JPH0733842A - 含フッ素ブロック共重合体及び塗料用組成物 - Google Patents

含フッ素ブロック共重合体及び塗料用組成物

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JPH0733842A
JPH0733842A JP20119493A JP20119493A JPH0733842A JP H0733842 A JPH0733842 A JP H0733842A JP 20119493 A JP20119493 A JP 20119493A JP 20119493 A JP20119493 A JP 20119493A JP H0733842 A JPH0733842 A JP H0733842A
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JP
Japan
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fluorine
copolymer
group
block copolymer
vinyl
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Application number
JP20119493A
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English (en)
Inventor
Shunichi Kodama
俊一 児玉
Toru Ishida
徹 石田
Haruhisa Miyake
晴久 三宅
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】少なくとも2種類の異なるブロック鎖を有し、
かつそれぞれのブロック鎖がフルオロオレフィンと他の
ビニル系単量体の共重合体からなっていて、それぞれの
ブロック鎖を形成する共重合体のガラス転移温度の差が
5℃以上である含フッ素ブロック共重合体。 【効果】本発明の含フッ素ブロック共重合体は塗膜のT
折り曲げ性と硬度の両立が可能で、プレコート用塗料と
して用いた場合に有用である。またガラス転移温度以外
で異なる物性を持つブロック鎖の組み合わせを選べば用
途はさらに広がると考えられ、新規な塗料用の樹脂とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含フッ素ブロック共重
合体及び塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、フルオロオレフィン、シク
ロヘキシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテル、
ヒドロキシアルキルビニルエーテル共重合体が、メラミ
ン、イソシアネート等の硬化剤により室温及び焼付け硬
化が可能であり、光沢に富み、耐溶剤性、耐薬品性、撥
水性に優れた耐候性塗膜を与えることを既に見いだして
いる(特開昭57−34107号、特開昭58−136
662号公報参照)。
【0003】しかし上記共重合体は従来より使用されて
いるポリフッ化ビニリデン/アクリル樹脂からなる熱可
塑性塗料に比べてT折り曲げ性に劣り、プレコートメタ
ル用塗料として使用する際折り曲げ加工後のエッジ部に
ミクロクラックを生じやすく、またこれを避けるために
塗膜のガラス転移温度を低くすると塗膜の硬度が不足し
たり表面に粘着性が生じるという課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これまでプ
レコートメタル用塗料として塗膜のT折り曲げ性と硬度
の両立が困難であった上記含フッ素共重合体の欠点を克
服し、機械的性質に優れた塗膜を与える含フッ素ブロッ
ク共重合体及び塗料用組成物を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明において、含フッ
素ブロック共重合体の製造は、一分子中に少なくとも2
種の重合開始基を有するか又は一段目の重合後新たに重
合開始基を生成するような重合開始剤を用いることによ
って行える。このような重合開始剤を用いてAブロック
部分の重合を行うと、分子中に重合開始基を有するポリ
メリック開始剤が生成する。さらに重合条件を変えてB
ブロック部分の重合を行えばABブロック共重合体が生
成する。
【0006】ここで用いる開始剤には一分子中に分解温
度の充分異なる重合開始基を2種類以上有するラジカル
重合開始剤があり、例えば[化1]に示すごとき非対称
アルキルパーエステル化合物、[化2]に示すごときア
ルキルパーエステル基含有アゾ化合物、[化3]に示す
ごときパーオキシケタール化合物などである。
【0007】
【化1】
【化2】
【化3】
【0008】また、重合形式はAブロック部分の重合と
Bブロック部分の重合とで異なっていてもよく、したが
ってAブロック部分が低温レドックス重合によって、B
ブロック部分が加熱によって開始する次のような開始剤
も使用可能である。このようなものには[化4]に示す
ごとき脂環式アゾアミジン化合物、[化5]に示すごと
きケトンパーオキシド化合物などが挙げられる。
【0009】
【化4】
【化5】
【0010】重合開始剤の使用量は、種類、共重合反応
条件に応じて適宜変更可能であるが、通常は共重合され
るべき単量体全量に対して、0.05〜0.5重量%程
度が採用される。
【0011】本発明の含フッ素ブロック共重合体におい
て、Aブロック及びBブロックの含フッ素共重合体樹脂
組成は[化6]で表されるフルオロオレフィン系重合単
位を40〜60モル%、[化7]で表されるビニル系重
合単位を0〜55モル%、[化8]で表される硬化反応
性部位を有する重合単位を0〜55モル%含有するもの
である。
【0012】ただし、[化6]、[化7]及び[化8]
において、X1 はフッ素、塩素、炭素数1〜8のパーフ
ルオロアルキル基(ただし、パーフルオロアルキル基中
にエーテル結合が含まれていてもよい。)又は炭素数1
〜8のパーフルオロアルコキシ基を表す。R1 は水素又
はメチル基を表す。R2 は炭素数1〜12のアルキル
基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、又は炭素数2
〜10のフルオロアルキル基を表す。R3 は水素又はメ
チル基を表す。R4 は2価の有機基を表す。Zは硬化反
応性部位を表す。p、q、rはそれぞれ独立に0又は1
を表す。
【0013】
【化6】
【化7】
【化8】
【0014】本発明の含フッ素ブロック共重合体のAブ
ロック部分の含フッ素共重合体は、次の[化9]、[化
10]及び[化11]で表される単量体を共重合するこ
とにより得ることができる。
【0015】
【化9】CF2 =CFX1 (ただし、X1 はフッ素、塩
素、炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基(ただし、
パーフルオロアルキル基中にエーテル結合が含まれてい
てもよい。)又は炭素数1〜8のパーフルオロアルコキ
シ基を表す。)
【0016】
【化10】CH2 =CR1 (CH2p O(C=O)q
2 (ただし、R1 は水素又はメチル基を表す。R2
炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のシクロ
アルキル基又は炭素数2〜10のフルオロアルキル基を
表す。pは0又は1を表す。qは0又は1を表す。)
【0017】
【化11】CH2 =CR3 (CH2r OR4 Z(ただ
し、R3 は水素又はメチル基を表す。R4 は2価の有機
基を表す。rは0又は1を表す。Zは硬化反応性部位を
表す。)
【0018】ここで、[化6]で表されるフルオロオレ
フィン系重合単位が上記範囲よりも少ない場合には、塗
料ベースとして使用した場合に、充分な耐候性が得られ
ず、好ましくない。また、多すぎると、各種溶剤に対す
る溶解性が低下し、塗料ベース又は塗料添加剤としての
使用が難しくなる。
【0019】[化9]で表されるフルオロオレフィン系
単量体としては、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニ
リデン、ヘキサフルオロプロピレン、ペンタフルオロプ
ロピレンなどの炭素数2〜4程度のフルオロオレフィン
や、パーフルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオ
ロ−2−メチル−3−オキサヘキシルビニルエーテルの
ごとき、X1 が炭素数1〜8程度で、直鎖状、分岐状又
は環状のパーフルオロビニルエーテルが挙げられる。
【0020】また、[化7]で表されるビニル系重合単
位が上記範囲よりも少ないと塗膜の性質が充分なものと
ならず、多すぎると、塗膜の耐候性などが低下すること
があり、好ましくない。[化8]で表されるビニル系重
合単位の特に好適な範囲は、5〜55モル%である。
【0021】[化10]で表されるビニル系単量体とし
ては、次のものが例示される。
【0022】メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル、などのビニルエー
テル類。
【0023】メチルイソプロペニルエーテル、エチルイ
ソプロペニルエーテル、プロピルイソプロペニルエーテ
ル、ブチルイソプロペニルエーテル、シクロヘキシルイ
ソプロペニルエーテル、などのイソプロペニルエーテル
類。
【0024】酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、酢酸イソプロペニル、プロピオン酸イソプ
ロペニル、酪酸イソプロペニル、などの直鎖状のカルボ
ン酸ビニル又はカルボン酸イソペニル類。
【0025】エチルアリルエーテル、プロピルアリルエ
ーテル、ブチルアリルエーテル、イソブチルアリルエー
テル、などのアリルエーテル類。
【0026】酢酸アリル、プロピオン酸アリル、酪酸ア
リル、イソ酪酸アリル、などのカルボン酸アリル類。
【0027】また、[化8]で表される硬化反応性部位
を有する重合単位は樹脂の硬化性、溶解性、相溶性、基
材との密着性などを左右する。[化8]で表される硬化
反応性部位を有する重合単位の特に好適な範囲として
は、5〜20モル%である。
【0028】[化11]で表される硬化反応性部位を有
するビニル系単量体の硬化反応性部位としては、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、酸アミド基、アミノ基、メ
ルカプト基、β−ケトエステル基、シラノール基などの
活性水素基や、エポキシ基、臭素、ヨウ素などの活性ハ
ロゲン基などが挙げられる。
【0029】これらのうち、活性水素含有基は通常硬化
剤として使用されるイソシアネート系硬化剤、アミノプ
ラスト系硬化剤などとの反応性に優れ、他樹脂との相溶
性向上に役立つという点において好ましく、特にヒドロ
キシル基及びカルボキシル基が好適である。
【0030】また、[化11]で表される硬化反応性部
位を有するビニル系単量体の、R4としては、アルキレ
ン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、(ポリ)オ
キシアルキレン基、(ポリ)エステル鎖、(ポリ)シロ
キシ基が好適である。また、R4 の鎖長を長くすると、
柔軟な塗膜を得ることができるが、長くなりすぎると耐
候性や塗膜硬度が低下することがあり好ましくない。ま
た、短かすぎると硬化反応性部位の反応性が低くなり硬
化塗膜を得難くなることがあるので注意を要する。好適
には、R4 の鎖を1〜20、特には2〜12の原子の結
合にすることが好ましい。
【0031】かかる硬化反応性部位を有するビニル系単
量体としては、次のごとき活性水素を有するビニル系単
量体が挙げられる。
【0032】2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3
−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、9−ヒドロキシノニルビニルエ
ーテル、1−ヒドロキシメチル−4−ビニロキシメチル
シクロヘキサン、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
ビニルエーテルなどのヒドロキシアルキルビニルエーテ
ル類。
【0033】2−ヒドロキシエチルイソプロペニルエー
テル、3−ヒドロキシプロピルイソプロペニルエーテ
ル、4−ヒドロキシブチルイソプロペニルエーテル、9
−ヒドロキシノニルイソプロペニルエーテル、1−ヒド
ロキシメチル−4−イソプロペノキシメチルシクロヘキ
サン、3−ヒドロキシ−2−クロロプロピルイソプロペ
ニルエーテルなどのヒドロキシアルキルイソプロペニル
エーテル類。
【0034】2−ヒドロキシエチルアリルエーテルなど
のヒドロキシアルキルアリルエーテル類。
【0035】[化12]、[化13]、[化14]、
[化15]などの片末端にビニロキシ基又はイソプロペ
ノキシ基又はアリルオキシ基と、他端にヒドロキシル基
とを有するポリエーテルマクロモノマー類。
【0036】[化16]などの片末端にビニロキシ基又
はイソプロペノキシ基と、他端にヒドロキシル基とを有
するポリエステルマクロモノマー類。
【0037】[化17]などの片末端にビニロキシ基又
はイソプロペノキシ基と、他端にヒドロキシル基とを有
するポリシロキサンマクロモノマー類。
【0038】[化18]などの片末端にビニロキシ基又
はイソプロペノキシ基と、他端にカルボキシル基とを有
する単量体。
【0039】[化19]などの片末端にビニロキシ基又
はイソプロペノキシ基と、他端にβ−ケトエステル基と
を有する単量体。
【0040】
【化12】
【化13】
【0041】
【化14】
【化15】
【0042】
【化16】
【化17】
【0043】
【化18】
【化19】
【0044】活性水素以外の硬化反応性部位を有するビ
ニル系単量体としては、[化20]、[化21]、[化
22]などの、鎖状又は脂環式のエポキシ又はグリシジ
ル基と、ビニロキシ基又はイソプロペノキシ基とを有す
る単量体が挙げられる。
【0045】
【化20】
【化21】
【化22】
【0046】これらの、[化9]〜[化11]で表され
る単量体は、それぞれ、単独で使用されていてもよく、
複数種が併用されていてもよい。
【0047】また、本発明の含フッ素ブロック共重合体
のAブロック鎖とBブロック鎖の間のガラス転移温度の
差は5℃以上であることが望ましい。温度差がこれ未満
であるとA、B鎖の熱力学的及び機械的性質の差異がほ
とんどなくなるため意味がない。
【0048】また、高い方のガラス転移温度は、塗膜の
折り曲げ性の制約から20〜60℃の範囲内であること
が望ましく、低い方のガラス転移温度は、塗膜表面の粘
着性が生じないように−20℃〜30℃の範囲内にある
ことが望ましい。
【0049】また、本発明の含フッ素ブロック共重合体
を塗料ベースとして使用する場合には、未架橋状態でテ
トラヒドロフラン中30℃における固有粘度(以下、
[η]という)が、0.05〜2.0dl/gのものが
好ましい。[η]が上記範囲より小さいものは、塗膜の
強度が得られ難く、また大きいものは、塗料化、塗装作
業性等が悪く、好ましくない。特に、[η]が0.1〜
1.5dl/gのものが好ましい。
【0050】上記ブロック共重合体のAブロック部分の
共重合反応に際して、Aブロック部分の重合条件とBブ
ロック部分の重合条件が異なっていれば反応形式が特に
限定されることはなく、塊状重合、懸濁重合、乳化重
合、溶液重合等が採用しうるが、重合操作の安定性、生
成共重合体の分離の容易性等から、水性媒体中での乳化
重合、懸濁重合あるいはt−ブタノール等のアルコール
類、エステル類、1個以上のフッ素原子及び水素原子を
含む含水素飽和ハロゲン化炭化水素類、キシレン等の芳
香族炭化水素等を溶媒とする溶液重合等が好ましく採用
される。
【0051】なお、水性媒体中で共重合反応を行わせる
場合には、塩基性緩衝剤を添加して、重合中の液のpH
値を4以上、好ましくは6以上にすることが好ましい。
溶液重合による場合にも塩基性物質の添加は有効であ
る。また、Bブロック部分の重合反応に際しては特に限
定されず、上記の反応形式が全て採用可能である。
【0052】また、これらの方法は回分式、半連続式、
連続式等の操作によって行い得ることはもちろんであ
る。かかる共重合反応に際して、共重合反応温度は−3
0℃〜+150℃の範囲内で重合開始剤、重合媒体等の
種類等に応じて、適宜最適値が選定される。Aブロック
部分の重合とBブロック部分の重合がともに加熱によっ
て開始するような重合開始剤を用いた場合、ブロック化
効率を充分高いものとするためにはAとBの重合温度差
が20℃以上であることが望ましい。ここで水性媒体中
で重合反応を行わせる場合には、0℃〜+100℃、好
ましくは10℃〜80℃程度が採用され得る。また溶液
媒体中で重合反応を行わせるためには0℃〜150℃、
好ましくは30℃〜120℃程度が採用される。また、
反応圧力は、適宜選定可能であるが、通常は、1〜10
0kg/cm2 、特に、2〜50kg/cm2 程度を採
用するのが望ましい。
【0053】また、生成共重合体の[η]を前記範囲に
抑えるために、連鎖移動定数の比較的大きい反応媒体を
使用したり、適宜連鎖移動剤の共存下に共重合反応を行
わしめることが好ましい。
【0054】本発明の含フッ素ブロック共重合体を塗料
ベースとして使用する場合には、硬化剤などを配合して
塗料用組成物とすることができる。硬化剤としては、本
発明の含フッ素共重合体の硬化反応部位と反応し得る基
を有し、良好な硬化体を与えるものが採用される。かか
る硬化剤としては、ポリイソシアネート系、アミノプラ
スト、多塩基酸無水物、金属アルコキシドなどが挙げら
れる。
【0055】ポリイソシアネート系としては、ヘキサメ
チレンジイソシアネートやイソホロンジイソシアネート
などのポリイソシアネート化合物、メチルシリルトリイ
ソシアネートなどのシリルイソシアネート化合物や、こ
れらの部分縮合物、多量体や、イソシアネート基をフェ
ノールなどのブロック化剤でブロックしたブロックポリ
イソシアネート化合物などが例示される。特に無黄変タ
イプのものが好ましく採用される。
【0056】アミノプラストとしては、メラミン樹脂、
グアナミン樹脂、尿素樹脂などが採用される。なかでも
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールな
どの低級アルコールの1種又は2種以上により少なくと
も部分的にエーテル化されたメチロールメラミンが採用
される。
【0057】多塩基酸無水物としては、無水フタル酸、
無水トリメリット酸などの芳香族多価カルボン酸無水物
や無水マレイン酸、無水コハク酸などの脂肪族多価カル
ボン酸無水物などが例示される。
【0058】本発明において、硬化剤を配合して塗料用
組成物とする場合には、各成分の配合量は適宜選定可能
であるが、耐候性など本発明の含フッ素ブロック共重合
体のもつ優れた塗膜性能を損なわないためには、上記含
フッ素ブロック共重合体100部あたり、硬化剤が0.
5〜300重量部程度の量が採用される。特に、含フッ
素ブロック共重合体100部あたり、硬化剤を5.0〜
100重量部程度とすることが好ましい。
【0059】本発明の塗料用組成物は、上記2成分の他
に必要に応じ各種添加剤などが含まれていてもよい。か
かる添加剤としては、溶剤、合成樹脂、硬化触媒、ドラ
イヤー、熱安定剤、レベリング剤、滑剤、顔料、染料、
粘度調節剤、分散安定剤、紫外線吸収剤、ゲル化防止剤
などが挙げられる。
【0060】特に、紫外線吸収剤が添加されていると、
透明な塗膜としたときにも基材の保護効果が充分に発揮
され好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、通常塗料
に配合され得る紫外線吸収剤の全てが使用可能であり、
例えば、フェニルサリシレート系、ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系などの紫外線吸収剤が使用可能で
ある。また、反応性を有する紫外線吸収剤を用いること
により、その効果を長期にわたって発揮させることも可
能である。紫外線吸収剤は、含フッ素ブロック共重合体
100部あたり、0.01〜50重量部程度、特に、
0.1〜30重量部程度の範囲で使用することが好まし
い。
【0061】また、本発明の含フッ素ブロック共重合体
を有機溶剤に溶解又は分散する場合、溶剤としては、キ
シレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、n−ブタノ
ールなどのアルコール類、酢酸ブチルなどのエステル
類、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、エチルセ
ルソルブグリコールエーテル類などに加えて市販の各種
シンナーも採用可能であり、これらを種々の割合で混合
して使用することも可能である。
【0062】本発明の塗料用組成物の調合に際しては、
ボールミル、サンドミル、ジェットミル、ニーダー、三
本ロール、ペイントシェーカーなどの通常樹脂組成物の
調合等に用いられる種々の調合機を用いることができ
る。
【0063】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を具
体的に説明するが、かかる実施例・比較例によって、本
発明は何ら限定されるものではない。
【0064】[実施例1]500mlの撹拌機付きのス
テンレス製オートクレーブ中にシクロヘキシルビニルエ
ーテル(以下、CHVEという)を80.1g、4−ヒ
ドキシブチルビニルエーテル(以下、HBVEという)
を18.4g、塩化第二銅(無水物)を0.006g、
2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン]ジヒドロクロリド(VA−061:和光
純薬社製)を2.2g、ポリビニルアルコール(加水分
解率70%)を0.3g、水304gを仕込み、氷冷後
窒素加圧、脱気により溶存酸素を除去した。
【0065】しかるのち、クロロトリフルオロエチレン
(以下、CTFEという)92.5gをオートクレーブ
中に導入し、40℃で5時間撹拌を続けた。ついで反応
物を大量のメタノール中に投入して上澄み液を除去した
後室温下、1mmHgの減圧下で24時間かけて乾燥し
た後、154.4gのプレポリマーAを得た。このプレ
ポリマーのガラス転移温度を示差走査熱量測定(DS
C)によって測定したところ46℃であった。次に内容
積250mlのステンレス製オートクレーブ中に上記プ
レポリマーA54.7g、n−ブチルビニルエーテル
(以下、n−BVEという)21.0g、HBVE6.
1g、キシレン94.4g、エタノール26.6g、及
び炭酸カリウム0.8gを仕込み、液体窒素による固化
・脱気により、溶存酸素を除去した。
【0066】しかるのち、CTFE30.5gをオート
クレーブ中に導入し、徐々に昇温した。オートクレーブ
中の温度が65℃に達した後、24時間撹拌下に反応を
続けた後、オートクレーブを氷冷し、反応を停止した。
室温に達した後、未反応の単量体をパージし、オートク
レーブを開放した。
【0067】得られた重合体を水/メタノール(1:
1)中に投入し、上澄み液を除去した後120℃に加熱
し、1mmHgの減圧下で4時間かけて乾燥した後、衝
撃式ハンマーで粉砕し、含フッ素ブロック共重合体のホ
モポリマー、及び含フッ素共重合体のホモポリマーの混
合物109.4gを得た。この混合物のガラス転移温度
をDSCによって測定したが明確なピークは認められな
かった。得られた含フッ素ブロック共重合体の[η]の
値は0.10dl/gであった。また、IRスペクトル
により、CTFE、ビニルエーテル等の重合単位が共重
合されていることが確認された。
【0068】なお、第二段目で重合したブロック鎖のガ
ラス転移温度を知るためにこのブロック鎖と同じ組成の
ホモポリマーを重合した。内容積250mlのステンレ
ス製オートクレーブ中にn−BVE23.0g、HBV
E6.8g、キシレン104.9g、エタノール29.
6g、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト(パーブチルO:日本油脂社製)0.3g及び炭酸カ
リウム0.9gを仕込み、液体窒素による固化・脱気に
より、溶存酸素を除去した。
【0069】しかるのち、CTFE33.9gをオート
クレーブ中に導入し、徐々に昇温した。オートクレーブ
中の温度が65℃に達した後、24時間撹拌下に反応を
続けた後、オートクレーブを氷冷し、反応を停止した。
室温に達した後、未反応の単量体をパージし、オートク
レーブを開放した。
【0070】得られた重合体を水/メタノール(1:
1)中に投入し、上澄み液を除去した後120℃に加熱
し、1mmHgの減圧下で4時間かけて乾燥した後、衝
撃式ハンマーで粉砕し、ホモポリマー58.8gを得
た。このホモポリマーのガラス転移温度は−5℃であっ
た。
【0071】[実施例2]内容積500mlのステンレ
ス製オートクレーブ中にCHVE44.1g、EVE4
2.0g、HBVE27.1g、キシレン142.8
g、エタノール35.7g、炭酸カリウム2.8g、ジ
−t−ブチルパーオキシトリメチルアジペート(カヤエ
ステルTMA:化薬アクゾ社製)1.65gを仕込み、
液体窒素による固化・脱気により、溶存酸素を除去し
た。
【0072】しかるのち、CTFE135.8gをオー
トクレーブ中に導入し、徐々に昇温した。オートクレー
ブ中の温度が65℃に達した後、5時間撹拌下に反応を
続けた後、オートクレーブを氷冷し、反応を停止した。
室温に達した後、未反応の単量体をパージし、オートク
レーブを開放した。ついで反応物を水/メタノール中に
投入し、上澄み液を除去した後、室温下、1mmHgの
減圧下で24時間かけて乾燥した後、230.6gのプ
レポリマーBを得た。このプレポリマーのガラス転移温
度をDSCによって測定したところ36℃であった。こ
のプレポリマーB中の活性酸素量をヨウ素滴定によって
求めたところプレポリマーBの1鎖長あたり0.44個
の活性酸素が含まれていることが分かった。
【0073】次に内容積250ml のステンレス製オートク
レーブ中に上記プレポリマーB48.0g、CHVE1
1.6g、n−BVE9.2g、HBVE5.3g、キ
シレン73.0gを仕込み、液体窒素による固化・脱気
により、溶存酸素を除去した。
【0074】しかるのち、CTFE27.0gをオート
クレーブ中に導入し、徐々に昇温した。オートクレーブ
中の温度が120℃に達した後、5時間撹拌下に反応を
続けた後、オートクレーブを氷冷し、反応を停止した。
室温に達した後、未反応の単量体をパージし、オートク
レーブを開放した。ついで反応物を水/メタノール中に
投入し、上澄み液を除去した後120℃に加熱し、1m
mHgの減圧下で4時間かけて乾燥した後、衝撃式ハン
マーで粉砕し、含フッ素ブロック共重合体のホモポリマ
ー、及び含フッ素共重合体のホモポリマーの混合物6
1.3gを得た。この混合物のガラス転移温度をDSC
によって測定したがピークは認められなかった。また得
られた含フッ素ブロック共重合体の[η]の値は0.1
0dl/gであった。
【0075】なお、第二段目で重合したブロック鎖のガ
ラス転移温度を知るためにこのブロック鎖と同じ組成の
ホモポリマーを重合した。内容積250mlのステンレ
ス製オートクレーブ中にCHVE18.0g、n−BV
E14.4g、HBVE8.2g、キシレン114.3
g、パーブチルO 0.3g及び炭酸カリウム0.9g
を仕込み、液体窒素による固化・脱気により、溶存酸素
を除去した。
【0076】しかるのち、CTFE42.3gをオート
クレーブ中に導入し、徐々に昇温した。オートクレーブ
中の温度が65℃に達した後、24時間撹拌下に反応を
続けた後、オートクレーブを氷冷し、反応を停止した。
室温に達した後、未反応の単量体をパージし、オートク
レーブを開放した。
【0077】得られた重合体を水/メタノール(1:
1)中に投入し、上澄み液を除去した後120℃に加熱
し、1mmHgの減圧下で4時間かけて乾燥した後、衝
撃式ハンマーで粉砕し、ホモポリマー76.2gを得
た。このホモポリマーのガラス転移温度は12℃であっ
た。
【0078】[比較例]内容積500mlのステンレス
製オートクレーブ中にCHVE44.1g、EVE4
2.0g、HBVE27.1g、キシレン142.8
g、エタノール35.7g、及び炭酸カリウム2.8
g、パーブチルO 0.65gを仕込み、液体窒素によ
る固化・脱気により、溶存酸素を除去した。
【0079】しかるのち、CTFE135.8gをオー
トクレーブ中に導入し、徐々に昇温した。オートクレー
ブ中の温度が65℃に達した後、5時間撹拌下に反応を
続けた後、オートクレーブを氷冷し反応を停止した。室
温に達した後、未反応の単量体をパージし、オートクレ
ーブを開放した。ついで反応物を水/メタノール中に投
入し、上澄み液を除去した後、室温下、1mmHgの減
圧下で24時間かけて乾燥した後、228.6gのホモ
ポリマーCを得た。このホモポリマーのガラス転移温度
をDSCで測定したところ42℃のところに明確なピー
クが現れた。
【0080】同様の方法で、CTFE36.4g、EV
E9.0g、n−BVE12.6g、HBVE7.2g
の割合でホモポリマーDを重合した。このガラス転移温
度は8℃であった。
【0081】[塗膜の試験例] 1)実施例1の含フッ素ブロック共重合体、2)実施例
2の含フッ素ブロック共重合体、又は、3)比較例のホ
モポリマーC、Dの混合体(重量比1:1)、を用いて
表1に示す配合割合(共重合体(又はホモポリマー混合
体)の種類の他は3例とも同じ)で混合し、エポキシプ
ライマー(トアガーメットプライマー:トウペ社製)を
3μmの膜厚で塗布した亜鉛鋼板(ジンコートMOシン
ニッテツ20G/M:日本テストパネル社製)に20〜
25μmの膜厚になるようにバーコータNo.5で塗装
した。各種試験を行った結果を表2に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【発明の効果】本発明の含フッ素ブロック共重合体は塗
膜のT折り曲げ性と硬度の両立が可能で、プレコート用
塗料として用いた場合に有用である。またガラス転移温
度以外で異なる物性を持つブロック鎖の組み合わせを選
べば用途はさらに広がると考えられ、新規な塗料用の樹
脂として有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2種類の異なるブロック鎖を有
    し、かつそれぞれのブロック鎖がフルオロオレフィンと
    他のビニル系単量体の共重合体からなっていて、それぞ
    れのブロック鎖を形成する共重合体のガラス転移温度の
    差が5℃以上である含フッ素ブロック共重合体。
  2. 【請求項2】同一分子中に少なくとも2種類の異なった
    重合開始基を有するか又は一段目の重合後新たに重合開
    始基が生成するような重合開始剤を用いて得られる、請
    求項1の含フッ素ブロック共重合体。
  3. 【請求項3】フルオロオレフィンと共重合可能な他のビ
    ニル系単量体がアルキルビニルエーテル、シクロビニル
    エーテル、カルボン酸ビニルエステル、アリルエーテル
    から選ばれる少なくとも1種を必須成分とする、請求項
    1の含フッ素ブロック共重合体。
  4. 【請求項4】未架橋状態で有機溶剤に可溶であり、テト
    ラヒドロフラン中30℃における固有粘度が0.05〜
    2.0dl/gである請求項1の含フッ素ブロック共重
    合体。
  5. 【請求項5】請求項1の含フッ素共重合体が含まれる塗
    料用組成物。
  6. 【請求項6】請求項5の塗料用組成物による塗装が施さ
    れたプレコートメタル用鋼板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160078774A (ko) * 2014-12-24 2016-07-05 주식회사 포스코 블록공중합체를 이용한 코팅 강판 및 그 제조 방법
WO2024009696A1 (ja) * 2022-07-05 2024-01-11 Agc株式会社 含フッ素共重合体、組成物、粉体塗料、塗装物品及び含フッ素共重合体の製造方法

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