JPH0734352A - ジェットルーム - Google Patents

ジェットルーム

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JPH0734352A
JPH0734352A JP19530593A JP19530593A JPH0734352A JP H0734352 A JPH0734352 A JP H0734352A JP 19530593 A JP19530593 A JP 19530593A JP 19530593 A JP19530593 A JP 19530593A JP H0734352 A JPH0734352 A JP H0734352A
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weft
speed
braking
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jet loom
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JP19530593A
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Zenji Tamura
善次 田村
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な制動装置により糸切れの発生を防止す
ることができるにもかかわらず、生産性を高めることが
できるようにすることにある。 【構成】 ジェットルームは、緯入れ終期に一定のタイ
ミングで緯糸に制動をかける制動装置と、緯糸の先端が
最終到達位置に達するときの緯糸の飛走速度情報の実際
値を検出する検出装置と、該検出装置で検出した実際値
を基に、その後の緯入れサイクルにおける前記実際値を
その目標値と一致させるように織機の主軸の回転速度を
制御する速度制御装置とを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアージェットルー
ム、ウォータジェットルーム等のジェットルームに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジェットルームの1つとして、緯入れ開
始から終了までの実際の緯入れに要する時間(いわゆ
る、緯入れ実時間)が、製織の一サイクル(いわゆる、
一回の緯入れサイクル)に要する時間(いわゆる、一回
の緯入れサイクル期間)に対し、常に、一定の割合を占
めるように、織機の主軸の回転速度を自動的に変更する
ものがある(特開昭56−96938号公報)。
【0003】この公知のジェットルームにおいて、緯入
れサイクル期間に対する緯入れ実時間の割合は、緯入れ
実時間が短いときは、それに応じて主軸の回転速度を速
くし、長いときは遅くすることにより、一定に保たれ
る。これにより、緯糸の先端が最終到達位置に達すると
きのタイミング(いわゆる、主軸の回転角度)が一定に
なり、またそのときどきの前記割合を基にした回転速度
の修正により生産量が増大する。
【0004】しかし、公知のジェットルームでは、緯入
れの開始タイミング(いわゆる、緯入れ開始角度)が一
定であるから、緯糸の先端が最終到達位置に達するとき
の最終到達タイミング(いわゆる、最終到達角度)は一
定になるが、緯入れ終期、例えば最終位置への到達時点
の緯糸の飛走速度は一定にならない。このため、緯入れ
途中の飛走速度が高速であると、緯入れ終期の飛走速度
も高速であるから、緯糸が係止ピンに係止されたときに
大きな張力(特に、衝撃力)が緯糸に作用し、糸切れを
生じる。
【0005】上記の課題を解決するために、緯入れ終期
に緯糸に制動力を作用させる制動装置を備えることが考
えられる。
【0006】しかし、緯入れ終期の緯糸の飛走速度が一
定に維持されない上記のようなジェットルームにおいて
は、緯糸に作用させる制動力の過不足を招くことを防止
する目的で、緯糸の飛走速度に基づいて制動の開始タイ
ミング(いわゆる、制動開始角度)、制動ストローク等
の制動力を自動的に変更制御しなければならないから、
制動力を自動的に変更制御するのための複雑な制動装置
を必要とする。
【0007】また、制動装置により制動力を変更制御す
ると、その制御の結果、緯糸の最終到達角度が変化す
る。このため、緯入れサイクル時間に対する緯入れ実時
間の割合を一定に制御するジェットルームに制動力を変
更制御する制動装置を設けると、たとえ前記割合を一定
にすべく回転速度を制御しても、制動力を変更制御した
結果、緯入れサイクル期間に対する緯入れ実時間の割合
が変化するから、回転速度の変更制御と制動力の変更制
御とが複雑になり、また両制御による相反する制御結果
に起因して生産性の低下を招くことがある。
【0008】一方、ジェットルームは、通常、緯入れが
完了していなければならないタイミング(いわゆる、緯
入れ限界角度)を有する。この緯入れ限界角度は、経糸
の開口曲線により規制される角度であり、また緯糸が緯
入れ限界角度より遅くに最終到達位置に達すると、その
緯糸が経糸に絡まることにより、緯入れ不能になる重要
な角度である。
【0009】このことから、制動装置を、回転速度制御
を行なわない公知のジェットルームに単に組み込むだけ
では、緯糸の実際の最終到達角度と上記緯入れ限界角度
との間に余裕角度範囲を設定する必要があるため、製織
能率の低下を招く問題があった。
【0010】すなわち、図6に示すように、制動装置に
より緯入れ終期の緯糸の飛走速度(b/a)を一定にす
べく制御した結果、緯糸の物性の相違等に起因して緯糸
の飛走速度が変化すると(Vmax ,V0 ,Vmin )、こ
れにともなって、緯糸の最終到達角度もある角度範囲内
で変動することになる(θrmin,θr0,θrmax)。この
ため、緯糸の実際の最終到達角度が変動しても、これが
常に緯入れ限界角度θLIMT以前となるように、予め、噴
射圧力、噴射タイミング等の緯入れ条件を設定しなけれ
ばならない。つまり、飛走速度が最も遅い場合(Vmin
)を考慮して、この場合の最終到達角度θrmaxが緯入
れ限界角度θLIMT以前となるようにしなければならな
い。
【0011】しかし、飛走速度がこれよりも速い場合
(Vmax ,V0 )には、緯糸の最終到達角度は、緯入れ
限界角度θLIMTより早まるから、両角度間に余裕角度範
囲が生じる。このような角度範囲は、実際の製織運動に
とって無駄時間であり、製織能率の低下を招く原因の1
つである。
【0012】従って、制動期間、制動開始時期等の制動
力を緯糸の飛走状態に応じて変更制御する制動装置を公
知のジェットルームに単に組み込むだけでは、制動装置
により緯糸の最終到達角度が変動するから、複雑で高価
な制動装置を必要とするにもかかわらず、実際の製織運
動にとって無駄時間である大きな余裕角度範囲を緯入れ
サイクル期間毎に設けなければならず、製織能率の低下
を招く。
【0013】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単な制動
装置により糸切れの発生を防止することができるにもか
かわらず、生産性を高めることができるようにすること
にある。
【0014】
【解決手段、作用、効果】本発明のジェットルームは、
緯入れ終期に一定のタイミングで動作を開始して緯糸に
制動をかける制動装置と、緯糸の先端が最終到達位置に
達するときの緯糸の飛走速度情報の実際値を検出する検
出装置と、該検出装置で検出した実際値を基に、その後
の緯入れサイクルにおける前記実際値をその目標値に一
致させるように織機の主軸の回転速度を制御する速度制
御装置とを含む。
【0015】速度制御装置は、主軸の回転速度が、緯入
れ終期の緯糸の飛走速度または張力が大きいときは速く
なり、小さいとき遅くなるように、制御する。このた
め、主軸の回転速度をそのときどきの緯糸の飛走速度ま
たは張力の変動に応じて変更制御することになるから、
生産性を高めことができる。
【0016】本発明において、一定のタイミングとは、
織機の主軸の回転角度が所定の角度に回転したときのよ
うに一緯入れサイクル期間に対して固定のタイミングで
ある。このようにすれば、織機の主軸の回転角度が所定
の角度に達したとき制動装置が動作を開始しても、緯入
れ開始時から制動開始時までの時間、および緯糸の飛走
距離に対する制動の開始時期は、いずれも、主軸の回転
速度に応じて異なる。これにより、飛走中の緯糸は、主
軸の回転速度が速いと、前記時間が短くなるから、それ
だけ速く制動を受け、主軸の回転速度が遅いと、前記時
間が長くなるから、それだけ遅く制動を受ける。
【0017】それゆえに、飛走中の緯糸は緯入れ終期の
緯糸の飛走速度または張力がほぼ一定になるように制動
をかけられるから、係止ピンによる係止時に緯糸に作用
する衝撃が緩和され、糸切れの発生を防止することがで
きる。その結果、制動装置は、いわゆるフィードバック
制御機能を備えた複雑な構成を備える必要がなく、簡単
な構成とすることができる。
【0018】また、速度制御装置による緯入れ終期の飛
走速度情報に基づく回転速度の変更制御と、制動装置に
よる一定の動作開始タイミングに基づく制動制御との組
合せ作用により、緯糸の最終到達角度の実際値が、従来
のジェットルームに比べ、安定するから、余裕角度範囲
を小さくして緯糸の最終到達角度の目標値を緯入れ限界
角度に近い時期に設定することができる。その結果、余
裕角度範囲を小さくし、その分生産性をさらに高めるこ
とができる。
【0019】上記のように、本発明によれば、制動装置
は緯入れ終期に一定の動作タイミングで緯糸に制動をか
けるに過ぎないのに対し、速度制御装置は緯入れ終期の
緯糸の飛走速度または張力がその目標値に一致するよう
に主軸の回転速度を制御するから、簡単な制動装置によ
り糸切れの発生を防止することができるにもかかわら
ず、回転速度の変更制御に起因して生産性を高めことが
できるし、余裕角度範囲を小さくしてその分生産性をさ
らに高めることができる。
【0020】前記飛走速度情報は、緯糸の先端が最終到
達位置に達するときの緯糸の飛走速度、および緯糸が係
止ピンに係止されたときに緯糸に作用する張力のいずれ
であってもよい。
【0021】
【実施例】図1を参照するに、エアージェットルーム、
ウォータジェットルーム等のジェットルーム10におい
て、緯糸12は、給糸体14から、測長貯留装置16を
経て、緯入れ装置18に導かれる。また、緯糸12は、
測長貯留装置16のドラム20に所定回数巻き付けられ
ており、測長貯留装置16の係止ピン22に解舒可能に
係止されている。緯糸12の先端部は、緯入れ装置18
の緯入れ用ノズル24に達している。
【0022】係止ピン22は、測長貯留装置16の往復
ソレノイド26により駆動される。ノズル24からの空
気、水等の緯入れ用流体の噴出は、緯入れ装置18の電
磁弁28により制御される。ソレノイド26および電磁
弁28の動作のタイミングは、タイミングコントローラ
30により制御される。
【0023】織機の主軸32は、原動モータ34により
回転される。主軸32の回転は、主軸32の回転速度に
比例した周波数のパルス信号を発生するエンコーダ36
により検出される。エンコーダ36の出力信号は、デコ
ーダ38において主軸32の回転角度を表す信号θに変
換される。
【0024】タイミングコントローラ30は、デコーダ
38の出力信号θを基に、流体を緯入れ用ノズル24か
ら噴出させるための噴射指令信号Aと、ソレノイド26
を駆動させて緯糸12を係止ピン22から解舒させるた
めの駆動指令信号Bとを発生する。電磁弁28は噴射指
令信号Aにより開放され、ソレノイド26は駆動指令信
号Bにより駆動される。
【0025】空気、水等の流体が緯入れ用ノズル24か
ら噴出されるとともに緯糸12が係止ピン22から解舒
されると、その緯糸12は、ノズル24から噴射される
流体による牽引力を受けることにより、ノズル24から
流体とともに図示しない経糸の開口に緯入れされ、係止
ピン22に再度係止され、その後筬40により織り前に
打ち付けられる。
【0026】緯入れ時、ドラム20に巻付けられている
緯糸の部分は、緯糸12の先端の側がノズル24から噴
出される流体による牽引力を受けることにより、一巻づ
つ順次引き出される。また、飛走中の緯糸12は、緯入
れ終期に係止ピン22に係止されることにより、強制的
に停止され、それにより張力(衝撃)が緯糸12に作用
する。
【0027】緯入れ用ノズル24は、いわゆるメインノ
ズルである。緯入れ装置18が1以上のサブノズルを備
える場合、タイミングコントローラ30は、さらに、デ
コーダ38の出力信号θを基に、サブノズル用の噴射指
令信号を発生し、このサブノズル用の噴射指令信号によ
りサブノズル用の電磁弁を開放させる。
【0028】緯入れ終期に緯糸12に制動をかける制動
装置は、緯糸12が順次通された3つの制動部材42,
44,46を備える。制動部材42,44,46は、測
長貯留装置16と緯入れ装置18との間にその順に配置
されており、また、緯入れ終期に、中央に配置された制
動部材44がモータ48により他の制動部材42,46
に対して緯糸12と交差する方向、例えば矢印方向へ変
位されることにより、緯糸12を屈曲させ、それにより
緯糸12に制動をかける制動機構として作用する。
【0029】しかし、図示の制動機構の代わりに、例え
ば、実公平5−2633号公報に記載されているよう
に、緯糸を押え板により測長貯留装置のドラムに押し付
けることにより緯糸に制動をかける制動機構、実公昭6
3−24146号公報および特公平3−50019号公
報等に記載されているように、緯糸をピンにより屈曲さ
せることにより緯糸に制動をかける制動機構等、他のタ
イプの制動機構を用いてもよい。
【0030】パルスモータ48は、ブレーキコントロー
ラ50から出力される駆動指令信号Cにより制御され
る。ブレーキコントローラ50は、デコーダ38の出力
信号θと、設定回路52に設定された各種のパラメータ
とを基に、駆動指令信号Cを発生し、該駆動指令信号C
をモータ48用の増幅器兼ドライバ56に供給する。
【0031】設定回路52に設定されたパラメータは、
制動部材44の移動量を規制するブレーキストローク
と、制動をかける一定のタイミングとを含む。一定のタ
イミングとは、制動をかけるべき主軸32の制動開始角
度と制動終了角度とである。
【0032】ブレーキコントローラ50は、また、各緯
入れサイクルにおいて、デコーダ38の出力信号(主軸
32の回転角度)θが設定回路52に設定された制動開
始角度と一致したときから、制動終了角度と一致するま
での間、制動部材44を設定回路52に設定されたブレ
ーキストロークに対応する距離だけ変位させる駆動指令
信号Cをドライバ56に供給する。
【0033】ドライバ56は、駆動指令信号Cを受けた
ことによりモータ48を回転させ、また駆動指令信号C
が供給されている間、制動部材44をブレーキストロー
クに対応する距離だけ変位させた位置に維持する。
【0034】光電センサ58,60の出力信号は、速度
計算回路62に供給される。光電センサ58,60は、
筬40に緯糸12の飛走方向に間隔をおいて配置されて
おり、また係止ピン22に係止される直前の緯糸12を
感知するように、反給糸側に配置されている。
【0035】速度計算回路62は、光電センサ58,6
0の出力信号を基に、緯入れ終期、特に係止ピン22に
係止される直前の緯糸12の飛走速度を算出する。速度
計算回路62における飛走速度の算出は、両光電センサ
58,60の間隔が不変であるから、例えば、両光電セ
ンサ58,60による緯糸検知のタイミングの差を基に
して行うことができる。
【0036】速度計算回路62で算出された飛走速度
(実際値)Vは、偏差計算回路64に供給される。偏差
計算回路64は、目標値発生回路66から出力される緯
入れ終期の緯糸の飛走速度の目標値V0 と速度計算回路
62で算出された実際値Vとの偏差ΔVを算出し、算出
した偏差ΔVを補正量算出回路68に供給する。
【0037】偏差ΔVは、目標値V0 に対して実際値V
が速ければ、主軸の回転速度を速くし、遅ければ遅くす
るような値である。このため、補正量算出回路68は、
偏差ΔVを基に、適当なPID演算により偏差ΔVが生
じないように主軸32の回転速度を修正するために必要
な補正量ΔNを算出し、算出した補正量ΔNを加算回路
70に供給する。
【0038】加算回路70は、設定器72に設定された
主軸32の回転速度のベース値N0と、補正量算出回路
68により算出された補正量ΔNとを加算して回転速度
指令値NS を算出し、算出した回転速度指令値NS を原
動モータ34用のドライバ74に供給する。これによ
り、主軸32の回転速度は、緯入れ終期の緯糸12の飛
走速度がその目標値V0 となるように修正される。
【0039】図2を参照して、上記のジェットルーム1
0の動作をより詳細に説明する。図2において、横軸は
主軸の回転角度を示し、縦軸は主軸の回転速度と緯糸の
緯入れ長さとを示す。縦に斜めに伸びる複数の線は、主
軸の回転角度が、図中左からそれぞれ、0度、緯入れ開
始角度、制動開始角度、緯入れ限界角度、および360
度に達するときの時点を示す。曲線80〜88は緯糸の
飛走曲線を示し、点線90,92,94は対応する飛走
曲線に対する制動開始時期を示す。
【0040】先ず、主軸が一般的な速度N0 で回転され
ているときの緯糸の飛走曲線80,82,84について
考察する。
【0041】緯糸が回転速度N0 に対応する速度Vn0で
飛走していると、その緯糸は、曲線80で示すように、
緯入れ開始角度から制動開始角度までは所定の速度Vn0
で飛走し、制動開始角度において制動力を受けて減速さ
れる。これにより、緯入れ終期の飛走速度を低く抑え、
緯糸の係止ピン掛かり時の糸切れを防止することができ
る。このとき、緯糸先端が最終到達位置に達する最終到
達角度の実際値と緯入れ限界角度との差が最小となるよ
うに、緯入れ条件が設定されている。また、この場合、
偏差ΔVおよびおよび補正量ΔNは零であり、回転速度
指令NS はベース値N0 と同じである。
【0042】しかし、緯糸の飛走速度が速度Vn0より高
速度に変化すると、その緯糸は、制動開始時期がその緯
糸の緯入れ長に対して遅れることになるから、曲線82
で示すように飛走する。このため、その緯糸は、主軸の
回転角度に対して一定の制動開始角度において制動力を
受けて減速されても、制動開始後の飛走速度が曲線80
で示すように飛走する場合に比べて速く、緯入れ終期の
飛走速度も速くなる。従って、緯糸の係止ピン掛かり時
の衝撃を十分に低く抑えることができず、糸切れを発生
するおそれがある。
【0043】そこで、ジェットルーム10は、緯糸が所
定の速度より高速度で飛走すると、緯入れ終期の緯糸の
飛走速度Vがその目標値V0 より速いことを利用して、
緯入れ終期の飛走速度Vをその目標値V0 に一致させる
ように、主軸の回転速度をN0 +ΔNに高める。
【0044】主軸の回転速度がN0 +ΔNに変更される
と、緯糸は曲線86のように飛走し、緯入れ開始から制
動開始までの時間的間隔が点線90,92の間の時間に
相当する分だけ短縮するから、緯糸は回転速度がN0 の
ときよりも早い時期から制動を受けることになる。その
結果、緯糸が、曲線86のように、曲線82における制
動開始後の飛走速度よりも大きく減速されて飛走するか
ら、緯入れ終期の飛走速度は目標の低い飛走速度に近づ
けられ、これにより、緯糸の係止ピン掛かり時の衝撃を
低く抑えて糸切れの発生が防止される。また、飛走速度
が大きく減速されるから、緯糸の最終到達角度は、緯入
れ限界角度に近づけられ、これにより回転速度の増加分
だけ生産量が増加する。
【0045】上記とは逆に、緯糸の飛走速度が速度Vn0
より低速度に変化すると、その緯糸は、制動開始時期が
その緯糸の緯入れ長に対して早まることになるから、曲
線84で示すように飛走する。このため、その緯糸は、
主軸の回転角度に対して一定の制動開始角度において制
動力を受けて減速されても、制動開始後の飛走速度が曲
線80で示すように飛走する場合に比べて遅く、緯入れ
終期の飛走速度も遅くなる。この場合、緯糸の係止ピン
掛かり時の衝撃が低く抑えられるから、糸切れの発生は
防止される。しかし、緯入れ終期の飛走速度が必要以上
に低速になり、緯糸の最終到達角度は緯入れ限界角度を
越えてしまい、緯入れ不良を発生するおそれがある。
【0046】そこで、ジェットルーム10は、緯糸が所
定の速度より低速度で飛走すると、緯入れ終期の緯糸の
飛走速度Vがその目標値V0 より遅いことを利用して、
緯入れ終期の飛走速度Vをその目標値V0 に一致させる
ように、主軸の回転速度をN0 −ΔNに低下させる。こ
れにより、緯入れ不良の発生が防止される。
【0047】主軸の回転速度がN0 −ΔNに変更される
と、緯糸は曲線88のように飛走し、緯入れ開始から制
動開始までの時間的間隔が点線90,94の間の時間に
相当する分だけ長くなるから、緯糸は回転速度がN0 の
ときよりも遅い時期から制動を受けることになる。その
結果、その緯糸は、曲線88のように、曲線84におけ
る制動開始後の飛走速度よりも小さく減速されて飛走す
るから、緯入れ終期の飛走速度が目標の低い速度に近づ
けられ、これにより、緯糸の係止ピン掛かり時の衝撃
を、必要以上に低くすることなく、糸切れが発生しない
程度にすることができる。また、飛走速度が小さくなる
から、緯糸の最終到達角度は、緯入れ限界角度に近づけ
られ、緯入れ不良の発生が防止される。
【0048】図2においては、一回の回転速度の変更量
が大きいように示されているが、実際には、一回の回転
速度の変更量は小さい。すなわち、緯入れ終期の飛走速
度の実際値Vがその目標値V0 に対して、わずかでも偏
差が生じれば、その偏差を解消するように織機の回転速
度を変更制御するから、図2に示すような大きな偏差が
生じる前に、回転速度は変更される。もちろん、回転速
度の変更は、各緯入れサイクル毎に実行するのに代え
て、複数の緯入れサイクルの飛走速度の実際値Vの平均
値に基づいて、複数サイクル毎に実行するようにしても
よい。また、主軸の回転速度は、ジェットルームにより
定まる最大回転速度および最小回転速度を越えて変更さ
れることはない。
【0049】図1の実施例において、緯入れ終期の緯糸
の飛走速度を得るために緯糸を感知する光電センサは、
反給糸側の飛走経路に配置するのみならず、測長貯留装
置から解かれる緯糸を感知すべく測長貯留装置に配置さ
れた公知の解舒センサを利用してもよい。
【0050】すなわち、ドラム20に巻付けられている
緯糸12の部分は、一回の緯入れのたびに、複数巻分、
例えば4巻分づつ引き出されるから、1巻分の緯糸部分
が引き出されることを光電センサで検出し、その出力信
号を基に、例えば3巻目の緯糸部分が引き出されたとき
から4巻目の緯糸部分が引き出されるまでの時間を緯入
れ終期の飛走速度情報として検出すればよい。また、こ
の場合、検出精度を高めるために、複数の光電センサを
用いることが好ましい。
【0051】また、図1の実施例において、緯糸の先端
が緯入れ経路途中の中間到達位置に達するときの緯糸の
飛走速度を検出して、これがその目標値と一致するよう
に回転速度を変更制御するようにしてもよい。これは、
中間到達位置における飛走速度が最終到達位置における
飛走速度に比例することによる。中間到達位置の飛走速
度は、緯入れ経路途中に上記実施例のような光電センサ
を配置することにより、またはドラム20に光電センサ
を配置することにより、上記の実施例と同様にして検出
することができる。
【0052】緯糸が係止ピンに係止されたときに緯糸に
作用する張力は、実質的に緯糸の先端が最終到達位置に
達するときの緯糸の飛走速度の情報である。従って、緯
入れ終期の緯糸の飛走速度を基に、主軸の回転速度を変
更制御する代わりに、緯糸が係止ピンに係止されるとき
に緯糸に作用する張力を基に、主軸の回転速度を変更制
御してもよい。
【0053】図3を参照するに、ジェットルーム100
は、緯糸12が係止ピン22に係止されるときに緯糸1
2に作用する張力を基に、その後の織機の回転速度を修
正する。このため、ジェットルーム100は、ブレーキ
コントローラ50により位置制御されるモータ48の駆
動電流を測定することにより、緯糸に作用する張力を検
出する。
【0054】ジェットルーム100において、緯糸12
は、制動部材44がモータ48により他の制動部材4
2,46に対して緯糸12と交差する方向へ変位される
ことにより、制動をかけられる。その後に緯糸12が係
止ピン22に係合すると、緯糸12の張力が制動部材4
4に作用する。これにより、制動部材44が変位し、そ
の変位がモータ48に伝達されるから、モータ48の回
転位置が変化する。
【0055】モータ48の回転位置の変化は、ブレーキ
コントローラ50においてパルスジェネレータ102の
出力信号を基に検知され、その結果、張力に起因するモ
ータ48の回転位置の変化ひいては制動部材44の変位
を解消する補正電流がモータ48に流れ、モータ48ひ
いては制動部材44は所定の位置に戻される。このた
め、ジェットルーム100は、前記補正電流を基にして
緯入れ終期の緯糸12の張力を検出する。補正電流の大
きさは、緯入れ終期の緯糸12の張力に比例する。
【0056】ドライバ56からモータ48に供給される
電流は、電流計測器104と電流計測回路106との共
同作用により計測される。計測された電流値は、張力計
算回路108に供給される。張力計算回路108は、電
流計測回路106から供給される電流値から前記補正電
流のピーク値または電流量から張力を計算する。この目
的のために、張力計算回路108は、また、タイミング
信号発生回路110においてデコーダ38の出力信号θ
を基にして発生された監視タイミング信号を受ける。
【0057】張力計算回路108における張力の計算
は、以下の手法により実行される。
【0058】図4に示すように、制動部材44が緯入れ
終期の時刻T1 からT6 の期間、緯糸12に制動をかけ
るべく、ブレーキコントローラ50によって位置制御さ
れるモータ48により変位される。本来ならば、制動部
材44は、T1 からT2 間で作動位置へ変位し、T2 か
らT5 の間その作動位置に維持され、T5 からT6 の間
で逆に復帰位置へ変位する。
【0059】しかし、実際には、飛走途中の緯糸12が
T3 において係止ピン22に係止され、それによりその
緯糸12の張力が制動部材44に作用するから、制動部
材44は、図4(A)に示すようにT3 からT4 の間変
位する。
【0060】このため、ブレーキコントローラ50は、
位置制御の下に制動部材44を作動位置へ戻すべく、モ
ータ48を回転させる。このときのモータ48を駆動さ
せる駆動電流ひいては電流計測回路106の出力信号
は、図4(B)に示すように変化する。図4(B)にお
いて、T3 からT4 の間の駆動電流は、張力に起因する
制動部材44の変位を解消するための補正電流である。
【0061】張力計算回路108は、電流計測回路10
6から出力される図4(B)に示す駆動電流の中の補正
電流を、タイミング信号発生回路110から供給される
図4(C)に示す監視タイミング信号を用いて抽出す
る。監視タイミング信号は、制動部材44が作動位置に
位置する期間中であってかつ緯糸12が係止ピン22に
係合する時期を含む期間にわたって出力されるように予
め設定される。
【0062】補正電流のピーク値および電流量は、制動
部材44の変位量ひいては緯糸12の張力に比例する。
このため、緯入れ終期の張力は、監視タイミング信号が
入力されている期間中の時刻T3 ,T4 間、駆動電流の
ピーク値を検出するピーク値検出回路、および監視タイ
ミング信号が入力されている期間中の時刻T3 ,T4
間、駆動電流を積分する積分回路等を張力計算回路10
8に設けることにより、補正電流のピーク値または電流
量として計測することができる。
【0063】再度図3を参照するに、張力計算回路10
8で算出された張力(実際値)Fは、偏差計算回路11
2に供給される。偏差計算回路112は、目標値発生回
路114から出力される緯糸の張力の目標値F0 と張力
計算回路108で算出された実際値Fとの偏差ΔFを算
出し、算出した偏差ΔFを補正量算出回路116に供給
する。
【0064】補正量算出回路116は、偏差ΔFを基
に、偏差ΔFが生じないように緯入れ終期の主軸32の
回転速度を修正するために必要な補正量ΔNを算出し、
算出した補正量ΔNを加算回路70に供給する。
【0065】加算回路70は、設定器72に設定された
緯入れ終期の主軸32の回転速度のベース値N0 と、補
正量算出回路116により算出された補正量ΔNとを加
算して回転指令値NS を算出し、算出した回転指令値N
S を原動モータ34用のドライバ74に供給する。これ
により、主軸32の回転速度は、緯入れ終期の緯糸12
の張力Fがその目標値F0 となるように修正される。
【0066】飛走速度の目標値V0 および張力の目標値
F0 は、緯糸の種類により異なる。このため、製織に使
用する緯糸が変更された場合、その緯糸の種類に応じた
目標値V0 およびF0 をそれぞれ対応する回路に供給す
ることが好ましい。
【0067】同様に、緯糸に作用させる制動力も、緯糸
の種類により異なる。このため、製織に使用する緯糸が
変更された場合、その変更のたびにその緯糸の種類に応
じた値を設定回路52からブレーキコントローラ50に
供給することが好ましい。
【0068】図1および図3に示す実施例は、いずれ
も、単色の緯糸を使用して製織するものであるが、多色
織りの場合には、複数の糸種に対して、それぞれ制動装
置が設けられる。
【0069】なお、図5に示す測長貯留装置120のよ
うに、緯入れ方向に揺動可能の係止ピン122と、該係
止ピンを回転させるパルスモータ124を備えた装置が
織機に設けられている場合には、張力検出のために係止
ピン122およびパルスモータ124を用いることがで
きる。
【0070】図5に示す測量貯留装置120において、
係止ピン122は、実線で示す位置に回転されていると
き、緯糸12を係止し、2点鎖線で示す位置に回転され
ることにより緯糸12を解舒する。このような測量貯留
装置120は、例えば実公平3−1503号公報に記載
されている。緯糸12が係止ピン120に係合すると、
係止ピン120が緯糸12の張力により緯入れ方向へ若
干変位される。位置制御されるモータ124は、この変
位を解消すべく回転制御され、それにより補正電流が流
れる。この補正電流を検出して、緯糸12が係止ピン1
22に係止されるときの張力を求めることができる。
【0071】緯入れ終期の緯糸の張力を基に、主軸の回
転速度を制御する場合には、例えば、特開昭61−11
3895号公報等に記載されているように、ストレイン
ゲージ、圧電素子等により緯糸の張力を検出してもよ
い。
【0072】制動装置の駆動源として、モータに代えて
ロータリーソレノイドおよび往復ソレノイドのようなソ
レノイド機構等を用いてもよい。
【0073】偏差ΔV,ΔFを解消するための補正量Δ
Nを一義的に求める代わりに、予め定められた一定の補
正量を偏差ΔV,ΔFの正負に応じて出力するようにし
てもよい。この場合、補正量算出回路として、速度偏差
または張力偏差が生じるたびにその偏差の正負に対応し
た一定の変更量を出力する回路と、該回路の出力を積分
する回路とで構成し、積分回路の出力を対応する加算回
路に補正量ΔNとして出力するようにすればよい。
【0074】制動期間として、制動をかけ始める制動開
始角度と、制動を終了させる制動終了角度との組合せ、
または制動開始角度と制動期間との組合せを用いてもよ
い。いずれの場合も、それらの値は、設定回路52に設
定される。
【0075】速度制御装置により回転速度を変更したと
き、緯入れ用流体の、噴射開始時期、噴射終了時期、お
よび噴射圧力から選択される少なくとも1つの噴射条件
を変更してもよい。この場合、変更前後において流体の
噴射時間が一定となるように、流体の噴射角度を変更す
る(回転速度を速くしたとき、オン・オフ角度を長く
し、遅くしたとき、短くする)ことができる。また、変
更前後において流体の噴射圧力を変更する(回転速度を
速くしたとき、高くし、遅くしたとき、低くする)こと
ができる。さらに、流体の噴射時間および噴射圧力の両
者を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジェットルームの一実施例を示す電気
回路のブロック図である。
【図2】図1のジェットルームの動作を説明するための
図である。
【図3】本発明のジェットルームの他の実施例を示す電
気回路のブロック図である。
【図4】図3に示すの制動装置における電気信号の波形
を示す図である。
【図5】測長貯留装置の他の実施例を示す図である。
【図6】ジェットルームで必要な余裕角度範囲を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10,100 ジェットルーム 12 緯糸 16 測長貯留装置 18 緯入れ装置 20 貯留用のドラム 22 係止ピン 24 緯入れ用ノズル 26 係止ピン用のソレノイド 28 電磁弁 32 織機の主軸 34 原動モータ 36 エンコーダ 40 筬 42,44,46 制動部材 48 制動装置用のモータ 58,60 光電センサ 64,112 偏差計算回路 70 加算回路 102 パルスジェネレータ 104 電流検出器 120 測長貯留装置 122 係止ピン 124 係止ピン用のモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸を経糸の開口に緯入れするジェット
    ルームにおいて、緯入れの終期に一定のタイミングで動
    作を開始して緯糸に制動をかける制動装置と、緯糸の先
    端が最終到達位置に達するときの緯糸の飛走速度情報の
    実際値を検出する検出装置と、該検出装置で検出した実
    際値を基に、その後の緯入れサイクルにおける前記実際
    値をその目標値に一致させるように織機の主軸の回転速
    度を制御する速度制御装置とを含む、ジェットルーム。
  2. 【請求項2】 前記飛走速度情報は、緯糸の先端が最終
    到達位置に達するときの緯糸の飛走速度と、緯糸が係止
    ピンに係止されたときに緯糸に作用する張力とから選択
    された少なくとも1つである、請求項1に記載のジェッ
    トルーム。
JP19530593A 1993-07-13 1993-07-13 ジェットルーム Pending JPH0734352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11441985B2 (en) 2017-07-31 2022-09-13 Dow Global Technologies Llc System for analyzing impact and puncture resistance

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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