JPH0739437B2 - 抗菌性のペプチド - Google Patents
抗菌性のペプチドInfo
- Publication number
- JPH0739437B2 JPH0739437B2 JP3135415A JP13541591A JPH0739437B2 JP H0739437 B2 JPH0739437 B2 JP H0739437B2 JP 3135415 A JP3135415 A JP 3135415A JP 13541591 A JP13541591 A JP 13541591A JP H0739437 B2 JPH0739437 B2 JP H0739437B2
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- JP
- Japan
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- bacteriocin
- peptide
- cys
- amino acid
- gly
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/195—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バクテリオシンであ
るペプチドに関するものである。特にこの発明は、特定
のアミノ酸配列を有する化学的に純粋な形のものであっ
て、ペジオコックス・アシディラクティシィ(Pedi
ococcus acidilactici)NRRL
−B−18050から単離されるバクテリオシンより抽
出されるペプチドに関する。
るペプチドに関するものである。特にこの発明は、特定
のアミノ酸配列を有する化学的に純粋な形のものであっ
て、ペジオコックス・アシディラクティシィ(Pedi
ococcus acidilactici)NRRL
−B−18050から単離されるバクテリオシンより抽
出されるペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】ブフニア等(Bhunia,A.K.
et al:J. Indust.Micro. 2,
319−322(1987)、及びBhunia,A.
K.et al:J. Appl. Bact 65,
261−268(1988))はペジオコックス・アシ
ディラクティシィ(Pediococcus acid
ilactici)株Hがバクテリオシン、SDS−P
AGE法によって測定された分子量が約2700Da
(Bhunia,1988)であるペジオシン(Ped
iocin)H、を生産したと報告している。しかし報
告されている活性スペクトルはスタフィロコックス・ア
ウレウス(Staphylococcus aureu
s)のものを含み、本発明に係るバクテリオシンの特性
と異なる。
et al:J. Indust.Micro. 2,
319−322(1987)、及びBhunia,A.
K.et al:J. Appl. Bact 65,
261−268(1988))はペジオコックス・アシ
ディラクティシィ(Pediococcus acid
ilactici)株Hがバクテリオシン、SDS−P
AGE法によって測定された分子量が約2700Da
(Bhunia,1988)であるペジオシン(Ped
iocin)H、を生産したと報告している。しかし報
告されている活性スペクトルはスタフィロコックス・ア
ウレウス(Staphylococcus aureu
s)のものを含み、本発明に係るバクテリオシンの特性
と異なる。
【0003】タグ等はバクテリオシンを分類している
(Tagg,J.R. et al:Bacterio
l. Rev.40,722−756(1976))。
ランチバイオチック類(lantibiotics)
は、グラム陽性菌のバクテリオシンの部類のものであ
る。それはランチオニン架橋とデヒドロアラニン残基と
の存在を特徴としている。また小さな塩基性タンパク質
である。増殖培地から単離された本発明のバクテリオシ
ンはアミノ酸側鎖の何れの翻訳後修飾も示さず、したが
って寸法と電荷においてはランチバイオチック類タンパ
ク質の特性と一致するけれどもランチバイオチックとし
て分類しえないものである。またランチバイオチック類
のいくつかについてそのアミノ酸配列が知られている
が、同配列は本発明のバクテリオシンのアミノ酸配列に
類似していない。
(Tagg,J.R. et al:Bacterio
l. Rev.40,722−756(1976))。
ランチバイオチック類(lantibiotics)
は、グラム陽性菌のバクテリオシンの部類のものであ
る。それはランチオニン架橋とデヒドロアラニン残基と
の存在を特徴としている。また小さな塩基性タンパク質
である。増殖培地から単離された本発明のバクテリオシ
ンはアミノ酸側鎖の何れの翻訳後修飾も示さず、したが
って寸法と電荷においてはランチバイオチック類タンパ
ク質の特性と一致するけれどもランチバイオチックとし
て分類しえないものである。またランチバイオチック類
のいくつかについてそのアミノ酸配列が知られている
が、同配列は本発明のバクテリオシンのアミノ酸配列に
類似していない。
【0004】フーバー等(Hoover,D.G. e
t al:J. Food Prot. 51,29−
31(1988))は、以下NRRL−B−18050
と記載するものと本質的に同一のものであるペジオコッ
クス・アシディラクティシィ(Pediococcus
acidilactici)NRRL−B−5627
を含む発酵ソーセージから単離された複数のペジオコッ
クス株中の5.5MDaに関連したバクテリオシン活性
について、報告している。グラハムとマクケィ(Mck
ay)(Graham,D.C. et al:App
l. Env.Micro. 50,532−534
(1985))はバクテリオシンの生産を、ペジオコッ
クス・ペントサセウス(Pediococcus pe
ntosaceus)FBB−63中の10.5MDa
プラスミドと関連させている。デッセルとクレンハマー
(Daeschel,M.A. and Klaenh
ammer,T.R.:Appl. Env. Mic
ro. 50,1538−1541(1985))は、
ペジオコックス・ペントサセウス(Pediococc
us pentosaceus)FBB−61及びL7
230中のバクテリオシン生産情報は13.6MDaプ
ラスミドによってエンコードされていると、報告してい
る。これらのバクテリオシンは何れも、精製して配列決
定をすることをされていない。バクテリオシンは精製に
よって構造上の変化を受け易いことからして、精製が困
難である。
t al:J. Food Prot. 51,29−
31(1988))は、以下NRRL−B−18050
と記載するものと本質的に同一のものであるペジオコッ
クス・アシディラクティシィ(Pediococcus
acidilactici)NRRL−B−5627
を含む発酵ソーセージから単離された複数のペジオコッ
クス株中の5.5MDaに関連したバクテリオシン活性
について、報告している。グラハムとマクケィ(Mck
ay)(Graham,D.C. et al:App
l. Env.Micro. 50,532−534
(1985))はバクテリオシンの生産を、ペジオコッ
クス・ペントサセウス(Pediococcus pe
ntosaceus)FBB−63中の10.5MDa
プラスミドと関連させている。デッセルとクレンハマー
(Daeschel,M.A. and Klaenh
ammer,T.R.:Appl. Env. Mic
ro. 50,1538−1541(1985))は、
ペジオコックス・ペントサセウス(Pediococc
us pentosaceus)FBB−61及びL7
230中のバクテリオシン生産情報は13.6MDaプ
ラスミドによってエンコードされていると、報告してい
る。これらのバクテリオシンは何れも、精製して配列決
定をすることをされていない。バクテリオシンは精製に
よって構造上の変化を受け易いことからして、精製が困
難である。
【0005】ペジオコックス・アシディラクティシィ
(Pediococcus acidilactic
i)NRRL−B−18050由来のバクテリオシン
は、ゴンザレツ(Gonzalez)の米国特許No.
4,883,673に記載されているように公知であ
る。生産された本バクテリオシンは、増殖培地中におい
ても増殖培地から硫酸アンモニウム沈澱法で抽出した後
でも不純な形のものであった。精製バクテリオシンは約
32,000AU/mlまでの活性度を有していた。こ
のバクテリオシンは純粋でないと検定された。また本バ
クテリオシンは1988年1月25日付のバンデンバー
グ(Vandenbergh)の米国特許出願No.0
7/148,044に記載されているように(特開平2
−5845号公報参照)、約16,500の見掛の分子
量をもつと、測定された。問題は本バクテリオシンがな
お不純のものであることからして、化学的な合成手段に
よって合成できない点にあった。不純物の存在からし
て、不純なバクテリオシンの使用にあたり様々な結果が
生じていた。
(Pediococcus acidilactic
i)NRRL−B−18050由来のバクテリオシン
は、ゴンザレツ(Gonzalez)の米国特許No.
4,883,673に記載されているように公知であ
る。生産された本バクテリオシンは、増殖培地中におい
ても増殖培地から硫酸アンモニウム沈澱法で抽出した後
でも不純な形のものであった。精製バクテリオシンは約
32,000AU/mlまでの活性度を有していた。こ
のバクテリオシンは純粋でないと検定された。また本バ
クテリオシンは1988年1月25日付のバンデンバー
グ(Vandenbergh)の米国特許出願No.0
7/148,044に記載されているように(特開平2
−5845号公報参照)、約16,500の見掛の分子
量をもつと、測定された。問題は本バクテリオシンがな
お不純のものであることからして、化学的な合成手段に
よって合成できない点にあった。不純物の存在からし
て、不純なバクテリオシンの使用にあたり様々な結果が
生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがってこの発明の
目的とするところは、ペプチドであるところの純粋で化
学的に特定されたバクテリオシンを提供するにある。ま
たこの発明は、化学合成法によって製造可能であるペプ
チドを提供することも目的とする。他の目的は以下の記
述と本発明ペプチドのトリプシン消化によるフラグメン
トのアミノ酸配列を示す図1とを参照することによっ
て、明白に理解される。
目的とするところは、ペプチドであるところの純粋で化
学的に特定されたバクテリオシンを提供するにある。ま
たこの発明は、化学合成法によって製造可能であるペプ
チドを提供することも目的とする。他の目的は以下の記
述と本発明ペプチドのトリプシン消化によるフラグメン
トのアミノ酸配列を示す図1とを参照することによっ
て、明白に理解される。
【0007】
【一般的な説明】この発明は、アミノ酸配列が Lys−Tyr−Tyr−Gly−Asn−Gly−Val−Thr−Cys− 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Gly−Lys−His−Ser−Cys−Ser−Val−Asp−Trp− 10 11 12 13 14 15 16 17 18 Gly−Lys−Ala−Thr−Thr−Cys−Ile−Ile−Asn− 19 20 21 22 23 24 25 26 27 Asn−Gly−Ala−Met−Ala−Trp−Ala−Thr−Gly− 28 29 30 31 32 33 34 35 36 Gly−His−Gln−Gly−Asn−His−Lys−Cys 37 38 39 40 41 42 43 44 であって、Cys9とCys14間及びCys24とC
ys44間にジスルフィド結合を有するペプチドに係
る。
ys44間にジスルフィド結合を有するペプチドに係
る。
【0008】本発明のペプチドは4629の分子量を有
し、この分子量は増殖培地から抽出されたままの不純な
バクテリオシンの見掛けの分子量の約1/3である。本
バクテリオシンは約50,000AU/mlのAU値を
有し、これは不純なバクテリオシンのAU値よりもずっ
と高い。
し、この分子量は増殖培地から抽出されたままの不純な
バクテリオシンの見掛けの分子量の約1/3である。本
バクテリオシンは約50,000AU/mlのAU値を
有し、これは不純なバクテリオシンのAU値よりもずっ
と高い。
【0009】本発明のペプチドは、化学的な手段によっ
て合成することができる。固相ペプチド合成法(SPP
S)は、個々のアミノ酸を特定の配列で化学的に結合す
ることによってペプチドを合成する方法である。本方法
はChem. Anal.Solid Phase B
iochem.第10章、507−534頁(1983
年発行)に記載されている。合成は固体支持体に対し共
有的に取付けられたC末端アミノ酸から開始される。次
のアミノ酸がC末端アミノ酸位置で活性化されN末端で
の反応を阻止されて、第2のアミノ酸のC末端と第1の
アミノ酸のN末端との間で共有結合(ペプチド結合の形
成)が生じる。結合の完了後に第2のアミノ酸のN末端
が保護解除され、第3のアミノ酸から合成サイクルが再
開される。最終のアミノ酸(ペプチドのN末端)の付加
後にペプチドを固体支持体から脱離させ、種々の側鎖保
護を除去する。
て合成することができる。固相ペプチド合成法(SPP
S)は、個々のアミノ酸を特定の配列で化学的に結合す
ることによってペプチドを合成する方法である。本方法
はChem. Anal.Solid Phase B
iochem.第10章、507−534頁(1983
年発行)に記載されている。合成は固体支持体に対し共
有的に取付けられたC末端アミノ酸から開始される。次
のアミノ酸がC末端アミノ酸位置で活性化されN末端で
の反応を阻止されて、第2のアミノ酸のC末端と第1の
アミノ酸のN末端との間で共有結合(ペプチド結合の形
成)が生じる。結合の完了後に第2のアミノ酸のN末端
が保護解除され、第3のアミノ酸から合成サイクルが再
開される。最終のアミノ酸(ペプチドのN末端)の付加
後にペプチドを固体支持体から脱離させ、種々の側鎖保
護を除去する。
【0010】SPPSの当初のメリフィールド(Mer
rifield)法では固体支持体は普通、スチレンと
ジビニルベンゼンとのクロロメチル化共重体である。こ
の支持体からの脱離によってC末端で遊離酸基が与えら
れる。ペプチドアミドの製造には4−メチル−ベンジル
ヒドラミン樹脂が用いられる。結合中におけるN末端の
保護はt−ブトキシカルボニル(tBOC)基によって
得られる。この保護基は無水の塩酸を用いて除去され、
生じる塩酸アミンはトリエチルアミンを用いて中和され
る。次のt−BOCアミノ酸がジシクロヘキシルカルボ
ジィミドまたはジイソプロピルカルボジィミドを用いて
活性化され、先のアミノ酸へ結合される。この過程は各
次のアミノ酸に対し繰返される。ペプチド−樹脂の切断
と側鎖の保護解除は無水のフッ酸を用いて同時に行なわ
れ、ペプチドまたはペプチドアミドが与えられる。
rifield)法では固体支持体は普通、スチレンと
ジビニルベンゼンとのクロロメチル化共重体である。こ
の支持体からの脱離によってC末端で遊離酸基が与えら
れる。ペプチドアミドの製造には4−メチル−ベンジル
ヒドラミン樹脂が用いられる。結合中におけるN末端の
保護はt−ブトキシカルボニル(tBOC)基によって
得られる。この保護基は無水の塩酸を用いて除去され、
生じる塩酸アミンはトリエチルアミンを用いて中和され
る。次のt−BOCアミノ酸がジシクロヘキシルカルボ
ジィミドまたはジイソプロピルカルボジィミドを用いて
活性化され、先のアミノ酸へ結合される。この過程は各
次のアミノ酸に対し繰返される。ペプチド−樹脂の切断
と側鎖の保護解除は無水のフッ酸を用いて同時に行なわ
れ、ペプチドまたはペプチドアミドが与えられる。
【0011】メリフィールド法に対する改良は、低収率
を生じさせる特定の問題を解決することに向けられてい
る。不十分な収率は、長い配列を有するペプチドの製造
を制約する主な要因である。このような改良の一例は、
9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)保護
基の使用である。Fmoc保護基は、ピペリジンのよう
なアミンを用いる処理によって除去される酸安定基を附
与する。Fmocを用いることにより、保護解除を酸で
はなく塩基を用いて行なえることからして収率を改善で
きる。当初のメリフィールド法における酸保護解除剤の
使用はペプチド−樹脂結合の尚早な切断をもたらし、収
率の低下を招いていた。
を生じさせる特定の問題を解決することに向けられてい
る。不十分な収率は、長い配列を有するペプチドの製造
を制約する主な要因である。このような改良の一例は、
9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)保護
基の使用である。Fmoc保護基は、ピペリジンのよう
なアミンを用いる処理によって除去される酸安定基を附
与する。Fmocを用いることにより、保護解除を酸で
はなく塩基を用いて行なえることからして収率を改善で
きる。当初のメリフィールド法における酸保護解除剤の
使用はペプチド−樹脂結合の尚早な切断をもたらし、収
率の低下を招いていた。
【0012】
【詳細な説明】本発明に係るバクテリオシンPA−1を
相当の努力と数多くの失敗を重ねた後に、ゲル濾過法と
イオン交換クロマトグラフィー、及び逆相液体クロマト
グラフィーによって均一質のものに精製した。PA−1
のアミノ酸配列は、ペジオコックス・アシディラクティ
シィ(Pediococcus acidilacti
ci)PAC1.0中のバクテリオシン活性に関連す
る。6.2メガダルトンプラスミドのDNA配列の読取
り枠に対応することを見出した。配列データからしてP
A−1は、4629ダルトンの分子量を有する塩基性タ
ンパク質であると結論された。4個のシスティン残基の
存在からして、2個のジスルフィド架橋が存在する可能
性が浮び上った。トリプシン処理フラグメントの分析に
よってCys−9とCys−14間、及びCys−24
とCys−44間にジスルフィド結合が存在することが
示された。精製バクテリオシンは後述するようにリステ
リア・モノサイトゲネス(Listeria mono
cytogenes)その他の細菌に対し活性であっ
た。
相当の努力と数多くの失敗を重ねた後に、ゲル濾過法と
イオン交換クロマトグラフィー、及び逆相液体クロマト
グラフィーによって均一質のものに精製した。PA−1
のアミノ酸配列は、ペジオコックス・アシディラクティ
シィ(Pediococcus acidilacti
ci)PAC1.0中のバクテリオシン活性に関連す
る。6.2メガダルトンプラスミドのDNA配列の読取
り枠に対応することを見出した。配列データからしてP
A−1は、4629ダルトンの分子量を有する塩基性タ
ンパク質であると結論された。4個のシスティン残基の
存在からして、2個のジスルフィド架橋が存在する可能
性が浮び上った。トリプシン処理フラグメントの分析に
よってCys−9とCys−14間、及びCys−24
とCys−44間にジスルフィド結合が存在することが
示された。精製バクテリオシンは後述するようにリステ
リア・モノサイトゲネス(Listeria mono
cytogenes)その他の細菌に対し活性であっ
た。
【0013】
【実施例1】増殖培地、バクテリオシンの生産、及び活
性の測定:MRSブロス(アメリカ合衆国、ミシガン
州、デトロイトのDifco社製)中で生育させたPA
C1.0株の8時間齢培養物の1容量%を、4%の酵母
エキス(英国、バシングストークのOxoid社製)を
補充したMRSブロスの1リットルに植菌し、35℃で
18時間静置培養した。4℃において15分間、16,
300×gで遠心分離処理して細胞を除去した。上澄液
を0.20ミクロンのフィルター(Millipore
社製)で濾過し、使用するまで−20℃で凍結して保存
した。バクテリオシンの生産を、ペジオコックス・ペン
トサセウス(Pediococcus pentosa
ceus)FBB63指示細胞を植菌した軟寒天被覆の
MRS平板上に5μlの系列2倍希釈物を滴下すること
によって、検定した。1AUは指示細胞の密生地中に明
白な抑制領域を生じさせる最高希釈物の5mlと定義さ
れている。
性の測定:MRSブロス(アメリカ合衆国、ミシガン
州、デトロイトのDifco社製)中で生育させたPA
C1.0株の8時間齢培養物の1容量%を、4%の酵母
エキス(英国、バシングストークのOxoid社製)を
補充したMRSブロスの1リットルに植菌し、35℃で
18時間静置培養した。4℃において15分間、16,
300×gで遠心分離処理して細胞を除去した。上澄液
を0.20ミクロンのフィルター(Millipore
社製)で濾過し、使用するまで−20℃で凍結して保存
した。バクテリオシンの生産を、ペジオコックス・ペン
トサセウス(Pediococcus pentosa
ceus)FBB63指示細胞を植菌した軟寒天被覆の
MRS平板上に5μlの系列2倍希釈物を滴下すること
によって、検定した。1AUは指示細胞の密生地中に明
白な抑制領域を生じさせる最高希釈物の5mlと定義さ
れている。
【0014】PA−1の精製:上澄液をゲル濾過に先立
ち、水酸化ナトリウムを用いてpH6.0へと中和し
た。中和上澄液の450ml画分を、0.05Mの2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)(アメ
リカ合衆国、オハイオ州、クリーブランドのResea
rch Organics社製)、pH6.0に対し平
衡化したSpectra/Gel AcA 202(登
録商標)ゲル濾過樹脂(アメリカ合衆国、カリホルニア
州、ロスアンゼルスのSpectrum社製)の5cm
×55cmカラムにかけた。同じ緩衝液を用いて活性物
を溶出した。最初に溶出液を完全に排出させ、引続いて
6回の完全排出を繰返えした。活性分画を集め、0.0
5MのMES,pH6.0に対し再平衡化した2.5c
m×90cmのCM−Sepharose(商標名)コ
ラム(アメリカ合衆国、ニュージャージー州、ピスカタ
ウエイのPharmacia社製)にかけた。活性物
を、1Mの塩化ナトリウムを含む0.05MのMES,
pH6.0により直線グラジェント溶出した。活性留分
を集め、100Da分子量を遮断する透析管(Spec
tra−Por6−商標名。前出のSpectrum社
製)を用いて10倍過剰量の水に対し透析した。透析物
の体積を、固体の20KDaポリエチレングリコール
(Carbowax(カーボワックス)−商標名。Un
ion Carbide社製)に対し透析管を直接にさ
らすことによって12分の1に減少させ、さらに次いで
真空遠心分離(Speed−Vac−商標名。アメリカ
合衆国、ニュージャージー州、ファーミングデールのS
avant社製)によって3.5分の1に減らした。濃
縮されたPAC−1を、0.1%のトリフルオロ酢酸で
平衡化した1.0cm×25cmC18逆相カラム(ア
メリカ合衆国、カルホルニア州、ヘスペリアのVyda
c社製)にかけた。活性物を45%のアセトニトリルに
より、1.5ml/分の速度で30分間、直線グラジエ
ント溶出した。活性画分を、ペジオコックス・ペントサ
セウス(Pediococcus pentosace
us)FBB63の細胞を含む軟寒天被覆のMRS平板
上に直接に滴下することにより検定した。活性画分を真
空遠心分離によって乾燥し、−20℃で貯蔵した。
ち、水酸化ナトリウムを用いてpH6.0へと中和し
た。中和上澄液の450ml画分を、0.05Mの2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)(アメ
リカ合衆国、オハイオ州、クリーブランドのResea
rch Organics社製)、pH6.0に対し平
衡化したSpectra/Gel AcA 202(登
録商標)ゲル濾過樹脂(アメリカ合衆国、カリホルニア
州、ロスアンゼルスのSpectrum社製)の5cm
×55cmカラムにかけた。同じ緩衝液を用いて活性物
を溶出した。最初に溶出液を完全に排出させ、引続いて
6回の完全排出を繰返えした。活性分画を集め、0.0
5MのMES,pH6.0に対し再平衡化した2.5c
m×90cmのCM−Sepharose(商標名)コ
ラム(アメリカ合衆国、ニュージャージー州、ピスカタ
ウエイのPharmacia社製)にかけた。活性物
を、1Mの塩化ナトリウムを含む0.05MのMES,
pH6.0により直線グラジェント溶出した。活性留分
を集め、100Da分子量を遮断する透析管(Spec
tra−Por6−商標名。前出のSpectrum社
製)を用いて10倍過剰量の水に対し透析した。透析物
の体積を、固体の20KDaポリエチレングリコール
(Carbowax(カーボワックス)−商標名。Un
ion Carbide社製)に対し透析管を直接にさ
らすことによって12分の1に減少させ、さらに次いで
真空遠心分離(Speed−Vac−商標名。アメリカ
合衆国、ニュージャージー州、ファーミングデールのS
avant社製)によって3.5分の1に減らした。濃
縮されたPAC−1を、0.1%のトリフルオロ酢酸で
平衡化した1.0cm×25cmC18逆相カラム(ア
メリカ合衆国、カルホルニア州、ヘスペリアのVyda
c社製)にかけた。活性物を45%のアセトニトリルに
より、1.5ml/分の速度で30分間、直線グラジエ
ント溶出した。活性画分を、ペジオコックス・ペントサ
セウス(Pediococcus pentosace
us)FBB63の細胞を含む軟寒天被覆のMRS平板
上に直接に滴下することにより検定した。活性画分を真
空遠心分離によって乾燥し、−20℃で貯蔵した。
【0015】
【実施例2】精製バクテリオシンの分析
【0016】アミノ酸の分析:加水分解試料を、真空脱
水による乾燥、0.1mlの6NHCl中への再懸濁、
再乾燥、及びReacti−Therm(商標名)加熱
ブロック(アメリカ合衆国、イリノイ州、ロックフォー
ドのPierce社製)内で24時間、真空中100℃
におき8mm×60mmの加水分解管(上出のPier
ce社製)中で加水分解することによって得た。Pic
o−Tag誘導体化システム(アメリカ合衆国、マサチ
ュウセッツ州、ミルフォードのMillipore社の
Waters事業部製)を用いその指示に従ってイソチ
オシアン酸フェニル(PITC)誘導体を生成させ、こ
のPITC誘導体を、逆相カラムとして附属のPico
−Tagカラムの代りに0.45cm×25cmのC1
8カラム(前出のVydac社製)を用いた点を除いて
はPico−Tagプロトコールに従って254nmで
検出した。
水による乾燥、0.1mlの6NHCl中への再懸濁、
再乾燥、及びReacti−Therm(商標名)加熱
ブロック(アメリカ合衆国、イリノイ州、ロックフォー
ドのPierce社製)内で24時間、真空中100℃
におき8mm×60mmの加水分解管(上出のPier
ce社製)中で加水分解することによって得た。Pic
o−Tag誘導体化システム(アメリカ合衆国、マサチ
ュウセッツ州、ミルフォードのMillipore社の
Waters事業部製)を用いその指示に従ってイソチ
オシアン酸フェニル(PITC)誘導体を生成させ、こ
のPITC誘導体を、逆相カラムとして附属のPico
−Tagカラムの代りに0.45cm×25cmのC1
8カラム(前出のVydac社製)を用いた点を除いて
はPico−Tagプロトコールに従って254nmで
検出した。
【0017】アミノ酸の配列決定:配列情報を、気相シ
ーケンサー(gas phasesequencer)
ABI 475A(アメリカ合衆国、カリホルニア州、
フォスター・シティのApplied Biosyst
ems,Inc.製)を用いABIによって提供された
プロトコールに従って取得した。C末端領域の配列を決
定するためにタンパク質を先ずMet−31で、80%
のギ酸中に2mg/mlのブロモシアン溶液を加えたも
のによって常温で1晩おくことにより切断した。配列情
報は残基1及び32で同時に取得され始めた。
ーケンサー(gas phasesequencer)
ABI 475A(アメリカ合衆国、カリホルニア州、
フォスター・シティのApplied Biosyst
ems,Inc.製)を用いABIによって提供された
プロトコールに従って取得した。C末端領域の配列を決
定するためにタンパク質を先ずMet−31で、80%
のギ酸中に2mg/mlのブロモシアン溶液を加えたも
のによって常温で1晩おくことにより切断した。配列情
報は残基1及び32で同時に取得され始めた。
【0018】SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動:
ゲルを、アクリルアミドの12.5%の固定濃度或は1
0%から25%までの直線的な濃度勾配として調整し
た。架橋剤はピペラジンジアクリルアミド(アメリカ合
衆国、カルホルニア州、リッチモンドのBioRad社
製)を用いた。ゲルを、Coomassie Bril
liant Blue G及び次いでの銀染色(上出の
BioRad社製)によって染色するか、或は指示株F
BB−63細胞を含む軟寒天でゲルを覆うことにより活
性分析を行なう(Bhunia,1987)ために染色
しなかった。
ゲルを、アクリルアミドの12.5%の固定濃度或は1
0%から25%までの直線的な濃度勾配として調整し
た。架橋剤はピペラジンジアクリルアミド(アメリカ合
衆国、カルホルニア州、リッチモンドのBioRad社
製)を用いた。ゲルを、Coomassie Bril
liant Blue G及び次いでの銀染色(上出の
BioRad社製)によって染色するか、或は指示株F
BB−63細胞を含む軟寒天でゲルを覆うことにより活
性分析を行なう(Bhunia,1987)ために染色
しなかった。
【0019】ジスルフィド結合の帰属:PA−1の配列
中に4個のシスティン残基が存在することからして、2
個のジスルフィド結合が存在する可能性がある。エルマ
ン試薬(Ellman′s reagent)(DTN
B。Sigma社製)を用いた遊離スルフヒドリル残基
の検定によって遊離スルフヒドリル基が存在しないこと
が示され、PA−1中には2個のジスルフィド結合が存
在すると結論された。これらのジスルフィド連鎖中に含
まれるシスティン残基の特定については後に述べる。
中に4個のシスティン残基が存在することからして、2
個のジスルフィド結合が存在する可能性がある。エルマ
ン試薬(Ellman′s reagent)(DTN
B。Sigma社製)を用いた遊離スルフヒドリル残基
の検定によって遊離スルフヒドリル基が存在しないこと
が示され、PA−1中には2個のジスルフィド結合が存
在すると結論された。これらのジスルフィド連鎖中に含
まれるシスティン残基の特定については後に述べる。
【0020】PA−1の配列中おけるリジン残基の分布
は、トリプシン消化物が単独のシスティン残基を含む3
個のペプチドフラグメントを提供するといったものであ
る。トリプシン消化によって生成されるジスルフィド結
合ペプチドは、還元されて成分フラグメントを生じさせ
る。各フラグメントのアミノ酸分析を配列データからの
計算値と比較して、トリプシン処理ペプチドについての
フラグメントの特定が行なわれる。この方法でジスルフ
ィド結合配置の明白な帰属を決定できる。
は、トリプシン消化物が単独のシスティン残基を含む3
個のペプチドフラグメントを提供するといったものであ
る。トリプシン消化によって生成されるジスルフィド結
合ペプチドは、還元されて成分フラグメントを生じさせ
る。各フラグメントのアミノ酸分析を配列データからの
計算値と比較して、トリプシン処理ペプチドについての
フラグメントの特定が行なわれる。この方法でジスルフ
ィド結合配置の明白な帰属を決定できる。
【0021】トリプシンによるPA−1の切断によって
表1(図1も参照)に示すように、3個のペプチド鎖と
2個の単独アミノ酸が生成すると予測される。表1及び
後掲の表2、表4において略記号は次の通りである。D
=Asp(アスパラギン酸)、N=Asn(アスパラギ
ン)、E=Glu(グルタミン酸)、Q=Gln(グル
タミン)、H=His(ヒスチジン)、R=Arg(ア
ルギニン)、T=Thr(トレオニン)、A=Ala
(アラニン)、P=Pro(プロリン)、Y=Tyr
(チロシン)、V=Val(バリン)、M=Met(メ
チオニン)、C=Cys(システィン)、I=Ile
(イソロイシン)、L=Leu(ロイシン)、F=Ph
e(フエニルアラニン)、K=Lys(リジン)、W=
Trp(トリプトファン)。
表1(図1も参照)に示すように、3個のペプチド鎖と
2個の単独アミノ酸が生成すると予測される。表1及び
後掲の表2、表4において略記号は次の通りである。D
=Asp(アスパラギン酸)、N=Asn(アスパラギ
ン)、E=Glu(グルタミン酸)、Q=Gln(グル
タミン)、H=His(ヒスチジン)、R=Arg(ア
ルギニン)、T=Thr(トレオニン)、A=Ala
(アラニン)、P=Pro(プロリン)、Y=Tyr
(チロシン)、V=Val(バリン)、M=Met(メ
チオニン)、C=Cys(システィン)、I=Ile
(イソロイシン)、L=Leu(ロイシン)、F=Ph
e(フエニルアラニン)、K=Lys(リジン)、W=
Trp(トリプトファン)。
【0022】
【表1】 トリプシンによる切断フラグメント 配列 注釈 K T1 YYGNGVTCGK Cys−9 T2 HSCSVDWGK Cys−14 T3 ATTCIINNGAMAWATGGHQGNHK Cys−24 C Cys−44
【0023】トリンプシン消化を、50μgの精製PA
−1を1重量%のトリプシン(TPCKo Sigma
社製)と37℃で1晩、0.1mMの塩化カルシウムを
含む50μl,pH8の炭酸水素アンモニウム緩衝液中
で反応させることによって行なった。反応混合物を4.
5×25cmのC−18逆相カラム(前出のVydac
社製)にかけた。220nmでの吸収を監視することに
よりピークを検出した。
−1を1重量%のトリプシン(TPCKo Sigma
社製)と37℃で1晩、0.1mMの塩化カルシウムを
含む50μl,pH8の炭酸水素アンモニウム緩衝液中
で反応させることによって行なった。反応混合物を4.
5×25cmのC−18逆相カラム(前出のVydac
社製)にかけた。220nmでの吸収を監視することに
よりピークを検出した。
【0024】真空中110℃での6N HClを用いた
1晩の蒸気相加水分解後にアミノ酸分析を実施した。P
TCアミノ酸誘導体を、70%のエタノール中で10%
のPITC(Pierce社製)と反応させることによ
り作成した。PTCアミノ酸の分析を、酢酸ナトリウム
−アセトニトリル溶媒を用いて0.45×15cmの逆
相C−18カラム(Vydac社製)で実施した。アミ
ノ酸加水分解物標準品を、前出のPierce社から購
入した。
1晩の蒸気相加水分解後にアミノ酸分析を実施した。P
TCアミノ酸誘導体を、70%のエタノール中で10%
のPITC(Pierce社製)と反応させることによ
り作成した。PTCアミノ酸の分析を、酢酸ナトリウム
−アセトニトリル溶媒を用いて0.45×15cmの逆
相C−18カラム(Vydac社製)で実施した。アミ
ノ酸加水分解物標準品を、前出のPierce社から購
入した。
【0025】粗トリプシン消化物を逆相HPLCカラム
にかけ、アセトニトリルを用いて溶出した。表2に示す
ように2つの主なピーク(ピーク7及び10)が得ら
れ、さらに試験するために単離した。2つのピークのそ
れぞれからの試料を還元し、還元産物を逆相HPLCに
よって分離した。ピーク7のペプチドフラグメントの還
元によっては2つのピークが得られ、同ペプチドフラグ
メントがジスルフィド結合によって結び付いた2個のペ
プチドから成るものであったことが示された。アミノ酸
分析の結果はピーク7aの組成がペプチドT1の算出組
成と一致し、ピーク7bの組成がペプチドT2の算出組
成と一致することを示した。また非還元のピーク7は、
7aと7bの合計とのみならずT1とT2の合計とも合
致した。T1とT2がジスルフィド結合によって連結さ
れていることからして、本結合はT1からのCys−9
とT2からのCys−14間に存在するに相違ない。
にかけ、アセトニトリルを用いて溶出した。表2に示す
ように2つの主なピーク(ピーク7及び10)が得ら
れ、さらに試験するために単離した。2つのピークのそ
れぞれからの試料を還元し、還元産物を逆相HPLCに
よって分離した。ピーク7のペプチドフラグメントの還
元によっては2つのピークが得られ、同ペプチドフラグ
メントがジスルフィド結合によって結び付いた2個のペ
プチドから成るものであったことが示された。アミノ酸
分析の結果はピーク7aの組成がペプチドT1の算出組
成と一致し、ピーク7bの組成がペプチドT2の算出組
成と一致することを示した。また非還元のピーク7は、
7aと7bの合計とのみならずT1とT2の合計とも合
致した。T1とT2がジスルフィド結合によって連結さ
れていることからして、本結合はT1からのCys−9
とT2からのCys−14間に存在するに相違ない。
【0026】
【表2】
【0027】したがって第2のジスルフィド結合はCy
s−24とCys−44間に存在するに違いない。この
第2の結合の還元によっては、Cys−44に対するペ
プチド結合がトリプシン切断によって開裂することから
してクロマトグラム中に単独のピークのみを生ぜしめさ
せることになろう。220nmでの検出はペプチド結合
に対しては感応するが、単独のアミノ酸に対してはそう
でない。ピーク10を還元し再クロマトグラフィーし
て、単一のピークを得た。アミノ酸分析によりトリプシ
ン消化によるフラグメントT3との強い類似性が示され
た。フラグメントT3がCys−24を含むことから、
このフラグメントの還元物が複数ピークを生じさせたと
すればCys−9或はCys−14に対するジスルフィ
ド結合が検出されたということによる。還元後に単一の
ピークが得られたことからして、Cys−24はCys
−44に対しジスルフィド結合していると認められる。
s−24とCys−44間に存在するに違いない。この
第2の結合の還元によっては、Cys−44に対するペ
プチド結合がトリプシン切断によって開裂することから
してクロマトグラム中に単独のピークのみを生ぜしめさ
せることになろう。220nmでの検出はペプチド結合
に対しては感応するが、単独のアミノ酸に対してはそう
でない。ピーク10を還元し再クロマトグラフィーし
て、単一のピークを得た。アミノ酸分析によりトリプシ
ン消化によるフラグメントT3との強い類似性が示され
た。フラグメントT3がCys−24を含むことから、
このフラグメントの還元物が複数ピークを生じさせたと
すればCys−9或はCys−14に対するジスルフィ
ド結合が検出されたということによる。還元後に単一の
ピークが得られたことからして、Cys−24はCys
−44に対しジスルフィド結合していると認められる。
【0028】T1に対応するペプチド7aは、1個を越
えるリジン残基を含むかのように思わせる。非還元のペ
プチド7も、2ではなく2.6モルのリジンを含むかの
ように明白な矛盾を示す。これらの結果は、N末端リジ
ン残基がトリプシンの作用に対し耐性であることによっ
て説明できる。これはN末端が、折りたたみによって移
動性が阻害されうるけれども自由に移動可能な領域であ
ることが多いことから実際上、驚くべき結果ではない。
N末端リジン残基はこの移動性によって、トリプシンに
対し結合するのが困難となりうる。またアミノ末端アミ
ノ基はpH8で若干正に帯電しえ、これによってもトリ
プシンとの結び付きが抑制されうる。
えるリジン残基を含むかのように思わせる。非還元のペ
プチド7も、2ではなく2.6モルのリジンを含むかの
ように明白な矛盾を示す。これらの結果は、N末端リジ
ン残基がトリプシンの作用に対し耐性であることによっ
て説明できる。これはN末端が、折りたたみによって移
動性が阻害されうるけれども自由に移動可能な領域であ
ることが多いことから実際上、驚くべき結果ではない。
N末端リジン残基はこの移動性によって、トリプシンに
対し結合するのが困難となりうる。またアミノ末端アミ
ノ基はpH8で若干正に帯電しえ、これによってもトリ
プシンとの結び付きが抑制されうる。
【0029】粗細菌培養地をAcA202ゲル濾過樹脂
で処理し、バクテリオシン活性分を最初カラムの全容積
について溶出し、次いで数回のカラム全容積についての
溶出を繰返えした。このゲル濾過媒体の遮断寸法が20
KDaであることからして、粗培地中のPA−1活性分
の見掛けの分子量はほぼ20KDaである。この結果は
また、10KDaメンブレンを用いた接線流濾過(ta
ngential filtration)中、及び6
KDaの繊維孔径のものを用いる中空繊維膜濾過(ho
llow fiber diafiltration)
中にも観察された。全ての場合に粗培地中のPA−1活
性は、10KDaよりも大きな見掛け分子量と関連して
いた。以前のゲル濾過についての研究時に精製PA−1
は、検量したゲル濾過カラムから見掛け分子量16,5
00で溶出した。カチオン交換樹脂からの溶出及び透析
後にPA−1活性分は、AC202カラムからずっと遅
く溶出する。表3は種々の留分の活性度を示している。
で処理し、バクテリオシン活性分を最初カラムの全容積
について溶出し、次いで数回のカラム全容積についての
溶出を繰返えした。このゲル濾過媒体の遮断寸法が20
KDaであることからして、粗培地中のPA−1活性分
の見掛けの分子量はほぼ20KDaである。この結果は
また、10KDaメンブレンを用いた接線流濾過(ta
ngential filtration)中、及び6
KDaの繊維孔径のものを用いる中空繊維膜濾過(ho
llow fiber diafiltration)
中にも観察された。全ての場合に粗培地中のPA−1活
性は、10KDaよりも大きな見掛け分子量と関連して
いた。以前のゲル濾過についての研究時に精製PA−1
は、検量したゲル濾過カラムから見掛け分子量16,5
00で溶出した。カチオン交換樹脂からの溶出及び透析
後にPA−1活性分は、AC202カラムからずっと遅
く溶出する。表3は種々の留分の活性度を示している。
【0030】
【表3】 ペジオシンPA−1の精製 精製法 比活性度 収率(%) 精製比 上澄液 107 100 1 ゲル濾過 166 50 2.2 イオン交換 1330 9.4 12.5 透析 6700 7.0 63 HPLC 50000 0.6 470
【0031】性格付け:PA−1のアミノ酸分析の結果
を表4に、配列決定により得られたアミノ酸含有量と共
に示す。トリプトファンについては分析していない。エ
ルマン試薬(DTNB。Sigma社製)を用いた遊離
システィン残基の滴定によって、遊離の滴定可能なスル
フヒドリル残基は何ら顕示されない。
を表4に、配列決定により得られたアミノ酸含有量と共
に示す。トリプトファンについては分析していない。エ
ルマン試薬(DTNB。Sigma社製)を用いた遊離
システィン残基の滴定によって、遊離の滴定可能なスル
フヒドリル残基は何ら顕示されない。
【0032】
【表4】
【0033】ジスルフィド結合の帰属:PA−1のトリ
プシン消化フラグメントのHPLCを用いた分離によ
り、4つの主なピークが与えられた。最初の溶出ピーク
分は還元すると、HPLCによる2つのピークを生じさ
せた。これらの2つのピーク分のアミノ酸分析によって
2個のトリプシン消化フラグメントT1及びT2のアミ
ノ酸組成との強い類似性が示された。このことは、ジス
ルフィド結合がT1のCys−9とT2のCys−14
間に存在することの立派な証拠である。エルマン試薬を
用いた遊離スルフヒドリル基の分析はマイナスと出、し
たがってCys−24とCys−44間の第2のジスル
フィド結合が、遊離スルフヒドリル基の欠除からして証
明される。
プシン消化フラグメントのHPLCを用いた分離によ
り、4つの主なピークが与えられた。最初の溶出ピーク
分は還元すると、HPLCによる2つのピークを生じさ
せた。これらの2つのピーク分のアミノ酸分析によって
2個のトリプシン消化フラグメントT1及びT2のアミ
ノ酸組成との強い類似性が示された。このことは、ジス
ルフィド結合がT1のCys−9とT2のCys−14
間に存在することの立派な証拠である。エルマン試薬を
用いた遊離スルフヒドリル基の分析はマイナスと出、し
たがってCys−24とCys−44間の第2のジスル
フィド結合が、遊離スルフヒドリル基の欠除からして証
明される。
【0034】配列分析:チョウ−ファスマン(Chou
−Fasman)法による一次配列分析によって構造
は、大部分がβターン及びランダムコイルから成ること
が示された。残基21−25はβシートをとる傾向を示
す。
−Fasman)法による一次配列分析によって構造
は、大部分がβターン及びランダムコイルから成ること
が示された。残基21−25はβシートをとる傾向を示
す。
【0035】精製バクテリオシンは、ペジオコツクス・
アシディラクティシィ(Pediococcus ac
idilactici)株NRRL−B−18050中
で発現するプラスミド上のバクテリオシン活性の遺伝子
産物から抽出される。本願で開示したアミノ酸配列に対
応するDNA配列は、バクテリオシン活性の発現に必要
であることが示されたプラスミド領域中の7.5MDa
の読取り枠中に存在する。配列データから分子量は46
29と算出された。この値は、標準のタンパク質を用い
SDSゲルからの移動度対log分子量曲線で算出した
見掛けの分子量よりも小さかった。
アシディラクティシィ(Pediococcus ac
idilactici)株NRRL−B−18050中
で発現するプラスミド上のバクテリオシン活性の遺伝子
産物から抽出される。本願で開示したアミノ酸配列に対
応するDNA配列は、バクテリオシン活性の発現に必要
であることが示されたプラスミド領域中の7.5MDa
の読取り枠中に存在する。配列データから分子量は46
29と算出された。この値は、標準のタンパク質を用い
SDSゲルからの移動度対log分子量曲線で算出した
見掛けの分子量よりも小さかった。
【0036】
【実施例4】バクテリオシンの細菌抑制活性:バクテリ
オシンは表5に掲げる菌株を抑制するのに有効であっ
た。
オシンは表5に掲げる菌株を抑制するのに有効であっ
た。
【0037】
【表5】PA−1中のバクテリオシン精製物の細菌抑制
作用 菌株 抑制 ラクトバチルス・ビファメンタム 35409 + ラクトバチルス・カゼイ亜種カゼイ NCIB4114 + ラクトバチルス・カゼイ 842 + ラクトバチルス・プランタラム WSO + クトバチルス・プランタラム 8014 + ロイコノストック・デキストラニカム Lde1.0 + ペジオコックス・アシディラクシイティ 25742 + ペジオコックス・ペントサセウス PMR25 + ペジオコックス種(ハツカダイコンから単離) + ペジオコックス種(マッシュルームから単離) + エンテロコックス菌(Enterococci、キャベツから単離) + リステリア・モノサイトゲネス + ラクトコックス・ラクチス ML3 −
作用 菌株 抑制 ラクトバチルス・ビファメンタム 35409 + ラクトバチルス・カゼイ亜種カゼイ NCIB4114 + ラクトバチルス・カゼイ 842 + ラクトバチルス・プランタラム WSO + クトバチルス・プランタラム 8014 + ロイコノストック・デキストラニカム Lde1.0 + ペジオコックス・アシディラクシイティ 25742 + ペジオコックス・ペントサセウス PMR25 + ペジオコックス種(ハツカダイコンから単離) + ペジオコックス種(マッシュルームから単離) + エンテロコックス菌(Enterococci、キャベツから単離) + リステリア・モノサイトゲネス + ラクトコックス・ラクチス ML3 −
配列番号:1 配列の長さ:44 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:不明 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル:No アンチセンス:No 起源 生物名:ペジオコックス アシディラクティシィ(Pe
diococcusacidilactici) 株名:NRRL−B−18050 個体名:PAC1.0 配列の特徴 特徴を表わす記号:peptide 特徴を決定した方法:E 他の情報:分子量4629 配列
diococcusacidilactici) 株名:NRRL−B−18050 個体名:PAC1.0 配列の特徴 特徴を表わす記号:peptide 特徴を決定した方法:E 他の情報:分子量4629 配列
【図1】この発明に係るペプチドのトリプシン消化によ
るフラグメントのアミノ酸配列を示すものである。
るフラグメントのアミノ酸配列を示すものである。
Claims (1)
- 【請求項1】アミノ酸配列が Lys−Tyr−Tyr−Gly−Asn−Gly−Val−Thr−Cys− 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Gly−Lys−His−Ser−Cys−Ser−Val−Asp−Trp− 10 11 12 13 14 15 16 17 18 Gly−Lys−Ala−Thr−Thr−Cys−Ile−Ile−Asn− 19 20 21 22 23 24 25 26 27 Asn−Gly−Ala−Met−Ala−Trp−Ala−Thr−Gly− 28 29 30 31 32 33 34 35 36 Gly−His−Gln−Gly−Asn−His−Lys−Cys 37 38 39 40 41 42 43 44 であって、Cys9とCys14間及びCys24とC
ys44間にジスルフィド結合を有するペプチド。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US51410290A | 1990-04-25 | 1990-04-25 | |
| US07/514,102 | 1990-04-25 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06239890A JPH06239890A (ja) | 1994-08-30 |
| JPH0739437B2 true JPH0739437B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=24045795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3135415A Expired - Lifetime JPH0739437B2 (ja) | 1990-04-25 | 1991-04-18 | 抗菌性のペプチド |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0453719B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0739437B2 (ja) |
| KR (1) | KR940005543B1 (ja) |
| AT (1) | ATE116336T1 (ja) |
| AU (1) | AU631302B2 (ja) |
| CA (1) | CA2035389C (ja) |
| DE (2) | DE69106201T2 (ja) |
| DK (1) | DK0453719T3 (ja) |
| ES (1) | ES2039312T3 (ja) |
| GR (1) | GR920300016T1 (ja) |
| NZ (1) | NZ237028A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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