JPH0734754B2 - バイオリアクタ−によるグルタチオンの製造法 - Google Patents
バイオリアクタ−によるグルタチオンの製造法Info
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- JPH0734754B2 JPH0734754B2 JP20886486A JP20886486A JPH0734754B2 JP H0734754 B2 JPH0734754 B2 JP H0734754B2 JP 20886486 A JP20886486 A JP 20886486A JP 20886486 A JP20886486 A JP 20886486A JP H0734754 B2 JPH0734754 B2 JP H0734754B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はグルタチオン生産性微生物菌の固定化物を充填
した複数のカラムリアクターを利用してグルタチオンを
高い転換率で製造する方法に関する。
した複数のカラムリアクターを利用してグルタチオンを
高い転換率で製造する方法に関する。
(従来の技術) グルタチオン生産能とアセテートキナーゼ活性を有する
大腸菌、酵母その他の微生物の菌体とATP結合体とをア
クリルアミドゲルやカラギーナンゲルなどに固定化した
ものをカラムに充填して基質及びアセチルリンを通液し
てグルタチオンを製造し得ることが特開昭54−122793号
に示されている。グルタチオン合成に関与する2つの酵
素γ−グルタミル−L−システイン合成酵素,グルタチ
オン合成酵素の遺伝子を組込んだエッシェリヒア・コリ
系のプラスミドpBR 322又はpBR 325を導入しグルタチ
オン生産活性を高めたエッシェリヒア・コリ菌体を固定
化したものを充填したカラムリアクターに基質及びアセ
チルリン酸を通液しグルタチオンを製造することが特開
昭59−192088及び特開昭60−180592に開示されている。
大腸菌、酵母その他の微生物の菌体とATP結合体とをア
クリルアミドゲルやカラギーナンゲルなどに固定化した
ものをカラムに充填して基質及びアセチルリンを通液し
てグルタチオンを製造し得ることが特開昭54−122793号
に示されている。グルタチオン合成に関与する2つの酵
素γ−グルタミル−L−システイン合成酵素,グルタチ
オン合成酵素の遺伝子を組込んだエッシェリヒア・コリ
系のプラスミドpBR 322又はpBR 325を導入しグルタチ
オン生産活性を高めたエッシェリヒア・コリ菌体を固定
化したものを充填したカラムリアクターに基質及びアセ
チルリン酸を通液しグルタチオンを製造することが特開
昭59−192088及び特開昭60−180592に開示されている。
しかしこれらの開示は工業的に数十日にわたって安定的
に高い転換率でグルタチオンを製造する手段は述べられ
ていない。
に高い転換率でグルタチオンを製造する手段は述べられ
ていない。
(発明が解決すべき問題点) リアクターは連続運転できることが工業生産上必須の要
件である。ところが従来技術に開示のグルタチオン生産
のための固定化菌体利用のリアクターでは通液により菌
体中の酵素の溶出又は失活によりグルタチオン生産活性
が経時的に低下してしまうという問題点があった。例え
ば一定期間毎にリアクター中の固定化菌体を取出して一
定条件で基質を反応させて生成グルタチオンの濃度を比
較することにより残存活性を測定した例では新しい固定
化菌体の活性を100とするとリアクターを10日運転後の
残存活性は85,20日で33,30日で16であった。
件である。ところが従来技術に開示のグルタチオン生産
のための固定化菌体利用のリアクターでは通液により菌
体中の酵素の溶出又は失活によりグルタチオン生産活性
が経時的に低下してしまうという問題点があった。例え
ば一定期間毎にリアクター中の固定化菌体を取出して一
定条件で基質を反応させて生成グルタチオンの濃度を比
較することにより残存活性を測定した例では新しい固定
化菌体の活性を100とするとリアクターを10日運転後の
残存活性は85,20日で33,30日で16であった。
このように使用により活性が低下するので長期間安定し
て生産することができず、長時間運転すれば高い転換率
を維持できず効率が悪く基質を損失し固定化菌体を早目
に更新すれば菌体とその充填時間を損失する。
て生産することができず、長時間運転すれば高い転換率
を維持できず効率が悪く基質を損失し固定化菌体を早目
に更新すれば菌体とその充填時間を損失する。
又、反応時間を長くするため、カラムリアクターへの基
質溶液の通液量を下げると通通液中の分解しやすい成分
であるアセチルリン酸が分解してしまい本来必要な量よ
り大量に供給しなければならないという問題点がある。
質溶液の通液量を下げると通通液中の分解しやすい成分
であるアセチルリン酸が分解してしまい本来必要な量よ
り大量に供給しなければならないという問題点がある。
本発明の目的はかかる問題点を一挙に解決しバイオリア
クターにより長期間安定的にアミノ酸より高転換率でグ
ルタチオンを製造するこにある。
クターにより長期間安定的にアミノ酸より高転換率でグ
ルタチオンを製造するこにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明者等は前記目的を達成するため、グルタチオン生
成活性を有する菌体を固定化し、これを充填したカラム
リアクターへグルタチオン構成用アミノ酸類、アセチル
リン酸、無機塩類、ヌクレオチド類からなる基質溶液を
供給するグルタチオン製造方法について鋭意検討の結果
本発明を完成した。
成活性を有する菌体を固定化し、これを充填したカラム
リアクターへグルタチオン構成用アミノ酸類、アセチル
リン酸、無機塩類、ヌクレオチド類からなる基質溶液を
供給するグルタチオン製造方法について鋭意検討の結果
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、グルタチオン生産性を高めた微生
物菌体の固定化物を充填したカラムリアクターを複数個
連結して反応運転するに際し複数個のリアクターのうち
基質の通液と反応によりグルタチオン生産の反応活性が
最も低下したリアクターから順次固定化菌体を更新し反
応活性が高いリアクターから残存活性の低いリアクター
へ通液して反応させることを特徴とするバイオリアクタ
ーによるグルタチオンの製造方法である。
物菌体の固定化物を充填したカラムリアクターを複数個
連結して反応運転するに際し複数個のリアクターのうち
基質の通液と反応によりグルタチオン生産の反応活性が
最も低下したリアクターから順次固定化菌体を更新し反
応活性が高いリアクターから残存活性の低いリアクター
へ通液して反応させることを特徴とするバイオリアクタ
ーによるグルタチオンの製造方法である。
複数のリアクターを使用する理由は、基質液を一定方向
に流して一塔で反応した場合、基質液の入口に近い程す
なわち最初に基質と接する方からグルタチオン生成活性
の低下が大きいが一塔では固定化菌体を全部取替えねば
ならずの活性を充分に利用することができなかった。多
塔式に連結したリアクターを用い一定方向に基質液を通
液し反応運転を行って最も活性低下の大きい塔のリアク
ターの固定化菌体を更新すれば、設定した残存活性にな
るまで全ての固定化菌体を利用できる。一方所要の数の
リアクターを連結すればアミノ酸からグルタチオンへの
転換率は合理的なほぼ一定の範囲の水準に維持するよう
に設定することができる。
に流して一塔で反応した場合、基質液の入口に近い程す
なわち最初に基質と接する方からグルタチオン生成活性
の低下が大きいが一塔では固定化菌体を全部取替えねば
ならずの活性を充分に利用することができなかった。多
塔式に連結したリアクターを用い一定方向に基質液を通
液し反応運転を行って最も活性低下の大きい塔のリアク
ターの固定化菌体を更新すれば、設定した残存活性にな
るまで全ての固定化菌体を利用できる。一方所要の数の
リアクターを連結すればアミノ酸からグルタチオンへの
転換率は合理的なほぼ一定の範囲の水準に維持するよう
に設定することができる。
又アセチルリン酸は分解しやすいので必要量より多く供
給しようとすると、アセチルリン酸の基質中の濃度が高
くなるに従って固定化菌体のグルタチオン生成活性の失
活が促進されること、高濃度ではアセチルリン酸の分解
も一層多くなることのためアセチルリン酸は通液される
基質液中なるべく少量の含有量で済ませるためにはリア
クターに入る前に所要量を全量基質液に混合するのでは
なく回分して注入するのがよいがリアクターが複数の塔
で構成されれば各塔に分散供給できて好都合でありこれ
によりアセチルリン酸の消費量が少くて済み、固定化菌
体の活性の不要な低下も避けられる。
給しようとすると、アセチルリン酸の基質中の濃度が高
くなるに従って固定化菌体のグルタチオン生成活性の失
活が促進されること、高濃度ではアセチルリン酸の分解
も一層多くなることのためアセチルリン酸は通液される
基質液中なるべく少量の含有量で済ませるためにはリア
クターに入る前に所要量を全量基質液に混合するのでは
なく回分して注入するのがよいがリアクターが複数の塔
で構成されれば各塔に分散供給できて好都合でありこれ
によりアセチルリン酸の消費量が少くて済み、固定化菌
体の活性の不要な低下も避けられる。
多数のうち一塔の固定化菌体を更新した後の通液は更新
した塔から流し次に他の塔のうち残存活性の最も高い塔
から残存活性の低い塔へ順次流す。残存活性の最も低い
塔から反応液が最後に取出される。このような流し方は
一般の多塔反応では必しも常識的でなく、反応の余力の
残っているが余分に損傷されている塔から流し一部の反
応を行い最後に最も純粋な試薬と反応して反応を仕上げ
るという流し方が一般的とも考えられる。
した塔から流し次に他の塔のうち残存活性の最も高い塔
から残存活性の低い塔へ順次流す。残存活性の最も低い
塔から反応液が最後に取出される。このような流し方は
一般の多塔反応では必しも常識的でなく、反応の余力の
残っているが余分に損傷されている塔から流し一部の反
応を行い最後に最も純粋な試薬と反応して反応を仕上げ
るという流し方が一般的とも考えられる。
本発明の場合、残存活性の少くなったリアクターには副
生物、異物が蓄積する可能性があり、それらの中には基
質の有効成分を消費するか、菌体酵素の活性又は反応を
阻害する可能性のある場合がないとは言えない。従って
活性の下ったリアクターに新鮮な基質を通すとそれらの
悪影響を最初に受けてしまい全体の転換率が低下し又残
存活性の高いリアクターの活性を早く低下させる原因と
なり得るが、既に大半の反応を済ませた基質液を通すの
であれば影響は少く残存活性を利用しての反応は進行す
るので、本発明ではこの前記のとおりの通液順序を採用
した。固定化菌体のグルタチオン生成活性がどれ位低下
したら固定化菌体を更新するかは固定化菌体の特性(活
性持続特性)反応条件、塔の数、転換率の設定値などに
よって変るがそれらにより推定又は実験により、残存活
性が例えば15%になったとき或は25%のときなど任意に
設定できる。
生物、異物が蓄積する可能性があり、それらの中には基
質の有効成分を消費するか、菌体酵素の活性又は反応を
阻害する可能性のある場合がないとは言えない。従って
活性の下ったリアクターに新鮮な基質を通すとそれらの
悪影響を最初に受けてしまい全体の転換率が低下し又残
存活性の高いリアクターの活性を早く低下させる原因と
なり得るが、既に大半の反応を済ませた基質液を通すの
であれば影響は少く残存活性を利用しての反応は進行す
るので、本発明ではこの前記のとおりの通液順序を採用
した。固定化菌体のグルタチオン生成活性がどれ位低下
したら固定化菌体を更新するかは固定化菌体の特性(活
性持続特性)反応条件、塔の数、転換率の設定値などに
よって変るがそれらにより推定又は実験により、残存活
性が例えば15%になったとき或は25%のときなど任意に
設定できる。
リアクターの数が充分多い時は一塔の固定化菌体を更新
する間、残余の塔で反応を継続することができる。一塔
を更新した後次の塔が要更新の状態となる迄の期間全塔
運転が行われる。
する間、残余の塔で反応を継続することができる。一塔
を更新した後次の塔が要更新の状態となる迄の期間全塔
運転が行われる。
リアクターの数は2基以上多い方が理論上は良いが、設
備の複雑化,費用,運転管理上の点から4〜10段程度を
連結して用いるのが使用しやすく好都合である。
備の複雑化,費用,運転管理上の点から4〜10段程度を
連結して用いるのが使用しやすく好都合である。
本発明に用いるグルタチオン生産能を高めた微生物とし
てはエシェリヒア・コリなど大腸菌,サッカロミセス・
セレビシェなどサッカロミセス属、キャンディダ・ユー
ティリスなどのキャンディダ属などの酵母、アルカリゲ
ネス属、セラチア属、シュウドモナス属、アースロバク
ター属、ブレビバクテリウム属などの細菌でグルタチオ
ン生成活性を有するものを育種により或いは遺伝子操作
技術を応用するなどによりグルタチオン生成活性を高め
たものが用いられる。又これらの菌体はアセテートキナ
ーゼ活性を有することが望ましく、もしその活性がない
ときはその活性を有する微生物菌体を併用する。前記遺
伝子操作技術を応用したものの例としては特開昭59−19
2088及び特開昭60−180592に開示のエシェリヒア・コリ
変異株のγ‐グルタミン‐L-システイン合成酵素の遺伝
子とグルタチオン合成酵素の遺伝子をプラスミドベクタ
ーに組込んで得たプラスミドを用い、これをエシェリヒ
ア・コリの適宜な菌株に導入して増殖複製せしめた菌体
を用いるのが好適である。
てはエシェリヒア・コリなど大腸菌,サッカロミセス・
セレビシェなどサッカロミセス属、キャンディダ・ユー
ティリスなどのキャンディダ属などの酵母、アルカリゲ
ネス属、セラチア属、シュウドモナス属、アースロバク
ター属、ブレビバクテリウム属などの細菌でグルタチオ
ン生成活性を有するものを育種により或いは遺伝子操作
技術を応用するなどによりグルタチオン生成活性を高め
たものが用いられる。又これらの菌体はアセテートキナ
ーゼ活性を有することが望ましく、もしその活性がない
ときはその活性を有する微生物菌体を併用する。前記遺
伝子操作技術を応用したものの例としては特開昭59−19
2088及び特開昭60−180592に開示のエシェリヒア・コリ
変異株のγ‐グルタミン‐L-システイン合成酵素の遺伝
子とグルタチオン合成酵素の遺伝子をプラスミドベクタ
ーに組込んで得たプラスミドを用い、これをエシェリヒ
ア・コリの適宜な菌株に導入して増殖複製せしめた菌体
を用いるのが好適である。
これらの菌体を固定する方法としてはカラギーナン,ポ
リアクリルアミド,アルギン酸などのゲル包括法やこれ
に架橋反応を応用する方法、担体分子と化化学結合させ
る方法、担体に吸着させ架橋する方法など各種の公知の
手段が採用でき固定化物の大きな粒度、耐圧縮強さな
ど、カラムの大きさや通液の条件に応じて適切なのもを
選定することができる。ゲル包括法では固定化菌体1ml
当り湿菌体0.1〜0.5g程度の範囲の構成のものが使用さ
れる。基質液はL-グルタミン酸,L-システイン,L-グリシ
ン無機マグネシウム塩,アセチルリン酸,ATPないしその
代替物からなり、エッシェリヒア・コリの遺伝子組換に
より形質転換した菌体からの固定化物を用いる場合、基
質液の組成は例えば濃度で表てL-グルタミン酸20〜120m
M,L-システイン15〜60mM,L-グリシン15〜60mM,塩化マグ
ネシウム又は硫酸マグネシウム5〜60mM、ATP0.5〜40,
アセチルリン酸5〜100mM程度であり、アセチルリン酸
は一部を各塔に分割して別添加することができ、又組成
のうち溶解度が小さいため一括溶解できないものがある
ときは別液として添加することもできる。他の菌体を用
いるときも含め、基質液の組成割合は菌の反応性と、反
応条件に合せて調整される。基質液の初期pHは6〜7前
後に調整されることが好ましい。菌体中の酵素の至適pH
によって定められる。通液の速度は(S.V.)空間速度で
0.2〜2.0程度が採用され、反応温度は20〜45℃で菌体中
酵素が高能率で安定して長時間働ける条件が選ばれる。
リアクリルアミド,アルギン酸などのゲル包括法やこれ
に架橋反応を応用する方法、担体分子と化化学結合させ
る方法、担体に吸着させ架橋する方法など各種の公知の
手段が採用でき固定化物の大きな粒度、耐圧縮強さな
ど、カラムの大きさや通液の条件に応じて適切なのもを
選定することができる。ゲル包括法では固定化菌体1ml
当り湿菌体0.1〜0.5g程度の範囲の構成のものが使用さ
れる。基質液はL-グルタミン酸,L-システイン,L-グリシ
ン無機マグネシウム塩,アセチルリン酸,ATPないしその
代替物からなり、エッシェリヒア・コリの遺伝子組換に
より形質転換した菌体からの固定化物を用いる場合、基
質液の組成は例えば濃度で表てL-グルタミン酸20〜120m
M,L-システイン15〜60mM,L-グリシン15〜60mM,塩化マグ
ネシウム又は硫酸マグネシウム5〜60mM、ATP0.5〜40,
アセチルリン酸5〜100mM程度であり、アセチルリン酸
は一部を各塔に分割して別添加することができ、又組成
のうち溶解度が小さいため一括溶解できないものがある
ときは別液として添加することもできる。他の菌体を用
いるときも含め、基質液の組成割合は菌の反応性と、反
応条件に合せて調整される。基質液の初期pHは6〜7前
後に調整されることが好ましい。菌体中の酵素の至適pH
によって定められる。通液の速度は(S.V.)空間速度で
0.2〜2.0程度が採用され、反応温度は20〜45℃で菌体中
酵素が高能率で安定して長時間働ける条件が選ばれる。
(実施例) 実施例1 以下実施例により本発明を説明する。プラスミドpBR 3
25にエシェリヒア・コリB系変異株由来のγ‐グルタミ
ル‐L-システイン合成酵素の遺伝子を有するDNA断片2
ケとグルタチオン合成酵素の遺伝子1ケを同時に組込ん
だプラスミドをエシェリヒア・コリ(600株に導入した
菌株(特開昭60−180592記載、微工研菌寄第7420(FERM
P-7420))と同じ保存菌株から再生し増殖し細胞膜を酵
素処理して取出したプラスミドを分離精製、これをエシ
ェリヒア・コリK12系統のHB101株にカルシウム処理法で
導入して形質転換株を得た。この菌株をHB101PGS551と
呼ぶ。この菌株をペプトン1.0%,酵母エキス1.0%,グ
ルコース1.0%,MgSO4・7H2O0.01%,KH2PO4 0.5%,ク
ロラムフェニコール20μg/mlを含む培地で30℃20時間通
気撹拌して培養し生菌体を得た。湿菌体を40℃に加熱し
たK-カラギーナン3%水溶液と混合し、冷却し、2%KC
l液と接触固化させて約0.25g湿菌体/mlゲルのほぼ数ミ
リの大きさの固定化菌体を得た。
25にエシェリヒア・コリB系変異株由来のγ‐グルタミ
ル‐L-システイン合成酵素の遺伝子を有するDNA断片2
ケとグルタチオン合成酵素の遺伝子1ケを同時に組込ん
だプラスミドをエシェリヒア・コリ(600株に導入した
菌株(特開昭60−180592記載、微工研菌寄第7420(FERM
P-7420))と同じ保存菌株から再生し増殖し細胞膜を酵
素処理して取出したプラスミドを分離精製、これをエシ
ェリヒア・コリK12系統のHB101株にカルシウム処理法で
導入して形質転換株を得た。この菌株をHB101PGS551と
呼ぶ。この菌株をペプトン1.0%,酵母エキス1.0%,グ
ルコース1.0%,MgSO4・7H2O0.01%,KH2PO4 0.5%,ク
ロラムフェニコール20μg/mlを含む培地で30℃20時間通
気撹拌して培養し生菌体を得た。湿菌体を40℃に加熱し
たK-カラギーナン3%水溶液と混合し、冷却し、2%KC
l液と接触固化させて約0.25g湿菌体/mlゲルのほぼ数ミ
リの大きさの固定化菌体を得た。
これをヘキサメチレンジアミンとグルタルアルデヒドに
より硬化処理しトルエン処理により活性化して使用に供
した。1塔の容積が2.5で直列式に4塔連続されたカ
ラムリアクター(基質液入口から第1,2,3,4塔とする)
に固定化菌体を充填し、これにL-グルタミン酸ナトリウ
ム60mM,L-システイン25mM,グリシン40mM,硫酸マグネシ
ウム17mM,ATP 1mM,アセチルリン酸37mMからなる基質液
を通液した。さらにアセチルリン酸を第2塔に16mM,第
3塔に6mM追加供給した。反応温度35℃,SV=0.5の条件
でグルタチオン連続生産反応を行った。5日毎に第4塔
の固定化菌体を更新しこれを新たな第1塔(1′)とし
それまでの第1塔を新第2塔(2′),第2塔を新第3
塔(3′),第3塔を新第4塔(4′)とする運転を繰
返すと16日以後定常状態に達した。なお、15日目迄は最
も活性の低下した塔の菌体を更新していないがこれは連
結の操作を簡便にするため菌体の使用効率を犠牲にした
もので、連結をその都度変えれば最も活性の低下した塔
から菌体の更新をすることができる。定常状態になって
も5日毎の第4塔(4″),1塔の固定化菌体の更新と通
液順序の変更を前記のとおり継続した。この場合最も活
性の低下した塔の固定化菌体を更新し残存活性の高い塔
から低い方へ順番に通液された。定常状態の運転20日間
の生成グルタチオン濃度の平均値は6.59mg/で原料シ
ステインからのモル転換率は86.1%であった。この20日
間の生成グルタチオン濃度の変化をプロットしたものを
第1図とする。
より硬化処理しトルエン処理により活性化して使用に供
した。1塔の容積が2.5で直列式に4塔連続されたカ
ラムリアクター(基質液入口から第1,2,3,4塔とする)
に固定化菌体を充填し、これにL-グルタミン酸ナトリウ
ム60mM,L-システイン25mM,グリシン40mM,硫酸マグネシ
ウム17mM,ATP 1mM,アセチルリン酸37mMからなる基質液
を通液した。さらにアセチルリン酸を第2塔に16mM,第
3塔に6mM追加供給した。反応温度35℃,SV=0.5の条件
でグルタチオン連続生産反応を行った。5日毎に第4塔
の固定化菌体を更新しこれを新たな第1塔(1′)とし
それまでの第1塔を新第2塔(2′),第2塔を新第3
塔(3′),第3塔を新第4塔(4′)とする運転を繰
返すと16日以後定常状態に達した。なお、15日目迄は最
も活性の低下した塔の菌体を更新していないがこれは連
結の操作を簡便にするため菌体の使用効率を犠牲にした
もので、連結をその都度変えれば最も活性の低下した塔
から菌体の更新をすることができる。定常状態になって
も5日毎の第4塔(4″),1塔の固定化菌体の更新と通
液順序の変更を前記のとおり継続した。この場合最も活
性の低下した塔の固定化菌体を更新し残存活性の高い塔
から低い方へ順番に通液された。定常状態の運転20日間
の生成グルタチオン濃度の平均値は6.59mg/で原料シ
ステインからのモル転換率は86.1%であった。この20日
間の生成グルタチオン濃度の変化をプロットしたものを
第1図とする。
比較例 1 10のカラムリアクターに実施例1で用いた固定化菌体
を充填し、L-グルタミン酸ナトリウム60mM,L-システイ
ン25mM,グリシン40mM,硫酸マグネシウム17mM,ATP 1mM,
アセチルリン酸59mMからなる基質溶液を供給し、反応を
行った結果、生成グルタチオン濃度の平均値は5.60mg/m
l、転換率は73%であった。生成グルタチオン濃度の変
化を第2図に示す。
を充填し、L-グルタミン酸ナトリウム60mM,L-システイ
ン25mM,グリシン40mM,硫酸マグネシウム17mM,ATP 1mM,
アセチルリン酸59mMからなる基質溶液を供給し、反応を
行った結果、生成グルタチオン濃度の平均値は5.60mg/m
l、転換率は73%であった。生成グルタチオン濃度の変
化を第2図に示す。
高い効率を維持するためには少くとも10日に1回全固定
化菌体を取替えねばならない。これは20日間に20の固
定化菌体が要ることを示し、実施例1の場合の倍量の固
定化菌体を消費したことになる。
化菌体を取替えねばならない。これは20日間に20の固
定化菌体が要ることを示し、実施例1の場合の倍量の固
定化菌体を消費したことになる。
(効果) 以上のとおり本発明方法によりバイオリアクターの運転
が効率化でき、長時間安定的に基質からグルタチオンへ
の高い転換率を維持することができ、固定化菌体の消費
も少くて済みグルタチオンの工業的に有利な生産方法を
提供することができる。
が効率化でき、長時間安定的に基質からグルタチオンへ
の高い転換率を維持することができ、固定化菌体の消費
も少くて済みグルタチオンの工業的に有利な生産方法を
提供することができる。
第1図及び第2図はそれぞれ実施例1及び比較例1にお
けるリアクター運転経過日数と取り出し反応液中の生成
グルタチオン濃度を示すグラフである。
けるリアクター運転経過日数と取り出し反応液中の生成
グルタチオン濃度を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】グルタチオン生産性を高めた微生物菌体の
固定化物を充填したカラムリアクターを複数個連結して
反応運転するに際し複数個のリアクターのうち基質の通
液と反応によりグルタチオン生産の反応活性が最も低下
したリアクターから順次固定化菌体を更新し反応活性が
高いリアクターから低いリアクターへ通液して反応させ
ることを特徴とするバイオリアクターによるグルタチオ
ンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20886486A JPH0734754B2 (ja) | 1986-09-06 | 1986-09-06 | バイオリアクタ−によるグルタチオンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20886486A JPH0734754B2 (ja) | 1986-09-06 | 1986-09-06 | バイオリアクタ−によるグルタチオンの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6368096A JPS6368096A (ja) | 1988-03-26 |
| JPH0734754B2 true JPH0734754B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=16563382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20886486A Expired - Fee Related JPH0734754B2 (ja) | 1986-09-06 | 1986-09-06 | バイオリアクタ−によるグルタチオンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0734754B2 (ja) |
-
1986
- 1986-09-06 JP JP20886486A patent/JPH0734754B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6368096A (ja) | 1988-03-26 |
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