JPH0734751Y2 - 車両のスライディングルーフ - Google Patents

車両のスライディングルーフ

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JPH0734751Y2
JPH0734751Y2 JP9209989U JP9209989U JPH0734751Y2 JP H0734751 Y2 JPH0734751 Y2 JP H0734751Y2 JP 9209989 U JP9209989 U JP 9209989U JP 9209989 U JP9209989 U JP 9209989U JP H0734751 Y2 JPH0734751 Y2 JP H0734751Y2
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JP
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roof
front roof
guide rail
tilt
closed position
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敏夫 蓮池
謙治 松本
耕治 岸野
栄一 水野
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両のスライディングルーフであって、該ス
ライディングルーフがフロントルーフとリヤルーフとに
分割されて成るものに関する。
(従来の技術) 従来より、フロントルーフとリヤルーフとに分割された
車両のスライディングルーフ(ダブルスライディングル
ーフ)が知られており、かかる分割タイプのスライディ
ングルーフの1つとして、実開昭63-43820号公報に記載
されているように、いわゆるフロントアウタ・リヤイン
ナタイプのものが公知となっている。
上記公報に記載のスライディングルーフは、フロントル
ーフとリヤルーフとを備え、両ルーフはそれぞれリンク
機構を介して同じガイドレール上をスライド可能に設け
られ、該ガイドレールは車体前後方向に延びてその後部
は後部固定ルーフの下側に位置し、スライディングルー
フ開時にはリヤルーフがリンク機構を介して下降し後方
へスライドせしめられて後部固定ルーフの下側に入り込
み、フロントルーフがリンク機構を介して後端チルトア
ップし後方へスライドせしめられて後部固定ルーフの上
側に位置するように構成されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記公報に記載のフロントアウタ・リヤ
インナタイプのスライディングルーフは、フロントルー
フとリヤルーフとが同一ガイドレール上にそれぞれリン
ク機構を介してスライド可能に設けられているので、リ
ヤルーフを後退させない限りフロントルーフを後退させ
ることができず、従ってリヤルーフは開けないでフロン
トルーフのみを開けるということができないという不都
合を有している。
また、上記公報に記載のフロントアウタ・リヤインナタ
イプのスライディングルーフは、フロントルーフとリヤ
ルーフとのそれぞれに各ルーフをチルトおよびスライド
させるためのリンク機構が設けられており、構造が複雑
であるという不都合を有している。
本考案の目的は、上記事情に鑑み、リヤルーフは開けな
いでフロントルーフのみを開けることが可能であり、か
つフロントルーフについては上記チルトおよびスライド
のためのリンク機構を不要とし構造の簡素化を図ったフ
ロントアウタ・リヤインナタイプの車両のスライディン
グルーフを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る車両のスライディングルーフは、上記目的
を達成するため、 フロントルーフとリヤルーフとから成り、フロントルー
フは開時に後部固定ルーフの上に位置するアウタスライ
ド方式とし、リヤルーフは開時に後部固定ルーフの下に
位置するインナスライド方式とした車両のスライディン
グルーフであって、 上記フロントルーフ用のガイドレールとリヤルーフ用の
ガイドレールとが別個に設けられ、 上記フロントルーフには上記フロントルーフ用ガイドレ
ールに係合し該ガイドレールに沿ってスライドせしめら
れる前方係合体と後方係合体とが設けられ、 上記フロントルーフ用ガイドレールは閉位置にあるリヤ
ルーフおよび後部固定ルーフの上方に位置して車体前後
方向に延びるレール主部と該レール主部から下方向に延
び下端部に閉位置にあるフロントルーフの上記後方係合
体が位置するレール副部とを備えて成り、 上記リヤルーフには該リヤルーフの前端をチルトアップ
させるチルト機構が設けられ、 上記リヤルーフの前端部には該リヤルーフと上記フロン
トルーフとが共に閉位置にあるとき該フロントルーフの
後端部と係合してリヤルーフ前端チルトアップに伴ない
フロントルーフ後端もチルトアップさせる係合部が設け
られていることを特徴とする。
(作用) 上記構成のスライディングルーフにおいては、フロント
ルーフ用とリヤルーフ用のガイドレールが別個に設けら
れ、かつフロントルーフ用ガイドレール(レール主部)
は閉位置にあるリヤルーフおよび後部固定ルーフよりも
高い位置に配設されているので、リヤルーフを開けなく
てもそのリヤルーフの上を通ってフロントルーフを後退
させることができ、従ってフロントアウタ・リヤインナ
タイプのスライディングルーフにおいてフロントルーフ
のみの完全開放が可能である。
また、リヤルーフを開けないでフロントルーフのみを該
リヤルーフの上を通って後方へスライドさせるために
は、例えばまずフロントルーフの後端をチルトアップさ
せて該フロントルーフ後端をリヤルーフよりも上方に位
置させその後フロントルーフを上記ガイドレールに沿っ
て後方へスライドさせる方法が考えられる。このフロン
トルーフの後端チルトアップは例えばフロントルーフに
上記従来例の如きリンク機構を設け該リンク機構を介し
て行なうようにすれば簡単であるが、該リンク機構を設
けると上述の様に構造が複雑化する。
しかるに、上記構造のスライディングルーフにおいて
は、フロントルーフとリヤルーフとが共に閉位置にある
状態からリヤルーフをチルト機構により前端チルトアッ
プさせると、上記フロントルーフ後方係合体は上記レー
ル副部に沿って上昇可能であるので、該フロントルーフ
は上記リヤルーフに設けられた係合部によってリヤルー
フ前端チルトアップに伴ない後端がチルトアップする。
そして、このときフロントルーフ後方係合体はレール副
部を上昇してレール主部に位置し、続いてリヤルーフを
前端チルトダウンさせながらフロントルーフをレール主
部に沿って後方へスライドさせればリヤルーフは開ける
ことなくフロントルーフのみを開けることができる。つ
まり、上記構造のスライディングルーフは、リヤルーフ
のチルト機構(このチルト機構は、上記従来例の如きイ
ンナスライド方式のリヤルーフに設けられているチルト
およびスライド用のリンク機構によって兼ねれば良く、
別途に設ける必要はない。)によりフロントルーフの後
端チルトアップを可能としたものであり、上記従来例の
ようなフロントルーフのチルトおよびスライド用のリン
ク機構の省略による構造の簡素化が図られる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本考案の実施例について詳細
に説明する。
第1図は、本考案の実施例を示す図であって、第2図の
I−I線断面図である。
第1図および第2図に示す様に、車体2のルーフ4は、
後部固定ルーフ6と該後部固定ルーフ6の車体前方に位
置するスライディングルーフ8とから成り、該スライデ
ィングルーフ8は閉時前方に位置するフロントルーフ10
と閉時後方に位置するリヤルーフ12とに分割され、フロ
ントルーフ10とリヤルーフ12とはそれぞれ別個の車体前
後方向に延びるガイドレール14,16にスライド可能に係
合せしめられ、フロントルーフ10は該ルーフ10の開時に
上記ガイドレール14に沿って後方にスライドして上記後
部固定ルーフ6の上側に位置するアウタスライド方式と
され、リヤルーフ12は該ルーフ12の開時に上記ガイドレ
ール16に沿って後方にスライドして上記後部固定ルーフ
6の下側に位置するインナスライド方式とされている。
以下、第1図〜第15図を参照しながらさらに詳細に説明
する。
第1図,第2図,第1図のIII-III線,IV-IV線およびV
−V線断面図である第3図,第4図および第5図に示す
様に、上記車体2のルーフ4部分の左右両側には上記フ
ロントルーフ用のガイドレール14が設けられている。該
ガイドレール14は、図示の如くガイドレール体18に形成
された溝から成り、レール主部14aとレール副部14bとで
構成されている。レール主部14aは、フロントルーフ10
の以下に述べる前方および後方係合体30a,30bが係合し
フロントルーフ10の前後スライドをガイドするものであ
り、閉位置にあるフロントルーフ(第1図に実線で示す
位置にあるフロントルーフ)10の略前端位置から後部固
定ルーフ6の略後端位置までの間にわたって車体前後方
向に延び、かつフロントルーフ10を閉位置にあるリヤル
ーフ(第1図に実線で示す位置にあるリヤルーフ)12お
よび後部固定ルーフ6の上を通って後方へスライドさせ
るべく前半部は前端から所定長後方に向けて穏やかに上
方に傾斜すると共に後半部は閉位置にあるリヤルーフ12
および後部固定ルーフ6の上に位置するように形成され
ている。また、上記レール副部14bは、閉位置にあるフ
ロントルーフ10を後端チルトアップさせる際およびレー
ル主部14aの最前部に位置しているフロントルーフ10を
後端チルトダウンさせて閉位置に位置させる際にフロン
トルーフの後方係合体30bの上下方向スライドを許容す
るものであり、レール主部14aから所定長下方に延び、
下端部に閉位置にあるフロントルーフの後方係合体30b
が位置すべく形成されている。
上記ガイドレール14の後半部は上述の様に閉位置にある
リヤルーフ12や後部固定ルーフ6よりも上方に位置する
ことから、上記ガイドレール体18も少なくともその後半
部はルーフ4上、即ち閉位置にあるリヤルーフ12や後部
固定ルーフ6よりも上方に突出した状態で設けられるこ
ととなり、本実施例においては、かかるルーフ4上に突
出して設けられたガイドレール体18は、同じくルーフ4
上の左右に車体前後方向に延びて突設されたキャリアベ
ース20の車幅方向内側部分に埋設され、このキャリアベ
ース20によって上記ガイドレール体18を覆い隠す様な工
夫が施されている。
上記フロントルーフ10は、特に第3図に示す様に透明ガ
ラス製のルーフ本体22と、該ルーフ本体22を保持するフ
レーム24と、ルーフ本体22の周縁部に配設されたシール
材26と、上記フレーム24の左右の前部および後部にそれ
ぞれ車幅方向外方に突出する態様で接合されたガイドピ
ン28および各ガイドピン28に設けられ上記ガイドレール
14に係合して該ガイドレール14内をスライドする係合体
であるガイドシュー(前方ガイドシュー30a,後方ガイド
シュー30b)とを備えて成り、かつ上記ガイドピン28は
連結部材32を介してドライブケーブル34に連結されてい
る。
上記ドライブケーブル34は、上記左右のガイドレール体
18内に形成された前後方向に延びるガイドレール溝36内
にそれぞれ配設され、両ドライブケーブル34は第1図に
示すモータ38に接続され、該モータ38の回転を適宜に制
御することにより両ドライブケーブル34が上記ガイドレ
ール溝36に沿って車体前後方向に移動せしめられる。
また、上記フロントルーフ10に関連して、ロアパネル40
には後に詳述するタイマ付位置検出スイッチ42とフロン
トルーフ後端チルトダウン機構44とが設けられている。
次に、リヤルーフ12および該リヤルーフ12のスライド機
構について、第1図,第5図および第7図〜第13図を参
照しながら説明する。
第7〜9図はリヤルーフ用チルト機構の側面図(ただ
し、この側面図は左側ロアパネル上に位置しているチル
ト機構を車体横方向外側から見たものである)、第10図
および第11図は第7図のX−X線および第8図のXI-XI
線による断面図(ただし、この断面図はチルト機構の周
辺部も含む)、第12図はチルト機構のストッパを示す斜
視図、第13図はドライブ機構の一部を示す斜視図であ
る。リヤルーフ12は、第5図に示す様に、透明ガラス製
のルーフ本体50と、該ルーフ本体50を保持するフレーム
52と、ルーフ本体50の周縁部に配設されたシール部材54
とを備えて成り、また該リヤルーフ12の前端部には該リ
ヤルーフ12とフロントルーフ10とが共に閉位置にあると
きフロントルーフ10の後端部と係合して以下に述べるリ
ヤルーフ前端チルトアップ時に該チルトアップに伴ない
フロントルーフ10の後端をチルトアップさせる係合部56
が設けられている。該係合部56は、本実施例では第1図
に示すようにリヤルーフ12の前端部のシール部材54の下
部を前方に突出させた前方突出部から成り、車体横方向
全域にわたって設けられ、両ルーフ10,12が閉位置にあ
るときにフロントルーフ10の後端部の下側に位置すべく
設定されている。
上記リヤルーフ12のスライド機構は、第1図に示す様
に、上述のリヤルーフ用ガイドレール16と、チルト機構
58と、ドライブ機構60(第10図参照)とを備えて成る。
上記リヤルーフ用ガイドレール16は、第1図および第10
図に示す様に、車体の左右のロアパネル40部分に形成さ
れ、溝状をなし、閉位置にあるリヤルーフ12および後部
固定ルーフ6の下側に位置してそれぞれ車体前後方向に
延びている。
上記チルト機構58は、特に第7図に示す様に、リヤルー
フのフレーム52に固設されたルーフブラケット62と、ド
ライブブラケット64と、アーム66と、第1連結体68と、
ストッパ70とで構成されている。
上記ルーフブラケット62は、前方第1ピボット軸72aと
後方第1ピボット軸72bとを介して上記ドライブブラケ
ット64に連結されている。
上記ドライブブラケット64は、図示の如き形状の前方ガ
イド長孔74aと後方ガイド長孔74bとを有し、それぞれの
ガイド長孔74a,74bに上記各第1ピボット軸72a,72bが挿
通せしめられている。また、上記ドライブブラケット64
には、前方第2ピボット軸76aと後方第2ピボット軸76b
とが設けられ、各第2ピボット軸76a,76bの先端にはド
ライブシュー78a,78bが設けられ、このドライブシュー7
8a,78bが上記リヤルーフ用ガイドレール16に係合せしめ
られている。さらに、上記ドライブブラケット64には後
述するストッパの山型突起86bと当接する突起80が設け
られている。
上記アーム66は、第3ピボット軸82を介して上記ドライ
ブブラケット64に回動自在に取り付けられている。この
アーム66は、上記後方第1ピボット軸72bと係合するフ
ック部66a(第9図参照)と、第1連結体68の後述する
突起部68aと係合する凹状係合部66bと、第1連結体68の
後述する押接部68bと接する被押接部66cとを備えて成
る。上記第1連結体68は、特に第13図に示す様に、上述
した突起部68aと押接部68bとを備えて成る。
上記ストッパ70は、特に第10図に示す様に、ロアパネル
40に接合された受体84と、該受体84に上下動のみ可能に
受けられたストッパ体86と、該ストッパ体86を上方に付
勢するスプリング88とから成り、上記ストッパ体86に
は、第12図に示す様に、上述の後方第1ピボット軸72b
を受ける凹状受部86aとドライブブラケットの突起80と
当接する山型突起86bとが設けられている。
上記ドライブ機構60は、第13図に示す様に、上記チルト
機構58の一部を構成する上記第1連結体68と、該第1連
結体68に固設された第2連結体88と、第10図に示す様
に、上記ロアパネル40部分に形成され車体前後方向に延
びるケーブル溝90に嵌合され上記第2連結体88に固着さ
れたドライブケーブル92と、該ドライブケーブル92を上
記ケーブル溝90に沿って前後動させる図示しないモータ
とから成る。
次に、上記リヤルーフ12のみの開作動(後方スライド)
および閉作動(前方スライド)について説明する。
上記第7図は、リヤルーフ12が閉位置にあるときのチル
ト機構58部分の拡大側面図である。図示の如く、リヤル
ーフ12が閉位置にあるときは、両第1ピボット軸72a,72
bがドライブブラケットの両ガイド長孔74a,74bの上端部
に位置し、アーム66は起立してそのフック部66aに後方
第1ピボット軸72bが嵌合し、第1連結体68はその押接
部68bがアームの被押接部66cに丁度接しようとする位置
にあり、さらに上記ストッパ70はその凹状受部86aが上
記後方ガイド長孔74bの円弧部74cの下端部と同位置にな
っている。
この状態からリヤルーフ12の後方スライドを開始する
と、リヤルーフ12はまず上記チルト機構により後端が下
がって前端がチルトアップし、続いて前端がチルトダウ
ンして全体的に下降し、しかる後後方にスラドせしめら
れる。
即ち、上記第7図に示す状態からドライブケーブル92を
後方に移動させると第2連結体88を介して第1連結体68
が後方(第7図中右方)に移動し、第1連結体の押接部
68bがアームの被押接部66cに接して該被押接部66cを後
方に押し、それによってアーム66が第3ピボット軸82を
中心として反時計方向に回動し、その結果第8図に示す
様に、後方第1ピボット軸72bはアーム66によって後方
ガイド長孔の円弧部74cの下端に移動せしめ、それに伴
って前方第1ピボット軸72aも図示の位置まで移動して
リヤルーフ12は前端チルトアップせしめられて前端チル
トアップ位置になる。また、この状態においては、後方
第1ピボット軸72bはストッパの凹状受部86aに嵌合し、
また第1連結体の突起68aはアームの凹状係合部66bに嵌
合している。そして、この第8図に示す状態から、さら
にドライブケーブル92によって第1連結体68を後方に移
動させると、上記第1連結体の突起68aを介してアーム6
6が後方に移動せしめられ、該アーム66によって第3ピ
ボット軸82を介してドライブブラケット64が後方に移動
せしめられ、その際上記後方第1ピボット軸72bは上述
の様にストッパの凹状受部86aに嵌合しているので後方
移動することができず、アームのフック部66aから外
れ、後方第1ピボット軸72bをストッパの凹状受部86aに
嵌合させたままドライブブラケット64のみが後方へ移動
する。そして、上記後方第1ピボット軸72bがドライブ
ブラケットの後方ガイド長孔直線部74dの前端に位置す
る時点で、第9図に示す様に前方第1ピボット軸72aも
前方ガイド長孔74aの下端部に位置してリヤルーフ12は
水平であってかつ第7図の状態に比して所定長下降した
水平下降位置となり、また上記ストッパ70はその山型突
起86bがドライブブラケットの突起80に当接して押し下
げられ、それによって凹状受部86aも押し下げられて図
示の如く凹状受部86aと後方第1ピボット軸72bとの嵌合
が外れる。そして、この第9図に示す状態からさらにド
ライブケーブル92によって第1連結体68を後方に移動さ
せると、リヤルーフ12は第9図に示す水平下降状態のま
まドライブブラケット64と共に後方へスライドせしめら
れ、第1図中に2点鎖線96で示す後部固定ルーフ6の下
側に位置する開位置となる。
リヤルーフ12の閉移動(前方スライド)は、ドライブケ
ーブル92を前方に移動させることによって行なわれる。
該ドライブケーブル92の前方移動により、リヤルーフ12
は、水平下降状態のまま第1図に2点鎖線96で示す閉位
置から第9図に示す水平下降位置までドライブブラケッ
ト64と共に前進せしめられ、該水平下降位置からドライ
ブブラケット64をさらに前進させると後方第1ピボット
軸72bがストッパの凹状受部86aに嵌合して第8図に示す
前端チルトアップ位置となる。この第8図に示す前端チ
ルトアップ位置から第7図に示す閉位置への移行は、次
に説明するフロントルーフ10のみの開閉移動の場合と同
様にフロントルーフ10の後端チルトダウンによって遂行
されるので、フロントルーフ10のみの開閉作動の説明の
後に説明する。
次に、フロントルーフ10のみの開閉作動、即ちリヤルー
フ12を開かないでフロントルーフ10を開閉作動する場合
について説明する。
第1図に示す両ルーフ10,12が閉位置にある状態からフ
ロントルーフ10のみを閉作動(後方スライド)させる場
合、まずリヤルーフスライド機構のドライブケーブル92
を所定量後方に移動させてリヤルーフ12を第8図に示す
前端チルトアップ位置にする。すると、このリヤルーフ
の前端チルトアップに伴って該リヤルーフの前端に設け
られた係合部56によってフロントルーフ10の後端部が持
ち上げられ、フロントルーフ後方スライドシュー30bが
レール副部14bを上昇してレール主部14aに位置し、フロ
ントルーフ10は後端チルトアップして、第14図に示す状
態、即ち後端チルトアップ位置となる。次に、この第14
図に示す状態からさらにリヤルーフ用のドライブケーブ
ル92を後方へ移動させてリヤルーフ12の前端をチルトダ
ウンさせると同時にフロントルーフ用のドライブケーブ
ル34も後方へ移動させ、ドライブケーブル92はリヤルー
フ12が第9図に示す水平下降位置となったところで後方
移動を停止しリヤルーフ12をそのまま保持すると共にド
ライブケーブル34は後方へ移動させ続けてフロントルー
フ10をレール主部14aに沿って後方へスライドさせ、第
1図に2点鎖線94で示す後部固定ルーフ6の上の開位置
に位置させる。第15図はリヤルーフ12が上記の水平下降
位置となりフロントルーフ10が後端チルトアップ位置か
ら僅かに後方にスライドしたときの状態を示す。
ところで、上記フロントルーフ10に関しては、前述の如
くタイマ付位置検出スイッチ42とフロントルーフ後端チ
ルトダウン機構44とが設けられている。上記スイッチ42
は第1図に示す様にフロントルーフ用ガイドレール14の
前端部近傍に設けられ、フロントルーフ10が閉位置およ
び第14図に示す後端チルトアップ位置にあるときは該フ
ロントルーフの前方スライドシュー30aによって押され
て閉成し、上記後端チルトアップ位置から後方へスライ
ドすると開成し、かつ上記閉成した後付設のタイマ(図
示せず)によって設定された所定時間が経過するとフロ
ントルーフ10の位置に如何に拘らず開成するように構成
されている。上記チルトダウン機構44は、第1図および
第6図に示す様に、フロントルーフ10に固設されたフッ
ク100と、該フック100と係合するピン102と、該ピン102
が先端に設けられ中間部に凹部104が形成されたレバー1
06と、該レバー106の基端を回動可能に支持する支持部1
08と、上記レバーの凹部104と係合するピン110を備えた
ロッド112と、該ロッド112を上下動させるソレノイド11
4とを備え、上記支持部108とソレノイド114とはロアパ
ネル40に固着され、またソレノイド114は上記スイッチ4
2に接続され、スイッチ42が閉成されるとソレノイド114
が励磁されてロッド112が下降しピン110が第6図に示す
下方位置116に位置し、スイッチ42が開成されるとソレ
ノイド114は消磁されてロッド112が図示しないスプリン
グにより上昇せしめられてピン110が第6図に示す上方
位置118に位置する。なお、第6図中2点鎖線で示すフ
ロントルーフ10は上記後端チルトアップ位置に、実線で
示すフロントルーフ10は閉位置に位置しているものであ
る。
しかして、第1図に示す様に、フロントルーフ10が閉位
置にありこれから開作動しようとしている場合、スイッ
チ42は上記タイマにより開成しピン110は上方位置にあ
る。そして、この状態からフロントルーフ10が後端チル
トアップせしめられると、フック100およびピン102を介
してレバー106が上方に回動して第14図に示す状態とな
り、レバー106は所定の手段でこの第14図に示す上方回
動位置に保持される。
次に、フロントルーフ10の閉作動(前方スライド)は以
下の様にして行なわれる。
まず、ドライブケーブル34を前方移動させてフロントル
ーフ10を第1図に示す開位置から前方に向けてスライド
させ、第15図に示す状態となった時点で、ドライブケー
ブル92を所定量前方移動させてリヤルーフ12を第15図に
示す水平下降位置から第14図に示す前端チルトアップ位
置にすると共にフロントルーフ10を第14図に示す後端チ
ルトアップ位置にし、該第14図に示す様にリヤルーフ前
端の係合部56をフロントルーフ後端の下側に当接させ
る。このとき、レバー106は第14図に示す上方回動位置
に保持されているので、該レバーのピン102がフロント
ルーフのフック100に係合する。そして、この第14図に
示す状態になると、前述のスイッチ42は閉成されるの
で、ピン110が下降位置116となり、該ピン110によって
レバー106,ピン102,フック100を介してフロントルーフ1
0が後端チルトダウンせしめられ、それと同時にフロン
トルーフ10の後端によってリヤルーフ12の前端も押し下
げられ、両ルーフ10,12は第1図に示す閉位置となる。
また、上記スイッチ42は閉成した後前記タイマによって
設定された所定時間が経過したら開成し、ピン110は上
方位置118へ戻る。
ところで、前記リヤルーフ12のみの開閉作動の場合にお
ける閉作動時の第8図に示す前端チルトアップ位置から
第7図に示す閉位置への移行について説明する。
上記のリヤルーフ12の開閉作動説明のときには言及しな
かったが、リヤルーフ12を前端チルトアップさせるとフ
ロントルーフ10はリヤルーフ12前端の係合部56により後
端チルトアップせしめられて第14図に示す状態となり、
リヤルーフ12が第15図に示す水平下降位置に向けて移行
すると同時にフロントルーフ10を僅かに後方にスライド
させて後方スライドシュー30bをレール副部14bから外れ
た所に位置させ、そうすることによって以後フロントル
ーフ10をこの第15図に示す略後端チルトアップ位置に維
持しておく。もちろん、この場合上記スイッチ42は開成
状態となっている。そして、リヤルーフ12の閉時、リヤ
ルーフ12が上記第8図に示す前端チルトアップ位置とな
るのとほぼ同時にフロントルーフ10を前方に移動させて
後端チルトアップ位置とする。そうすると、丁度第14図
に示す状態となり、上記スイッチ42は閉成されるので、
上記フロントルーフ10のみの開閉作動における閉作動時
の場合と同様に、フロントルーフ10が後端チルトダウン
すると共にそれに伴ってリヤルーフ12の前端が押し下げ
られ、第1図に示す様な両ルーフ10,12が閉位置にな
る。
なお、上記各図において130は前部固定ルーフ,132はフ
ロントヘッダ,134はフィキシングプレート,136はトップ
シーリング,138はキャリアバー,140は植毛,142はウェザ
ストリップ、146はシーミングウェルトであり、第4図
における2点鎖線148で示すフロントルーフ10は後端チ
ルトアップ位置にある状態、第5図におけるフロントル
ーフ10およびリヤルーフ12は共に開位置にある状態、第
10図および第11図を締すフロントルーフ10は閉位置から
開位置にスライドする途中の位置にある状態を示してい
る。
上記実施例の説明においては、フロントルーフ10および
リヤルーフ12の単独開閉作動についてのみ説明したが、
上記実施例においては勿論フロントルーフ10とリヤルー
フ12の同時開閉作動も可能であり、その開閉作動は上記
両単独開閉作動を組み合せたものであり容易に理解し得
るものであるので説明は省略する。
また、上記実施例では、リヤルーフのチルト機構として
リヤルーフを前端チルトアップさせた後前端チルトダウ
ンさせるとリヤルーフは上記水平下降位置を取るものを
用いているが、勿論前端チルトアップさせた後前端チル
トダウンさせると元の閉位置に戻り、その後例えば上記
水平下降位置になるようなチルト機構を用いても良く、
その場合はフロントルーフのみを開閉作動する際リヤル
ーフは基本的に閉位置に位置させておくことができる。
(考案の効果) 本考案に係る車両のスライディングルーフは、上述の如
く構成されているので、リヤルーフを開くことなく(後
方へスライドさせることなく)フロントルーフのみを開
くことができ、またその様なフロントルーフのみの開作
動をフロントルーフに従来の様なチルトおよびスライド
のためのリンク機構を用いることなく実行でき、構造の
簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図であって第2図のI−
I線断面図、 第2図は本考案の実施例を示す斜視図、 第3図〜第5図は、それぞれ第1図のIII-III線,IV-IV
線,V−V線断面図、 第6図はフロントルーフ後端チルトダウン機構の拡大側
面図、 第7,8,9図はそれぞれリヤルーフチルト機構の側面図、 第10,11図はそれぞれ第7図のX−X線,第8図のXI-XI
線による断面図、 第12図はストッパの分解斜視図、 第13図はリヤルーフのドライブ機構の一部を示す斜視
図、 第14図および第15図はフロントルーフの開作動を示す側
面図である。 6……後部固定ルーフ 8……スライディングルーフ 10……フロントルーフ、12……リヤルーフ 14……フロントルーフ用ガイドレール 14a……レール主部、14b……レール副部 16……リヤルーフ用ガイドレール 30a……前方係合体、30b……後方係合体 56……係合部、58……チルト機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントルーフとリヤルーフとから成り、
    フロントルーフは開時に後部固定ルーフの上に位置する
    アウタスライド方式とし、リヤルーフは開時に後部固定
    ルーフの下に位置するインナスライド方式とした車両の
    スライディングルーフであって、 上記フロントルーフ用のガイドレールとリヤルーフ用の
    ガイドレールとが別個に設けられ、 上記フロントルーフには上記フロントルーフ用ガイドレ
    ールに係合し該ガイドレールに沿ってスライドせしめら
    れる前方係合体と後方係合体とが設けられ、 上記フロントルーフ用ガイドレールは閉位置にあるリヤ
    ルーフおよび後部固定ルーフの上方に位置して車体前後
    方向に延びるレール主部と該レール主部から下方向に延
    び下端部に閉位置にあるフロントルーフの上記後方係合
    体が位置するレール副部とを備えて成り、 上記リヤルーフには該リヤルーフの前端をチルトアップ
    させるチルト機構が設けられ、 上記リヤルーフの前端部には該リヤルーフと上記フロン
    トルーフとが共に閉位置にあるとき該フロントルーフの
    後端部と係合してリヤルーフ前端チルトアップに伴ない
    フロントルーフ後端もチルトアップさせる係合部が設け
    られていることを特徴とする車両のスライディングルー
    フ。
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