JPH0741606A - 吸水性複合材 - Google Patents

吸水性複合材

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JPH0741606A
JPH0741606A JP20702393A JP20702393A JPH0741606A JP H0741606 A JPH0741606 A JP H0741606A JP 20702393 A JP20702393 A JP 20702393A JP 20702393 A JP20702393 A JP 20702393A JP H0741606 A JPH0741606 A JP H0741606A
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浩伸 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水道の止水パッキングとして用いることので
きる吸水性複合材を提供する。 【構成】 平均粒子径5μmの吸水性樹脂1〜300重
量部とゴム成分から主としてなる軟質樹脂100重量部
とからなる吸水性複合材。上記吸水性樹脂は水溶性ビニ
ル単量体と架橋性単量体を油中水型エマルジョン重合法
によって製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微粒の吸水性樹脂とゴム
等の軟質樹脂を混合して得られた吸水性ゴム組成物に関
するものであり、止水材やコーキング材等に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、吸水性樹脂を用いた止水材、パッ
キング、衛生材等は知られている。
【0003】たとえば、特開昭59―120653号に
は、機械粉砕された高吸水性高分子をゴム成分中に均一
に混合せしめた吸水性材料が開示されている。
【0004】又、上記のような吸水性材料にさらにイオ
ン封鎖剤を加え、膨潤性能の低下や硬化を防止する発明
が開示されている(特開昭60―92339号)。
【0005】しかしながら、従来の吸水性樹脂は懸濁重
合やゲル重合によって製造し、得られた重合体を機械粉
砕によって10〜100μの微粒子としている。
【0006】機械粉砕によっては、粒子が角ばったもの
が得られ易く、又粒子径が比較的大きいため、混練して
製品にした後、吸水膨潤させると表面の平滑性が失われ
る。
【0007】又、機械粉砕によるものは、ゲル塊内部と
外側との物性の差が生じ易いことと、ゴム混練後に水浸
すると溶出するものが多い欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はエマルジョン
重合法によって製造した平均粒子径5μm以下の微細粒
子を吸水性樹脂として使用することにより、膨潤率が高
く、水浸により溶出の少ない吸水性複合材を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)平均粒子径5μm以下の吸水性樹脂と軟質樹脂を
均一に混合せしめたことを特徴とする吸水性複合材、
【0010】(2)平均粒子径5μm以下の吸水性樹脂
が水溶性ビニル単量体と架橋剤との混合物の水溶液を、
疎水性界面活性剤の存在下有機分散媒中で乳化した後、
これを重合して得られた油中水型水膨潤性重合体エマル
ジョンである(1)記載の吸水性複合材、
【0011】(3)油中水型水膨潤性重合体エマルジョ
ンが、重合前、又は重合中、又は重合後に水等の揮発性
物質を除去したものである(1)記載の吸水性複合材、
【0012】(4)軟質樹脂が天然ゴム、又は合成ゴム
である(1)記載の吸水性複合材、である。
【0013】
【作用】本発明の平均粒子径5μm以下の吸水性樹脂
は、水溶性ビニル単量体と架橋剤との混合物の水溶液
を、疎水性界面活性剤の存在下有機分散媒中で乳化した
後、これを重合して得られた油中水型水膨潤性重合体エ
マルジョンを用いる。
【0014】水溶性ビニル単量体としては、(1)ノニ
オン性ビニル単量体、(2)アニオン性ビニル単量体、
(3)カチオン性ビニル単量体の内から選ばれる。
【0015】(1)ノニオン性ビニル単量体としては、
(メタ)アクリルアミド、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニルピロリドンなどであり、
(2)アニオン性ビニル単量体としては、(メタ)アク
リル酸、2―アクリルアミド―2―メチルプロパンスル
ホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマール酸、アリールスルホン酸
などであり、(3)カチオン性ビニル単量体としては、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのようなジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの中和塩ま
たは4級化物、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリ
ルアミドおよびジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミドなどのようなジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリルアミドなどである。
【0016】架橋性単量体としては、水溶性ビニル単量
体と共重合可能なものであって、例えば、N,N’―メ
チレンビス(メタ)アクリルアミド、ジビニルベンゼ
ン、(メタ)アクリル酸ビニルなどのジビニル化合物、
メチロール(メタ)アクリルアミドなどのビニル系メチ
ロール化合物、アクロレインなどのビニルアルデヒド化
合物およびメチルアクリルアミドグリコレートメチルエ
ーテルなどが挙げられる。
【0017】架橋性単量体の使用量は、モノマー全量に
対して0.001〜5重量%、好ましくは0.005〜
1重量%の割合で配合し重合したものである。
【0018】0.001重量%未満では一部可溶化し水
膨潤性粒子とならず、効果が低下し、また5重量%超で
は架橋密度が大きすぎ、水膨潤性が悪くなるため、粒子
の界面面積が小さくなり、処理効果が低下するので好ま
しくない。
【0019】水膨潤性は純水中、見掛け体積で20〜1
000倍、粒子径で2.5〜10倍程度である。
【0020】油中水型水膨潤性重合体エマルジョンは、
水溶性ビニル単量体及び架橋性単量体を含有する水溶液
を、疎水性界面活性剤を含む有機分散媒中に乳化分散さ
せてラジカル重合開始剤等を用いて重合させて得られる
エマルジョン、又は重合前、重合中及び/又は重合後に
水等の揮発性物質を重合体に対して25重量%未満迄除
去して得られるエマルジョンである。
【0021】必要に応じて、親水性界面活性剤を添加す
ることができる。この様にして得られるエマルジョンは
次の様なものである。
【0022】水膨潤性重合体粒子25〜75重量%、有
機分散媒20〜70重量%、疎水性界面活性剤0.5〜
5重量%、親水性界面活性剤0〜5重量%から成り、水
膨潤性重合体の平均粒子径は5μm以下である。
【0023】これらの重合法は、通常知られている方法
で行うことができ、たとえば特開平1―292070
号、特開平2―296852号に開示されている。
【0024】軟質樹脂としては、天然ゴム、又は合成ゴ
ムが挙げられる。
【0025】天然ゴム又は合成ゴムは、未架橋ゴム、部
分架橋ゴム又は架橋ゴムのいずれでもよく、未架橋ゴム
としては、例えば天然ゴム、スチレン―ブタジエンゴ
ム、スチレン―ブタジエンブロック共重合体、スチレン
―イソプレンブロック共重合体、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、アクリロニトリル―ブタジエンゴム、アク
リルゴム、エチレン―プロピレン―ジエンタ―ポリマー
ゴム、エチレン―プロピレンゴム、クロロプレンゴム、
ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、テオコール、ポリ
エーテルゴム、エチレン―酢酸ビニルゴム、ハイパロ
ン、ポリイソブチレン、ウレタンゴムなどが用いられ
る。
【0026】また部分架橋ゴムとしては、例えば部分架
橋ブチルゴムや再生ゴムなどが好ましく用いられ、架橋
ゴムとしては、前記の未架橋ゴムに、イオウ、酸化マグ
ネシウム、亜鉛華、鉛化合物などの架橋剤及び架橋促進
剤を加え、熱を与えていわゆる半加硫若しくは加硫処理
を行ったものが用いられる。
【0027】これらのゴムはそれぞれ単独で用いてもよ
いし、2種以上ブレンドして用いてもよい。
【0028】また、ゴムの硬さや風合いを改良するため
に種々の軟化剤、無機や有機の補強剤、充てん剤、ある
いは日光や熱などによる老化を防止するための老化防止
剤、加工性を改良するための種々の油や滑剤、染料や顔
料のような着色剤などを添加することもできる。
【0029】この軟化剤としては、例えばサブ、鉱物
油、植物油、動物油などが、無機の補強剤や充てん剤と
しては、例えばクレー、炭酸マグネシウム、水和シリ
カ、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどが、有機の
補強剤や充てん剤としては、例えば各種の繊維チップや
プラスチック粉末などが用いられる。
【0030】吸水性樹脂と軟質樹脂との混合割合は、使
用する用途により定めればよいが、通常使用する軟質樹
脂100重量部に対して1〜300重量部、好ましくは
50〜200重量部の範囲で用いられる。
【0031】吸水性樹脂と軟質樹脂の混合方法は、ロー
ルミキサー、バンバリーミキサー、押出機、コーダーな
どの混合機を用い、常法に従って混練することにより製
造することができる。
【0032】得られた組成物は、保水性および吸水性を
有し、例えば、止水材、結露防止壁、清掃用ワイパー、
玩具、吸水、吸汗用シート、医療衛生材、生理用品、放
香剤の担体、コンクリートの養生マットなどに用いるこ
とができる。
【0033】本発明においては、必要に応じて充てん
剤、着色剤、発泡剤、架橋剤、促進剤、硬化剤、溶剤、
安定剤、老化防止剤、放香剤などの公知の物質を混合し
て使用してもよい。
【0034】以下、実施例を挙げて更に具体的に説明す
る。
【0035】
【実施例】実施例に用いる吸水性樹脂の製造例を挙げ
る。
【0036】(1)沸点158〜177℃の炭化水素溶
剤250gにソルビタンモノオレート22.5gを溶解
する。
【0037】一方アクリル酸ナトリウム315g、N,
N’メチレンビスアクリルアミド0.15g、過硫酸ア
ンモニウム0.03gを水435gに溶解し、先に溶解
した炭化水素溶液に撹拌下混合し、乳化させる。
【0038】この乳化物を窒素導入により脱酸素した
後、亜硫酸水素ナトリウム水溶液を滴下、60℃にて重
合した。
【0039】重合後40℃に冷却した後、沸点400℃
以上、動粘度90cSt/40℃の炭化水素溶剤175
gを加え、減圧下共沸蒸留を行ない、水420gと沸点
158〜177℃の炭化水素溶剤245gを留去させ
た。
【0040】得られたエマルションは乳白色で、重合体
濃度62%、水分2.9%、平均粒子径3.5μm、1
500cps(B型粘度計30rpm)の粘度を有する
ものであった。
【0041】(2)アクリル酸ナトリウム315gのと
ころをアクリルアミド100gとアクリル酸ナトリウム
215gに変更した他は、1と同様にして製造した。
【0042】得られたエマルションは重合体濃度61
%、水分3.0%、1500cpsの粘度を有するもの
であった。
【0043】(3)アクリル酸ナトリウム315gのと
ころを、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メ
チル4級化物300gに変更した他は1と同様にして製
造した。
【0044】得られたエマルションは、重合体濃度58
%、水分3.5%、1300cpsの粘度を有するもの
であった。
【0045】(4)(比較例1) 市販の粉末状吸水性樹脂(住友化学工業(株)製 スミ
カゲル SP―510アクリル酸・ビニルアルコール共
重合体 平均粒子径10μ)をそのまま使用した。
【0046】(5)(比較例2) 市販の粉末状吸水性樹脂(住友化学工業(株)製 スミ
カゲル NP―1020 アクリル酸ソーダ重合体 平
均粒子径10μ)をそのまま使用した。
【0047】次に各種素材との混合例を挙げる。 (1)下記配合割合の配合物をバンバリーミキサーにて
混練した後、押出し機にて成形し、2段プレスにより1
60℃30分間加硫して試験片を作成した。
【0048】EPDM 100重量部 酸化亜鉛 5重量部 ステアリン酸 1重量部 MBT 0.5重量部 TMTM 1.5重量部 硫黄 1.5重量部 HAFブラック 50重量部 炭化水素溶剤 15重量部 +製造例1、2、3 比較例1、2 各5重量部
【0049】EPDM:エチレンプロピレンゴム、第3
成分、ジシクロペンタジエン MBT:2―メルカプトベンゾチアゾール TMTM:テトラメチルチウラムモノスルフィド
【0050】(2)1と同様に混練、成形して150℃
30分間加硫して試験片を作成した。
【0051】CR 100重量部 酸化マグネシウム 4重量部 ステアリン酸 1重量部 SRFブラック 29重量部 酸化亜鉛 5重量部 EU 0.5重量部 +製造例1、2、3 比較例1、2 各5重量部
【0052】CR:クロロプレンゴム EU:2―メルカプトイミダゾリン
【0053】(3)下記配合割合の配合物を混練した
後、型枠に流し込み試験片を作成した。
【0054】A剤(プレポリマー)平均分子量約2,0
00のポリオキシプロピレングリコールと過剰のトルエ
ンジイソシアネートとを反応させて末端イソシアネート
基含有率5%のプレポリマーを調製した。
【0055】B剤(硬化剤) メチレンビス(o―クロロアニリン)含有 液状ポリアミン 32部 HAFブラック 30部 鉛触媒 4部 4,4’―チオビス(6―t―ブチル―3メチルフェノ
ール) 1部 炭化水素溶剤 33部
【0056】A剤 50重量部 B剤 50重量部 +製造例1、2、3 比較例1、2 各5重量部
【0057】各試験片の評価は次の方法によって行っ
た。 (1)JIS K 6353に基づく溶解試験―過マン
ガン酸カリウム消費量(COD値)
【0058】残留塩素2ppmを含む試験水を調製す
る。この水1lを採り、ここに表面積20cm2を有す
る試験片をよく水洗し、水滴を除去した後浸せきし、外
部との通気を避けて暗所に20℃±2℃で24時間静置
した後水を採取しこれを試料水とする。
【0059】JIS K 6353に基づき試薬及び器
具をあらかじめ用意する。
【0060】試料水100mlを三角フラスコに採り、
希硫酸5mlを加え、次にN/100過マンガン酸カリ
ウム溶液10mlを加え、5分間煮沸する。
【0061】次に、直ちにN/100しゅう酸ナトリウ
ム溶液10mlを加え、さらにN/100過マンガン酸
カリウム溶液を微紅色が消えずに残るまで滴加する(a
ml)。
【0062】ブランクも同様に行う(bml)。
【0063】過マンガン酸カリウム消費量は下式で求ま
る。
【0064】
【数1】
【0065】A:過マンガン酸カリウム消費量(mg/
l) f:N/100過マンガン酸カリウム溶液のファクター I:試料水(ml) B:0.316(mg/l)
【0066】(2)吸水膨潤率 2cm×3cm×0.8cm(表面積20cm2)試験
片をよく水洗した後、60℃で24時間乾燥し、重量を
測定する(ag)。
【0067】これを蒸留水1lに浸せきし、20±2℃
で24時間静置した後、試験片を取り出し、充分に水分
を除去してから重量を測定する(bg)。
【0068】吸水膨潤率は下式で求まる。
【0069】
【数2】
【0070】(3)吸水膨潤と乾燥収縮のくり返しによ
る、吸水膨潤率の変化 (2)に用いた吸水膨潤率試験片をそのまま使用する。
【0071】蒸留水浸せき後に重量を測定した試験片を
60℃で24時間乾燥する。
【0072】この試験片を再び(2)と同様に蒸留水1
lに浸せきし、20±2℃で24時間静置する。
【0073】このように蒸留水浸せきと乾燥を100回
行った後に、(2)と同様の方法で吸水膨潤率を測定す
る。
【0074】評価結果を第1〜3表に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】
【発明の効果】本発明は、いずれもCOD値が上水道に
おけるCOD基準値である5ppm以下であり、市販の
粉末状吸水性樹脂に比して極めて少ない。
【0079】又、吸水膨潤率は充分大きく、止水パッキ
ングとして充分有用なものである。
【0080】又、吸水膨潤と乾燥収縮をくり返し行って
も、吸水膨潤率の低下が市販の粉末状吸水性樹脂に比し
て極めて少ない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径5μm以下の吸水性樹脂と軟
    質樹脂を均一に混合せしめたことを特徴とする吸水性複
    合材。
  2. 【請求項2】 平均粒子径5μm以下の吸水性樹脂が水
    溶性ビニル単量体と架橋剤との混合物の水溶液を、疎水
    性界面活性剤の存在下有機分散媒中で乳化した後、これ
    を重合して得られた油中水型水膨潤性重合体エマルジョ
    ンである請求項1記載の吸水性複合材。
  3. 【請求項3】 油中水型水膨潤性重合体エマルジョン
    が、重合前、又は重合中、又は重合後に水等の揮発性物
    質を除去したものである請求項1記載の吸水性複合材。
  4. 【請求項4】 軟質樹脂が天然ゴム、又は合成ゴムであ
    る請求項1記載の吸水性複合材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149915A (ja) * 2009-04-08 2009-07-09 Seed:Kk エラストマー組成物、その製造方法、及び該組成物を用いた字消し
JP2012021634A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute 水道用ゴムパッキン
JP2023059617A (ja) * 2021-10-15 2023-04-27 デンカ株式会社 水膨張性止水組成物
CN119708705A (zh) * 2024-12-04 2025-03-28 广东仲壹高新材料有限公司 一种用于密不析出混炼型遇水膨胀橡胶材料及其制备方法

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