JPH0735312Y2 - 電子部品の銀マイグレーション抑制構造 - Google Patents

電子部品の銀マイグレーション抑制構造

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JPH0735312Y2
JPH0735312Y2 JP1989132190U JP13219089U JPH0735312Y2 JP H0735312 Y2 JPH0735312 Y2 JP H0735312Y2 JP 1989132190 U JP1989132190 U JP 1989132190U JP 13219089 U JP13219089 U JP 13219089U JP H0735312 Y2 JPH0735312 Y2 JP H0735312Y2
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彰 酒井
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 この考案は、コネクタ,ソケット等の電子部品の銀メッ
キした端子周部に銀が析出する銀マイグレーション抑制
構造に関する。
B.考案の概要 本考案は、銀メッキ処理した端子ピンを有する電子部品
において、 絶縁体側面部に、その相隣接する端子ピンの間部位を横
切る一連の小突条部であるマイグレーション抑制突部を
設けることにより、 マイグレーション抑制突部以遠に銀マイグレーションが
進展するのを防止したものである。
C.従来の技術 一般に、コネクタ,ソケット等の電子部品の端子ピンに
は、銀,金,錫等のメッキ処理が施されているのが普通
である。
また、金メッキは高価であり、錫メッキは接触抵抗が高
くなる。このため、従来より、接触抵抗が低く、しかも
金に比較して安価な銀メッキが多用されているが、これ
は、使用環境,使用条件により銀マイグレーション(銀
移行)を発生することが知られている。
この現象は一種の電気分解であって、コネクタ,ソケッ
ト等の電子部品に直流電圧を印加した場合、その周囲の
温度が高いと、その水分が電離作用を受けて、H2O→H++
OH-に電離する。一方端子ピンにメッキされた銀も水分
の影響で、AgAg++e-とイオン化し、さらに、H+は陰極
でH2ガスとなり、OH-は陰極のAg+と結合してAgOHとな
る。すなわち、2Ag+2OH→2AgOHという水酸化銀となる
よう反応する。
この水酸化銀は、陽極付近でコロイド銀となり、化学的
に大変不安定な状態であり、2AgOHAg2O+H2Oとなっ
て、陽極近傍に褐色の酸化銀となって析出する。
また、陰極側では、2Ag2O+H2O2AgOH2Ag++OH-の反応
を生じ、最終的にはAg+となって陰極近傍に金属銀とな
って析出し、しだいに陽極側に向って成長して行く。
この銀マイグレーションは、まず、直流印加電圧が高い
程、また湿度が高い程、加速されるものである。
D.考案が解決しようとする課題 従来のコネクタ,ソケット等の電子部品における、銀メ
ッキ製の端子ピンをもつものにあっては、複数設置され
た端子ピンに印加される電圧や条件を設計者が自由に設
定するものであって、銀マイグレーションを防止する手
段は何ら取られていない。このため、長期に亘って使用
すると、相隣接する端子ピンの間の絶縁体上に銀マイグ
レーションにより銀が析出成長し、銀の薄膜が相隣接す
る端子ピンの間を接続し、絶縁を破って短絡自己等の電
気的トラブルを生ずることがあるという問題があった。
本考案は上述の点に鑑み、銀メッキ処理した電子部品に
生じる銀マイグレーションを抑制し、これが短絡事故等
の電気的トラブルを生ずることを防止することを目的と
する。
E.課題を解決するための手段 本考案の電子部品の銀マイグレーション抑制構造は、電
子部品の絶縁体側面部における、相隣接する銀メッキ処
理した端子ピンの間部分に、その両者間を横切るように
一連の小突条部であるマイグレーション抑制突部を設け
たことを特徴とする。
F.作用 上述のように構成することにより、端子ピン近傍のマイ
グレーション抑制突部以遠に、銀マイグレーションが拡
散して析出するのを防止するという作用を奏する。
G.実施例 以下、本考案の電子部品の銀マイグレーション抑制構造
の一実施例を第1図乃至第3図によって説明する。
第1図は、銀メッキ製端子ピンを有する電子部品の一例
であるコネクタの斜視図で、1はコネクタ本体、2は端
子ピンである。
このコネクタ本体1は絶縁材で形成したもので、その側
面に多数の端子ピン2を立設して成る。この端子ピン2
は銀メッキにより表面処理を施してある。
また、コネクタ本体1の側面における相隣接する端子ピ
ン2の間部分には、第2図及び第3図に示すように、マ
イグレーション抑制突部3を一体に形成する。
このマイグレーション抑制突部3は、相隣接する端子ピ
ン2の間部位における、各端子ピン2の近傍を半円弧状
に取り巻く、断面小矩形の突条部として形成される。
また、本例では、このマイグレーション抑制突部3を、
一本の端子ピン2に対し、2重に形成してあるが、一重
に形成し、又は多重に形成してもよい。
さらに、本例では、このマイグレーション抑制突部3の
横巾を0.2〜0.5mmとし、その高さを0.2〜0.5mmにし、コ
ネクタ本体1に一体形成してある。
また、このようなマイグレーション抑制突部3を設けた
ものにあっては、銀マイグレーション現象が各端子ピン
2間に生じてもこのマイグレーション抑制突部3の根元
部分で止まり、これを起して進展しないものである。
これは、マイグレーション抑制突部3の巾と高さを0.25
mmとして6年間実際に行った実験により確かめられた。
すなわち、同一のコネクタ本体1に、マイグレーション
抑制突部3を設けた所と設けない所を作って使用した結
果、マイグレーション抑制突部3を設けた部分から先へ
の銀マイグレーションを止めることができた。また、マ
イグレーション抑制突部3を設けていない部分では、相
隣接する端子ピン2の間に銀マイグレーションが広がっ
てつながり、短絡するという電気的トラブルを発生する
に至った。このことからも、マイグレーション抑制突部
3の効果が実証された。
H.考案の効果 以上詳述したように本考案の電子部品の銀マイグレーシ
ョン抑制構造によれば、電子部品の絶縁体側面部におけ
る、相隣接する銀メッキ処理した端子ピンの間部分に、
その両者間を横切るように一連の小突条部であるマイグ
レーション抑制突部を設けたので、電子部品の使用環境
及び使用条件の劣悪な場合でもこのマイグレーション抑
制突部以遠に、銀マイグレーションが拡散,進展するの
を防止し、相隣接する端子ピンの間に生成した銀マイグ
レーションによって、短絡等の電気的トラブルが生ずる
のを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電子部品の銀マイグレーション抑制構
造の一実施例を示す全体斜視図、第2図はその要部拡大
平面図、第3図はその要部拡大断面図である。 1……コネクタ本体、2……端子ピン、3……マイグレ
ーション抑制突部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀メッキ処理した端子ピンを有する電子部
    品において、 相隣接する端子ピンの間位置を横切る一連の小突条部
    を、絶縁体側面部に設けることを特徴とする電子部品の
    銀マイグレーション抑制構造。
JP1989132190U 1989-11-14 1989-11-14 電子部品の銀マイグレーション抑制構造 Expired - Lifetime JPH0735312Y2 (ja)

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JPH0369870U JPH0369870U (ja) 1991-07-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648080A (en) * 1979-09-28 1981-05-01 Hitachi Ltd Electric connector

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JPH0369870U (ja) 1991-07-11

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