるホウ素イオンの注入の際に、図8の
(A)、(B)及び(C)に示すように、素子分離領域
40は、チャネル部11、ソース・ドレイン部12から
0.3μm〜1.0μm程度離れて形成される。尚、素
子分離領域40とチャネル部11及びソース・ドレイン
部12との間に形成された領域を参照番号41で示し
た。即ち、ゲート部13のチャネル部11から外側に食
み出したゲート延在部13Aの一部分13Bは、素子分
離領域40と重なっていない状態となる。尚、チャネル
部11から素子分離領域40までの距離は、素子分離領
域40をイオン注入法にて形成する際のフォトマスクの
位置合わせ精度に専ら依存している。
【0009】このようなゲート延在部13Aの一部分1
3Bが存在すると、或る電界効果トランジスタが、隣接
する電界効果トランジスタの影響を受けるという問題が
ある。即ち、図9に模式的な一部断面図を示すように、
隣接する電界効果トランジスタのゲート部13に正電圧
を印加し、或る電界効果トランジスタのソース・ドレイ
ン部12に負電圧を印加すると、無視できない電流が、
或る電界効果トランジスタとそれに隣接する電界効果ト
ランジスタとの間に流れる。尚、このような電流を、以
下、リーク電流と呼ぶ。また、このような現象は、通
常、サイドゲート効果あるいはバックゲート効果と呼ば
れている。具体的には、隣接する電界効果トランジスタ
のゲート延在部13Aの一部分13Bから領域41及び
素子分離領域40の下方を介して、或る電界効果トラン
ジスタのソース・ドレイン部12にリーク電流が流れ
る。素子分離領域40がチャネル部11から0.3μm
離れて形成された場合(即ち、領域41の幅を0.3μ
mとした場合)の、電界効果トランジスタのソース・ド
レイン部12とそれに隣接する電界効果トランジスタと
のゲート部13との間の典型的な電流電圧特性を、図3
に点線で示す。尚、図3の縦軸は、電界効果トランジス
タのソース・ドレイン部12とそれに隣接する電界効果
トランジスタとのゲート部13との間に流れる電流の値
I(単位:ナノアンペア)であり、横軸は、電界効果ト
ランジスタのゲート部13に印加された電圧から隣接す
る電界効果トランジスタのソース・ドレイン部12に印
加された電圧を減じた電圧差V(単位:ボルト)であ
る。
【0010】このように、或る電界効果トランジスタと
それに隣接する電界効果トランジスタとの間にリーク電
流が流れると、電界効果トランジスタの動作特性に悪影
響が生じる。それ故、このようなリーク電流は出来る限
り小さくする必要がある。
【0011】電界効果トランジスタに隣接してダイオー
ドが形成されている場合、電界効果トランジスタのゲー
ト延在部13Aの一部分13Bから領域41及び素子分
離領域40の下方を介して、隣接するダイオードのn型
導電領域30にリーク電流が流れる(図10の(A)の
模式図参照)。尚、図10の(A)中、参照番号31は
p型導電領域である。
【0012】あるいは又、電界効果トランジスタに隣接
してn型導電領域32から成る抵抗素子が形成されてい
る場合、電界効果トランジスタのゲート延在部13Aの
一部分13Bから領域41及び素子分離領域40の下方
を介して、隣接する抵抗素子のn型導電領域32にリー
ク電流が流れる(図10の(B)の模式図参照)。この
ようなリーク電流の発生も、接合形電界効果トランジス
タの動作安定の観点から望ましいものではない。
【0013】従って、本発明の目的は、リーク電流の発
生やサイドゲート効果を抑制することができ、隣接する
接合形電界効果トランジスタやダイオードあるいは抵抗
素子の影響を受け難い、半絶縁性化合物半導体基板に形
成された接合形電界効果トランジスタ、及びその作製方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、半絶縁性
化合物半導体基板に形成され、チャネル部、ゲート部及
びソース・ドレイン部を備えた接合形電界効果トランジ
スタであって、チャネル幅方向にチャネル部から食み出
したゲート延在部がゲート部から延びており、このゲー
ト延在部の下の半絶縁性化合物半導体基板に絶縁層が形
成されていることを特徴とする接合形電界効果トランジ
スタによって達成することができる。
【0015】本発明の接合形電界効果トランジスタにお
いては、絶縁層が、少なくともチャネル部と重なってい
る態様を含み得る。半絶縁性化合物半導体基板をGaA
sから構成し、絶縁層に不純物としてホウ素を含ませる
ことができる。
【0016】上記の目的を達成するための本発明の接合
形電界効果トランジスタの作製方法は、(イ)半絶縁性
化合物半導体基板に、チャネル部及びソース・ドレイン
部を形成する工程と、(ロ)チャネル部の上にゲート部
を形成し、併せてこのゲート部から延び且つチャネル幅
方向にチャネル部から食み出したゲート延在部を形成す
る工程と、(ハ)少なくともチャネル部との間に隙間が
形成されないように、チャネル部及びソース・ドレイン
部に隣接して半絶縁性化合物半導体基板に絶縁層を形成
する工程、から成ることを特徴とする。
【0017】本発明の接合形電界効果トランジスタの作
製方法においては、前記工程(ハ)において、少なくと
もチャネル部と重なるように、チャネル部及びソース・
ドレイン部に隣接して絶縁層を形成する態様を含み得
る。また、半絶縁性化合物半導体基板はGaAsから成
り、絶縁層をホウ素のイオン注入によって形成すること
ができる。
【0018】
【作用】本発明においては、ゲート延在部はチャネル幅
方向にチャネル部から食み出しており、このゲート延在
部の下の半絶縁性化合物半導体基板に絶縁層が形成され
ている。従って、ゲート延在部から、隣接する接合形電
界効果トランジスタやダイオードあるいは抵抗素子への
リーク電流の流れは、絶縁層によって阻止される。その
結果、サイドゲート効果の発生を効果的に抑制すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0020】(実施例1)実施例1の接合形電界効果ト
ランジスタの模式的な平面図を図1の(A)に示す。ま
た、図1の(A)の線B−B及び線C−Cに沿った実施
例1の接合形電界効果トランジスタの模式的な一部断面
図を図1の(B)及び(C)に示す。
【0021】実施例1の接合形電界効果トランジスタ
は、n型あるいはp型の半絶縁性化合物半導体基板10
に形成されている。そして、n+型導電領域から成るチ
ャネル部11、p++型導電領域から成るゲート部13、
及びn++型導電領域ソース・ドレイン部12を備えてい
る。また、チャネル幅方向にチャネル部11から食み出
したゲート延在部13Aがゲート部13から延びてい
る。尚、このゲート延在部13Aは、実際にはゲート部
としての機能は有していない。そして、このゲート部の
食み出し部分であるゲート延在部13Aの下の半絶縁性
化合物半導体基板10に絶縁層14が形成されている。
この絶縁層14は素子分離領域としても機能する。
【0022】本発明の接合形電界効果トランジスタにお
いては、従来の接合形電界効果トランジスタのように、
チャネル部11及びソース・ドレイン部12と素子分離
領域に相当する絶縁層14との間に隙間が形成されてい
ない。従って、ゲート部13のゲート延在部13Aから
隣接する接合形電界効果トランジスタのソース・ドレイ
ン部に大きなリーク電流が流れることを防止し得る。
【0023】実施例1の接合形電界効果トランジスタの
作製方法を、図2を参照して、以下説明する。尚、図2
は、図1の(A)の線C−Cに沿った模式的な一部断面
図に相当する。
【0024】[工程−100]先ず、GaAsから成る
半絶縁性化合物半導体基板10に、チャネル部11及び
ソース・ドレイン部12を形成する。即ち、フォトマス
ク20が形成されたGaAsから成る半絶縁性化合物半
導体基板10に対してシリコンのイオン注入を行うこと
によって、電界効果トランジスタのn++型導電領域から
成るソース・ドレイン部12を形成する(図2の(A)
参照)。その後、フォトマスク20を除去し、再び別の
フォトマスク21を形成し、次いで、半絶縁性化合物半
導体基板10に対してシリコンのイオン注入を再び行
う。これによって、n+型導電領域から成るチャネル部
11が形成される(図2の(B)参照)。その後、フォ
トマスク21を除去し、次いで、アニール処理を施し、
n型不純物であるイオン注入されたシリコンを活性化す
る。
【0025】[工程−110]次に、チャネル部11の
上にゲート部13を形成し、併せてこのゲート部から延
び且つチャネル幅方向にチャネル部11から食み出した
ゲート延在部13Aを形成する。そのために、先ず、チ
ャネル部11及びソース・ドレイン部12を含む全面
に、例えばSiN(窒化シリコン)から成る絶縁膜(図
示せず)をCVD法等で形成し、フォトリソグラフィ技
術及びエッチング技術を用いてチャネル部11の上方の
絶縁膜に開口部を形成する。その後ジメチル亜鉛(DM
Z)を含んだ基体を絶縁膜に形成された開口部に流しな
がら加熱処理を施して、亜鉛をチャネル部11内に拡散
させることによって、p++型導電領域から成るゲート部
13を形成する(図2の(C)参照)。
【0026】[工程−120]その後、電界効果トラン
ジスタ相互の電気的絶縁性を確保するために、素子分離
領域に相当する絶縁層14を形成する。絶縁層14は、
チャネル部11及びソース・ドレイン部12を被覆する
フォトマスクを形成し、次いで、チャネル部11及びソ
ース・ドレイン部12が形成されていない半絶縁性化合
物半導体基板10の領域にホウ素をイオン注入すること
によって形成することができる。実施例1においては、
絶縁層14とチャネル部11及びソース・ドレイン部1
2との間に隙間が形成されないように、チャネル部11
及びソース・ドレイン部12に隣接して半絶縁性化合物
半導体基板10に絶縁層14を形成した。尚、かかる絶
縁層14の形成は、半導体装置の量産ラインにおけるフ
ォトマスクの位置合わせ精度の向上に依るところが大き
い。こうして、図1に示した接合形電界効果トランジス
タを作製することができる。
【0027】[工程−130]その後、ゲート部13及
びソース・ドレイン部12を含む全面に、例えばSiO
2から成る絶縁膜をCVD法等によって形成し、フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてゲート部
及びソース・ドレイン部の上方の絶縁膜に開口部を形成
する。その後、例えばスパッタ法によって、かかる開口
部内を含む絶縁膜上に金属配線材料層を堆積させた後、
絶縁膜上の金属配線材料層をパターニングして、配線を
形成する。尚、金属配線材料とし、ゲート部用には例え
ばPt/Auを、ソース・ドレイン部用には例えばAu
−Ge/Niを挙げることができる。
【0028】こうして作製された或る接合形電界効果ト
ランジスタのゲート部13に正電圧を印加し、隣接する
接合形電界効果トランジスタのソース・ドレイン部12
に負電圧を印加したときの典型的な電流電圧特性を、図
3に実線で示す。従来の接合形電界効果トランジスタに
て得られた電流電圧特性を示す点線と比較すれば、実施
例1の接合形電界効果トランジスタにおいては、リーク
電流が格段に減少していることが判る。
【0029】(実施例2)実施例1においては、絶縁層
14とチャネル部11及びソース・ドレイン部12との
間に隙間が形成されないように、チャネル部11及びソ
ース・ドレイン部12に隣接して半絶縁性化合物半導体
基板10に絶縁層14を形成した。これに対して、実施
例2においては、模式的な平面図を図4の(A)に示
し、模式的な一部断面図を図4の(B)に示すように、
絶縁層14の一部分14Aが、チャネル部11及びソー
ス・ドレイン部12と重なっている。この点を除き、実
施例2の接合形電界効果トランジスタは実施例1と同様
とすることができる。尚、実施例2の接合形電界効果ト
ランジスタにおいては、絶縁層14の重なり分(食い込
み分)を見越して、チャネル幅等を設計しておく。
【0030】実施例2の接合形電界効果トランジスタの
作製方法においては、実施例1の[工程−120]にお
いて、チャネル部11及びソース・ドレイン部12と部
分的に重なるように、チャネル部及びソース・ドレイン
部に隣接して絶縁層14を形成する。この点を除き、実
施例2の接合形電界効果トランジスタは、実施例1の接
合形電界効果トランジスタの作製方法と同様の方法で作
製することができる。
【0031】(実施例3)図5の(A)に模式的な一部
断面図を示す実施例3は、実施例1にて説明した接合形
電界効果トランジスタ、及びそれに隣接してダイオード
が形成された例である。ダイオードは、n型導電領域3
0及びp型導電領域31から構成されている。このよう
なダイオードは、基本的には接合形電界効果トランジス
タの作製工程におけるソース・ドレイン部の形成及びゲ
ート部の形成の際に、同時に形成することができる。
【0032】(実施例4)図5の(B)に模式的な一部
断面図を示す実施例4は、実施例1にて説明した接合形
電界効果トランジスタ、及びそれに隣接して抵抗素子が
形成された例である。抵抗素子は、n型導電領域32か
ら構成されている。このような抵抗素子は、基本的には
接合形電界効果トランジスタの作製工程におけるソース
・ドレイン部の形成の際に、同時に形成することができ
る。
【0033】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0034】実施例1では、[工程−120]におい
て、絶縁層14とチャネル部11及びソース・ドレイン
部12との間に隙間が形成されないように、チャネル部
11及びソース・ドレイン部12に隣接して半絶縁性化
合物半導体基板10に絶縁層14を形成した。しかしな
がら、この[工程−120]においては、少なくともチ
ャネル部11との間に隙間が形成されないように、チャ
ネル部11及びソース・ドレイン部12に隣接して半絶
縁性化合物半導体基板に絶縁層14を形成すればよい。
このような例を、図6の(A)の模式的な平面図及び図
6の(B)の模式的な一部断面図に示す。図6に示した
例では、チャネル部11の一部分との間に隙間が形成さ
れないように、チャネル部11及びソース・ドレイン部
12に隣接して半絶縁性化合物半導体基板に絶縁層14
が形成されている。言い換えれば、ゲート部の食み出し
部分であるゲート延在部13Aの下の半絶縁性化合物半
導体基板に、図1の(B)に示したように、確実に絶縁
層14が形成されていればよい。尚、チャネル部11の
他の部分と絶縁層14の間、及びソース・ドレイン部1
2と絶縁層14の間に形成された隙間を参照番号15で
示した。また、図6の(B)は、図6の(A)の線B−
Bに沿った模式的な一部断面図である。
【0035】同様に、実施例2においても、図7の模式
的な平面図に示すように、絶縁層14が少なくともチャ
ネル部11と確実に重なっていればよい。図7に示した
例では、チャネル部11と重なるように、また、ソース
・ドレイン部の一部分と重なるように、チャネル部11
及びソース・ドレイン部12に隣接して半絶縁性化合物
半導体基板に絶縁層14が形成されている。尚、ソース
・ドレイン部の他の部分と絶縁層14の間に形成された
隙間を参照番号15で示した。
【0036】各実施例においては、n++型導電領域から
成るソース・ドレイン部の形成のために、Siのイオン
注入を行ったが、その代わりにSeのイオン注入を行っ
てもよい。また、p++型導電領域から成るゲート部を形
成するためにZnを拡散させたが、その代わりに、C、
MgあるいはBe等を拡散させたりイオン注入してもよ
い。絶縁層14は、ホウ素のイオン注入にて形成する代
わりに、酸素や水素のイオン注入にて形成することもで
きる。実施例においてはn型接合形電界効果トランジス
タを例にとり説明したが、本発明の接合形電界効果トラ
ンジスタはp型接合形電界効果トランジスタであっても
よい。
【0037】
【発明の効果】本発明の接合形電界効果トランジスタに
おいては、p型導電領域であるゲート部と、隣接する接
合形電界効果トランジスタのn型導電領域であるソース
・ドレイン部との間、あるいは又隣接するダイオードや
抵抗素子との間の電気的絶縁性及び電気的耐圧が向上す
る。それ故、隣接する接合形電界効果トランジスタ間に
おけるサイドゲート効果が低減し、接合形電界効果トラ
ンジスタとダイオードや抵抗素子との間に流れるリーク
電流を低減することができる。その結果、接合形電界効
果トランジスタの動作安定を図ることができ、更には、
接合形電界効果トランジスタの集積度を向上させること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の接合形電界効果トランジスタの模式
的な平面図及び断面図である。
【図2】実施例1の接合形電界効果トランジスタの作製
方法を説明するための半絶縁性化合物半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図3】実施例1及び従来の接合形電界効果トランジス
タにおける典型的な電流電圧特性を示す図である。
【図4】実施例2の接合形電界効果トランジスタの模式
的な平面図及び断面図である。
【図5】実施例3及び実施例4の構成を示す模式的な一
部断面図である。
【図6】実施例1の変形例の模式的な平面図及び一部断
面図である。
【図7】実施例2の変形例の模式的な平面図である。
【図8】従来のn型接合形電界効果トランジスタの作製
方法を説明するための基板等の模式的な平面図及び一部
断面図である。
【図9】従来のn型接合形電界効果トランジスタにおけ
る問題点を説明するための模式的な一部断面図である。
【図10】従来の接合形電界効果トランジスタとダイオ
ードの組み合わせ、及び従来の接合形電界効果トランジ
スタと抵抗素子の組み合わせにおける問題点を説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 半絶縁性化合物半導体基板 11 チャネル部 12 ソース・ドレイン部 13 ゲート部 13A ゲート延在部 14 絶縁層 20,21 フォトマスク 30,32 n型導電領域 31 p型導電領域 40 素子分離領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性化合物半導体基板に形成され、チ
    ャネル部、ゲート部及びソース・ドレイン部を備えた接
    合形電界効果トランジスタであって、 チャネル幅方向にチャネル部から食み出したゲート延在
    部がゲート部から延びており、該ゲート延在部の下の半
    絶縁性化合物半導体基板に絶縁層が形成されていること
    を特徴とする接合形電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】絶縁層は、少なくともチャネル部と重なっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の接合形電界効
    果トランジスタ。
  3. 【請求項3】半絶縁性化合物半導体基板はGaAsから
    成り、絶縁層には不純物としてホウ素が含まれているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合形電
    界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】(イ)半絶縁性化合物半導体基板に、チャ
    ネル部及びソース・ドレイン部を形成する工程と、 (ロ)該チャネル部の上にゲート部を形成し、併せて該
    ゲート部から延び且つチャネル幅方向にチャネル部から
    食み出したゲート延在部を形成する工程と、 (ハ)少なくともチャネル部との間に隙間が形成されな
    いように、チャネル部及びソース・ドレイン部に隣接し
    て半絶縁性化合物半導体基板に絶縁層を形成する工程、
    から成ることを特徴とする接合形電界効果トランジスタ
    の作製方法。
  5. 【請求項5】前記工程(ハ)において、少なくともチャ
    ネル部と重なるように、チャネル部及びソース・ドレイ
    ン部に隣接して絶縁層を形成することを特徴とする請求
    項4に記載の接合形電界効果トランジスタの作製方法。
  6. 【請求項6】半絶縁性化合物半導体基板はGaAsから
    成り、絶縁層はホウ素のイオン注入によって形成される
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の接合形
    電界効果トランジスタの作製方法。
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