JPS6254183B2 - - Google Patents
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- JPS6254183B2 JPS6254183B2 JP55062547A JP6254780A JPS6254183B2 JP S6254183 B2 JPS6254183 B2 JP S6254183B2 JP 55062547 A JP55062547 A JP 55062547A JP 6254780 A JP6254780 A JP 6254780A JP S6254183 B2 JPS6254183 B2 JP S6254183B2
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- JP
- Japan
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- rolled sheet
- hot
- cold
- rolling
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- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Description
この発明は、高強度および高延性を有し、特に
深絞り成形に際して耳率の著しく小さいAl合金
板の製造法に関するものである。 近年、ビールや炭酸飲料などの缶容器には底付
缶胴と缶フタとからなるオールアルミニウム製2
ピース缶が大量に使用されるようになつてきてい
る。このオールアルミニウム製缶の胴体には
JISA3004のようなAl−Mn−Mg合金の硬質材が
使われている。この材料に要求される特性として
強度が高いこと、および深絞り成形時の耳率発生
が低いことがあげられるが、この2つの特性は互
いに相反するものであつて、強度を高めるために
冷間圧延率を上げると、深絞り成形時に前記Al
合金の硬質材における45゜方位の耳率が大きくな
るという関係があるものであつた。 また、一方JISA3004やAA3105などの軟質材も
器物やキヤツプなどに使われているが、この軟質
材においても、その深絞り成形時に45゜方位に耳
発生が見られ、いわゆるNone Ear材とはなつて
いない。 そこで、同一出願人は、先に特願昭51−22215
号(特開昭52−105509号公報)として、Mn:0.3
〜1.5%、Si:0.1〜0.5%、Mg:0.3〜3.0%を含有
し、さらに必要に応じてFe:0.3〜0.8%、Cu:
0.01〜0.3%、およびTi:0.005〜0.15%のうちの
1種または2種以上を含有し、残りがAlと不可
避不純物からなる組成(以上重量%、以下%はす
べて重量%を意味する)を有するAl合金の冷延
板に、100℃/min以上の昇温速度で500〜600℃
の温度範囲内の温度に急速加熱し、加熱後、保持
することなく直ちに100℃以下の温度に冷却する
ことからなる急速加熱処理を施すことによつて、
立方体集合組織を発達させ、もつて高強度を保持
した状態で、深絞り成形時における45゜方位の耳
率をできるだけ小さくする方法(以下先行発明方
法という)を提案した。確かに、この先行発明方
法によつて従来のバツチ式焼鈍炉で焼鈍した材料
に比して深絞り成形時に耳率の低い材料を得るこ
とができたが、この改良材料によつても最近のよ
り耳率の著しく低い缶胴用材料の要求を十分に満
足するものではない。 発明者等は、上述のような観点から、高強度を
有し、かつ深絞り成形に際して耳発生のほとんど
ないAl合金板を得べく、特に上記の先行発明方
法に着目し研究を行なつた結果、 (a) 均質化処理および熱間圧延を通じて素地中に
微細なAl6Mnなどの金属間化合物が析出するこ
と。 (b) 上記金属間化合物は、急速加熱処理に際し
て、0−90゜方位耳を発達させ、全体としての
耳率を下げる立方体集合組織の発達を阻害する
ように作用するので好ましくないこと。 (c) したがつて、Mnを素地中に固溶させておけ
ば、急速加熱処理に際して、立方体集合組織の
発達をはかることができ、もつて深絞り成形に
際して耳発生のほとんどないAl合金板が得ら
れること。 以上(a)〜(c)に示される知見を得たものである。 したがつて、この発明は、上記知見にもとづい
てなされたもので、Mn:0.3〜1.5%、Mg:0.3〜
3.0%を含有し、さらに必要に応じてFe:0.1〜
0.8%、Si:0.1〜0.5%、Cu:0.01〜0.3%、およ
びTi:0.005〜0.15%のうちの1種または2種以
上を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる
組成を有するAl合金を、通常の条件にて、鋳造
し、均質化処理し、熱間圧延して成形した熱延板
に対して、550〜650℃の温度範囲内の温度に1時
間以上保持の溶体化処理を施してMnを固溶さ
せ、ついで加工度:40%以上の冷間圧延を施して
冷延板とした後、この冷延板に、500℃/min以
上の昇温速度で500〜600℃の温度範囲内の温度に
急速加熱し、直ちに冷却の急速加熱処理を施して
立方体集合組織を十分に発達せしめることによつ
て深絞り成形に際して耳率のほとんどない軟質材
とし、さらに必要に応じて前記軟質材に加工度:
40〜80%の冷間圧延を施すことによつて所定の高
強度を有する硬質材とすることに特徴を有するも
のである。 つぎに、この発明のAl合金板の製造法におい
て、成分組成、溶体化処理条件、加工度、および
急速加熱処理条件を上記の通りに限定した理由を
説明する。 A 成分組成 (a) Mn成分には固溶体強化作用があるが、そ
の含有量が0.3%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方1.5%を越えて含有さ
せると、加工性が低下するようになることか
ら、その含有量を0.3〜1.5%と定めた。 (b) Mg Mg成分には、Mnと同様に固溶体を強化す
る作用があるが、その含有量が0.3%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方
3.0%を越えて含有させると、所望の固溶体
強化をはかることができなくなることから、
その含有量を0.3〜3.0%と定めた。 (c) Si Si成分には、Mgと結合してMg2Siを形成
し、合金を析出硬化する作用があるが、その
含有量が0.1%未満では前記作用に所望の効
果が得られず、一方0.5%を越えて合有させ
ると加工性が劣化するようになることから、
その含有量を0・1〜0.5%と定めた。 (d) Cu Cu成分には、Mnと同様固溶体強化作用が
あるが、その含有量が0.01%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方0.3%を越
えて含有させると、加工性が劣化するように
なることから、その含有量を0.01〜0.3%と
定めた。 (e) Fe Fe成分には、結晶粒を微細化し、かつ深
絞り成形時にダイスに対する焼付きを防止す
る作用があるが、その含有量が0.1%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方
0.8%を越えて含有させると加工性が劣化す
るようになることから、その含有量を0.1〜
0.8%と定めた。 (f) Ti Ti成分には、結晶粒を微細化して加工性
を向上させる作用があるが、その含有量が
0.005%未満では前記作用に所望の効果が得
られず、一方0.15%を越えて含有させると、
粗大な化合物を形成して加工性を害するよう
になることから、その含有量を0.005〜0.15
%と定めた。 B 溶体化処理条件 溶体化処理温度が550℃未満にして、その保
持時間が1時間未満ではMnを完全に固溶させ
ることができず、一方650℃を越えた高温での
溶体化処理は、高温加熱による弊害を伴い望ま
しくないことから、溶体化処理温度を550〜650
℃、同保持時間を1時間以上と定めた。 C 加工度:40%以上の冷間圧延 溶体化処理後の冷間圧延における加工度が40
%未満では、その後工程での急速加熱処理にお
いて満足する立方体集合組織を得ることができ
ず、加工度:40%以上の場合に立方体集合組織
を容易に確保することができることから、その
加工度を40%以上と定めた。 D 急速加熱処理条件 昇温速度が速ければ速いほど立方体集合組織
の発達に好影響を及ぼすようになり、その好影
響が顕著に現われるのが昇温速度:500℃/
minからであることから、昇温速度を500℃/
min以上と定めた。また、加熱温度が高ければ
高いほど容易に、かつ確実に立方体集合組織を
得ることができるようになるが、600℃を越え
た加熱温度にするとランニングコストが上り、
かつ焼鈍炉の性能上生産性も損なわれるように
なつて好ましくなく、一方500℃未満の加熱温
度では満足する立方体集合組織を得ることがで
きないことから、その加熱温度を500〜600℃と
定めた。なお、この急速加熱処理は連続焼鈍炉
を用いて行なうのが好ましい。 E 加工度:40〜80%の冷間圧延 その加工度が40%未満では、所望の強度を有
する硬質材を得ることができず、一方80%を越
えた加工度になると、45゜方位耳の発生が大き
くなるばかりでなく、伸びも小さくなつて深絞
り成形性が劣化するようになることから、軟質
材を硬質材とするために施される冷間圧延の加
工度を40〜80%と定めた。 つぎに、この発明の方法を実施例により説明す
る。 実施例 1 Mn:1.04%、Mg:1.69%を含有し、残りがAl
と不可避不純物からなる組成を有する厚さ:457
mmのAl合金DC鋳塊に、温度:550℃に12時間保持
の均質化処理を施した後、通常の条件にて熱間圧
延を施して厚さ:6.0mmの熱延板とした。つい
で、前記熱延板の一部に、温度:600℃に2.4時間
保持後水冷の溶体化処理を施し、このように溶体
化処理を施した熱延板と、これを施さない熱延板
の両方に対して、加工度:83%の冷間圧延を施し
て厚さ:1.0mmを有する冷延板を成形した。つぎ
に、これらの冷延板に対して、それぞれ約1000
℃/min(連続焼鈍炉使用)および約1℃/min
の昇温速度で、それぞれ350℃、450℃、および
550℃の温度に加熱後、加熱保持することなく直
ちに急冷の急速加熱処理を施
深絞り成形に際して耳率の著しく小さいAl合金
板の製造法に関するものである。 近年、ビールや炭酸飲料などの缶容器には底付
缶胴と缶フタとからなるオールアルミニウム製2
ピース缶が大量に使用されるようになつてきてい
る。このオールアルミニウム製缶の胴体には
JISA3004のようなAl−Mn−Mg合金の硬質材が
使われている。この材料に要求される特性として
強度が高いこと、および深絞り成形時の耳率発生
が低いことがあげられるが、この2つの特性は互
いに相反するものであつて、強度を高めるために
冷間圧延率を上げると、深絞り成形時に前記Al
合金の硬質材における45゜方位の耳率が大きくな
るという関係があるものであつた。 また、一方JISA3004やAA3105などの軟質材も
器物やキヤツプなどに使われているが、この軟質
材においても、その深絞り成形時に45゜方位に耳
発生が見られ、いわゆるNone Ear材とはなつて
いない。 そこで、同一出願人は、先に特願昭51−22215
号(特開昭52−105509号公報)として、Mn:0.3
〜1.5%、Si:0.1〜0.5%、Mg:0.3〜3.0%を含有
し、さらに必要に応じてFe:0.3〜0.8%、Cu:
0.01〜0.3%、およびTi:0.005〜0.15%のうちの
1種または2種以上を含有し、残りがAlと不可
避不純物からなる組成(以上重量%、以下%はす
べて重量%を意味する)を有するAl合金の冷延
板に、100℃/min以上の昇温速度で500〜600℃
の温度範囲内の温度に急速加熱し、加熱後、保持
することなく直ちに100℃以下の温度に冷却する
ことからなる急速加熱処理を施すことによつて、
立方体集合組織を発達させ、もつて高強度を保持
した状態で、深絞り成形時における45゜方位の耳
率をできるだけ小さくする方法(以下先行発明方
法という)を提案した。確かに、この先行発明方
法によつて従来のバツチ式焼鈍炉で焼鈍した材料
に比して深絞り成形時に耳率の低い材料を得るこ
とができたが、この改良材料によつても最近のよ
り耳率の著しく低い缶胴用材料の要求を十分に満
足するものではない。 発明者等は、上述のような観点から、高強度を
有し、かつ深絞り成形に際して耳発生のほとんど
ないAl合金板を得べく、特に上記の先行発明方
法に着目し研究を行なつた結果、 (a) 均質化処理および熱間圧延を通じて素地中に
微細なAl6Mnなどの金属間化合物が析出するこ
と。 (b) 上記金属間化合物は、急速加熱処理に際し
て、0−90゜方位耳を発達させ、全体としての
耳率を下げる立方体集合組織の発達を阻害する
ように作用するので好ましくないこと。 (c) したがつて、Mnを素地中に固溶させておけ
ば、急速加熱処理に際して、立方体集合組織の
発達をはかることができ、もつて深絞り成形に
際して耳発生のほとんどないAl合金板が得ら
れること。 以上(a)〜(c)に示される知見を得たものである。 したがつて、この発明は、上記知見にもとづい
てなされたもので、Mn:0.3〜1.5%、Mg:0.3〜
3.0%を含有し、さらに必要に応じてFe:0.1〜
0.8%、Si:0.1〜0.5%、Cu:0.01〜0.3%、およ
びTi:0.005〜0.15%のうちの1種または2種以
上を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる
組成を有するAl合金を、通常の条件にて、鋳造
し、均質化処理し、熱間圧延して成形した熱延板
に対して、550〜650℃の温度範囲内の温度に1時
間以上保持の溶体化処理を施してMnを固溶さ
せ、ついで加工度:40%以上の冷間圧延を施して
冷延板とした後、この冷延板に、500℃/min以
上の昇温速度で500〜600℃の温度範囲内の温度に
急速加熱し、直ちに冷却の急速加熱処理を施して
立方体集合組織を十分に発達せしめることによつ
て深絞り成形に際して耳率のほとんどない軟質材
とし、さらに必要に応じて前記軟質材に加工度:
40〜80%の冷間圧延を施すことによつて所定の高
強度を有する硬質材とすることに特徴を有するも
のである。 つぎに、この発明のAl合金板の製造法におい
て、成分組成、溶体化処理条件、加工度、および
急速加熱処理条件を上記の通りに限定した理由を
説明する。 A 成分組成 (a) Mn成分には固溶体強化作用があるが、そ
の含有量が0.3%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方1.5%を越えて含有さ
せると、加工性が低下するようになることか
ら、その含有量を0.3〜1.5%と定めた。 (b) Mg Mg成分には、Mnと同様に固溶体を強化す
る作用があるが、その含有量が0.3%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方
3.0%を越えて含有させると、所望の固溶体
強化をはかることができなくなることから、
その含有量を0.3〜3.0%と定めた。 (c) Si Si成分には、Mgと結合してMg2Siを形成
し、合金を析出硬化する作用があるが、その
含有量が0.1%未満では前記作用に所望の効
果が得られず、一方0.5%を越えて合有させ
ると加工性が劣化するようになることから、
その含有量を0・1〜0.5%と定めた。 (d) Cu Cu成分には、Mnと同様固溶体強化作用が
あるが、その含有量が0.01%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方0.3%を越
えて含有させると、加工性が劣化するように
なることから、その含有量を0.01〜0.3%と
定めた。 (e) Fe Fe成分には、結晶粒を微細化し、かつ深
絞り成形時にダイスに対する焼付きを防止す
る作用があるが、その含有量が0.1%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方
0.8%を越えて含有させると加工性が劣化す
るようになることから、その含有量を0.1〜
0.8%と定めた。 (f) Ti Ti成分には、結晶粒を微細化して加工性
を向上させる作用があるが、その含有量が
0.005%未満では前記作用に所望の効果が得
られず、一方0.15%を越えて含有させると、
粗大な化合物を形成して加工性を害するよう
になることから、その含有量を0.005〜0.15
%と定めた。 B 溶体化処理条件 溶体化処理温度が550℃未満にして、その保
持時間が1時間未満ではMnを完全に固溶させ
ることができず、一方650℃を越えた高温での
溶体化処理は、高温加熱による弊害を伴い望ま
しくないことから、溶体化処理温度を550〜650
℃、同保持時間を1時間以上と定めた。 C 加工度:40%以上の冷間圧延 溶体化処理後の冷間圧延における加工度が40
%未満では、その後工程での急速加熱処理にお
いて満足する立方体集合組織を得ることができ
ず、加工度:40%以上の場合に立方体集合組織
を容易に確保することができることから、その
加工度を40%以上と定めた。 D 急速加熱処理条件 昇温速度が速ければ速いほど立方体集合組織
の発達に好影響を及ぼすようになり、その好影
響が顕著に現われるのが昇温速度:500℃/
minからであることから、昇温速度を500℃/
min以上と定めた。また、加熱温度が高ければ
高いほど容易に、かつ確実に立方体集合組織を
得ることができるようになるが、600℃を越え
た加熱温度にするとランニングコストが上り、
かつ焼鈍炉の性能上生産性も損なわれるように
なつて好ましくなく、一方500℃未満の加熱温
度では満足する立方体集合組織を得ることがで
きないことから、その加熱温度を500〜600℃と
定めた。なお、この急速加熱処理は連続焼鈍炉
を用いて行なうのが好ましい。 E 加工度:40〜80%の冷間圧延 その加工度が40%未満では、所望の強度を有
する硬質材を得ることができず、一方80%を越
えた加工度になると、45゜方位耳の発生が大き
くなるばかりでなく、伸びも小さくなつて深絞
り成形性が劣化するようになることから、軟質
材を硬質材とするために施される冷間圧延の加
工度を40〜80%と定めた。 つぎに、この発明の方法を実施例により説明す
る。 実施例 1 Mn:1.04%、Mg:1.69%を含有し、残りがAl
と不可避不純物からなる組成を有する厚さ:457
mmのAl合金DC鋳塊に、温度:550℃に12時間保持
の均質化処理を施した後、通常の条件にて熱間圧
延を施して厚さ:6.0mmの熱延板とした。つい
で、前記熱延板の一部に、温度:600℃に2.4時間
保持後水冷の溶体化処理を施し、このように溶体
化処理を施した熱延板と、これを施さない熱延板
の両方に対して、加工度:83%の冷間圧延を施し
て厚さ:1.0mmを有する冷延板を成形した。つぎ
に、これらの冷延板に対して、それぞれ約1000
℃/min(連続焼鈍炉使用)および約1℃/min
の昇温速度で、それぞれ350℃、450℃、および
550℃の温度に加熱後、加熱保持することなく直
ちに急冷の急速加熱処理を施
【表】
し、さらにそれぞれの一部には加工度:60%の冷
間圧延を施して厚さ:0.4mmの硬質材とした。 つぎに、この結果得られたAl合金板のそれぞ
れから、ポンチ径:33mmφ、絞り比:1.67の条件
でカツプを深絞り成形し、その45゜方位の耳率を
測定した。この測定結果を第1表に示した。な
お、第1表において、この発明の範囲から外れた
条件のものには※印を付してある。 第1表に示されるように、厚さ:1.0mmの軟質
材および同0.4mmの硬質材とも、急速加熱処理に
おける昇温速度が速いほど、また加熱温度が高い
ほど耳率が小さくなることが示されており、しか
も、この傾向は溶体化処理を施した場合の方が、
これを施さない場合に比して顕著に現われ、特に
この発明の範囲内の条件で製造された本発明材は
きわめてわずかの耳率発生を示すにすぎないこと
が明らかである。 実施例 2 Al合金DC鋳塊の成分組成を、Mn:0.59%、
Mg:0.52%、Si:0.16%、Alおよび不可避不
間圧延を施して厚さ:0.4mmの硬質材とした。 つぎに、この結果得られたAl合金板のそれぞ
れから、ポンチ径:33mmφ、絞り比:1.67の条件
でカツプを深絞り成形し、その45゜方位の耳率を
測定した。この測定結果を第1表に示した。な
お、第1表において、この発明の範囲から外れた
条件のものには※印を付してある。 第1表に示されるように、厚さ:1.0mmの軟質
材および同0.4mmの硬質材とも、急速加熱処理に
おける昇温速度が速いほど、また加熱温度が高い
ほど耳率が小さくなることが示されており、しか
も、この傾向は溶体化処理を施した場合の方が、
これを施さない場合に比して顕著に現われ、特に
この発明の範囲内の条件で製造された本発明材は
きわめてわずかの耳率発生を示すにすぎないこと
が明らかである。 実施例 2 Al合金DC鋳塊の成分組成を、Mn:0.59%、
Mg:0.52%、Si:0.16%、Alおよび不可避不
【表】
【表】
純物:残りとする以外は、上記実施例1における
と同一の条件にて、厚さ:1.0mmの軟質材と同0.4
mmの硬質材とをそれぞれ製造した。 この結果得られた軟質材および硬質材につい
て、実施例1におけると同一の条件で耳率を測定
した。この測定結果を第2表に示したが、第2表
には製造条件も合せて示した。 第2表に示されるように、実施例2においても
実施例1におけると同様の結果を示し、本発明材
はきわめて小さい耳率を示すにすぎないものであ
つた。 実施例 3 Al合金DC鋳塊の成分組成を、Mn:1.03%、
Mg:1.09%、Fe:0.49%、Si:0.17%、Cu:
0.12%、Ti:0.04%、Alおよび不可避不純物:残
りとする以外は、上記実施例1におけると同一の
条件で、厚さ:1.0mmの軟質材と同0.4mmの硬質材
とをそれぞれ製造し、ついで実施例1におけると
同一の条件にて耳率を測定した。 この測定結果を製造条件と共に第3表に示した
と同一の条件にて、厚さ:1.0mmの軟質材と同0.4
mmの硬質材とをそれぞれ製造した。 この結果得られた軟質材および硬質材につい
て、実施例1におけると同一の条件で耳率を測定
した。この測定結果を第2表に示したが、第2表
には製造条件も合せて示した。 第2表に示されるように、実施例2においても
実施例1におけると同様の結果を示し、本発明材
はきわめて小さい耳率を示すにすぎないものであ
つた。 実施例 3 Al合金DC鋳塊の成分組成を、Mn:1.03%、
Mg:1.09%、Fe:0.49%、Si:0.17%、Cu:
0.12%、Ti:0.04%、Alおよび不可避不純物:残
りとする以外は、上記実施例1におけると同一の
条件で、厚さ:1.0mmの軟質材と同0.4mmの硬質材
とをそれぞれ製造し、ついで実施例1におけると
同一の条件にて耳率を測定した。 この測定結果を製造条件と共に第3表に示した
【表】
【表】
が、実施例3においても、上記実施例1、2にお
けると同様の結果を示し、本発明材の耳率発生が
きわめて少ないことを示している。 上述のように、この発明によれば、深絞り成形
に際して耳率のきわめて小さいAl合金板の軟質
材および硬質材を製造することができ、しかも前
記軟質材は器物やキヤツプなどの成形加工に、ま
た前記硬質材は、例えばオールアルミニウム製2
ピース缶の底付缶胴の深絞り成形に、それぞれ適
するなど工業上有用な効果がもたらされるのであ
る。
けると同様の結果を示し、本発明材の耳率発生が
きわめて少ないことを示している。 上述のように、この発明によれば、深絞り成形
に際して耳率のきわめて小さいAl合金板の軟質
材および硬質材を製造することができ、しかも前
記軟質材は器物やキヤツプなどの成形加工に、ま
た前記硬質材は、例えばオールアルミニウム製2
ピース缶の底付缶胴の深絞り成形に、それぞれ適
するなど工業上有用な効果がもたらされるのであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Mn:0.3〜1.5%、Mg:0.3〜3.0%を含有
し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有するAl合金を、通常の条件にて
鋳造し、均質化処理し、熱間圧延を施して熱延板
とした後、前記熱延板に550〜650℃の温度範囲内
の温度に1時間以上保持の溶体化処理を施し、つ
いで加工度:40%以上の冷間圧延を施して冷延板
とした後、500℃/min以上の昇温速度で500〜
600℃の温度範囲内の温度に急速加熱し、直ちに
室温まで冷却することを特徴とする耳率の低い深
絞り成形用アルミニウム合金板の製造法。 2 Mn:0.3〜1.5%、Mg:0.3〜3.0%を含有
し、さらにFe:0.1〜0.8%、Si:0.1〜0.5%、
Cu:0.01〜0.3%、およびTi:0.005〜0.15%のう
ちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと
不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有す
るAl合金を、通常の条件にて鋳造し、均質化処
理し、熱間圧延を施して熱延板とした後、前記熱
延板に550〜650℃の温度範囲内の温度に1時間以
上保持の溶体化処理を施し、ついで加工度:40%
以上の冷間圧延を施して冷延板とした後、500
℃/min以上の昇温速度で500〜600℃の温度範囲
内の温度に急速加熱し、直ちに室温まで冷却する
ことを特徴とする耳率の低い深絞り成形用アルミ
ニウム合金板の製造法。 3 Mn:0.3〜1.5%、Mg:0.3〜3.0%を含有
し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有するAl合金を、通常の条件にて
鋳造し、均質化処理し、熱間圧延を施して熱延板
とした後、前記熱延板に550〜650℃の温度範囲内
の温度に1時間以上保持の溶体化処理を施し、つ
いで加工度:40%以上の冷間圧延を施して冷延板
とした後、500℃/min以上の昇温速度で500〜
600℃の温度範囲内の温度に急速加熱し、直ちに
室温まで冷却し、引続いて加工度:40〜80%の冷
間圧延を施して硬質材とすることを特徴とする耳
率の低い深絞り成形用アルミニウム合金板の製造
法。 4 Mn:0.3〜1.5%、Mg:0.3〜3.0%を含有
し、さらにFe:0.1〜0.8%、Si:0.1〜0.5%、
Cu:0.01〜0.3%、およびTi:0.005〜0.15%のう
ちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと
不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有す
るAl合金を、通常の条件にて鋳造し、均質化処
理し、熱間圧延を施して熱延板とした後、前記熱
延板に550〜650℃の温度範囲内の温度に1時間以
上保持の溶体化処理を施し、ついで加工度:40%
以上の冷間圧延を施して冷延板とした後、500
℃/min以上の昇温速度で500〜600℃の温度範囲
内の温度に急速加熱し、直ちに室温まで冷却し、
引続いて加工度:40〜80%の冷間圧延を施して硬
質材とすることを特徴とする耳率の低い深絞り成
形用アルミニウム合金板の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254780A JPS56158854A (en) | 1980-05-12 | 1980-05-12 | Manufacture of aluminum alloy sheet for deep drawing with low earing ratio |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254780A JPS56158854A (en) | 1980-05-12 | 1980-05-12 | Manufacture of aluminum alloy sheet for deep drawing with low earing ratio |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56158854A JPS56158854A (en) | 1981-12-07 |
| JPS6254183B2 true JPS6254183B2 (ja) | 1987-11-13 |
Family
ID=13203365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6254780A Granted JPS56158854A (en) | 1980-05-12 | 1980-05-12 | Manufacture of aluminum alloy sheet for deep drawing with low earing ratio |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56158854A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5993636A (ja) * | 1982-11-22 | 1984-05-30 | 東洋製罐株式会社 | 塗膜密着性に優れた罐体の製造方法 |
| JPS6227544A (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-05 | Sky Alum Co Ltd | 成形加工用熱処理型t4処理アルミニウム合金圧延板およびその製造方法 |
| JPS6425957A (en) * | 1988-05-20 | 1989-01-27 | Sky Aluminium | Production of rolled aluminum alloy sheet for photosensitive drum |
| JPH02274833A (ja) * | 1989-04-14 | 1990-11-09 | Kobe Steel Ltd | 支持基盤用アルミニウム合金軟質材及びその製造法 |
| JPH06501057A (ja) * | 1990-09-05 | 1994-01-27 | ゴールデン アルミナム カンパニー | アルミニウム合金シート素材 |
| CN103630565B (zh) * | 2013-11-22 | 2015-09-16 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种用制耳倾向m值判别汽车板深冲性能的方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4235646A (en) * | 1978-08-04 | 1980-11-25 | Swiss Aluminium Ltd. | Continuous strip casting of aluminum alloy from scrap aluminum for container components |
-
1980
- 1980-05-12 JP JP6254780A patent/JPS56158854A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56158854A (en) | 1981-12-07 |
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