JPH073876Y2 - コンバインの集中給油装置 - Google Patents

コンバインの集中給油装置

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JPH073876Y2
JPH073876Y2 JP1988051589U JP5158988U JPH073876Y2 JP H073876 Y2 JPH073876 Y2 JP H073876Y2 JP 1988051589 U JP1988051589 U JP 1988051589U JP 5158988 U JP5158988 U JP 5158988U JP H073876 Y2 JPH073876 Y2 JP H073876Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンバインに適応できる集中給油装置に関し、
詳しくは、前処理装置に設けた下部伝動装置を利用して
集中給油用の給油ポンプを設置し得るコンバインの集中
給油装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来例として示す第12図のように、コンバインCは、左
右一対のクローラ2を有する機台上に脱穀装置3が搭載
され、この脱穀装置3の前方には前処理装置1が配設さ
れている。この前処理装置1は、立毛穀稈を梳起するた
め梳起し部4、穀稈を掻込む掻込み機構5および刈刃6
よりなる刈取り部7、この刈り取つた穀稈を脱穀装置3
に搬送するための株元側搬送機構8および穂先側搬送機
構9からなる穀稈搬送部10等から構成されている。
また、脱穀装置3の機体進行方向に沿う扱胴軸回りに回
転する扱胴前面には、上記穀稈搬送部10により搬送され
た刈取穀稈の株元側を受け継ぎ挾持搬送するフイードチ
エーン11および挾扼レール(図外)よりなる穀稈挾持搬
送部13が配設されている。
そして、コンバインCには、上記梳起し部4、掻込み機
構5、刈刃6、穀稈搬送部10、またはフイードチエーン
11等に圧油するための集中給油装置15が配設されてい
る。この集中給油装置15は、オイルタンク16、このオイ
ルタンク16内のオイルを各給油部に圧送するための給油
ポンプ17、この給油ポンプ17を駆動する伝動機構(図
外)、給油ポンプ17の吐出口と各給油部を連結するオイ
ルパイプ等の配管から構成されているが、この給油ポン
プ17は、必要に応じて所定時間内(約20秒〜30秒程度)
駆動するだけで事足りる関係から、常時は駆動されず注
油時のみ駆動される伝動機構に連結されている。
上記した図示しない伝動機構は、例えば、回転する伝動
ベルトの背中に押圧されることで伝動ベルト側から駆動
され、また伝動ベルトへの押圧解除により停止状態とな
るよう支点を中心にして揺動自在に設けられ、常時はス
プリングにより停止状態に附勢されている。
上記の如き伝動機構から駆動される給油ポンプ17は、前
処理装置1側ではなく、伝動ベルト類が存在する脱穀装
置3の側方、または運転席の側方等、機体に搭乗したオ
ペレータの操作し易い位置に配設されているのが一般的
であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した従来の集中給油装置15のように脱穀
装置3側に給油ポンプ17を設けた場合、給油ポンプ17を
駆動する専用の駆動機構を必要とするので、構造が複雑
になる上、脱穀装置3側の給油ポンプ17と、前処理装置
1側の梳起し部4裏面に設けた分配部18とを連結するた
めの連結パイプ19等が必要となると共に、前処理装置1
側では分配部18から分岐され各注油部に延びる各オイル
パイプ18aおよび18bは、上側から下側に向つて延びるの
で、オイルパイプが長く且つそれらの配管が極めて複雑
になるという問題点があつた。
そこで、本考案は上記欠点を解消すべく創案されたもの
で、前処理装置に設けられた下部伝動装置を利用してこ
れに給油ポンプを設置することにより、専用の駆動機構
を設けることなく、給油ポンプ構造がコンパクトとな
り、併せて配管の簡素化を図り得るコンバインの集中給
油装置を提供することを目的として実施するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案は、クローラ前方の機体幅方
向に配設された下部伝動ケースに前処理装置を駆動する
下部伝動軸を設け、この下部伝動軸の一端にクラッチ機
構を介して給油ポンプのポンプ軸を断続自在に連結する
と共に、該給油ポンプの吸引側を接続したオイルタンク
を前記前処理装置側に配設し、前記下部伝動ケースの前
側で該下部伝動ケースの配設方向に沿って、前記給油ポ
ンプの吐出側に接続された金属製の主配管を横設し、こ
の主配管に各給油部に注油する複数の分岐管を設けたこ
とを特徴とする。
〔作用〕
上述したように本考案は構成され、前処理装置を駆動す
る下部伝動軸の一端にクラッチ機構により給油ポンプの
ポンプ軸を断続自在に連結したため、下部伝動軸の回転
を利用して給油ポンプを駆動することができ、給油ポン
プを駆動する専用の駆動機構を不要にすることができ
る。そのため、給油ポンプ構造をコンパクトにすること
ができ、かつコンバインに設置するスペースの低減を図
ることができる。
また、給油ポンプの吸引側を接続したオイルタンクを前
処理装置側に配設するため、従来の脱穀装置側に設けた
ようにオイルパイプの配管距離が長くなったり配置が複
雑になったりすることを回避でき、給油ポンプとオイル
タンクとの間に配置される配管の簡素化を図ることがで
きる。
また、下部伝動ケースの前側でそれに沿って、給油ポン
プの吐出側に接続された金属製の主配管を横設し、この
主配管に各給油部に注油する複数の分岐管を設けたた
め、給油ポンプの吐出側に設置される配管の取付作業や
補集作業を容易に行うことができ、また、主配管が金属
製であるため、切損等による破損で油洩れ等が主配管に
容易に起こることがない。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について前述し
た第12図と同機能のものは同一符号を付し重複を避けて
説明する。
第1図に示すように、脱穀装置3より前方の機台上には
左右一対のブラケツト25が横方向に距離をおいて立設さ
れ、このブラケツト25の上方に設けた左右の支承部25a,
25a間には図示しない横方向の前処理駆動ケースが回動
自在に位置決めされ、この前処理駆動ケース内には前処
理駆動軸28が回転自在に支承されている。上記前処理駆
動ケースに上端側が固定された前処理伝動パイプ29は、
その下端側が刈刃6後上方で横方向(機体幅方向)に配
設された下部伝動ケース30に固定されているが、その長
さ方向略中間部が伸縮自在な油圧シリンダMに連結され
ることで、上記前処理駆動軸28の軸芯回りに下部伝動ケ
ース30側が昇降自在となつている。
上記前処理駆動軸28は、その軸端に固定された受動プー
リ28aと、エンジンにより駆動される中間ケース27の出
力軸に固定の駆動プーリ27aとに巻回された伝動ベルト2
4により駆動される。
また、第2図に示すごとく、上記下部伝動ケース30内に
回転自在に支承された下部伝動軸31上にはウオーム32が
固定され、このウオーム32は、上記前処理駆動ケースか
ら駆動される前処理伝動パイプ29内に設けた伝動軸33の
軸端に固定されたウオームホイール34により駆動され
る。
第1図および第7図に示す如く、前記下部伝動ケース30
の左右両側に基端側が夫々固定された左右一対の梳起し
伝動ケース36は、斜め前方に夫々延長され刈幅の左右に
配設された梳起し部4の上部背面に夫々固定され、また
下部伝動ケース30に基端側が固定された梳起し伝動ケー
ス37は、斜め前方に延長され刈幅の略中央に配設された
梳起し部4の上部背面に固定されているが、これら各梳
起し伝動ケース36、または37内に支承された梳起し伝動
軸38の軸端に固定された傘歯車39が下部伝動軸31上に夫
々固定された傘歯車40に噛合することで、各梳起し部4
は梳起し爪を有するチエーンが駆動回転される。
第1図に示す如く、穀稈搬送部10と、脱穀装置3の穀稈
挟持搬送部13との間には、株元側搬送機構43および穂先
側搬送機構44とよりなる扱深さ部45が配設され、この扱
深さ部45は、図示しない刈取穀稈の稈長を検出するセン
サにより作動する電動モータ等によつて、後方側支点を
中心として前方側が昇降するよう自動制御されるが、こ
の自動制御の他に手動操作もできるよう構成されてい
る。
前記下部伝動ケース30の側面にはギヤポンプ形式の給油
ポンプ50が取付けられる。第5図〜第6図に示す如く、
上記給油ポンプ50の吸引側Sと、機体一側の梳起し伝動
ケース36に固定のブラケツト等に取付けられたオイルタ
ンク46とは合成樹脂製のオイルパイプ47等により連結さ
れるが、給油ポンプ50の吐出側Dは、下部伝動ケース30
の長手方向(配設方向)略全長にわたつて配設された主
配管49の始端側に連結パイプ50aを介して連結される。
この主配管49は剛性のある金属製(耐蝕性のあるものが
好ましい)により形成され、その中途部に各給油部に応
じて設けられる複数の分岐管49a,49b,49c,49d,49e,49f
が一体構成されており、上記した分岐管49aおよび49eは
刈刃6、分岐管49bは左側の掻込み部5および梳起し部
4、分岐管49cは扱深さ機構45、分岐管49dは中央の梳起
し部4、分岐管49fは右側の左側の掻込み部5および梳
起し部4の各給油部に至る合成樹脂製のオイルパイプに
夫々に接続される。なお、図示してないがフイードチエ
ーン11に至る分岐管を設けてもよい。
この主配管49は、下部伝動ケース30の前側に配設し、刈
取穀稈等が接触する等の負荷が作用してもそれ以上は後
退しないよう下部伝動ケース30により支持固定させるこ
とが望ましい。この下部伝動ケース30の下方には、第7
図にその詳細を示す如く前処理主フレーム61が下部伝動
ケース30の長さ方向にわたつて固定され、この前処理主
フレーム61には機体の進行方向に沿つて前方に延びる複
数本の前処理補助フレーム62の後端が固定され、この前
処理補助フレーム62を利用して刈刃6が装備されると共
に、その先端側で梳起し部4のケース下端側が支持され
ている。
そして本考案では、下部伝動ケース30内に設けた下部伝
動軸31の傘歯車40および39より外側の軸端(一端)と、
該ケース30側面より内側に突出された給油ポンプ50のポ
ンプ軸51との間に、動力断続用のクラツチ機構55が配設
されている。このクラツチ機構55は、下部伝動軸31の軸
端に形成した角軸に圧入され爪52aを有するクラツチ本
体52と、ポンプ軸51の角軸に摺動のみ自在に嵌挿され爪
53aを有するクラツチ本体53とより構成され、このポン
プ軸51側のクラツチ本体53は、シフター軸54の回動によ
り第2図に示す「切り位置」と、該クラツチ本体53側が
移動され爪53aが爪52aに噛合する「入り位置」とにわた
つて選択摺動して給油ポンプ50のポンプ軸51を断続自在
に下部伝動軸31に連結するよう構成されている。
また、第5図〜第6図に示す如く、前記シフター軸54の
ケース30より外側に一端が固定された切換レバー56の他
端は上方に延びる連結ロツド57の下端に枢支連結され、
この連結ロツド57の上端は支点軸59を中心にして揺動自
在な操作ハンドル58の一端に枢支連結され、この操作ハ
ンドル58の上記支点59を中心とする他端をスプリング60
により上方に向けて附勢することで、クラツチ機構55は
常に「切り位置」に附勢されている。
また、主配管49から分岐された各分岐管49a、49b……の
先端に接続されたオイルパイプの先端には、オイルのた
れ流しを防止するため第11図に示すチエツクバルブ66が
内装された給油ノズル65が夫々接続されるが、特に刈取
り部7では泥水等の付着により給油ノズル65の給油孔65
a(直径約1mm〜1.5mm)が閉塞されるという問題があ
る。
この給油孔65aの閉塞時、針金等を外側から内側に向け
て差し込むことにより詰つた泥等の除去はできるが、給
油ノズル65内に侵入した泥等が蓄積されると給油不可能
になり、チエツクバルブ66が内装された給油ノズル65全
体を交換せねばならないと欠点がある。
そこで、刈取り部7に設ける給油部75は、第8図〜第10
図に示す如く、チエツクバルブ66を有するチエツクバル
ブ部70と、給油孔69aを有する給油ノズル69とを別個に
設け、給油孔69aの孔詰まりが発生しても給油ノズル69
を取り外し、チエツクバルブ部70と無関係に掃除ができ
るようになつている。
つまり、第5図および第8図に示す如く、刈取り部7に
設ける給油部75は、分岐管49aおよび49eの先端に接続さ
れたオイルパイプ71aの先端にはチエツクバルブ部70が
接続されるが、このチエツクバルブ部70と給油ノズル69
との間はオイルパイプ71bにより接続されており、この
給油ノズル69は、前処理補助フレーム62に設けたブラケ
ツト72に取付ボルト72aにより着脱自在に取付けられて
いる。
以上のように構成された集中給油装置により給油する時
には、前処理装置1の各伝動部をゆつくり回転させ、操
作ハンドル58を「入り位置」に所定時間内だけ操作する
ことによつて、下部伝動軸31から駆動される給油ポンプ
50が回転するので、オイルタンク46内のオイルを複数個
所の給油部に同時給油ができる。
〔考案の効果〕
上述したように本考案は、クローラ前方の機体幅方向に
配設された下部伝動ケースに前処理装置を駆動する下部
伝動軸を設け、この下部伝動軸の一端にクラッチ機構を
介して給油ポンプのポンプ軸を断続自在に連結すると共
に、該給油ポンプの吸引側を接続したオイルタンクを前
記前処理装置側に配設し、前記下部伝動ケースの前側で
該下部伝動ケースの配設方向に沿って、前記給油ポンプ
の吐出側に接続された金属製の主配管を横設し、この主
配管に各給油部に注油する複数の分岐管を設けたので、
以下のような優れた効果を奏するものである。
即ち、前処理装置を駆動する下部伝動軸の一端にクラッ
チ機構を介して給油ポンプのポンプ軸を断続自在に連結
したので、給油ポンプを駆動する専用の駆動機構を不要
にして、給油ポンプ構造をコンパクトにすることができ
ると共に、コンバインに設置するスペースの低減を図る
ことができる。
また、給油ポンプの吸引側を接続したオイルタンクを前
処理装置側に配設するようにしたので、従来の脱穀装置
側に設けたようにオイルパイプの配置が複雑で配管距離
が長くなることもなく、給油ポンプとオイルタンクとの
間の配管を簡素化することができる。
また、クローラ前方の下部伝動ケース前側で該下部伝動
ケースの配設方向に沿って、給油ポンプの吐出側に接続
された金属製の主配管を横設し、この主配管に各給油部
に注油する複数の分岐管を設けたので、吐出側の配管を
短く簡素にすることができると共に、配管を設置する作
業や補集作業を容易に行うことができ、しかも、主配管
が金属製であるため、切損等による損で油洩れ等のトラ
ブルを主配管に生じることがない。
また、給油ポンプ構造がコンパクトで、配管が設置し易
く簡素であるため、メンテナンスも容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本考案の一実施例を示し、第1図は本
考案を実施したコンバイン前処理部の側面図、第2図は
下部伝動ケースの要部縦断正面図、第3図は下部伝動ケ
ースの要部側面図、第4図は第3図のA矢視図、第5図
は要部の側面図、第6図は第5図のB矢視図、第7図は
主配管を示す下部伝動ケースの斜視図、第8図は刈取り
部に設ける給油部の分解斜視図、第9図はチエツクバル
ブ部の縦断側面図、第10図は給油ノズル部の縦断側面
図、第11図はチエツクバルブ内装型給油ノズルの縦断側
面図である。 第12図は従来の集中給油装置を示すコンバインの前処理
部の側面図である。 1…前処理装置、2…クローラ、30…下部伝動ケース、
31…下部伝動軸、46…オイルタンク、49…主配管、49a,
49b,49c,49d,49e,49f…分岐管、50…給油ポンプ、51…
ポンプ軸、54…シフター軸、55…クラツチ機構、58…操
作ハンドル、D…給油ポンプの吐出側、S…給油ポンプ
の吸引側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クローラ前方の機体幅方向に配設された下
    部伝動ケースに前処理装置を駆動する下部伝動軸を設
    け、この下部伝動軸の一端にクラッチ機構を介して給油
    ポンプのポンプ軸を断続自在に連結すると共に、該給油
    ポンプの吸引側を接続したオイルタンクを前記前処理装
    置側に配設し、前記下部伝動ケースの前側で該下部伝動
    ケースの配設方向に沿って、前記給油ポンプの吐出側に
    接続された金属製の主配管を横設し、この主配管に各給
    油部に注油する複数の分岐管を設けたコンバインの集中
    給油装置。
JP1988051589U 1988-04-19 1988-04-19 コンバインの集中給油装置 Expired - Lifetime JPH073876Y2 (ja)

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