JPH0741699B2 - 光輝性のある模様を呈する熱収縮性シート - Google Patents

光輝性のある模様を呈する熱収縮性シート

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JPH0741699B2
JPH0741699B2 JP1284018A JP28401889A JPH0741699B2 JP H0741699 B2 JPH0741699 B2 JP H0741699B2 JP 1284018 A JP1284018 A JP 1284018A JP 28401889 A JP28401889 A JP 28401889A JP H0741699 B2 JPH0741699 B2 JP H0741699B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属薄膜の表裏両面に熱収縮性フィルムを積
層してなる光輝性のある模様を呈する熱収縮性シートに
関するものである。
〔従来の技術〕
光輝性を有する熱収縮性シートとしては、 熱収縮性フィルムに光輝性を有する塗料を塗布した
もの、 熱収縮性フィルムに金属蒸着特性に優れた硬い樹脂
を塗布し、その後金属蒸着処理したもの、 熱収縮性フィルムに収縮処理時の温度でも変化しな
い金属箔や蒸着フィルムなどを貼合わせたもの などが知られているが、の場合では、光輝性に劣る、
およびの場合では、熱収縮時の収縮率を3%以下に
管理しなければ均質な表面状態を得ることができないな
どの問題があり、ビンのキャップのカバーなどの機械装
填に実用化し難いものであった。
そこで、本発明者は、このような欠点を改良し、ビンの
キャップのカバーなどの機械装填にも効果的に使用でき
る光輝性に優れた熱収縮性シートを得るべく、鋭意研究
し、熱収縮性フィルムの片面に伸度が非常に大である接
着剤層を介して金属薄膜を設け、その上に今度は伸度が
非常に小である実質的に非熱収縮性の樹脂層を順次積層
することによって、10%以上熱収縮させても、光輝性に
優れた外観を有する熱収縮性シートが得られることを見
出し、先に特許出願した(特開昭63−37931号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、該特許出願の熱収縮性シートは10%以上熱収縮
させても光輝性に優れるが、高収縮させると箔チリが生
じ、そのため直接食品と接する瓶口の包装などに適用で
きず、また、方向性あるクラックを生ずるため、品のな
い外観となり易かった。この際の金属薄膜が発する金属
光沢は、シートの全面において平面的に均一に光るため
意匠効果に乏しく、金属光沢の艶消しの状態を種々に変
化させたり、フィルムに文字や図形などを表示したりす
る機能を有するものではなかった。また、高収縮させる
と更に、筒状にして使用する場合、熱収縮性シートの両
端を重ね合わせて接合する必要があるが、この接合すな
わち「背貼り加工」において、溶剤を使用すると接着剤
層が侵され、層間剥離し易いため、熱収縮性シートの両
端を直接接合し難く、新たに熱収縮性のテープを重ね合
わせて接合するなど、特別な加工を必要とする欠点もあ
った。
そこで、本発明は、金属光沢を有し、高収縮させても箔
チリを生ずることなく、しかも収縮時の金属光沢のコン
トラストの差により、文字や図形などの模様を呈するこ
とができるため、意匠効果に優れた外観を有し、しかも
背貼り加工が作業性よく実施することが可能な熱収縮性
シートを提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の光輝性のある模様を呈する熱収縮性シートは、
金属薄膜の表裏両面に、接着剤層を介して熱収縮性フィ
ルムを設けたものであって、上記接着剤層のうち、表面
側の第1接着剤層と裏面側の第2接着剤層との乾燥皮膜
伸度の差が200%以上であり、かつ上記第1接着剤層の
乾燥皮膜伸度が200%以上であること、および、上記第
1接着剤層は全面にコーティングされており、一方、上
記第2接着剤層は模様状にコーティングされていること
を特徴とする(なお、本発明における乾燥皮膜伸度はい
ずれもJISK−7113によって測定した値を示す)。
すなわち、本発明では、金属薄膜の裏面側の第2接着剤
層が、裏面側の熱収縮性フィルムに対して模様状に接着
されていて、しかも、金属薄膜の表裏両面に設けられる
接着剤層の乾燥皮膜伸度が異なっているので、熱収縮さ
せた時に金属薄膜に発生するシワやクラックは、第2接
着剤層が存在する部分と存在しない部分とで差を生じ、
その結果、光輝性のある模様を呈することができる。
さらに、第1接着剤層と第2接着剤層の両方の接着剤層
によって接着されている金属薄膜の部分では、熱収縮時
に両方の熱収縮フィルムからの収縮応力を受けるが、第
1接着剤層のみで接着されている金属薄膜の部分では、
熱収縮時に表面側の熱収縮フィルムからの収縮応力しか
受けないので、それぞれの金属薄膜の部分に働く収縮応
力の大きさが異なり、この収縮応力の差と前述の乾燥皮
膜伸度の差との相乗効果によって、金属薄膜に光輝性に
差のある鮮明な模様を得ることができる。
本発明において使用できる熱収縮性フィルムとしては、
10%以上の熱収縮性を有するフィルムを使用するのが好
ましく、一般に熱収縮性フィルムとして市販されるフィ
ルムがいずれも適用できる。代表的な素材としてはポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テルなどが例示できる。
なお、熱収縮性フィルムは、金属薄膜の表裏で厚さの異
なるものを使用しても、同じ厚さのものであってもよい
が、異なる厚さの熱収縮性フィルムを使用して作成した
熱収縮性シートを実際にビン等に装填して熱収縮させる
場合、熱を強く受ける側に厚い熱収縮性フィルムを持っ
てくると熱収縮が強く起こり、収縮時間が速くなり、外
観をタイトに仕上げることができる。
次に、本発明の接着剤層については、表面側の第1接着
剤層と裏面側の第2接着剤層との乾燥皮膜伸度の差が20
0%以上であり、かつ上記第1接着剤層の乾燥皮膜伸度
が200%以上であるように形成されればよく、一般に200
〜1000%程度の乾燥皮膜伸度を有するアクリル樹脂系接
着剤、ウレタンその他のゴム系接着剤、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体系接着剤などを用いて形成されるが、
いわゆる粘着剤を使用して形成されてもよい。
本発明では、特に、第1接着剤層および第2接着剤層の
乾燥皮膜伸度が共に200%以上であり、かつ、両者の乾
燥皮膜伸度の差が400%以上であることが好ましく、こ
の場合には、特に優れた光輝性のある模様を呈するもの
となる。さらには、第1接着剤層および第2接着剤層の
少なくとも一方の乾燥皮膜伸度が、600%以上であるこ
とが好ましい。
本発明において、全面にコーティングされる第1接着剤
層の乾燥皮膜伸度が、模様状にコーティングされる第2
接着剤層のものより大きい場合には、第2接着剤層によ
って部分接着されない模様部分の熱収縮後の外観が、光
輝性に優れたものとなり、逆に、第1接着剤層の乾燥皮
膜伸度が第2接着剤層のものより小さい場合には、第2
接着剤層によって部分接着された模様部分の熱収縮後の
外観が、光輝性に優れたものとなる。
また、本発明の金属薄膜は、アルミニウム、クロム、ニ
ッケル、銀、錫、その他の金属又は合金いずれからなる
ものであってもよく、またその形成法も特に限定されな
い。一般には、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレ
ーティングなどによって形成することができる。
なお、本発明では、金属薄膜の表裏両面に直接、所定の
接着剤層を介して熱収縮性フィルムを設けるのが好まし
いが、転写法などで製造される場合、転写箔形成時に一
般に適用される保護層などを有する金属薄膜に上記接着
剤層が適用されてもよい。
本発明のシートの製造方法についても特に限定されない
が、例えば、熱収縮性フィルムの片面に、乾燥皮膜伸度
が200%以上の第1接着剤層を介して、支持体/離型層
/保護層/金属蒸着層というような転写箔を貼り合わせ
た後、転写箔の支持体を剥離し、その後、この剥離面に
第1接着剤層との乾燥皮膜伸度の差が200%以上の第2
接着剤層を介して熱収縮性フィルムを貼り合わせる等の
方法により製造できる。
本発明のシートは、金属薄膜の表裏両面が共に熱収縮性
フィルムで覆われているため、高収縮させても、金属薄
膜が剥がれて箔チリを発生することなく、どのような用
途にも安定して使用できる。更に、背貼り加工も、表裏
両面が加工性よいフィルムからなるため、層間剥離を生
ずることなく、一般の加工で容易に強度ある加工が可能
となる。なお、金属薄膜の両面は、適度に伸度のある熱
収縮性フィルムで覆われているので、熱収縮性フィルム
の収縮に応じて、金属薄膜は均一に収縮することができ
る。
〔実施例〕
製造例1 ポリエステルフィルム#25の片面に、グラビアコーティ
ングによって、厚さ1μmのアクリル−ウレタン保護
層、更に400〜500ÅのAl蒸着層を設けた転写箔を準備
し、この転写箔のAl蒸着層上に、880%の乾燥皮膜伸度
を有する厚さ3〜5μmの第1接着剤層(武田薬品工業
(株)製ポリウレタン系接着剤「タケラックA−310」
と、武田薬品工業(株)製イソシアネート系硬化剤「タ
ケネートA−3」を12/1の比率で配合)を介して、厚さ
30μmの熱収縮性ポリ塩化ビニルフィルムを貼り合わせ
た。
次にポリエステルフィルムを剥離し、その結果得られた
銀色の美しい金属光沢フィルムの剥離面側に、更に、第
2接着剤層として厚さ2〜5μmのアクリル系粘着剤
(日本合成化学工業(株)製コーポニール#8020、乾燥
皮膜伸度=∞)を格子目状にコーティングし、乾燥後、
先に使用したポリ塩化ビニルフィルムと同じ熱収縮方向
を持つ厚さ30μmの熱収縮性塩化ビニルフィルムを貼り
合わせて、Al蒸着層の両面に熱収縮性フィルムを有す
る、銀色の美しい金属光沢を有する熱収縮性シートを作
成した。
製造例2〜12 製造例1の第1接着剤層および第2接着剤層として、以
下の表1に示す接着剤組成物を使用する以外、製造例1
と同様の方法で銀色の美しい金属光沢を有する熱収縮性
シートを作成した。
尚、表1に記載される各製造例における接着剤層の組成
比は、表2に記載されるような第1接着剤層と第2接着
剤層の乾燥皮膜伸度(伸び率)の組み合わせを得るため
に選択されたものであって、表1中の、タケラックA−
315、A−975、A−2071はいずれも武田薬品工業(株)
製のポリウレタン系接着剤で、タケネートA−50は武田
薬品工業(株)製のイソシアネート系硬化剤である。
使用例 上記製造例1〜12で得た12種類の熱収縮性シートを、そ
れぞれ第1接着剤層が内側に、第2接着剤層が外側にな
るようにして、背貼り加工により筒状に形成し、適宜長
さに切断して、一升ビンのキャップに装填し、収縮率が
25%になるようにして加熱処理し、光輝性の差による美
麗効果を評価した。その結果を第1接着剤層および第2
接着剤層の伸び率と共に、表2に示す。なお、表2にお
いて、製造例2、10、11および12は比較例である。
表2の結果から明らかなように、第1接着剤層の乾燥皮
膜伸度が200%以上であって、しかも、第1接着剤層と
第2接着剤層との乾燥皮膜伸度の差が200%以上ある場
合には、光輝性のある模様が得られ、(製造例1および
3〜9参照)特に第1接着剤層および第2接着剤層の乾
燥皮膜伸度が共に200%以上であり、かつ、両者の乾燥
皮膜伸度の差が400%以上である場合には、光輝性の差
が顕著に現れ、光輝性に富んだ非常に鮮明な模様が得ら
れた(製造例1、4および5参照)。
製造例11からは、乾燥皮膜伸度の差が400%以上あって
も、第1接着剤層に200%以下の接着剤を使用した場合
では、接着剤層が硬いために、熱収縮時の応力破壊を受
けて光輝性が失われ、鮮明な模様が得られないことがわ
かった。
一方、第1接着剤層と第2接着剤層との乾燥皮膜伸度の
差が200%以下である比較例(製造例2、10および12)
においては、光輝性の差が小さく、鮮明な模様は得られ
なかった。
なお、第1接着剤層の乾燥皮膜伸度が第2接着剤層のも
のより小さい場合(製造例1、7および9)では、第2
接着剤層が存在する部分が光輝性を示し、これに対し
て、第1接着剤層の乾燥皮膜伸度が第2接着剤層のもの
より大きい場合(製造例3〜6および8)では、第2接
着剤層が存在しない部分が光輝性を示した。
以上の結果より、本発明の熱収縮性シートでは、第1接
着剤層の乾燥皮膜伸度が200%以上であって、しかも、
第1接着剤層と第2接着剤層との乾燥皮膜伸度の差が20
0%以上あることが必要で、特に第1接着剤層および第
2接着剤層の乾燥皮膜伸度が共に200%以上であり、か
つ、両者の乾燥皮膜伸度の差が400%以上であることが
好ましいことがわかる。
本発明の熱収縮性シートは、作業性の点においても、単
なる溶剤を使用した背貼り加工における加工性が非常に
優れていた。
〔発明の効果〕
本発明の熱収縮性シートは、金属光沢を有し、熱収縮時
に、第2接着剤層の存在の有無によって、その光輝性に
差を生じ、文字や図形などのコントラストの強い模様を
得ることができる。従って、本発明の熱収縮性シート
は、熱収縮により識別性のある意匠効果に優れた商品と
なりうるものであり、たとえば、ワインなどのビンのキ
ャップの密閉材の他に、化粧品や飲料水などのビンまた
は缶詰などの帯状ラベルなどとしても安定して効果的に
使用できる利用価値の高いものである。
なお、本発明の熱収縮性シートは、高収縮させても箔チ
リを生ずることなく、作業性よく背貼り加工を実施する
ことが可能である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:02 B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属薄膜の表裏両面に、接着剤層を介して
    熱収縮性フィルムを設けたものであって、上記接着剤層
    のうち、表面側の第1接着剤層と裏面側の第2接着剤層
    との乾燥皮膜伸度の差が200%以上であり、かつ上記第
    1接着剤層の乾燥皮膜伸度が200%以上であること、お
    よび、上記第1接着剤層が全面にコーティングされてお
    り、一方、上記第2接着剤層が模様状にコーティングさ
    れていることを特徴とする光輝性のある模様を呈する熱
    収縮性シート。
  2. 【請求項2】上記第1接着剤層および上記第2接着剤層
    の乾燥皮膜伸度が共に200%以上であり、かつ、両者の
    乾燥皮膜伸度の差が400%以上であることを特徴とする
    請求項1記載の熱収縮性シート。
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