JPH092916A - インダイレクトボンディング法歯科矯正用コア材 - Google Patents
インダイレクトボンディング法歯科矯正用コア材Info
- Publication number
- JPH092916A JPH092916A JP15058895A JP15058895A JPH092916A JP H092916 A JPH092916 A JP H092916A JP 15058895 A JP15058895 A JP 15058895A JP 15058895 A JP15058895 A JP 15058895A JP H092916 A JPH092916 A JP H092916A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core material
- curing
- silicone rubber
- silicon atom
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 付加反応によって硬化して得られるシリコー
ンゴムからなり、未硬化状態の25℃における粘度が3
00〜1,000Pa・sで、回転数2min-1 と4min-1 で
測定した粘度の比が1.05〜1.20であり;硬化後
の硬さ(JISA)が20〜60、引裂強さが5〜20
kgf/cmで、波長400nmの光の透過率が厚さ2mmにおい
て70%以上であるインダイレクトボンディング法歯科
矯正用コア材。 【効果】 作業性が良好で、透明でブラケットの確認が
容易であり、正確な矯正ができるコア材が得られる。
ンゴムからなり、未硬化状態の25℃における粘度が3
00〜1,000Pa・sで、回転数2min-1 と4min-1 で
測定した粘度の比が1.05〜1.20であり;硬化後
の硬さ(JISA)が20〜60、引裂強さが5〜20
kgf/cmで、波長400nmの光の透過率が厚さ2mmにおい
て70%以上であるインダイレクトボンディング法歯科
矯正用コア材。 【効果】 作業性が良好で、透明でブラケットの確認が
容易であり、正確な矯正ができるコア材が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインダイレクトボンディ
ング法による歯科矯正に用いられるコア材に関し、さら
に詳細には、室温で速やかに硬化して透明なゴムとな
り、歯科矯正におけるブラケットの位置を確認しやす
く、作業性に優れた、上記の目的に適したコア材に関す
る。
ング法による歯科矯正に用いられるコア材に関し、さら
に詳細には、室温で速やかに硬化して透明なゴムとな
り、歯科矯正におけるブラケットの位置を確認しやす
く、作業性に優れた、上記の目的に適したコア材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】歯科における矯正作業において、患者の
苦痛を軽減し、矯正医の作業時間を短縮し、また正確な
矯正を実施するために、インダイレクトボンディング法
が重視されている。そして、その改良のための検討が種
々行われている。
苦痛を軽減し、矯正医の作業時間を短縮し、また正確な
矯正を実施するために、インダイレクトボンディング法
が重視されている。そして、その改良のための検討が種
々行われている。
【0003】インダイレクトボンディング法において、
口腔内模型にブラケットを固定するためのコア材とし
て、歯科用シリコーン印象材のうちのパテタイプのもの
が使用されてきた。しかし、このようなパテタイプの印
象材は、未硬化状態でタレがないという利点はあるが、
粘土状であって流動性を示さず、硬化後のゴムの硬さが
非常に高く、また多量の充填剤を用いるので不透明であ
る。それゆえ、このようなパテタイプの印象材をコア材
として用いると、ブラケットを固定する際の加圧に要す
る力が強すぎてブラケットの位置がずれ、またブラケッ
トの位置が確認できないなど、作業上の問題があった。
口腔内模型にブラケットを固定するためのコア材とし
て、歯科用シリコーン印象材のうちのパテタイプのもの
が使用されてきた。しかし、このようなパテタイプの印
象材は、未硬化状態でタレがないという利点はあるが、
粘土状であって流動性を示さず、硬化後のゴムの硬さが
非常に高く、また多量の充填剤を用いるので不透明であ
る。それゆえ、このようなパテタイプの印象材をコア材
として用いると、ブラケットを固定する際の加圧に要す
る力が強すぎてブラケットの位置がずれ、またブラケッ
トの位置が確認できないなど、作業上の問題があった。
【0004】特開平5−194860号公報には、この
ような歯科矯正においてブラケットの固定に用いられる
咬合登録用の透明な材料として、ベースポリマーである
ビニル基含有ポリオルガノシロキサンが、高分子量のポ
リオルガノシロキサンのほかに、短い直鎖状のポリオル
ガノシロキサンと、短い分岐状のポリオルガノシロキサ
ンとを含み、高度に分散性の、煙霧質シリカのような微
粉末無機質充填剤および染料を含有する付加反応型ポリ
シロキサン組成物を硬化させて得られるシリコーン硬化
物を用いることが開示されている。ここに開示されてい
る硬化物は、透明性は改良されているものの、硬さが非
常に高く、かつ引裂強さが大きすぎるので、脱型しにく
い。また、脱型するときに加えられる応力で、ブラケッ
トがはずれやすいという欠点がある。
ような歯科矯正においてブラケットの固定に用いられる
咬合登録用の透明な材料として、ベースポリマーである
ビニル基含有ポリオルガノシロキサンが、高分子量のポ
リオルガノシロキサンのほかに、短い直鎖状のポリオル
ガノシロキサンと、短い分岐状のポリオルガノシロキサ
ンとを含み、高度に分散性の、煙霧質シリカのような微
粉末無機質充填剤および染料を含有する付加反応型ポリ
シロキサン組成物を硬化させて得られるシリコーン硬化
物を用いることが開示されている。ここに開示されてい
る硬化物は、透明性は改良されているものの、硬さが非
常に高く、かつ引裂強さが大きすぎるので、脱型しにく
い。また、脱型するときに加えられる応力で、ブラケッ
トがはずれやすいという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような問題点を解決して、インダイレクトボンディング
法に用いてブラケットの位置を容易に確認でき、作業性
に優れ、そのことによりブラケットの正確な位置づけを
可能にするコア材を提供することである。
ような問題点を解決して、インダイレクトボンディング
法に用いてブラケットの位置を容易に確認でき、作業性
に優れ、そのことによりブラケットの正確な位置づけを
可能にするコア材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために検討を重ねた結果、未硬化状態で特
定の流動性とチキソトロピー性を有し、硬化後の硬さ、
引裂強さおよび光透過性を特定の範囲に収めた付加反応
型ポリオルガノシロキサン組成物の硬化物をコア材とし
て用いることによって、その目的を達成しうることを見
出し、さらに、ベースポリマーとして特定の重合度を有
する高重合度ビニル基含有ポリオルガノシロキサンと、
分岐を含むビニル基含有ポリオルガノシロキサンとの組
合せを用いることによって、充填剤を含まずに、上記の
目的に合致した組成物が得られることを見出して、本発
明を完成するに至った。
的を達成するために検討を重ねた結果、未硬化状態で特
定の流動性とチキソトロピー性を有し、硬化後の硬さ、
引裂強さおよび光透過性を特定の範囲に収めた付加反応
型ポリオルガノシロキサン組成物の硬化物をコア材とし
て用いることによって、その目的を達成しうることを見
出し、さらに、ベースポリマーとして特定の重合度を有
する高重合度ビニル基含有ポリオルガノシロキサンと、
分岐を含むビニル基含有ポリオルガノシロキサンとの組
合せを用いることによって、充填剤を含まずに、上記の
目的に合致した組成物が得られることを見出して、本発
明を完成するに至った。
【0007】すなわち、インダイレクトボンディング法
による本発明の歯科矯正用コア材は、ケイ素原子に結合
したビニル基とヒドロシリル基との反応によって硬化し
て得られ、下記の条件を満たすシリコーンゴムからな
る。
による本発明の歯科矯正用コア材は、ケイ素原子に結合
したビニル基とヒドロシリル基との反応によって硬化し
て得られ、下記の条件を満たすシリコーンゴムからな
る。
【0008】(1)未硬化状態の25℃における粘度
が、回転粘度計のスピンドル回転数4min-1 において3
00〜1,000Pa・sであり、かつ回転数2min-1 にお
ける測定値が回転数4min-1 における測定値の1.05
〜1.20倍であり; (2)硬さ(JIS A)が20〜60であり; (3)引裂強さが5〜20kgf/cmであり; (4)波長400nmの光の透過率が、厚さ2mmにおいて
70%以上である。
が、回転粘度計のスピンドル回転数4min-1 において3
00〜1,000Pa・sであり、かつ回転数2min-1 にお
ける測定値が回転数4min-1 における測定値の1.05
〜1.20倍であり; (2)硬さ(JIS A)が20〜60であり; (3)引裂強さが5〜20kgf/cmであり; (4)波長400nmの光の透過率が、厚さ2mmにおいて
70%以上である。
【0009】本発明のコア材を構成するシリコーンゴム
は、人体に有害な成分や、粘膜に刺激を与える成分を含
まず、任意の形状に、室温付近の温度で硬化させること
ができ、硬化による寸法の変化がなく、透明なものが得
やすいことから、ケイ素原子に結合したビニル基とケイ
素−水素結合との間の付加反応によって硬化する機構の
ものであり、特に下記の各種の条件に適合する、未硬化
状態で流動性を有する付加反応型シリコーンゴムであ
る。
は、人体に有害な成分や、粘膜に刺激を与える成分を含
まず、任意の形状に、室温付近の温度で硬化させること
ができ、硬化による寸法の変化がなく、透明なものが得
やすいことから、ケイ素原子に結合したビニル基とケイ
素−水素結合との間の付加反応によって硬化する機構の
ものであり、特に下記の各種の条件に適合する、未硬化
状態で流動性を有する付加反応型シリコーンゴムであ
る。
【0010】該シリコーンゴムは、未硬化状態の25℃
における粘度が、JIS K7117に規定されている
SA7号スピンドルを用いる回転粘度計によって測定さ
れたとき、回転数4min-1 で300〜1,000Pa・s、
好ましくは300〜600Pa・sである。300Pa・s未満
では、粘度が低すぎるためにコア作成の際にタレを生
じ、1,000Pa・sを越えると、組成物を容器から押出
す際の押出し性が重くて作業性が悪いうえに、押出しに
よってブラケットが移動することがある。
における粘度が、JIS K7117に規定されている
SA7号スピンドルを用いる回転粘度計によって測定さ
れたとき、回転数4min-1 で300〜1,000Pa・s、
好ましくは300〜600Pa・sである。300Pa・s未満
では、粘度が低すぎるためにコア作成の際にタレを生
じ、1,000Pa・sを越えると、組成物を容器から押出
す際の押出し性が重くて作業性が悪いうえに、押出しに
よってブラケットが移動することがある。
【0011】また、優れた作業性を得るために、未硬化
状態における上記のシリコーンゴムは、静止中よりも応
力を与えた状態で流動性を増す適度のチキソトロピー性
を有する。すなわち、上記のスピンドルを用いる回転粘
度計により、回転数2min-1における測定法が、回転数
4min-1 における測定値の1.05〜1.20倍であ
る。この比が1.05未満では、処理に適する流動性を
示す未硬化シリコーンゴムが、処理後の流動性のために
垂れ落ちてしまい、1.20を越えると、処理の際に押
出しにくくて作業性が悪いうえに、押出しによってブラ
ケットが移動することがある。
状態における上記のシリコーンゴムは、静止中よりも応
力を与えた状態で流動性を増す適度のチキソトロピー性
を有する。すなわち、上記のスピンドルを用いる回転粘
度計により、回転数2min-1における測定法が、回転数
4min-1 における測定値の1.05〜1.20倍であ
る。この比が1.05未満では、処理に適する流動性を
示す未硬化シリコーンゴムが、処理後の流動性のために
垂れ落ちてしまい、1.20を越えると、処理の際に押
出しにくくて作業性が悪いうえに、押出しによってブラ
ケットが移動することがある。
【0012】硬化後の該シリコーンゴムの硬さは、JI
S K6301に規定されているスプリング式硬さ試験
器A形による硬さが20〜60、好ましくは30〜50
である。20未満ではコア材としての弾性が不十分であ
り、60を越えると硬すぎて脱型の際の作業性が悪い。
S K6301に規定されているスプリング式硬さ試験
器A形による硬さが20〜60、好ましくは30〜50
である。20未満ではコア材としての弾性が不十分であ
り、60を越えると硬すぎて脱型の際の作業性が悪い。
【0013】また、該シリコーンゴムは、JIS K6
301に規定されているA形試験片による引裂強さが5
〜20kgf/cmである。5kgf/cm未満では脱型の際に破損
しやすく、20kgf/cmを越えると脱型の際の作業性が悪
い。さらに、該シリコーンゴムは、JIS K6301
に規定されているダンベル2号形試験片による引張強さ
が20〜60kgf/cm2 であることが好ましく、30〜5
0kgf/cm2 がさらに好ましい。20kgf/cm2 未満ではゴ
ム強度が弱くてもろく、60kgf/cm2 を越えると、脱型
の際の作業性が悪い。
301に規定されているA形試験片による引裂強さが5
〜20kgf/cmである。5kgf/cm未満では脱型の際に破損
しやすく、20kgf/cmを越えると脱型の際の作業性が悪
い。さらに、該シリコーンゴムは、JIS K6301
に規定されているダンベル2号形試験片による引張強さ
が20〜60kgf/cm2 であることが好ましく、30〜5
0kgf/cm2 がさらに好ましい。20kgf/cm2 未満ではゴ
ム強度が弱くてもろく、60kgf/cm2 を越えると、脱型
の際の作業性が悪い。
【0014】本発明のコア材として用いられるシリコー
ンゴムの重要な特徴のひとつは、ブラケットの位置の確
認を容易にするための透明性である。すなわち、波長4
00nmの光の透過率は、厚さ2mmにおいて70%以上が
必要であり、好ましくは80%以上である。透過率が7
0%未満では、ブラケットの位置が確認しにくい。
ンゴムの重要な特徴のひとつは、ブラケットの位置の確
認を容易にするための透明性である。すなわち、波長4
00nmの光の透過率は、厚さ2mmにおいて70%以上が
必要であり、好ましくは80%以上である。透過率が7
0%未満では、ブラケットの位置が確認しにくい。
【0015】本発明のコア材として用いられるシリコー
ンゴムは、前述のような流動性を有する付加反応型ポリ
オルガノシロキサン組成物を、室温付近の温度で、固定
作業に好適な時間範囲に硬化させて得られることが好ま
しい。すなわち、硬化時間は、温度23℃において好ま
しくは3〜30分、さらに好ましくは5〜15分であ
る。硬化時間が3分未満では、硬化が速すぎて作用性が
悪く、30分を越えると、ブラケットの固定に時間がか
かりすぎて非能率であるうえ、患者に苦痛を与える。
ンゴムは、前述のような流動性を有する付加反応型ポリ
オルガノシロキサン組成物を、室温付近の温度で、固定
作業に好適な時間範囲に硬化させて得られることが好ま
しい。すなわち、硬化時間は、温度23℃において好ま
しくは3〜30分、さらに好ましくは5〜15分であ
る。硬化時間が3分未満では、硬化が速すぎて作用性が
悪く、30分を越えると、ブラケットの固定に時間がか
かりすぎて非能率であるうえ、患者に苦痛を与える。
【0016】このような条件を満たすシリコーンゴム
は、代表的には、 (A)ケイ素原子に結合したビニル基を1分子中に2個
以上有するポリオルガノシロキサン; (B)ケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に3個
以上有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン、
(A)成分中の1価の脂肪族不飽和炭化水素基1個に対
して、ケイ素原子に結合した水素原子の数が0.5〜1
0個となるような量;および (C)白金系化合物、(A)に対して白金原子換算1〜
300ppm ;を含み、(A)が、(A)の全量に対して (a)平均重合度3,000〜20,000の、実質的
に直鎖状のポリジオルガノシロキサン 5〜60重量
%; (b)分岐状ないし分岐を含む環状のポリオルガノシロ
キサン 10〜40重量%;および (c)平均重合度5〜1,000の直鎖状ポリジオルガ
ノシロキサン 残余量からなることを特徴とするポリオ
ルガノシロキサン組成物を硬化させて得られる。
は、代表的には、 (A)ケイ素原子に結合したビニル基を1分子中に2個
以上有するポリオルガノシロキサン; (B)ケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に3個
以上有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン、
(A)成分中の1価の脂肪族不飽和炭化水素基1個に対
して、ケイ素原子に結合した水素原子の数が0.5〜1
0個となるような量;および (C)白金系化合物、(A)に対して白金原子換算1〜
300ppm ;を含み、(A)が、(A)の全量に対して (a)平均重合度3,000〜20,000の、実質的
に直鎖状のポリジオルガノシロキサン 5〜60重量
%; (b)分岐状ないし分岐を含む環状のポリオルガノシロ
キサン 10〜40重量%;および (c)平均重合度5〜1,000の直鎖状ポリジオルガ
ノシロキサン 残余量からなることを特徴とするポリオ
ルガノシロキサン組成物を硬化させて得られる。
【0017】(A)成分のビニル基含有ポリオルガノシ
ロキサンは、本発明においてコア材のベースポリマーと
なる成分である。(A)成分は、ケイ素原子に結合した
ビニル基を1分子中に2個以上有し、該ビニル基と
(B)成分に含まれるヒドロシリル基との間の付加反応
により、網状構造を形成する。
ロキサンは、本発明においてコア材のベースポリマーと
なる成分である。(A)成分は、ケイ素原子に結合した
ビニル基を1分子中に2個以上有し、該ビニル基と
(B)成分に含まれるヒドロシリル基との間の付加反応
により、網状構造を形成する。
【0018】(A)成分のケイ素原子に結合したビニル
基以外の有機基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデ
シルなどのアルキル基;シクロヘキシルなどのシクロア
ルキル基;フェニルなどのアリール基;2−フェニルエ
チル、2−フェニルプロピルなどのアラルキル基;なら
びに3,3,3−トリフルオロプロピルなどの置換炭化
水素基が例示される。これらのうち、合成が容易であっ
て、機械的強度および硬化前の流動性などの特性のバラ
ンスが優れている点から、90%以上がメチル基である
ことが好ましく、実質的にすべてメチル基であることが
最も好ましい。
基以外の有機基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデ
シルなどのアルキル基;シクロヘキシルなどのシクロア
ルキル基;フェニルなどのアリール基;2−フェニルエ
チル、2−フェニルプロピルなどのアラルキル基;なら
びに3,3,3−トリフルオロプロピルなどの置換炭化
水素基が例示される。これらのうち、合成が容易であっ
て、機械的強度および硬化前の流動性などの特性のバラ
ンスが優れている点から、90%以上がメチル基である
ことが好ましく、実質的にすべてメチル基であることが
最も好ましい。
【0019】前述のように、本発明に用いられる代表的
な(A)成分は、ビニル基含有ポリオルガノシロキサン
(a)および(b)からなるか、または(a)、(b)
および(c)からなる混合物である。
な(A)成分は、ビニル基含有ポリオルガノシロキサン
(a)および(b)からなるか、または(a)、(b)
および(c)からなる混合物である。
【0020】(a)は、ミラブル型シリコーンゴムにお
いてベースポリマーとして用いられるのと同様の高分子
量のポリジオルガノシロキサンである。平均重合度は通
常、3,000〜20,000であり、5,000〜
7,000が好ましい。(a)の平均重合度が3,00
0未満では十分なチキソトロピー性が得られず、20,
000を越えるものは工業的に合成することが困難であ
る。ビニル基は、分子鎖の末端または途中のいずれのケ
イ素原子に結合してもよく、その両者に結合していても
よい。全有機基中のビニル基の量は、通常0.05〜5
モル%であり、0.05〜0.2モル%が好ましい。
いてベースポリマーとして用いられるのと同様の高分子
量のポリジオルガノシロキサンである。平均重合度は通
常、3,000〜20,000であり、5,000〜
7,000が好ましい。(a)の平均重合度が3,00
0未満では十分なチキソトロピー性が得られず、20,
000を越えるものは工業的に合成することが困難であ
る。ビニル基は、分子鎖の末端または途中のいずれのケ
イ素原子に結合してもよく、その両者に結合していても
よい。全有機基中のビニル基の量は、通常0.05〜5
モル%であり、0.05〜0.2モル%が好ましい。
【0021】(A)成分中の(a)の量は5〜60重量
%が好ましく、15〜40重量%がさらに好ましい。5
重量%未満ではチキソトロピー性が得られず、60重量
%を越えるとチキソトロピー性が過大となって、処理の
際の流動性が得られない。
%が好ましく、15〜40重量%がさらに好ましい。5
重量%未満ではチキソトロピー性が得られず、60重量
%を越えるとチキソトロピー性が過大となって、処理の
際の流動性が得られない。
【0022】(b)としては、四官能性シロキサン単位
(SiO4/2 単位)と一官能性シロキサン単位(R3 S
iO1/2 単位)、またはそれに加えて二官能性シロキサ
ン単位(R2 SiO2/2 単位)からなる(式中、Rは置
換または非置換の1価の炭化水素基を表す)、分岐状な
いし分岐を含む環状のシロキサン骨格を有する樹脂状ま
たは油状のポリオルガノシロキサンが挙げられ、R3 S
iO1/2 および/またはR2 SiO2/2 単位、好ましく
はR3 SiO1/2 単位のRの一部として、ビニル基が存
在している。反応性および得られるシリコーンゴムの物
性から、単位式(I):
(SiO4/2 単位)と一官能性シロキサン単位(R3 S
iO1/2 単位)、またはそれに加えて二官能性シロキサ
ン単位(R2 SiO2/2 単位)からなる(式中、Rは置
換または非置換の1価の炭化水素基を表す)、分岐状な
いし分岐を含む環状のシロキサン骨格を有する樹脂状ま
たは油状のポリオルガノシロキサンが挙げられ、R3 S
iO1/2 および/またはR2 SiO2/2 単位、好ましく
はR3 SiO1/2 単位のRの一部として、ビニル基が存
在している。反応性および得られるシリコーンゴムの物
性から、単位式(I):
【化1】 (式中、(x+y)/zは0.4〜4.0、x/zは
0.1〜2.0、y/zは0.1〜3.0、zは20以
下の数である)で示される樹脂状または油状のビニル基
含有ポリオルガノシロキサンが好ましい。
0.1〜2.0、y/zは0.1〜3.0、zは20以
下の数である)で示される樹脂状または油状のビニル基
含有ポリオルガノシロキサンが好ましい。
【0023】(A)成分中の(b)の量は10〜40重
量%が好ましく、12〜30重量%がさらに好ましい。
10重量%未満では、硬化して得られるシリコーンゴム
に十分な硬さと引裂強さを与えることができず、40重
量%を越えると硬化後の引裂強さが過大となり、いずれ
もコア材として用いるときの作業性が好ましくない。
量%が好ましく、12〜30重量%がさらに好ましい。
10重量%未満では、硬化して得られるシリコーンゴム
に十分な硬さと引裂強さを与えることができず、40重
量%を越えると硬化後の引裂強さが過大となり、いずれ
もコア材として用いるときの作業性が好ましくない。
【0024】(c)は通常、重合度5〜1,000のポ
リジオルガノシロキサンであり、シロキサン骨格は直鎖
状で、油状を呈する。平均重合度が5未満では、揮発性
を生じ、系中に安定に存在しにくい。また1,000を
越えると、(a)および(b)との組み合わせによっ
て、チキソトロピー性と、硬化したコア材として必要な
物性の範囲を確保することが困難である。ビニル基は分
子鎖の末端または途中のいずれのケイ素原子に結合して
いてもよく、その両者に結合していてもよいが、合成が
容易で、硬化して得られるシリコーンゴムに優れた物性
を与えることから、両末端のケイ素原子にビニル基が結
合しているものが好ましい。25℃における粘度は50
〜20,000mPa・s が好ましく、100〜10,00
0mPa・s がさらに好ましい。
リジオルガノシロキサンであり、シロキサン骨格は直鎖
状で、油状を呈する。平均重合度が5未満では、揮発性
を生じ、系中に安定に存在しにくい。また1,000を
越えると、(a)および(b)との組み合わせによっ
て、チキソトロピー性と、硬化したコア材として必要な
物性の範囲を確保することが困難である。ビニル基は分
子鎖の末端または途中のいずれのケイ素原子に結合して
いてもよく、その両者に結合していてもよいが、合成が
容易で、硬化して得られるシリコーンゴムに優れた物性
を与えることから、両末端のケイ素原子にビニル基が結
合しているものが好ましい。25℃における粘度は50
〜20,000mPa・s が好ましく、100〜10,00
0mPa・s がさらに好ましい。
【0025】(A)成分中の(c)の量は、(a)、
(b)の残余量、すなわち0〜75重量%が好ましく、
30〜60重量%がさらに好ましい。75重量%を越え
ると、十分な引裂強さが得られない。
(b)の残余量、すなわち0〜75重量%が好ましく、
30〜60重量%がさらに好ましい。75重量%を越え
ると、十分な引裂強さが得られない。
【0026】本発明で用いられる(B)成分のポリオル
ガノハイドロジェンシロキサンは、分子中に含まれるヒ
ドロシリル基が(A)成分中のビニル基への付加反応を
行うことにより、(A)成分の架橋剤として機能するも
のであり、硬化物を網状化するために、該付加反応に関
与する、ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも3
個有している。
ガノハイドロジェンシロキサンは、分子中に含まれるヒ
ドロシリル基が(A)成分中のビニル基への付加反応を
行うことにより、(A)成分の架橋剤として機能するも
のであり、硬化物を網状化するために、該付加反応に関
与する、ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも3
個有している。
【0027】シロキサン単位のケイ素原子に結合した有
機基としては、前述の(A)成分におけるビニル基以外
の有機基と同様のものが例示され、それらの中でも、合
成が容易な点から、メチル基が最も好ましい。(B)成
分におけるシロキサン骨格は、直鎖状、分岐状および環
状のいずれであってもよく、これらの混合物を用いても
よいが、硬化後の組成物に、充填剤なしに適度の物性を
与えることから、分岐状または分岐を含む環状のものが
好ましい。
機基としては、前述の(A)成分におけるビニル基以外
の有機基と同様のものが例示され、それらの中でも、合
成が容易な点から、メチル基が最も好ましい。(B)成
分におけるシロキサン骨格は、直鎖状、分岐状および環
状のいずれであってもよく、これらの混合物を用いても
よいが、硬化後の組成物に、充填剤なしに適度の物性を
与えることから、分岐状または分岐を含む環状のものが
好ましい。
【0028】同一のケイ素原子に2個以上の水素原子が
結合したポリオルガノハイドロジェンシロキサンを合成
することは困難なので、(B)成分は3個以上のシロキ
サン単位からなることが好ましい。粘度は通常、2〜
1,000mPa・s であり、好ましくは5〜100mPa・s
である。
結合したポリオルガノハイドロジェンシロキサンを合成
することは困難なので、(B)成分は3個以上のシロキ
サン単位からなることが好ましい。粘度は通常、2〜
1,000mPa・s であり、好ましくは5〜100mPa・s
である。
【0029】(B)成分の配合量は、(A)成分中のビ
ニル基1個に対して(B)成分中のケイ素原子に結合し
た水素原子が通常、0.5〜10個、好ましくは1〜5
個となるような量である。上記の水素原子の存在比が
0.5未満となるような量では、硬化が完全に終了しな
いため、組成物を硬化して得られるシリコーンゴムが粘
着性を帯び、コア材の離型性、また型取りして得られる
複製品の該シリコーンゴム型に対する離型性が低下す
る。逆に、該存在比が10を越えるような量の場合は、
硬化の際に発泡が起こりやすく、そのため表面状態の良
くないコア材を与え、またコア材の経時安定性も低い。
ニル基1個に対して(B)成分中のケイ素原子に結合し
た水素原子が通常、0.5〜10個、好ましくは1〜5
個となるような量である。上記の水素原子の存在比が
0.5未満となるような量では、硬化が完全に終了しな
いため、組成物を硬化して得られるシリコーンゴムが粘
着性を帯び、コア材の離型性、また型取りして得られる
複製品の該シリコーンゴム型に対する離型性が低下す
る。逆に、該存在比が10を越えるような量の場合は、
硬化の際に発泡が起こりやすく、そのため表面状態の良
くないコア材を与え、またコア材の経時安定性も低い。
【0030】本発明で用いられる(C)成分の白金系化
合物は、(A)成分中のビニル基と(B)成分中のヒド
ロシリル基との間の付加反応を促進させるための触媒で
あり、常温付近において硬化反応の触媒能が良好であ
る。
合物は、(A)成分中のビニル基と(B)成分中のヒド
ロシリル基との間の付加反応を促進させるための触媒で
あり、常温付近において硬化反応の触媒能が良好であ
る。
【0031】白金系化合物としては、塩化白金酸、塩化
白金酸とアルコールの反応生成物、白金−オレフィン錯
体、白金−ビニルシロキサン錯体などが例示される。こ
のうち、得られるシリコーンゴムの透明性が優れている
ことと、触媒活性および保存性が良好なことから、塩化
白金酸とアルコールの反応生成物、白金−オレフィン錯
体および白金−ビニルシロキサン錯体が好ましい。
白金酸とアルコールの反応生成物、白金−オレフィン錯
体、白金−ビニルシロキサン錯体などが例示される。こ
のうち、得られるシリコーンゴムの透明性が優れている
ことと、触媒活性および保存性が良好なことから、塩化
白金酸とアルコールの反応生成物、白金−オレフィン錯
体および白金−ビニルシロキサン錯体が好ましい。
【0032】(C)成分の配合量は、(A)成分に対
し、白金原子換算で通常、0.1〜300ppm 、好まし
くは1〜100ppm である。0.1ppm 未満の場合は、
硬化速度が遅く、硬化が完全に終了しないため、コア材
が粘着性を帯びて、離型性が低下する。一方、300pp
m を越えて配合してもその効果が少なく、不経済でもあ
る。
し、白金原子換算で通常、0.1〜300ppm 、好まし
くは1〜100ppm である。0.1ppm 未満の場合は、
硬化速度が遅く、硬化が完全に終了しないため、コア材
が粘着性を帯びて、離型性が低下する。一方、300pp
m を越えて配合してもその効果が少なく、不経済でもあ
る。
【0033】本発明のコア材は、上述の(A)、(B)
および(C)成分を含むポリオルガノシロキサン組成物
を硬化させて得られるシリコーンゴムからなる。本発明
において特徴的なことは、通常、この種の付加反応型シ
リコーンゴムに用いられる無機質充填剤を配合しない
で、透明性とともに、すでに述べたような適度の物性を
有するコア材を得ることであるが、本発明の特徴、特に
透明性を損なわない程度に、必要に応じて少量の無機質
微粉末を充填剤として配合しても差し支えない。このよ
うな充填剤としては、煙霧質シリカ、シリカアエロゲ
ル、沈殿シリカのような平均粒径60nm以下、好ましく
は20nm以下の微粉末シリカが例示され、これを配合し
た組成物の透明性および保存中の粘度安定性が優れてい
ることから、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルクロ
ロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルシク
ロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ンおよびそれらの混合物によって表面処理されているこ
とが好ましい。また、同様に、透明性を損なわない程度
に、染料などを適宜配合してもよい。
および(C)成分を含むポリオルガノシロキサン組成物
を硬化させて得られるシリコーンゴムからなる。本発明
において特徴的なことは、通常、この種の付加反応型シ
リコーンゴムに用いられる無機質充填剤を配合しない
で、透明性とともに、すでに述べたような適度の物性を
有するコア材を得ることであるが、本発明の特徴、特に
透明性を損なわない程度に、必要に応じて少量の無機質
微粉末を充填剤として配合しても差し支えない。このよ
うな充填剤としては、煙霧質シリカ、シリカアエロゲ
ル、沈殿シリカのような平均粒径60nm以下、好ましく
は20nm以下の微粉末シリカが例示され、これを配合し
た組成物の透明性および保存中の粘度安定性が優れてい
ることから、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルクロ
ロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルシク
ロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ンおよびそれらの混合物によって表面処理されているこ
とが好ましい。また、同様に、透明性を損なわない程度
に、染料などを適宜配合してもよい。
【0034】本発明のコア材として用いられるシリコー
ンゴムは、上記の(A)、(B)および(C)成分を含
むポリオルガノシロキサン組成物から得られるが、該組
成物は、上記の3成分を混合することによって、常温で
硬化反応を起こす。したがって、通常は(A)および
(B)成分を1個の包装に、(A)および(C)を別の
包装に保管しておき、混合容器において、使用直前にス
タティックミキサーのような混合機を用いて混合し、必
要に応じて脱泡し、ノズルを付設したチューブなどから
押出して、ブラケットの固定に用いる。また、練和、塗
布、整形のために、へらなどを用いてもよい。
ンゴムは、上記の(A)、(B)および(C)成分を含
むポリオルガノシロキサン組成物から得られるが、該組
成物は、上記の3成分を混合することによって、常温で
硬化反応を起こす。したがって、通常は(A)および
(B)成分を1個の包装に、(A)および(C)を別の
包装に保管しておき、混合容器において、使用直前にス
タティックミキサーのような混合機を用いて混合し、必
要に応じて脱泡し、ノズルを付設したチューブなどから
押出して、ブラケットの固定に用いる。また、練和、塗
布、整形のために、へらなどを用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によって、未硬化の状態では容易
に押出しが可能で、しかもタレ性がなく、押出しの際に
ブラケットを移動させることなく、適度の硬化速度を有
し、未硬化状態から硬化後に至るまで透明性を保つコア
材が得られる。該コア材を用いると、ブラケットの位置
の確認が容易であり、かつ硬化後の脱型が容易で破損が
ない。
に押出しが可能で、しかもタレ性がなく、押出しの際に
ブラケットを移動させることなく、適度の硬化速度を有
し、未硬化状態から硬化後に至るまで透明性を保つコア
材が得られる。該コア材を用いると、ブラケットの位置
の確認が容易であり、かつ硬化後の脱型が容易で破損が
ない。
【0036】本発明のコア材は、このような特徴を有す
るため、それを用いてインダイレクトボンディング法に
よる歯科矯正を容易に、かつ正確に行うことが可能であ
り、きわめて有用である。
るため、それを用いてインダイレクトボンディング法に
よる歯科矯正を容易に、かつ正確に行うことが可能であ
り、きわめて有用である。
【0037】
【実施例】以下の実施例および比較例によって、本発明
をさらに具体的に説明する。本発明は、実施例によって
限定されるものではない。以下の実施例および比較例に
おいて、部は重量部を表し、特にことわらないかぎり、
粘度その他の物性値は25℃における値を示す。
をさらに具体的に説明する。本発明は、実施例によって
限定されるものではない。以下の実施例および比較例に
おいて、部は重量部を表し、特にことわらないかぎり、
粘度その他の物性値は25℃における値を示す。
【0038】以下の実施例および比較例に、(A)成分
および(B)成分として、下記のようなポリシロキサン
を用いた。 A−1:両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、メチ
ルビニルシロキシ単位0.2モル%とジメチルシロキシ
単位99.8モル%からなる平均重合度6,000のポ
リメチルビニルシロキサン; A−2:粘度500mPa・s のα,ω−ジビニルポリジメ
チルシロキサン; A−3:式(I)の単位式を有し、ジメチルビニルシロ
キシ単位:トリメチルシロキシ単位:SiO4/2 単位の
モル比が5:1:8の分岐状ポリメチルビニルシロキサ
ン; A−4:粘度50,000mPa・s のα,ω−ジビニルポ
リシロキサン;および B−1:粘度50mPa・s で、ケイ素原子に結合した水素
原子を1.0重量%含有する、分岐を含み、シロキサン
の環状構造を有するポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン。
および(B)成分として、下記のようなポリシロキサン
を用いた。 A−1:両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、メチ
ルビニルシロキシ単位0.2モル%とジメチルシロキシ
単位99.8モル%からなる平均重合度6,000のポ
リメチルビニルシロキサン; A−2:粘度500mPa・s のα,ω−ジビニルポリジメ
チルシロキサン; A−3:式(I)の単位式を有し、ジメチルビニルシロ
キシ単位:トリメチルシロキシ単位:SiO4/2 単位の
モル比が5:1:8の分岐状ポリメチルビニルシロキサ
ン; A−4:粘度50,000mPa・s のα,ω−ジビニルポ
リシロキサン;および B−1:粘度50mPa・s で、ケイ素原子に結合した水素
原子を1.0重量%含有する、分岐を含み、シロキサン
の環状構造を有するポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン。
【0039】(C)成分としては、1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンと塩化白金
酸とを加熱して得た白金−ビニルシロキサン錯体(C−
1)を用いた。また、比較例において、シリカとして、
比表面積300g/m2の煙霧質シリカをヘキサメチルジシ
ラザンで表面処理したものを用いた。
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンと塩化白金
酸とを加熱して得た白金−ビニルシロキサン錯体(C−
1)を用いた。また、比較例において、シリカとして、
比表面積300g/m2の煙霧質シリカをヘキサメチルジシ
ラザンで表面処理したものを用いた。
【0040】実施例、比較例1〜3 実施例は本発明によるコア材、比較例1は公知の配合よ
り充填剤を除いたコア材、比較例2はその組成に煙霧質
シリカを配合したコア材、そして比較例3はパテタイプ
の印象材である。
り充填剤を除いたコア材、比較例2はその組成に煙霧質
シリカを配合したコア材、そして比較例3はパテタイプ
の印象材である。
【0041】表1に示す配合比により、それぞれ、
(A)成分と(B)成分を含む配合物(以下、AB配合
物という)、および(A)成分と(C)成分を含む配合
物(以下、AC配合物という)を調製した。すなわち、
各成分を配合して、均一になるまで混合し、減圧にして
脱泡した。静置後、JIS K7117による回転粘度
計と、同JISに規定されているSA7号スピンドルを
用い、回転数4min-1 および2min-1 において粘度を測
定し、粘度比を算出した。粘度および粘度比は、表1に
示すとおりであった。ただし、比較例3で得られた配合
物は、パテ状であって、上記の粘度計による粘度の測定
が不可能であった。
(A)成分と(B)成分を含む配合物(以下、AB配合
物という)、および(A)成分と(C)成分を含む配合
物(以下、AC配合物という)を調製した。すなわち、
各成分を配合して、均一になるまで混合し、減圧にして
脱泡した。静置後、JIS K7117による回転粘度
計と、同JISに規定されているSA7号スピンドルを
用い、回転数4min-1 および2min-1 において粘度を測
定し、粘度比を算出した。粘度および粘度比は、表1に
示すとおりであった。ただし、比較例3で得られた配合
物は、パテ状であって、上記の粘度計による粘度の測定
が不可能であった。
【0042】
【表1】
【0043】ついで、このようにして調製されたAB配
合物とAC配合物を、それぞれ重量比1:1になるよう
に混合し、減圧脱泡して、コア材用の未硬化組成物を調
製した。これをブラケットを包囲するようにノズルから
押出し、23℃において硬化時間を測定した。また、処
理した組成物が硬化に至る過程におけるタレの有無と、
塗布によるブラケットの移動の有無を観察した。また、
押出しからブラケット固定後の脱型作業を含めて、作業
性の評価を行った。
合物とAC配合物を、それぞれ重量比1:1になるよう
に混合し、減圧脱泡して、コア材用の未硬化組成物を調
製した。これをブラケットを包囲するようにノズルから
押出し、23℃において硬化時間を測定した。また、処
理した組成物が硬化に至る過程におけるタレの有無と、
塗布によるブラケットの移動の有無を観察した。また、
押出しからブラケット固定後の脱型作業を含めて、作業
性の評価を行った。
【0044】一方、上記のようにして得た未硬化組成物
を、厚さ2mmのシート状に硬化させて、得られたシート
の機械的性質と透明性を測定した。これらの結果は、表
2に示すとおりであった。
を、厚さ2mmのシート状に硬化させて、得られたシート
の機械的性質と透明性を測定した。これらの結果は、表
2に示すとおりであった。
【0045】
【表2】
【0046】比較例1の組成物は、粘度および粘度比が
いずれも小さいために、処理後、硬化までの間にタレを
生じた。これに煙霧質シリカを配合した比較例2の組成
物は、作業中にブラケットが透視できず、また、硬化し
て得られたコア材は硬さが高く、引裂強さも高いため
に、ブラケット固定後に脱型しにくかった。比較例3の
組成物は、流動性がなくて押出し作業性が悪く、押出し
によってブラケットの移動を生じ、しかも該ブラケット
が透視できないので、その移動の有無を確認しにくかっ
た。また、ブラケット固定後の脱型もしにくかった。そ
れに対して、実施例の組成物は、押出しやすく、タレ性
もなく、ブラケットを透視しつつ作業でき、押出しおよ
び硬化の際にブラケットが移動することがなく、適度の
硬化速度を有するので作業性が良好で、処理後の脱型も
容易であった。
いずれも小さいために、処理後、硬化までの間にタレを
生じた。これに煙霧質シリカを配合した比較例2の組成
物は、作業中にブラケットが透視できず、また、硬化し
て得られたコア材は硬さが高く、引裂強さも高いため
に、ブラケット固定後に脱型しにくかった。比較例3の
組成物は、流動性がなくて押出し作業性が悪く、押出し
によってブラケットの移動を生じ、しかも該ブラケット
が透視できないので、その移動の有無を確認しにくかっ
た。また、ブラケット固定後の脱型もしにくかった。そ
れに対して、実施例の組成物は、押出しやすく、タレ性
もなく、ブラケットを透視しつつ作業でき、押出しおよ
び硬化の際にブラケットが移動することがなく、適度の
硬化速度を有するので作業性が良好で、処理後の脱型も
容易であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/07 LRP A61C 7/00 Z
Claims (3)
- 【請求項1】 ケイ素原子に結合したビニル基とヒドロ
シリル基との反応によって硬化して得られ、下記の条件
を満たすシリコーンゴムからなるインダイレクトボンデ
ィング法歯科矯正用コア材。 (1)未硬化状態の25℃における粘度が、回転粘度計
のスピンドル回転数4min-1 において300〜1,00
0Pa・sであり、かつ回転数2min-1 における測定値が回
転数4min-1 における測定値の1.05〜1.20倍で
あり; (2)硬さ(JIS A)が20〜60であり; (3)引裂強さが5〜20kgf/cmであり; (4)波長400nmの光の透過率が、厚さ2mmにおいて
70%以上である。 - 【請求項2】 23℃における硬化時間が3〜30分で
ある請求項1記載のコア材。 - 【請求項3】 シリコーンゴムが、 (A)ケイ素原子に結合したビニル基を1分子中に2個
以上有するポリオルガノシロキサン; (B)ケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に3個
以上有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン、
(A)成分中の1価の脂肪族不飽和炭化水素基1個に対
して、ケイ素原子に結合した水素原子の数が0.5〜1
0個となるような量;および (C)白金系化合物、(A)に対して白金原子換算1〜
300ppm ;を含むポリオルガノシロキサン組成物を硬
化させたものであって、(A)が、(A)の全量に対し
て (a)平均重合度3,000〜20,000の、実質的
に直鎖状のポリジオルガノシロキサン 5〜60重量
%; (b)分岐状ないし分岐を含む環状のポリオルガノシロ
キサン 10〜40重量%;および (c)平均重合度5〜1,000の直鎖状ポリジオルガ
ノシロキサン 残余量からなることを特徴とする請求項
1または2記載のコア材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15058895A JPH092916A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | インダイレクトボンディング法歯科矯正用コア材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15058895A JPH092916A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | インダイレクトボンディング法歯科矯正用コア材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH092916A true JPH092916A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15500176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15058895A Withdrawn JPH092916A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | インダイレクトボンディング法歯科矯正用コア材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH092916A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2862559A1 (en) | 2013-10-18 | 2015-04-22 | Shofu Inc. | Curable silicone composition having optical transparency and method of fabricating molded material of photocurable resin using the same |
| CN105934459A (zh) * | 2014-03-31 | 2016-09-07 | 协立化学产业株式会社 | 固化后柔软性优异的固化性树脂、(甲基)丙烯酰化固化性树脂和液晶密封剂组合物 |
| EP3470049A1 (en) | 2017-10-13 | 2019-04-17 | Dentsply DeTrey GmbH | Dental impression material |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP15058895A patent/JPH092916A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2862559A1 (en) | 2013-10-18 | 2015-04-22 | Shofu Inc. | Curable silicone composition having optical transparency and method of fabricating molded material of photocurable resin using the same |
| JP2015078325A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 株式会社松風 | 光透過性を有する硬化性シリコーン組成物及びそれを用いた光硬化性樹脂成型物の作製方法 |
| US10470982B2 (en) | 2013-10-18 | 2019-11-12 | Shofu Inc. | Curable silicone composition having optical transparency and method of fabricating molded material of photocurable resin using the same |
| CN105934459A (zh) * | 2014-03-31 | 2016-09-07 | 协立化学产业株式会社 | 固化后柔软性优异的固化性树脂、(甲基)丙烯酰化固化性树脂和液晶密封剂组合物 |
| EP3470049A1 (en) | 2017-10-13 | 2019-04-17 | Dentsply DeTrey GmbH | Dental impression material |
| WO2019072816A1 (en) | 2017-10-13 | 2019-04-18 | Dentsply Detrey Gmbh | Dental impression material |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3122238B2 (ja) | 歯科的応用面用の透明材料 | |
| US8067496B2 (en) | Curable silicone impression materials with high tear strength and low consistency | |
| EP0614655B1 (en) | Denture, method of repairing denture and dental soft relining material used therefor | |
| JPH0680103B2 (ja) | エラストマーに硬化されるシリコーン組成物 | |
| JP3478521B2 (ja) | 歯科用軟質裏装材 | |
| JP2007504312A (ja) | アリルシラン含有組成物 | |
| KR101244204B1 (ko) | 경화성 오가노폴리실록산 조성물 | |
| JP3454980B2 (ja) | 歯科印象用シリコーン組成物 | |
| JP2000509761A (ja) | 貯蔵安定性の、永久水湿潤性加硫物を生じるポリシロキサン材料 | |
| JP2007500679A (ja) | 自動混合可能なパテ型材 | |
| EP3302402B1 (en) | Kit of parts for conducting a dental impression and retraction process | |
| EP2718373A1 (en) | Siloxane compounds containing composition, method of production and use thereof | |
| JP6265150B2 (ja) | 歯科印象材用シリコーンエラストマー組成物 | |
| US7807730B2 (en) | Composition containing unsaturated silicone compounds, dental materials containing them and use thereof | |
| JP3095615B2 (ja) | シリコーン系軟質裏装材用コーティング材 | |
| US8247469B2 (en) | Dental impression material | |
| JP4807543B2 (ja) | 歯科用硬化性組成物 | |
| JP2625313B2 (ja) | 室温硬化性シリコーンゴム組成物 | |
| JP2620424B2 (ja) | 室温硬化性シリコーンゴム組成物 | |
| JP4030617B2 (ja) | 歯科仮封用シリコーン組成物 | |
| JPS6352062B2 (ja) | ||
| JP3040297B2 (ja) | 歯科用軟質裏装材 | |
| US6547563B1 (en) | Dental tissue conditioner and kit therefor | |
| JP3486624B2 (ja) | 歯科用軟質裏装材 | |
| JP7446693B2 (ja) | 付加硬化型シリコーン組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |