JPH0741386A - ダイヤモンド状被膜基板およびその形成方法 - Google Patents
ダイヤモンド状被膜基板およびその形成方法Info
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- JPH0741386A JPH0741386A JP18808493A JP18808493A JPH0741386A JP H0741386 A JPH0741386 A JP H0741386A JP 18808493 A JP18808493 A JP 18808493A JP 18808493 A JP18808493 A JP 18808493A JP H0741386 A JPH0741386 A JP H0741386A
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気かみそり刃等の基板とダイヤモンド状被
膜との密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発
生を低減させたダイヤモンド状被膜基板およびその形成
方法を提供する。 【構成】 真空チャンバ8内に配置されたNi、若しく
はAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼からなる
基板7に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同時
に、蒸発源13からRu原子を前記基板7に向けて放射す
ることによって、前記基板7の表面にRuからなる中間
層を形成する第1工程と、前記真空チャンバ8内に供給
した炭素を含む反応ガスをプラズマ化し、該プラズマを
前記中間層に向けて放射することによって、該中間層の
表面にダイヤモンド状被膜を形成する第2工程と、を順
次行いダイヤモンド状被膜をRuを主成分とする中間層
を介して前記基板7上に設ける。
膜との密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発
生を低減させたダイヤモンド状被膜基板およびその形成
方法を提供する。 【構成】 真空チャンバ8内に配置されたNi、若しく
はAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼からなる
基板7に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同時
に、蒸発源13からRu原子を前記基板7に向けて放射す
ることによって、前記基板7の表面にRuからなる中間
層を形成する第1工程と、前記真空チャンバ8内に供給
した炭素を含む反応ガスをプラズマ化し、該プラズマを
前記中間層に向けて放射することによって、該中間層の
表面にダイヤモンド状被膜を形成する第2工程と、を順
次行いダイヤモンド状被膜をRuを主成分とする中間層
を介して前記基板7上に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気かみそり刃等の基
板表面に、その特性の向上、及び表面保護の目的でダイ
ヤモンド状被膜を形成するものに関し、特に基板とダイ
ヤモンド状被膜との密着性に優れたダイヤモンド状被膜
基板およびその形成方法に関する。
板表面に、その特性の向上、及び表面保護の目的でダイ
ヤモンド状被膜を形成するものに関し、特に基板とダイ
ヤモンド状被膜との密着性に優れたダイヤモンド状被膜
基板およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板とダイヤモンド状被膜との密
着性を向上させるために、その基板とダイヤモンド状被
膜との間に中間層を形成させるものが提案されており、
例えば特開平1−317197号公報には、プラズマC
VD法により基板上にシリコン(Si)を主成分とする
中間層を形成し、その中間層の上にダイヤモンド状被膜
を形成する技術が示されている。これにより、セラミッ
クス基板やSi基板などの基板上に直接ダイヤモンド状
被膜を形成した場合に比べて基板に対するダイヤモンド
状被膜の密着性を向上させることが可能であった。
着性を向上させるために、その基板とダイヤモンド状被
膜との間に中間層を形成させるものが提案されており、
例えば特開平1−317197号公報には、プラズマC
VD法により基板上にシリコン(Si)を主成分とする
中間層を形成し、その中間層の上にダイヤモンド状被膜
を形成する技術が示されている。これにより、セラミッ
クス基板やSi基板などの基板上に直接ダイヤモンド状
被膜を形成した場合に比べて基板に対するダイヤモンド
状被膜の密着性を向上させることが可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術はセラミックス基板やSi基板などの基板上にダ
イヤモンド状被膜を形成する場合を想定しており、電気
かみそり刃等に良く用いられるニッケル(Ni)、アル
ミニウム(Al)、又はステンレス鋼にダイヤモンド状
被膜を形成する場合については検討されておらず、例え
ばNi基板にSiCやSi3N4らなる中間層を形成し、そ
の上にダイヤモンド状被膜を形成した場合には、密着強
度不足のためにダイヤモンド状被膜の剥離が発生する場
合があった。
来技術はセラミックス基板やSi基板などの基板上にダ
イヤモンド状被膜を形成する場合を想定しており、電気
かみそり刃等に良く用いられるニッケル(Ni)、アル
ミニウム(Al)、又はステンレス鋼にダイヤモンド状
被膜を形成する場合については検討されておらず、例え
ばNi基板にSiCやSi3N4らなる中間層を形成し、そ
の上にダイヤモンド状被膜を形成した場合には、密着強
度不足のためにダイヤモンド状被膜の剥離が発生する場
合があった。
【0004】従って、電気かみそり刃等の基板に対して
どのような種類の中間層が最も適しているのか不明瞭で
あった。
どのような種類の中間層が最も適しているのか不明瞭で
あった。
【0005】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であって、電気かみそり刃等の基板とダイヤモンド状被
膜との密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発
生を低減させたダイヤモンド状被膜基板およびその形成
方法を提供することを目的とする。
であって、電気かみそり刃等の基板とダイヤモンド状被
膜との密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発
生を低減させたダイヤモンド状被膜基板およびその形成
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するために手段】本発明のダイヤモンド状
被膜基板は、ダイヤモンド状被膜をRuを主成分とする
中間層を介してNi、若しくはAlを主成分とする基板
上、又はステンレス鋼からなる基板上に設けたことを特
徴し、また、その中間層を組成比率が傾斜構造を有する
RuとCの混合層とすることを特徴とする。
被膜基板は、ダイヤモンド状被膜をRuを主成分とする
中間層を介してNi、若しくはAlを主成分とする基板
上、又はステンレス鋼からなる基板上に設けたことを特
徴し、また、その中間層を組成比率が傾斜構造を有する
RuとCの混合層とすることを特徴とする。
【0007】そして、本発明の第1のダイヤモンド状被
膜基板形成方法は、真空チャンバ内に配置されたNi、
若しくはAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼か
らなる基板に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同
時に、蒸発源からRu原子を前記基板に向けて放射する
ことによって、前記基板の表面にRuからなる中間層を
形成する第1工程と、前記真空チャンバ内に供給した炭
素を含む反応ガスをプラズマ化し、該プラズマを前記中
間層に向けて放射することによって、該中間層の表面に
ダイヤモンド状被膜を形成する第2工程と、からなるこ
とを特徴とする。
膜基板形成方法は、真空チャンバ内に配置されたNi、
若しくはAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼か
らなる基板に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同
時に、蒸発源からRu原子を前記基板に向けて放射する
ことによって、前記基板の表面にRuからなる中間層を
形成する第1工程と、前記真空チャンバ内に供給した炭
素を含む反応ガスをプラズマ化し、該プラズマを前記中
間層に向けて放射することによって、該中間層の表面に
ダイヤモンド状被膜を形成する第2工程と、からなるこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の第2のダイヤモンド状被膜
基板形成方法は、ガス供給量が所定値まで漸次増加する
ように真空チャンバ内に供給した炭素を含む反応ガスを
プラズマ化し、該プラズマを前記真空チャンバ内に配置
されたNi、若しくはAlを主成分とする基板、又はステ
ンレス鋼からなる基板に向けて放射すると共に、前記基
板に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同時に、蒸
発源からRu原子を蒸発速度が零値まで漸次低減するよ
うに前記基板に向けて放射することによって、前記基板
の表面にRuとCの混合層からなる中間層を形成する第
1工程と、前記真空チャンバ内に供給した炭素を含む反
応ガスをプラズマ化し、該プラズマを前記中間層に向け
て放射することによって、該中間層の表面にダイヤモン
ド状被膜を形成する第2工程と、からなることを特徴と
する。
基板形成方法は、ガス供給量が所定値まで漸次増加する
ように真空チャンバ内に供給した炭素を含む反応ガスを
プラズマ化し、該プラズマを前記真空チャンバ内に配置
されたNi、若しくはAlを主成分とする基板、又はステ
ンレス鋼からなる基板に向けて放射すると共に、前記基
板に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同時に、蒸
発源からRu原子を蒸発速度が零値まで漸次低減するよ
うに前記基板に向けて放射することによって、前記基板
の表面にRuとCの混合層からなる中間層を形成する第
1工程と、前記真空チャンバ内に供給した炭素を含む反
応ガスをプラズマ化し、該プラズマを前記中間層に向け
て放射することによって、該中間層の表面にダイヤモン
ド状被膜を形成する第2工程と、からなることを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明によれば、Ni、若しくはAlを主成分と
する基板、又はステンレス鋼からなる基板とダイヤモン
ド状被膜との密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の
剥離発生を低減させたダイヤモンド状被膜基板が形成さ
れる。
する基板、又はステンレス鋼からなる基板とダイヤモン
ド状被膜との密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の
剥離発生を低減させたダイヤモンド状被膜基板が形成さ
れる。
【0010】また、本発明のダイヤモンド状被膜基板形
成方法によれば、第1工程において中間層の形成にイオ
ンのエネルギーを利用するため、イオン注入により中間
層が基板と強固に密着する。
成方法によれば、第1工程において中間層の形成にイオ
ンのエネルギーを利用するため、イオン注入により中間
層が基板と強固に密着する。
【0011】更に、本発明の第2のダイヤモンド状被膜
基板形成方法によれば、組成比率が傾斜構造を有する中
間層が形成される。
基板形成方法によれば、組成比率が傾斜構造を有する中
間層が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明をその一実施例を示す図面に基
づいて説明する。図1は、本発明のダイヤモンド状被膜
基板を形成するための装置を示す概略断面図である。
づいて説明する。図1は、本発明のダイヤモンド状被膜
基板を形成するための装置を示す概略断面図である。
【0013】同図において、1はマイクロ波供給手段で
あり、マイクロ波供給手段1で発生されたマイクロ波
は、導波管2、マイクロ波導入窓3を通って、プラズマ
発生室4に導かれる。5はプラズマ発生室4にアルゴン
(Ar)ガスなどの放電ガスを導入させる放電ガス導入
管、6はプラズマ発生室4の周囲に配置されたプラズマ
磁界発生装置であり、マイクロ波による高周波磁界とプ
ラズマ磁界発生装置6からの磁界を作用させて、プラズ
マ発生室4に高密度のプラズマを形成する。そして、こ
のプラズマはプラズマ磁界発生装置6による発散磁界に
沿って基板7を配した真空チャンバ8に導かれる。
あり、マイクロ波供給手段1で発生されたマイクロ波
は、導波管2、マイクロ波導入窓3を通って、プラズマ
発生室4に導かれる。5はプラズマ発生室4にアルゴン
(Ar)ガスなどの放電ガスを導入させる放電ガス導入
管、6はプラズマ発生室4の周囲に配置されたプラズマ
磁界発生装置であり、マイクロ波による高周波磁界とプ
ラズマ磁界発生装置6からの磁界を作用させて、プラズ
マ発生室4に高密度のプラズマを形成する。そして、こ
のプラズマはプラズマ磁界発生装置6による発散磁界に
沿って基板7を配した真空チャンバ8に導かれる。
【0014】従って、上述のマイクロ波供給手段1、導
波管2、マイクロ波導入窓3、プラズマ発生室4、放電
ガス導入管5、プラズマ磁界発生装置6により構成され
たECR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマCVD装
置からのプラズマ流が基板7に放射されることになる。
波管2、マイクロ波導入窓3、プラズマ発生室4、放電
ガス導入管5、プラズマ磁界発生装置6により構成され
たECR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマCVD装
置からのプラズマ流が基板7に放射されることになる。
【0015】ここで、基板7は真空チャンバ8の背面に
対して垂直に枢着された軸(図示せず)の回りに回転自
在に設けられた筒状基板ホルダ9の周側面に装着された
基板であり、複数個の基板7が等間隔で取付けられてい
る。尚、本実施例では、基板7としてニッケル(Ni)
基板を用い、基板ホルダ9の周側面に数十個装着してい
る。この結果、一回の真空排気によって処理できる基板
の個数が増大できることになる。
対して垂直に枢着された軸(図示せず)の回りに回転自
在に設けられた筒状基板ホルダ9の周側面に装着された
基板であり、複数個の基板7が等間隔で取付けられてい
る。尚、本実施例では、基板7としてニッケル(Ni)
基板を用い、基板ホルダ9の周側面に数十個装着してい
る。この結果、一回の真空排気によって処理できる基板
の個数が増大できることになる。
【0016】10は真空チャンバ8内に原料ガスとしてメ
タン(CH4)ガスを導入させる反応ガス導入管であ
り、後述するガス導入部10aと、ガス放出部10bにより
構成され、その導入されたCH4ガスはプラズマの作用
により分解される。11は高周波電源(13.56MHz)であ
り、所定の高周波電圧(RF電圧)を基板ホルダ9に印
加し、基板7に負の自己バイアス(−50V)を発生させ
ている。これは、プラズマ中における電界によるイオン
の移動速度は電子に比べて遅いため、RF電圧印加中の
電位の振れに対して、電子は追随するが、イオンが追随
できないことを利用している。従って、RF電圧を基板
7に印加することにより、基板7に電子が多く放射さ
れ、基板7に負の自己バイアスが発生することになり、
プラズマ中の正イオンが引き込まれ、基板7上にダイヤ
モンド状被膜が形成される。
タン(CH4)ガスを導入させる反応ガス導入管であ
り、後述するガス導入部10aと、ガス放出部10bにより
構成され、その導入されたCH4ガスはプラズマの作用
により分解される。11は高周波電源(13.56MHz)であ
り、所定の高周波電圧(RF電圧)を基板ホルダ9に印
加し、基板7に負の自己バイアス(−50V)を発生させ
ている。これは、プラズマ中における電界によるイオン
の移動速度は電子に比べて遅いため、RF電圧印加中の
電位の振れに対して、電子は追随するが、イオンが追随
できないことを利用している。従って、RF電圧を基板
7に印加することにより、基板7に電子が多く放射さ
れ、基板7に負の自己バイアスが発生することになり、
プラズマ中の正イオンが引き込まれ、基板7上にダイヤ
モンド状被膜が形成される。
【0017】12は基板ホルダ9の周側面を囲繞するよう
に所定距離隔てて設けられた金属製の筒状シールドカバ
ーであり、接地電極に接続されている。このシールドカ
バー12は、被膜形成時に基板ホルダ9に印加されるRF
電圧によって被膜形成個所以外の基板ホルダ9と真空チ
ャンバ8との間で放電が発生するのを防止するために設
けられており、基板ホルダ9とシールドカバー12との間
隙が電子の平均自由行程以下の距離となるように配置し
ている。これは、基板ホルダ9とシールドカバー12との
間隙を電子の平均自由行程以下、即ち、何らかの原因で
発生した電子が電界により加速され、気体原子と衝突せ
ずに移動できる平均距離以下に設定することにより、電
子が気体原子と衝突する確率を下げ、雪崩的に電離が進
行するのを防止している。
に所定距離隔てて設けられた金属製の筒状シールドカバ
ーであり、接地電極に接続されている。このシールドカ
バー12は、被膜形成時に基板ホルダ9に印加されるRF
電圧によって被膜形成個所以外の基板ホルダ9と真空チ
ャンバ8との間で放電が発生するのを防止するために設
けられており、基板ホルダ9とシールドカバー12との間
隙が電子の平均自由行程以下の距離となるように配置し
ている。これは、基板ホルダ9とシールドカバー12との
間隙を電子の平均自由行程以下、即ち、何らかの原因で
発生した電子が電界により加速され、気体原子と衝突せ
ずに移動できる平均距離以下に設定することにより、電
子が気体原子と衝突する確率を下げ、雪崩的に電離が進
行するのを防止している。
【0018】従って、被膜形成個所以外での放電発生を
防止するためには、基板ホルダ9とシールドカバー12と
の間隙を電子の平均自由行程以下の距離に設定する必要
があり、特に電子の平均自由行程の1/10以下の距離の場
合には効果がある。尚、本実施例では基板ホルダ9とシ
ールドカバー12との間隙を電子の平均自由行程の1/10以
下となる約5mmとした。
防止するためには、基板ホルダ9とシールドカバー12と
の間隙を電子の平均自由行程以下の距離に設定する必要
があり、特に電子の平均自由行程の1/10以下の距離の場
合には効果がある。尚、本実施例では基板ホルダ9とシ
ールドカバー12との間隙を電子の平均自由行程の1/10以
下となる約5mmとした。
【0019】13は電子ビームにより中間層の構成材料と
なるルテニウム(Ru)原子を蒸発させて基板7に向け
て放射する蒸発源、14は蒸発源13から蒸発した構成材料
にエネルギーを付与するために、不活性ガスを供給し、
そのイオンを放射するイオンガンである。尚、本実施例
では不活性ガスとしてArガスを供給している。
なるルテニウム(Ru)原子を蒸発させて基板7に向け
て放射する蒸発源、14は蒸発源13から蒸発した構成材料
にエネルギーを付与するために、不活性ガスを供給し、
そのイオンを放射するイオンガンである。尚、本実施例
では不活性ガスとしてArガスを供給している。
【0020】15はプラズマ発生室4下方のシールドカバ
ー12上部に設けられた第1開口部であって、その第1開
口部15を通ってプラズマ発生室4からの引き出されたプ
ラズマ流が筒状基板ホルダ9に装着された基板7に放射
されるようになっている。16はシールドカバー12下部に
設けられた第2開口部であって、その第2開口部16を通
って蒸発源13、及びイオンガン14からの構成材料、及び
Arイオンが基板ホルダ9に装着された基板7に放射さ
れるようになっている。
ー12上部に設けられた第1開口部であって、その第1開
口部15を通ってプラズマ発生室4からの引き出されたプ
ラズマ流が筒状基板ホルダ9に装着された基板7に放射
されるようになっている。16はシールドカバー12下部に
設けられた第2開口部であって、その第2開口部16を通
って蒸発源13、及びイオンガン14からの構成材料、及び
Arイオンが基板ホルダ9に装着された基板7に放射さ
れるようになっている。
【0021】また、上記反応ガス導入管10は、図2に示
すように、外部から真空チャンバ8内にCH4ガスを導
入するガス導入部10aと、この導入部10aにT字状に接
続されたガス放出部10bにより構成されている。そし
て、ガス放出部10bは基板ホルダ9の回転方向に対して
垂直に配置され、且つ第1開口部15上方の前記回転方向
の上流側に位置するように取付けられている。ガス放出
部10bには、前記回転方向に向けて下方約45度の方向に
複数個の孔17(本実施例では、8個)が形成されてお
り、その孔17のピッチは、ガス導入部10a側が最も大き
く、ガス導入部10aから遠ざかるに従い徐々に小さくな
っている。これにより、導入部10aから導入されたCH
4ガスは放出部10bの各孔17から均等に噴出する。
すように、外部から真空チャンバ8内にCH4ガスを導
入するガス導入部10aと、この導入部10aにT字状に接
続されたガス放出部10bにより構成されている。そし
て、ガス放出部10bは基板ホルダ9の回転方向に対して
垂直に配置され、且つ第1開口部15上方の前記回転方向
の上流側に位置するように取付けられている。ガス放出
部10bには、前記回転方向に向けて下方約45度の方向に
複数個の孔17(本実施例では、8個)が形成されてお
り、その孔17のピッチは、ガス導入部10a側が最も大き
く、ガス導入部10aから遠ざかるに従い徐々に小さくな
っている。これにより、導入部10aから導入されたCH
4ガスは放出部10bの各孔17から均等に噴出する。
【0022】以上のように、基板7の表面にECRプラ
ズマCVD装置による被膜形成手段と、蒸発源13、及び
イオンガン14による被膜形成手段とを有するため、ダイ
ヤモンド状被膜形成工程、及び中間層形成工程を個別に
制御でき、基板上に所望の中間層を容易に形成すること
ができる。
ズマCVD装置による被膜形成手段と、蒸発源13、及び
イオンガン14による被膜形成手段とを有するため、ダイ
ヤモンド状被膜形成工程、及び中間層形成工程を個別に
制御でき、基板上に所望の中間層を容易に形成すること
ができる。
【0023】次に、上記図1実施例装置を用いてNi基
板7の表面にRuを主成分とする中間層を設け、その上
にダイヤモンド状被膜を形成する方法について、中間層
としてRu層を形成する場合と、Ruと炭素(C)の混合
層を形成する場合について、夫々第1、及び第2実施例
として以下に説明する。
板7の表面にRuを主成分とする中間層を設け、その上
にダイヤモンド状被膜を形成する方法について、中間層
としてRu層を形成する場合と、Ruと炭素(C)の混合
層を形成する場合について、夫々第1、及び第2実施例
として以下に説明する。
【0024】先ず、第1実施例として基板7の表面にR
u層の中間層を設け、その上にダイヤモンド状被膜を形
成する場合について説明する。
u層の中間層を設け、その上にダイヤモンド状被膜を形
成する場合について説明する。
【0025】初めに、基板ホルダ9の周側面に数十個の
Ni基板7を等間隔で装着する。そして、真空チャンバ
8内を10-5〜10-7Torrに排気し、基板ホルダ9を約10rp
mの速度で回転させる。次に、イオンガン14にArガスを
供給して、Arイオンを取り出して、これを基板13の
表面に放射する。この時のArイオンの加速電圧は400e
V、イオン電流密度は0.3mA/cm2に設定した。一方、Ar
イオンの放射と同時に蒸発源13を駆動し、Ru原子を蒸
発させて基板7の表面に放射する。この時のRuの蒸発
速度は基板7上での成膜速度に換算して420Å/minに設
定した。
Ni基板7を等間隔で装着する。そして、真空チャンバ
8内を10-5〜10-7Torrに排気し、基板ホルダ9を約10rp
mの速度で回転させる。次に、イオンガン14にArガスを
供給して、Arイオンを取り出して、これを基板13の
表面に放射する。この時のArイオンの加速電圧は400e
V、イオン電流密度は0.3mA/cm2に設定した。一方、Ar
イオンの放射と同時に蒸発源13を駆動し、Ru原子を蒸
発させて基板7の表面に放射する。この時のRuの蒸発
速度は基板7上での成膜速度に換算して420Å/minに設
定した。
【0026】以上の工程を5分程度行い、基板7の表面
に膜厚200ÅのRu層の中間層を形成した。
に膜厚200ÅのRu層の中間層を形成した。
【0027】次に、蒸発源13、及びイオンガン14からの
Ru原子及びArイオンの放射を止め、ECRプラズマC
VD装置の放電ガス導入管5からArガスを流量40sccm
で供給すると共に、マイクロ波供給手段1から2.45GH
z,100Wのマイクロ波を供給して、プラズマ発生室4内
に形成されたArプラズマを基板7の表面に放射する。
これと同時に、基板7に発生する自己バイアスが−50V
となるように、高周波電源11から13.56MHzのRF電圧を
基板ホルダ12に印加し、反応ガス導入管10からCH4
ガスを流量100sccmで供給する。
Ru原子及びArイオンの放射を止め、ECRプラズマC
VD装置の放電ガス導入管5からArガスを流量40sccm
で供給すると共に、マイクロ波供給手段1から2.45GH
z,100Wのマイクロ波を供給して、プラズマ発生室4内
に形成されたArプラズマを基板7の表面に放射する。
これと同時に、基板7に発生する自己バイアスが−50V
となるように、高周波電源11から13.56MHzのRF電圧を
基板ホルダ12に印加し、反応ガス導入管10からCH4
ガスを流量100sccmで供給する。
【0028】以上の工程を15分程度行い、基板7に形成
された中間層の上に膜厚1200Åのダイヤモンド状被膜を
形成した。従って、上記二つの工程の結果、基板7の表
面にRu層の中間層を介してダイヤモンド状被膜が形成
されることになる。
された中間層の上に膜厚1200Åのダイヤモンド状被膜を
形成した。従って、上記二つの工程の結果、基板7の表
面にRu層の中間層を介してダイヤモンド状被膜が形成
されることになる。
【0029】次に、第2実施例として基板7の表面にR
uとCの混合層となる中間層を設け、その上にダイヤモ
ンド状被膜を形成する場合について説明する。
uとCの混合層となる中間層を設け、その上にダイヤモ
ンド状被膜を形成する場合について説明する。
【0030】先ず、上記第1実施例の場合と同様に、基
板ホルダ9の周側面に数十個のNi基板7を等間隔で装
着し、真空チャンバ8内を10-5〜10-7Torrに排気して、
基板ホルダ9を約10rpmの速度で回転させる。
板ホルダ9の周側面に数十個のNi基板7を等間隔で装
着し、真空チャンバ8内を10-5〜10-7Torrに排気して、
基板ホルダ9を約10rpmの速度で回転させる。
【0031】次に、ECRプラズマCVD装置の放電ガ
ス導入管5からArガスを流量40sccmで供給すると共
に、マイクロ波供給手段1から2.45GHz,100Wのマイク
ロ波を供給して、プラズマ発生室4内に形成されたAr
プラズマを基板7の表面に放射する。これと同時に、基
板7に発生する自己バイアスが−50Vとなるように、高
周波電源10から13.56MHzのRF電圧を基板ホルダ9に
印加し、反応ガス導入管10からCH4ガスを供給する。
この時のCH4ガスの供給流量を、図3に示すように時
間経過に従い漸次増加させ、5分経過時に100sccmにな
るように設定した。
ス導入管5からArガスを流量40sccmで供給すると共
に、マイクロ波供給手段1から2.45GHz,100Wのマイク
ロ波を供給して、プラズマ発生室4内に形成されたAr
プラズマを基板7の表面に放射する。これと同時に、基
板7に発生する自己バイアスが−50Vとなるように、高
周波電源10から13.56MHzのRF電圧を基板ホルダ9に
印加し、反応ガス導入管10からCH4ガスを供給する。
この時のCH4ガスの供給流量を、図3に示すように時
間経過に従い漸次増加させ、5分経過時に100sccmにな
るように設定した。
【0032】そして、このECRプラズマCVD装置に
よる被膜形成処理と同時に、基板7の表面にイオンガン
14からArイオンを放射すると共に、蒸発源13からRu原
子を放射させる。この時のArイオンの加速電圧を400e
V、イオン電流密度を0.3mA/cm 2に設定し、Ruの蒸発速
度を図4に示すように、基板7上での成膜速度に換算し
て420Å/minから時間経過に従い漸次減少させ、5分経
過後には0Å/minになるように設定した。そして、Ruの
蒸発速度が0Å/minになった時点、即ち5分経過時に イ
オンガン14からのArイオンの放射を止める。
よる被膜形成処理と同時に、基板7の表面にイオンガン
14からArイオンを放射すると共に、蒸発源13からRu原
子を放射させる。この時のArイオンの加速電圧を400e
V、イオン電流密度を0.3mA/cm 2に設定し、Ruの蒸発速
度を図4に示すように、基板7上での成膜速度に換算し
て420Å/minから時間経過に従い漸次減少させ、5分経
過後には0Å/minになるように設定した。そして、Ruの
蒸発速度が0Å/minになった時点、即ち5分経過時に イ
オンガン14からのArイオンの放射を止める。
【0033】以上の工程を5分程度行い、基板7の表面
に合計膜厚200ÅのRuとCの混合層構造で、且つRu含
有量が基板7の表面から離れるに従い漸次減少すると共
に、C含有量が基板7の表面から離れるに従い漸次増加
する中間層を形成した。
に合計膜厚200ÅのRuとCの混合層構造で、且つRu含
有量が基板7の表面から離れるに従い漸次減少すると共
に、C含有量が基板7の表面から離れるに従い漸次増加
する中間層を形成した。
【0034】次に、反応ガス導入管10から供給するCH
4ガスの供給流量を100sccm一定に設定し、上記工程にお
けるECRプラズマCVD装置による被膜形成処理を引
き続き行う。
4ガスの供給流量を100sccm一定に設定し、上記工程にお
けるECRプラズマCVD装置による被膜形成処理を引
き続き行う。
【0035】以上の工程を15分程度行い、基板7の形成
された中間層の上に膜厚1200Åのダイヤモンド状被膜を
形成した。
された中間層の上に膜厚1200Åのダイヤモンド状被膜を
形成した。
【0036】従って、上記二つの工程の結果、基板13
の表面に組成比率が傾斜構造を有するRuとCの混合層
の中間層を介してダイヤモンド状被膜が形成されること
になる。
の表面に組成比率が傾斜構造を有するRuとCの混合層
の中間層を介してダイヤモンド状被膜が形成されること
になる。
【0037】次に、表1に(イ)上記第1実施例において
中間層形成の第1工程を行わず、ダイヤモンド状被膜形
成の第2工程のみを15分程度行い、Ni基板上に直接ダ
イヤモンド状被膜を形成した場合と、(ロ)上記第1実施
例を用いてNi基板上にRu層の中間層を形成し、その上
にダイヤモンド状被膜を形成した場合と、(ハ)上記第2
実施例を用いてNi基板上にRuとCの混合層の中間層を
形成し、その上にダイヤモンド状被膜を形成した場合
と、(ニ)上記第1実施例において蒸発源13からRu原子
の代わりにSi原子を蒸発させてNi基板上にSi層の中
間層を形成し、その上にダイヤモンド状被膜を形成した
場合の密着性評価試験の結果を示す。尚、評価試験はビ
ッカース圧子を用いた一定荷重(荷重=1kg)の押し込
み試験により行い、表1はこの試験によりNi基板上の
ダイヤモンド状被膜に剥離が発生した個数を表してい
る。但し、各被膜処理に対する試験基板個数を夫々50個
とした。
中間層形成の第1工程を行わず、ダイヤモンド状被膜形
成の第2工程のみを15分程度行い、Ni基板上に直接ダ
イヤモンド状被膜を形成した場合と、(ロ)上記第1実施
例を用いてNi基板上にRu層の中間層を形成し、その上
にダイヤモンド状被膜を形成した場合と、(ハ)上記第2
実施例を用いてNi基板上にRuとCの混合層の中間層を
形成し、その上にダイヤモンド状被膜を形成した場合
と、(ニ)上記第1実施例において蒸発源13からRu原子
の代わりにSi原子を蒸発させてNi基板上にSi層の中
間層を形成し、その上にダイヤモンド状被膜を形成した
場合の密着性評価試験の結果を示す。尚、評価試験はビ
ッカース圧子を用いた一定荷重(荷重=1kg)の押し込
み試験により行い、表1はこの試験によりNi基板上の
ダイヤモンド状被膜に剥離が発生した個数を表してい
る。但し、各被膜処理に対する試験基板個数を夫々50個
とした。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、処理(イ)の場合には剥離発生個
数が43個と多くなっており、中間層を設けずにNi基板
上に直接ダイヤモンド状被膜を形成した場合には、ダイ
ヤモンド状被膜の密着性が悪いことがわかる。これに対
して、中間層を形成し、その上にダイヤモンド状被膜を
形成した処理(ロ)〜(ニ)の場合には、剥離発生個数が夫
々7個,0個,16個と処理(イ)の場合に比べてかなり低
い値となっており、明らかにダイヤモンド状被膜の密着
性が向上していることがわかる。この要因の一つは、従
来、基板7とダイヤモンド状被膜との熱膨張係数の差に
より生じていた熱応力を中間層の存在により緩和させる
ためである、と考えられる。
数が43個と多くなっており、中間層を設けずにNi基板
上に直接ダイヤモンド状被膜を形成した場合には、ダイ
ヤモンド状被膜の密着性が悪いことがわかる。これに対
して、中間層を形成し、その上にダイヤモンド状被膜を
形成した処理(ロ)〜(ニ)の場合には、剥離発生個数が夫
々7個,0個,16個と処理(イ)の場合に比べてかなり低
い値となっており、明らかにダイヤモンド状被膜の密着
性が向上していることがわかる。この要因の一つは、従
来、基板7とダイヤモンド状被膜との熱膨張係数の差に
より生じていた熱応力を中間層の存在により緩和させる
ためである、と考えられる。
【0040】また、Ni基板上にRu層の中間層を形成
し、その上にダイヤモンド状被膜を形成した処理(ロ)の
場合には剥離発生個数が7個であるのに対し、Ni基板
上にSi層の中間層を形成し、その上にダイヤモンド状
被膜を形成した処理(ニ)の場合には剥離発生個数が16個
となっており、従来、セラミックス基板やSi基板に対
するダイヤモンド状被膜形成時の中間層として最適であ
ると言われているSi層よりNi基板に対してはRu層の
ほうが被膜間の密着性が優れていることがわかる。特
に、処理(ハ)の場合、即ち、Ni基板上に組成比率が
傾斜構造を有するRuとCの混合層の中間層を形成し、
その上にダイヤモンド状被膜を形成した場合には、剥離
発生個数が0個であり、被膜間の密着性が優れているこ
とがわかる。これは、中間層を含量比率が傾斜構造を有
するRuとCの混合層とすることにより、被膜間での界
面発生が防止されるためである、と考えられる。
し、その上にダイヤモンド状被膜を形成した処理(ロ)の
場合には剥離発生個数が7個であるのに対し、Ni基板
上にSi層の中間層を形成し、その上にダイヤモンド状
被膜を形成した処理(ニ)の場合には剥離発生個数が16個
となっており、従来、セラミックス基板やSi基板に対
するダイヤモンド状被膜形成時の中間層として最適であ
ると言われているSi層よりNi基板に対してはRu層の
ほうが被膜間の密着性が優れていることがわかる。特
に、処理(ハ)の場合、即ち、Ni基板上に組成比率が
傾斜構造を有するRuとCの混合層の中間層を形成し、
その上にダイヤモンド状被膜を形成した場合には、剥離
発生個数が0個であり、被膜間の密着性が優れているこ
とがわかる。これは、中間層を含量比率が傾斜構造を有
するRuとCの混合層とすることにより、被膜間での界
面発生が防止されるためである、と考えられる。
【0041】更に、基板7としてAl、ステンレス鋼を
用いた場合についても、同様の評価試験を行ったが、上
記Ni基板の場合と略同様の結果が得られた。
用いた場合についても、同様の評価試験を行ったが、上
記Ni基板の場合と略同様の結果が得られた。
【0042】従って、Ni、Al、又はステンレス鋼から
なる基板上にダイヤモンド状被膜を形成する場合には、
Ruを含む中間層を設け、その上にダイヤモンド状被膜
を形成することにより、基板とダイヤモンド状被膜との
密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発生が低
減できることになる。更に、中間層を組成比率が傾斜構
造を有するRuとCの混合層とすることにより、基板と
ダイヤモンド状被膜との密着性を一層向上させることが
可能となる。
なる基板上にダイヤモンド状被膜を形成する場合には、
Ruを含む中間層を設け、その上にダイヤモンド状被膜
を形成することにより、基板とダイヤモンド状被膜との
密着性を向上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発生が低
減できることになる。更に、中間層を組成比率が傾斜構
造を有するRuとCの混合層とすることにより、基板と
ダイヤモンド状被膜との密着性を一層向上させることが
可能となる。
【0043】尚、上記実施例では、ダイヤモンド状被膜
形成のためにECRプラズマCVD装置を用いた場合に
ついて説明したが、その他の各種プラズマCVD装置、
例えば高周波プラズマCVD装置やDCプラズマCVD
装置などを用いても構わない。
形成のためにECRプラズマCVD装置を用いた場合に
ついて説明したが、その他の各種プラズマCVD装置、
例えば高周波プラズマCVD装置やDCプラズマCVD
装置などを用いても構わない。
【0044】また、上記実施例では、基板上にRuを主
成分とする中間層を形成するため、ECRプラズマCV
D装置の他に、蒸発源13、及びイオンガン14を用いて被
膜形成する場合について説明したが、この他に、メッキ
処理により基板上にRuを主成分とする中間層を形成し
たり、あるいは上記ECRプラズマCVD装置の反応ガ
ス導入管10からRuを含む原料ガスを供給して基板上に
Ruを主成分とする中間層を形成させても構わない。但
し、この場合には上記実施例の場合に比べて、中間層の
膜質制御が難しく、また、若干密着性が劣る虞れがあ
る。
成分とする中間層を形成するため、ECRプラズマCV
D装置の他に、蒸発源13、及びイオンガン14を用いて被
膜形成する場合について説明したが、この他に、メッキ
処理により基板上にRuを主成分とする中間層を形成し
たり、あるいは上記ECRプラズマCVD装置の反応ガ
ス導入管10からRuを含む原料ガスを供給して基板上に
Ruを主成分とする中間層を形成させても構わない。但
し、この場合には上記実施例の場合に比べて、中間層の
膜質制御が難しく、また、若干密着性が劣る虞れがあ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、Ni、
若しくはAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼か
らなる基板とダイヤモンド状被膜との間にRuを主成分
とする中間層を介在させたので、この両者の密着性を向
上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発生を低減させたダ
イヤモンド状被膜基板を形成することができる。
若しくはAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼か
らなる基板とダイヤモンド状被膜との間にRuを主成分
とする中間層を介在させたので、この両者の密着性を向
上させ、ダイヤモンド状被膜の剥離発生を低減させたダ
イヤモンド状被膜基板を形成することができる。
【0046】また、本発明のダイヤモンド状被膜基板形
成方法によれば、第1工程において中間層の形成にイオ
ンのエネルギーを利用するため、イオン注入により中間
層を基板に強固に密着させることができる。
成方法によれば、第1工程において中間層の形成にイオ
ンのエネルギーを利用するため、イオン注入により中間
層を基板に強固に密着させることができる。
【0047】更に、本発明の第2のダイヤモンド状被膜
基板形成方法によれば、組成比率を傾斜構造とした中間
層が形成されるので、基板とダイヤモンド状被膜との密
着性がより一層向上させることが可能となる。
基板形成方法によれば、組成比率を傾斜構造とした中間
層が形成されるので、基板とダイヤモンド状被膜との密
着性がより一層向上させることが可能となる。
【図1】本発明一実施例としての硬質炭素被膜形成のた
めの装置を示す概略断面図である。
めの装置を示す概略断面図である。
【図2】反応ガス導入管の平面図である。
【図3】図1実施例の装置を用いた場合の、時間と反応
ガス導入管10から供給するCH 4ガスの流量との関係を
示す図である。
ガス導入管10から供給するCH 4ガスの流量との関係を
示す図である。
【図4】図1実施例の装置を用いた場合の、時間と蒸発
源13から放射するRuの蒸発速度との関係を示す図であ
る。
源13から放射するRuの蒸発速度との関係を示す図であ
る。
1 マイクロ波供給手段 2 導波管 3 マイクロ波導入窓 4 プラズマ発生室 5 放電ガス導入管 6 磁界発生手段 7 基板 8 真空チャンバ 9 筒状基板ホルダ 10 反応ガス導入管 11 高周波電源 12 筒状シールドカバー 13 蒸発源 14 イオンガン 15 第1開口部 16 第2開口部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 精一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】ダイヤモンド状被膜をRuを主成分とする
中間層を介してNi、若しくはAlを主成分とする基板
上、又はステンレス鋼からなる基板上に設けたことを特
徴とするダイヤモンド状被膜基板。 - 【請求項2】前記中間層は組成比率が傾斜構造を有する
RuとCの混合層であることを特徴とする請求項1記載
のダイヤモンド状被膜基板。 - 【請求項3】真空チャンバ内に配置されたNi、若しく
はAlを主成分とする基板、又はステンレス鋼からなる
基板に向けて不活性ガスのイオンを放射すると同時に、
蒸発源からRu原子を前記基板に向けて放射することに
よって、前記基板の表面にRuからなる中間層を形成す
る第1工程と、 前記真空チャンバ内に供給した炭素を含む反応ガスをプ
ラズマ化し、該プラズマを前記中間層に向けて放射する
ことによって、該中間層の表面にダイヤモンド状被膜を
形成する第2工程と、からなるダイヤモンド状被膜基板
形成方法。 - 【請求項4】ガス供給量が所定値まで漸次増加するよう
に真空チャンバ内に供給した炭素を含む反応ガスをプラ
ズマ化し、該プラズマを前記真空チャンバ内に配置され
たNi、若しくはAlを主成分とする基板、又はステンレ
ス鋼からなる基板に向けて放射すると共に、前記基板に
向けて不活性ガスのイオンを放射すると同時に、蒸発源
からRu原子を蒸発速度が零値まで漸次低減するように
前記基板に向けて放射することによって、前記基板の表
面にRuとCの混合層からなる中間層を形成する第1工
程と、 前記真空チャンバ内に供給した炭素を含む反応ガスをプ
ラズマ化し、該プラズマを前記中間層に向けて放射する
ことによって、該中間層の表面にダイヤモンド状被膜を
形成する第2工程と、からなるダイヤモンド状被膜基板
形成方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18808493A JPH0741386A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | ダイヤモンド状被膜基板およびその形成方法 |
| US08/259,480 US5626963A (en) | 1993-07-07 | 1994-06-14 | Hard-carbon-film-coated substrate and apparatus for forming the same |
| DE19944423184 DE4423184C2 (de) | 1993-07-07 | 1994-07-01 | Mit einer harten Kohlenstoffschicht beschichtetes Substrat sowie Verfahren und Vorrichtung zu dessen Herstellung |
| KR1019940016062A KR100325560B1 (ko) | 1993-07-07 | 1994-07-06 | 경질탄소피막기판및그형성방법및장치 |
| US08/464,544 US5629086A (en) | 1993-07-07 | 1995-06-05 | Hard-carbon-film-coated substrate and apparatus for forming the same |
| US08/464,545 US5695832A (en) | 1993-07-07 | 1995-06-05 | Method of forming a hard-carbon-film-coated substrate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18808493A JPH0741386A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | ダイヤモンド状被膜基板およびその形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741386A true JPH0741386A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16217427
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18808493A Pending JPH0741386A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-29 | ダイヤモンド状被膜基板およびその形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741386A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1109775C (zh) * | 1996-09-06 | 2003-05-28 | 三洋电机株式会社 | 一种硬碳膜 |
| JP2007531997A (ja) * | 2004-03-31 | 2007-11-08 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理方法 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP18808493A patent/JPH0741386A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1109775C (zh) * | 1996-09-06 | 2003-05-28 | 三洋电机株式会社 | 一种硬碳膜 |
| JP2007531997A (ja) * | 2004-03-31 | 2007-11-08 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理方法 |
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