JPH0740095B2 - 液晶光シャッタ - Google Patents
液晶光シャッタInfo
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- JPH0740095B2 JPH0740095B2 JP25002187A JP25002187A JPH0740095B2 JP H0740095 B2 JPH0740095 B2 JP H0740095B2 JP 25002187 A JP25002187 A JP 25002187A JP 25002187 A JP25002187 A JP 25002187A JP H0740095 B2 JPH0740095 B2 JP H0740095B2
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- electrode
- voltage
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Description
【発明の詳細な説明】 (1)発明の属する技術分野 本発明は、液晶セルの動作により、光透過面積の変調が
可能な光シャッタに関するものである。
可能な光シャッタに関するものである。
(2)従来の技術とその問題点 従来、液晶は文字や画像の表示装置に用いられるととも
に、光の透過を制御する光シャッタとして使用されてき
た。このうち、光の透過を制御する光シャッタとして用
いる場合は、光が透過するかまたは透過しないかの2値
として使うことが一般的であった。これに対して我々
は、透明電極の両側に金属電極をもつ液晶セルを作り、
同一透明基板上の金属電極に電位勾配を設けることによ
って、液晶セルに光透過部と光不透過部を作らせ(以下
これを絞り動作という)、前記電位勾配を制御すること
により、光透過部と光不透過部の割合を任意に変化させ
得ることを見出した(特願昭61−181912号)(特開昭63
−38921号公報)。しかしながら、この方法によって絞
り動作を行わせるためには、液晶セルに少なくとも2種
類の電圧信号を送る必要があり、またそのため配線数も
多くなるという欠点があった。
に、光の透過を制御する光シャッタとして使用されてき
た。このうち、光の透過を制御する光シャッタとして用
いる場合は、光が透過するかまたは透過しないかの2値
として使うことが一般的であった。これに対して我々
は、透明電極の両側に金属電極をもつ液晶セルを作り、
同一透明基板上の金属電極に電位勾配を設けることによ
って、液晶セルに光透過部と光不透過部を作らせ(以下
これを絞り動作という)、前記電位勾配を制御すること
により、光透過部と光不透過部の割合を任意に変化させ
得ることを見出した(特願昭61−181912号)(特開昭63
−38921号公報)。しかしながら、この方法によって絞
り動作を行わせるためには、液晶セルに少なくとも2種
類の電圧信号を送る必要があり、またそのため配線数も
多くなるという欠点があった。
(3)発明の目的 本発明は、これらの欠点を解決するため、1種類の信号
で絞り動作を行わせるように液晶セルを改良した液晶光
シャッタを提供するものである。
で絞り動作を行わせるように液晶セルを改良した液晶光
シャッタを提供するものである。
(4)発明の構成および作用 以下図面により本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明に係る液晶セルの分解状態の例を示す斜
視図であり、1は液晶セル、2は一方の透明導電基板
(以下これを下板と言う)、3は他方の透明導電基板
(以下これを上板と言う)、4はスペーサ、5,6は前記
下板2の金属電極、7,8は前記上板3の金属電極、9,10
は透明電極である。
視図であり、1は液晶セル、2は一方の透明導電基板
(以下これを下板と言う)、3は他方の透明導電基板
(以下これを上板と言う)、4はスペーサ、5,6は前記
下板2の金属電極、7,8は前記上板3の金属電極、9,10
は透明電極である。
ここで、上板2の上またはおよ下板3の下には偏光板が
必要となる場合があるが、ここでは図が繁雑になるため
省略してある。これらの上板2とスペーサ4と下板3と
を互いに密着し、スペーサ4により生じた上板と下板の
間隙に液晶を入れたものが液晶セル1である。これによ
り液晶セルには電極5,6,7,8で囲まれた四角形の光透過
部abcdが形成される(以下これをセル窓と言う)。
必要となる場合があるが、ここでは図が繁雑になるため
省略してある。これらの上板2とスペーサ4と下板3と
を互いに密着し、スペーサ4により生じた上板と下板の
間隙に液晶を入れたものが液晶セル1である。これによ
り液晶セルには電極5,6,7,8で囲まれた四角形の光透過
部abcdが形成される(以下これをセル窓と言う)。
ここで透明電極9,10には酸化インジウムまたは酸化すず
系透明導電膜からなる電極(通常ITO膜電極またはネサ
膜電極と呼ばれる)を用い、金属電極5〜8にはアルミ
ニウムまたはクロムを蒸着した金属電極を用いたが、こ
れらはいずれも本例に限定される必要はなく、金属電極
としては透明電極より抵抗が小さく、光を遮断するもの
であれば何であってもよい。
系透明導電膜からなる電極(通常ITO膜電極またはネサ
膜電極と呼ばれる)を用い、金属電極5〜8にはアルミ
ニウムまたはクロムを蒸着した金属電極を用いたが、こ
れらはいずれも本例に限定される必要はなく、金属電極
としては透明電極より抵抗が小さく、光を遮断するもの
であれば何であってもよい。
次にこの液晶セル1の基本動作を図面により説明する。
まず従来の絞り動作方法を説明する。第1図の下板2上
の金属電極5,6の内側の境界を各々a,bとする。電極5に
正の電圧を印加し、電極6に負の電圧を印加すると、電
極5から電極6に向かって電流が透明電極9中を流れ
る。このとき透明電極9が低抗体として作用するため、
透明電極9には電極端aから電極端bに向かってほぼ直
線的に降下する電圧分布が形成される。この様子を示し
たのが第2図(1)であり、図中の実線が電極端a,b
間に形成された電圧分布である。一方、上板3の電極7
と8を接地すると、透明電極10の電圧は全面に亘って0V
であるから、図中のような電圧分布が形成される。従
って、2枚の透明電極9と10の間にはとの電圧差分
の電位差が生じ、これがこれらの透明電極9,10に挟まれ
た液晶に印加されることになる。ところで一般に、液晶
には動作閾値Vthなるものが存在し、液晶にかかる電圧
の絶対値が閾値Vth以下であれば液晶は動作せず、電圧
の絶対値が閾値Vth以上になれば液晶が動作するという
性質を有している。従って、第2図(1)において、2
枚の透明電極間の電位差が点線で示した液晶の動作閾値
Vthを越える領域42において液晶は動作するが、動作閾
値Vthを越えない領域41においては液晶は動作しない。
一例として液晶セル1をツイストネマチックセルとし、
2枚の偏光板をクロスニコル状態にすれば、領域41は光
透過状態となり、領域42は光遮断状態となる。この状態
を液晶セル1の上面から見ると第2図(2)のようにな
り、セルの両側に光遮断領域42ができ、中央部領域41の
みが光透過状態になる。
まず従来の絞り動作方法を説明する。第1図の下板2上
の金属電極5,6の内側の境界を各々a,bとする。電極5に
正の電圧を印加し、電極6に負の電圧を印加すると、電
極5から電極6に向かって電流が透明電極9中を流れ
る。このとき透明電極9が低抗体として作用するため、
透明電極9には電極端aから電極端bに向かってほぼ直
線的に降下する電圧分布が形成される。この様子を示し
たのが第2図(1)であり、図中の実線が電極端a,b
間に形成された電圧分布である。一方、上板3の電極7
と8を接地すると、透明電極10の電圧は全面に亘って0V
であるから、図中のような電圧分布が形成される。従
って、2枚の透明電極9と10の間にはとの電圧差分
の電位差が生じ、これがこれらの透明電極9,10に挟まれ
た液晶に印加されることになる。ところで一般に、液晶
には動作閾値Vthなるものが存在し、液晶にかかる電圧
の絶対値が閾値Vth以下であれば液晶は動作せず、電圧
の絶対値が閾値Vth以上になれば液晶が動作するという
性質を有している。従って、第2図(1)において、2
枚の透明電極間の電位差が点線で示した液晶の動作閾値
Vthを越える領域42において液晶は動作するが、動作閾
値Vthを越えない領域41においては液晶は動作しない。
一例として液晶セル1をツイストネマチックセルとし、
2枚の偏光板をクロスニコル状態にすれば、領域41は光
透過状態となり、領域42は光遮断状態となる。この状態
を液晶セル1の上面から見ると第2図(2)のようにな
り、セルの両側に光遮断領域42ができ、中央部領域41の
みが光透過状態になる。
以上が従来の液晶セルの絞り動作方法についての説明で
ある。
ある。
本発明による液晶光シャッタは、前記と同等の絞り動作
を、電極5,6間に電位差を設けることなく、単に2枚の
透明電極9,10間に電位差を設けることによって実現でき
る機能を有するものである。以下、これについて動作原
理を詳細に説明する。
を、電極5,6間に電位差を設けることなく、単に2枚の
透明電極9,10間に電位差を設けることによって実現でき
る機能を有するものである。以下、これについて動作原
理を詳細に説明する。
第1図において、2枚の透明電極9,10の双方が上板2と
下板3間の液晶抵抗R0(以下液晶の抵抗という)と同等
またはそれ以上の表面抵抗(R1とする)を持つもの使用
する。例えば、金属電極5,6を有する下板2の透明電極
9に液晶の抵抗の10倍の表面抵抗(金属電極5,6間)を
持つ透明電極を使用し、金属電極7,8を有する上板3の
透明電極10には液晶の抵抗の1/10以下の表面抵抗(金属
電極7,8間)を持つ透明電極を使用した。下板2の電極
5に電圧V0を印加し、電極6を開放とし、上板3の電極
7,8を接地した。このとき、液晶セル端子a,b間には第3
図(1)に示すような電圧分布が形成された。上板電
極は接地されているので、電圧分布そのものが液晶に
かかる電圧となり、従って、第2図(1)と同様の原理
でこの電圧が液晶の動作閾値Vthを越える領域42におい
て液晶が動作し、動作閾値Vthを越えない領域41におい
ては液晶は動作しない。その結果偏光板をクロスニコル
状態にしたときの液晶セルは第2図(2)に示すような
光透過分布を示す。ここで領域41は光透過領域、領域42
は光遮断領域を示すことは前記と同様である。ここに述
べたような方法により第3図(1)に示すような電圧分
布が生じる原因は、液晶セルの透明電極の金属電極5,
6間の表面抵抗(R1)が、液晶の抵抗(R0)に比べて10
倍の大きさを持つことによる。即ち、この液晶セルにお
いては、端子5から離れるに従い、下板2の透明電極9
から接地された上板3の透明電極10へ流れる電流が、透
明電極9の面内を流れる電流に比べて大きくなるため
に、のような電圧降下が必然的に生じるのである。
下板3間の液晶抵抗R0(以下液晶の抵抗という)と同等
またはそれ以上の表面抵抗(R1とする)を持つもの使用
する。例えば、金属電極5,6を有する下板2の透明電極
9に液晶の抵抗の10倍の表面抵抗(金属電極5,6間)を
持つ透明電極を使用し、金属電極7,8を有する上板3の
透明電極10には液晶の抵抗の1/10以下の表面抵抗(金属
電極7,8間)を持つ透明電極を使用した。下板2の電極
5に電圧V0を印加し、電極6を開放とし、上板3の電極
7,8を接地した。このとき、液晶セル端子a,b間には第3
図(1)に示すような電圧分布が形成された。上板電
極は接地されているので、電圧分布そのものが液晶に
かかる電圧となり、従って、第2図(1)と同様の原理
でこの電圧が液晶の動作閾値Vthを越える領域42におい
て液晶が動作し、動作閾値Vthを越えない領域41におい
ては液晶は動作しない。その結果偏光板をクロスニコル
状態にしたときの液晶セルは第2図(2)に示すような
光透過分布を示す。ここで領域41は光透過領域、領域42
は光遮断領域を示すことは前記と同様である。ここに述
べたような方法により第3図(1)に示すような電圧分
布が生じる原因は、液晶セルの透明電極の金属電極5,
6間の表面抵抗(R1)が、液晶の抵抗(R0)に比べて10
倍の大きさを持つことによる。即ち、この液晶セルにお
いては、端子5から離れるに従い、下板2の透明電極9
から接地された上板3の透明電極10へ流れる電流が、透
明電極9の面内を流れる電流に比べて大きくなるため
に、のような電圧降下が必然的に生じるのである。
第1図の電極5,6に電圧V0を印加し、電極7,8を接地した
場合は、同様の原理に基づいて、第3図(3)のような
電圧分布が生じる。この場合においても同様に、液晶
にかかる電圧が、液晶の動作閾値Vthを越える領域42に
おいてのみ液晶が動作し、第3図(4)のような光透過
分布を示す。
場合は、同様の原理に基づいて、第3図(3)のような
電圧分布が生じる。この場合においても同様に、液晶
にかかる電圧が、液晶の動作閾値Vthを越える領域42に
おいてのみ液晶が動作し、第3図(4)のような光透過
分布を示す。
次に、2枚の透明電極9,10として、ともに液晶の抵抗R0
の10倍の金属電極間表面抵抗を持つ透明電極を用いた場
合の液晶セルの絞り動作について説明する。電極5,6に
電圧V0を印加し、電圧7,8を接地すると、第3図(5)
に示すような電圧分布が生じる。この図では透明電極
9の電極端a,b間に生じる電圧分布であり、は透明電
極10の電極端c,d間に生じる電圧分布である。ここで、
電極端a,b間のセル位置は横軸に、電極端c,d間のセル位
置を右縦軸にとってある。この液晶セルにおいて、液晶
にかかる電圧はとの差であり、その電位差分布はセ
ル中点を中心とする同心円状になり、動作閾値を越える
領域はセル中央を中心とする円の外側の領域となる。そ
の結果、光透過分布は、第3図(6)に示すような形と
なり、円形の絞り状態が形成される。
の10倍の金属電極間表面抵抗を持つ透明電極を用いた場
合の液晶セルの絞り動作について説明する。電極5,6に
電圧V0を印加し、電圧7,8を接地すると、第3図(5)
に示すような電圧分布が生じる。この図では透明電極
9の電極端a,b間に生じる電圧分布であり、は透明電
極10の電極端c,d間に生じる電圧分布である。ここで、
電極端a,b間のセル位置は横軸に、電極端c,d間のセル位
置を右縦軸にとってある。この液晶セルにおいて、液晶
にかかる電圧はとの差であり、その電位差分布はセ
ル中点を中心とする同心円状になり、動作閾値を越える
領域はセル中央を中心とする円の外側の領域となる。そ
の結果、光透過分布は、第3図(6)に示すような形と
なり、円形の絞り状態が形成される。
次に、透明電極9として液晶の抵抗R0の10倍の金属電極
間表面抵抗を持つ透明電極を用い、透明電極10として液
晶抵抗R0と等しい金属電極間表面抵抗を持つ透明電極を
用いて液晶セルを作製した。電極5,6に電圧V0を印加
し、電極7,8を接地すると、第3図(7)に示すような
電圧分布,が形成された。電圧分布,の差に相
当する電圧が液晶にかかるため、その電位差分布はセル
中点を軸中心とする楕円形になることがわかり、その結
果、第3図(8)に示すような光透過分布が形成され
た。
間表面抵抗を持つ透明電極を用い、透明電極10として液
晶抵抗R0と等しい金属電極間表面抵抗を持つ透明電極を
用いて液晶セルを作製した。電極5,6に電圧V0を印加
し、電極7,8を接地すると、第3図(7)に示すような
電圧分布,が形成された。電圧分布,の差に相
当する電圧が液晶にかかるため、その電位差分布はセル
中点を軸中心とする楕円形になることがわかり、その結
果、第3図(8)に示すような光透過分布が形成され
た。
次に、透明電極9として液晶の抵抗R0と等しい金属電極
間表面抵抗を持つ透明電極を用い、透明電極10として液
晶の抵抗R0の10倍の金属電極間表面抵抗を持つ透明電極
を用いて液晶セルを作製した。電極5,6に電圧V0を印加
し、電極7,8を接地すると、第3図(8)に示すような
電圧分布,が形成された。この場合も第3図(7)
と同様に楕円形の電位差分布が液晶にかかり、光透過分
布は第3図(10)に示すようになり、絞りの形は(8)
と同じで、長軸と短軸の方向が逆転した楕円形になっ
た。
間表面抵抗を持つ透明電極を用い、透明電極10として液
晶の抵抗R0の10倍の金属電極間表面抵抗を持つ透明電極
を用いて液晶セルを作製した。電極5,6に電圧V0を印加
し、電極7,8を接地すると、第3図(8)に示すような
電圧分布,が形成された。この場合も第3図(7)
と同様に楕円形の電位差分布が液晶にかかり、光透過分
布は第3図(10)に示すようになり、絞りの形は(8)
と同じで、長軸と短軸の方向が逆転した楕円形になっ
た。
なお第3図(5),(7),(9)の電圧分布を示した
液晶セルで、端子5,6を接地し、端子7,8に電圧V0を印加
した場合も同様の電位差分布が生じ、それぞれ(6),
(8),(10)と同一の光透過分布を示すことが判明し
た。
液晶セルで、端子5,6を接地し、端子7,8に電圧V0を印加
した場合も同様の電位差分布が生じ、それぞれ(6),
(8),(10)と同一の光透過分布を示すことが判明し
た。
以上の絞り動作において、実効的に電圧V0を変えると液
晶セル内に生じる電圧分布が変化し、その結果、液晶の
動作閾値を越える境界が移動し、絞りの大きさすなわち
開口率が変化した。
晶セル内に生じる電圧分布が変化し、その結果、液晶の
動作閾値を越える境界が移動し、絞りの大きさすなわち
開口率が変化した。
次に本発明に係る液晶セルの液晶の抵抗R0と透明電極の
金属電極間表面抵抗R1の関係について説明する。第1図
において、上板3の透明電極10の金属電極間表面抵抗R1
は液晶の抵抗R0に比べて十分小さいとする。2枚の透明
電極9,10で挟まれた液晶の抵抗(上板2と下板3間)を
R0(Ω)とし、下板2の透明電極9の金属電極5,6間の
表面抵抗をR1(Ω)とすると、液晶セルの金属電極5,6
間に形成される電圧分布は抵抗比 に関係して変化することがわかった。
金属電極間表面抵抗R1の関係について説明する。第1図
において、上板3の透明電極10の金属電極間表面抵抗R1
は液晶の抵抗R0に比べて十分小さいとする。2枚の透明
電極9,10で挟まれた液晶の抵抗(上板2と下板3間)を
R0(Ω)とし、下板2の透明電極9の金属電極5,6間の
表面抵抗をR1(Ω)とすると、液晶セルの金属電極5,6
間に形成される電圧分布は抵抗比 に関係して変化することがわかった。
第4図はその一例を示したものである。金属電極間表面
抵抗R1と液晶の抵抗R0が等しい場合、すなわち、K=1
のとき、液晶セルの電極端a,b間には第4図(1)のよ
うな電圧分布が形成された。またK=10の場合は
(2)のような電圧分布が形成され、K=50の場合は
(3)のような電圧分布が形成された。これからわか
るようにKの値が大きくなるに従って、セル中央の電圧
降下の程度が大きくなる。この電圧分布曲線が液晶の
動作閾値Vthを越える領域のみにおいて液晶が動作する
ので、絞り動作を行わせるためには、電圧分布曲線が閾
値電圧Vthと交叉する必要がある。液晶の動作閾値Vthは
液晶によって決まってしまうので、電圧分布曲線が液晶
の動作閾値と交叉するためには、適当なKの値を持つ液
晶セルを作製し、また、不透明電極に印加する電圧V0を
適当な範囲に設定する必要がある。第4図の結果からわ
かるように適当な絞り動作を行わせるためにはKの値は
0.1より大きい必要がある。
抵抗R1と液晶の抵抗R0が等しい場合、すなわち、K=1
のとき、液晶セルの電極端a,b間には第4図(1)のよ
うな電圧分布が形成された。またK=10の場合は
(2)のような電圧分布が形成され、K=50の場合は
(3)のような電圧分布が形成された。これからわか
るようにKの値が大きくなるに従って、セル中央の電圧
降下の程度が大きくなる。この電圧分布曲線が液晶の
動作閾値Vthを越える領域のみにおいて液晶が動作する
ので、絞り動作を行わせるためには、電圧分布曲線が閾
値電圧Vthと交叉する必要がある。液晶の動作閾値Vthは
液晶によって決まってしまうので、電圧分布曲線が液晶
の動作閾値と交叉するためには、適当なKの値を持つ液
晶セルを作製し、また、不透明電極に印加する電圧V0を
適当な範囲に設定する必要がある。第4図の結果からわ
かるように適当な絞り動作を行わせるためにはKの値は
0.1より大きい必要がある。
すなわち、Kの値が0.1より小さいと、電圧降下がほと
んど起こらないため、V0の値をどのように設定しても、
液晶の動作閾値Vthと交叉しないため絞り動作が起こら
ない。また、Kの値に上限はないが、Kが無限に大きく
なった場合、電圧分布は大きく下に凸の曲線となり、
セル中央部にかかる電圧が極めて小さくなるため、電極
に印加する電圧V0を相当大きくしなければ液晶が動作し
なくなる。従って、V0が現実的な値の範囲で、電圧分布
曲線が液晶の動作閾値と交叉し、その交叉点がV0を変
化させることにより、電極間a,bの間のできるだけ広い
範囲を移動するためには、K=1〜1000であることが望
ましい。これをさらに詳しく説明すると、Kが1より小
さい場合は、印加電圧V0が動作閾値Vthより少し大きい
だけでよく、比較的小さな印加電圧で絞り動作が起こる
が、V0を僅か変化することによって絞りの大きさ、すな
わち開口率が大きく変化するため、開口率を精度よく変
化させようとするときの印加電圧の許容範囲、すなわち
動作マージンが小さく、またKが1000より大きいと、前
記の通り、V0が相当大きくないと、液晶セル全面に亘る
絞り動作が起こらず現実的でない。
んど起こらないため、V0の値をどのように設定しても、
液晶の動作閾値Vthと交叉しないため絞り動作が起こら
ない。また、Kの値に上限はないが、Kが無限に大きく
なった場合、電圧分布は大きく下に凸の曲線となり、
セル中央部にかかる電圧が極めて小さくなるため、電極
に印加する電圧V0を相当大きくしなければ液晶が動作し
なくなる。従って、V0が現実的な値の範囲で、電圧分布
曲線が液晶の動作閾値と交叉し、その交叉点がV0を変
化させることにより、電極間a,bの間のできるだけ広い
範囲を移動するためには、K=1〜1000であることが望
ましい。これをさらに詳しく説明すると、Kが1より小
さい場合は、印加電圧V0が動作閾値Vthより少し大きい
だけでよく、比較的小さな印加電圧で絞り動作が起こる
が、V0を僅か変化することによって絞りの大きさ、すな
わち開口率が大きく変化するため、開口率を精度よく変
化させようとするときの印加電圧の許容範囲、すなわち
動作マージンが小さく、またKが1000より大きいと、前
記の通り、V0が相当大きくないと、液晶セル全面に亘る
絞り動作が起こらず現実的でない。
以上述べたように、適当な表面抵抗を持つ透明電極を用
いて液晶セルを作製すれば、2枚の透明電極間に電圧を
印加するだけで絞り動作が起こり、開口率も任意に変化
できることがわかった。
いて液晶セルを作製すれば、2枚の透明電極間に電圧を
印加するだけで絞り動作が起こり、開口率も任意に変化
できることがわかった。
次に本発明による原理に基づいて種々の形の絞り動作を
行わせることができることを、第5図に基づいて説明す
る。第5図は液晶セルの一方の透明電極上に作製した金
属電極のパターンと、金属電極にある電圧を印加したと
きの絞りの形を示したものである。ここで、一方の透明
電極の金属電極間表面抵抗が液晶の抵抗に比べて大きい
場合、他方の透明電極の金属電極間表面抵抗は小さくて
もよく、この場合は他方の透明電極上の金属電極は特に
必要としない。図中、5は金属電極を示し、41はセル窓
中の光透過部、42はセル窓中の光遮断部を示す。
行わせることができることを、第5図に基づいて説明す
る。第5図は液晶セルの一方の透明電極上に作製した金
属電極のパターンと、金属電極にある電圧を印加したと
きの絞りの形を示したものである。ここで、一方の透明
電極の金属電極間表面抵抗が液晶の抵抗に比べて大きい
場合、他方の透明電極の金属電極間表面抵抗は小さくて
もよく、この場合は他方の透明電極上の金属電極は特に
必要としない。図中、5は金属電極を示し、41はセル窓
中の光透過部、42はセル窓中の光遮断部を示す。
第5図(1)は四角形のセル窓の一辺が不透明電極5と
接する液晶セルである。金属電極5に或る電圧を印加す
ると、前記第3図(1)と同様の動作が起こり、偏光板
をクロスニコル状態にしたとき、金属電極側から帯状の
光遮断部42が形成された。
接する液晶セルである。金属電極5に或る電圧を印加す
ると、前記第3図(1)と同様の動作が起こり、偏光板
をクロスニコル状態にしたとき、金属電極側から帯状の
光遮断部42が形成された。
第5図(2)はセル窓の対向する二辺が金属電極5と接
する液晶セルである。金属電極5に或る電圧を印加する
と、第3図(3)と同様の動作が起こり、二つの金属電
極側から帯状の光遮断部42が形成され、電圧を印加しな
い時に比べて光透過部41の面積が小さくなった。第5図
(3)は二つのセル窓に接する金属電極を一つの電極で
形成した液晶セルであり、第5図(2)のように独立し
た金属電極を形成しなくても、全く同じ絞り動作が起こ
ることを示したものである。
する液晶セルである。金属電極5に或る電圧を印加する
と、第3図(3)と同様の動作が起こり、二つの金属電
極側から帯状の光遮断部42が形成され、電圧を印加しな
い時に比べて光透過部41の面積が小さくなった。第5図
(3)は二つのセル窓に接する金属電極を一つの電極で
形成した液晶セルであり、第5図(2)のように独立し
た金属電極を形成しなくても、全く同じ絞り動作が起こ
ることを示したものである。
第5図(4)はセル窓の三辺が金属電極5に接する液晶
セルである。この場合も同様に電圧を印加すると三方の
金属電極側から光遮断部42が形成された。
セルである。この場合も同様に電圧を印加すると三方の
金属電極側から光遮断部42が形成された。
第5図(5)はセル窓の全周囲が金属電極5に接する液
晶セルである。この場合はセル窓の中点を中心とする円
形の光透過部41が形成された。
晶セルである。この場合はセル窓の中点を中心とする円
形の光透過部41が形成された。
このようにセル窓と金属電極のパターンにより、液晶セ
ルの窓に種々の形の絞りが形成されることがわかった。
また、これらはいずれも金属電極5に印加する実効電圧
の大きさを変えることにより、開口率が変化した。
ルの窓に種々の形の絞りが形成されることがわかった。
また、これらはいずれも金属電極5に印加する実効電圧
の大きさを変えることにより、開口率が変化した。
第5図に示した液晶セルはセル窓の形がいずれも正方形
の場合であるが、絞り動作を行うためには必ずしもセル
窓は正方形である必要はなく、長方形や三角形,五角形
あるいは円形など、どんな形のセル窓であってもよいこ
とは容易に推察でき、またこの場合、金属電極の形と数
によって、あらゆる形の絞り動作ができることも明白で
ある。
の場合であるが、絞り動作を行うためには必ずしもセル
窓は正方形である必要はなく、長方形や三角形,五角形
あるいは円形など、どんな形のセル窓であってもよいこ
とは容易に推察でき、またこの場合、金属電極の形と数
によって、あらゆる形の絞り動作ができることも明白で
ある。
また、本発明に係る絞り動作をこれまでツイストネマチ
ック液晶セルを例にとって説明してきたが、液晶セルの
タイプはこれに限定されず、すべてのタイプの液晶セル
において、本発明は実現可能である。すなわち、液晶セ
ルとして、ツイストネマチックセル,スーパーツイスト
ネマチックセル,電界制御複屈折型セル,コレステリッ
クセル,プレオクロイックセル(ゲストホスト型セ
ル),動的散乱型セル,強誘電性液晶セル等すべてのタ
イプの液晶セルが本発明の対象になる。また、これらの
セルに使用する液晶材料にも制約は認められず、ネマチ
ック液晶,2周波駆動用ネマチック液晶,コレステリック
液晶,強誘電性液晶など、電界または電流によって動作
する液晶はすべて使用できる。
ック液晶セルを例にとって説明してきたが、液晶セルの
タイプはこれに限定されず、すべてのタイプの液晶セル
において、本発明は実現可能である。すなわち、液晶セ
ルとして、ツイストネマチックセル,スーパーツイスト
ネマチックセル,電界制御複屈折型セル,コレステリッ
クセル,プレオクロイックセル(ゲストホスト型セ
ル),動的散乱型セル,強誘電性液晶セル等すべてのタ
イプの液晶セルが本発明の対象になる。また、これらの
セルに使用する液晶材料にも制約は認められず、ネマチ
ック液晶,2周波駆動用ネマチック液晶,コレステリック
液晶,強誘電性液晶など、電界または電流によって動作
する液晶はすべて使用できる。
本発明に係る液晶セルを用いて絞り動作を行わせるため
に、金属電極に印加する電圧信号は直流であっても交流
であってもよく、また片極性信号であっても両極性信号
であってもよい。さらに、これまで述べてきた液晶セル
の絞り動作は、印加する信号波形によって定常的に行わ
せることもでき、また、必要な時間だけ瞬間的に行わせ
ることも可能である。
に、金属電極に印加する電圧信号は直流であっても交流
であってもよく、また片極性信号であっても両極性信号
であってもよい。さらに、これまで述べてきた液晶セル
の絞り動作は、印加する信号波形によって定常的に行わ
せることもでき、また、必要な時間だけ瞬間的に行わせ
ることも可能である。
以下に本発明の内容をより明瞭にするため、以下具体例
を用いて説明する。
を用いて説明する。
〔実施例1〕 第1図に示した液晶セルのうら、下板2として、表面抵
抗108Ω/□のネサガラスを用い、上板3として、表面
抵抗30Ω/□のITOガラスを用いてツイストネマチック
型液晶セルを作製した。セル寸法は、下板2、上板3と
も一辺が20mmの正方形であり、セル窓寸法は、電極端子
間距離ab,cdがいずれも10mmになるようにした。金属電
極5〜8はアルミニウムの蒸着法により形成した。スペ
ーサ厚みは6μmであり、ここにP型ネマチック液晶を
注入したところ、2枚の透明電極9,10間の直流抵抗は2
×109Ωであった。このようにして作った液晶セルを2
枚の偏光板で挟み、それぞれの偏光軸が液晶の配向方向
と一致するようにし、液晶セルの一方から白色光を照射
して、セル窓の光透過状態を観察した。下板電極5に+
6Vの直流電圧を加え、上板電極7,8を接地したところ、
無印加時は、全面光透過状態であったセル窓に、第6図
に示すような光遮断部42が形成された。上板電極7,8を
接地置したまま、下板電極5に印加する電圧を変化させ
たところ、光遮断部の面積が変化した。セル窓全面積に
対する光透過部面積の百分率を開口率と定義すると、開
口率は印加電圧によって第7図のように変化した。
抗108Ω/□のネサガラスを用い、上板3として、表面
抵抗30Ω/□のITOガラスを用いてツイストネマチック
型液晶セルを作製した。セル寸法は、下板2、上板3と
も一辺が20mmの正方形であり、セル窓寸法は、電極端子
間距離ab,cdがいずれも10mmになるようにした。金属電
極5〜8はアルミニウムの蒸着法により形成した。スペ
ーサ厚みは6μmであり、ここにP型ネマチック液晶を
注入したところ、2枚の透明電極9,10間の直流抵抗は2
×109Ωであった。このようにして作った液晶セルを2
枚の偏光板で挟み、それぞれの偏光軸が液晶の配向方向
と一致するようにし、液晶セルの一方から白色光を照射
して、セル窓の光透過状態を観察した。下板電極5に+
6Vの直流電圧を加え、上板電極7,8を接地したところ、
無印加時は、全面光透過状態であったセル窓に、第6図
に示すような光遮断部42が形成された。上板電極7,8を
接地置したまま、下板電極5に印加する電圧を変化させ
たところ、光遮断部の面積が変化した。セル窓全面積に
対する光透過部面積の百分率を開口率と定義すると、開
口率は印加電圧によって第7図のように変化した。
〔実施例2〕 実施例1で作製したものと同じ液晶セルを用い、下板電
極5,6に+4Vの直流電圧を加え、上板電極7,8を接地した
ところ、無印加時は全面光透過状態であったセル窓に、
第8図に示すような光遮断部42が形成された。上板電極
7,8を接地したまま下板電極5に印加する電圧を変化さ
せたところ、光遮断部の面積が変化した。開口率は印加
電圧によって第9図のように変化した。
極5,6に+4Vの直流電圧を加え、上板電極7,8を接地した
ところ、無印加時は全面光透過状態であったセル窓に、
第8図に示すような光遮断部42が形成された。上板電極
7,8を接地したまま下板電極5に印加する電圧を変化さ
せたところ、光遮断部の面積が変化した。開口率は印加
電圧によって第9図のように変化した。
〔実施例3〕 液晶セルの下板2として、表面抵抗2×107Ω/□のネ
サガラスを用い、上板3として表面抵抗32Ω/□のITO
ガラスを用いてゲストホスト型液晶セルを作製した。セ
ル寸法は実施例1と同一にし、下板2の透明電極上に第
5図(5)に示すような金属電極5をアルミニウムの蒸
着法により形成した。スペーサ厚みは10μmであり、こ
こに2色性色素を含むP型ネマチック液晶を注入したと
ころ、2枚の透明電極間のインピーダンスは6.2×106Ω
であった。偏光板1枚をその偏光軸が液晶の配向方向と
一致するように液晶セルの外側に配置し、偏光板側から
白色光を照射してセル窓を観察したところ、電圧無印加
時にはセル窓は光遮断状態となった。下板の金属電極
に、周波数1KHz、電圧12Vの両極性信号を印加し、上板
の電極を接地したところ、第10図に示すような光透過部
41が形成された。金属電極に印加する電圧振幅またはデ
ューティを変化させたところ光透過部の面積が変化し
た。
サガラスを用い、上板3として表面抵抗32Ω/□のITO
ガラスを用いてゲストホスト型液晶セルを作製した。セ
ル寸法は実施例1と同一にし、下板2の透明電極上に第
5図(5)に示すような金属電極5をアルミニウムの蒸
着法により形成した。スペーサ厚みは10μmであり、こ
こに2色性色素を含むP型ネマチック液晶を注入したと
ころ、2枚の透明電極間のインピーダンスは6.2×106Ω
であった。偏光板1枚をその偏光軸が液晶の配向方向と
一致するように液晶セルの外側に配置し、偏光板側から
白色光を照射してセル窓を観察したところ、電圧無印加
時にはセル窓は光遮断状態となった。下板の金属電極
に、周波数1KHz、電圧12Vの両極性信号を印加し、上板
の電極を接地したところ、第10図に示すような光透過部
41が形成された。金属電極に印加する電圧振幅またはデ
ューティを変化させたところ光透過部の面積が変化し
た。
また前記とは逆に上板電極に信号電圧を印加し、下板の
金属電極を接地しても全く同じ現象が見られた。
金属電極を接地しても全く同じ現象が見られた。
〔実施例4〕 液晶セルの下板2として、表面抵抗5×106Ω/□のネ
サガラスを用い、上板3として表面抵抗32Ω/□のITO
ガラスを用いてツイストネマチック液晶セルを作製し
た。セル寸法は実施例1と同一にし、下板2の透明電極
上に第5図(5)に示すような金属電極5をアルミニウ
ム蒸着法により形成した。スペーサ厚みは5μmであ
り、ここに、2周波駆動用ネマチック液晶を注入したと
ころ、2枚の透明電極間のインピーダンスは1KHzにおい
て4×106Ω,150KHzにおいて2×104Ωであった。上板
電極を接地し、下板電極5に周波数1KHz,振幅8Vの交流
電圧を印加したところ、無印加時は全面光透過状態であ
ったセル窓に、第11図に示すような光遮断部42が形成さ
れた。次に下板電極に同じ電圧を印加したまま、上板電
極に周波数150KHz,振幅6Vの交流電圧を印加したとこ
ろ、第12図に示すような、ドーナツ状の光遮断部42が形
成された。この実施例において、1KHzまたは150KHzの電
圧振幅を変化させると、第11図および第12図の開口率が
変化した。
サガラスを用い、上板3として表面抵抗32Ω/□のITO
ガラスを用いてツイストネマチック液晶セルを作製し
た。セル寸法は実施例1と同一にし、下板2の透明電極
上に第5図(5)に示すような金属電極5をアルミニウ
ム蒸着法により形成した。スペーサ厚みは5μmであ
り、ここに、2周波駆動用ネマチック液晶を注入したと
ころ、2枚の透明電極間のインピーダンスは1KHzにおい
て4×106Ω,150KHzにおいて2×104Ωであった。上板
電極を接地し、下板電極5に周波数1KHz,振幅8Vの交流
電圧を印加したところ、無印加時は全面光透過状態であ
ったセル窓に、第11図に示すような光遮断部42が形成さ
れた。次に下板電極に同じ電圧を印加したまま、上板電
極に周波数150KHz,振幅6Vの交流電圧を印加したとこ
ろ、第12図に示すような、ドーナツ状の光遮断部42が形
成された。この実施例において、1KHzまたは150KHzの電
圧振幅を変化させると、第11図および第12図の開口率が
変化した。
〔実施例5〕 液晶セルの下板2として、表面抵抗1.2×105Ω/□のネ
サガラスを用い、上板3として、表面抵抗32Ω/□のIT
Oガラスを用いて強誘電性液晶セルを作製した。セル寸
法は実施例1と同一にし、下板2の透明電極上に第5図
(4)に示すような金属電極5をアルミニウム蒸着法に
より形成した。スペーサ厚みは2.2μmであり、ここに
室温強誘電性液晶を注入したところ、2枚の透明電極間
のインピーダンスは1KHzにおいて6×104Ωであった。
2枚の偏光板の偏光軸を直交させ、一方の偏光板の偏光
軸を液晶のディレクタの方向と一致させるようにして、
液晶セルを2枚の偏光板で挟んだところ、セル窓は全面
光遮断状態になった。上板電極を接地し、下板電極5に
電圧+20V,パルス幅1msの矩形波信号を印加したとこ
ろ、第13図に示すような光透過部41が形成され、この状
態は次に何らかの信号を印加しない限り保存された。次
に下板電極に電圧−20V,パルス幅1.5msの矩形波信号を
印加したところ、第13図に示した光透過部41が消失し、
セル窓は全面光遮断状態になった。また、この実施例に
おいて、下板電極に印加する矩形波信号の電圧またはパ
ルス幅を変化させると光透過部41の面積が変化した。さ
らに、またこの実施例において、液晶セルと2枚の偏光
板のなす相対角度を45゜ずらすと、光透過部と光遮断部
が逆転して、同じ挙動を示した。
サガラスを用い、上板3として、表面抵抗32Ω/□のIT
Oガラスを用いて強誘電性液晶セルを作製した。セル寸
法は実施例1と同一にし、下板2の透明電極上に第5図
(4)に示すような金属電極5をアルミニウム蒸着法に
より形成した。スペーサ厚みは2.2μmであり、ここに
室温強誘電性液晶を注入したところ、2枚の透明電極間
のインピーダンスは1KHzにおいて6×104Ωであった。
2枚の偏光板の偏光軸を直交させ、一方の偏光板の偏光
軸を液晶のディレクタの方向と一致させるようにして、
液晶セルを2枚の偏光板で挟んだところ、セル窓は全面
光遮断状態になった。上板電極を接地し、下板電極5に
電圧+20V,パルス幅1msの矩形波信号を印加したとこ
ろ、第13図に示すような光透過部41が形成され、この状
態は次に何らかの信号を印加しない限り保存された。次
に下板電極に電圧−20V,パルス幅1.5msの矩形波信号を
印加したところ、第13図に示した光透過部41が消失し、
セル窓は全面光遮断状態になった。また、この実施例に
おいて、下板電極に印加する矩形波信号の電圧またはパ
ルス幅を変化させると光透過部41の面積が変化した。さ
らに、またこの実施例において、液晶セルと2枚の偏光
板のなす相対角度を45゜ずらすと、光透過部と光遮断部
が逆転して、同じ挙動を示した。
〔実施例6〕 第1図に示した液晶セルのうち、下板2として、表面抵
抗1.2×107Ω/□のネサガラスを用い、上板3として、
表面抵抗9×107Ω/□のネサガラスを用いてツイスト
ネマチック型液晶セルを作製した。セル寸法は実施例1
と同一にし、スペーサ厚みを9μmとして、ここにP型
ネマチック液晶を注入したところ、2枚の透明電極間の
インピーダンスは1KHzにおいて2×107Ωであった。上
板電極を接地し、下板電極に周波数1KHz,電圧5Vの交流
信号を印加したところ、無印加時は全面光透過状態であ
ったセル窓に、第14図に示すような光遮断部42が形成さ
れた。上板電極を接地したまま、下板電極に印加する電
圧を変化させたところ、開口率が変化した。
抗1.2×107Ω/□のネサガラスを用い、上板3として、
表面抵抗9×107Ω/□のネサガラスを用いてツイスト
ネマチック型液晶セルを作製した。セル寸法は実施例1
と同一にし、スペーサ厚みを9μmとして、ここにP型
ネマチック液晶を注入したところ、2枚の透明電極間の
インピーダンスは1KHzにおいて2×107Ωであった。上
板電極を接地し、下板電極に周波数1KHz,電圧5Vの交流
信号を印加したところ、無印加時は全面光透過状態であ
ったセル窓に、第14図に示すような光遮断部42が形成さ
れた。上板電極を接地したまま、下板電極に印加する電
圧を変化させたところ、開口率が変化した。
〔実施例7〜12〕 液晶セルの下板2として、表面抵抗4×109Ω/□のネ
サガラスを用い、上板3として、表面抵抗30Ω/□のIT
Oガラスを用いてツイストネマチック型液晶セルを形成
した。セル寸法は実施例1と同一にし、下板2の透明電
極上に、第15図(1)〜(6)に示すような金属電極5
をアルミニウム蒸着法により形成した。スペーサ厚みは
9μmであり、ここにP型ネマチック液晶を注入したと
ころ、2枚の透明電極間のインピーダンスは1KHzにおい
て、8×107Ωであった。上板電極を接地し、下板電極1
1に10Vの交流電圧を印加したところ、無印加時は全面光
透過状態であったセル窓に第15図(1)〜(6)に示す
ような光遮断部42が形成された。上板電極を接地したま
ま、下板電極5に印加する電圧振幅またはデューティ比
にを変化させたところ開口率が変化した。
サガラスを用い、上板3として、表面抵抗30Ω/□のIT
Oガラスを用いてツイストネマチック型液晶セルを形成
した。セル寸法は実施例1と同一にし、下板2の透明電
極上に、第15図(1)〜(6)に示すような金属電極5
をアルミニウム蒸着法により形成した。スペーサ厚みは
9μmであり、ここにP型ネマチック液晶を注入したと
ころ、2枚の透明電極間のインピーダンスは1KHzにおい
て、8×107Ωであった。上板電極を接地し、下板電極1
1に10Vの交流電圧を印加したところ、無印加時は全面光
透過状態であったセル窓に第15図(1)〜(6)に示す
ような光遮断部42が形成された。上板電極を接地したま
ま、下板電極5に印加する電圧振幅またはデューティ比
にを変化させたところ開口率が変化した。
(5)発明の効果 以上詳細に説明したように、本発明により、金属電極間
表面抵抗が液晶の抵抗(上下板間)と同じかまたはそれ
以上の金属電極間表面抵抗を有する透明電極を用いて液
晶セルを作製し、2枚の透明電極間に電圧を印加する
と、液晶セル面内に電位差分布が生じるため、セル窓に
それに応じた光透過部と光遮断部が形成された。また印
加する電圧を変化することにより光透過部と光遮断部の
割合が変化するので、開口率を自由にコントロールする
ことができた。さらにまた透明電極上に形成する金属電
極の形状によって、任意の形の光透過部を作ることがで
きた。上記の作用により、本発明に係る液晶セルは、面
積変調機能を有する液晶光シャッタとして、液晶ディス
プレイ,液晶プリンター用ヘッドその他に応用すること
ができる。また、これらの動作を行わせるために必要な
信号配線は、2枚の透明電極に対し、それぞれ1本で済
むので、セル構造が簡単であるほか、液晶セルの高密度
マトリックス化およびアレイ化が容易であるという利点
がある。
表面抵抗が液晶の抵抗(上下板間)と同じかまたはそれ
以上の金属電極間表面抵抗を有する透明電極を用いて液
晶セルを作製し、2枚の透明電極間に電圧を印加する
と、液晶セル面内に電位差分布が生じるため、セル窓に
それに応じた光透過部と光遮断部が形成された。また印
加する電圧を変化することにより光透過部と光遮断部の
割合が変化するので、開口率を自由にコントロールする
ことができた。さらにまた透明電極上に形成する金属電
極の形状によって、任意の形の光透過部を作ることがで
きた。上記の作用により、本発明に係る液晶セルは、面
積変調機能を有する液晶光シャッタとして、液晶ディス
プレイ,液晶プリンター用ヘッドその他に応用すること
ができる。また、これらの動作を行わせるために必要な
信号配線は、2枚の透明電極に対し、それぞれ1本で済
むので、セル構造が簡単であるほか、液晶セルの高密度
マトリックス化およびアレイ化が容易であるという利点
がある。
第1図はこの発明に係る液晶セルの分解状態を示す斜視
図、第2図は絞り動作の起こる原理を示す図、第3図は
液晶セル内の電圧分布とそのとき形成される絞り状態を
示す図、第4図は透明電極の金属電極間表面抵抗と液晶
の系統との比と液晶セルに形成される電圧分布の関係を
示す図、第5図は金属電極の形状とセル窓に形成される
絞り状態を示す図、第6図,第8図,第10図,第11図,
第12図,第13図及び第14図は本実施例でセル窓に形成さ
れる絞り状態を示す図、第7図及び第9図はそれぞれ第
6図及び第8図の開口率と印加する電圧との関係を示す
図、第15図は本実施例として金属電極の形状とセル窓に
形成させる絞り状態を示す図である。 1……液晶セル、2……下板、3……上板、 4……スペーサ、5,6,7,8……金属電極、 9,10……透明電極、41……光透過部、 42……光遮断部。
図、第2図は絞り動作の起こる原理を示す図、第3図は
液晶セル内の電圧分布とそのとき形成される絞り状態を
示す図、第4図は透明電極の金属電極間表面抵抗と液晶
の系統との比と液晶セルに形成される電圧分布の関係を
示す図、第5図は金属電極の形状とセル窓に形成される
絞り状態を示す図、第6図,第8図,第10図,第11図,
第12図,第13図及び第14図は本実施例でセル窓に形成さ
れる絞り状態を示す図、第7図及び第9図はそれぞれ第
6図及び第8図の開口率と印加する電圧との関係を示す
図、第15図は本実施例として金属電極の形状とセル窓に
形成させる絞り状態を示す図である。 1……液晶セル、2……下板、3……上板、 4……スペーサ、5,6,7,8……金属電極、 9,10……透明電極、41……光透過部、 42……光遮断部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−62830(JP,A) 特開 昭59−62831(JP,A) 特開 昭51−71098(JP,A) 特開 昭51−20853(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】それぞれ二枚の金属電極を有する二枚の透
明導電基板で液晶を挟み、前記二枚の透明導電基板の間
に印加する電圧の変化により光の透過面積を変化させる
液晶光シャッタにおいて、前記液晶の前記二枚の透明導
電基板間抵抗R0と前記二枚の対向する透明導電基板の双
方の前記二枚の金属電極間表面抵抗R1との比R1/R0が1
より大きいように構成されていることを特徴とする液晶
光シャッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25002187A JPH0740095B2 (ja) | 1987-10-05 | 1987-10-05 | 液晶光シャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25002187A JPH0740095B2 (ja) | 1987-10-05 | 1987-10-05 | 液晶光シャッタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0192720A JPH0192720A (ja) | 1989-04-12 |
| JPH0740095B2 true JPH0740095B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=17201666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25002187A Expired - Fee Related JPH0740095B2 (ja) | 1987-10-05 | 1987-10-05 | 液晶光シャッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740095B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5073150B2 (ja) * | 2003-06-30 | 2012-11-14 | 旭硝子株式会社 | 光偏向器および光走査装置 |
| JP4370829B2 (ja) * | 2003-06-30 | 2009-11-25 | 旭硝子株式会社 | 偏波制御素子 |
-
1987
- 1987-10-05 JP JP25002187A patent/JPH0740095B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0192720A (ja) | 1989-04-12 |
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