JPH073400A - 電子銃電極用のFe−Ni合金 - Google Patents
電子銃電極用のFe−Ni合金Info
- Publication number
- JPH073400A JPH073400A JP14526093A JP14526093A JPH073400A JP H073400 A JPH073400 A JP H073400A JP 14526093 A JP14526093 A JP 14526093A JP 14526093 A JP14526093 A JP 14526093A JP H073400 A JPH073400 A JP H073400A
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- alloy
- electron gun
- electrode
- burrs
- gun electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 CRTの電子銃の電極(グリッド)用のFe−
Ni合金を改良し、十分な硬さに加えて、打抜き加工時
のバリの発生を抑制して、耐電圧の低下を防いだ電極の
製造を可能にする材料を提供する。 【構成】 Ni:32〜50%(重量%、以下同じ)に加
えて、Nb,Ta,WおよびZrの1種または2種以上
を(2種以上は合計で)1〜5%含有し、さらにSおよび
(または)Pを0.003〜0.02%含有し、残部が
実質上Feからなる合金。
Ni合金を改良し、十分な硬さに加えて、打抜き加工時
のバリの発生を抑制して、耐電圧の低下を防いだ電極の
製造を可能にする材料を提供する。 【構成】 Ni:32〜50%(重量%、以下同じ)に加
えて、Nb,Ta,WおよびZrの1種または2種以上
を(2種以上は合計で)1〜5%含有し、さらにSおよび
(または)Pを0.003〜0.02%含有し、残部が
実質上Feからなる合金。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRTたとえばカラー
テレビのブラウン管の電子銃の電極用のNi−Fe合金
の改良に関する。
テレビのブラウン管の電子銃の電極用のNi−Fe合金
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているとおり、CRTの電子
銃は複数の電極(グリッド)を有し、それらには、電子
ビームを通過させるための孔が中央に設けてある。 こ
れらの電極は静電レンズを形成させるための非磁性材料
で製作することが必要であり、従来、非磁性ステンレス
鋼(主にSUS304)を材料としていた。
銃は複数の電極(グリッド)を有し、それらには、電子
ビームを通過させるための孔が中央に設けてある。 こ
れらの電極は静電レンズを形成させるための非磁性材料
で製作することが必要であり、従来、非磁性ステンレス
鋼(主にSUS304)を材料としていた。
【0003】ところが、SUS304のような材料は打
抜き加工に際してバリが生じやすいという問題がある。
電極にバリがあると耐電圧が低下して、電子銃の性能
が劣るか、または使用に耐えないものとなる。
抜き加工に際してバリが生じやすいという問題がある。
電極にバリがあると耐電圧が低下して、電子銃の性能
が劣るか、または使用に耐えないものとなる。
【0004】Fe−Ni系合金の使用も検討され、その
硬度が低いために生じる変形を防ぐ目的で、Nb,T
a,HfおよびZrの1種または2種以上を含有させ、
とくにこれらとFeとの化合物の形で存在させた材料で
電子銃の電極をつくることが提案された。(特開平1−
204335号)しかしこの合金においても、加工時の
バリの発生を防ぐ効果は乏しく、また熱間加工性も、電
極に要求される形状や寸法精度の観点からは不足してい
た。
硬度が低いために生じる変形を防ぐ目的で、Nb,T
a,HfおよびZrの1種または2種以上を含有させ、
とくにこれらとFeとの化合物の形で存在させた材料で
電子銃の電極をつくることが提案された。(特開平1−
204335号)しかしこの合金においても、加工時の
バリの発生を防ぐ効果は乏しく、また熱間加工性も、電
極に要求される形状や寸法精度の観点からは不足してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の点を改善して、熱間加工性が高く、かつ打抜き加工時
のバリ発生が少なく、電子銃の電極(グリッド)用材料
として好適なFe−Ni系合金を提供することにある。
の点を改善して、熱間加工性が高く、かつ打抜き加工時
のバリ発生が少なく、電子銃の電極(グリッド)用材料
として好適なFe−Ni系合金を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】改善された特性を有する
本発明の電子銃電極用のFe−Ni合金は、Ni:32
〜50%(重量%、以下同じ)に加えて、Nb,Ta,
WおよびZrの1種または2種以上を、2種以上の場合
は合計で1〜5%含有し、さらにSおよび(または)
P:0.003〜0.02%を含有し、残部が実質上F
eからなる。
本発明の電子銃電極用のFe−Ni合金は、Ni:32
〜50%(重量%、以下同じ)に加えて、Nb,Ta,
WおよびZrの1種または2種以上を、2種以上の場合
は合計で1〜5%含有し、さらにSおよび(または)
P:0.003〜0.02%を含有し、残部が実質上F
eからなる。
【0007】この合金において、Niの含有量32〜5
0%のうち5.0%までに相当する分をCoで置換する
ことができる。
0%のうち5.0%までに相当する分をCoで置換する
ことができる。
【0008】
【作用】本発明においてFe−Ni合金の組成を上記の
ように限定した理由は、つぎのとおりである。
ように限定した理由は、つぎのとおりである。
【0009】Ni:32〜50%(うち5%まではCo
で置き換えることができる。) Fe−Ni合金のもつ低熱膨脹特性を得るために、Ni
量は上記の範囲内になければならない。 よく知られて
いるとおり、代表的な値は38〜42%である。
で置き換えることができる。) Fe−Ni合金のもつ低熱膨脹特性を得るために、Ni
量は上記の範囲内になければならない。 よく知られて
いるとおり、代表的な値は38〜42%である。
【0010】Nb,Ta,WおよびZr:1種または2
種以上、2種以上の場合は合計で、1〜5% これらの成分は、合金に硬さを与えて変形しにくくする
とともに、熱間加工性を高める。 打抜き加工時のバリ
を少なくするはたらきも、多少はある。硬さ向上の効果
は比較的少量でも得られるが、バリを少なくするために
は1%以上の添加を要する。 一方、5%を超える添加
は、過大な硬度の上昇を招いて好ましくないし、バリ抑
制の効果も飽和してくる。
種以上、2種以上の場合は合計で、1〜5% これらの成分は、合金に硬さを与えて変形しにくくする
とともに、熱間加工性を高める。 打抜き加工時のバリ
を少なくするはたらきも、多少はある。硬さ向上の効果
は比較的少量でも得られるが、バリを少なくするために
は1%以上の添加を要する。 一方、5%を超える添加
は、過大な硬度の上昇を招いて好ましくないし、バリ抑
制の効果も飽和してくる。
【0011】Fe−40Ni合金に対して、これら合金
成分を0.5〜5%の範囲で添加したときの硬さ(H
v)の変化を図1に、打抜き加工時のバリの高さを図2
に、それぞれ示す。
成分を0.5〜5%の範囲で添加したときの硬さ(H
v)の変化を図1に、打抜き加工時のバリの高さを図2
に、それぞれ示す。
【0012】Sおよび(または)P:0.003〜0.
02% 打抜き加工時のバリの発生を防ぐ。 この効果は0.0
03%程度の少量の存在から認められるが、0.01%
以上の存在が好ましい。 0.02%の上限に至ると効
果は飽和し、一方で熱間加工性の低下が認められるよう
になる。
02% 打抜き加工時のバリの発生を防ぐ。 この効果は0.0
03%程度の少量の存在から認められるが、0.01%
以上の存在が好ましい。 0.02%の上限に至ると効
果は飽和し、一方で熱間加工性の低下が認められるよう
になる。
【0013】Fe−40Ni−3Nb合金に対してSま
たはPを0.001〜0.02%の範囲で添加したもの
について、バリの高さを測定した結果を図3に示す。
たはPを0.001〜0.02%の範囲で添加したもの
について、バリの高さを測定した結果を図3に示す。
【0014】
【実施例】表1に示す組成の各合金を溶製した。 No.
1〜5が本発明の実施例、No.11〜17は比較のため
用意した、本発明の範囲外の組成をもつ合金である。
インゴットを鍛造したのち、加熱温度1100℃におい
て熱間圧延して厚さ3mmの板材にした。 脱スケールし
たものを冷間圧延して厚さ1.5mmにし、1000℃×
2分間の連続焼鈍に続く冷間圧延を繰り返して行ない、
最終的に厚さ0.3mmの薄板を得た。
1〜5が本発明の実施例、No.11〜17は比較のため
用意した、本発明の範囲外の組成をもつ合金である。
インゴットを鍛造したのち、加熱温度1100℃におい
て熱間圧延して厚さ3mmの板材にした。 脱スケールし
たものを冷間圧延して厚さ1.5mmにし、1000℃×
2分間の連続焼鈍に続く冷間圧延を繰り返して行ない、
最終的に厚さ0.3mmの薄板を得た。
【0015】各材料について硬さ(Hv)を測定し、ク
リアランス10%,剪断速度S/t(S:パンチ速度、
t:板厚)200/秒の条件で打抜き加工を行なって、
バリの高さをしらべた。 その結果を、表1にあわせて
示す。
リアランス10%,剪断速度S/t(S:パンチ速度、
t:板厚)200/秒の条件で打抜き加工を行なって、
バリの高さをしらべた。 その結果を、表1にあわせて
示す。
【0016】 表 1 No. 合金組成(重量%、残部Fe) 硬さ バリ高さ Ni Co Nb Ta W Zr P S (Hv) (mm) 1 39.50 − 3.02 − − − 0.008 0.010 263 0.024 2 37.88 2.46 2.93 − − − 0.002 0.019 258 0.022 3 40.08 0.35 − 2.98 − − 0.011 0.006 243 0.021 4 5 11 38.90 − 0.98 − − − 0.002 0.001 215 0.103 12 37.80 − 0.71 0.23 − − 0.001 0.001 213 0.112 13 39.50 − 0.88 − 0.09 − 0.008 0.002 224 0.083 14 40.10 − − − 0.81 0.16 0.002 0.011 226 0.078 15 36.20 2.90 2.83 − − − 0.001 0.001 261 0.048 16 29.11 − − 3.02 − − 0.001 0.002 251 0.061 17 40.08 3.53 − − 2.04 1.13 0.002 0.001 257 0.058
【0017】
【発明の効果】本発明の電子銃電極用の合金は、低熱膨
脹率のFe−Ni合金において、熱間加工性が良好であ
り、十分な硬さをもつとともに、打抜き加工時のバリ発
生を効果的に抑制することに成功したものである。 こ
の合金は電子銃のグリッドの材料として有用であって、
バリの発生に伴う耐電圧低下の懸念のないグリッドを製
造することができる。
脹率のFe−Ni合金において、熱間加工性が良好であ
り、十分な硬さをもつとともに、打抜き加工時のバリ発
生を効果的に抑制することに成功したものである。 こ
の合金は電子銃のグリッドの材料として有用であって、
バリの発生に伴う耐電圧低下の懸念のないグリッドを製
造することができる。
【図1】 Fe−40Ni合金に種々の量のNb,W,
Ta,Zrを添加したときの、Hvを示すグラフ。
Ta,Zrを添加したときの、Hvを示すグラフ。
【図2】 Fe−40Ni合金に種々の量のNb,W,
Ta,Zrを添加したときの、打抜き加工により発生す
るバリの高さを示すグラフ。
Ta,Zrを添加したときの、打抜き加工により発生す
るバリの高さを示すグラフ。
【図3】 Fe−40Ni−3Nb合金に種々の量のS
またはPを添加したときの、バリの高さを示すグラフ。
またはPを添加したときの、バリの高さを示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】 Ni:32〜50%(重量%、以下同
じ)に加えて、Nb,Ta,WおよびZrの1種または
2種以上を、2種以上の場合は合計で1〜5%含有し、
さらにSおよび(または)P:0.003〜0.02%
を含有し、残部が実質上Feからなる電子銃電極用のF
e−Ni合金。 - 【請求項2】 Niの含有量32〜50%のうち5.0
%までに相当する分をCoで置換した請求項1のFe−
Ni合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14526093A JPH073400A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 電子銃電極用のFe−Ni合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14526093A JPH073400A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 電子銃電極用のFe−Ni合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH073400A true JPH073400A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15381021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14526093A Pending JPH073400A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 電子銃電極用のFe−Ni合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073400A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990043956A (ko) * | 1997-11-30 | 1999-06-25 | 김영남 | 브라운관용 전극재료 |
| US5962965A (en) * | 1997-03-24 | 1999-10-05 | Nippon Mining & Metals Co., Ltd. | Fe-Ni alloys having improved punching properties and punched electron gun parts fabricated therefrom |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP14526093A patent/JPH073400A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5962965A (en) * | 1997-03-24 | 1999-10-05 | Nippon Mining & Metals Co., Ltd. | Fe-Ni alloys having improved punching properties and punched electron gun parts fabricated therefrom |
| KR19990043956A (ko) * | 1997-11-30 | 1999-06-25 | 김영남 | 브라운관용 전극재료 |
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