JPH07337066A - 直接トルク制御インバータのスイッチング回数低減方式 - Google Patents

直接トルク制御インバータのスイッチング回数低減方式

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JPH07337066A
JPH07337066A JP12100194A JP12100194A JPH07337066A JP H07337066 A JPH07337066 A JP H07337066A JP 12100194 A JP12100194 A JP 12100194A JP 12100194 A JP12100194 A JP 12100194A JP H07337066 A JPH07337066 A JP H07337066A
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magnetic flux
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JP12100194A
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Hideki Kimura
秀樹 木村
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/10Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by engine-driven generators, e.g. generators driven by combustion engines
    • B60L50/16Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by engine-driven generators, e.g. generators driven by combustion engines with provision for separate direct mechanical propulsion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1次鎖交磁束の大きさが1次鎖交磁束の最大
値φmaxと最小値φminとの間にあるときには、1
次鎖交磁束の磁束偏角の領域が切換わっても前の磁束偏
角の領域のスイッチング電圧パターンを保持するように
する。 【構成】 演算回路6で演算された1次鎖交磁束の磁束
偏角の領域の切換わり時に、演算回路6で演算された1
次鎖交磁束ベクトルの大きさが予め定められた1次鎖交
磁束の最大値φmaxと最小値φminとの間にあると
き、前の磁束偏角領域のスイッチング電圧パターンのデ
ータを保持させるラッチ回路26を設け、前の磁束偏角
領域のアドレスでスイッチングテーブル8をアクセスし
たときのアドレスを保持し、前の磁束偏角領域のスイッ
チング電圧パターンのデータを保持する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接トルク制御インバ
ータのスイッチング回数低減方式、特に直接トルク制御
方式の三相誘導電動機を用いてエンジンと三相誘導電動
機との間でエネルギーの授受を行ない、その回転制御を
行うようにしたエンジン・誘導電動機のハイブリッド装
置において、インバータ部のスイッチング切換え回数を
少なくするようにした直接トルク制御インバータのスイ
ッチング回数低減方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直接トルク制御インバータのスイ
ッチングは次のようにして行われていた。
【0003】すなわち図12は従来のスイッチングテー
ブルをアクセスするスイッチングパターン選択回路の概
略説明図を示している。同図において、7はスイッチン
グパターン選択回路、8はスイッチングテーブルを表わ
している。
【0004】現時点の1次鎖交磁束の磁束偏角の領域は
3ビットで表わされ、この3ビットがスイッチングテー
ブル8のA3,A2,A1のアドレス部分に入力される
様になっている。そしてヒステリシスを有する磁束比較
器24からの出力信号がスイッチングテーブル8のA0
のアドレス部分に入力されており、トルク比較器25の
出力であるトルク偏差が2ビットのA5,A4で表わさ
れ、スイッチングテーブル8のA5,A4のアドレス部
分に入力されるようになっている。
【0005】この様にA5ないしA0の6ビットのアド
レスがスイッチングパターン選択回路7で生成され、当
該A5ないしA0の6ビットのアドレスでスイッチング
テーブル8がアクセスされるようになっている。
【0006】1次鎖交磁束の磁束偏角の領域が例えば図
13図示の如く、6領域に区分されているとき、領域1
から2、領域2から3等、1次鎖交磁束の磁束偏角の領
域が切換わる毎に新たなアドレスがスイッチングパター
ン選択回路7で生成され、この新たなアドレスでスイッ
チングテーブル8がアクセスされる。そしてスイッチン
グテーブル8から読出された新たなスイッチング電圧パ
ターンが、インバータ部に設定されるようになってい
た。
【0007】例えば図14図示の如く、1次鎖交磁束Φ
の磁束偏角が予め定められた最大値φmax及び最小値
φminとの間にあり、その磁束偏角の領域が1から2
へ切換わるとき、1次鎖交磁束Φの磁束偏角の領域が1
から2へ切換わる前後でスイッチング電圧パターンがス
イッチングテーブル8からそれぞれ読出され、当該スイ
ッチング電圧パターンに対応してスイッチング電圧ベク
トルV2とスイッチング電圧ベクトルV3とが磁束偏角
の領域が1と2とでそれぞれ発生する。
【0008】従って磁束偏角の領域が1において1次鎖
交磁束Φがスイッチング電圧ベクトルV2に沿って回転
しているとき、1次鎖交磁束Φの磁束偏角の領域が1か
ら2へ切換わると、1次鎖交磁束Φは当該スイッチング
電圧ベクトルV3に沿って回転を始める。
【0009】つまり磁束偏角が1の領域から2の領域に
切換わるときの1次鎖交磁束Φの回転の仕方は、磁束偏
角の領域が1においてスイッチング電圧ベクトルV2に
沿って回転する1次鎖交磁束Φの先端が1次鎖交磁束の
最大値φmaxと最小値φminとの間にあっても、1
次鎖交磁束Φが2の領域に切換わるときには新たに設定
されたスイッチング電圧ベクトルV3に沿って強制的に
回転させられるようになっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来のインバ
ータ部へのスイッチング電圧パターンの設定制御の仕方
では、1次鎖交磁束の磁束偏角の領域が切換わる毎にイ
ンバータ部のスイッチング電圧パターンを設定制御し直
しているので、インバータ部のスイッチング回数が増え
ると共に、インダクタンスのため三相誘導電動機の三相
巻線に所定の1次鎖交磁束が発生しない内に、新たなス
イッチング電圧パターンが設定制御され、所望の磁束特
性が得られないという問題点があった。
【0011】本発明は、上記の問題点を鑑みなされたも
のであり、磁束偏角の領域が切換わるとき、1次鎖交磁
束の大きさが1次鎖交磁束の最大値φmaxと最小値φ
minとの間にあるときには、1次鎖交磁束の磁束偏角
の領域が切換わってもスイッチング電圧パターンの新た
な設定制御をやめ、前の磁束偏角の領域のスイッチング
電圧パターンを保持するようにして、インバータ部のス
イッチング回数を減らし、充分な磁束特性が得られる直
接トルク制御インバータのスイッチング回数低減方式を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】上記の目的を解決する
ために、本発明の直接トルク制御インバータのスイッチ
ング回数低減方式はエンジンと誘導電動機とが結合され
たエンジン・誘導電動機におけるハイブリッド装置の直
接トルク制御インバータのスイッチング回数低減方式に
おいて、スイッチング素子の組合わせにより三相誘導電
動機の三相巻線に回転磁束(1次鎖交磁束)を発生させ
るインバータ部と、三相誘導電動機の瞬時入力電圧と電
流とからその1次鎖交磁束ベクトル及び瞬時トルクを演
算する演算回路と、予め定められた1次鎖交磁束の最大
値φmax及び最小値φmin、予め定められた磁束偏
角の領域、トルクの正転,停止,逆転の種類を要素と
し、インバータ部のスイッチング電圧パターンが予めデ
ータとして記憶されているスイッチングテーブルと、演
算回路が出力する上記1次鎖交磁束ベクトル及び瞬時ト
ルクと目標値の1次鎖交磁束指令及びトルク指令とを基
に上記スイッチングテーブルをアクセスし、上記インバ
ータ部のスイッチング電圧パターンを選択するスイッチ
ングパターン選択回路と、演算回路で演算された1次鎖
交磁束の磁束偏角の領域の切換わり時に、演算回路で演
算された1次鎖交磁束ベクトルの大きさが上記予め定め
られた1次鎖交磁束の最大値φmaxと最小値φmin
との間にあるとき、前の磁束偏角の領域のスイッチング
電圧パターンのデータを保持させるラッチ回路とを備
え、インバータ部のスイッチング切換え回数を低減せし
めたことを特徴としている。
【0013】そして、上記前の磁束偏角の領域のスイッ
チング電圧パターンのデータを保持させるラッチ回路
は、前の磁束偏角領域のアドレスを保持することによ
り、前の磁束偏角領域のスイッチング電圧パターンのデ
ータを保持する構成であっても、また前の磁束偏角領域
のアドレスでスイッチングテーブルから読出されたスイ
ッチング電圧パターンのデータを保持する構成であって
もよい。
【0014】
【作用】1次鎖交磁束の大きさが1次鎖交磁束の最大値
φmaxと最小値φminとの間にあって回転している
ときには、1次鎖交磁束の磁束偏角の領域が切換わって
も、1次鎖交磁束の磁束偏角の領域の切換わりによる新
たなスイッチング電圧パターンの設定制御が行われずに
前の磁束偏角の領域のスイッチング電圧パターンが保持
され続けるので、スイッチング回数が減り、充分な磁束
特性が得られるようになる。
【0015】
【実施例】図1は本発明が用いられているエンジン・誘
導電動機のハイブリッド装置の一実施例全体構成図を示
している。
【0016】同図において、エンジン1は三相誘導電動
機2に直結されており、エンジン1と当該三相誘導電動
機2との間でエネルギーの授受がおこなわれるようにな
っている。三相誘導電動機2はインバータ部3内のスイ
ッチング素子Sa0ないしSc1のスイッチングパター
ンによって制御されるトルク直接制御方式の誘導電動機
である。
【0017】インバータ部3はそのスイッチング素子S
a0ないしSc1のスイッチングパターンによって三相
誘導電動機2に三相交流電圧を供給し、三相誘導電動機
2の三相巻線に回転磁束を発生させるが、その時の三相
誘導電動機2に流れる瞬時電流と瞬時電圧とが電流電圧
センサ4で検出され、その瞬時電流と瞬時電圧とがイン
バータ制御回路5に入力されるようになっている。
【0018】当該インバータ制御回路5は演算回路6、
スイッチングパターン選択回路7及びスイッチングテー
ブル8を備えている。演算回路6は、電流電圧センサ4
で検出された瞬時電流と瞬時電圧とを基に三相誘導電動
機2の1次鎖交磁束ベクトル、即ち1次鎖交磁束ベクト
ルの大きさと当該1次鎖交磁束ベクトルの角度(磁束偏
角)、及び瞬時トルクをそれぞれ演算し求めるようにな
っている。
【0019】スイッチングパターン選択回路7は、演算
回路6で求められた上記1次鎖交磁束ベクトルの大きさ
と当該1次鎖交磁束ベクトルの角度、及び瞬時トルクと
システムコンピュータ9から与えられる三相誘導電動機
2の目標値である1次鎖交磁束指令及びトルク指令とか
ら、この目標値に対して一定の誤差範囲内におさまるよ
うに、スイッチングテーブル8をアクセスし、インバー
タ部3に設定すべきスイッチング電圧パターンを選択す
るようになっている。
【0020】スイッチングテーブル8には予め定められ
た1次鎖交磁束の最大値φmax及び最小値φmin、
予め定められた磁束偏角の領域、トルクの正転,停止,
逆転の種類を要素とし、インバータ部3のスイッチング
電圧パターンが予めデータとして記憶されている。
【0021】上記システムコンピュータ9には、インバ
ータ制御回路5、特に演算回路6から得られる回転磁界
すなわち周波数の情報、三相誘導電動機2に取付けられ
たギア位置センサ10からのギア位置情報、エンジン回
転情報、さらにはアクセル,ブレーキが踏まれたときの
各情報、スタータスイッチ,リターダスイッチが投入さ
れたときの各情報が入力されており、システムコンピュ
ータ9はその時々のエンジン1の状態に対応した1次鎖
交磁束指令及びトルク指令の各目標値をインバータ制御
回路5に向けて出力する。
【0022】またシステムコンピュータ9には バッテ
リ11の充電状態を監視するバッテリ電圧及び電流の各
情報が入力されており、バッテリ11が過放電や過充電
などの状態に陥らないようにシステムコンピュータ9の
制御を介してその保護がなされるようになっている。
【0023】なお12は制動抵抗制御回路であり、例え
ばブレーキが踏まれたとき、システムコンピュータ9か
らの信号に基づき当該制動抵抗制御回路12はスイッチ
ング素子13をオンオフさせるPWM信号を生成する。
このとき三相誘導電動機2は発電機として運転され、そ
の起電力は電源側へ送り返される。つまりエンジン1側
から見て三相誘導電動機2は重負荷となり、当該起電力
は抵抗器14で消費される回生制動(抵抗制動)とな
る。従って、ブレーキ作用の支援が行われるようにな
る。
【0024】エンジン1の起動に当たっては、システム
コンピュータ9にスタータスイッチ投入の情報が入力さ
れると、エンジン起動のための1次鎖交磁束指令及びト
ルク指令の目標値がシステムコンピュータ9からインバ
ータ制御回路5に出力され、エンジン1の起動状態に応
じてインバータ部3に設定すべきスイッチング電圧パタ
ーンを時々刻々変えながらインバータ部3は回転磁束を
発生させる三相交流電圧を三相誘導電動機2に供給す
る。
【0025】エンジン1が起動され、定速回転状態にな
ると、三相誘導電動機2は誘導発電機つまりオルタネー
タとして運転され、その発電電圧は他の電装部品の電源
となると共にインバータ部3を介してバッテリ11を充
電する。
【0026】またブレーキが踏まれたとき、システムコ
ンピュータ9に当該ブレーキ情報が入力され、システム
コンピュータ9からインバータ制御回路5に三相誘導電
動機2を介してエンジン1を減速するための1次鎖交磁
束指令及びトルク指令の目標値が出力される。この目標
値の1次鎖交磁束指令及びトルク指令と上記説明の演算
回路6で求められる1次鎖交磁束ベクトルの大きさと当
該1次鎖交磁束ベクトルの角度、及び瞬時トルクとから
三相誘導電動機2に上記目標値のトルク指令に一致する
ようなスイッチング電圧パターンが刻々インバータ部3
に選択設定され、これによって三相誘導電動機2がブレ
ーキ作用を行う。
【0027】また逆に、アクセルが踏まれたとき、三相
誘導電動機2のトルクが増大するように運転される。従
ってエンジン1側自身の加速に加え、三相誘導電動機2
側からもエンジン1に対する加速が支援される。
【0028】図2は本発明が用いられているエンジン・
誘導電動機のハイブリッド装置の詳細な一実施例構成を
示している。同図において、符号2,3,6ないし9,
11は図1のものに対応し、4─1は電圧センサ、4─
2は電流センサ、16─1,16─2は三相/二相変換
器、17─1,17─2は乗算器、18─1,18─2
は減算器、19─1,19─2は積分器、20は絶対値
算出器、21─1,21─2は乗算器、22は減算器、
23は磁束偏角算出器、24は磁束比較器、25はトル
ク比較器、26はラッチ回路をそれぞれ表している。
【0029】インバータ部3のスイッチSaは図1のス
イッチング素子Sa0とSa1とに対応しており、スイ
ッチSaがその接点0とオンとなっているときは図1の
スイッチング素子Sa0がオン、スイッチSaがその接
点1とオンとなっているときは図1のスイッチング素子
Sa1がオンの状態にそれぞれ対応している。インバー
タ部3の他のスイッチSb,Scについても上記スイッ
チSaと同様に、図1のスイッチング素子Sb0ないし
Sc1のそれぞれの状態に対応している。
【0030】電圧センサ4─1は2つの相間瞬時電圧、
例えばV相とW相との相間電圧Vvw及びW相とU相と
の相間電圧Vwuを検出しており、電流センサ4─2は
その2つの瞬時電流、例えば電流Iu,Iwを検出して
いる。そして対応して設けられている三相/二相変換器
16─1,16─2でそれぞれ三相二相変換演算処理が
なされる。
【0031】ここで、三相正弦波電圧による三相誘導電
動機2の回転磁束ベクトルΦは,一般に三相/二相変換
を行ない,その直軸、横軸磁界を直交座標で示すと、図
5図示の如く円になるので、三相/二相変換器16─1
の三相二相変換演算処理においてVd,Vqを得、三相
/二相変換器16─2の三相二相変換演算処理において
id,iqを得る。
【0032】この様にして得られたid,iqはこれら
に対応して設けられている乗算器17─1,17─2で
一次抵抗の定数R1がそれぞれ乗算され、減算器18─
1,18─2でそれぞれVd─R1・id,Vq─R1
・iqが演算される。そして対応して設けられている積
分器19─1,19─2でそれぞれ積分され、Φd,Φ
qが得られる。
【0033】この様にして得られたΦd,Φqを基に、
1次鎖交磁束の大きさを絶対値算出器20で絶対値計
算、すなわち√(Φd2 +Φq2 )を行う。また対応の
乗算器21─1,21─2で三相/二相変換器16─
1,16─2から得られた上記のid,iqを用いてそ
れぞれ乗算し、Φd・iq,Φq・idを得、その後減
算器22で演算トルクT、すなわちΦd・iq─Φq・
idの瞬時トルクを得る。
【0034】また磁束偏角算出器23で上記積分器19
─1,19─2から得られたΦd,Φq及び上記絶対値
算出器20から得られた1次鎖交磁束の絶対値√(Φd
2 +Φq2 )とを基に1次鎖交磁束の磁束偏角、すなわ
ちその領域が求められる。磁束偏角算出器23から得ら
れた1次鎖交磁束の磁束偏角領域はスイッチングパター
ン選択回路7のラッチ回路26に入力される。
【0035】図3はスイッチングパターン選択回路及び
スイッチングテーブルの一実施例構成を示しており、符
号3,7ないし9は図1のものに対応し、符号20,2
2ないし26は図2のものに対応している。27はアド
レス/データROM、28はデータROMを表してい
る。
【0036】スイッチングパターン選択回路7に設けら
れているラッチ回路26は、磁束偏角算出器23から得
られた1次鎖交磁束の磁束偏角領域(当該磁束偏角領域
については後ほど説明する)がD1ないしD3の3ビッ
トのデータで入力され、磁束比較器24の出力が当該ラ
ッチ回路26のイネーブル信号となっている。このイネ
ーブル信号により、D1ないしD3の入力データがQ1
ないしQ3の3ビットの出力側にそれぞれラッチされる
ようになっている。
【0037】スイッチングテーブル8は2つのROM、
すなわちアドレス/データROM27とデータROM2
8とを備えており、当該スイッチングテーブル8は実質
上A5ないしA0の6ビット構成のアドレスでアクセス
され、D6ないしD4の3ビットでスイッチング電圧パ
ターンのデータが読出されるようになっている。
【0038】図4はラッチ回路の一実施例真理値表図を
示しており、ヒステリシスを有する磁束比較器24の出
力に応じて、当該ラッチ回路26の磁束偏角領域の出力
Q1ないしQ3が変化する。
【0039】すなわち1次鎖交磁束の大きさ|Φ|がラ
ッチ回路26のヒステリシス内、つまり1次鎖交磁束の
最小値φmin<|Φ|<1次鎖交磁束の最大値φma
x、或いは|Φ|<1次鎖交磁束の最小値φminのと
き、ラッチ回路26の出力Q1ないしQ3のデータはそ
のまま保持され、1次鎖交磁束の大きさ|Φ|>1次鎖
交磁束の最大値φmaxのとき、ラッチ回路26の入力
D1ないしD3のデータが出力側のQ1ないしQ3にそ
れぞれそのままラッチされる。
【0040】後に説明する様に、1次鎖交磁束の磁束偏
角領域が切換わるとき、上記1次鎖交磁束の最小値φm
in<|Φ|<1次鎖交磁束の最大値φmax、或いは
|Φ|<1次鎖交磁束の最小値φminならば前の磁束
偏角領域のスイッチング電圧パターンのデータがラッチ
回路26の出力側Q1ないしQ3に保持されるので、イ
ンバータ部3のスイッチング切換え回数を減らすことが
出来るようになり、また1次鎖交磁束Φはより円軌跡に
近づくようにになる。
【0041】ところで、演算回路6で得られた1次鎖交
磁束ベクトル及び瞬時トルクとシステムコンピュータ9
から与えられる三相誘導電動機2の目標値である1次鎖
交磁束指令Φ*及びトルク指令T*とから、スイッチン
グパターン選択回路7を介してスイッチングテーブル8
に記憶されているデータを読出す処理が行われる。
【0042】すなわち、磁束比較器24で1次鎖交磁束
指令Φ*の目標値と上記絶対値算出器20から得られた
1次鎖交磁束の絶対値√(Φd2 +Φq2 )とを比較し
てその磁束偏差|Φ|が求められ、トルク比較器25で
トルク指令T*の目標値と上記減算器21から得られた
演算トルクTのΦd・iq─Φq・idとを比較してそ
のトルク偏差が求められ、ラッチ回路26に磁束偏角算
出器23からの磁束偏角の領域がラッチされる。
【0043】この磁束偏差|Φ|,トルク偏差及び演算
回路6の磁束偏角算出器23で求められラッチ回路26
にラッチされた磁束偏角の領域を基に上記スイッチング
テーブル8をアクセスし、インバータ部3に設定制御す
べきスイッチング電圧パターンを読出す。このスイッチ
ング電圧パターンの読出し説明に先立ってスイッチング
テーブル8に格納されているデータの説明をしておく。
【0044】図6はROMアドレス生成の一実施例説明
図、図7はアドレス/データROMの一実施例格納図、
図8はデータROMの一実施例格納図、図9は回転磁束
ベクトル発生説明図、図10はスイッチング電圧パター
ン印加説明図、図11はスイッチング電圧ベクトルとス
イッチング電圧パターンとの関係説明図を示している。
【0045】図10のスイッチング電圧パターン印加説
明図において、バッテリ11から三相誘導電動機2にス
イッチング電圧パターンvi(Sa,Sb,Sc)の形
で電圧が印加される。Sa,Sb,Scはスイッチの状
態を示しており、例えば、スイッチSa,Sb,Scの
各接点が0側,0側,1側にそれぞれ接続されるとき、
スイッチング電圧パターンv1 (0,0,1)で表され
る。この時三相誘導電動機2の三相巻線には当該スイッ
チング電圧パターンv1 (0,0,1)に対応の電圧が
バッテリ11から印加され、スイッチング電圧ベクトル
V1による磁束が発生する。これは図9の中心部に示さ
れた方向のスイッチング電圧ベクトルV1に対応してい
る。
【0046】図11に示された他のスイッチング電圧ベ
クトルV2ないしV6も同様のことを意味しており、ス
イッチング電圧パターンvi(Sa,Sb,Sc)の3
つのSa,Sb,Scのスイッチ状態に応じて図9の中
心部に示された方向のスイッチング電圧ベクトルV2な
いしV6による各磁束が発生する。スイッチング電圧パ
ターンv0 (0,0,0),v7 (1,1,1)の時に
はスイッチング電圧ベクトルV0,V7は零ベクトルで
磁束は発生しない。
【0047】そしてスイッチング電圧ベクトルV1ない
しV6の属する磁束偏角が図7図示の如く予め6領域に
分かたれており、スイッチング電圧ベクトルV1の領域
θは5、スイッチング電圧ベクトルV2の領域θは3、
‥‥、スイッチング電圧ベクトルV6の領域θは2と定
義付けられている。
【0048】図9の回転磁束ベクトル発生説明図におい
て、1次鎖交磁束の最大値φmax及び最小値φmin
が予め定められて設定されている。当該1次鎖交磁束の
最大値φmax及び最小値φminは、図2,図3の磁
束比較器24のヒステリシスによって決定されるもので
ある。今例えば図9図示の如く、1次鎖交磁束Φの磁束
偏角が領域θ=1の位置にあり、スイッチング電圧ベク
トルV6による磁束が発生しているインバータ部3のス
イッチング電圧パターンの設定制御の下で回転している
とき、当該1次鎖交磁束Φは正転すなわち時計廻りの方
向にスイッチング電圧ベクトルV6に沿って回転する。
【0049】そして当該1次鎖交磁束Φは、領域θ=1
のAで予め定められた1次鎖交磁束の最大値φmax以
上になろうとする。このとき上記図11のスイッチング
電圧パターンをv2 (0,1,0)に切り換えることに
より、スイッチング電圧ベクトルV2の磁束が三相誘導
電動機2の三相巻線に発生し、1次鎖交磁束Φの先端は
当該スイッチング電圧ベクトルV2に沿って回転する。
【0050】そして当該1次鎖交磁束Φは、領域θ=1
のBで予め定められた1次鎖交磁束の最小値φmin以
下になろうとする。このとき上記図11のスイッチング
電圧パターンをv6 (1,1,0)に切り換えることに
より、スイッチング電圧ベクトルV6の磁束が三相誘導
電動機2の三相巻線に発生し、1次鎖交磁束Φの先端は
当該スイッチング電圧ベクトルV6に沿って回転する。
【0051】この様に1次鎖交磁束の大きさが予め定め
られた1次鎖交磁束の最大値φmax以上になろうとし
たとき、及び1次鎖交磁束の大きさが予め定められた1
次鎖交磁束の最小値φmin以下になろうとしたとき、
上記図11のスイッチング電圧パターンvi(Sa,S
b,Sc)を適宜に切り換えることにより、1次鎖交磁
束の大きさは予め定められた1次鎖交磁束の最大値φm
axと最小値φminとの間に収めることができ、1次
鎖交磁束の大きさがほぼ一定の円をなす回転磁束ベクト
ルを発生させることができる。
【0052】なお、演算回路6の演算トルクTがトルク
指令T*の目標値を超えると、Cでスイッチング電圧ベ
クトルV0,V7、すなわち零ベクトルV0,V7が選
ばれる。すなわちスイッチング電圧パターンv0 (0,
0,0),v7 (1,1,1)に切り換えられる。1次
鎖交磁束ベクトルφを回転させる電圧ベクトルと停止さ
せる圧ベクトルを交互に用いることにより、すべり周波
数の瞬時制御が行える。
【0053】この様に1次鎖交磁束の大きさが予め定め
られた1次鎖交磁束の最大値φmaxと最小値φmin
との間に納まるように、スイッチング電圧パターンの切
り換えを行うためのデータがスイッチングテーブル8に
予め格納されている。
【0054】スイッチングテーブル8は前記説明の如
く、図7に図示されたアドレス/データROM27、図
8に図示されたデータROM28を備えており、当該R
OMアドレス/データ27は図6のROMアドレス生成
の一実施例説明図で説明したアドレスの生成によってア
クセスされる。
【0055】図6のROMアドレス生成の一実施例説明
図において、ROMアドレスは16進2桁で表される様
になっており、上位桁はA7ないしA0の4ビットで表
され、その4ビット(A7とA6とは未使用)の内のA
5,A4の2ビットでトルクT、つまり正転のとき「0
0」、停止のとき「01」、逆転のとき「11」を与
え、下位桁はA3ないしA0の4ビットで表され、その
4ビットの内のA3,A2,A1の3ビットで1次鎖交
磁束の領域θとA0の1ビットで1次鎖交磁束の予め定
められた最大値φmax以上と最小値φmin以下とを
与えている。すなわちA3,A2,A1のビットが「0
11」で領域θ=1、「010」で領域θ=2、「00
0」で領域θ=3、「001」で領域θ=4、「10
1」で領域θ=5、「111」で領域θ=6を与え、1
ビットのA0が「0」で1次鎖交磁束が予め定められた
1次鎖交磁束の最小値φmin以下になろうとする場
合、1ビットのA0が「1」で1次鎖交磁束が予め定め
られた1次鎖交磁束の最大値φmax以上になろうとす
る場合をそれぞれ表わすようにしている。
【0056】図7のアドレス/データROMの一実施例
格納図において、太枠で囲まれた各枠の斜め線の上側
は、上記説明の図6で生成される16進2桁のアドレス
を表わし、太枠で囲まれた各枠の斜め線の下側は、次に
説明する図8のデータROM28に格納されているRO
Mデータを引き出すためのデータ、つまり図8のデータ
ROM28をアクセスするための16進2桁のアドレス
を表わしている。
【0057】図8のデータROMの一実施例格納図にお
いて、当該ROMデータは図7のアドレス/データRO
Mの一実施例格納図で説明した様に、当該アドレス/デ
ータROM27から得られた16進2桁のデータをアド
レスにしてスイッチング電圧パターンvi(Sa,S
b,Sc)が読出されるようになっている。つまりD7
ないしD0の8ビットの内の上位D7,D6,D5の3
ビットがスイッチング電圧パターンvi(Sa,Sb,
Sc)を表しており、D7のビットがスイッチSaの接
点状態、D6のビットがスイッチSbの接点状態、D5
のビットがスイッチScの接点状態をそれぞれ表してい
る。
【0058】今、例えば上記説明の如く1次鎖交磁束Φ
が、図9の回転磁束ベクトル発生説明図に示されている
様に領域θ=1にあり、スイッチング電圧ベクトルV6
による磁束が発生するようにインバータ部3のスイッチ
ング電圧パターンが設定されているものとする。
【0059】1次鎖交磁束Φの大きさ、すなわち1次鎖
交磁束Φの先端は当該スイッチング電圧ベクトルV6に
沿って回転する。そして当該1次鎖交磁束Φの先端が領
域θ=1のAで、予め定められた1次鎖交磁束の最大値
φmax以上に大きくなろうとする。このときスイッチ
ングパターン選択回路7のラッチ回路26は、1次鎖交
磁束Φの領域が1であるので磁束比較器24からのイネ
ーブル信号でそのD1ないしD3の入力側のデータをQ
1ないしQ3の出力側にそれぞれラッチさせるが、同じ
領域θ=1であるのでラッチ回路26の出力側Q1ない
しQ3は同じデータを保持する形となる。
【0060】従って、このときスイッチングパターン選
択回路7では、図6で説明した様に、トルクTが正転、
領域θが1、1次鎖交磁束Φの先端が予め定められた1
次鎖交磁束の最大値φmax以上に大きくなろうといて
いる状態から、A5,A4のビットが「00」、A3,
A2,A1のビットが「011」、A0のビットが
「1」、つまり「000111」の16進2桁で「0
7」のアドレスが生成される。
【0061】この「07」のアドレスで図7のアドレス
/データROM27がアクセスされ、データ「20」が
読出される。そしてこのデータ「20」をアドレスにし
て図8のデータROM28がアクセスされ、そのデータ
「00100000」が読出される。このデータの上位
2から4ビット、すなわちD6,D5,D4の3ビット
がスイッチング電圧パターンv2 (0,1,0)を表し
ており、当該スイッチング電圧パターンv2 (0,1,
0)がインバータ部3に設定制御される。これにより三
相誘導電動機2の三相巻線にスイッチング電圧ベクトル
V2の磁束が発生し、1次鎖交磁束Φの大きさ、すなわ
ち1次鎖交磁束Φの先端は当該スイッチング電圧ベクト
ルV2に沿って正回転する。
【0062】そして当該1次鎖交磁束Φの先端が領域θ
=1のBで、予め定められた1次鎖交磁束の最小値φm
in以下に小さくなろうとする。このときスイッチング
パターン選択回路7のラッチ回路26は、1次鎖交磁束
Φの領域が1であるので磁束比較器24からのイネーブ
ル信号でそのD1ないしD3の入力側データをQ1ない
しQ3の出力側にそれぞれラッチさせるが、同じ領域θ
=1であるのでラッチ回路26の出力側Q1ないしQ3
は同じデータを保持する形となる。
【0063】従って、このときスイッチングパターン選
択回路7では図6で説明した様に、トルクTが正転、領
域θが1、1次鎖交磁束の先端が予め定められた1次鎖
交磁束の最小値φmin以下に小さくなろうといている
状態から、A5,A4のビットが「00」、A3,A
2,A1のビットが「011」、A0のビットが
「0」、つまり「000110」の16進2桁で「0
6」のアドレスが生成される。
【0064】この「06」のアドレスで図7のアドレス
/データROM27がアクセスされ、データ「60」が
読出される。そしてこのデータ「60」をアドレスにし
て図8のデータROM28がアクセスされ、そのデータ
「01100000」が読出される。このデータの上位
2から4ビット、すなわちD6,D5,D4の3ビット
がスイッチング電圧パターンv6 (1,1,0)を表し
ており、当該スイッチング電圧パターンv6 (1,1,
0)がインバータ部3に設定制御される。これにより三
相誘導電動機2の三相巻線にスイッチング電圧ベクトル
V6の磁束が発生し、1次鎖交磁束Φの大きさ、すなわ
ち1次鎖交磁束Φの先端は当該ベクトルV6に沿って正
回転する。
【0065】この様にしてインバータ部3のスイッチン
グ電圧パターンの切り換え制御を行うことにより、1次
鎖交磁束Φの大きさが予め定められた1次鎖交磁束の最
大値φmaxと最小値φminとの間に納まり、ほぼ円
をなす回転磁束すなわち1次鎖交磁束ベクトルを三相誘
導電動機2の三相巻線に発生させて、回転させる電圧ベ
クトルと停止させる零ベクトルとを交互に選び、瞬時す
べり周波数制御を行わせトルク追従制御させる。
【0066】ところで、1次鎖交磁束Φの磁束偏角領域
が切換わるとき、すなわち図9のKで示されているスイ
ッチング電圧ベクトルV2に沿って1次鎖交磁束Φが正
回転しているとき、領域がθ=1からθ=2へ切換わ
る。
【0067】このとき当該1次鎖交磁束Φは1次鎖交磁
束の最小値φminと最大値φmaxとの間で回転して
いるので、スイッチングパターン選択回路7のラッチ回
路27は、その領域θ=2を表わすデータがD1ないし
D3に入力されていても、前の領域θ=1を表わすデー
タがラッチ回路27の出力側Q1ないしQ3に保持され
る。
【0068】従って、1次鎖交磁束Φが領域θ=2にな
っても前の領域θ=1のときの同じデータのアドレスが
出力されているので、依然としてインバータ部3にはス
イッチング電圧ベクトルV2の磁束が発生し続け、1次
鎖交磁束Φは当該スイッチング電圧ベクトルV2に沿っ
て回転する。
【0069】そして1次鎖交磁束ΦがDに到達すると、
つまり当該1次鎖交磁束Φの先端が領域θ=2のDで、
予め定められた1次鎖交磁束の最大値φmax以上に大
きくなろうとする。このときスイッチングパターン選択
回路7のラッチ回路26は、1次鎖交磁束Φの領域が2
であるので、磁束比較器24からのイネーブル信号でそ
のD1ないしD3の入力側データをQ1ないしQ3の出
力側にそれぞれラッチさせる。
【0070】従って、ラッチ回路26の出力側Q1ない
しQ3には領域θ=2を表わすD1ないしD3のデータ
がそれぞれそのままラッチされる。このときスイッチン
グパターン選択回路7では、図6で説明した様に、トル
クTが正転、領域θが2、1次鎖交磁束Φの予め定めら
れた1次鎖交磁束の最大値φmax以上に大きくなろう
といている状態から、A5,A4のビットが「00」、
A3,A2,A1のビットが「010」、A0のビット
が「1」、つまり「000101」の16進2桁で「0
5」のアドレスが生成される。
【0071】この「05」のアドレスで図7のアドレス
/データROM27がアクセスされ、データ「30」が
読出される。そしてこのデータ「30」をアドレスにし
て図8のデータROM28がアクセスされ、そのデータ
「00110000」が読出される。このデータの上位
2から4ビット、すなわちD6,D5,D4の3ビット
がスイッチング電圧パターンv3 (0,1,1)を表し
ており、当該スイッチング電圧パターンv3 (0,1,
1)がインバータ部3に設定制御される。これにより三
相誘導電動機2の三相巻線にスイッチング電圧ベクトル
V3の磁束が発生し、1次鎖交磁束Φの大きさ、すなわ
ち1次鎖交磁束Φの先端は図9のLで示されるスイッチ
ング電圧ベクトルV3に沿って正回転する。
【0072】以下1次鎖交磁束Φがその磁束偏角領域を
2から3,3から4,4から5,5から6へ切換わると
きも同様に動作する。すなわち磁束偏角領域θの切換わ
りでは、前の領域のスイッチング電圧パターンが保持さ
れ、インバータ部3の切換えが行われないのでインバー
タ部3の切換え回数が減少する。
【0073】以上の説明のラッチ回路26は、磁束偏角
の領域の切換わりのとき、前の磁束偏角領域のアドレス
を保持することにより、前の磁束偏角領域のスイッチン
グ電圧パターンのデータを保持させる構成としている。
【0074】しかしながら、ラッチ回路26をスイッチ
ングテーブル8とインバータ部3との間に設け、当該ラ
ッチ回路26で前の磁束偏角領域のアドレスで読出され
たスイッチング電圧パターンのデータを保持させるよう
にしても、同様の動作を得ることができる。このときも
ヒステリシスを有する磁束比較器24の出力をラッチ回
路26のイネーブル信号として用いる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、1
次鎖交磁束の大きさが1次鎖交磁束の最大値φmaxと
最小値φminとの間にあるとき、1次鎖交磁束の磁束
偏角の領域が切換わっても前の磁束偏角の領域のスイッ
チング電圧パターンを保持するようにしたので、インバ
ータ部のスイッチング回数が減り、充分な磁束特性が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が用いられているエンジン・誘導電動機
のハイブリッド装置の一実施例全体構成図である。
【図2】本発明が用いられているエンジン・誘導電動機
のハイブリッド装置の詳細な一実施例構成である。
【図3】スイッチングパターン選択回路及びスイッチン
グテーブルの一実施例構成である。
【図4】ラッチ回路の一実施例真理値表図である。
【図5】回転磁束ベクトル説明図である。
【図6】ROMアドレス生成の一実施例説明図である。
【図7】アドレス/データROMの一実施例格納図であ
る。
【図8】データROMの一実施例格納図である。
【図9】回転磁束ベクトル発生説明図である。
【図10】スイッチング電圧パターン印加説明図であ
る。
【図11】スイッチング電圧ベクトルとスイッチング電
圧パターンとの関係説明図である。
【図12】従来のスイッチングテーブルをアクセスする
スイッチングパターン選択回路の概略説明図である。
【図13】1次鎖交磁束の磁束偏角の領域説明図であ
る。
【図14】従来の回転磁束ベクトル発生説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 三相誘導電動機 3 インバータ部 5 インバータ制御回路 6 演算回路 7 スイッチングパターン選択回路 8 スイッチングテーブル 26 ラッチ回路 27 アドレス/データROM 28 データROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと誘導電動機とが結合されたエ
    ンジン・誘導電動機のハイブリッド装置における直接ト
    ルク制御インバータのスイッチング回数低減方式におい
    て、 スイッチング素子の組合わせにより三相誘導電動機の三
    相巻線に回転磁束(1次鎖交磁束)を発生させるインバ
    ータ部と、 三相誘導電動機の瞬時入力電圧と電流とからその1次鎖
    交磁束ベクトル及び瞬時トルクを演算する演算回路と、 予め定められた1次鎖交磁束の最大値φmax及び最小
    値φmin、予め定められた磁束偏角の領域、トルクの
    正転,停止,逆転の種類を要素とし、インバータ部のス
    イッチング電圧パターンが予めデータとして記憶されて
    いるスイッチングテーブルと、 演算回路が出力する上記1次鎖交磁束ベクトル及び瞬時
    トルクと目標値の1次鎖交磁束指令及びトルク指令とを
    基に上記スイッチングテーブルをアクセスし、上記イン
    バータ部のスイッチング電圧パターンを選択するスイッ
    チングパターン選択回路と、 演算回路で演算された1次鎖交磁束の磁束偏角の領域の
    切換わり時に、演算回路で演算された1次鎖交磁束ベク
    トルの大きさが上記予め定められた1次鎖交磁束の最大
    値φmaxと最小値φminとの間にあるとき、前の磁
    束偏角領域のスイッチング電圧パターンのデータを保持
    させるラッチ回路とを備え、インバータ部のスイッチン
    グ切換え回数を低減せしめたことを特徴とする直接トル
    ク制御インバータのスイッチング回数低減方式。
  2. 【請求項2】 上記前の磁束偏角領域のスイッチング電
    圧パターンのデータを保持させるラッチ回路は、前の磁
    束偏角領域のアドレスを保持し、前の磁束偏角領域のス
    イッチング電圧パターンのデータを保持するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の直接トルク制御インバ
    ータのスイッチング回数低減方式。
  3. 【請求項3】 上記前の磁束偏角領域のスイッチング電
    圧パターンのデータを保持させるラッチ回路は、前の磁
    束偏角領域のアドレスでスイッチングテーブルから読出
    されたスイッチング電圧パターンのデータを保持するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の直接トルク制
    御インバータのスイッチング回数低減方式。
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