JPH0739617B2 - 負圧缶用アルミニウム合金板及びその製造方法と負圧缶体 - Google Patents
負圧缶用アルミニウム合金板及びその製造方法と負圧缶体Info
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- JPH0739617B2 JPH0739617B2 JP16534790A JP16534790A JPH0739617B2 JP H0739617 B2 JPH0739617 B2 JP H0739617B2 JP 16534790 A JP16534790 A JP 16534790A JP 16534790 A JP16534790 A JP 16534790A JP H0739617 B2 JPH0739617 B2 JP H0739617B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、果汁、コーヒー等の悲炭酸飲料物用のDI缶体
に関し、更に詳しくは、熱間充填後に室温まで冷却さ
れ、缶内圧が負圧(1kg/cm2未満)となる悲炭酸飲料用D
I負圧缶体に関するものである。
に関し、更に詳しくは、熱間充填後に室温まで冷却さ
れ、缶内圧が負圧(1kg/cm2未満)となる悲炭酸飲料用D
I負圧缶体に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 飲料物には、ビール及びコーラ等の炭酸飲料と、果汁及
びコーヒー等の悲炭酸飲料がある。
びコーヒー等の悲炭酸飲料がある。
前者は、炭酸ガスを含有するため、缶側壁の凹みが生ぜ
ず、軽量缶を特長とする缶側壁の薄い2ピースのDI缶
(アルミ、スチール製)が容器として用いられている。
ず、軽量缶を特長とする缶側壁の薄い2ピースのDI缶
(アルミ、スチール製)が容器として用いられている。
一方、後者は、炭酸ガスを含有せず、かつ熱間充填(約
90℃)されるので室温状態では負圧(0.4kg/cm2)とな
るため、容器としては、缶側壁の剛性が高い3ピースの
スチール缶が用いられている。
90℃)されるので室温状態では負圧(0.4kg/cm2)とな
るため、容器としては、缶側壁の剛性が高い3ピースの
スチール缶が用いられている。
容器としては上記の2種類(2ピースのDI缶と3ピース
のスチール缶)があり、DI缶は板から、絞り・しごき
(DI)加工により製造される。また、3ピース缶は板を
溶接或いは接着して製造される。
のスチール缶)があり、DI缶は板から、絞り・しごき
(DI)加工により製造される。また、3ピース缶は板を
溶接或いは接着して製造される。
これらの缶は、その加工方法等の相違から缶側壁厚が異
なり、DI缶法では0.11〜0.13mm、3ピース缶法では0.2m
m前後となり、缶重量に大きな差が生じるので、DI加工
法が有利である。
なり、DI缶法では0.11〜0.13mm、3ピース缶法では0.2m
m前後となり、缶重量に大きな差が生じるので、DI加工
法が有利である。
ところで、近年、窒素封入技術の進展により、悲炭酸飲
料物用においても、容器としてDI缶が用いられ始めてい
る。この技術は、窒素封入により缶内を陽圧(1kg/cm2
以上)とするものであり、缶側壁の凹みを防止すること
ができる。この方法は主としてスポーツ飲料に用いられ
ているが、最近では他の内容物(ウーロン茶)において
も実用化が進められている。
料物用においても、容器としてDI缶が用いられ始めてい
る。この技術は、窒素封入により缶内を陽圧(1kg/cm2
以上)とするものであり、缶側壁の凹みを防止すること
ができる。この方法は主としてスポーツ飲料に用いられ
ているが、最近では他の内容物(ウーロン茶)において
も実用化が進められている。
しかしながら、この技術(窒素封入)を採用するには設
備面及び技術面において困難な面があり、窒素封入する
ことなくDI缶が採用されることが望まれている。
備面及び技術面において困難な面があり、窒素封入する
ことなくDI缶が採用されることが望まれている。
このような状況から、窒素封入技術以外の開発も進めら
れてきた。例えば、缶側壁にビードを付与し、側壁の剛
性を上げる方法であり、特公昭54−14552号、同54−145
53号、特開昭63−125149号などが提案されている。また
最近では、本発明者らの提案(特願平2−150534号)に
よる缶底を内側に変形させる方法がある。
れてきた。例えば、缶側壁にビードを付与し、側壁の剛
性を上げる方法であり、特公昭54−14552号、同54−145
53号、特開昭63−125149号などが提案されている。また
最近では、本発明者らの提案(特願平2−150534号)に
よる缶底を内側に変形させる方法がある。
一方、材料面では、DI缶用として3004合金の硬質材が多
用されており、この材料の特長はDI加工性に優れること
である。
用されており、この材料の特長はDI加工性に優れること
である。
しかしながら、この材料は硬質材であるため、缶側壁と
缶底部の引張強度は殆ど変わらず(缶側壁部の方が若干
高い:1.1倍)、したがって、負圧缶の場合には肉厚の薄
い側壁部で剛性が弱く、優先的に凹みを生じることとな
っていた。
缶底部の引張強度は殆ど変わらず(缶側壁部の方が若干
高い:1.1倍)、したがって、負圧缶の場合には肉厚の薄
い側壁部で剛性が弱く、優先的に凹みを生じることとな
っていた。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、特に悲炭酸
飲料用のDI缶に適する材料を提供し、併せてその製造方
法と悲炭酸飲料用DI缶を提供することを目的とするもの
である。
飲料用のDI缶に適する材料を提供し、併せてその製造方
法と悲炭酸飲料用DI缶を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 悲炭酸飲料物用へのDI缶採用には、上記3種類の方法
(窒素封入、側壁ビード加工、缶底部の内側への変形)
があるが、窒素封入を不要とする観点では側壁ビード加
工法と缶底部の内側への変形法が理想的である。
(窒素封入、側壁ビード加工、缶底部の内側への変形)
があるが、窒素封入を不要とする観点では側壁ビード加
工法と缶底部の内側への変形法が理想的である。
これらの方法のうち、側壁ビード加工法の場合には塗膜
の欠陥等の問題もあるので、缶底部の内側への変形法の
方が有利である。しかし、従来技術では缶側壁の厚肉化
を回避することは非常に難しいことから、本発明者ら
は、この問題を効果的に解決し得る方策(側壁厚の薄肉
化)について鋭意研究を進めた結果、ここに本発明をな
したものである。
の欠陥等の問題もあるので、缶底部の内側への変形法の
方が有利である。しかし、従来技術では缶側壁の厚肉化
を回避することは非常に難しいことから、本発明者ら
は、この問題を効果的に解決し得る方策(側壁厚の薄肉
化)について鋭意研究を進めた結果、ここに本発明をな
したものである。
すなわち、本発明(本発明1)は、Mn:0.5〜1.5%及びM
g:0.5〜2.0%を含有し、更にFe:0.2〜0.7%、Si:0.1〜
0.5%、Cu:0.05〜0.5%及びZn:0.1〜1.0%のうちの1種
又は2種以上を含有し、残部が実質的にAlからなるDI缶
用アルミニウム合金板おいて、缶側壁部の引張強度が缶
底部に比較して1.2倍以上高く、缶内が負圧になった時
点で缶底部が優先して変形し得るものであることを特徴
とする負圧缶用アルミニウム合金板を要旨とするもので
ある。
g:0.5〜2.0%を含有し、更にFe:0.2〜0.7%、Si:0.1〜
0.5%、Cu:0.05〜0.5%及びZn:0.1〜1.0%のうちの1種
又は2種以上を含有し、残部が実質的にAlからなるDI缶
用アルミニウム合金板おいて、缶側壁部の引張強度が缶
底部に比較して1.2倍以上高く、缶内が負圧になった時
点で缶底部が優先して変形し得るものであることを特徴
とする負圧缶用アルミニウム合金板を要旨とするもので
ある。
また、この負圧缶用アルミニウム合金板の製造方法(本
発明2)は、前記化学成分を有するアルミニウム合金鋳
塊に550℃以上の均質化熱処理を施した後、通常の熱間
圧延、冷間圧延及び中間焼鈍を組み合わせて施した板に
対し、引張強度が18〜25Kg/mm2となる焼鈍を施すことに
より、DI缶において缶側壁部の引張強度が缶底部に比較
して1.2倍以上高く、缶内が負圧になった時点で缶底部
が優先して変形し得る材料を得ることを特徴とするもの
である。
発明2)は、前記化学成分を有するアルミニウム合金鋳
塊に550℃以上の均質化熱処理を施した後、通常の熱間
圧延、冷間圧延及び中間焼鈍を組み合わせて施した板に
対し、引張強度が18〜25Kg/mm2となる焼鈍を施すことに
より、DI缶において缶側壁部の引張強度が缶底部に比較
して1.2倍以上高く、缶内が負圧になった時点で缶底部
が優先して変形し得る材料を得ることを特徴とするもの
である。
更に、本発明に係るDI負圧缶体(本発明3)は、本発明
2で得られたアルミニウム合金板のDI缶において、缶内
圧が1kg/cm2未満となった時点で缶底部が缶内側に変形
し、缶の内容積が8〜15ml減少することにより缶内圧が
陽圧(1kg/cm2以上)となることを特徴とするものであ
る。
2で得られたアルミニウム合金板のDI缶において、缶内
圧が1kg/cm2未満となった時点で缶底部が缶内側に変形
し、缶の内容積が8〜15ml減少することにより缶内圧が
陽圧(1kg/cm2以上)となることを特徴とするものであ
る。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
(作用) 先ず、本発明における化学成分の限定理由について説明
する。
する。
Mn: Mnは強度向上としごき加工性に重要な元素であるが、0.
5%未満ではいずれの効果もなく、また1.5%を超える場
合には強度が高くなりすぎ、また大きな金属間化合物が
生成して成形性を低下させる。したがつて、Mnは0.5%
〜1.5%の範囲とする。
5%未満ではいずれの効果もなく、また1.5%を超える場
合には強度が高くなりすぎ、また大きな金属間化合物が
生成して成形性を低下させる。したがつて、Mnは0.5%
〜1.5%の範囲とする。
Mg: Mgは強度向上に重要な元素であると共に、Mnと共存して
絞り耳の安定化に重要な元素である。しかし、0.5%未
満ではいずれの効果もなく、また2.0%を超える場合に
は強度が高くなりすぎて成形性の低下を促す。したがっ
て、Mgは0.5%〜2.0%の範囲とする。
絞り耳の安定化に重要な元素である。しかし、0.5%未
満ではいずれの効果もなく、また2.0%を超える場合に
は強度が高くなりすぎて成形性の低下を促す。したがっ
て、Mgは0.5%〜2.0%の範囲とする。
以上のMn及びMgを主成分とするが、更に以下に示す元素
Fe、Si、Cu及びZnのうちの1種又は2種以上を適量で含
有させる必要がある。
Fe、Si、Cu及びZnのうちの1種又は2種以上を適量で含
有させる必要がある。
Fe: FeはMnとの間でAl−Mn−Fe系の化合物を形成し、しごき
加工性の向上に重要な元素である。しかし、0.2%未満
ではこの効果が得られず、また0.7%を超える場合には
大きな金属間化合物が形成して、成形性の低下を促す。
したがって、Feは0.2%〜0.7%の範囲とする。
加工性の向上に重要な元素である。しかし、0.2%未満
ではこの効果が得られず、また0.7%を超える場合には
大きな金属間化合物が形成して、成形性の低下を促す。
したがって、Feは0.2%〜0.7%の範囲とする。
Si: SiはFe/Si比の減少による低耳化と上記金属化合物への
相変態(α相の形成)によるしごき加工性の向上に効果
のある元素である。しかし、0.1%未満ではいずれの効
果もなく、また0.5%を超える場合には鋳造時に割れの
問題を招く。したがって、Siは0.1〜0.5%の範囲とす
る。
相変態(α相の形成)によるしごき加工性の向上に効果
のある元素である。しかし、0.1%未満ではいずれの効
果もなく、また0.5%を超える場合には鋳造時に割れの
問題を招く。したがって、Siは0.1〜0.5%の範囲とす
る。
Cu: Cuは強度の向上に効果があり、特に中間焼鈍を高温(43
0℃以上の短時間焼鈍)で行う場合、製缶工程中のベー
キングにおいて、Mgとの間でAl−Cu−Mgの析出硬化を与
える硬化を有する。しかし、0.05%未満ではいずれの効
果も得られず、また0.5%を超える場合には耐食性の低
下を招く。したがって、Cuは0.05%〜0.5%の範囲とす
る。
0℃以上の短時間焼鈍)で行う場合、製缶工程中のベー
キングにおいて、Mgとの間でAl−Cu−Mgの析出硬化を与
える硬化を有する。しかし、0.05%未満ではいずれの効
果も得られず、また0.5%を超える場合には耐食性の低
下を招く。したがって、Cuは0.05%〜0.5%の範囲とす
る。
Zn: Znは金属間化合物の微細均一化に効果のある元素である
が、0.1%未満ではその効果が得られず、また1.0%を超
える場合にはその効果が飽和することになるので無駄と
なる。したがって、Znは0.1%〜1.0%の範囲とする。
が、0.1%未満ではその効果が得られず、また1.0%を超
える場合にはその効果が飽和することになるので無駄と
なる。したがって、Znは0.1%〜1.0%の範囲とする。
次に、アルミニウム合金板の製造方法について説明す
る。
る。
上記化学成分のアルミニウム合金鋳塊について均質化熱
処理を施す。この熱処理の目的は鋳塊組織の均質化、熱
間圧延性の向上と共に製品板での低耳化にある。しか
し、550℃未満ではいずれの効果も得られないので、均
質化熱処理は550℃以上の温度で行う必要がある。な
お、加熱温度に上限値はないが、アルミニウム合金のバ
ーニング発生温度が一般的には600℃であるので、600℃
限度となる。また、保持時間も特に制限されないが、1
時間以上が望ましい。
処理を施す。この熱処理の目的は鋳塊組織の均質化、熱
間圧延性の向上と共に製品板での低耳化にある。しか
し、550℃未満ではいずれの効果も得られないので、均
質化熱処理は550℃以上の温度で行う必要がある。な
お、加熱温度に上限値はないが、アルミニウム合金のバ
ーニング発生温度が一般的には600℃であるので、600℃
限度となる。また、保持時間も特に制限されないが、1
時間以上が望ましい。
次いで、熱間圧延、冷間圧延及び中間焼鈍を施すが、こ
れらは通常の方法及び条件でよい。具体的には、例え
ば、熱間圧延終了厚を5mm以下、温度を280℃以上とし、
中間焼鈍としては連続焼鈍及びバッチ焼鈍のいずれでも
よい。また冷間圧延については、中間焼鈍の前及び後の
何れか若しくは前後に行い、圧延率の合計を50%以上と
する。
れらは通常の方法及び条件でよい。具体的には、例え
ば、熱間圧延終了厚を5mm以下、温度を280℃以上とし、
中間焼鈍としては連続焼鈍及びバッチ焼鈍のいずれでも
よい。また冷間圧延については、中間焼鈍の前及び後の
何れか若しくは前後に行い、圧延率の合計を50%以上と
する。
その後、本発明のポイントの一つである仕上焼鈍を施
す。この焼鈍は、缶側壁と缶底部の引張強度に大きな影
響を与えるものである。
す。この焼鈍は、缶側壁と缶底部の引張強度に大きな影
響を与えるものである。
焼鈍条件に関しては、製品板の引張強度が18kg/mm2未満
では負圧缶の耐圧強度である約3kg/cm2(負圧缶は内容
物を充填後レトルト処理として120℃で殺菌処理が施さ
れ、この時の耐圧強度が約3kg/cm2である)を満足せ
ず、また25kg/mm2を超える場合には缶側壁引張強度が缶
底部引張強度の1.2倍以上となるが、缶内が負圧になっ
た時点で缶底部が反転せず、缶側壁の薄肉化が困難であ
る。したがって、仕上焼鈍は上記の強度が得られる条件
で行う。具体的には、例えば、連続焼鈍で行う場合には
到達温度を250〜430℃(但し、加熱冷却速度:100℃/min
以上)の範囲であり、バッチ焼鈍で行う場合には200〜4
00℃の範囲である。上記の強度が得られる限り、DI缶と
した場合、缶側壁部の引張強度が缶底部の引張強度の1.
2倍以上高くなるので、缶内が負圧になった時点で缶底
部が優先的して変形可能である。
では負圧缶の耐圧強度である約3kg/cm2(負圧缶は内容
物を充填後レトルト処理として120℃で殺菌処理が施さ
れ、この時の耐圧強度が約3kg/cm2である)を満足せ
ず、また25kg/mm2を超える場合には缶側壁引張強度が缶
底部引張強度の1.2倍以上となるが、缶内が負圧になっ
た時点で缶底部が反転せず、缶側壁の薄肉化が困難であ
る。したがって、仕上焼鈍は上記の強度が得られる条件
で行う。具体的には、例えば、連続焼鈍で行う場合には
到達温度を250〜430℃(但し、加熱冷却速度:100℃/min
以上)の範囲であり、バッチ焼鈍で行う場合には200〜4
00℃の範囲である。上記の強度が得られる限り、DI缶と
した場合、缶側壁部の引張強度が缶底部の引張強度の1.
2倍以上高くなるので、缶内が負圧になった時点で缶底
部が優先的して変形可能である。
次に、本発明の負圧缶体の条件について説明する。
負圧缶には、前述のとおり、耐圧と負圧の強度が要求さ
れ、耐圧については上述の強度にて満足させることがで
きるが、負圧の場合には特殊な缶底形状が要求される。
すなわち、缶底部が内側に変形し易い形状である。更に
負圧缶として使用される場合には、缶を手に持って凹む
ことがないことが重要である。缶の内容積減少量が8ml
未満ではこれを満足することができず、また15mlを超え
る場合には缶底部の変形が困難となる。
れ、耐圧については上述の強度にて満足させることがで
きるが、負圧の場合には特殊な缶底形状が要求される。
すなわち、缶底部が内側に変形し易い形状である。更に
負圧缶として使用される場合には、缶を手に持って凹む
ことがないことが重要である。缶の内容積減少量が8ml
未満ではこれを満足することができず、また15mlを超え
る場合には缶底部の変形が困難となる。
したがって、DI負圧缶体としては、缶内圧が1kg/cm2未
満となった時点で缶底部が缶内側に変形し、缶の内容積
減少量が8〜15mlの範囲とする条件を満足する必要があ
る。これにより、缶内圧が陽圧(1kg/cm2)となり、缶
を手で持っても缶側壁の凹みの優先的発生を防止でき
る。
満となった時点で缶底部が缶内側に変形し、缶の内容積
減少量が8〜15mlの範囲とする条件を満足する必要があ
る。これにより、缶内圧が陽圧(1kg/cm2)となり、缶
を手で持っても缶側壁の凹みの優先的発生を防止でき
る。
なお、そのような缶底部形状についての規制は特にな
く、内側に変形し易い形状であればよい。例えば、第1
図に示す缶底部形状は、缶底中央から両端に向かって連
続して凹体に膨出し、缶底両端部近傍にて脚状に突出す
る、いわゆるカルデラ状の形状である。
く、内側に変形し易い形状であればよい。例えば、第1
図に示す缶底部形状は、缶底中央から両端に向かって連
続して凹体に膨出し、缶底両端部近傍にて脚状に突出す
る、いわゆるカルデラ状の形状である。
(実施例) 次に本発明の実施例を示す。
実施例1 第1表に示す化学成分を有するアルミニウム合金鋳塊に
580℃×3時間の均質化熱処理を施した後、熱間圧延に
て3.0mm厚とし、その後冷間圧延(1.0mm厚)を施して50
0℃×0秒(加熱冷却速度:1000℃/m)の急速加熱冷却を
実施した。
580℃×3時間の均質化熱処理を施した後、熱間圧延に
て3.0mm厚とし、その後冷間圧延(1.0mm厚)を施して50
0℃×0秒(加熱冷却速度:1000℃/m)の急速加熱冷却を
実施した。
更に0.35mm厚まで冷間圧延し、300℃で仕上焼鈍を実施
した。
した。
得られた板材の材料特性、成形性及び缶特性を第2表に
示す。
示す。
なお、供試缶は、DI加工により66mmφ×72mmh(缶壁最
小肉厚0.13mm)とし、缶底形状は第1図に示すとおりで
ある。また缶底と缶壁の引張強度は小試験片にて実施し
た。
小肉厚0.13mm)とし、缶底形状は第1図に示すとおりで
ある。また缶底と缶壁の引張強度は小試験片にて実施し
た。
第2表より、本発明例は、所定の耐圧強度(3kg/cm2以
上)を満足すると同時に負圧時の缶底部反転を満足して
いることがわかる。しかし、比較例ではいずれかを満足
しなかった。
上)を満足すると同時に負圧時の缶底部反転を満足して
いることがわかる。しかし、比較例ではいずれかを満足
しなかった。
実施例2 実施例1での供試材No.1(第1表)を用いて、缶底部の
反転量(缶の内容積減少量)を第3表の如く変化させ、
反転の難易及び反転後の缶内圧を求めた。
反転量(缶の内容積減少量)を第3表の如く変化させ、
反転の難易及び反転後の缶内圧を求めた。
その結果、第3表に示すように、本発明範囲内のNo.2
は、缶としての要求特性(凹みなし)を満足することが
わかる。比較例No.1は反転が容易であるものの、反転後
の缶内圧が陽圧(1kg/cm2以上)にならず、側壁に凹み
が発生した。
は、缶としての要求特性(凹みなし)を満足することが
わかる。比較例No.1は反転が容易であるものの、反転後
の缶内圧が陽圧(1kg/cm2以上)にならず、側壁に凹み
が発生した。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、悲炭酸飲料用DI
負圧缶体の課題である側壁厚の薄肉化が可能となり、缶
内圧が負圧になっても側壁部の優先的凹みを防止できる
ので、悲炭酸飲料へのアルミ化が促進され、リサイクル
を含めアルミ缶の特長を活かすことができる。
負圧缶体の課題である側壁厚の薄肉化が可能となり、缶
内圧が負圧になっても側壁部の優先的凹みを防止できる
ので、悲炭酸飲料へのアルミ化が促進され、リサイクル
を含めアルミ缶の特長を活かすことができる。
第1図は供試缶の缶底部形状の一例を示す断面図であ
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】重量%で(以下、同じ)、Mn:0.5〜1.5%
及びMg:0.5〜2.0%を含有し、更にFe:0.2〜0.7%、Si:
0.1〜0.5%、Cu:0.05〜0.5%及びZn:0.1〜1.0%のうち
の1種又は2種以上を含有し、残部が実質的にAlからな
るDI缶用アルミニウム合金板において、缶側壁部の引張
強度が缶底部に比較して1.2倍以上高く、缶内が負圧に
なった時点で缶底部が優先して変形し得るものであるこ
とを特徴とする負圧缶用アルミニウム合金板。 - 【請求項2】請求項1に記載の化学成分を有するアルミ
ニウム合金鋳塊に550℃以上の均質化熱処理を施した
後、通常の熱間圧延、冷間圧延及び中間焼鈍を組み合わ
せて施した板に対し、引張強度が18〜25Kg/mm2となる焼
鈍を施すことにより、DI缶において缶側壁部の引張強度
が缶底部に比較して1.2倍以上高く、缶内が負圧になっ
た時点で缶底部が優先して変形し得る材料を得ることを
特徴とする負圧缶用アルミニウム合金板の製造方法。 - 【請求項3】請求項2で得られたアルミニウム合金板の
DI缶において、缶内圧が1Kg/cm2未満となった時点で缶
底部が缶内側に変形し、缶の内容積が8〜15ml減少する
ことにより缶内圧が陽圧(1Kg/cm2以上)となることを
特徴とするDI負圧缶体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16534790A JPH0739617B2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 負圧缶用アルミニウム合金板及びその製造方法と負圧缶体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16534790A JPH0739617B2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 負圧缶用アルミニウム合金板及びその製造方法と負圧缶体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0456743A JPH0456743A (ja) | 1992-02-24 |
| JPH0739617B2 true JPH0739617B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=15810627
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16534790A Expired - Lifetime JPH0739617B2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 負圧缶用アルミニウム合金板及びその製造方法と負圧缶体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0739617B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-22 JP JP16534790A patent/JPH0739617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0456743A (ja) | 1992-02-24 |
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