JPH0738760U - ビスカスカップリング - Google Patents
ビスカスカップリングInfo
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- JPH0738760U JPH0738760U JP6720793U JP6720793U JPH0738760U JP H0738760 U JPH0738760 U JP H0738760U JP 6720793 U JP6720793 U JP 6720793U JP 6720793 U JP6720793 U JP 6720793U JP H0738760 U JPH0738760 U JP H0738760U
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トルク伝達特性の調節機能を有しながら構造
が簡単で、良好なビスカスカップリングを提供する。 【構成】 作動室11を主作動室25と副作動室26とに分離
し、ハウジング2及びハブ3と相対回転自在な内蔵ハウ
ジング21を作動室11内に配置する。主作動室25内におい
て、ハウジング2と一体に回転するアウタープレート4a
と、クラッチプレート8に挟持されてハウジング2と一
体に回転可能なアウタープレート4bとが、ハブ3と一体
に回転するインナープレート5と交互に配置される。副
作動室26内において、内蔵ハウジング21と一体に回転す
るアウタープレート9とインナープレート10とが交互に
配置される。ハウジング2と回転方向に係合する押圧部
材31が、カム機構により前記内蔵ハウジング21との間の
回転数差に比例してクラッチプレート8を回転軸方向に
押圧し、アウタープレート4bを摩擦挟持させる。
が簡単で、良好なビスカスカップリングを提供する。 【構成】 作動室11を主作動室25と副作動室26とに分離
し、ハウジング2及びハブ3と相対回転自在な内蔵ハウ
ジング21を作動室11内に配置する。主作動室25内におい
て、ハウジング2と一体に回転するアウタープレート4a
と、クラッチプレート8に挟持されてハウジング2と一
体に回転可能なアウタープレート4bとが、ハブ3と一体
に回転するインナープレート5と交互に配置される。副
作動室26内において、内蔵ハウジング21と一体に回転す
るアウタープレート9とインナープレート10とが交互に
配置される。ハウジング2と回転方向に係合する押圧部
材31が、カム機構により前記内蔵ハウジング21との間の
回転数差に比例してクラッチプレート8を回転軸方向に
押圧し、アウタープレート4bを摩擦挟持させる。
Description
【0001】
本考案は、粘性流体を介してトルク伝達を行うビスカスカップリングに関する 。
【0002】
一般に、例えば四輪駆動車の前後両車軸間の動力伝達系に差動装置として使用 するビスカスカップリングは、相対回転自在に配置された第1及び第2の伝達部 材と、二組のプレート組と、粘性流体が封入された作動室とを備えており、第1 のプレート組が第1の伝達部材の回転軸線方向に摺動可能であって且つ該第1の 伝達部材と共に回転可能に配置され、第2のプレート組が第2の伝達部材の回転 軸線方向に摺動可能であって且つ該第2の伝達部材と共に回転可能に配置されて おり、前記第1及び第2のプレート組の各プレートは前記作動室内で交互に配置 されていて、少なくとも一方のプレート組のプレートは互いに間隔を保たれてい る。
【0003】 このようなビスカスカップリングのトルク伝達特性は、前記第1及び第2のプ レート組の相対運動に伴う回転数差にほぼ比例して伝達トルクが変化するので、 高回転数差域において充分な伝達トルクが得られるように該ビスカスカップリン グを設定すると低回転数差域における駆動トルクも大きくなってしまい、例えば タイトコーナーブレーキング現象の発生といった不具合が生じる。そこで、低回 転数差域における伝達トルクが小さくなるように前記ビスカスカップリングを設 定すると、今度は高回転数差域において充分な駆動トルクが得られず、悪路走破 性が低下してしまう。
【0004】 また、このようなビスカスカップリングには、回転方向に係わらず前記第1及 び第2のプレート組の相対運動に伴う回転数差によって伝達トルクが生じる。そ こで、例えば車が制動されて前輪がロックすると、後輪は前輪よりも高速で回転 し、この状態において前記第1及び第2のプレート組間には相対運動に伴う回転 数差が生じるので、該ビスカスカップリングには前輪を駆動するように作用する と共に後輪ロックを誘発する回転トルクが生じてしまう。
【0005】 そこで、例えば特開平4−21号公報には、相対回転自在に配置された第1及 び第2の伝達部材と、粘性流体が封入された作動室と、第1の伝達部材と回転方 向に係合した第1のプレート組と、該第1のプレート組と前記作動室内で交互に 配置されると共に第2の伝達部材と回転方向に係合したクラッチプレート組によ って挟装される第2のプレート組と、前記クラッチプレート組を回転軸方向に押 圧して第2のプレート組をクラッチプレート組に摩擦挟持させる操作部材とを有 するビスカスカップリングであって、付勢部材により予めクラッチプレート組に 対する押圧方向と反対方向に付勢される前記操作部材は前記第1の伝達部材との 間に互いの回転数差に比例して伝達トルクが変化するトルク伝達手段を有すると 共に、該操作部材はカム機構により前記第2の伝達部材との間に回転数差が生じ ると前記付勢部材の付勢力に抗してクラッチプレート組の押圧方向に従動される ように構成されていることを特徴とするビスカスカップリングが開示されている 。
【0006】 即ち、上記ビスカスカップリングによれば、前記トルク伝達手段のトルク伝達 特性、前記付勢部材の付勢力及びカム機構のカムプロフィールを適宜調節するこ とにより、ビスカスカップリングのトルク伝達特性を回転数差の高低に応じて変 えることができる。
【0007】
しかしながら、前記特開平4−21号公報に開示されたビスカスカップリング の場合、前記第2のプレート組が全てクラッチプレート組を介して第2の伝達部 材と回転方向に係合する構造の為、前記操作部材による大きなクラッチ押圧方向 のスラスト力がクラッチプレート組に作用してクラッチが接続されないと粘性流 体の剪断力が発生せず、前記操作部材のスラスト力は前記第1の伝達部材と該操 作部材との間の相対回転数差がかなり大きくならなければ作用しないので、伝達 トルクの立上りが遅いという問題がある。
【0008】 また、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との間の相対回転数差が小さ い時には前記クラッチを解除して伝達トルクを小さくするべく、前記操作部材を クラッチ押圧方向と反対方向に付勢する付勢部材が必要となると共に前記操作部 材と前記第2の伝達部材との間には作動室を液密に保つシールが必要となり、部 品点数が増加すると共に構造が複雑になる。更に、それぞれ第1及び第2の伝達 部材は専用形状となってしまい、一般的なビスカスカップリングの伝達部材を流 用することができないので、製造コストが高くなるという問題がある。
【0009】 従って、本考案の目的は上記課題を解消することにあり、トルク伝達特性の調 節機能を有しながら構造が簡単で、良好なビスカスカップリングを提供するもの である。
【0010】
本考案の上記目的は、相対回転自在に配置された第1及び第2の伝達部材によ り構成されて粘性流体が封入された作動室と、第2の伝達部材と回転方向に係合 した第2のプレート組と、該第2のプレート組と前記作動室内で交互に配置され ると共に第1の伝達部材と回転方向に係合したクラッチプレート組によって挟装 される第1のプレート組と、前記第2のプレート組と交互に配置された第3のプ レート組と回転方向に係合すると共に前記第1及び第2の伝達部材と相対回転自 在に作動室内に配置された第3の伝達部材と、前記第1の伝達部材と回転方向に 係合すると共に前記クラッチプレート組を回転軸方向に押圧して第1のプレート 組をクラッチプレート組に摩擦挟持させる押圧部材とを有するビスカスカップリ ングであって、 前記第1のプレート組の一部のプレートが前記第1の伝達部材と回転方向に係 合させられると共に、前記押圧部材がカム機構により前記第3の伝達部材との間 の回転数差に比例して前記クラッチプレート組をクラッチ押圧方向に従動させる ように構成され、且つ前記第3の伝達部材が前記第1のプレート組を含む主作動 室と前記第3のプレート組を含む副作動室とを構成する隔壁を有し、第1の伝達 部材と回転方向に係合させられた前記第1のプレート組の一部のプレートの枚数 が前記第3のプレート組のプレートの枚数よりも多くされたビスカスカップリン グにより達成される。
【0011】
上記構成によれば、第1の伝達部材との間の回転数差が大きくなった際にカム 機構によって押圧部材をクラッチプレート組に対するクラッチ押圧方向に従動さ せる前記第3の伝達部材は作動室内に配置されているので、作動室を液密に保つ シール部材を第3の伝達部材と第1及び第2の伝達部材との間に設ける必要がな く、第1及び第2の伝達部材は一般的なビスカスカップリングの伝達部材を流用 することができる。
【0012】 また、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間の回転数差が小さく、前記押圧 部材による大きなクラッチ押圧方向のスラスト力がクラッチプレート組に作用し ていない際にも、前記第1のプレート組の一部のプレートは第1の伝達部材と回 転方向に係合させられており、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間では粘性 流体の剪断抵抗によるトルク伝達が可能とされているので、ビスカスカップリン グは速やかに立上りトルクを発生することができる。
【0013】 更に、第1のプレート組を含む前記主作動室内の温度が常に前記第3のプレー ト組を含む副作動室内の温度よりも高くなり、主作動室内の圧力が副作動室内の 圧力よりも高くなるので、主作動室内の各プレート間には互いに離れようとする スラスト力が発生し、前記押圧部材によるクラッチ押圧方向の付勢力が弱い時に は前記押圧部材をクラッチ押圧方向と反対方向に付勢することができる。
【0014】
以下、添付の図1乃至図4に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する。 先ず、図1及び図2によりビスカスカップリング1の構成を説明する。ハウジ ング2(第1の伝達部材)とハブ3(第2の伝達部材)は相対回転自在に配置さ れている。そして、例えばハウジング2は一体のスプライン35により図示しな いトランスファ側の伝達軸に連結されて回転駆動され、ハブ3は図示しないプロ ペラシャフト側の伝達部材に連結される。
【0015】 ハウジング2とハブ3の間には作動室11が形成され、高粘度のシリコンオイ ル(粘性流体)が封入されている。ハウジング2とハブ3の摺接部にはXリング 17, 19(断面がX字状のシール)とバックアップリング18, 20が配置さ れて作動室11を液密に保っている。 更に、図1中右方寄りの作動室11内には第3の伝達部材である内蔵ハウジン グ21がハウジング2及びハブ3と相対回転自在に配置されており、該内蔵ハウ ジング21の図1中左側外周部には円環状の押圧部材31がカム機構を介して係 合している。内蔵ハウジング21はハウジング2の内周面に形成されたスプライ ン12に近接する円筒部と、該円筒部の一開口端縁より半径方向内方へ延びる隔 壁24とを有しており、該隔壁24が前記作動室11を分割して主作動室25と 副作動室26とを構成している。前記押圧部材31の円筒部外周面にはハウジン グ2のスプライン12に係合するスプライン33が形成され、隔壁24の中央部 にはハブ3が貫通する開口22が形成されており、該押圧部材31はハウジング 2と回転方向に係合すると共に回転軸線方向へ移動自在である。
【0016】 前記ハブ3の外周面に形成されたスプライン13には第2のプレート組である インナープレート5,10が回転軸線方向へ移動自在にスプライン係合されてお り、前記主作動室25内では第1のプレート組であるアウタープレート4a,4 bがインナープレート5と交互に配置され、前記副作動室26内では第3のプレ ート組であるアウタープレート9がインナープレート10と交互に配置されてい る。そして、第1のプレート組の一部のプレートである前記アウタープレート4 aはハウジング2の内周面に形成されたスプライン12にスプライン係合されて ハウジング2と一体に回転可能であり、該アウタープレート4aと交互に配置さ れた前記アウタープレート4bはハウジング2の内側に遊嵌されてハウジング2 と相対回転可能である。
【0017】 また、前記アウタープレート4bの外縁側にはクラッチプレート8が各アウタ ープレート4bの外周部を挟むように配置されており、このクラッチプレート8 はハウジング2の内周面に形成されたスプライン12にスプライン係合されてハ ウジング2と回転方向に係合すると共に回転軸線方向へ移動自在である。そこで 、前記押圧部材31を主作動室25側に移動させ、前記アウタープレート4a, 4b及びクラッチプレート8をクラッチ押圧方向に押圧すると、アウタープレー ト4bはクラッチプレート8によって挟持されて、前記ハブ2と一体に回転可能 となる。
【0018】 更に、前記内蔵ハウジング21の内周面に形成されたスプライン12にスプラ イン係合されたアウタープレート9は、ハブ3の外周面に形成されたスプライン 13にスプライン係合されるインナープレート10と交互に配置され、スペーサ ーリング14により所定間隔を保持されている。そこで、内蔵ハウジング21と ハブ3との間では、相対運動に伴う回転数差にほぼ比例して回転トルクが伝達さ れる。
【0019】 図3に示すように、内蔵ハウジング21の主作動室25側の外周部には副作動 室26に対向する押圧部材31の軸線方向端部に設けられたスパイラル形状のカ ム面を有する噛み合い歯32に対応する噛み合い歯23が形成されており、内蔵 ハウジング21と押圧部材31との間には該内蔵ハウジング21との間の回転数 差に比例して前記押圧部材31をクラッチ押圧方向に従動させるカム機構が構成 されている。即ち、内蔵ハウジング21が押圧部材31及びハウジング2に対し て図3中の矢印Y方向に相対回転すると、該押圧部材31はクラッチプレート8 がアウタープレート4bを挟持するクラッチ押圧方向に摺動される。
【0020】 前記噛み合い歯23及び噛み合い歯32のスパイラル形状のカム面は、内蔵ハ ウジング21の回転方向に沿って同一方向に傾きを持った形状に形成され、内蔵 ハウジング21が図3中の矢印Y方向に相対回転した際にのみ前記押圧部材31 をクラッチ押圧方向に摺動させるように形成されている。 また、前記ビスカスカップリング1は、ハウジング2と一体に回転する前記ア ウタープレート4aのプレート枚数が前記アウタープレート9のプレート枚数よ りも多くなるように設定され、回転動作中は主作動室25内の温度が常に副作動 室26内の温度よりも高くなるように構成されている。そこで、主作動室25内 の圧力は副作動室26内の圧力よりも常に高くなり、主作動室25内の各プレー ト間には互いに離れようとするスラスト力が発生する。従って、前記内蔵ハウジ ング21と相対回転せず、該内蔵ハウジング21との係合部に設けられた前記カ ム機構によるクラッチ押圧方向の付勢力が作用しない押圧部材31は、クラッチ 押圧方向と反対方向に付勢される。
【0021】 次に、前記ビスカスカップリング1の動作について説明する。 図1中の矢印X方向に回転させられるハウジング2とハブ3との回転数差がほ ぼ無い場合、押圧部材31は副作動室26よりも内部圧力の高い主作動室25内 の各プレート間の離れようとするスラスト力によって、クラッチ押圧方向と反対 方向に付勢されているので、内蔵ハウジング21は押圧部材31と一体に回転し 、相対回転しない。そこで、ハウジング2とハブ3との回転数差が殆どない為に シリコンオイルの剪断抵抗が小さく、アウタープレート4a,4bとインナープ レート5との間では殆どトルク伝達が行われない上に、更にアウタープレート4 bに対してはクラッチプレート8の挟持力が作用せず、該アウタープレート4b とクラッチプレート8の間では滑りが生じて回転トルクを伝達することができな いので、実質的にハウジング2とハブ3とは切り離されトルク伝達が遮断された 状態となる。
【0022】 次に、ハウジング2がハブ3よりも速く回転し、両伝達部材間に所定の回転数 差が生じ始めると、先ずシリコンオイルの剪断抵抗によって、ハウジング2に係 合されたアウタープレート4aとハブ3に係合されたインナープレート5との間 でトルク伝達が行われ、ビスカスカップリング1は速やかに立上りトルクが発生 する。これと同時に、押圧部材31と一体に回転する内蔵ハウジング21もハブ 3より速く回転し、内蔵ハウジング21に係合されたアウタープレート9と副作 動室26内のハブ3に係合されたインナープレート10との間でもトルク伝達が 行われる。すると、内蔵ハウジング21は、ハブ3と同回転数で回転しようとす るので、押圧部材31に対して図中の矢印Y方向に相対回転する。そして、この 相対回転力はカム機構を構成する押圧部材31の噛み合い歯32と内蔵ハウジン グ21の噛み合い歯23とによって、該押圧部材31を主作動室25内の圧力に よるスラスト力に抗してクラッチ押圧方向に摺動させる押圧力に変換される。従 って、押圧部材31は内蔵ハウジング21とハブ3との回転数差が大きくなるほ ど前記主作動室25内の圧力によるスラスト力に抗する押圧力が大きくなる。
【0023】 そこで、クラッチプレート8が押圧部材31に押圧され、アウタープレート4 bは図4に示すようにクラッチプレート8の挟持力の強さに応じた強さでハウジ ング2に連結される。また、この時の押圧部材31のクラッチ押圧方向の反力に より、内蔵ハウジング21はハウジング2の側壁2aに押しつけられるので、該 内蔵ハウジング21はハウジング2と一体に回転する。
【0024】 即ち、エンジン等の駆動力によるハウジング2の回転は、アウタープレート4 a,4bからインナープレート5にシリコンオイルの剪断抵抗により伝達される と共に、押圧部材31及び内蔵ハウジング21を介してアウタープレート9から インナープレート10にシリコンオイルの剪断抵抗により伝達され、ハブ3を回 転駆動させる。
【0025】 そして、ハウジング2の回転とハブ3の回転との間の回転数差が小さくなると 、内蔵ハウジング21に係合するアウタープレート9からインナープレート10 に伝達される回転トルクが小さくなり、前記主作動室25内の圧力によるスラス ト力に抗する内蔵ハウジング21の押圧力も小さくなる。そこで、ハウジング2 とハブ3との回転数差が殆どない為にシリコンオイルの剪断抵抗が小さく殆どト ルク伝達が行われない上に、押圧部材31は主作動室25内の圧力によるスラス ト力によってクラッチ押圧方向と反対方向に付勢され、アウタープレート4bは クラッチプレート8の挟持力から解放されるので、実質的にハウジング2とハブ 3とが切り離されトルク伝達が遮断される。
【0026】 このように、本考案のビスカスカップリング1では、ハウジング2と一体に回 転可能なアウタープレート4aの枚数や、押圧部材31及び内蔵ハウジング21 の噛み合い歯31,23のカム面形状を適宜設定することにより、低回転数差領 域においては伝達トルクをほぼ遮断し、高回転数差領域においては伝達トルクを 大きく自動的に調節できる。又、過大トルクが入力された時はクラッチプレート 8とアウタープレート4bとが滑り、トルクリミッタとして働く。
【0027】 また、ハウジング2とハブ3との間の回転数差が小さく、前記押圧部材31に よる大きなクラッチ押圧方向のスラスト力がクラッチプレート8に作用していな い際にも、前記アウタープレート4aはハウジング2と回転方向に係合させられ ており、ハウジング2とハブ3との間ではシリコンオイルの剪断抵抗によるトル ク伝達が可能とされているので、ビスカスカップリング1は速やかに立上りトル クを発生することができる。
【0028】 更に、前記内蔵ハウジング21はハウジング2とハブ3に構成された作動室1 1内に配置されるので、該作動室11を液密に保つシール部材は前記Xリング1 7, 19だけで良く、他のシール部材を内蔵ハウジング21とハウジング2及び ハブ3との間に設ける必要がなく、本考案におけるハウジング2及びハブ3は従 来のクラッチプレート組を持たない一般的なビスカスカップリングのハウジング 及びハブを流用することができる。又、上記ビスカスカップリングは、主作動室 25内の圧力が副作動室26内の圧力よりも常に高くなり、主作動室25内の各 プレート間には互いに離れようとするスラスト力が発生するので、前記押圧部材 31によるクラッチ押圧方向の付勢力が弱い時には該押圧部材31をクラッチ押 圧方向と反対方向に付勢することができ、従来の皿バネの如き付勢部材を別個に 設ける必要がない。即ち、本考案のビスカスカップリングは部品点数を減らすと 共に構造を簡単にして組立てを容易とすることができるので、製造コストを抑え ることができる。
【0029】 尚、上記実施例においては、押圧部材31と内蔵ハウジング21との間に設け られるカム機構がスパイラル形状のカム面を有する噛み合い歯32,21により 構成されているが、他の形態を採りうることは勿論である。 図5は本考案の他の実施例に係り、押圧部材41と内蔵ハウジング43との間 に設けられ、内蔵ハウジング43との間の回転数差に比例して押圧部材41をク ラッチ押圧方向に従動させるカム機構を他の手段で構成したものであり、他の部 分については上記実施例のものと同じなので、説明を省略する。
【0030】 内蔵ハウジング43の主作動室25側の外周部には、上記実施例の噛み合い歯 23に変えて、球45を保持する複数の矩形状凹部44が形成されており、副作 動室26に対向する押圧部材41の軸線方向端部に設けられたスパイラル形状の カム面を有する噛み合い歯42に対応している。 即ち、内蔵ハウジング43が押圧部材41及びハウジング2に対して図5中の 矢印Y方向に相対回転すると、上記実施例と同様に該押圧部材41はクラッチプ レート8がアウタープレート4bを挟持するクラッチ押圧方向に摺動される。更 に、前記噛み合い歯42のスパイラル形状のカム面は、それぞれ内蔵ハウジング 43の矩形状凹部44に保持された球45と当接しており、両部材間の摺動抵抗 が小さくなることによってカム機構による押圧部材41の動作を滑らかにするこ とができる。
【0031】 更に、上記実施例においては第1の伝達部材及び第2の伝達部材をそれぞれハ ウジング及びハブとしたが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば第 1の伝達部材をハブとし、第2の伝達部材をハウジングとしても良い。また、各 伝達部材や押圧部材などは上記実施例の形状に限定されるものではなく、本考案 の主旨に基づいて種々の形態を採りうることは勿論である。
【0032】
本考案のビスカスカップリングによれば、第1の伝達部材との間の回転数差が 大きくなった際にカム機構によって押圧部材をクラッチプレート組に対するクラ ッチ押圧方向に従動させる前記第3の伝達部材は作動室内に配置されているので 、作動室を液密に保つシール部材を第3の伝達部材と第1及び第2の伝達部材と の間に設ける必要がなく、第1及び第2の伝達部材は一般的なビスカスカップリ ングの伝達部材を流用することができる。又、主作動室内の圧力が副作動室内の 圧力よりも常に高くなり、主作動室内の各プレート間には互いに離れようとする スラスト力が発生するので、前記押圧部材によるクラッチ押圧方向の付勢力が弱 い時には該押圧部材をクラッチ押圧方向と反対方向に付勢することができ、付勢 部材を別個に設ける必要がない。即ち、本考案のビスカスカップリングは部品点 数を減らすと共に構造を簡単にして組立てを容易とすることができるので、製造 コストを抑えることができる。
【0033】 更に、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間の回転数差が小さく、前記押圧 部材による大きなクラッチ押圧方向のスラスト力がクラッチプレート組に作用し ていない際にも、前記第1のプレート組の一部のプレートは第1の伝達部材と回 転方向に係合させられており、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間では粘性 流体の剪断抵抗によるトルク伝達が可能とされているので、ビスカスカップリン グは速やかに立上りトルクを発生することができる。
【0034】 従って、トルク伝達特性の調節機能を有しながら構造が簡単で、良好なビスカ スカップリングを提供することができる。
【図1】本考案の一実施例に基づくビスカスカップリン
グの縦断面図である。
グの縦断面図である。
【図2】図1に示したビスカスカップリングの部分拡大
図である。
図である。
【図3】本考案の一実施例における押圧部材と内蔵ハウ
ジングの分解斜視図である。
ジングの分解斜視図である。
【図4】図1に示したビスカスカップリングの作動状態
を説明するための部分拡大図である。
を説明するための部分拡大図である。
【図5】本考案の他の実施例に基づく押圧部材と内蔵ハ
ウジングの部分拡大図である。
ウジングの部分拡大図である。
1 ビスカスカップリング 2 ハウジング(第1の伝達部材) 3 ハブ(第2の伝達部材) 4a アウタープレート(第1のプレート組) 4b アウタープレート(第1のプレート組) 5 インナープレート(第2のプレート組) 8 クラッチプレート(クラッチプレート組) 9 アウタープレート(第3のプレート組) 10 インナープレート(第2のプレート組) 11 作動室 17 Xリング 19 Xリング 21 内蔵ハウジング(第3の伝達部材) 23 噛み合い歯 24 隔壁 25 主作動室 26 副作動室 31 押圧部材 32 噛み合い歯
Claims (1)
- 【請求項1】 相対回転自在に配置された第1及び第2
の伝達部材により構成されて粘性流体が封入された作動
室と、第2の伝達部材と回転方向に係合した第2のプレ
ート組と、該第2のプレート組と前記作動室内で交互に
配置されると共に第1の伝達部材と回転方向に係合した
クラッチプレート組によって挟装される第1のプレート
組と、前記第2のプレート組と交互に配置された第3の
プレート組と回転方向に係合すると共に前記第1及び第
2の伝達部材と相対回転自在に作動室内に配置された第
3の伝達部材と、前記第1の伝達部材と回転方向に係合
すると共に前記クラッチプレート組を回転軸方向に押圧
して第1のプレート組をクラッチプレート組に摩擦挟持
させる押圧部材とを有するビスカスカップリングであっ
て、 前記第1のプレート組の一部のプレートが前記第1の伝
達部材と回転方向に係合させられると共に、前記押圧部
材がカム機構により前記第3の伝達部材との間の回転数
差に比例して前記クラッチプレート組をクラッチ押圧方
向に従動させるように構成され、且つ前記第3の伝達部
材が前記第1のプレート組を含む主作動室と前記第3の
プレート組を含む副作動室とを構成する隔壁を有し、第
1の伝達部材と回転方向に係合させられた前記第1のプ
レート組の一部のプレートの枚数が前記第3のプレート
組のプレートの枚数よりも多くされたビスカスカップリ
ング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993067207U JP2605745Y2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | ビスカスカップリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993067207U JP2605745Y2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | ビスカスカップリング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0738760U true JPH0738760U (ja) | 1995-07-14 |
| JP2605745Y2 JP2605745Y2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=13338239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993067207U Expired - Fee Related JP2605745Y2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | ビスカスカップリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2605745Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014073714A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Honda Motor Co Ltd | 四輪駆動車両のトルク伝達装置 |
| JP2016041590A (ja) * | 2016-01-07 | 2016-03-31 | 本田技研工業株式会社 | 四輪駆動車両のトルク伝達装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3127834U (ja) | 2006-10-02 | 2006-12-14 | 株式会社ナカザト | スプレー容器 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP1993067207U patent/JP2605745Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014073714A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Honda Motor Co Ltd | 四輪駆動車両のトルク伝達装置 |
| JP2016041590A (ja) * | 2016-01-07 | 2016-03-31 | 本田技研工業株式会社 | 四輪駆動車両のトルク伝達装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2605745Y2 (ja) | 2000-08-07 |
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