JPH0739668B2 - 基礎スラブ等の沈下補修工法 - Google Patents

基礎スラブ等の沈下補修工法

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JPH0739668B2
JPH0739668B2 JP16957886A JP16957886A JPH0739668B2 JP H0739668 B2 JPH0739668 B2 JP H0739668B2 JP 16957886 A JP16957886 A JP 16957886A JP 16957886 A JP16957886 A JP 16957886A JP H0739668 B2 JPH0739668 B2 JP H0739668B2
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理 臼井
伸剛 芝間
秀雄 佐藤
康 仲西
章 坪田
克也 岡田
正夫 宮口
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、道路や建物の基礎スラブ等が地盤の不等沈
下により不陸を生じた場合に、その基礎スラブ等のレベ
ルをグラウト注入により平坦に修復する沈下補修工法に
関する。
従来の技術 従来、道路や建物の基礎スラブ等が地盤の不等沈下によ
り不陸を生じた場合に、グラウト注入によりレベル修正
をする沈下補修工法は公知に属し実施もされている(例
えば特開昭61−40927号公報記載の沈下補修工法)。
但し、その実施例には成功例もあるけれども、失敗例も
多かった。
ちなみに、グラウト注入により基礎スラブ等のレベルを
平坦に修復する沈下補修工法の成功実施例は、およそ第
5図に示したように基礎スラブaのみが沈下し、支持杭
bに支えられた柱cは沈下せず、このために基礎スラブ
aと地盤bとの間に空隙eが生じ、たまたまこの空隙e
中にグラウトfを注入したような場合である。
本発明が解決しようとする問題点 逆に、従来の失敗例は、およそ第6図に示したように、
柱cの下に支持杭がなく、柱cと基礎スラブ1が共に地
盤dの不等沈下により不陸を生じたような場合である。
このように支持地盤dに密着したままの基礎スラブaに
コアボーリングにより孔をあけ、この孔に注入パイプg
を取付けてグラウト注入を行なった場合(第7図)は、
グラウト注入による効果として基礎スラブaを持ち上げ
る力F1は、下記の式で表わされる力でしかない。
F1=S・P(kg)但し、Sはコアボーリングされた孔の
断面積、Pはグラウト圧(kg/cm2)である。
つまり、孔の断面積Sがグラウトの受圧面積でしかない
ため、グラウト圧Pを大きくすること以外に強力に目的
を達成する解決策がなかった。例えば直径20cmのコアボ
ーリングの孔の受圧面積aは314cm2で、グラウト圧Pを
1.0kg/cm2とすると、スラブを持ち上げる力F1はわずか
に314kgでしかなく、スラブを部分的にもせよ持ち上げ
ることは不可能である。だからといって、グラウト圧P
をむやみに大きくすると、注入用パイプgを固定し又は
接続するボルトが破断して吹飛ぶとかの事故が発生し、
施工は不可能であるし、甚だ危険な作業になる。
上記特開昭61−40927号公報記載の沈下補修工法の場合
にもこの問題点があることは否めない。
問題点を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決するための手段として、こ
の発明に係る基礎スラブ等の沈下補修工法は、図面の第
1図〜第4図に実施例を示しているとおり、 基礎スラブ1等において沈下が生じレベル修正が必要と
される場所にグラウト注入用の注入孔2を設ける段階
と、 前記注入孔2を通じて基礎スラブ1等とその支持地盤4
との間に所望広さの空隙3を形成する段階と、 前記注入孔2を通じて前記空隙3中にグラウト7を注入
し基礎スラブ1等を持ち上げてレベル修正を行なう段階
と、 より成る構成とした。
なお、具体的実施態様として、注入孔2はコアボーリン
グ工法によって設け、空隙3は前記注入孔2を通じて挿
し入れた横吹きノズル5によるウオータージェット工法
により形成し、グラウト7の注入は前記注入孔2に固定
した注入用パイプ6を通じて行なう。
作用 本発明の場合、予め基礎スラブ1等とその支持地盤4と
の間に所望広さの空隙3を形成するので、この空隙3が
注入グラウト7の大きな受圧面積を形成する(第3,4
図)。例えば直径が20cmの注入孔2を通じて挿し入れた
横吹きノズル5により直径が1m程度の空隙3が基礎スラ
ブ1の下に形成されたとすると、この空隙3の中に注入
したグラウト7によって基礎スラブ1を持ち上げる力F2
は、 F2=A×P=7850cm2×1kg/cm2=7850kgとなる。但し、
Aは空隙3による受圧面積であり、直径1mだと7850cm2,
Pはグラウト注入圧で通常1kg/cm2である。
上述のように人工的に増大された持ち上げ力F2によれ
ば、基礎スラブ1は部分的にもせよ十分に持ち上げら
れ、レベルを平坦に修復することが可能である。のみな
らず、基礎スラブ1の持ち上げがその周辺部に波及して
ゆく(第4図)ので、広域にわたるしベルの修正が可能
となるのである。そして、このようなグラウト注入を、
例えば基礎スラブ1に1mピッチ位で多数設けた注入孔2
…を通じて順次くり返して行なうことにより、広い床面
積にわたる沈下補修を確実にできるのである。
実施例 次に、図面の第1図〜第4図に示したこの発明の実施例
を説明する。
まず第1図は、地盤4の不等沈下により不陸を生じた場
合に、基礎スラブ1のうちレベルを平坦に修正する必要
のある場所にグラウト注入用の注入孔2を設けた段階を
示している。注入孔2の開設は、コアボーリング工法に
よりスラブ1に直径が20cmぐらいの孔をきっちりあけ
る。
第2図は、前記注入孔2を通じて挿し入れた横吹きノズ
ル5を使用したウォータージェット工法により、直径が
1m位の空隙3を形成した段階を示している。空隙3を形
成する手段は、ウオータージェット工法に限らないが、
現在のところウオータージェット工法が最も軽便で有力
である。その上、ウオータージェット工法により空隙3
を形成した場合の利点は、注入された水が本来狭い隙間
に滲み込んで通り易い性質を有しているため、特に基礎
スラブ1と支持地盤4との境界に通って行き易く、これ
により所謂水道を作るので、その後に注入されるグラウ
ト(セメントミルク)が通り易くなるのである。
第3図は、前記注入孔2にグラウトの注入用パイプ6を
取付け固定し、前記のように形成した空隙3中へグラウ
ト7を注入しつつある段階を示している。
また、第4図は、注入したグラウト7により基礎スラブ
1を持ち上げた段階を誇張して示している。空隙3によ
り直径1m位に拡大されたグラウトの受圧面積には、注入
したグラウト7の圧力(1kg/cm2)が均等に作用するの
で、作用の項で説明したように約8トン弱の力で基礎ス
ラブ1を持ち上げることになる。よって、安全に確実に
基礎スラブ1のレベルを平坦に修復するところの沈下補
修ができる。
特に、注入したグラウト7で基礎スラブ1を持ち上げる
と、当初の空隙3の周辺部の外方までが持ち上がり必然
的に空隙3が拡大する結果となるので、一層広範囲にわ
たる沈下補修ができる。そして、注入孔2を前述した沈
下補修の効果が及ぶ範囲、たとえば直径1mの範囲に1個
の割合で多数設け、同様なグラウト注入の手順を順時に
くり返し実施することにより、基礎スラブ1につき広範
囲にわたる沈下補修を積極的に確実に迅速に行なうこと
ができる。
しかも、各注入孔2に対するグラウト7の注入量又は圧
力を調整することにより、各注入孔2の位置毎にレベル
調整を行なうことができる。
グラウト7の注入を調節し又は注入グラウトが固化する
まで安定させるため、グラウト注入用パイプ6には開閉
弁8が付設されている。
ちなみに、ある実施例によれば、このような沈下補修工
法により、建物が最大40cm,最小5cmの不等沈下を起した
基礎スラブのレベルを平坦に修復するだけの沈下補修の
実効性が確認された。
本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この発
明に係る基礎スラブ等の沈下補修工法によれば、基礎ス
ラブ1等とその支持地盤4との間に空隙3を形成してグ
ラウトの受圧面積Aを十分に拡大するので、注入するグ
ラウト7の圧力Pをあまり大きくしないでも、基礎スラ
ブ1等には空隙3の面積に比例した極めて大きな持ち上
げ力F2が作用し、沈下を生じレベル修正が必要となった
基礎スラブ1等を確実に安全に補修することができ、も
ってその耐用寿命を健全に延ばすことができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの発明に係る基礎スラブ等の沈下補
修工法の工程説明図,第5図と第6図は従来工法の説明
図,第7図は従来工法の作用説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀雄 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 仲西 康 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 坪田 章 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 岡田 克也 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 宮口 正夫 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎スラブ(1)等において沈下が生じレ
    ベル修正が必要とされる場所にグラウト注入用の注入孔
    (2)を設ける段階と、 前記注入孔(2)を通じて基礎スラブ(1)等とその支
    持地盤(4)との間に所望広さの空隙(3)を形成する
    段階と、 前記注入孔(2)を通じて前記空隙(3)中にグラウト
    (7)を注入し基礎スラブ(1)等を持ち上げてレベル
    修正を行なう段階と、 より成ることを特徴とする基礎スラブ等の沈下補修工
    法。
  2. 【請求項2】注入孔(2)はコアボーリング工法によっ
    て設け、空隙(3)は前記注入孔(2)を通じて挿し入
    れた横吹きノズル(5)によるウオータージェット工法
    により形成し、グラウト(7)の注入は前記注入孔
    (2)に固定した注入用パイプ(6)を通じて行なうこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載した基礎ス
    ラブ等の沈下防止工法。
JP16957886A 1986-07-18 1986-07-18 基礎スラブ等の沈下補修工法 Expired - Lifetime JPH0739668B2 (ja)

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