JPH0739644Y2 - 平版印刷機に於ける湿し水供給機構 - Google Patents

平版印刷機に於ける湿し水供給機構

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JPH0739644Y2
JPH0739644Y2 JP1990069074U JP6907490U JPH0739644Y2 JP H0739644 Y2 JPH0739644 Y2 JP H0739644Y2 JP 1990069074 U JP1990069074 U JP 1990069074U JP 6907490 U JP6907490 U JP 6907490U JP H0739644 Y2 JPH0739644 Y2 JP H0739644Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、平版印刷機に於ける湿し水供給機構に関す
る。
従来の技術 従来の平版印刷機は、湿し水印刷原版(刷版)表面に供
給するダンプニング機構を装備したものが一般的で、こ
のダンプニング機構として一般的に多用されている方式
は呼び出し方式と連続給水方式である。
湿し水呼び出し方式は、第8図のように水舟(1)に一
定の水位をもって貯えられている湿し水(2)は、湿し
水に浸漬し、回転する水元ローラ(3)の外表面に付着
し、水元ローラ(3)と水振りローラ(5)との間を往
復する水呼出しローラ(4)によって前記水振りローラ
(5)を介して水着けローラ(6)に運ばれ、さらに版
胴(7)の刷版(8)面に供給される方式である。
また、湿し水連続供給方式(第9図)においても湿し水
(2)は、一定量貯えられている水舟(1)の中に浸漬
し回転する水元ローラ(3)から水着けローラ(6)を
経て刷版面に供給される方式である。
ダンプニング機構の代表的なこの二つの方式の共通点
は、クロームメッキを行って親水性を施した水元ローラ
を一定の水位を保っている水舟とか水皿などと通称され
ている水槽に浸漬し、回転させて、水元ローラの表面に
湿し水膜を形成し、水ダクターローラや水元ローラに対
接する給水ローラ(群)から水着けローラを経て版胴の
刷版面に湿し水を供給する機構となっていることであ
る。
考案が解決しようとする問題点 従来の技術による場合には、湿し水は、刷版面の親水性
処理された非画線部に主に付着し、油性のインキがこの
非画線部に付着することを防ぐ役割を果たしているが、
印刷中は印刷用インキが付着している画像部に対しても
水着けローラ(6)が接触しているため、水着けローラ
(6)にもインキが付着することになる。またブランケ
ット胴(9)を介して版胴(7)の刷版面(8)に転移
してきた紙粉等の異物もこの水着けローラに付着する。
水着けローラ(6)に付着したインキや紙粉等の異物の
一部は、湿し水呼び出し方式の場合は、水振りローラ
(5)及び水呼び出しローラ(4)を経由しまた連続給
水方式においては直接、水元ローラ(3)に付着した
り、水舟(1)に貯溜している湿し水にまで混入して来
る。水元ローラ(3)に付着した場合は水元ローラ
(3)の親水性を損い均一な湿し水膜の形成を阻害し、
湿し水の供給むらを生じ、また異物は浮遊し、再び湿し
水と共に刷版(8)に転送され、ヒッキーをはじめとす
る印刷障害の要因となる。一方、水舟(1)に滞留沈澱
した異物は、水温の変化や時間の経過によってゲル状の
腐敗物を生じたりして、湿し水の水質を変化させたり、
ヒッキーなどの印刷障害の要因となるため、定期的に水
舟の湿し水を排水し、水元ローラ(3)や水舟を取りは
ずすなどして清掃作業を行う必要性が生じている。
特に、近年著しく普及している静電写真版を刷版に用い
た場合は、その刷版形成のために表面に塗布されている
酸化亜鉛化合物などが、水着けローラを介して水舟に還
流混入してくること、又、呼び出し方式に於いて、給水
用ローラの一部に保水性を高めるためにモルトンカバー
と通称されている筒状の繊維材を被覆装填している場合
は、繊維の一部が毛羽となって脱落し刷版に付着し、ヒ
ッキーなどの印刷障害の原因となっている他、前述の異
物と共に水舟に混入して湿し水と共に再び刷版方向へ運
ばれ、安定した印刷の阻害要因となっている。
また前述のように、水皿に進入してきた異物のうち湿し
水と比較して比重の大きい異物は水舟に沈澱してしまう
ため、定期的に排水すると共に水舟を充分に清掃しなけ
ればならない。水舟の充分な清掃作業のためには、水舟
中の湿し水を排水廃棄するだけでなく、水元ローラや水
舟を印刷機から取りはずさねばならない機構のものが大
半である。
水舟中への異物の混入に対しては定期的な清掃作業を行
うことの他に、その清掃頻度や省力化をはかるために湿
し水循環供給装置等を用いて水舟と前記循環供給装置の
水槽との間にフィルターを設け、湿し水を濾過するなど
の対策も一部とられている。
しかし、この装置方法にしても水舟からの異物の除去に
は十分とは言えない。その理由は、水舟に湿し水の一定
水位を保たせる機能を付与し、その水位を保った水舟中
の湿し水に水元ローラを浸漬させ回転させることによっ
て、水元ローラの外周面に湿し水を付着させるという水
元ローラの水舟浸漬方式の基本構造に起因する。
問題点を解決するための手段 本考案は、水元ローラ(3)に貯水用ローラ(13)を接
触回転自在に配設し、前記水元ローラ(3)と貯水用ロ
ーラ(13)の左右の側面(3a)(13a)に側板(15)を
接触させて設け、水元ローラ(3)と貯水用ローラ(1
3)と左右の側板(15)で囲まれた上部を湿し水の貯溜
領域(30)を形成し、前記貯水用ローラ(13)の軸(1
4)の両端は、夫々の側板(15)の外側面に設けたガイ
ドシュウ案内窓枠部(17)によって支持したガイドシュ
ウ(16)によって軸承し、更に夫々の側板(15)には貯
水用ローラ(13)の軸(14)に対向して夫々のブロック
(19)を固定し、該ブロック(19)に調節ナット(21)
を介して螺合したボルト(18)にコイルバネ(20)を嵌
合し、該コイルバネ(20)の先端を前記ガイドシュウ
(16)に接触させて水元ローラ(3)に対する貯水用ロ
ーラ(13)の接圧度を調整自在に形成し、貯水用ローラ
(13)の軸(14)に軸着した歯車(25)を歯車(26)を
介してモータ軸(27)に連結し、該貯溜領域(30)の下
方に湿し水受け部(22)を設け、該湿し水受け部(22)
に形成した排出路(23)はフィルター(33)を介して水
槽(34)に臨ませ、水槽(34)に配設した給水管(28)
は圧送ポンプ(32)を介して前記貯溜領域(30)に臨ま
せて成るものである。
作用 本考案は上述のように構成したので、印刷作業に際し圧
送ポンプ(32)を作動して水槽(34)内の湿し水(2)
を給水管(28)を介して給水孔(29)から貯溜領域(3
0)に供給して貯溜する。印刷作業を行うため、モータ
軸(27)の廻転を歯車(26)(25)を介して貯水用ロー
ラ(13)に伝達し、貯水用ローラ(13)との接触廻転に
よって水元ローラ(3)が廻転すると、貯溜領域(30)
の湿し水(2)は親水性のある水元ローラ(3)の外周
面(3b)を介して順次密接回転する水着けローラ(6)
・刷版(8)・に転送される。この間、貯溜領域(30)
に供給された余剰の湿し水は水元ローラ(3)と貯水用
ローラ(13)との隙間や貯水用ローラ(13)の最上部を
越えて外周面(13b)に沿って湿し水受け部(22)に流
落し(第5図)、排出路(23)からフィルター(33)を
介して水槽(34)に流入する。この間、水元ローラ
(3)へ転移して来た紙・繊維等の異物は、水元ローラ
(3)と貯水用ローラ(13)との接触部分における湿し
水膜が介在することによっての逆回転スリップによる摩
擦力によって分離され、余剰の湿し水と共に湿し水受け
部(22)に落下し、フィルター(33)によって漉され、
水槽(34)内への混入は阻止される。そして異物が除去
された後の湿し水は再び水槽(34)内から圧送ポンプ
(32)によって給水管(28)を通じて先端の給水孔(2
9)から貯溜領域(30)に注水される。
実施例 本考案の実施の一例を図面について説明すると、水元ロ
ーラ(3)には従来の平版印刷機に於ける連続給水方式
の機構と同様に、水着けローラ(6)・調量ローラ(1
0)が水元ローラ(3)と接触して夫々回転するように
密接されて居り、更に前記水着けローラ(6)には版胴
(7)・ブランケット胴(9)・圧胴(11)が順次連動
回転するように密接されている。(13)は前記水元ロー
ラ(3)に接触して回転する貯水用ローラ、(15)は水
元ローラ(3)と貯水用ローラ(13)との夫々の端部の
側面(3a)(13a)に気密に接触させた側板で、横桁(1
2)(12)によって連結されている。前記貯水用ローラ
(13)の軸(14)の両端は、左右の側板(15)(15)の
外側面に設けたガイドシュウ案内窓枠部(17)(17)に
よって支持したガイドシュウ(16)によって軸承されて
いる。そして、側板(15)(15)の外側面にブロック
(19)(19)を夫々固定し、これらのブロック(19)
(19)に調節ナット(21)(21)を介してボルト(18)
(18)を進退自在に螺合して貫通させ、これらのボルト
(18)(18)には貯水用ローラ(13)を水元ローラ
(3)に圧接する弾力を有する圧縮したコイルバネ(2
0)を嵌合し、ボルト(18)とコイルバネ(20)の夫々
の先端を前記ガイドシュウ(16)(16)に接触させ、ボ
ルト(18)(18)及びナット(21)(21)によって水元
ローラ(3)に対する貯水用ローラ(13)の接圧量を調
節するように形成する。
更に、貯水用ローラ(13)の軸(14)の一端に歯車(2
5)を固着し、該歯車(25)に螺合させた歯車(26)を
モータ軸(27)に連結してある。前記水元ローラ(3)
と貯水用ローラ(13)と側板(15)(15)によって、水
元ローラ(3)と貯水用ローラ(13)の接触部分の上部
には湿し水の貯溜領域(30)が形成され、この貯溜領域
(30)の下方に湿し水受け部(22)を配設する。前記湿
し水受け部(22)には排出路(23)が接続され、排出路
(23)の下端にはフィルター(33)を取り付けて水槽
(34)に臨ませてある。また、前記水槽(34)内には給
水管(28)を配設し、この給水管(28)は圧送ポンプ
(32)を介して湿し水の流量調節のための調節バルブ
(31)に接続し、更にその先端の給水孔(29)は前記貯
溜領域(30)に臨ませてある。
尚、実施例では、貯溜領域(30)を形成するために水元
ローラ・貯水用ローラ(13)及び側板(15)は互いに気
密に接触させているが、調節バルブ(31)によって貯溜
領域(30)に対する湿し水供給量を調節出来るので、必
ずしも完全な気密性を保持することは必要としない。
効果 依って本考案によれば、湿し水を水元ローラに供給する
場合に、従来のように湿し水を貯溜した水舟に水元ロー
ラを直接浸漬することなく、水元ローラと水元ローラに
平行に接触させた貯水用ローラの上部を貯溜領域とし、
こゝに湿し水を供給して貯溜し、回転する水元ローラに
よって湿し水を順次他の水呼び出しローラ・水振りロー
ラ・水着けローラ等に供給するように構成すると共に水
元ローラと貯水用ローラの下方には湿し水受け部を設
け、この湿し水受け部に流れ落ちた余剰の湿し水や異物
を濾過して再び貯溜領域に供給するようにしたので、水
元ローラの親水性を損うことなく、均一な湿し水膜が形
成され、湿し水の供給むらを生ずることもなく、また水
元ローラ(3)の貯水用ローラ(13)との接触部分にお
ける湿し水膜が介在することによって逆回転スリップに
よる摩擦力によって分離され、余剰の湿し水と共に湿し
水受け部(22)に落下し、フィルター(33)によって漉
され、水槽(34)内への混入は阻止され、異物混入によ
って起きるヒッキー等の印刷障害も除去される。そし
て、異物が除去された後の湿し水は水槽(34)から圧送
ポンプ(32)によって給水管(28)を介して給水孔(2
9)から貯溜領域(30)に循環供給されるので、湿し水
の水質変化も防止され、清掃作業並びにそれに伴う煩雑
な労務も軽減され、より一層省力化が計られ、湿し水の
機能を充分に発揮させることが出来るので、印刷インキ
の画線部分への転移も良好で、常に良質な印刷物を得る
ことが出来、印刷技術を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による湿し水供給機構を備えた平版印刷
機の縦断概略側面図、第2図は湿し水供給機構の拡大側
面図、第3図は第2図の(イ)(イ)線断面拡大図、第
4図は第2図の(ロ)(ロ)線部の拡大断面図、第5図
は貯溜領域に於ける溢水状態を示した縦断概略側面図、
第6図は本機構を併設し、水元ローラに水呼び出しロー
ラを接触回転させるように構成した平版印刷機の縦断概
略側面図、第7図は本機構を併設し、水元ローラに水着
けローラを接触回転させるように構成した平版印刷機の
縦断概略側面図である。第8図及び第9図は従来の平版
印刷機の縦断概略側面図で、第8図は水呼び出しローラ
を水元ローラに接触させた構造のものを示し、第9図は
水着けローラを水元ローラに接触させた構造のものを示
している。 符号: 1……水舟、2……湿し水、3……水元ローラ、3a……
側面、3b……外周面、4……水呼び出しローラ、5……
水振りローラ、6……水着けローラ、7……版胴、8…
…刷版、9……ブランケット胴、10……調量ローラ、11
……圧胴、12……横桁、13……貯水用ローラ、13a……
側面、13b……外周面、14……軸、15……側板、16……
ガイドシュウ、17……ガイドシュウ案内窓枠、18……ボ
ルト、19……ブロック、20……コイルバネ、21……ナッ
ト、22……湿し水受け部、23……排出路、25……歯車、
26……歯車、27……モーター軸、28……給水管、29……
給水孔、30……貯溜領域、31……調節バルブ、32……圧
送ポンプ、33……フィルター、34……水槽、35……イン
キローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水元ローラ(3)に貯水用ローラ(13)を
    接触回転自在に配設し、前記水元ローラ(3)と貯水用
    ローラ(13)の左右の側面(3a)(13a)に側板(15)
    を接触させて設け、水元ローラ(3)と貯水用ローラ
    (13)と左右の側板(15)で囲まれた上部を湿し水の貯
    溜領域(30)を形成し、前記貯水用ローラ(13)の軸
    (14)の両端は、夫々の側板(15)の外側面に設けたガ
    イドシュウ案内窓枠部(17)によって支持したガイドシ
    ュウ(16)によって軸承し、更に夫々の側板(15)には
    貯水用ローラ(13)の軸(14)に対向して夫々のブロッ
    ク(19)を固定し、該ブロック(19)に調節ナット(2
    1)を介して螺合したボルト(18)にコイルバネ(20)
    を嵌合し、該コイルバネ(20)の先端を前記ガイドシュ
    ウ(16)に接触させて水元ローラ(3)に対する貯水用
    ローラ(13)の接圧度を調整自在に形成し、貯水用ロー
    ラ(13)の軸(14)に軸着した歯車(25)を歯車(26)
    を介してモータ軸(27)に連結し、該貯溜領域(30)の
    下方に湿し水受け部(22)を設け、該湿し水受け部(2
    2)に形成した排出路(23)はフィルター(33)を介し
    て水槽(34)に臨ませ、水槽(34)に配設した給水管
    (28)は圧送ポンプ(32)を介して前記貯溜領域(30)
    に臨ませたことを特徴とする平版印刷機に於ける湿し水
    供給機構。
JP1990069074U 1990-06-29 1990-06-29 平版印刷機に於ける湿し水供給機構 Expired - Lifetime JPH0739644Y2 (ja)

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JPH0429038U JPH0429038U (ja) 1992-03-09
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JPS61186435U (ja) * 1985-05-15 1986-11-20

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