JPH0741411A - 歯科用軟質裏装材 - Google Patents
歯科用軟質裏装材Info
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- JPH0741411A JPH0741411A JP30266993A JP30266993A JPH0741411A JP H0741411 A JPH0741411 A JP H0741411A JP 30266993 A JP30266993 A JP 30266993A JP 30266993 A JP30266993 A JP 30266993A JP H0741411 A JPH0741411 A JP H0741411A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、(A)末端不飽和結合をもつ有機
基を分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキ
サンを100重量部に対して、(B)分子中にケイ素原
子に結合している水素原子を少なくとも3個有するオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンを成分(A)中の不
飽和結合1個に対して0.5個以上となるような量、
(C)白金、白金のビニルシロキサン錯体等の白金触媒
を白金原子換算で成分(A)と成分(B)の総量に対し
て0.1〜1000ppm、及び(D)ポリメチルシル
セスキオキサン、ポリ(50mol%メチル+50mo
l%フェニル)シルセスキオキサン等のポリオルガノシ
ルセスキオキサン微粒子を5〜300重量部含有してな
ることを特徴とする歯科用軟質裏装材である。 【効果】 本発明により得られた歯科用軟質裏装材は、
硬化後に適度な弾性を有し、耐着色性に優れた弾性体と
なり、かつ切削性を有する歯科用軟質裏装材として好適
に用いられる。
基を分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキ
サンを100重量部に対して、(B)分子中にケイ素原
子に結合している水素原子を少なくとも3個有するオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンを成分(A)中の不
飽和結合1個に対して0.5個以上となるような量、
(C)白金、白金のビニルシロキサン錯体等の白金触媒
を白金原子換算で成分(A)と成分(B)の総量に対し
て0.1〜1000ppm、及び(D)ポリメチルシル
セスキオキサン、ポリ(50mol%メチル+50mo
l%フェニル)シルセスキオキサン等のポリオルガノシ
ルセスキオキサン微粒子を5〜300重量部含有してな
ることを特徴とする歯科用軟質裏装材である。 【効果】 本発明により得られた歯科用軟質裏装材は、
硬化後に適度な弾性を有し、耐着色性に優れた弾性体と
なり、かつ切削性を有する歯科用軟質裏装材として好適
に用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレジン義歯床の粘膜面に
使用するシリコーン系の歯科用軟質裏装材に関する。
使用するシリコーン系の歯科用軟質裏装材に関する。
【0002】
【従来の技術】義歯、特に総義歯の対象患者は高齢者が
多く、歯槽堤は一般に骨吸収が著しく、その単位面積当
りの負担する咬合力は大きくなる。歯槽堤粘膜も老人性
萎縮により薄くなるので、咬合、咀嚼圧の衝撃は緩和さ
れずに直接歯槽骨に伝えられることになる。また硬いレ
ジン義歯床と硬い歯槽骨との間に挟まれた薄い粘膜は咬
合する度に絞められて傷つき、傷みを発することにな
る。
多く、歯槽堤は一般に骨吸収が著しく、その単位面積当
りの負担する咬合力は大きくなる。歯槽堤粘膜も老人性
萎縮により薄くなるので、咬合、咀嚼圧の衝撃は緩和さ
れずに直接歯槽骨に伝えられることになる。また硬いレ
ジン義歯床と硬い歯槽骨との間に挟まれた薄い粘膜は咬
合する度に絞められて傷つき、傷みを発することにな
る。
【0003】この様な難症例では通常用いられるメタク
リル酸メチル樹脂だけでレジン義歯床を製作したのでは
義歯の維持、安定及び支持などによい結果が得られな
い。そのためレジン義歯床粘膜面を軟らかい材料、歯科
用軟質裏装材で裏装し、失われた顎堤粘膜の粘弾性を補
い、咬合時の衝撃を緩和するクッション性を与える必要
がある。つまり義歯床の硬質材料が床下粘膜を圧迫する
ことによって生じる種々の障害を克服することが、軟質
材料で裏装する目的である。
リル酸メチル樹脂だけでレジン義歯床を製作したのでは
義歯の維持、安定及び支持などによい結果が得られな
い。そのためレジン義歯床粘膜面を軟らかい材料、歯科
用軟質裏装材で裏装し、失われた顎堤粘膜の粘弾性を補
い、咬合時の衝撃を緩和するクッション性を与える必要
がある。つまり義歯床の硬質材料が床下粘膜を圧迫する
ことによって生じる種々の障害を克服することが、軟質
材料で裏装する目的である。
【0004】従来、臨床で使用されている歯科用軟質裏
装材としては、(メタ)アクリル酸エステルポリマー、
フッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、シリコーンゴム
系等がある。又、暫間的な用途に対しては義歯安定材
(いわゆる入れ歯安定剤)が用いられている。
装材としては、(メタ)アクリル酸エステルポリマー、
フッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、シリコーンゴム
系等がある。又、暫間的な用途に対しては義歯安定材
(いわゆる入れ歯安定剤)が用いられている。
【0005】しかしながら(メタ)アクリル酸ポリマー
などの軟質材料は口腔内での化学的安定性に欠け、数カ
月の内に硬化、脆弱化等が起こり長期間使用することは
不可能であった。フッ素系裏装材も粘弾性に乏しく、充
分なクッション効果が期待されない。ポリオレフィン系
裏装材は溶融温度が高くてレジン義歯床の変形の恐れが
あること、複数の接着剤、専用の加熱器を必要として操
作が煩雑なことから実用上問題が多い。シリコーンゴム
系裏装材は比較的安定な材料ではあるが、着色する、切
削できないなど耐久性、操作性について充分とはいえな
い。特に現在臨床で使用されている軟質裏装材には切削
性がほとんどなく、一度硬化させると修正することがで
きない等の問題点がある。
などの軟質材料は口腔内での化学的安定性に欠け、数カ
月の内に硬化、脆弱化等が起こり長期間使用することは
不可能であった。フッ素系裏装材も粘弾性に乏しく、充
分なクッション効果が期待されない。ポリオレフィン系
裏装材は溶融温度が高くてレジン義歯床の変形の恐れが
あること、複数の接着剤、専用の加熱器を必要として操
作が煩雑なことから実用上問題が多い。シリコーンゴム
系裏装材は比較的安定な材料ではあるが、着色する、切
削できないなど耐久性、操作性について充分とはいえな
い。特に現在臨床で使用されている軟質裏装材には切削
性がほとんどなく、一度硬化させると修正することがで
きない等の問題点がある。
【0006】義歯安定材についても使用期間が長くなる
と粘稠度が増加して可塑性が低下する。その結果、不適
合義歯の適合性及び辺縁封鎖性の向上によって義歯床の
維持、安定及び支持を高めるという目的を充分果たし得
ないだけでなく、口腔組織に障害を与えるケースも多か
った。また圧縮応力が小さく弾性が乏しいため、咬合圧
に対するクッション効果は充分でなく、口腔粘膜の疼痛
再発の原因となっていた。
と粘稠度が増加して可塑性が低下する。その結果、不適
合義歯の適合性及び辺縁封鎖性の向上によって義歯床の
維持、安定及び支持を高めるという目的を充分果たし得
ないだけでなく、口腔組織に障害を与えるケースも多か
った。また圧縮応力が小さく弾性が乏しいため、咬合圧
に対するクッション効果は充分でなく、口腔粘膜の疼痛
再発の原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に従来までに
提供された義歯床用の歯科用軟質裏装材は僅かな使用期
間で物性の低下等が起こり、口腔内での使用期間が短く
満足なクッション効果を発揮した物が存在しないだけで
なく、使用法が煩雑で実用には適しないものが多かっ
た。このため、適度な粘弾性を有し、物性の低下がな
く、操作性に優れる、特に切削性を有する歯科用軟質裏
装材が望まれていた。特に高齢化社会にともなってこの
様な歯科用軟質裏装材が強く求められるようになってき
ている。
提供された義歯床用の歯科用軟質裏装材は僅かな使用期
間で物性の低下等が起こり、口腔内での使用期間が短く
満足なクッション効果を発揮した物が存在しないだけで
なく、使用法が煩雑で実用には適しないものが多かっ
た。このため、適度な粘弾性を有し、物性の低下がな
く、操作性に優れる、特に切削性を有する歯科用軟質裏
装材が望まれていた。特に高齢化社会にともなってこの
様な歯科用軟質裏装材が強く求められるようになってき
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記した従
来技術の課題を解決すべく鋭意検討した結果、シリコー
ンゴムをマトリックスに、フィラーとしてポリオルガノ
シルセスキオキサン微粒子を用いることにより、耐久
性、操作性に優れ、長期間に渡って使用可能な歯科用軟
質裏装材を開発するに至った。
来技術の課題を解決すべく鋭意検討した結果、シリコー
ンゴムをマトリックスに、フィラーとしてポリオルガノ
シルセスキオキサン微粒子を用いることにより、耐久
性、操作性に優れ、長期間に渡って使用可能な歯科用軟
質裏装材を開発するに至った。
【0009】即ち、本発明は、(A)末端不飽和結合を
もつ有機基を分子中に少なくとも2個有するオルガノポ
リシロキサン100重量部に対して、(B)分子中にケ
イ素原子に結合している水素原子を少なくとも3個有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサンを成分(A)
中の不飽和結合1個に対して該水素原子が0.5個以上
となる量、(C)白金触媒を白金原子換算で成分(A)
と成分(B)の総量に対して0.1〜1000ppm、
及び(D)ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子5〜
300重量部を含有してなることを特徴とする歯科用軟
質裏装材である。
もつ有機基を分子中に少なくとも2個有するオルガノポ
リシロキサン100重量部に対して、(B)分子中にケ
イ素原子に結合している水素原子を少なくとも3個有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサンを成分(A)
中の不飽和結合1個に対して該水素原子が0.5個以上
となる量、(C)白金触媒を白金原子換算で成分(A)
と成分(B)の総量に対して0.1〜1000ppm、
及び(D)ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子5〜
300重量部を含有してなることを特徴とする歯科用軟
質裏装材である。
【0010】本発明中において使用する成分(A)末端
不飽和結合をもつ有機基を分子中に少なくとも2個有す
るオルガノポリシロキサン(以下、不飽和結合含有シリ
コーンと略記する)は、成分(B)オルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン(以下、SiHシロキサンと略記す
る)により架橋してゴム弾性体となる主成分である。
不飽和結合をもつ有機基を分子中に少なくとも2個有す
るオルガノポリシロキサン(以下、不飽和結合含有シリ
コーンと略記する)は、成分(B)オルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン(以下、SiHシロキサンと略記す
る)により架橋してゴム弾性体となる主成分である。
【0011】成分(A)の不飽和結合含有シリコーン
は、末端不飽和結合をもつ有機基を1分子中に少なくと
も2個有するオルガノポリシロキサンであれば他の有機
基の構造は制限されず、又、直鎖状であっても分枝鎖状
であってもよく、更にこれらの混合物であってもよい。
は、末端不飽和結合をもつ有機基を1分子中に少なくと
も2個有するオルガノポリシロキサンであれば他の有機
基の構造は制限されず、又、直鎖状であっても分枝鎖状
であってもよく、更にこれらの混合物であってもよい。
【0012】この末端不飽和結合をもつ有機基として
は、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基等が例示され
るが、合成のし易さからケイ素原子に結合したビニル基
が最も有利である。これらの末端不飽和結合をもつ有機
基は、オルガノシロキサンの分子鎖の末端または中間の
いずれに存在しても、あるいはその両方に存在しても良
いが、硬化後の弾性体が優れた物理的性質を有するため
には、少なくとも1個は末端に存在していることが好ま
しい。
は、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基等が例示され
るが、合成のし易さからケイ素原子に結合したビニル基
が最も有利である。これらの末端不飽和結合をもつ有機
基は、オルガノシロキサンの分子鎖の末端または中間の
いずれに存在しても、あるいはその両方に存在しても良
いが、硬化後の弾性体が優れた物理的性質を有するため
には、少なくとも1個は末端に存在していることが好ま
しい。
【0013】末端不飽和結合をもつ有機基以外のケイ素
原子に結合した有機基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、オクチル基等のアルキル基、フ
ェニル基のようなアリール基、クロロメチル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基等の置換アルキル基等
が例示されるが、これらのうち合成し易く、かつ硬化後
に良好な物理的性質を保っているという点から、メチル
基が最も好ましい。
原子に結合した有機基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、オクチル基等のアルキル基、フ
ェニル基のようなアリール基、クロロメチル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基等の置換アルキル基等
が例示されるが、これらのうち合成し易く、かつ硬化後
に良好な物理的性質を保っているという点から、メチル
基が最も好ましい。
【0014】また、歯科用軟質裏装材として用いるため
に、これに適した性質、特に硬化後において適度の硬度
を有し、かつ充分な伸び、機械的強度が得られるように
するため、末端不飽和結合をもつ有機基からなるシロキ
サン単位間に末端不飽和結合をもたない有機基のみから
なるシロキサン単位が50〜5000個、特に100〜
2000個連続して含まれることが好ましい。末端不飽
和結合をもたない有機基のみをもつシロキサン単位が5
0個未満の場合は、硬化後に充分な伸びや弾性、機械的
強度が得られ難い。末端不飽和結合をもたない有機基の
みをもつシロキサン単位が5000個を超えると粘度が
高くなりすぎ硬化前の操作性が阻害されるだけでなく、
硬化後に充分な硬度が得られ難くなる傾向にある。
に、これに適した性質、特に硬化後において適度の硬度
を有し、かつ充分な伸び、機械的強度が得られるように
するため、末端不飽和結合をもつ有機基からなるシロキ
サン単位間に末端不飽和結合をもたない有機基のみから
なるシロキサン単位が50〜5000個、特に100〜
2000個連続して含まれることが好ましい。末端不飽
和結合をもたない有機基のみをもつシロキサン単位が5
0個未満の場合は、硬化後に充分な伸びや弾性、機械的
強度が得られ難い。末端不飽和結合をもたない有機基の
みをもつシロキサン単位が5000個を超えると粘度が
高くなりすぎ硬化前の操作性が阻害されるだけでなく、
硬化後に充分な硬度が得られ難くなる傾向にある。
【0015】本発明に使用する不飽和結合含有シリコー
ンの代表的なものを具体的に示せば、
ンの代表的なものを具体的に示せば、
【0016】
【化1】
【0017】(ただし、Phはフェニル基を示す)等が
挙げられる。尚、上記化合物及び後述する実施例、比較
例に用いられる化合物中の各繰り返し構成単位の結合順
序は全く任意であり、構造式中に示される繰り返し構成
単位の数は単に各構成単位の総量の平均値を示すに過ぎ
ない。
挙げられる。尚、上記化合物及び後述する実施例、比較
例に用いられる化合物中の各繰り返し構成単位の結合順
序は全く任意であり、構造式中に示される繰り返し構成
単位の数は単に各構成単位の総量の平均値を示すに過ぎ
ない。
【0018】本発明における成分(B)のSiHシロキ
サンは、上記不飽和結合含有シリコーンを架橋させてゴ
ム弾性体とする働きを持つ成分である。不飽和結合含有
シリコーンと反応して架橋構造となるためには、ケイ素
原子に結合している水素原子が分子中に少なくとも3個
必要である。3個より少ないと架橋構造とならずゴム弾
性体が得られない。
サンは、上記不飽和結合含有シリコーンを架橋させてゴ
ム弾性体とする働きを持つ成分である。不飽和結合含有
シリコーンと反応して架橋構造となるためには、ケイ素
原子に結合している水素原子が分子中に少なくとも3個
必要である。3個より少ないと架橋構造とならずゴム弾
性体が得られない。
【0019】水素原子以外のケイ素原子に結合した有機
基としては、前述の成分(A)中における末端不飽和結
合をもつ有機基及び末端不飽和結合をもたない有機基と
同様のものが例示されるが、合成が容易で、かつ硬化後
に良好な物理的性質を保っているという点から、メチル
基が最も好ましい。かかるSiHシリコーンは、直鎖
状、分枝状または環状のいずれであっても良くこれらの
混合物であっても良い。
基としては、前述の成分(A)中における末端不飽和結
合をもつ有機基及び末端不飽和結合をもたない有機基と
同様のものが例示されるが、合成が容易で、かつ硬化後
に良好な物理的性質を保っているという点から、メチル
基が最も好ましい。かかるSiHシリコーンは、直鎖
状、分枝状または環状のいずれであっても良くこれらの
混合物であっても良い。
【0020】本発明に使用するSiHシロキサンの代表
的なものを具体的に示せば、
的なものを具体的に示せば、
【0021】
【化2】
【0022】等が挙げられる。上記及び後述する実施
例、比較例に用いられるSiHシロキサンにおいても、
不飽和結合含有シリコーンと同様に分子内の各繰り返し
構成単位の結合順序は全く任意であり、構造式中に示さ
れる繰り返し構成単位の数は単に各構成単位の平均総数
を示すに過ぎない。
例、比較例に用いられるSiHシロキサンにおいても、
不飽和結合含有シリコーンと同様に分子内の各繰り返し
構成単位の結合順序は全く任意であり、構造式中に示さ
れる繰り返し構成単位の数は単に各構成単位の平均総数
を示すに過ぎない。
【0023】本発明中の不飽和結合含有シリコーンとS
iHシロキサンの各配合量はその分子量により大きく変
化するが、通常、不飽和結合含有シリコーン中の不飽和
結合1個に対してSiHシロキサン中のケイ素原子に結
合した水素原子が0.5個以上、好ましくは1〜5個の
割合となるように配合すればよい。この割合が少なすぎ
ると硬化性が不充分となり、また多すぎると得られる弾
性体が脆くなったり過剰のケイ素原子に結合した水素原
子が残存するために弾性体の経時安定性が低下する傾向
にある。
iHシロキサンの各配合量はその分子量により大きく変
化するが、通常、不飽和結合含有シリコーン中の不飽和
結合1個に対してSiHシロキサン中のケイ素原子に結
合した水素原子が0.5個以上、好ましくは1〜5個の
割合となるように配合すればよい。この割合が少なすぎ
ると硬化性が不充分となり、また多すぎると得られる弾
性体が脆くなったり過剰のケイ素原子に結合した水素原
子が残存するために弾性体の経時安定性が低下する傾向
にある。
【0024】また分子中にケイ素原子に結合している水
素原子を少なくとも3個有するオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンによるケイ素原子に結合した水素原子
が、不飽和結合含有シリコーン中の不飽和結合1個に対
して0.5個以上あれば、更に分子中にケイ素原子に結
合している水素原子を2個あるいは1個しか含まないオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンを添加してもよ
い。
素原子を少なくとも3個有するオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンによるケイ素原子に結合した水素原子
が、不飽和結合含有シリコーン中の不飽和結合1個に対
して0.5個以上あれば、更に分子中にケイ素原子に結
合している水素原子を2個あるいは1個しか含まないオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンを添加してもよ
い。
【0025】本発明に使用される成分(C)白金触媒
は、通常のハイドロシリレーション反応に用いられるも
のであればいずれも使用することができ、例えば白金、
塩化白金酸、そのアルコール変性物、白金のビニルシロ
キサン錯体等を挙げることができる。なお、保存性を高
めるためには、白金のビニルシロキサン錯体のようなク
ロル分の少ないものが好適である。
は、通常のハイドロシリレーション反応に用いられるも
のであればいずれも使用することができ、例えば白金、
塩化白金酸、そのアルコール変性物、白金のビニルシロ
キサン錯体等を挙げることができる。なお、保存性を高
めるためには、白金のビニルシロキサン錯体のようなク
ロル分の少ないものが好適である。
【0026】この白金触媒の配合量は、白金原子換算で
不飽和結合含有シリコーン及びSiHシロキサンの合計
重量に対して0.1〜1000ppmの範囲とすれば良
い。配合量が0.1ppm未満の場合は、不飽和結合含
有シリコーンとSiHシロキサンの架橋反応が充分に進
行せず、1000ppmより多い場合は、白金黒の析出
により硬化体が黄色く、或はひどいときには黒く着色し
たり、架橋反応の制御が困難になる等の問題点が生じ
る。
不飽和結合含有シリコーン及びSiHシロキサンの合計
重量に対して0.1〜1000ppmの範囲とすれば良
い。配合量が0.1ppm未満の場合は、不飽和結合含
有シリコーンとSiHシロキサンの架橋反応が充分に進
行せず、1000ppmより多い場合は、白金黒の析出
により硬化体が黄色く、或はひどいときには黒く着色し
たり、架橋反応の制御が困難になる等の問題点が生じ
る。
【0027】本発明に使用される成分(D)ポリオルガ
ノシルセスキオキサン微粒子は、成分(A)、成分
(B)、および成分(C)より得られるシリコーンゴム
の補強材としての働きをなす。
ノシルセスキオキサン微粒子は、成分(A)、成分
(B)、および成分(C)より得られるシリコーンゴム
の補強材としての働きをなす。
【0028】シリコーンゴムの補強材としては、一般に
粉砕石英、溶融シリカ、湿式シリカ、乾式シリカ等のシ
リカ系粉末が効果的であるとされているが、歯科用軟質
裏装材としての用途には、これらは粒子中及び/または
粒子表面にシラノール基が残存しているため親水性が高
く、そのため硬化後の弾性体の着色成分の侵入による着
色(以下、着色量と略記する)が多いという欠点を有す
る。また、湿式シリカ、乾式シリカ等の微粉末では粒径
が小さいため硬化後の弾性体に充分な剛性を与えること
ができず、そのため切削性もない。親水性の低い充填材
としてはポリテトラフルオロエチレン、ポビニリデンフ
ルオライド等のフルオロカーボン樹脂粉末等があるが、
これらはシリコーンゴムに対する補強効果が小さく、ま
たフルオロカーボン樹脂とシリコーンゴムとの相溶性が
悪くマトリックス/フィラー界面が馴染まず、空隙がで
き、ここに着色成分が侵入するため充填材の親水性が低
いにもかかわらず着色量は多い。
粉砕石英、溶融シリカ、湿式シリカ、乾式シリカ等のシ
リカ系粉末が効果的であるとされているが、歯科用軟質
裏装材としての用途には、これらは粒子中及び/または
粒子表面にシラノール基が残存しているため親水性が高
く、そのため硬化後の弾性体の着色成分の侵入による着
色(以下、着色量と略記する)が多いという欠点を有す
る。また、湿式シリカ、乾式シリカ等の微粉末では粒径
が小さいため硬化後の弾性体に充分な剛性を与えること
ができず、そのため切削性もない。親水性の低い充填材
としてはポリテトラフルオロエチレン、ポビニリデンフ
ルオライド等のフルオロカーボン樹脂粉末等があるが、
これらはシリコーンゴムに対する補強効果が小さく、ま
たフルオロカーボン樹脂とシリコーンゴムとの相溶性が
悪くマトリックス/フィラー界面が馴染まず、空隙がで
き、ここに着色成分が侵入するため充填材の親水性が低
いにもかかわらず着色量は多い。
【0029】しかしながら、本発明において成分(D)
として挙げた充填材、即ちポリオルガノシルセスキオキ
サン微粒子は前述のシリカ系粉末に比べて疎水性が高
く、またSi−O結合、Si−CH3 結合などを持つた
め、マトリックスであるシリコーンとの馴染みもよく、
更にシリコーンゴムに対する補強効果も大きく、そのた
め硬化後の弾性体は充分な力学的強度を持つと同時に着
色量も少ない。更に適度な粒径のものを選択することに
より高充填率で充填することが可能であり、又、硬化後
の弾性体に充分な剛性を与えることができる。そのため
硬化後の弾性体に切削性を付与することができる。
として挙げた充填材、即ちポリオルガノシルセスキオキ
サン微粒子は前述のシリカ系粉末に比べて疎水性が高
く、またSi−O結合、Si−CH3 結合などを持つた
め、マトリックスであるシリコーンとの馴染みもよく、
更にシリコーンゴムに対する補強効果も大きく、そのた
め硬化後の弾性体は充分な力学的強度を持つと同時に着
色量も少ない。更に適度な粒径のものを選択することに
より高充填率で充填することが可能であり、又、硬化後
の弾性体に充分な剛性を与えることができる。そのため
硬化後の弾性体に切削性を付与することができる。
【0030】本発明におけるポリオルガノシルセスキオ
キサン微粒子としては公知のものが使用できる。該ポリ
オルガノシルセスキオキサン微粒子の有機基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル
基のようなアルキル基;ビニル基、アリル基、1−ブテ
ニル基のようなアルキレン基;フェニル基のようなアリ
ール基、クロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基等の置換アルキル基;水素原子等が例示される
が、これらのうち合成し易く、かつ硬化後に良好な物理
的性質を保っているという点から、メチル基、あるいは
メチル基とその一部が前述の有機基により置換されたも
の等が好適に用いられる。
キサン微粒子としては公知のものが使用できる。該ポリ
オルガノシルセスキオキサン微粒子の有機基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル
基のようなアルキル基;ビニル基、アリル基、1−ブテ
ニル基のようなアルキレン基;フェニル基のようなアリ
ール基、クロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基等の置換アルキル基;水素原子等が例示される
が、これらのうち合成し易く、かつ硬化後に良好な物理
的性質を保っているという点から、メチル基、あるいは
メチル基とその一部が前述の有機基により置換されたも
の等が好適に用いられる。
【0031】本発明に使用するポリオルガノポリシロキ
サンの代表的なものを具体的に示せば、ポリメチルシル
セスキオキサン、ポリ(50mol%メチル+50mo
l%フェニル)シルセスキオキサン、ポリ(99mol
%メチル+1mol%ハイドロジェン)シルセスキオキ
サン等が挙げられる。
サンの代表的なものを具体的に示せば、ポリメチルシル
セスキオキサン、ポリ(50mol%メチル+50mo
l%フェニル)シルセスキオキサン、ポリ(99mol
%メチル+1mol%ハイドロジェン)シルセスキオキ
サン等が挙げられる。
【0032】シリコーンゴム組成物のフィラーとして該
ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子、特にポリメチ
ルシルセスキオキサン微粒子を使用することについて
は、特開昭61−159450号に記載されている。こ
の特開昭61−159450号には、その効果として離
型性、剥離性についてのみ言及され離型材、剥離材とし
ての用途が開示されているに過ぎない。しかしながら、
本発明者らは、該組成物が耐着色性に優れ、充分な強度
をもち、しかも切削性を有することを発見し、歯科用軟
質裏装材として使用することを考えだした。
ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子、特にポリメチ
ルシルセスキオキサン微粒子を使用することについて
は、特開昭61−159450号に記載されている。こ
の特開昭61−159450号には、その効果として離
型性、剥離性についてのみ言及され離型材、剥離材とし
ての用途が開示されているに過ぎない。しかしながら、
本発明者らは、該組成物が耐着色性に優れ、充分な強度
をもち、しかも切削性を有することを発見し、歯科用軟
質裏装材として使用することを考えだした。
【0033】該ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子
としては、オルガノトリアルコキシシランまたはその加
水分解、縮合物の一種又はそれ以上の混合物をアンモニ
アまたはアミン類の水溶液中で加水分解、縮合させて得
られたものが、塩素原子、アルカリ土類金属、アルカリ
金属などの不純物がほとんどなく、また球状であり好ま
しい。
としては、オルガノトリアルコキシシランまたはその加
水分解、縮合物の一種又はそれ以上の混合物をアンモニ
アまたはアミン類の水溶液中で加水分解、縮合させて得
られたものが、塩素原子、アルカリ土類金属、アルカリ
金属などの不純物がほとんどなく、また球状であり好ま
しい。
【0034】ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子の
平均粒子径は0.1〜100μm、好ましくは0.1〜
20μmのものが使用される。0.1μm未満のものは
製造し難い上に、歯科用軟質裏装材として必要な量の充
填が難しいという欠点があり、100μmを超えると必
要な補強効果が得られ難く、歯科用軟質裏装材として必
要な補強効果が得られ難くなる傾向にある。
平均粒子径は0.1〜100μm、好ましくは0.1〜
20μmのものが使用される。0.1μm未満のものは
製造し難い上に、歯科用軟質裏装材として必要な量の充
填が難しいという欠点があり、100μmを超えると必
要な補強効果が得られ難く、歯科用軟質裏装材として必
要な補強効果が得られ難くなる傾向にある。
【0035】この微粒子の配合量は、成分(A)の不飽
和結合含有シリコーン100重量部に対して5〜300
重量部が必要である。5重量部未満では硬化後の弾性体
に充分な機械的強度が得られず、また300重量部を超
えると系に配合し難く、ペーストになり難い。更に硬化
後の弾性体のゴム弾性が乏しく、補強効果を失うばかり
か機械的強度を劣化させる。
和結合含有シリコーン100重量部に対して5〜300
重量部が必要である。5重量部未満では硬化後の弾性体
に充分な機械的強度が得られず、また300重量部を超
えると系に配合し難く、ペーストになり難い。更に硬化
後の弾性体のゴム弾性が乏しく、補強効果を失うばかり
か機械的強度を劣化させる。
【0036】本発明の歯科用軟質裏装材は必要に応じて
その物性を著しく低下しない範囲でポリオルガノシルセ
スキオキサン微粒子以外の充填材を随時付随的に配合し
てもよい。代表的ものを具体的に示せば、粉砕石英、溶
融シリカ、湿式シリカ、乾式シリカ等のシリカ系粉末、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオラ
イド等のフルオロカーボン樹脂粉末、カーボンブラッ
ク、ガラス繊維、粉砕ポリマー、粉末ポリマー、複合フ
ィラー(無機酸化物とポリマーの複合体を粉砕したも
の)等が挙げられる。
その物性を著しく低下しない範囲でポリオルガノシルセ
スキオキサン微粒子以外の充填材を随時付随的に配合し
てもよい。代表的ものを具体的に示せば、粉砕石英、溶
融シリカ、湿式シリカ、乾式シリカ等のシリカ系粉末、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオラ
イド等のフルオロカーボン樹脂粉末、カーボンブラッ
ク、ガラス繊維、粉砕ポリマー、粉末ポリマー、複合フ
ィラー(無機酸化物とポリマーの複合体を粉砕したも
の)等が挙げられる。
【0037】また、その物性を著しく低下しない範囲で
更に他の添加剤を添加してもよい。かかる添加剤として
は、非反応性シリコーン、反応抑制剤、紫外線吸収剤、
可塑剤、顔料、酸化防止剤、抗菌剤等が挙げられる。
更に他の添加剤を添加してもよい。かかる添加剤として
は、非反応性シリコーン、反応抑制剤、紫外線吸収剤、
可塑剤、顔料、酸化防止剤、抗菌剤等が挙げられる。
【0038】本発明の歯科用軟質裏装材は、通常、不飽
和結合含有シリコーン、ポリオルガノシルセスキオキサ
ン微粒子を主成分とする充填材、白金触媒及び必要に応
じて添加剤を含む甲剤、並びに、SiHシロキサン、ポ
リオルガノシルセスキオキサン微粒子を主成分とする充
填材及び必要に応じて不飽和結合含有シリコーンや添加
剤を含む乙剤からなる2包装型として調製され、使用直
前に両者を混合して使用するのが一般的である。
和結合含有シリコーン、ポリオルガノシルセスキオキサ
ン微粒子を主成分とする充填材、白金触媒及び必要に応
じて添加剤を含む甲剤、並びに、SiHシロキサン、ポ
リオルガノシルセスキオキサン微粒子を主成分とする充
填材及び必要に応じて不飽和結合含有シリコーンや添加
剤を含む乙剤からなる2包装型として調製され、使用直
前に両者を混合して使用するのが一般的である。
【0039】調製方法は、不飽和結合含有シリコーン、
SiHシロキサン、ポリオルガノシルセスキオキサン微
粒子、白金触媒、ポリオルガノシルセスキオキサン微粒
子以外の充填材及び添加剤の中から必要成分を適量計量
し、ニーダー、プラネタリー等の一般的な混練機によっ
て均一になるまで混練することにより、ペースト状の組
成物とすることができる。
SiHシロキサン、ポリオルガノシルセスキオキサン微
粒子、白金触媒、ポリオルガノシルセスキオキサン微粒
子以外の充填材及び添加剤の中から必要成分を適量計量
し、ニーダー、プラネタリー等の一般的な混練機によっ
て均一になるまで混練することにより、ペースト状の組
成物とすることができる。
【0040】本発明の歯科用軟質裏装材の使用方法は、
公知の直接裏装法により使用することができる。すなわ
ち使用直前に甲、乙2種類のペーストを適量計量、混練
し、義歯裏面に盛り、患者の口腔内に充分に硬化するま
で保持する。硬化後口腔内から取り出し、余剰部分を取
り除く。
公知の直接裏装法により使用することができる。すなわ
ち使用直前に甲、乙2種類のペーストを適量計量、混練
し、義歯裏面に盛り、患者の口腔内に充分に硬化するま
で保持する。硬化後口腔内から取り出し、余剰部分を取
り除く。
【0041】
【発明の効果】本発明により得られた歯科用軟質裏装材
は、硬化後に適度な弾性を有し、耐着色性に優れた弾性
体となり、かつ切削性を有する歯科用軟質裏装材として
好適に用いられる。
は、硬化後に適度な弾性を有し、耐着色性に優れた弾性
体となり、かつ切削性を有する歯科用軟質裏装材として
好適に用いられる。
【0042】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため実施例を
示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0043】以下の実施例及び比較例に使用する不飽和
結合含有シリコーンを表1に、SiHシロキサンを表2
に示す。
結合含有シリコーンを表1に、SiHシロキサンを表2
に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】なお、実施例、比較例において、歯科用軟
質裏装材の評価は下記の方法によって行い、同一試料に
ついて3回測定または評価してその平均値を記録した。
質裏装材の評価は下記の方法によって行い、同一試料に
ついて3回測定または評価してその平均値を記録した。
【0047】(1)ショアA硬度 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、直径
9mm×長さ12mmの孔を持つポリテトラフルオロエ
チレン(以下、PTFEと略記)製のモールドに充填
し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モールド
より取り出し、37℃空気中で24時間放置した後、シ
ョアA硬度計によって測定する。
9mm×長さ12mmの孔を持つポリテトラフルオロエ
チレン(以下、PTFEと略記)製のモールドに充填
し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モールド
より取り出し、37℃空気中で24時間放置した後、シ
ョアA硬度計によって測定する。
【0048】(2)引っ張り強度、伸び 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、所要
のダンベル状試験片の形状の孔を持つ厚さ2mmのPT
FE製のモールドに充填し、37℃空気中で充分硬化さ
せた。硬化後、モールドより取り出し、37℃空気中で
24時間放置した後、オートグラフ(島津製作所製)に
より、クロスヘッドスピード10mm/min.で引っ
張り強度、切断時の伸びを測定する。ダンベル状試験片
の平行部の大きさは、長さ10mm、幅5mmである。
のダンベル状試験片の形状の孔を持つ厚さ2mmのPT
FE製のモールドに充填し、37℃空気中で充分硬化さ
せた。硬化後、モールドより取り出し、37℃空気中で
24時間放置した後、オートグラフ(島津製作所製)に
より、クロスヘッドスピード10mm/min.で引っ
張り強度、切断時の伸びを測定する。ダンベル状試験片
の平行部の大きさは、長さ10mm、幅5mmである。
【0049】(3)着色量 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、10
mm×10mm×2mmのPTFE製のモールドに充填
し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モールド
より取り出し、37℃空気中で24時間放置した後、色
差計により着色前のL*、a*、b* を測定する。その
後、試験片を20wt%カレー水溶液に浸漬し、攪拌し
ながら40℃で24時間保存する。保存後、水洗、乾燥
し、再び色差計でL*、a*、b* を測定し、その差、△
L*、△a*、△b* より、次式を用いて着色量(△
E*) を求める。
mm×10mm×2mmのPTFE製のモールドに充填
し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モールド
より取り出し、37℃空気中で24時間放置した後、色
差計により着色前のL*、a*、b* を測定する。その
後、試験片を20wt%カレー水溶液に浸漬し、攪拌し
ながら40℃で24時間保存する。保存後、水洗、乾燥
し、再び色差計でL*、a*、b* を測定し、その差、△
L*、△a*、△b* より、次式を用いて着色量(△
E*) を求める。
【0050】△E*=(△L*2+△a*2+△b*2)1/2 (4)切削性試験 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、直径
9mm×長さ12mmの孔を持つPTFE製のモールド
に充填し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モ
ールドより取り出し、37℃空気中で24時間放置した
後、歯科技工用マイクロエンジンを用い、カーバイドバ
ー、シリコーンポイントを用いて切削性を評価した。評
価点は以下の判定基準に従いAからDの点数で評価し
た。
9mm×長さ12mmの孔を持つPTFE製のモールド
に充填し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モ
ールドより取り出し、37℃空気中で24時間放置した
後、歯科技工用マイクロエンジンを用い、カーバイドバ
ー、シリコーンポイントを用いて切削性を評価した。評
価点は以下の判定基準に従いAからDの点数で評価し
た。
【0051】A…面部も削れる B…辺縁部は削れるが面部は削れない C…傷はつくが削れない D…全く削れない 実施例1 表1に示す化合物、化合物をそれぞれ50重量部、
白金のビニルシロキサン錯体を化合物、化合物の総
量に対して白金が200ppmとなるような量、粒子径
2μmのポリオルガノシルセスキオキサン微粒子100
重量部をプラネタリーに入れ、均一になるまで混練し、
ペースト甲とした。
白金のビニルシロキサン錯体を化合物、化合物の総
量に対して白金が200ppmとなるような量、粒子径
2μmのポリオルガノシルセスキオキサン微粒子100
重量部をプラネタリーに入れ、均一になるまで混練し、
ペースト甲とした。
【0052】表1に示す化合物、化合物をそれぞれ
50重量部、表2に示す化合物を4重量部、粒子径2
μmのポリメチルシルセスキオキサン微粒子100重量
部をプラネタリーに入れ、均一になるまで混練し、ペー
スト乙とした。
50重量部、表2に示す化合物を4重量部、粒子径2
μmのポリメチルシルセスキオキサン微粒子100重量
部をプラネタリーに入れ、均一になるまで混練し、ペー
スト乙とした。
【0053】この甲、乙二種類のペーストを混合比1対
1で混練し、前述の評価方法に従って評価した。結果を
表4に示す。
1で混練し、前述の評価方法に従って評価した。結果を
表4に示す。
【0054】実施例2〜11、比較例1〜5 表3に示す各組成の材料を実施例1と同様にしてプラネ
タリーによって混練して、ペーストを調製した。尚、白
金触媒は実施例1で用いたものと同じ物を用いた。
タリーによって混練して、ペーストを調製した。尚、白
金触媒は実施例1で用いたものと同じ物を用いた。
【0055】各ペーストを用いて上記評価方法に従って
試験を行った。結果を表4に示す。
試験を行った。結果を表4に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】表4の結果より、本発明の歯科用軟質裏装
材(実施例1〜11)では適度な硬度、充分な引っ張り
強度と伸び、少ない着色量と良好な切削性を有している
ことが判る。それに対して比較例では、成分(B)中の
ケイ素原子に結合している水素原子の数が3個未満(比
較例1)ではペーストが硬化しない、充填材としてポリ
オルガノシルセスキオキサン粉末を用いない場合(比較
例2)では着色量が多く、また切削性がない、ポリオル
ガノシルセスキオキサン粉末の配合量が5重量部未満の
場合(比較例3)では充分な機械的強度が得られず、成
分(B)中のケイ素原子に結合している水素原子の数が
成分(A)中の不飽和結合1個に対して0.5個未満の
場合(比較例4)ではペーストが充分に硬化しない、ポ
リオルガノシルセスキオキサン粉末の配合量が300重
量部以上の場合(比較例5)ではペースト化せず、比較
例全ての場合に於て歯科用軟質裏装材として良好な性状
を示さないことが判る。
材(実施例1〜11)では適度な硬度、充分な引っ張り
強度と伸び、少ない着色量と良好な切削性を有している
ことが判る。それに対して比較例では、成分(B)中の
ケイ素原子に結合している水素原子の数が3個未満(比
較例1)ではペーストが硬化しない、充填材としてポリ
オルガノシルセスキオキサン粉末を用いない場合(比較
例2)では着色量が多く、また切削性がない、ポリオル
ガノシルセスキオキサン粉末の配合量が5重量部未満の
場合(比較例3)では充分な機械的強度が得られず、成
分(B)中のケイ素原子に結合している水素原子の数が
成分(A)中の不飽和結合1個に対して0.5個未満の
場合(比較例4)ではペーストが充分に硬化しない、ポ
リオルガノシルセスキオキサン粉末の配合量が300重
量部以上の場合(比較例5)ではペースト化せず、比較
例全ての場合に於て歯科用軟質裏装材として良好な性状
を示さないことが判る。
【0060】
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)末端不飽和結合をもつ有機基を分
子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン1
00重量部に対して、(B)分子中にケイ素原子に結合
している水素原子を少なくとも3個有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンを成分(A)中の不飽和結合
1個に対して該水素原子が0.5個以上となる量、
(C)白金触媒を白金原子換算で成分(A)と成分
(B)の総量に対して0.1〜1000ppm、及び
(D)ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子5〜30
0重量部を含有してなることを特徴とする歯科用軟質裏
装材。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30266993A JP3040297B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-12-02 | 歯科用軟質裏装材 |
| US08/207,168 US5513987A (en) | 1993-03-09 | 1994-03-08 | Denture, method of repairing denture and dental soft relining material used therefor |
| EP94301649A EP0614655B1 (en) | 1993-03-09 | 1994-03-09 | Denture, method of repairing denture and dental soft relining material used therefor |
| DE69414435T DE69414435T2 (de) | 1993-03-09 | 1994-03-09 | Zahnprothese, Verfahren zur Reparatur einer Zahnprothese, weiches Unterfütterungsmaterial und Verwendung dieses Materials |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4777993 | 1993-03-09 | ||
| JP5-47779 | 1993-05-21 | ||
| JP11888793 | 1993-05-21 | ||
| JP5-118887 | 1993-05-21 | ||
| JP30266993A JP3040297B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-12-02 | 歯科用軟質裏装材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741411A true JPH0741411A (ja) | 1995-02-10 |
| JP3040297B2 JP3040297B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=27293088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30266993A Expired - Lifetime JP3040297B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-12-02 | 歯科用軟質裏装材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3040297B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0858793A1 (en) * | 1997-02-17 | 1998-08-19 | Tokuyama Corporation | Soft relining material for dentures |
| JP2010530924A (ja) * | 2007-06-29 | 2010-09-16 | サンゴバン・パフォーマンス・プラスティックス・コーポレーション | シリコーン組成物、物品およびかかるシリコーン組成物を製造する方法 |
| EP3141328A1 (en) | 2015-09-11 | 2017-03-15 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Jet nozzle and jet soldering apparatus |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP30266993A patent/JP3040297B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0858793A1 (en) * | 1997-02-17 | 1998-08-19 | Tokuyama Corporation | Soft relining material for dentures |
| JP2010530924A (ja) * | 2007-06-29 | 2010-09-16 | サンゴバン・パフォーマンス・プラスティックス・コーポレーション | シリコーン組成物、物品およびかかるシリコーン組成物を製造する方法 |
| EP3141328A1 (en) | 2015-09-11 | 2017-03-15 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Jet nozzle and jet soldering apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3040297B2 (ja) | 2000-05-15 |
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