JPH0733781A - トリイソブチルアルミニウムの精製方法 - Google Patents
トリイソブチルアルミニウムの精製方法Info
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- JPH0733781A JPH0733781A JP17643093A JP17643093A JPH0733781A JP H0733781 A JPH0733781 A JP H0733781A JP 17643093 A JP17643093 A JP 17643093A JP 17643093 A JP17643093 A JP 17643093A JP H0733781 A JPH0733781 A JP H0733781A
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- JP
- Japan
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- isobutylene
- distillation
- tiba
- triisobutylaluminum
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 アルミニウムないし Ti または Zr を含有す
るアルミニウム合金と水素とイソブチレンとトリイソブ
チルアルミニウムから得られた粗トリイソブチルアルミ
ニウムを蒸留精製する方法において、イソブチレンを
0.02 〜 0.2 g/mlの濃度で残存させて、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライドを減少させた後に、イソブチレ
ンを分離除去した上で 50 ℃〜70 ℃でトリイソブチル
アルミニウム蒸留する。 【効果】 合成時のジイソブチルアルミニウムハイドラ
イドをトリイソブチルアルミニウムに転化し、ジイソブ
チルアルミニウムハイドライドが蒸留缶液に混入される
量を低下することにより、蒸留を容易に行うことができ
高い蒸留収率を得ることができる。
るアルミニウム合金と水素とイソブチレンとトリイソブ
チルアルミニウムから得られた粗トリイソブチルアルミ
ニウムを蒸留精製する方法において、イソブチレンを
0.02 〜 0.2 g/mlの濃度で残存させて、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライドを減少させた後に、イソブチレ
ンを分離除去した上で 50 ℃〜70 ℃でトリイソブチル
アルミニウム蒸留する。 【効果】 合成時のジイソブチルアルミニウムハイドラ
イドをトリイソブチルアルミニウムに転化し、ジイソブ
チルアルミニウムハイドライドが蒸留缶液に混入される
量を低下することにより、蒸留を容易に行うことができ
高い蒸留収率を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィン重合触媒や有
機合成試薬として有用なトリイソブチルアルミニウム
(以下 TIBA と略記する。)の精製方法に関する。
機合成試薬として有用なトリイソブチルアルミニウム
(以下 TIBA と略記する。)の精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TIBAの蒸留前に i- ブチレン、 i- ブタ
ンを真空加温下で除去することが好ましいことは BP-80
1,674 (Dow Chemical)に記載されている。また TIBA の
液状反応生成物を先ず真空中で残部の易揮発性成分から
分離し、次いで蒸留塔で蒸留することは特公昭32−5710
(カール・チーグレル) に記載されている。また TIBA
の蒸留条件は、真空下で 70 ℃を越えず、65 ℃以下が
好ましいことは前記 BP-801,674 に記載されている。
ンを真空加温下で除去することが好ましいことは BP-80
1,674 (Dow Chemical)に記載されている。また TIBA の
液状反応生成物を先ず真空中で残部の易揮発性成分から
分離し、次いで蒸留塔で蒸留することは特公昭32−5710
(カール・チーグレル) に記載されている。また TIBA
の蒸留条件は、真空下で 70 ℃を越えず、65 ℃以下が
好ましいことは前記 BP-801,674 に記載されている。
【0003】反応系を出た、精製前の粗 TIBA には、未
反応のイソブチレンと副生のイソブタンのほかに、ジイ
ソブチルアルミニウムハイドライド(i-Bu2AlH, DIBAH
と略す。)が混在する。この DIBAHは TIBA より高沸点
であり、混在することによりTIBAの蒸留時における缶液
の温度を上昇させ、 TIBA の分解を促進する原因を作る
だけでなく、さらに、次式
反応のイソブチレンと副生のイソブタンのほかに、ジイ
ソブチルアルミニウムハイドライド(i-Bu2AlH, DIBAH
と略す。)が混在する。この DIBAHは TIBA より高沸点
であり、混在することによりTIBAの蒸留時における缶液
の温度を上昇させ、 TIBA の分解を促進する原因を作る
だけでなく、さらに、次式
【化1】 で示される分解をして微粒子の金属アルミニウムを析出
し、この金属アルミニウムが分解を促進したり、エント
レインメントにより製品 TIBA に混入し黒色に着色した
り、また発生した水素が冷却トラップで捕集されないの
で、真空度を低下させる等の問題を生じていた。
し、この金属アルミニウムが分解を促進したり、エント
レインメントにより製品 TIBA に混入し黒色に着色した
り、また発生した水素が冷却トラップで捕集されないの
で、真空度を低下させる等の問題を生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の種々の問題の原因となる DIBAHが、蒸留缶液に混入さ
れる量を抑制し、高い蒸留収率を得るとともに蒸留を容
易に行える方法を提供することにある。
の種々の問題の原因となる DIBAHが、蒸留缶液に混入さ
れる量を抑制し、高い蒸留収率を得るとともに蒸留を容
易に行える方法を提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成
した。すなわち本発明は、アルミニウムないし Ti また
は Zr を 0.01 〜 1.0wt% 含有するアルミニウム合金と
水素とイソブチレンとトリイソブチルアルミニウムから
得られた粗トリイソブチルアルミニウムを蒸留精製する
方法において、イソブチレンを 0.02 〜 0.2 g/ml の濃
度で残存させて、ジイソブチルアルミニウムハイドライ
ドを減少させた後に、イソブチレンを分離除去した上で
50 ℃〜70℃にて蒸留することを特徴とするトリイソブ
チルアルミニウムの精製方法である。
を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成
した。すなわち本発明は、アルミニウムないし Ti また
は Zr を 0.01 〜 1.0wt% 含有するアルミニウム合金と
水素とイソブチレンとトリイソブチルアルミニウムから
得られた粗トリイソブチルアルミニウムを蒸留精製する
方法において、イソブチレンを 0.02 〜 0.2 g/ml の濃
度で残存させて、ジイソブチルアルミニウムハイドライ
ドを減少させた後に、イソブチレンを分離除去した上で
50 ℃〜70℃にて蒸留することを特徴とするトリイソブ
チルアルミニウムの精製方法である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。TIBAは、
アルミニウムと水素とイソブチレンとトリイソブチルア
ルミニウムの反応により製造される。さらに好ましく
は、 Ti または Zr を 0.01 〜 1.0 wt%含有するアルミ
ニウム合金と水素とイソブチレンとトリイソブチルアル
ミニウムの反応により製造される。反応後の液は未反応
アルミニウムを分離した後、蒸留精製され、製品 TIBA
となる。
アルミニウムと水素とイソブチレンとトリイソブチルア
ルミニウムの反応により製造される。さらに好ましく
は、 Ti または Zr を 0.01 〜 1.0 wt%含有するアルミ
ニウム合金と水素とイソブチレンとトリイソブチルアル
ミニウムの反応により製造される。反応後の液は未反応
アルミニウムを分離した後、蒸留精製され、製品 TIBA
となる。
【0007】しかし、 TIBA は熱により非常に分解しや
すく、DIBAH とイソブチレンになる。そのため70 ℃以
上での蒸留は大量のガス発生による真空度の低下と TIB
A の蒸留回収率の低下で蒸留操作は実質的に不可能にな
る。又蒸留精製装置には一般的に圧損が発生する。ま
た、蒸留塔の段数を下げて還流比を上げることもできる
が、あまり還流比を上げると、滞留時間が増加し熱分解
が顕著になる。したがって、蒸留温度の低下が行われる
が、あまりに蒸留温度を低下させるとトラップの冷却を
強化する必要があり、さらに蒸気密度が小さくなるので
留出速度が小さくなるという問題が生じ、精製系全体に
費用がかかり経済的でない。そのため、現実的な蒸留温
度は好ましくは 50 ℃(TIBAの蒸気圧 1.0 mmHg )以上
であり、これに見合う真空度を蒸留装置内に保って減圧
蒸留が行われる。しかしながら、蒸留技術が進歩し、エ
ネルギーコストが低下すればさらに低温度で蒸留するこ
とができる。
すく、DIBAH とイソブチレンになる。そのため70 ℃以
上での蒸留は大量のガス発生による真空度の低下と TIB
A の蒸留回収率の低下で蒸留操作は実質的に不可能にな
る。又蒸留精製装置には一般的に圧損が発生する。ま
た、蒸留塔の段数を下げて還流比を上げることもできる
が、あまり還流比を上げると、滞留時間が増加し熱分解
が顕著になる。したがって、蒸留温度の低下が行われる
が、あまりに蒸留温度を低下させるとトラップの冷却を
強化する必要があり、さらに蒸気密度が小さくなるので
留出速度が小さくなるという問題が生じ、精製系全体に
費用がかかり経済的でない。そのため、現実的な蒸留温
度は好ましくは 50 ℃(TIBAの蒸気圧 1.0 mmHg )以上
であり、これに見合う真空度を蒸留装置内に保って減圧
蒸留が行われる。しかしながら、蒸留技術が進歩し、エ
ネルギーコストが低下すればさらに低温度で蒸留するこ
とができる。
【0008】蒸留缶液の沸点について検討すると、DIBA
H と TIBA の混合液で理論的には、DIBAH / TIBA = 1.
0 / 1.5(モル比)( すなわち DIBAH濃度 32 wt%)にお
いて+10 ℃の沸点上昇があり、沸点は 70 ℃になって
蒸留が不可能になる。ところが実際の缶液である粗 TIB
A 中には分解しやすい TIBA のほかに分解して水素を発
生する DIBAHと分解を加速する活性な微粒子のアルミニ
ウム粉が存在するので、ガスの発生は予想以上であり、
DIBAH濃度が 32 wt% よりはるかに少ない濃度で、例え
ば DIBAH濃度 17 wt% 以上で、ガス発生のため蒸留装置
内部での真空圧力が上昇して蒸留の制御が困難になるこ
とがわかった。
H と TIBA の混合液で理論的には、DIBAH / TIBA = 1.
0 / 1.5(モル比)( すなわち DIBAH濃度 32 wt%)にお
いて+10 ℃の沸点上昇があり、沸点は 70 ℃になって
蒸留が不可能になる。ところが実際の缶液である粗 TIB
A 中には分解しやすい TIBA のほかに分解して水素を発
生する DIBAHと分解を加速する活性な微粒子のアルミニ
ウム粉が存在するので、ガスの発生は予想以上であり、
DIBAH濃度が 32 wt% よりはるかに少ない濃度で、例え
ば DIBAH濃度 17 wt% 以上で、ガス発生のため蒸留装置
内部での真空圧力が上昇して蒸留の制御が困難になるこ
とがわかった。
【0009】そこでつぎに本発明者らは、DIBAH 濃度を
17 wt% 以下にする方法を検討したところ、粗 TIBA の
混合溶液にイソブチレンを添加し、DIBAH と反応させた
後、溶液内にイソブチレンを 0.02 g/ml以上の濃度で残
存させることにより、DIBAH濃度を 17 wt% 以下にでき
ることを見出した。DIBAH と TIBA の混合溶液にイソブ
チレンを添加して反応させると TIBA が生成し、平衡関
係を保って反応は完了するために、DIBAH とイソブチレ
ンが少量残った。
17 wt% 以下にする方法を検討したところ、粗 TIBA の
混合溶液にイソブチレンを添加し、DIBAH と反応させた
後、溶液内にイソブチレンを 0.02 g/ml以上の濃度で残
存させることにより、DIBAH濃度を 17 wt% 以下にでき
ることを見出した。DIBAH と TIBA の混合溶液にイソブ
チレンを添加して反応させると TIBA が生成し、平衡関
係を保って反応は完了するために、DIBAH とイソブチレ
ンが少量残った。
【0010】この反応は室温でも進行するが1〜2週間
を要する。したがって、実際に行われる反応の温度は好
ましくは60〜100 ℃であり反応時間は 30 分ないし 10
時間程度であり好ましくは1〜5時間である。
を要する。したがって、実際に行われる反応の温度は好
ましくは60〜100 ℃であり反応時間は 30 分ないし 10
時間程度であり好ましくは1〜5時間である。
【0011】イソブチレンを余りに大量に添加しても、
残存イソブチレンの脱気や回収に費用がかかるだけであ
まり効果はない。すなわち、実質的に使用できるイソブ
チレン濃度は 0.2 g/ml 以下である。例えば、イソブチ
レンを 0.1 g/ml 残存させれば、AlH3濃度は 0.25 wt%
(DIBAH 濃度 3.6 wt%)に減少するので蒸留時のTIBA収
率は非常に高くなる。ここで AlH3 とは粗 TIBA 中の D
IBAH量を次式により、AlH3に換算したものである。
残存イソブチレンの脱気や回収に費用がかかるだけであ
まり効果はない。すなわち、実質的に使用できるイソブ
チレン濃度は 0.2 g/ml 以下である。例えば、イソブチ
レンを 0.1 g/ml 残存させれば、AlH3濃度は 0.25 wt%
(DIBAH 濃度 3.6 wt%)に減少するので蒸留時のTIBA収
率は非常に高くなる。ここで AlH3 とは粗 TIBA 中の D
IBAH量を次式により、AlH3に換算したものである。
【化2】
【0012】反応により DIBAH濃度の低下した粗 TIBA
は、つぎにその残存するイソブチレンを除去する。除去
する場所は蒸留缶内でも良いが、別装置が好ましい。蒸
留缶内で行うと、微粒子のアルミニウム粉や粗 TIBA に
混入したメカニカルシールオイルが飛沫同伴して、蒸留
塔内を汚染するので好ましくない。イソブチレンを脱ガ
スにより分離する方法は、真空減圧脱気による方法また
はN2 等の不活性ガスを吹きこむ方法あるいは、真空減
圧脱気と不活性ガスの吹きこみを組み合わせた方法でも
よい。イソブチレンを分離する温度は、通常は室温ない
し 60 ℃以下であり、処理時間は1〜数時間で行う必要
がある。高い温度で長時間行うと、イソブチレンの除去
と共に TIBA が再び DIBAHに戻ってしまうので好ましく
ない。
は、つぎにその残存するイソブチレンを除去する。除去
する場所は蒸留缶内でも良いが、別装置が好ましい。蒸
留缶内で行うと、微粒子のアルミニウム粉や粗 TIBA に
混入したメカニカルシールオイルが飛沫同伴して、蒸留
塔内を汚染するので好ましくない。イソブチレンを脱ガ
スにより分離する方法は、真空減圧脱気による方法また
はN2 等の不活性ガスを吹きこむ方法あるいは、真空減
圧脱気と不活性ガスの吹きこみを組み合わせた方法でも
よい。イソブチレンを分離する温度は、通常は室温ない
し 60 ℃以下であり、処理時間は1〜数時間で行う必要
がある。高い温度で長時間行うと、イソブチレンの除去
と共に TIBA が再び DIBAHに戻ってしまうので好ましく
ない。
【0013】イソブチレンを添加し、反応させ、DIBAH
を減少させた後、残存イソブチレンを分離除去した粗 T
IBA は蒸留精製される。そして DIBAHのほかに、微粒子
の活性アルミニウム粉やメカニカルシールオイルが除去
されて精製された TIBA が得られる。メカニカルシール
オイルや他の不純物が少なければ濾過して微粒子アルミ
ニウム粉を除去するだけでもよい。特に残存イソブチレ
ン量を多くして、DIBAH を大きく減少させた場合は好適
に適用することができる。
を減少させた後、残存イソブチレンを分離除去した粗 T
IBA は蒸留精製される。そして DIBAHのほかに、微粒子
の活性アルミニウム粉やメカニカルシールオイルが除去
されて精製された TIBA が得られる。メカニカルシール
オイルや他の不純物が少なければ濾過して微粒子アルミ
ニウム粉を除去するだけでもよい。特に残存イソブチレ
ン量を多くして、DIBAH を大きく減少させた場合は好適
に適用することができる。
【0014】本発明は、とくに、 Ti または Zr を 0.0
1 〜 1.0 wt%含有するアルミニウム合金と水素とイソブ
チレンとをトリイソブチルアルミニウムの存在下に反応
して得られた粗 TIBA に適用することができる。このよ
うにして得られた粗 TIBA は、従来の純粋なアルミニウ
ムを原料として得られる粗 TIBA に比較してDIBAH 濃度
が低いために、さらに簡略化された設備により本発明を
実施することができるので、好ましい。
1 〜 1.0 wt%含有するアルミニウム合金と水素とイソブ
チレンとをトリイソブチルアルミニウムの存在下に反応
して得られた粗 TIBA に適用することができる。このよ
うにして得られた粗 TIBA は、従来の純粋なアルミニウ
ムを原料として得られる粗 TIBA に比較してDIBAH 濃度
が低いために、さらに簡略化された設備により本発明を
実施することができるので、好ましい。
【0015】粗 TIBA の混合溶液にイソブチレンを添加
し DIBAHと反応させるための装置は通常は、耐圧オート
クレーブが使用される。また、蒸留装置は単蒸留装置で
缶液のエントレインメントを防いだ装置で充分である
が、必要に応じ多段、還流、連続、多塔方式を組み合わ
せて用いることができる。さらに本発明は全体をバッチ
方式でも、セミバッチ方式でもあるいは連続方式でも実
施することができる。
し DIBAHと反応させるための装置は通常は、耐圧オート
クレーブが使用される。また、蒸留装置は単蒸留装置で
缶液のエントレインメントを防いだ装置で充分である
が、必要に応じ多段、還流、連続、多塔方式を組み合わ
せて用いることができる。さらに本発明は全体をバッチ
方式でも、セミバッチ方式でもあるいは連続方式でも実
施することができる。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるもので
はない。
するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるもので
はない。
【0017】実施例 1 Tiを 0.05 wt% 含有するアルミニウム合金と水素とイソ
ブチレンとをトリイソブチルアルミニウムの存在下に反
応して、DIBAH 20 wt%(AlH3換算 1.43 wt% )を含有す
る粗 TIBA 溶液を得た。この溶液 500 gを内容積1lの
ステンレス製オートクレーブに装入し、60℃で攪拌しつ
つイソブチレンを装入した。時々 TIBA溶液をサンプリ
ングして分析し、 AlH3 濃度が 0.3 wt% (DIBAH 換算
4.3 wt%)になった時点でイソブチレンの供給をストップ
した。反応後の液中のイソブチレンの濃度は 0.08 g/ml
であった。つぎに、この反応液を、窒素ガス吹き込み管
と真空ポンプとイソブチレンを回収する冷却トラップを
設けたステンレス製1lオートクレーブに移し、攪拌し
つつ窒素ガスを吹き込み、温度 40 ℃、減圧度 70 mmHg
にて3時間でイソブチレンをほぼ全量分離除去した。つ
いでこの処理液 100gを、飛沫同伴を防止したステンレ
ス製の単蒸留装置に入れて、缶液温度 60 ℃、圧力 1.7
mmHg にて蒸留を開始し、70℃にて蒸留を停止した。無
色透明で純粋な TIBA の液体が85g得られた。蒸留時の
缶液中のTIBAに対する蒸留収率は 85 % であったが、ア
ルミニウム合金から得られた粗 TIBA液中の TIBA に対
する回収率は 89 % であり、粗 TIBA 液を単に蒸留する
よりも収率が向上していることが本発明の特徴の一つで
もある。さらに、粗 TIBA 液は、 AlH3 濃度が 1.43 wt
% であり、 TIBA と DIBAHのモル分率及び蒸気圧から計
算すると、この粗 TIBA 液は缶液温度 65 ℃、蒸留圧力
1.7 mmHg で蒸留を開始できるはずであったが、70℃以
上に加温しても全く留出せず TIBA の分解が始まり蒸留
ができなかった。
ブチレンとをトリイソブチルアルミニウムの存在下に反
応して、DIBAH 20 wt%(AlH3換算 1.43 wt% )を含有す
る粗 TIBA 溶液を得た。この溶液 500 gを内容積1lの
ステンレス製オートクレーブに装入し、60℃で攪拌しつ
つイソブチレンを装入した。時々 TIBA溶液をサンプリ
ングして分析し、 AlH3 濃度が 0.3 wt% (DIBAH 換算
4.3 wt%)になった時点でイソブチレンの供給をストップ
した。反応後の液中のイソブチレンの濃度は 0.08 g/ml
であった。つぎに、この反応液を、窒素ガス吹き込み管
と真空ポンプとイソブチレンを回収する冷却トラップを
設けたステンレス製1lオートクレーブに移し、攪拌し
つつ窒素ガスを吹き込み、温度 40 ℃、減圧度 70 mmHg
にて3時間でイソブチレンをほぼ全量分離除去した。つ
いでこの処理液 100gを、飛沫同伴を防止したステンレ
ス製の単蒸留装置に入れて、缶液温度 60 ℃、圧力 1.7
mmHg にて蒸留を開始し、70℃にて蒸留を停止した。無
色透明で純粋な TIBA の液体が85g得られた。蒸留時の
缶液中のTIBAに対する蒸留収率は 85 % であったが、ア
ルミニウム合金から得られた粗 TIBA液中の TIBA に対
する回収率は 89 % であり、粗 TIBA 液を単に蒸留する
よりも収率が向上していることが本発明の特徴の一つで
もある。さらに、粗 TIBA 液は、 AlH3 濃度が 1.43 wt
% であり、 TIBA と DIBAHのモル分率及び蒸気圧から計
算すると、この粗 TIBA 液は缶液温度 65 ℃、蒸留圧力
1.7 mmHg で蒸留を開始できるはずであったが、70℃以
上に加温しても全く留出せず TIBA の分解が始まり蒸留
ができなかった。
【0018】実施例 2、3、4および5 実施例1に用いた粗 TIBA 液と装置を用いて、粗 TIBA
液に対するイソブチレンの添加量を変え、残存イソブチ
レン濃度を変えることにより、反応後の DIBAH濃度(Al
H3濃度を測定し換算する)を変えた。実施例1と同様に
イソブチレンを分離除去したのち、蒸留を行った。結果
を表1に示す。
液に対するイソブチレンの添加量を変え、残存イソブチ
レン濃度を変えることにより、反応後の DIBAH濃度(Al
H3濃度を測定し換算する)を変えた。実施例1と同様に
イソブチレンを分離除去したのち、蒸留を行った。結果
を表1に示す。
【0019】実施例 6 実施例1に用いた粗 TIBA 液と装置を用いて、粗 TIBA
液に対するイソブチレンの添加量を変え、残存イソブチ
レン濃度を 0.20 g/mlに変え、反応後の DIBAH濃度を
0.13 wt% にした。実施例1と同様にイソブチレンを分
離除去したのち、缶液温度 50 ℃、缶内圧力 1.0 mmHg
で蒸留を行った。この結果、アルミニウム合金から得ら
れた粗 TIBA 液中の TIBA に対する回収率は 92 % であ
った。
液に対するイソブチレンの添加量を変え、残存イソブチ
レン濃度を 0.20 g/mlに変え、反応後の DIBAH濃度を
0.13 wt% にした。実施例1と同様にイソブチレンを分
離除去したのち、缶液温度 50 ℃、缶内圧力 1.0 mmHg
で蒸留を行った。この結果、アルミニウム合金から得ら
れた粗 TIBA 液中の TIBA に対する回収率は 92 % であ
った。
【0020】
【表1】
【0021】比較例 1および2 実施例1に用いた粗 TIBA 液と装置を用いて、粗 TIBA
液に対するイソブチレンの添加量を表1に示すように変
え、残存イソブチレン濃度を変えることにより、反応後
の DIBAH濃度(AlH3濃度を測定し換算する)を変えた。
実施例1と同様にイソブチレンを分離除去したのち、蒸
留を行った。結果を表1に示す。比較例1では、残存す
るイソブチレン濃度が低く、缶液温度 65 ℃で蒸留を開
始したが、70℃までの留出 TIBA の量は僅かであり、70
℃以上では分解が始まり蒸留が継続できず、回収率が著
しく低かった。比較例2では、大量に残存するイソブチ
レンを分離除去するために TIBA の飛沫同伴による損失
が多くそのために、回収率が低下した。さらにイソブチ
レンの回収率が低く、経済的損失が大きかった。
液に対するイソブチレンの添加量を表1に示すように変
え、残存イソブチレン濃度を変えることにより、反応後
の DIBAH濃度(AlH3濃度を測定し換算する)を変えた。
実施例1と同様にイソブチレンを分離除去したのち、蒸
留を行った。結果を表1に示す。比較例1では、残存す
るイソブチレン濃度が低く、缶液温度 65 ℃で蒸留を開
始したが、70℃までの留出 TIBA の量は僅かであり、70
℃以上では分解が始まり蒸留が継続できず、回収率が著
しく低かった。比較例2では、大量に残存するイソブチ
レンを分離除去するために TIBA の飛沫同伴による損失
が多くそのために、回収率が低下した。さらにイソブチ
レンの回収率が低く、経済的損失が大きかった。
【0022】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の方法は、合成
反応後の TIBA と DIBAHの混合液にイソブチレンを添加
反応させ、残存イソブチレンを 0.02 〜 0.2 g/ml の濃
度に保って後イソブチレンを急速に脱気し、ついで蒸留
を行うことにより、DIBAH が、蒸留缶液に混入される量
を抑制し、蒸留を容易に行ことができるとともに高い蒸
留収率が得られる。
反応後の TIBA と DIBAHの混合液にイソブチレンを添加
反応させ、残存イソブチレンを 0.02 〜 0.2 g/ml の濃
度に保って後イソブチレンを急速に脱気し、ついで蒸留
を行うことにより、DIBAH が、蒸留缶液に混入される量
を抑制し、蒸留を容易に行ことができるとともに高い蒸
留収率が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 古賀 誠二郎 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 粗トリイソブチルアルミニウムを蒸留し
て精製する方法において、イソブチレンを 0.02 〜 0.2
g/ml の濃度で残存させて、ジイソブチルアルミニウム
ハイドライドを減少させた後に、イソブチレンを分離し
た上で 50 ℃〜 70 ℃にて蒸留することを特徴とするト
リイソブチルアルミニウムの精製方法。 - 【請求項2】 粗トリイソブチルアルミニウムが、 Ti
または Zr を 0.01〜 1.0 wt%含有するアルミニウム合
金と水素とイソブチレンから得られた粗トリイソブチル
アルミニウムである請求項1記載のトリイソブチルアル
ミニウムの精製方法。 - 【請求項3】 イソブチレンを 0.02 〜 0.2 g/ml の濃
度で残存させて、ジイソブチルアルミニウムハイドライ
ドを減少させる条件が、反応温度 60 〜100℃、反応時
間1〜5時間である請求項1または2記載のトリイソブ
チルアルミニウムの精製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17643093A JPH0733781A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | トリイソブチルアルミニウムの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17643093A JPH0733781A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | トリイソブチルアルミニウムの精製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733781A true JPH0733781A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16013570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17643093A Pending JPH0733781A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | トリイソブチルアルミニウムの精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733781A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6014955A (en) * | 1996-09-19 | 2000-01-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for internal combustion engine using air-amount-first fuel-amount-second control method |
| US6497214B2 (en) | 2000-11-06 | 2002-12-24 | Denso Corporation | Control system for an internal combustion engine |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP17643093A patent/JPH0733781A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6014955A (en) * | 1996-09-19 | 2000-01-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for internal combustion engine using air-amount-first fuel-amount-second control method |
| US6497214B2 (en) | 2000-11-06 | 2002-12-24 | Denso Corporation | Control system for an internal combustion engine |
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