JPH0739163B2 - 塩化ビニル化粧金属板とその製造方法 - Google Patents
塩化ビニル化粧金属板とその製造方法Info
- Publication number
- JPH0739163B2 JPH0739163B2 JP3169465A JP16946591A JPH0739163B2 JP H0739163 B2 JPH0739163 B2 JP H0739163B2 JP 3169465 A JP3169465 A JP 3169465A JP 16946591 A JP16946591 A JP 16946591A JP H0739163 B2 JPH0739163 B2 JP H0739163B2
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- Japan
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- vinyl chloride
- metal plate
- chloride sheet
- parts
- sheet
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板の表面を塩化ビ
ニルシートで被覆した塩化ビニル化粧金属板に関する。
この種の金属板は建築建材、電機製品、車両、家具、雑
貨などの多くの分野に使用されるものである。
ニルシートで被覆した塩化ビニル化粧金属板に関する。
この種の金属板は建築建材、電機製品、車両、家具、雑
貨などの多くの分野に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の塩化ビニル化粧金属板は、予め塩
化ビニルシートに装飾用の印刷を施し、その印刷面側に
保護層として別の透明な塩化ビニルシートをラミネート
して塩化ビニルシートどうしの複合シートをつくり、こ
の複合シートを金属板上にラミネートしたものが一般的
である。そして複合シートをラミネートした金属板はラ
イン終端側でコイリングされたのち、次の工程あるいは
需要者の所へ移送されている。かかる塩化ビニル化粧金
属板は、着色やプリントおよびエンボス加工などが自在
かつ多様に行えること、加工性、機械的強度、防湿性に
優れることなど多くのメリットがあるので、最もポピュ
ラーに使用される化粧金属板の一つである。
化ビニルシートに装飾用の印刷を施し、その印刷面側に
保護層として別の透明な塩化ビニルシートをラミネート
して塩化ビニルシートどうしの複合シートをつくり、こ
の複合シートを金属板上にラミネートしたものが一般的
である。そして複合シートをラミネートした金属板はラ
イン終端側でコイリングされたのち、次の工程あるいは
需要者の所へ移送されている。かかる塩化ビニル化粧金
属板は、着色やプリントおよびエンボス加工などが自在
かつ多様に行えること、加工性、機械的強度、防湿性に
優れることなど多くのメリットがあるので、最もポピュ
ラーに使用される化粧金属板の一つである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような塩化
ビニル化粧金属板の場合、塩化ビニルシートの厚さは、
シート状に加工する際の強度の点からほぼ50μmが下
限となる。ところが作業性のよい厚さはそれよりも大き
いので、これを二層にラミネートした複合シートでは塩
化ビニル樹脂層の厚さが100μmを大きく越えてしま
う。したがって、厚さのために材料コストが割高となっ
てしまうという不利があった。
ビニル化粧金属板の場合、塩化ビニルシートの厚さは、
シート状に加工する際の強度の点からほぼ50μmが下
限となる。ところが作業性のよい厚さはそれよりも大き
いので、これを二層にラミネートした複合シートでは塩
化ビニル樹脂層の厚さが100μmを大きく越えてしま
う。したがって、厚さのために材料コストが割高となっ
てしまうという不利があった。
【0004】そこで、本発明者は前記複合シートの保護
層をクリヤー樹脂塗料の塗装膜からなるものを検討し
た。この場合、クリヤー樹脂塗装膜による保護層にすれ
ば保護層の薄膜化を自在に図れて材料コストを下げるに
有利となる。しかし、塩化ビニルシートや印刷層は熱変
形しやすいので、常温乾燥型のクリヤー樹脂塗料を用い
ることになる。この塗料が常温乾燥型のものであると、
ラインスピードを遅くしなければならなくなり生産性が
悪い。これを更に薄膜化して常温乾燥すれば、ラインス
ピードを上げることはできるが、今度は保護層が薄すぎ
ることによって本来の保護機能を有効に発揮させること
ができなくなることを知った。
層をクリヤー樹脂塗料の塗装膜からなるものを検討し
た。この場合、クリヤー樹脂塗装膜による保護層にすれ
ば保護層の薄膜化を自在に図れて材料コストを下げるに
有利となる。しかし、塩化ビニルシートや印刷層は熱変
形しやすいので、常温乾燥型のクリヤー樹脂塗料を用い
ることになる。この塗料が常温乾燥型のものであると、
ラインスピードを遅くしなければならなくなり生産性が
悪い。これを更に薄膜化して常温乾燥すれば、ラインス
ピードを上げることはできるが、今度は保護層が薄すぎ
ることによって本来の保護機能を有効に発揮させること
ができなくなることを知った。
【0005】ラインスピードを維持しながら保護層の厚
さを確保するためには、塩化ビニルシートが熱変形しに
くくするためにまず金属板に塩化ビニルシートをラミネ
ートし、その上に加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料で保護
層を塗装することが考えられる。これによれば硬化温度
を高める程ラインスピードは上がる。ところが硬化温度
を上げて行くと、今度は塩化ビニルシートからの可塑剤
の飛散によって金属板上の被覆層の全体に変質や変色を
生じ、製品の外観を低下させる。このように金属板上に
積層する塩化ビニルシートとクリヤー樹脂塗料の好適な
組み合わせの選び方に困難を伴っていた。
さを確保するためには、塩化ビニルシートが熱変形しに
くくするためにまず金属板に塩化ビニルシートをラミネ
ートし、その上に加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料で保護
層を塗装することが考えられる。これによれば硬化温度
を高める程ラインスピードは上がる。ところが硬化温度
を上げて行くと、今度は塩化ビニルシートからの可塑剤
の飛散によって金属板上の被覆層の全体に変質や変色を
生じ、製品の外観を低下させる。このように金属板上に
積層する塩化ビニルシートとクリヤー樹脂塗料の好適な
組み合わせの選び方に困難を伴っていた。
【0006】そこで本発明の目的は、ラインスピードを
上げるために加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料を用いても
金属板上の被覆層の全体が変質、変色しにくい保護層を
備えた塩化ビニル化粧金属板とその製造方法を得るにあ
る。本発明の他の目的は、従来の生産ラインを利用して
低コストにて量産できる高品質の塩化ビニル化粧金属板
とその製造方法を提供するにある。
上げるために加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料を用いても
金属板上の被覆層の全体が変質、変色しにくい保護層を
備えた塩化ビニル化粧金属板とその製造方法を得るにあ
る。本発明の他の目的は、従来の生産ラインを利用して
低コストにて量産できる高品質の塩化ビニル化粧金属板
とその製造方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニル化粧
金属板は、図1に示すごとく金属板10上に、塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対して可塑剤のジオクチルフタレ
ートが26〜35重量部配合された塩化ビニルシート1
と、塩化ビニルシート1の表面に形成する印刷層17
と、塩化ビニルシート1の印刷面側において加熱硬化型
のクリヤー樹脂塗料を塗装後に焼き付けてなる保護層2
0とを順に積層したものである。
金属板は、図1に示すごとく金属板10上に、塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対して可塑剤のジオクチルフタレ
ートが26〜35重量部配合された塩化ビニルシート1
と、塩化ビニルシート1の表面に形成する印刷層17
と、塩化ビニルシート1の印刷面側において加熱硬化型
のクリヤー樹脂塗料を塗装後に焼き付けてなる保護層2
0とを順に積層したものである。
【0008】その製造方法としては、図2に示すごとく
金属板10に、ジオクチルフタレートが上記の配合割合
で含まれてなり、表面に印刷層17が形成されている塩
化ビニルシート1を接着剤層13を介してラミネートす
る工程と、この塩化ビニルシート1の印刷面側に加熱硬
化型のクリヤー樹脂塗料を全面に塗装する工程と、この
クリヤー樹脂塗料を210℃以下の温度で焼き付けて保
護層20を形成する工程とを経て塩化ビニル化粧金属板
を得る。
金属板10に、ジオクチルフタレートが上記の配合割合
で含まれてなり、表面に印刷層17が形成されている塩
化ビニルシート1を接着剤層13を介してラミネートす
る工程と、この塩化ビニルシート1の印刷面側に加熱硬
化型のクリヤー樹脂塗料を全面に塗装する工程と、この
クリヤー樹脂塗料を210℃以下の温度で焼き付けて保
護層20を形成する工程とを経て塩化ビニル化粧金属板
を得る。
【0009】また図3に示すごとく、金属板10にジオ
クチルフタレートが上記の配合割合で含まれている塩化
ビニルシート1を接着剤層13を介してラミネートする
工程と、該塩化ビニルシート1の表面に印刷層17を形
成する工程と、塩化ビニルシート1の印刷面側に、加熱
硬化型のクリヤー樹脂塗料を全面に塗装する工程と、こ
のクリヤー樹脂塗料を210℃以下の温度で焼き付けて
保護層20を形成する工程とを経て塩化ビニル化粧金属
板を得ることができる。
クチルフタレートが上記の配合割合で含まれている塩化
ビニルシート1を接着剤層13を介してラミネートする
工程と、該塩化ビニルシート1の表面に印刷層17を形
成する工程と、塩化ビニルシート1の印刷面側に、加熱
硬化型のクリヤー樹脂塗料を全面に塗装する工程と、こ
のクリヤー樹脂塗料を210℃以下の温度で焼き付けて
保護層20を形成する工程とを経て塩化ビニル化粧金属
板を得ることができる。
【0010】金属板10としては鋼板、亜鉛メッキ鋼
板、その他の合金メッキ鋼板、アルミニウム板、ステン
レス板などを使用することができる。塩化ビニルシート
1は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可塑剤のジ
オクチルフタレート(以下DOPと略す)が26〜35
重量部、その他必要に応じて安定剤、重鎮剤、顔料など
が配合された軟質の塩化ビニル樹脂によって形成された
シート材を用いる。25重量部を下回ると成形時に割れ
やすいなど加工性が劣下し、36重量部以上の場合には
保護層20を焼き付け硬化する際に塩化ビニルシート1
からの可塑剤の飛散が激しくなり該シート1、印刷層1
7および保護層20が変色、変質するからである。この
DOPの更に好ましい配合割合は、28〜32重量部で
ある。また、可塑剤DOPは他の可塑剤に比べて熱に強
く、保護層20の焼付温度が210℃でも変質しない。
板、その他の合金メッキ鋼板、アルミニウム板、ステン
レス板などを使用することができる。塩化ビニルシート
1は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可塑剤のジ
オクチルフタレート(以下DOPと略す)が26〜35
重量部、その他必要に応じて安定剤、重鎮剤、顔料など
が配合された軟質の塩化ビニル樹脂によって形成された
シート材を用いる。25重量部を下回ると成形時に割れ
やすいなど加工性が劣下し、36重量部以上の場合には
保護層20を焼き付け硬化する際に塩化ビニルシート1
からの可塑剤の飛散が激しくなり該シート1、印刷層1
7および保護層20が変色、変質するからである。この
DOPの更に好ましい配合割合は、28〜32重量部で
ある。また、可塑剤DOPは他の可塑剤に比べて熱に強
く、保護層20の焼付温度が210℃でも変質しない。
【0011】この塩化ビニルシート1の厚さは、50μ
mを下回るとこれ自体のシート加工時の表面形状(平滑
性)が悪くなって印刷適性が悪くなり、100μmを上
回るとコストアップになるので、50〜100μmに設
定し、そのうち70〜90μmが更に好ましい。塩化ビ
ニルシート1は、好ましくは既に印刷済みのものを使用
するが、ライン上で金属板10に塩化ビニルシート1を
ラミネートしたのち、該シート1上に印刷を施してもよ
い。
mを下回るとこれ自体のシート加工時の表面形状(平滑
性)が悪くなって印刷適性が悪くなり、100μmを上
回るとコストアップになるので、50〜100μmに設
定し、そのうち70〜90μmが更に好ましい。塩化ビ
ニルシート1は、好ましくは既に印刷済みのものを使用
するが、ライン上で金属板10に塩化ビニルシート1を
ラミネートしたのち、該シート1上に印刷を施してもよ
い。
【0012】塩化ビニルシート1への印刷に使用するイ
ンキには、塩化ビニル系、ウレタン系、アクリル系、ポ
リエステル系などを使用することができる。なかでも塩
化ビニル系が、印刷後の塩化ビニルシート1への密着性
がよく、またラミネート前に印刷層17を形成した塩化
ビニルシート1をコイリングして保存してもインキが印
刷面から剥離しにくいため最適である。
ンキには、塩化ビニル系、ウレタン系、アクリル系、ポ
リエステル系などを使用することができる。なかでも塩
化ビニル系が、印刷後の塩化ビニルシート1への密着性
がよく、またラミネート前に印刷層17を形成した塩化
ビニルシート1をコイリングして保存してもインキが印
刷面から剥離しにくいため最適である。
【0013】接着剤にはウレタン系、アクリル系などを
使用することができる。加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料
としては、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、
フッ素系、アルキド系などの樹脂塗料がある。これらの
クリヤー樹脂塗料は、塩化ビニルシート1に塗布された
のち加熱によって硬化するが、硬化したのちの表面の硬
度は塩化ビニルシート1よりも高くなって、取り扱いに
際してプレッシャーマークが付きにくく、耐熱性、汚染
性もよい。クリヤー樹脂塗料として、シリコーンオイル
を含有するハジキタイプあるいはチヂミタイプなどの種
類を使用すれば、艶消し効果や意匠感の向上を得られ
る。
使用することができる。加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料
としては、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、
フッ素系、アルキド系などの樹脂塗料がある。これらの
クリヤー樹脂塗料は、塩化ビニルシート1に塗布された
のち加熱によって硬化するが、硬化したのちの表面の硬
度は塩化ビニルシート1よりも高くなって、取り扱いに
際してプレッシャーマークが付きにくく、耐熱性、汚染
性もよい。クリヤー樹脂塗料として、シリコーンオイル
を含有するハジキタイプあるいはチヂミタイプなどの種
類を使用すれば、艶消し効果や意匠感の向上を得られ
る。
【0014】クリヤー樹脂塗料によって形成する保護層
20の厚さは、5〜60μmの範囲で自在に設定するこ
とができる。因に、4μm以下では印刷層17の保護が
不十分になり、60μmを越えると材料的にコスト高と
なるからである。加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料の焼付
温度を210℃以下としたのは、焼付温度が210℃を
越えると塩化ビニルシート1の可塑剤が飛散して該シー
ト1、印刷層17および保護層20の全体に変質、変色
を生じるおそれがあるからである。
20の厚さは、5〜60μmの範囲で自在に設定するこ
とができる。因に、4μm以下では印刷層17の保護が
不十分になり、60μmを越えると材料的にコスト高と
なるからである。加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料の焼付
温度を210℃以下としたのは、焼付温度が210℃を
越えると塩化ビニルシート1の可塑剤が飛散して該シー
ト1、印刷層17および保護層20の全体に変質、変色
を生じるおそれがあるからである。
【0015】接着剤および熱硬化型クリヤー樹脂塗料の
塗布は、金属板の従来のロール塗装ラインを利用できる
のでロール塗布が最適であるが、その他の塗布手段を採
ってもよい。金属板10の厚さが0.3〜1.0mmの場合
に、焼付温度160〜210℃でラインスピードは30
〜50m/分に設定できる。
塗布は、金属板の従来のロール塗装ラインを利用できる
のでロール塗布が最適であるが、その他の塗布手段を採
ってもよい。金属板10の厚さが0.3〜1.0mmの場合
に、焼付温度160〜210℃でラインスピードは30
〜50m/分に設定できる。
【0016】
(実施例1)塩化ビニルシート1は、塩化ビニル樹脂1
00重量部に対して可塑剤のDOP(ジオクチルフタレ
ート)を30重量部、その他の顔料、安定剤を加えた組
成からなり、80μmの厚さに加工されたシート材(バ
ンドー化学社製)を使用した。これの表面には予め塩化
ビニル系インキ(凸版印刷社製)で装飾模様の印刷層1
7を形成してある。
00重量部に対して可塑剤のDOP(ジオクチルフタレ
ート)を30重量部、その他の顔料、安定剤を加えた組
成からなり、80μmの厚さに加工されたシート材(バ
ンドー化学社製)を使用した。これの表面には予め塩化
ビニル系インキ(凸版印刷社製)で装飾模様の印刷層1
7を形成してある。
【0017】金属板10には0.5mm厚の亜鉛めっき鋼板
を用い、これを図2のラインの左側にコイリングされた
状態で供給し、工程に従って順次ラインの右側へ送る。
金属板10は表面処理部11で表面処理をしたのち、接
着剤塗布部12でウレタン系接着剤(ソニーケミカル社
製)をロール塗布して接着剤層13を形成する。次いで
金属板10を加熱炉14に通して190℃に加熱したの
ちラミネート部15に送り、塩化ビニルシート1をその
裏面側が接着剤層13に対向するよう金属板10上にラ
ミネートし、冷却部16に通した。
を用い、これを図2のラインの左側にコイリングされた
状態で供給し、工程に従って順次ラインの右側へ送る。
金属板10は表面処理部11で表面処理をしたのち、接
着剤塗布部12でウレタン系接着剤(ソニーケミカル社
製)をロール塗布して接着剤層13を形成する。次いで
金属板10を加熱炉14に通して190℃に加熱したの
ちラミネート部15に送り、塩化ビニルシート1をその
裏面側が接着剤層13に対向するよう金属板10上にラ
ミネートし、冷却部16に通した。
【0018】続いて金属板10を塗装部18に送り、塩
化ビニルシート1印刷面側にロールコータで透明のポリ
エステル系塗料(日本油脂社製)を全面に塗布したの
ち、170℃に温度設定した焼付炉19にラインスピー
ド30m/分で通過させる。これで上記ポリエステル系
塗料を焼き付け硬化させて厚さ10μmの保護層20を
塩化ビニルシート1上に積層形成した。かくして金属板
10上に接着剤層13、塩化ビニルシート1、印刷層1
7、保護層20が順に積層された塩化ビニル化粧金属板
を得た。この金属板10はライン終端でコイリングし
た。
化ビニルシート1印刷面側にロールコータで透明のポリ
エステル系塗料(日本油脂社製)を全面に塗布したの
ち、170℃に温度設定した焼付炉19にラインスピー
ド30m/分で通過させる。これで上記ポリエステル系
塗料を焼き付け硬化させて厚さ10μmの保護層20を
塩化ビニルシート1上に積層形成した。かくして金属板
10上に接着剤層13、塩化ビニルシート1、印刷層1
7、保護層20が順に積層された塩化ビニル化粧金属板
を得た。この金属板10はライン終端でコイリングし
た。
【0019】(実施例2)塩化ビニルシート1には、塩
化ビニル樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DO
Pの割合を32重量部とし、100μmの厚さに加工さ
れたシート材(バンドー化学社製)を使用した。金属板
10にはアルミニウム−亜鉛合金めっき金属板を使用
し、塩化ビニルシート1をラミネートする工程までは実
施例1と同様に処理した。図3において、金属板10が
冷却部16を通過後に、印刷部21にて塩化ビニルシー
ト1の表面に塩化ビニル系のインキで印刷を施して印刷
層17を形成した。次いで塗装部18にて塩化ビニルシ
ート1の印刷面側に、加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料と
してウレタン系塗料(日本油脂社製)を全面に塗布した
のち、金属板10を200℃に温度設定した焼付炉19
にラインスピード30m/分で通し、該ウレタン系塗料
を焼き付け硬化させて保護層20を形成した。
化ビニル樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DO
Pの割合を32重量部とし、100μmの厚さに加工さ
れたシート材(バンドー化学社製)を使用した。金属板
10にはアルミニウム−亜鉛合金めっき金属板を使用
し、塩化ビニルシート1をラミネートする工程までは実
施例1と同様に処理した。図3において、金属板10が
冷却部16を通過後に、印刷部21にて塩化ビニルシー
ト1の表面に塩化ビニル系のインキで印刷を施して印刷
層17を形成した。次いで塗装部18にて塩化ビニルシ
ート1の印刷面側に、加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料と
してウレタン系塗料(日本油脂社製)を全面に塗布した
のち、金属板10を200℃に温度設定した焼付炉19
にラインスピード30m/分で通し、該ウレタン系塗料
を焼き付け硬化させて保護層20を形成した。
【0020】(実施例3)塩化ビニルシート1につい
て、塩化ビニル樹脂100重量部に対して配合する可塑
剤DOPの割合を28重量部とし、表面に塩化ビニル系
のインキで印刷を施してあるものを使用した。保護層2
0の焼付温度を190℃として、その他は実施例1と同
様に処理した。 (実施例4)塩化ビニルシート1について、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DOPの割合
を26重量部とした。その他は実施例1と同様に処理し
た。
て、塩化ビニル樹脂100重量部に対して配合する可塑
剤DOPの割合を28重量部とし、表面に塩化ビニル系
のインキで印刷を施してあるものを使用した。保護層2
0の焼付温度を190℃として、その他は実施例1と同
様に処理した。 (実施例4)塩化ビニルシート1について、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DOPの割合
を26重量部とした。その他は実施例1と同様に処理し
た。
【0021】(実施例5)塩化ビニルシート1につい
て、塩化ビニル樹脂100重量部に対して配合する可塑
剤DOPの割合を35重量部とし、保護層20の焼付温
度を190°Cとした。その他は実施例1と同様に処理
した。 (比較例1)塩化ビニルシート1について、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DOPの割合
を24重量部とした。その他は実施例1と同様に処理し
た。 (比較例2)塩化ビニルシート1について、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DOPの割合
を37重量部とした。その他は実施例1と同様に処理し
た。
て、塩化ビニル樹脂100重量部に対して配合する可塑
剤DOPの割合を35重量部とし、保護層20の焼付温
度を190°Cとした。その他は実施例1と同様に処理
した。 (比較例1)塩化ビニルシート1について、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DOPの割合
を24重量部とした。その他は実施例1と同様に処理し
た。 (比較例2)塩化ビニルシート1について、塩化ビニル
樹脂100重量部に対して配合する可塑剤DOPの割合
を37重量部とした。その他は実施例1と同様に処理し
た。
【0022】(比較例3)塩化ビニル樹脂に配合する可
塑剤をジウンデシルフタレート(DUP)に変更した。
その他は実施例1と同様に処理した。 (比較例4)保護層20を形成するクリヤー樹脂塗料の
焼付温度を230℃とした。その他は実施例1と同様に
処理した。上記実施例1〜5および比較例1〜4で得た
ラミネート金属板について、各性能試験を行った。表1
はその結果を示す。
塑剤をジウンデシルフタレート(DUP)に変更した。
その他は実施例1と同様に処理した。 (比較例4)保護層20を形成するクリヤー樹脂塗料の
焼付温度を230℃とした。その他は実施例1と同様に
処理した。上記実施例1〜5および比較例1〜4で得た
ラミネート金属板について、各性能試験を行った。表1
はその結果を示す。
【0023】
【表1】
【0024】以下各試験の方法とその評価の仕方を説明
する。 (ア)表面外観試験 焼き付け硬化後、ひび、割れなどの変質や変色が生じて
いるかどうかを目視によって判別した。変質、変色の生
じないものを○、生じたものを×とした。 (イ)鉛筆硬度試験 三菱鉛筆「ユニ」を使用し、JIS−K−5400・6
・14により、塗膜の破れない最高の硬度を求めた。 (ウ)井型エリクセン試験 JIS−K−6744の方法に従って試験を行い、印刷
層17および保護層20に浮き、剥離、白化などが生じ
ているかどうかを目視によって判別した。全く生じてい
ないものを○、浮きや軽度の白化を生じたものを△、剥
離や明らかな白化を生じたものを×とした。 (エ)曲げ試験 JIS−G−3312の方法に従って試験を行った。 (オ)耐衝撃性試験 JIS−G−3312の方法に従って試験を行った。
する。 (ア)表面外観試験 焼き付け硬化後、ひび、割れなどの変質や変色が生じて
いるかどうかを目視によって判別した。変質、変色の生
じないものを○、生じたものを×とした。 (イ)鉛筆硬度試験 三菱鉛筆「ユニ」を使用し、JIS−K−5400・6
・14により、塗膜の破れない最高の硬度を求めた。 (ウ)井型エリクセン試験 JIS−K−6744の方法に従って試験を行い、印刷
層17および保護層20に浮き、剥離、白化などが生じ
ているかどうかを目視によって判別した。全く生じてい
ないものを○、浮きや軽度の白化を生じたものを△、剥
離や明らかな白化を生じたものを×とした。 (エ)曲げ試験 JIS−G−3312の方法に従って試験を行った。 (オ)耐衝撃性試験 JIS−G−3312の方法に従って試験を行った。
【0025】(試験の結果)比較例1はDOPを24重
量部としたので、エリクセン試験、耐衝撃性試験で剥
離、割れを生じていた。比較例2はDOPを37重量部
としたので、塩化ビニルシート1からの可塑剤が保護層
20中に飛散して、表面外観試験による変色が目立ち、
鉛筆硬度試験による硬度も低くなっており、また井型エ
リクセン試験で浮きを生じていた。曲げ試験でも、可塑
剤の飛散で塩化ビニルシート1と保護層20との間に可
塑剤が残り、剥離現象が認められた。比較例3でも保護
層20の焼き付け時の熱で塩化ビニルシート1の可塑剤
が飛散して、これが該シート1と保護層20との間に残
っていた。そのため、表面外観試験では変色し、鉛筆硬
度試験による硬度が低くなっており、井型エリクセン試
験では剥離し、耐衝撃性試験では割れを生じていた。
量部としたので、エリクセン試験、耐衝撃性試験で剥
離、割れを生じていた。比較例2はDOPを37重量部
としたので、塩化ビニルシート1からの可塑剤が保護層
20中に飛散して、表面外観試験による変色が目立ち、
鉛筆硬度試験による硬度も低くなっており、また井型エ
リクセン試験で浮きを生じていた。曲げ試験でも、可塑
剤の飛散で塩化ビニルシート1と保護層20との間に可
塑剤が残り、剥離現象が認められた。比較例3でも保護
層20の焼き付け時の熱で塩化ビニルシート1の可塑剤
が飛散して、これが該シート1と保護層20との間に残
っていた。そのため、表面外観試験では変色し、鉛筆硬
度試験による硬度が低くなっており、井型エリクセン試
験では剥離し、耐衝撃性試験では割れを生じていた。
【0026】比較例4は保護層20の焼き付け時の熱に
よって塩化ビニルシート1中の可塑剤が保護層20中に
飛散していた。そのため、表面外観試験では変色とひび
割れを生じており、井型エリクセン試験、曲げ試験、耐
衝撃性試験ではそれぞれ塩化ビニルシート1が固くても
ろくなり、変質していた。これに対して本発明の各実施
例では、実施例2と実施例5で鉛筆硬度試験による硬度
がやや低くなっていたがそれ以外は全ての各性能につい
て良好な結果を得た。
よって塩化ビニルシート1中の可塑剤が保護層20中に
飛散していた。そのため、表面外観試験では変色とひび
割れを生じており、井型エリクセン試験、曲げ試験、耐
衝撃性試験ではそれぞれ塩化ビニルシート1が固くても
ろくなり、変質していた。これに対して本発明の各実施
例では、実施例2と実施例5で鉛筆硬度試験による硬度
がやや低くなっていたがそれ以外は全ての各性能につい
て良好な結果を得た。
【0027】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル化粧金属板によれ
ば、表面の保護層20が従来の塩化ビニルシートに代わ
って加熱硬化型クリヤー樹脂塗料を塗装後に焼き付けた
ものとなっているので、従来よりも保護層20を薄くし
て材料コストの低減化を図れる。しかも、内側の印刷層
17を構成する塩化ビニルシート1は、塩化ビニル樹脂
100重量部に対して可塑剤DOPを26〜35重量部
配合してあるので、外側の保護層20を構成する加熱硬
化型クリヤー樹脂塗料の焼き付け時に、金属板10上の
被覆層の全体が変色、変質をしない。可塑剤DOPが2
6重量部以上含まれているので、塩化ビニルシート1こ
れ自体が製品後の曲げに対して割れ難く、かつDOPは
35重量部以下としてあるので、焼き付け乾燥時に該D
OPが飛散することによる塩化ビニルシート1、印刷層
17および保護層20の変質、変色もよく防止できる。
ば、表面の保護層20が従来の塩化ビニルシートに代わ
って加熱硬化型クリヤー樹脂塗料を塗装後に焼き付けた
ものとなっているので、従来よりも保護層20を薄くし
て材料コストの低減化を図れる。しかも、内側の印刷層
17を構成する塩化ビニルシート1は、塩化ビニル樹脂
100重量部に対して可塑剤DOPを26〜35重量部
配合してあるので、外側の保護層20を構成する加熱硬
化型クリヤー樹脂塗料の焼き付け時に、金属板10上の
被覆層の全体が変色、変質をしない。可塑剤DOPが2
6重量部以上含まれているので、塩化ビニルシート1こ
れ自体が製品後の曲げに対して割れ難く、かつDOPは
35重量部以下としてあるので、焼き付け乾燥時に該D
OPが飛散することによる塩化ビニルシート1、印刷層
17および保護層20の変質、変色もよく防止できる。
【0028】また本発明方法によれば、金属板10に塩
化ビニルシート1をラミネートしたのち、該シート1上
に加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料を塗装して焼き付ける
ことにより保護層20を形成する。従って、保護層20
を過不足のない所望厚みに設定しても、焼き付け温度を
高めることにより、ラインスピードを上げて生産性を向
上できるし、焼き付け工程時に内層側となる塩化ビニル
シート1およびその上の印刷層17が熱変形を受けるこ
ともよく防止できる。その際に、クリヤー樹脂塗料の焼
き付け温度を210℃以下としてあるので、この点でも
塩化ビニルシート1および印刷層17が変色、変質する
こともない。
化ビニルシート1をラミネートしたのち、該シート1上
に加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料を塗装して焼き付ける
ことにより保護層20を形成する。従って、保護層20
を過不足のない所望厚みに設定しても、焼き付け温度を
高めることにより、ラインスピードを上げて生産性を向
上できるし、焼き付け工程時に内層側となる塩化ビニル
シート1およびその上の印刷層17が熱変形を受けるこ
ともよく防止できる。その際に、クリヤー樹脂塗料の焼
き付け温度を210℃以下としてあるので、この点でも
塩化ビニルシート1および印刷層17が変色、変質する
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩化ビニル化粧金属板の断面図である。
【図2】塩化ビニル化粧金属板の製造方法の説明図であ
る。
る。
【図3】別の塩化ビニル化粧金属板の製造方法の説明図
である。
である。
1 塩化ビニルシート 2 印刷面 10 金属板 13 接着剤層 17 印刷層 20 保護層
Claims (3)
- 【請求項1】 金属板10上に、塩化ビニル樹脂100
重量部に対して可塑剤のジオクチルフタレートが26〜
35重量部配合された50〜100μm厚の塩化ビニル
シート1と、塩化ビニルシート1の表面に形成される印
刷層17と、塩化ビニルシート1の印刷面側において加
熱硬化型のクリヤー樹脂塗料を塗装後に焼き付けてなる
保護層20とを順に積層してある塩化ビニル化粧金属
板。 - 【請求項2】 金属板10に、塩化ビニル樹脂100重
量部に対して可塑剤のジオクチルフタレートが26〜3
5重量部配合されてなり、表面に印刷層17が形成され
た50〜100μm厚の塩化ビニルシート1を接着剤層
13を介してラミネートする工程と、この塩化ビニルシ
ート1の印刷面側に、加熱硬化型のクリヤー樹脂塗料を
全面に塗装する工程と、このクリヤー樹脂塗料を210
℃以下の温度で焼き付けて保護層20を形成する工程と
からなる塩化ビニル化粧金属板の製造方法。 - 【請求項3】 金属板10に塩化ビニル樹脂100重量
部に対して可塑剤のジオクチルフタレートが26〜35
重量部配合された50〜100μm厚の塩化ビニルシー
ト1を接着剤層13を介してラミネートする工程と、こ
の塩化ビニルシート1の表面に印刷層17を形成する工
程と、塩化ビニルシート1の印刷面側に、加熱硬化型の
クリヤー樹脂塗料を全面に塗装する工程と、このクリヤ
ー樹脂塗料を210℃以下の温度で焼き付けて保護層2
0を形成する工程とからなる塩化ビニル化粧金属板の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3169465A JPH0739163B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 塩化ビニル化粧金属板とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3169465A JPH0739163B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 塩化ビニル化粧金属板とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04366633A JPH04366633A (ja) | 1992-12-18 |
| JPH0739163B2 true JPH0739163B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=15887072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3169465A Expired - Lifetime JPH0739163B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 塩化ビニル化粧金属板とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0739163B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108501558B (zh) * | 2018-02-27 | 2020-05-29 | 浙江德孚机械股份有限公司 | 采用喷绘机喷绘图案的钢板涂覆工艺 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595110A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-12 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
| JPS60240450A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-29 | シャープ株式会社 | 化粧金属板 |
| JPH02160548A (ja) * | 1988-12-14 | 1990-06-20 | Toppan Printing Co Ltd | 凹凸模様を有する化粧金属板の製造方法 |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP3169465A patent/JPH0739163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| 特公昭37−3390 |
| 特公昭59−5110 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04366633A (ja) | 1992-12-18 |
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