JPH0741730A - コンクリート塗装材、及びそれを用いたコンクリート塗装方法 - Google Patents

コンクリート塗装材、及びそれを用いたコンクリート塗装方法

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JPH0741730A
JPH0741730A JP12177594A JP12177594A JPH0741730A JP H0741730 A JPH0741730 A JP H0741730A JP 12177594 A JP12177594 A JP 12177594A JP 12177594 A JP12177594 A JP 12177594A JP H0741730 A JPH0741730 A JP H0741730A
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JP
Japan
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coating material
concrete
concrete coating
weight
parts
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JP12177594A
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English (en)
Inventor
Katsumi Ono
勝巳 大野
Hiroyoshi Kuramoto
博義 蔵本
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Toray Thiokol Co Ltd
Original Assignee
Toray Thiokol Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリートのひび割れへの追従性がよく、コ
ンクリートに対する付着性が良好であるとともに、遮塩
性、酸素透過阻止性、水蒸気透過阻止性、及び中性化阻
止性の良好なコンクリート塗装材、及びそれを用いたコ
ンクリート塗装方法を提供する。 【構成】一般式: 【化1】 (ただし、R1 及びR3 は、芳香環を含有する有機基で
あり、R2 は硫黄原子を含有する有機基である。)で示
されるポリサルファイド変性エポキシ樹脂と、硬化剤と
を主成分とするものであって、前記コンクリート塗装材
のひび割れ追従性(日本道路公団「維持修繕要領・橋梁
編・塗装材料の規格適合試験」により測定:単位はmm)
と前記コンクリート塗装材の膜厚(単位はmm)との比が
2.0以上であることを特徴とするコンクリート塗装
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート塗装材、及
びそれを用いたコンクリート塗装方法に関し、特にコン
クリートのひび割れへの追従性がよく、コンクリートに
対する付着性が良好であるとともに、遮塩性、酸素透過
阻止性、水蒸気透過阻止性、及び中性化阻止性の良好な
コンクリート塗装材、及びそれを用いたコンクリート塗
装方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コンク
リート建造物は、一般に長期間耐久性を保持するため、
海洋構造物、港湾施設、公共建築物、住宅、道路、橋
梁、トンネル、新幹線の防音壁、ダム等に広く使用され
ている。しかし、近年、海からの潮風や波しぶきに含ま
れる塩分がコンクリートに浸透し、コンクリート構造物
の鋼材が腐食して、構造物にひび割れや剥離が生じるこ
とが問題となっている。
【0003】そこで、ひび割れの生じたコンクリート構
造物を樹脂系塗装材で被覆し、塩分、水分、酸素等の侵
入を防止して鋼材の腐食の進行を防止することが行われ
ている。ところが、硬くて頑丈な樹脂系塗装材でコンク
リート構造物を被覆すると、塩分、水分、酸素等の侵入
を一時的に防止することができるが、コンクリートのひ
び割れの僅かな進行により塗膜が破壊し、その部分から
塩分、水分、酸素等が侵入してコンクリート内部の鋼材
が腐食するので、コンクリート構造物の破壊を防止する
ことができなかった。このため、コンクリートがひび割
れてもその動きに追従して被覆塗膜は破壊せず、塩分、
水分、酸素等の侵入を防止できる塗装材の開発が望まれ
ている。
【0004】ところが、一般に柔軟性の高い塗装材は、
遮塩性、酸素透過阻止性、水蒸気透過阻止性、及び二酸
化炭素バリア性による中性化阻止性に劣る傾向がある。
例えば、低温でのひび割れ追従性に優れたシリコン樹脂
系塗装材は、酸素透過量や水蒸気透過量が大きく、酸素
及び水によるコンクリート内部の鋼材のさびの発生を防
止することはできない。また、比較的柔軟といわれてい
るウレタン樹脂系塗装材は、酸素透過阻止性や遮塩性が
十分でなく改良が必要である。また、通常のエポキシ樹
脂系塗装材は、コンクリートに対する付着性はよいが、
そのままで用いると硬い塗膜となり、ひび割れ追従性が
不十分である。
【0005】ところで、硫黄原子は、空のd軌道を持
ち、化学的にいろいろな状態をとることのできる原子で
ある。硫黄原子を含む有機樹脂は、硫黄原子の空のd軌
道の存在により、炭素原子、酸素原子、窒素原子、及び
水素原子で構成されている通常の有機樹脂と比較して、
いろいろな興味深い性質を示す。
【0006】そこで、本発明者らは、この硫黄原子の持
つ特異な性質に注目し、硫黄原子をエポキシ樹脂中に取
り込んだポリサルファイド変性エポキシ樹脂を使用する
ことにより、柔軟性とガスバリア性、言い換えると、コ
ンクリートに対するひび割れ追従性と、遮塩性、酸素透
過阻止性、水蒸気透過阻止性、及び二酸化炭素バリア性
による中性化阻止性とをいずれも良好なものとすること
が可能であることを見出した。
【0007】したがって、本発明の目的は、コンクリー
トのひび割れへの追従性がよく、コンクリートに対する
付着性が良好であるとともに、遮塩性、酸素透過阻止
性、水蒸気透過阻止性、及び中性化阻止性の良好なコン
クリート塗装材、及びそれを用いたコンクリート塗装方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、特定のポリサルファイド変性エ
ポキシ樹脂と硬化剤とを主成分とするコンクリート塗装
材は、そのコンクリート塗装材のひび割れ追従性とコン
クリート塗装材の膜厚との比が2.0 以上であり、コンク
リートのひび割れへの追従性がよく、コンクリートに対
する付着性が良好であるとともに、遮塩性、酸素透過阻
止性、水蒸気透過阻止性、及び中性化阻止性が良好であ
ることを見出した。また、本発明者らは、上記コンクリ
ート塗装材の表面にエポキシ基と反応するアクリル系塗
装材を塗布すれば、コンクリートのひび割れへの追従性
がよく、コンクリートに対する付着性が良好であるとと
もに、遮塩性、酸素透過阻止性、水蒸気透過阻止性、及
び中性化阻止性を一層良好なものとすることができるこ
とを見出した。以上の発見に基づき本発明に想到した。
【0009】すなわち、本発明のコンクリート塗装材
は、一般式:
【化2】 (ただし、R1 及びR3 は、芳香環を含有する有機基で
あり、R2 は硫黄原子を含有する有機基である。)で示
されるポリサルファイド変性エポキシ樹脂と、硬化剤と
を主成分とするものであって、前記コンクリート塗装材
のひび割れ追従性(日本道路公団「維持修繕要領・橋梁
編・塗装材料の規格適合試験」により測定:単位はmm)
と前記コンクリート塗装材の膜厚(単位はmm)との比が
2.0以上であることを特徴とする。
【0010】また、本発明のコンクリート塗装方法は、
上記コンクリート塗装材の表面にエポキシ基と反応する
アクリル系塗装材を塗布することを特徴とする。
【0011】本発明を以下詳細に説明する。〔1〕コンクリート塗装材 (1) 構成成分 本発明のコンクリート塗装材は、ポリサルファイド変性
エポキシ樹脂と、硬化剤とを主成分とする。
【0012】(a) ポリサルファイド変性エポキシ樹脂 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂は、下記一般式(1)
により表されるものである。
【化3】
【0013】上記一般式(1) 中のR1 及びR3 は芳香環
を含有する有機基であり、R2 は硫黄原子を含有する有
機基である。
【0014】上記芳香環を含有する有機基R1 、R3
しては、ビスフェノール骨格を含む有機基、ノボラック
型の有機基、グリシジルアミン型の有機基などが挙げら
れるが、特にビスフェノール骨格を含む有機基が好まし
い。
【0015】上記ビスフェノール骨格を含む有機基とし
ては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポ
キシ樹脂、ハロゲン化ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ハロゲン化ビス
フェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール骨格
と同等の分子構造を有するもの、またはこれらと類似の
分子構造を有するものを挙げることができる。
【0016】また、上記一般式(1) 中の硫黄原子を含有
する有機基R2 は、好ましくは下記一般式(2) により示
されるポリサルファイド骨格である。
【化4】
【0017】上記一般式(2) 中において、Sの平均含有
量mの範囲は1〜3であるのが好ましく、特に好ましく
は1.5〜2.5である。さらにポリサルファイド骨格
の平均含有量nの範囲は1〜50であるのが好ましく、
特に好ましくは2〜30である。
【0018】また上記一般式(2) 中のR4 は、2個以上
の炭素原子を含有する有機基であるのが好ましく、特に
下記一般式(3) により示されるものが好ましい。
【化5】
【0019】このようなポリサルファイド変性エポキシ
樹脂としては、例えば、東レチオコール(株)製の「F
LEP−10」、「FLEP−50」、「FLEP−6
0」、「FLEP−80」、「FLEP−410C」、
「FLEP−120X」、「FLEP−105X」、
「FLEP−123X」、「FLEP−125X」、
「FVD−103X」、「FVD−423C」、モート
ン・インターナショナル社製の「ELP−612」及び
「EPOXY−LP ADDUCTS」等を挙げること
ができる。
【0020】上述したようなポリサルファイド変性エポ
キシ樹脂は、単独で使用しても複数種を混合して使用し
てもよい。
【0021】(b) 硬化剤 硬化剤としては、例えば、日刊工業新聞社刊「エポキシ
樹脂ハンドブック」138〜238ページに記載されて
いるようなエポキシ樹脂の硬化剤が挙げられる。このよ
うな硬化剤としては、例えば、アミン系硬化剤、ポリア
ミノアミド系硬化剤、酸無水物系硬化剤、塩基性活性水
素化合物、イミダゾール類、ルイス酸及びブレンステッ
ド塩、及びイソシアネートなどが挙げられ、好ましくは
室温で硬化可能な硬化剤、例えば、アミン系硬化剤、及
びポリアミノアミド系硬化剤などが挙げられる。
【0022】上記アミン系硬化剤としては、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、イソフォロン
ジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−
ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(4−アミ
ノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、m−キシレン
ジアミン、シクロヘキシルアミン、N−シアノエチルキ
シリレンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、1−
(2−アミノエチル)ピペラジン、N−シアノエチルキ
シリレンジアミン、N−ベンジルエチレンジアミン、メ
ンタンジアミン、変性ポリアミン(例えば、旭電化工業
(株)製の「アデカハードナーEH−220」、「アデ
カハードナーEH−221」、「アデカハードナーEH
−227」、「アデカハードナーEH−230」、「ア
デカハードナーEH−257−17」、「アデカハード
ナーEH−260」、「アデカハードナーEH−303
B」、「アデカハードナーEH−531」及び「アデカ
ハードナーEH−752D」、エイ・シー・アイ・ジャ
パン・リミテッド製「アンカミンMCA」、日本チバガ
イギー(株)製「アラルダイドX1101」、油化シェ
ルエポキシ(株)製の「エピキュア3012」、「エピ
キュア3255」、「エピキュアXD−358」、「エ
ポメートB−002W」、「エポメートN−001」、
「エポメートQX−2」及び「エポメートRX−3」、
住友化学工業(株)製「スミキュアーAF」、三井石油
化学工業(株)製「エポミックQ−611」、大都産業
(株)製の「ダイトクラールD−677」、「ダイトク
ラールHD−438」、「ダイトクラールHD−801
CB」、「ダイトクラールHD−Q」、「ダイトクラー
ルI−1199」、「ダイトクラールJ−1666」、
「ダイトクラールSK−900FCB」、「ダイトクラ
ールU−4075」、「ダイトクラールX−973」、
「ダイトクラールX−1301S」、「ダイトクラール
X−1321」、「ダイトクラールX−1777A」、
「ダイトクラールX−1840」、「ダイトクラールX
−1942」、「ダイトクラールX−2392」、「ダ
イトクラールX−2733」、「ユーレデュールXE−
208」及び「ユーレデュール43」、大日本インキ工
業(株)製「ラッカマイドWH−036−S」、日本チ
バガイギー(株)製「アラルダイドX1101」、富士
化成工業(株)製の「フジキュア#5001」、「フジ
キュア#5420」、「フジキュアE−1604」及び
「フジキュアFXK−825」、ヘンケル白水工業
(株)製「バーサミンC30」、三和化学工業(株)製
の「サンマイドE−1001」、「サンマイドNB−5
44S」、及び「サンマイドW−3000」、三洋化成
工業(株)製の「リアクトCA−101」及び「リアク
トCA−681」など)などが挙げられる。
【0023】またポリアミノアミド系硬化剤とは、分子
中に複数の活性なアミノ基を有し、さらにアミド基を1
個以上有するものであり、例えば、旭電化工業(株)製
の「アデカハードナーEH−203」及び「アデカハー
ドナーEH−204」、富士化成工業(株)製の「トー
マイド#225−ND」及び「トーマイド#245」、
ヘンケル白水(株)製の「バーサミド#125」及び
「バーサミド#140」、三和化学工業(株)製の「サ
ンマイド#150−65」、「サンマイド#305−7
0X」、「サンマイド#351−55」及び「サンマイ
ド#390−70」などが挙げられる。
【0024】(2) 配合割合 上述したような硬化剤の配合量は、通常、ポリサルファ
イド変性エポキシ樹脂100重量部に対して2〜150
重量部程度、好ましくは3〜100重量部、より好まし
くは5〜60重量部である。
【0025】(3) その他の成分 (c) 反応性希釈剤 本発明においては、よりひび割れ追従性の良好なコンク
リート塗装材を得ることを目的として、上述した(a) ポ
リサルファイド変性エポキシ樹脂及び(b) 硬化剤に、更
に(c) 末端にエポキシ基を有する反応性希釈剤を配合す
ることができる。
【0026】上記末端にエポキシ基を有する反応希釈剤
としては、例えばn−ブチルグリシジルエーテル、アリ
ルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジル
エーテル、クレジルグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエ
ーテル、スチレンオキサイド、ブチルフェニルグリシジ
ルエーテル、グリシジルメタクリレート、ジグリシジル
エステル、カルボン酸グリシジルエステル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレング
リコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオ
ールジグリシジルエーテル等を用いることができる。
【0027】上記反応性希釈剤の使用量は、その種類に
より変化するが、一般にポリサルファイド変性エポキシ
樹脂100 重量部に対して、好ましくは3〜50重量部、
より好ましくは5〜40重量部である。
【0028】(d) 可塑剤 本発明においては、よりひび割れ追従性の良好なコンク
リート塗装材を得ることを目的として、上述した(a) ポ
リサルファイド変性エポキシ樹脂及び(b) 硬化剤に、更
に(d) 可塑剤を配合することができる。
【0029】上記可塑剤としては、例えば、キシレン樹
脂系可塑剤、フタル酸エステル系可塑剤、脂肪酸エステ
ル系可塑剤、酢酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系
可塑剤、塩素化パラフィン系可塑剤、エポキシエステル
系可塑剤、液状芳香族炭化水素系可塑剤、ポリエステル
系可塑剤等を用いることができる。
【0030】上記可塑剤の使用量は、その種類により変
化するが、一般にポリサルファイド変性エポキシ樹脂10
0 重量部に対して、好ましくは3〜50重量部、より好
ましくは5〜30重量部である。
【0031】上述したような反応性希釈剤又は可塑剤
は、単独で使用しても複数種を混合して使用してもよ
い。また、反応性希釈剤又は可塑剤のみを配合すること
もできるし、反応性希釈剤及び可塑剤を併用して配合す
ることもできる。
【0032】(e)溶剤 本発明においては、より作業性のよいコンクリート塗装
材を得ることを目的として、上述した(a) ポリサルファ
イド変性エポキシ樹脂及び(b) 硬化剤に、更に(e) 溶剤
を配合することができる。
【0033】上記溶剤としては、例えば、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、セロソルブ、メチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ソルフィト、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソ
ブタノール等が挙げられる。このうち、n−プロパノー
ル、イソプロパノール等のようにポリサルファイド変性
エポキシ樹脂に対する溶解性が比較的低い溶剤は、キシ
レン、メチルイソブチルケトン等のようにポリサルファ
イド変性エポキシ樹脂に対する溶解性が比較的高い溶剤
と混合して使用することが可能である。
【0034】上記溶剤の使用量は、その種類や混合物の
粘度により変化するが、一般にポリサルファイド変性エ
ポキシ樹脂100重量部に対して、好ましくは5〜10
0重量部、より好ましくは10〜80重量部である。
【0035】(f) その他 本発明のコンクリート塗装材には、上記各成分以外に、
さらに必要に応じてアルミニウム粉、カーボンブラッ
ク、ウォラストナイト、カオリン、クレー、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、酸化鉄、珪砂、シリカ、シアニン
ブルー、タルク、亜鉛華、ベントナイト、マイカ、水酸
化アルミニウム、硫酸バリウム、有機ベントナイト、雲
母粉、黄鉛、亜鉛、群青、石英粉、硫酸マグネシウム、
鉛丹、シアナミド鉛、クロム酸鉛、亜鉛化鉛、ストロン
チウムクロメート、ジンククロメート、鉄黒、燐片状酸
化鉄などの充填材、増量材、補強材、顔料、たれ止め剤
など各種の添加剤を配合することができる。
【0036】(4) 膜厚 上述したような本発明のコンクリート塗装材は、コンク
リートあるいはモルタル等の表面に0.02〜5mm、特
に0.05〜1mmの膜厚に塗布するのが好ましい。コン
クリート塗装材の膜厚が0.02mm未満では、十分なひ
び割れ追従性が得られず、一方5mmを超えると、塗装の
手間が煩雑になり、しかも、塗装材の原材料費が増加す
るため好ましくない。
【0037】(5) 物性 上述したような本発明のコンクリート塗装材は、コンク
リートのひび割れへの追従性が良好である。ここで、コ
ンクリートのひび割れ追従性とは、日本道路公団「維持
修繕要領・橋梁編・塗装材料の規格適合試験」に準拠
し、モルタルまたはコンクリート製の供試体の上にコン
クリート塗装材を塗布し、供試体を引張ってコンクリー
ト塗装材が破断した時の、又は目視により塗装材の一部
が破断した時の、供試体のひび割れの長さを測定したも
のである。
【0038】上記ひび割れ追従性は、コンクリート塗装
材自身の伸びとコンクリート塗装材の膜厚に関係する。
同一のコンクリート塗装材を用いた場合、一般に、膜厚
が厚いほどひび割れ追従性がよいことがわかっている。
したがって、コンクリートへのひび割れ追従性をよくす
るには、コンクリート塗装材の膜厚を、例えば、5mmあ
るいは10mmと著しく厚くする方法がある。しかし、上
述したようにコンクリート塗装材の膜厚を厚くすると、
それだけ、塗装の手間が煩雑になり、しかも、塗装材の
原材料費が増加するので現実的でない。したがって、コ
ンクリート塗装材としては、できるだけ薄膜で、かつ、
コンクリートへのひび割れ追従性が大きいのが望まし
い。本発明においては、ひび割れ追従性と膜厚との比
(ひび割れ追従性(mm)/コンクリート塗装材の膜厚
(mm))が2.0以上であれば、ひび割れ追従性が良好
であると判断する。
【0039】本発明のコンクリート塗装材のひび割れ追
従性とコンクリート塗装材の膜厚との比は、2.0以
上、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上
である。
【0040】また、本発明のコンクリート塗装材は、ポ
リサルファイド変性エポキシ樹脂の有する硫黄原子の効
果によりガスバリア性に優れているので、塩素イオン等
の遮断性、酸素ガスの透過阻止性、水蒸気の透過阻止
性、及び二酸化炭素ガスの透過阻止性による中性化阻止
性を併せ持つ。
【0041】〔2〕コンクリート塗装方法 本発明のコンクリート塗装方法は、コンクリートの表面
に上述したコンクリート塗装材を塗布し、さらに、その
上にエポキシ基と反応するアクリル系塗装材を塗布す
る。
【0042】上記アクリル系塗装材とは、エポキシ基と
反応する官能基を有するアクリル系塗装材であり、例え
ば、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルな
どのモノマーをベース成分として含有するものが挙げら
れる。
【0043】上述したようなエポキシ基と反応するアク
リル系塗装材は、上述したコンクリート塗装材上に0.02
〜1mm、特に0.03〜0.5 mmの膜厚となるように塗布する
のが好ましい。
【0044】エポキシ基と反応するアクリル系塗装材
は、アクリル系塗装材に特有の耐候性に優れているのは
もちろんのこと、本発明のコンクリート塗装材との層間
密着性にも優れる。
【0045】上記方法でコンクリート塗装材の表面にエ
ポキシキ基と反応するアクリル系塗装材を塗布した場合
において、コンクリート塗装材及びエポキシキ基と反応
するアクリル系塗装材とからなる積層塗装材に関するひ
び割れ追従性と膜厚との比は、上述のコンクリート塗装
材と同様に2.0以上であることが好ましい。
【0046】また、本発明のコンクリート塗装材の主成
分であるポリサルファイド変性エポキシ樹脂は、下地の
モルタル、コンクリートとの付着性がよく、また、上塗
り塗料との密着性にも優れるが、本発明のコンクリート
塗装方法では、エポキシ基と反応するアクリル系塗装材
を塗布することにより、さらに、層間密着性を向上させ
ている。
【0047】
【作用】上述したように、本発明のコンクリート塗装材
は、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂と硬化剤とを主
成分とし、コンクリート塗装材のひび割れ追従性とコン
クリート塗装材の膜厚との比が2.0以上である。本発
明のコンクリート塗装材は、ポリサルファイド変性エポ
キシ樹脂の効果により、比較的薄い膜厚でもコンクリー
トのひび割れに対する追従性がよく、また、コンクリー
トに対する付着性が良好である。さらに、本発明のコン
クリート塗装材は、優れた遮塩性、酸素透過阻止性、水
蒸気透過阻止性及び中性化阻止性を有する。
【0048】また、本発明のコンクリート塗装材の上
に、エポキシ基と反応するアクリル系塗装材を塗布する
ことにより、耐候性が良く、層間密着性にも優れたコン
クリート塗装方法となる。
【0049】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。実施例1 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−50”)100重量部と、硬化剤
(旭電化工業(株)製“アデカハードナーEH−23
0”)23重量部とを混合してコンクリート塗装材とし
た。
【0050】実施例2 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−80”)100重量部と、硬化剤
(旭電化工業(株)製“アデカハードナーEH−23
0”)15重量部とを混合してコンクリート塗装材とし
た。
【0051】実施例3 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−50”)90重量部と、反応性希
釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−
1777A”)25重量部と、無機物としてタルク5重
量部と酸化チタン5重量部とを混合してコンクリート塗
装材とした。
【0052】実施例4 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−60”)90重量部と、反応性希
釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−
1777A”)30重量部とを混合してコンクリート塗
装材とした。
【0053】実施例5 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−80”)90重量部と、反応性希
釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−
1777A”)20重量部と、無機物としてタルク5重
量部と酸化チタン5重量部とを混合してコンクリート塗
装材とした。
【0054】実施例6 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−60”)45重量部と、ポリサル
ファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール(株)製
“FLEP−80”)45重量部と、反応性希釈剤とし
てフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成(株)製“E
X−141”)10重量部と、硬化剤として変性アミン
(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−2392”)
20重量部とを混合してコンクリート塗装材とした。
【0055】実施例7 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−60”)45重量部と、ポリサル
ファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール(株)製
“FLEP−80”)45重量部と、反応性希釈剤とし
てフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成(株)製“E
X−141”)10重量部と、硬化剤として変性アミン
(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−1777
A”)25重量部と、無機物としてタルク5重量部と酸
化チタン5重量部とを混合してコンクリート塗装材とし
た。
【0056】実施例8 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−60”)90重量部と、反応性希
釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(富士化成工業(株)製 ^フジキュアFX
K−825”)20重量部とを混合してコンクリート塗
装材とした。
【0057】実施例9 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−80”)90重量部と、反応性希
釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−
2392”)20重量部と、無機物として硫酸バリウム
50重量部とを混合してコンクリート塗装材とした。
【0058】実施例10 キシレン16重量部に溶解したポリサルファイド変性エ
ポキシ樹脂(東レチオコール(株)製“FLEP−10
5X”)64重量部(固形分換算値)と、反応性希釈剤
としてp−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル(長
瀬化成(株)製“EX−146”)20重量部と、硬化
剤としてポリアミノアミド(三和化学(株)製 ^サンマ
イド#390−70”)25重量部と、無機物としてタ
ルク30重量部と酸化チタン30重量部と、溶剤として
キシレン12重量部とメチルイソブチルケトン4重量部
とイソプロパノール4重量部とを混合してコンクリート
塗装材とした。
【0059】実施例11 キシレン21重量部に溶解したポリサルファイド変性エ
ポキシ樹脂(東レチオコール(株)製“FLEP−10
5X”)64重量部(固形分換算値)と、反応性希釈剤
としてp−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル(長
瀬化成(株)製“EX−146”)15重量部と、可塑
剤としてキシレン樹脂系可塑剤(三菱ガス化学(株)製
“ニカノールY−50”)10重量部と、硬化剤として
ポリアミノアミド(三和化学(株)製 ^サンマイド#3
90−70”)26重量部と、無機物としてタルク30
重量部と酸化チタン30重量部と、溶剤としてキシレン
6重量部とメチルイソブチルケトン2重量部とイソプロ
パノール2重量部とを混合してコンクリート塗装材とし
た。
【0060】比較例1 ビスフェノール型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
(株)製“エピコート828”)100重量部と、硬化
剤(旭電化工業(株)製“アデカハードナーEH−23
0”)40重量部とを混合してコンクリート塗装材とし
た。
【0061】比較例2 ビスフェノール型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
(株)製“エピコート828”)90重量部と、反応性
希釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−
2392”)50重量部と、無機物として硫酸バリウム
50重量部とを混合してコンクリート塗装材とした。
【0062】ひび割れ追従性の測定 上記各実施例及び比較例のコンクリート塗装材のひび割
れ追従性を日本道路公団「維持修繕要領・橋梁編・塗装
材料の規格適合試験」に準拠して評価するために、被着
体として、40mm×40mm×10mmのモルタル板を用意
した。このモルタル板を中央部で折り曲げて2つに切断
した。切断部に2液シーラント主剤を塗布して2つにな
ったモルタル板を付き合わせて固定した。モルタル板の
上片面に上記実施例及び比較例のコンクリート塗装材を
塗布、硬化させた。コンクリート塗装材を塗布硬化させ
たモルタル板を20℃で引張り試験機で5mm/分で引張
り、塗膜が破断したときのモルタル板のひび割れの幅を
測定した。測定結果をコンクリート塗装材の組成ととも
に表1に示す。
【0063】膜厚の測定 上記実施例及び比較例のコンクリート塗装材の膜厚を測
定するために、ひび割れ追従性測定後、硬化塗膜の乾燥
膜厚をノギスで測定した。測定結果を表1にあわせて示
す。
【0064】ひび割れ追従性と膜厚の比 上記の方法で測定したコンクリート塗装材のひび割れ追
従性(mm)をその膜厚(mm)で割り、その比を求めた。
結果を表1にあわせて示す。
【0065】なお、表1中のコンクリート塗装材の性能
に関して、実施例1〜実施例9及び比較例1〜比較例2
は、20℃で7日間硬化後の測定データを示し、実施例
10及び実施例11は20℃で28日間硬化後の測定デ
ータを示す。
【0066】
【表1】組成(重量部) 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂 FLEP−50 100 − 90 − FLEP−60 − − − 90 FLEP−80 − 100 − − 反応性希釈剤 フェニルグリシジルエーテル − − 10 10 硬化剤 アデカハードナーEH−230 23 15 − − ダイトクラールX−1777A − − 25 30 無機物 タルク − − 5 − 酸化チタン − − 5 − コンクリート塗装材の性能 ひび割れ追従性(mm) 0.52 0.60 2.8 2.2 膜厚(mm) 0.20 0.20 0.15 0.70 ひび割れ追従性/膜厚 2.6 3.0 19 3.1
【0067】 表 1 (続き)組成(重量部) 実施例5 実施例6 実施例7 実施例8 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂 FLEP−60 − 45 45 90 FLEP−80 90 45 45 − 反応性希釈剤 フェニルグリシジルエーテル 10 10 10 10 硬化剤 ダイトクラールX−1777A 20 − 25 − ダイトクラールX−2392 − 20 − − フジキュアFXK−825 − − − 20 無機物 タルク 5 − 5 − 酸化チタン 5 − 5 − コンクリート塗装材の性能 ひび割れ追従性(mm) 3.7 5.8 1.8 2.7 膜厚(mm) 0.25 1.0 0.30 0.25 ひび割れ追従性/膜厚 15 5.0 6.0 11
【0068】 表 1 (続き)組成(重量部) 実施例9 比較例1 比較例2 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂 FLEP−80 90 − − ビスフェノール型エポキシ樹脂 エピコート828 − 100 90 反応性希釈剤 フェニルグリシジルエーテル 10 − 10 硬化剤 ダイトクラールX−2392 20 − 50 アデカハードナーEH−230 − 40 − 無機物 硫酸バリウム 50 − 50 エポキシ基と反応するアクリル系塗装材 なし なし なし コンクリート塗装材の性能 ひび割れ追従性(mm) 1.1 0.18 0.14 膜厚(mm) 0.20 0.23 0.23 ひび割れ追従性/膜厚 5.5 0.8 0.6
【0069】 表 1 (続き)組成(重量部) 実施例10 実施例11 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂 FLEP−105X 64 64 反応性希釈剤 p-t-ブチルフェニルグリシジルエーテル 20 15 可塑剤 ニカノールY−50 − 10硬化剤 サンマイド#390−70 25 26無機物 タルク 30 30 酸化チタン 30 30溶剤 キシレン 12 6 メチルイオブチルケトン 4 2 イオプロパノール 4 2エポキシ基と反応するアクリル系塗装材 なし なし コンクリート塗装材の性能 ひび割れ追従性(mm) 1.1 1.0 膜厚(mm) 0.30 0.28 ひび割れ追従性/膜厚 3.7 3.6
【0070】次に、コンクリート塗装材の表面にエポキ
シ基と反応するアクリル系塗装材を塗布した本発明のコ
ンクリート塗装方法に関する実施例を記載する。
【0071】実施例12 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レチオコール
(株)製“FLEP−80”)90重量部と、反応性希
釈剤としてフェニルグリシジルエーテル(長瀬化成
(株)製“EX−141”)10重量部と、硬化剤とし
て変性アミン(大都産業(株)製 ^ダイトクラールX−
2392”)20重量部と、無機物として硫酸バリウム
60重量部とを混合してコンクリート塗装材とし、20
℃で1日間硬化させた。このコンクリート塗装材の膜厚
は、0.25mmであった。さらにその上に、エポキシ基と反
応するアクリル系塗装材(大橋化学工業(株)製 タイ
ル(LP))を塗布し、20℃で7日間硬化させた。こ
のときの全膜厚は、0.30mmであった。実施例12のコンク
リート塗装材及びエポキシ基と反応するアクリル系塗装
材からなる積層塗装材について、実施例1と同様に、ひ
び割れ追従性の測定及び膜厚の測定を行い、更にひび割
れ追従性と膜厚の比を求めた。結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】表1より明らかなように、実施例1〜11の
コンクリート塗装材は、ひび割れ追従性と膜厚との比が
2.0以上であり、膜厚が薄くてもコンクリートへのひ
び割れ追従性の値が大きい。これに対し、比較例1及び
2のコンクリート塗装材は、ひび割れ追従性と膜厚との
比が2.0未満であり、塗膜膜厚を厚くしないとコンク
リートのひび割れに追従できないことがわかる。また、
一般に、硬化時間が長いと塗膜が硬くなり、ひび割れ追
従性が悪化する傾向があるが、本発明に従った実施例1
0及び実施例11の組成物では長時間の硬化を行った後
も実用的に十分なひび割れ追従性が認められることがわ
かる。また、表2より明らかなように、コンクリート塗
装材の表面にエポキシ基と反応するアクリル系塗装材を
塗布した場合にも、ひび割れ追従性と膜厚との比が2.
0以上であり、良好なひび割れ追従性が得られることが
判る。
【0074】
【発明の効果】以上に詳述した通り、本発明のコンクリ
ート塗装材は、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂と硬
化剤とを主成分としたものを塗布しているため、酸素透
過阻止性、水蒸気透過阻止性、及び二酸化炭素バリア性
による中性化阻止性に優れている。また、本発明のコン
クリート塗装材は、海からの潮風や波しぶきに含まれる
塩分がコンクリートに浸透するのを防止する効果(遮塩
性)があるので、構造物の鋼材が塩分より腐食するのを
防止することができる。さらに、本発明のコンクリート
塗装材は、コンクリートのひび割れに対する追従性が良
好であるので、ひび割れの生じたコンクリート構造物を
被覆してもコンクリート塗装材膜が破壊せず、塩分、水
分及び酸素等の侵入を防止して鋼材の腐食の進行を防止
することができる。その上、本発明のコンクリート塗装
材は、コンクリートに対する付着性が良好である。
【0075】また、上記コンクリート塗装材の上にエポ
キシ基と反応するアクリル系塗装材を塗布する本発明の
コンクリート塗装方法によれば、耐候性が良く、層間密
着性に優れたコンクリート塗装皮膜を得ることができ
る。
【0076】上述したような本発明の塗装材は、海洋構
造物、港湾施設、公共建築物、住宅、道路、橋梁、トン
ネル、新幹線の防音壁、ダム等のコンクリート構造物に
長期の耐久性を付加させるのに効果的である。更に、自
然環境に配慮した色調でコンクリート構造物を彩色する
ことが可能である。また、本発明のコンクリート塗装材
は、コンクリート構造物のみならず、鋼構造物の防食に
も有効である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 (ただし、R1 及びR3 は、芳香環を含有する有機基で
    あり、R2 は硫黄原子を含有する有機基である。)で示
    されるポリサルファイド変性エポキシ樹脂と、硬化剤と
    を主成分とするコンクリート塗装材であって、前記コン
    クリート塗装材のひび割れ追従性(日本道路公団「維持
    修繕要領・橋梁編・塗装材料の規格適合試験」により測
    定:単位はmm)と前記コンクリート塗装材の膜厚(単位
    はmm)との比が2.0以上であることを特徴とするコン
    クリート塗装材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンクリート塗装材に
    おいて、前記コンクリート塗装材が更に末端にエポキシ
    基を有する反応性希釈剤を含有することを特徴とするコ
    ンクリート塗装材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコンクリート塗装材に
    おいて、前記コンクリート塗装材が更に可塑剤を含有す
    ることを特徴とするコンクリート塗装材。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のコンクリート塗装材に
    おいて、前記コンクリート塗装材が更に溶剤を含有する
    ことを特徴とするコンクリート塗装材。
  5. 【請求項5】 一般式: 【化1】(ただし、R1 及びR3 は、芳香環を含有する
    有機基であり、R2 は硫黄原子を含有する有機基であ
    る。)で示されるポリサルファイド変性エポキシ樹脂
    と、硬化剤とを主成分とするコンクリート塗装材の表面
    にエポキシ基と反応するアクリル系塗装材を塗布するコ
    ンクリート塗装方法であって、前記コンクリート塗装材
    及び前記エポキシ基と反応するアクリル系塗装材からな
    る積層塗装材のひび割れ追従性(日本道路公団「維持修
    繕要領・橋梁編・塗装材料の規格適合試験」により測
    定:単位はmm)と前記積層塗装材の膜厚(単位はmm)と
    の比が2.0以上であることを特徴とするコンクリート
    塗装方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のコンクリート塗装方法
    において、前記コンクリート塗装材が更に末端にエポキ
    シ基を有する反応性希釈剤を含有することを特徴とする
    コンクリート塗装方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のコンクリート塗装方法
    において、前記コンクリート塗装材が更に可塑剤を含有
    することを特徴とするコンクリート塗装方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のコンクリート塗装方法
    において、前記コンクリート塗装材が更に溶剤を含有す
    ることを特徴とするコンクリート塗装方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143643A (ja) * 1997-04-11 1999-02-16 Shimizu Corp 低アウトガス性塗料
JP2001220549A (ja) * 2000-02-09 2001-08-14 Nippon Paint Co Ltd 無機質系基材用塗料および塗膜形成方法
EP2060593A1 (de) * 2007-11-13 2009-05-20 Karl Nestler Verwendung einer Abdichtungsmasse zur Herstellung einer Wasserdampfsperrschicht
JP2019028029A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 鹿島建設株式会社 ひび割れ追従性を評価する方法

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